JPH06775Y2

JPH06775Y2 - プローブのコネクタにおけるトリマコンデンサの支持装置

Info

Publication number: JPH06775Y2
Application number: JP14110289U
Authority: JP
Inventors: 裕一大岩; 和男川田
Original assignee: Stack Electronics Co Ltd
Current assignee: Stack Electronics Co Ltd
Priority date: 1989-12-07
Filing date: 1989-12-07
Publication date: 1994-01-05
Anticipated expiration: 2004-01-05
Also published as: JPH0380370U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案はプローブのコネクタにおけるトリマコンデンサ
の支持装置にかかる。

（従来の技術）トリマコンデンサや抵抗等の電気部品ユニットを収容す
るフレームの材料は、真鋳から亜鉛に移ってきている。
亜鉛だと金型により成形できるため、コストが安くなる
からである。しかし、亜鉛だと半田がのりにくく、ま
た、比較低温で融ける。そのため、トリマコンデンサの
アース端子を直接フレームに半田付けしたり、溶接する
ことができない。そこで、この端子をフレームに圧着す
るやりかたもあるが、トリマコンデンサをドライバで頻
繁に調整すると、圧着部が押圧力に耐えられず、遂には
導通不良を招いてしまう。

そこで、次のようなやり方も行われている。半田の利く
材料で構成された二股プレートの基部に透孔を穿つ。ト
リマコンデンサのアース端子の下端部にこの透孔に適合
する狭幅部を形成する。この狭幅部をプレートの透孔に
上方から挿通すると、狭幅部の上部終端で端子は停止す
る。そこで、透孔から突き出た部分をプレートに沿って
折り曲げ、両者の接合部分を半田付けする。そして二股
片の端部を、狭幅部の折り曲げられた部分や盛り上がっ
た半田等を逃げるために収容部の床面より高い位置に形
成した取付部に、ビス止めする。従つて、プレートの基
部は床面上方に張り出すことになる。

（考案が解決しようとする課題）フレームの電気部品ユニット収容部は外部匣体で覆われ
る。この外部匣体にはトリマコンデンサの軸を調整する
ドライバーの挿通孔が穿たれている。ドライバーをこの
軸頭の溝に係合して強くネジ回すと、プレートが片持梁
状となっているので、傾いてしまうことがある。そうす
ると、軸と挿通孔が同一中心線上に位置しなくなるの
で、以後の調整作業でドライバーを軸頭の溝に係合しに
くくなる。

また、二股片の両端をネジ止めするのには手間がかか
る。

また、二股片を使うこと自体、材料の無駄である。

（課題を解決するための手段）本考案はフレームと、このフレームの電気部品ユニット
収容部の床面より一段高い取付部に自身の一端部が支持
されてこの床面上方に張出するプレートと、このプレー
トに自身のアース端子が半田付されたトリマコンデンサ
を有し、該プレートの他端部に該床面に到達する脚片が
形成されていることを特徴とする。

このプレートの一端部を二股片し、この二股片の一方を
既記取付部にネジ止めしてこのプレートの支持をするよ
うにしてもよい。

また、このプレートの一端部を二股片の他方を欠いた構
成とし、この残った一方を既記取付部にネジ止めしてこ
のプレートを支持するようにしてもよい。

（作用）プレートにトリマコンデンサを通常のように取付け、こ
のプレートの端部をフレームの収容室の取付部に取付ネ
ジにより取り付ける。通常のように、この端部には予め
このネジの挿通孔が穿ってあり、取付部にはこのネジが
螺合するネジ穴が穿ってある。この取り付けの完了状態
でプレート端部の脚片の下端面が収容部の床面に到達
し、プレートは両持梁状となる。このフレームの収容部
を外部匣体で覆い、この外部匣体に穿ってあるドライバ
ー挿通孔をトリマコンデンサの軸と同一中心線上に位置
させる。トリマコンデンサの容量を変えるためにドライ
バーでその軸を押し回しても、プレートは両持梁状とな
っているので、傾いたりせず、挿通孔とこの軸は常に同
一中心線上に保たれ、作業に支障を生じることはない。

プレートの該一端部が二股片となっており、この二股片
の各端部が何れも取付部に載っている上、このプレート
の他端は脚片で床面に支持されているので、二股片の一
方にだけネジ挿通孔を穿ち、この一方だけを取付部にネ
ジ止めしても強度は十分である。

プレートは両持梁状となっているので、該一端部が二股
片の他方を欠いた構成でも、残った一方を該取付部にネ
ジ止めしただけでも十分に使用に耐える。

（実施例）１はフレームで亜鉛のダイキャスト成形品である。この
フレーム１は通常のように、電気部品ユニット２の収容
部３を有し、軸線４上の一方に同軸ケーブル５の内部導
体６の導入孔７が開口し、他方に回転接続部８のピン９
の導入孔１０が開口している。１１はプレートで一端部
に二股片１２、１３を有し、少なくとも一方、例えば１
２の端部に取付ネジ１４の挿通孔１５が穿たれている。
そして、このプレート１１は、二股片１２、１３の端部
をフレーム１の収容部３の床面１６より一段高い取付部
１７に載せ、取付ネジ１４を二股片１２と１３の一方又
は双方の挿通孔１５を通してこの取付部１７に穿ったネ
ジ穴１８にネジ込んで、取付部１７に取り付けられ、他
端部が床面１６の上方へ張り出す。

電気部品ユニット２は通常のようにトリマコンデンサ１
９や抵抗２０を有し、トリマコンデンサ１９のホットラ
イン２１は抵抗２０の端子２２と半田付され、抵抗２０
の端子２３は内部導体５と半田付され、また端子２２は
ピン８とも半田付されて、電気回路を構成している。こ
のトリマコンデンサ１９の軸頭には溝２４が穿たれ、ア
ース端子２５の下部の狭幅部は通常のようにプレート１
１の透孔２６を通して折曲げられ、このプレート１１に
半田付される。

本考案では、このプレート１１他端部に、収容部３の床
面１６に到達する脚片２７が形成してある。二股片１２
や１３の端部を取付ネジ１４で取付部１７に固定した状
態で、脚片２７の下端面が床面１６に載る状態となる。

第２図の想像線はプレート１１の二股片１３の取付ネジ
１４による取付部１７への固定を省略できることを示し
たものである。この場合、二股片１３に取付ネジ１４の
挿通孔１５を穿たず、また取付部１７のネジ穴１８も穿
たないでもよい。

第４図はプレート１０の二股片の一方を省略し、他方の
片例えば１２だけとした例である。

（考案の効果）本考案によれば、プレートが一端部と脚片による両持梁
状となるので、極めて安定し、トリマコンデンサを調整
するためその軸を押し回してもプレートが傾いたりせ
ず、外部から随時かつ確実な調整が可能となった。

請求項２によれば、二股片の一方だけネジ止めすればよ
く、作業性が向上すると共に、部品の省略によるコスト
低下を果たせる。

請求項３によれば、二股片の一方が省略されたので、プ
レートのコスト低下を果たせる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る支持装置の具体例を示す正面図、
第２図は同平面図、第３図は第１図の３ー３線断面図、
第４図はプレートの別の実施例の斜面図である。１…フレーム、２…電気部品ユニット、３…収容部、４
…軸線、５…同軸ケーブル、６…内部導体、７…導入
孔、８…回転接続部、９…ピン、１０…導入孔、１１…
プレート、１２、１３…二股片、１４…取付ネジ、１５
…挿通孔、１６…床面、１７…取付部、１８…ネジ穴、
１９…トリマコンデンサ、２５…アース端子、２７…脚
片。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】フレーム(1)と、このフレームの電気部品
ユニット(2)の収容部(3)の床面(16)より一段高い取付部
(17)に自身の一端部が支持されてこの床面(16)上方に張
出するプレート(11)と、このプレートに自身のアース端
子(25)が半田付されたトリマコンデンサ(19)を有し、該
プレート(11)の他端部に該床面(16)に到達する脚片(27)
が形成されていることを特徴とするプローブのコネクタ
におけるトリマコンデンサの支持装置。
【請求項２】該プレート(11)の該一端部が二股片(12)(1
3)となっており、これらの二股片の一方を該取付部(17)
にネジ止めしてこのプレート(11)の支持がなされている
請求項１記載のプローブのコネクタにおけるトリマコン
デンサの支持装置。
【請求項３】該プレート(11)の該一端部が二股片(12)(1
3)の他方を欠いた構成となっており、この残った一方を
該取付部(17)にネジ止めしてこのプレート(11)の支持が
なされている請求項１記載のプローブのコネクタにおけ
るトリマコンデンサの支持装置。