JPH067745U - 炊飯用脱臭具

Info

(57)【要約】【目的】ごはんを炊く時に、米と一緒に水の中に入れ、
臭みを吸着し、ごはんの臭みを取り除くことができる。【構成】通水性を有した容器１０内に、臭い吸着材１１
を収納したものである。

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、炊飯器の釜等の中に入れて使用する炊飯用脱臭具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、炊き上がったごはんには、独特の臭みがあり、臭みのないごはんが望まれている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、炊き上がったごはんの臭みを取り除くことはできず、臭みのあるごはんをがまんして食べているのが現状である。

【０００４】したがって、この考案の目的は、ごはんの臭みを取り除くことができる炊飯用脱臭具を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案は、通水性を有した容器と、この容器内に収納した臭い吸着材とを備えたものである。

【０００６】

【作用】

この考案の炊飯用脱臭具によると、通水性を有した容器内に、臭い吸着材を収納したものであり、ごはんを炊く時に、釜にはった水の中に米といっしょに入れて炊くことで、臭い吸着材に臭みが吸着する。

【０００７】

【実施例】

この考案の一実施例を図１に示す。図１において、１０は通水性を有した容器である。容器１０としては、例えば、ガーゼ等の布、その他耐熱性に優れた樹脂や金属製の網状の容器であってもよい。

【０００８】また、１１は、容器１０内に収納した臭い吸着材である。臭い吸着材１１としては、例えば、活性炭等の吸着性を有した物質であればよく、とりわけ備長炭が適している。

【０００９】図１は、ガーゼの容器１０の一例を示しており、容器１０は袋状であって、臭い吸着材１１を収納した後、糸で入口を縫い付けてある。この他、紐で入口をくくってもよい。

【００１０】なお、臭い吸着材１１は、一つの大きな固まりであってもよく、あるいは細かく砕いたものであってもよい。ただし、容器１０の目からこぼれない大きさを有している。

【００１１】次に、炊飯用脱臭具の使用について説明する。まず、といだ米を釜に入れ、水をはる。この時、はった水の中に、炊飯用脱臭具もいっしょに入れて炊く。ごはんが炊き上がると、炊飯用脱臭具は取り除く。

【００１２】このように構成された炊飯用脱臭具によると、ごはんを炊いている時、水の中に溶け出たごはんの臭み成分や不純物が、容器１０の目を通り抜けて臭い吸着材１１にて吸着される。この結果、炊き上がったごはんの臭みを取り除くことができる。

【００１３】また、容器１０に臭い吸着材１１を収納したので、臭い吸着材１１がばらけても、ごはん内に散らばることがなく、しかも繰り返し使用できる。

【００１４】なお、臭い吸着材１１は、通常は水に浮くが、臭みの吸着量が増すと重くなり、水に沈むようになる。このため、臭い吸着材１１の水に対する浮き沈みの状態によって、取り替え時期を判断することができる。

【００１５】

【考案の効果】

この考案の炊飯用脱臭具によると、通水性を有した容器内に、臭い吸着材を収納したものであり、ごはんを炊く時に、釜にはった水の中に米といっしょに入れて炊くことで、臭い吸着材に臭みが吸着され、ごはんの臭みを取り除くことができるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例の炊飯用脱臭具の斜視図で
ある。

【符号の説明】

１０容器１１臭い吸着材

【実用新案登録請求の範囲】