JPH0677411A - モノリシック電源装置 - Google Patents

モノリシック電源装置

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JPH0677411A
JPH0677411A JP22679492A JP22679492A JPH0677411A JP H0677411 A JPH0677411 A JP H0677411A JP 22679492 A JP22679492 A JP 22679492A JP 22679492 A JP22679492 A JP 22679492A JP H0677411 A JPH0677411 A JP H0677411A
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JP
Japan
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power supply
supply device
substrate
monolithic power
connection
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JP22679492A
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Tsuneo Watanabe
恒夫 渡辺
Kenichi Mori
賢一 森
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小形、軽量化が進む装置に採用されているモ
ノリシック電源装置の製造工程を短縮して、製造コスト
の低減を図ると同時に、信頼性の高いモノリシック電源
装置を実現する。 【構成】 モノリシック電源装置を、微細化の容易なス
イッチングトランジスタ21等の制御系素子が形成され
たチップ9と、微細化の不要な薄膜トランス25等が形
成されたチップ10とを、セルフアジャスト可能なバン
プ電極52を介して貼り合わせることにより構成する。
従って、不必要な微細プロセスによる薄膜トランスの製
造工程を改善でき、また、小サイズのチップとこれらの
チップの良好な接続を確保できるため、製造コストの低
減を図りながら信頼性の高いモノリシック電源装置を実
現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体基板、絶縁体基
板等に形成されるモノリシック電源装置の構成に関する
ものであり、特に、2チップからなるモノリシック電源
装置の構成および接続方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、装置の小形、軽量化が進み、電源
装置に関しても小形軽量化が図られている。この小形化
された電源装置として、ダイオード、平滑コンデンサ、
コイル、トランス、スイッチングトランジスタ、電源制
御回路などの素子を同一基板上に配置したモノリシック
電源装置がある。図5に従来のモノリシック電源装置を
示してある。このモノリシック電源装置20は、n型シ
リコンの半導体基板1を用いて形成されているものであ
り、半導体基板1の表面近傍にスイッチング用のトラン
ジスタ21、ダイオード22、23、さらに、コンデン
サ24を構成するための拡散層が形成されている。そし
て、これらの拡散層の表面には酸化膜2を介してゲート
電極4等の多結晶シリコン製の電極3、5が、公知のC
VDおよびフォトエッチング等の技術により形成されて
いる。電極3は、薄膜トランス25の1次側コイル6の
一方の電極の取り出し部であり、また、電極5は、コン
デンサ24の一方の電極である。酸化膜2の上には、層
間絶縁膜を介して第1層目金属配線31が配置され、こ
の第1層目金属配線31により、スイッチングトランジ
スタ21、ダイオード22等を構成する拡散層が接続さ
れ、種々の回路が構成されている。もちろん、回路を構
成する素子としては、図5に示すスイッチングトランジ
スタ21等に限られず、抵抗、CMOS、バイポーラト
ランジスタなども構成可能であり、これらの素子により
基板1の主面に平面的に広がった回路が形成される。1
層目金属配線31の上には、さらに、層間絶縁膜を介し
て2層目金属配線32が形成され、薄膜トランス25の
2次側コイル7が形成されている。また、この2層目金
属配線層32の上に層間絶縁膜を介して3層目金属配線
33が形成され、これにより、2次側コイル7の一方の
電極の取り出し部8が形成されている。従って、図5に
示すモノリシック電源装置20は、半導体基板1の上
に、制御回路等を構成するトランジスタ21等の素子
と、電力回路を構成する薄膜トランス25等の素子が1
つとなって形成され、1チップ化された小形軽量のモノ
リシック電源装置である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなモノリシッ
ク電源装置は、トランスやその他の素子をハイブリッド
化した従来の電源装置と比較し、大幅な小形軽量化を図
ることができる。しかしながら、電源装置としては小形
化されるが、1チップに形成される素子数、あるいは素
子の占める面積が大きくなる。このため、チップサイズ
は必然的に大きくなり、大口径基板を用いる必要がある
ため、歩留りが低下し、良品率の向上を図ることが困難
となる。また、大口径基板を用いるための設備を導入す
る必要があり、大口径基板をハンドリングする必要があ
ることから工数も増加する。
【0004】また、薄膜トランス等の電力系素子も半導
体基板上に形成するため、微細プロセスで形成する必要
のないダイオード、平滑コンデンサ、コイル、トランス
等の電力系素子をスイッチングトランジスタ等と同様に
微細プロセスで形成する必要がある。従って、製造プロ
セスが複雑となり、モノリシック電源装置の製造工程は
非常に多い。このように、従来のモノリシック電源装置
は小形化が可能であるが、製造効率が低く、製造コスト
が高いものであった。
【0005】そこで、本発明においては、上記の問題点
に鑑みて、廉価で効率良く製造可能なモノリシック電源
装置を供給するために、複数の基板を用いて、微細化の
不要なものは微細プロセスを用いずに形成し、これらの
基板を精度良く接続可能なモノリシック電源装置を実現
することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明においては、微細化する基板と、微細化し
ない基板とからモノリシック電源装置を構成するように
している。すなわち、本発明に係る微細化可能な制御系
素子と、微細化不要な電力系素子とを有するモノリシッ
ク電源装置においては、制御系素子が主面上に形成され
た第1の基板と、電力系素子が主面上に形成された第2
の基板とを有し、制御系素子からなる制御回路と電力系
素子からなる電力回路とが第1の基板と第2の基板とに
形成された接続手段により接続されていることを特徴と
している。
【0007】この接続手段としては、第1および第2の
基板内に、電極等の複数組の接続端の各々が対峙するよ
うに分散された分散型接続手段を採用することが望まし
く、この分散型接続手段の1つとして、接続端が第1お
よび第2の基板の対角線に沿って配置された十字型接続
手段を採用することが有効である。
【0008】また、接続手段は、少なくとも1組の第1
および第2の基板のいずれか一方に形成されたバンプ電
極と、他方に形成されたこのバンプ電極の先端径より若
干径の大きな凹みを具備する接続電極とを備えているこ
とが望ましい。また、主面から突出した接続用電極と、
第1および第2の基板に挟まれた圧着導電性ポリマーと
を備えた接続手段も有効である。
【0009】
【作用】上記のように、スイッチングトランジスタ等の
微細化可能な制御系素子を微細化して作り込む第1の基
板と、微細化の不要な薄膜トランス等の電力系素子を微
細化プロセスを踏まずに作り込む第2の基板と分けてモ
ノリシック電源装置を形成することにより、薄膜トラン
ス等を制御系素子と同様の微細化のための製造プロセス
で製造する必要がなくなる。従って、薄膜トランス等を
製造するプロセスの簡易化を図ることができ、全体とし
て製造工程を、その基板に形成される素子に対応して効
率化できるため、製造コストの削減を図ることができ
る。
【0010】また、従来のモノリシック電源装置におい
ては、1つの基板上に電力系および制御系の素子を構成
していたため、大きな基板が必要であったが、本発明の
モノリシック電源装置においては、第1の基板および第
2の基板のサイズを削減できるため、大口径の基板は不
要となる。この面からも設備の増加、工程の増加を抑制
でき、製造コストの削減を図ることができる。また、微
細化しずらい薄膜トランスを含めて制御系の回路をデザ
インする必要がないので、回路のデザインの最適化も図
られる。さらに、基板のサイズを低減できるため大口径
の基板を用いる必要がなくなり、歩留りを高く設定で
き、良品率の向上も図られる。
【0011】これらの基板を接続する手段として分散型
接続手段を採用することにより、基板同士を貼り合わせ
る力を平面的に分散でき、接続手段に係る力が平均化さ
れるため信頼性の高い接続を得ることができる。また、
接続用の電極を1点に集中させた場合に問題となるであ
ろう集中応力の発生が抑制可能であり、基板自体に発生
する応力を抑制できる。このような分散型接続手段とし
ては、幾何学的にバランスが良く、配置し易い十字型接
続手段を用いることができる。
【0012】また、接続手段としてバンプ電極と、この
バンプ電極の先端径より若干径の大きな凹みを具備する
接続電極との組合せを用いると、第1および第2の基板
を貼り合わせる際に、バンプ電極の先端が接続電極の凹
みに誘導される。このため、接続手段が自主的に適当な
位置となるセルフアジャストが可能となり、精度の良い
接続を簡単に得ることができる。
【0013】さらに、圧着導電性ポリマーを第1および
第2の基板に挟みこみ、突出した接続用電極を用いて圧
縮することによっても、簡単に信頼性の高い接続を得る
ことができる。
【0014】
【実施例】以下に図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0015】図1に、本発明の実施例に係るモノリシッ
ク電源装置の構成を示してある。本モノリシック電源装
置は、微細化が行なわれるスイッチングトランジスタ2
1、ダイオード22等の素子が形成されたチップ9と、
微細化を行なう必要のない薄膜トランス25、平滑コン
デンサ26等の素子が形成されたチップ10の2つのチ
ップが、それぞれ素子の形成された主面9aおよび10
aを対峙するように貼り合わされて構成されている。
【0016】チップ9には、本モノリシック電源装置の
制御回路等を形成する制御系素子であるスイッチングト
ランジスタ21、ダイオード22等が微細プロセスを用
いて形成されている。すなわち、スイッチングトランジ
スタ21においては、p型半導体基板41の表面に、p
+ 型のウェル層42が形成され、その中にn+ 型のソー
ス層43とp+ 型のコンタクト層44が形成されてい
る。そして、ウェル層42から少し離れてn型のオフセ
ット層44、さらにオフセット層44内にn+ 型のドレ
イン層45が形成されている。ソース層43からオフセ
ット層44にかけてゲート電極46が設置され、ソース
層43、コンタクト層44、さらにドレイン層46には
1層目金属配線31を用いて配線が施されている。ま
た、ダイオード22はp+ 型のアノード層47とそれか
ら多少離れて形成されたn型のオフセット層48、さら
にオフセット層48内に形成されたn+ 型のカソード層
49から構成されており、スイッチングトランジスタ2
1と同様に1層目金属配線31を用いて配線が施されて
いる。さらに、チップ9の表面には、これらの配線等と
接続された接続電極51が形成されている。本例のチッ
プ9上には、従来のモノリシック電源装置と異なり、薄
膜トランスは形成されておらず、従来から微細プロセス
により製造されるスイッチングトランジスタ21等の論
理素子のみが形成されている。従って、従来の半導体集
積回路を製造すると同様の微細プロセスの製造工程が適
用可能であり、製造工程の最適化を図ることができる。
また、金属配線層も従来のモノリシック電源装置が3層
程度必要であったのと比較し、本例のモノリシック電源
装置においては、1層で良い。従って、チップ9の製造
工程は従来のモノリシック電源装置の工程と比較し、大
幅に短縮できる。
【0017】チップ10には、電力回路等を形成する電
力系素子である薄膜トランス25および平滑コンデンサ
26等が形成されている。すなわち、1層目金属配線3
1を用いて一次側コイル6が形成され、2層目金属配線
32を用いて2次側コイル7が形成されている。さら
に、3層目金属配線33を用いてそれぞれのコイル6、
7に接続される電極と、平滑コンデンサ26の一方の電
極26aが形成されている。電極26aと絶縁層を挟ん
で、平滑コンデンサ26の他方の電極26bが4層目金
属配線34を用いて構成され、さらに、これらの電力系
素子と接続されたバンプ電極52が4層目金属配線34
の表面側に形成されている。薄膜トランス25のコイル
6、7用の配線幅は通常数十μm以上であり、これらの
コイル6、7を形成するために、微細プロセスを適用す
る必要はない。また、平滑コンデンサ26の電極に必要
な配線幅も同程度であり、これらを製造する際には微細
プロセスを用いない方が製造効率が上昇する。従って、
スイッチングトランジスタ等を含まないチップ10の製
造には微細プロセスを用いる必要がなく、従来のモノリ
シック電源装置と比較し、製造が容易となり、製造工程
の簡略化、製造コストの低減が可能となる。なお、本例
においては、バンプ電極52とトランス25の一方の極
とを接続するために、半導体基板41に形成された拡散
層50を用いているが、チップ10を半導体基板41で
はなく単なる絶縁体基板により製造することもできる。
【0018】図2に、本例のモノリシック電源装置を構
成するチップ10の表面に形成されたバンプ電極52の
配置を示してある。本例のチップ9および10の表面の
バンプ電極52および接続電極51は、チップ10また
は9の対角線55a、bに沿って十字型に並べられてい
る。本例の電源装置のように2枚のチップを貼り合わせ
る場合は、チップ10と9との隙間を一定に保ってそれ
ぞれのバンプ電極52と接続電極51とを均等な圧力で
接続することが望ましい。従って、本例の装置において
はバンプ電極52を平面的に分散して配置することによ
り、バンプ電極52と接続電極51自身で一定の隙間を
確保し、結果としてそれぞれのバンプ電極52と接続電
極51とが均等な圧力で接続可能としている。これによ
り、チップ10および9に貼り合わされた際にチップ
9、10に発生する不均等な歪み、たわみも抑制でき、
電源装置としての構造上の信頼性の向上も図ることがで
きる。また、本例の電源装置のようなチップ10および
9の対角線に沿って十字型に配置された電極52、51
は、上下左右のバランスをとることができ、製造時の電
極配置のばらつきを抑制することも容易である。このた
め、本例の電源装置においては、それぞれのチップ9、
10の対角線を合わせることにより電極の位置合わせが
比較的容易であり、さらに、電極配置の精度が高いこと
から貼り合わせ時の精度が向上され、電源装置の信頼性
を高めることができる。
【0019】図3に、本例の電源装置のバンプ電極52
および接続電極51の構造を示してある。バンプ電極5
2は、チップ10の表面に形成された直径略20μm、
高さ略10μmの半球状の電極である。一方、接続電極
51は、チップ9の表面に形成された平面状の電極であ
り、その中心に幅略5μmで方形の凹み53を備え、そ
の周囲は窒化膜54により覆われている。このため、チ
ップ10および9が貼り合わせる際の位置合わせ時にお
いて、凹み53の近傍に位置したバンプ電極52の先端
52aは、凹み53より幅が狭いため自主的に凹み53
に導かれ、凹み53に固定される。このように、本例の
バンプ電極52および接続電極51の組合せはセルフア
ジャスト可能な接続端であり、貼り合わせの際に多少位
置がずれていても自主的に位置合わせが行なわれ、信頼
性の高い接続を得ることができる。
【0020】図4に、他の接続手段をバンプ電極と接続
電極に代わる他の接続手段を示してある。図4に示す接
続手段は、ぞれぞれのチップ9および10の表面に突出
した接続用電極56a、bと、チップ9および10に挟
み込まれた圧着導電性ポリマ57とにより構成されてい
る。この圧着導電性ポリマ57は圧力をかけるとポリマ
内部の導電性物質が連接され、導通が確保されるもので
ある。従って、例えば高さ3μm程度で、幅が〜10μ
m程度の接続用電極56a、bを用いてこの間の圧着導
電性ポリマ57を圧縮すると接続用電極56a、bの間
の導通が確保される。一方、接続用電極56a、bから
外れた圧着導電性ポリマには圧縮されないため導通は発
生しない。このような組合せの接続端においては、チッ
プ9および10の貼り合わせ精度が数μm程度でも、相
互の接続用電極56a、bの重なった部分があれば、圧
着導電性ポリマ57が圧縮されるので導通が確保でき
る。
【0021】このように、圧着導電性ポリマ57を用い
ることにより、貼り合わせ精度が多少低い場合であって
も、信頼性の高い接続を得ることができる。
【0022】このように、本例のモノリシック電源装置
は、微細化が容易で、微細化することが装置の面積、電
源消費等のメリットをもたらす制御系の素子を第1の基
板であるチップ9に形成している。一方、微細化を行な
うには製造工程、製造コスト的にディメリットが大き
く、性能的なメリットの薄い電力系の素子を第2の基板
であるチップ10に分けて形成している。従って、チッ
プ9は微細プロセスを用いて効率良く、小形化を図るこ
とが可能となり、一方、チップ10は微細プロセスを用
いることなく、製造工程の短縮、製造コストの低減を図
ることができる。
【0023】すなわち、本例のモノリシック電源装置
は、微細化の要否に着目してチップを分離することによ
り、効率的な製造工程を選択可能とし、製造コストの低
減を実現している。
【0024】さらに、本例のモノリシック電源装置にお
いては、チップ9およびチップ10の各々に搭載される
素子の数が削減されるため、チップ9および10個々と
しては従来のモノリシック電源装置に必要とされた大口
径のチップを用いる必要はない。従って、大口径のチッ
プを製造するための設備投資等も不要であり、一層製造
コストの低減を図ることができる。さらに、モノリシッ
ク電源装置を構成するチップサイズが小さくて済むこと
から、チップの歩留りも改善でき、小形、低価格であり
ながら信頼性の高い電源装置を実現することができる。
【0025】また、十字型等の平面的に分散された電極
配置を用いることにより、2枚のチップを貼り合わせる
際の位置精度の向上と、チップの歪み、たわみなどの不
均一な応力の発生の防止を図ることができる。さらに、
セルフアジャスト可能なバンプ電極と接続電極の組合
せ、あるいは圧着導電性ポリマと突出した接続用電極を
採用することにより、貼り合わせ時に発生する数μm程
度の誤差を吸収することが可能であり、廉価で信頼性の
高いモノリシック電源装置を供給することが可能とな
る。
【0026】なお、本例のモノリシック電源装置におい
ては、チップ10にバンプ電極52を形成してあるが、
チップ9にバンプ電極52を形成しても勿論良く、さら
に、チップ9あるいはチップ10の一方にのみバンプ電
極52を形成せずとも接続電極との組合せにおいてセル
フアジャスト可能な電極の組合せが形成されていれば良
い。また、圧着導電性ポリマを圧縮する突出した接続用
電極もチップ9および10の両方に形成されている必要
はなく、何れか一方に形成されていれば圧着導電性ポリ
マを圧縮可能であり、良好な接続を得ることができる。
【0027】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係るモ
ノリシック電源装置は、第1の基板と第2の基板を貼り
合わせた構成であり、第1の基板に微細化を行なう制御
系素子を、第2の基板に微細化が不要な電力系素子を形
成することにより、大幅に製造工程を短縮でき、製造コ
ストの低減を実現可能なモノリシック電源装置である。
【0028】同時に、1つの基板上に形成される素子数
の削減を図ることができるので、小さな基板を使用する
ことができ、この面でも製造コストの削減を図ることが
可能となる。また、小さな基板でモノリシック電源装置
を構成できるので、歩留りの向上を図り、良品率を高め
ることが可能となる。
【0029】また、十字型等の分散型接続手段を用いて
2つの基板を接続することにより、接続精度の向上を図
ることができる。さらに、セルフアジャスト可能なバン
プ電極、あるいは突出した接続用電極と圧着導電性ポリ
マを用いることにより、第1および第2の基板の貼り合
わせ時の多少の誤差を吸収して良好な接続を確保するこ
とができる。このように、本発明により、モノリシック
電源装置の特徴である小形軽量であることは勿論、高い
信頼性を確保しながら製造コストの削減の可能なモノリ
シック電源装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るモノリシック電源装置の
構成を示す断面図である。
【図2】図1に示す実施例に用いられたバンプ電極の配
置を示す説明図である。
【図3】図1に示す実施例に用いられたバンプ電極の構
成を示す説明図である。
【図4】バンプ電極の代わりに採用可能な圧着導電性ポ
リマを用いた接続手段の構成を示す説明図である。
【図5】従来のモノリシック電源装置の構成を示す断面
図である。
【符号の説明】
1・・半導体基板 2・・ゲート酸化膜 3・・多結晶シリコン製の薄膜トランスの1次側電極 4・・多結晶シリコン製のゲート電極 5・・多結晶シリコン製のコンデンサの電極 6・・薄膜トランスの1次側コイル 7・・薄膜トランスの2次側コイル 8・・薄膜トランスの2次側の電極 9、10・・チップ 20・・モノリシック電源装置 21・・スイッチングトランジスタ 22、23・・ダイオード 24・・コンデンサ 25・・薄膜トランス 26・・平滑コンデンサ 31・・1層目金属配線 32・・2層目金属配線 33・・3層目金属配線 34・・4層目金属配線 41・・半導体基板 42・・p型ウェル 43・・n+ 型ソース層 44・・p+ 型コンタクト層 45・・n型オフセット層 46・・n+ 型ドレイン層 47・・p+ 型アノード層 48・・n型オフセット層 49・・n+ 型カソード層 50・・n型拡散層 51・・接続電極 52・・バンプ電極 52a・・バンプ電極の先端 53・・凹み 54・・窒化膜 55a、b・・対角線 56a、b・・接続用電極 57・・圧着導電性ポリマ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微細化可能な制御系素子と、微細化不要
    な電力系素子とを有するモノリシック電源装置におい
    て、前記制御系素子が主面上に形成された第1の基板
    と、前記電力系素子が主面上に形成された第2の基板と
    を有し、前記制御系素子からなる制御回路と前記電力系
    素子からなる電力回路とが前記第1の基板と第2の基板
    とに形成された接続手段により接続されていることを特
    徴とするモノリシック電源装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記接続手段は、複
    数組の接続端を備え、前記第1および第2の基板内に、
    前記接続端の各々が対峙するように分散された分散型接
    続手段であることを特徴とするモノリシック電源装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記分散型接続手段
    は、前記接続端が前記第1および第2の基板の対角線に
    沿って配置された十字型接続手段であることを特徴とす
    るモノリシック電源装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記接続手段は、少なくとも1組の前記第1および第2
    の基板のいずれか一方に形成されたバンプ電極と、他方
    に形成された前記バンプ電極の先端径より若干径の大き
    な凹みを具備する接続電極とを備えていることを特徴と
    するモノリシック電源装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記接続手段は、前記主面から突出した接続用電極と、
    前記第1および第2の基板に挟まれた圧着導電性ポリマ
    ーとを備えていることを特徴とするモノリシック電源装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2190016A1 (de) * 2008-11-19 2010-05-26 SEMIKRON Elektronik GmbH & Co. KG Leistungshalbleitermodul mit Steuerfunktionalität und integriertem Übertrager

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2190016A1 (de) * 2008-11-19 2010-05-26 SEMIKRON Elektronik GmbH & Co. KG Leistungshalbleitermodul mit Steuerfunktionalität und integriertem Übertrager
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