JPH0677358B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH0677358B2
JPH0677358B2 JP62062822A JP6282287A JPH0677358B2 JP H0677358 B2 JPH0677358 B2 JP H0677358B2 JP 62062822 A JP62062822 A JP 62062822A JP 6282287 A JP6282287 A JP 6282287A JP H0677358 B2 JPH0677358 B2 JP H0677358B2
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弘之 松岡
知徳 清水
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は磁気テープ上に複数の回転ヘッドにより記録信
号を斜めの記録トラックとして磁気記録し、再生するよ
うにした磁気記録再生装置に関するものである。
〈発明の概要〉 本発明は、磁気記録再生装置において、ドラム周期信号
の周期とエンベローブ信号のパルス幅を比較する比較部
を有するエンベローブ信号検出手段を設け、上記ドラム
周期信号の一周期内に一定時間以上の上記パルス幅があ
る場合に、エンベロープ信号を検出し得るように構成
し、正確なエンベロープ信号の検出を行なえるようにし
たものである。
〈従来の技術〉 従来より、磁気テープ上にPCM信号を高密度に記録する
ものとして、VTR等の回転ヘッドを用いるものがある
が、このような装置において、高速サーチ時における記
録部分の判別のために、再生信号のエンベロープを検出
するとき、第5図に示す様に、エンベロープ検波された
後のエンベロープ信号lを時定数T1の積分回路1に入力
して積分した後、比較回路2に入力し、上記積分された
エンベロープ信号のレベルと基準電圧3とを比較し、エ
ンベロープ信号の電圧レベルが基準電圧3以上の場合は
エンベロープ検出信号mを出力し、上記基準電圧3に満
たない場合は、エンベロープ検出信号mを出力しないよ
うに構成して、エンベロープ信号の有無を判断してい
た。
〈発明が解決しようとする問題点〉 ところで、上述のような従来の装置では再生時におい
て、テープ速度及び回転ヘッドの回転速度が常に一定の
場合は正しくエンベロープ信号の検出がされるが、テー
プを高速走行状態とした曲間検出時等には回転ヘッドの
ドラム回転数が変化するため、第6図(a),(b)に
示す様に、エンベロープ信号lの周期も変化する。
この場合、第6図(a)の状態においてはエンベローブ
信号lの積分された信号l′は基準電圧レベル3′より
高いため、比較回路2の出力信号(エンベロープ検出信
号m)は常にハイレベルであるが、第6図(b)の様
に、ドラム回転数が変化してエンベロープ信号lのパル
ス幅が長くなると、積分回路の時定数T1が同一であるこ
とから、積分された信号l′が基準電圧レベル3′以下
となり、エンベロープが検波されているにもかかわら
ず、エンベロープ信号mが一時的にローレベルになって
しまい、正確なエンベロープ信号の検出ができなくなる
との問題点を持っていた。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明は上記問題点を解決するために、磁気テープに記
録された情報を回転ドラム上に設けられた磁気ヘッドで
再生する再生手段と、上記回転ドラムのドラム周期信号
を検出するドラム周期信号検出手段と、上記再生手段で
再生された再生信号のエンベローブを検波するエンベロ
ーブ検波手段と、該エンベローブ検波手段で検波された
エンベローブ信号を検出してエンベローブ検出信号を発
生するエンベローブ検出手段とを備え、該エンベローブ
検出手段は上記ドラム周期信号検出手段からのドラム周
期信号の周期及び上記エンベローブ検波手段からのエン
ベローブ信号のパルス幅を計測する計測部と、該計測部
によって計測されたドラム周期信号の周期とエンベロー
ブ信号のパルス幅とを比較し、ドラム周期信号の一周期
内にエンベローブ信号のパルス幅が所定時間以上ある場
合にエンベローブ検出信号を発生する比較部とを有する
ものである。
〈作用〉 従って、エンベローブ検出手段はドラム周期信号の周期
とエンベローブ信号のパルス幅とを各々計測して比較
し、ドラム周期信号の一周期内にエンベローブ信号のパ
ルス幅が所定時間以上ある場合のみ、エンベローブ検出
信号を発生する。
〈実施例〉 以下、添付図面に基づいて本発明の一実施例を詳細に説
明する。
第1図は本発明に係る磁気記録再生装置の一実施例を示
すブロック図、第2図は同上装置におけるエンベロープ
信号検出回路のブロック図、第3図及び第4図は同上装
置の動作を説明するための各部波形図である。
第1図において、11は磁気テープ、12は磁気ヘッド、13
は回転ドラムであり、上記磁気ヘッド12は上記回転ドラ
ム13の外周上に互いに180°離間して2つ設けられてお
り、上記磁気テープ11は上記回転ドラム13に90°の巻き
付け角で接触するように成っている。
従って、回転ドラム13の1回転に相当する再生信号nは
第3図(a)に示す様になる。
14はヘッドアンプ、15はエンベロープ検波回路であり、
上記磁気ヘッド12で再生された再生信号n(第3図
(a)参照)は上記ヘッドアンプ14で増幅された後、上
記エンベロープ検波回路15でエンベロープ信号l(第3
図(b)参照)として検波されるように成っている。
16はモード切換え回路であり、ここでは再生モード又は
自動選曲モード等の切換えがなされ、斯るモードの切換
えに応じてシステムマイコン17にモード切換信号を出力
するように成っている。
上記システムマイコン17は、上記各々のモードに応じて
ドラムサーボ回路18及び信号処理回路22に命令信号を出
力するように成っている。
上記ドラムサーボ回路18は上記システムマイコン17から
の命令信号に応じて、再生モード時は上記回転ドラムの
回転数を一定(2000rpm)に保つようにサーボを行い、
また、自動選曲モード時は上記回転ドラムの回転数を磁
気テープ11の走行速度に応じて変化するように(1000rp
m〜3000rpm)サーボを行うように成っている。
19は上記回転ドラム13に隣接して配置された回転位相検
出素子(以下PG検出素子と言う)であり、該PG検出素子
は上記回転ドラム13の回転に基づいて同一周期で互いに
位相が逆のPG+信号,PG−信号(第4図(a),(b)
参照)をドラム半回転毎に発生するように成っている。
20は比較回路であり、上記PG検出素子からのPG+信号,P
G−信号に基づいて、上記回転ドラム13が一回転する時
間を同期とするドラム周期信号(DPG)を発生し(第4
図(c)参照)、後述するエンベロープ信号検出回路21
及び信号処理回路22に送出するように成っている。
ここで、上述した様に、上記磁気テープ11は上記回転ド
ラム13に90°の巻き付け角で接触していることより、上
記エンベロープ信号は第4図(c),(d)に示す様
に、ドラム周期信号の半周期に1つのデータ部分を持
ち、また、上記磁気テープ11の走行速度の変化に応じ
て、上記回転ドラム13の回転数が変化することにより、
上記データ部分の長さは(t1+t2)上記ドラム周期信号
DPGの周期に比例するように成っている。
21は上記エンベロープ信号検出回路であり、該回路21に
は上記比較回路20からのドラム周期信号DPGと、上記エ
ンベロープ検波回路15からのエンベロープ信号l及び信
号処理回路22からのカウンタクロックが入力している。
上記エンベロープ信号検出回路21は第2図に示す様に、
カウンタQ,カウンタP,アンドゲートR及び比較回路部S
とより成っている。
上記エンベロープ信号lは上記アンドゲートRの一方の
入力端子に入力するように接続されており、該アンドゲ
ートRの出力端子は上記カウンタQのクロック端子CKに
接続されている。
また、上記ドラム周期信号DPGは上記カウンタQ及びカ
ウンタPのクリア端子に入力するように接続されてお
り、また、カウンタクロック信号は上記アンドゲートR
の他方の入力端子及び上記カウンタPのクリア端子CKに
入力するように接続されており、上記両カウンタQ,Pの
出力は比較回路部Sに接続されている。
而して、上記カウンタQは上記エンベロープ信号lのデ
ータ部分のある間、アンドゲートRの出力がハイレベル
となるため、上記ドラム周期信号の立ち上りでクリアさ
れるまで上記2つのデータ部分のパルス幅(t1+t2)を
カウントし、また上記カウンタPは上記ドラム周期信号
DPGをその立ち上りでクリアされるまで1周期毎にカウ
ントするように成っている。
即ち、上記ドラム周期信号の周期Tと上記周期T内にお
いて上記エンベロープ信号のデータ部分のパルス幅(t1
+t2)が計測される。そして、上記比較回路部Sにおい
て、上記周期Tとパルス幅(t1+t2)を比較して、上記
データ部分のパルス幅(t1+t2)が上記ドラム周期信号
の周期Tの例えば、1/8以上ある場合のみエンベロープ
検出信号mを出力するように成っている。
22は上記信号処理回路であり、上記エンベロープ信号検
出回路21にカウンタクロック信号を供給すると共に上記
システムマイコン17からの命令信号及び上記比較回路20
からのドラム周期信号に基づいて、上記エンベロープ検
出信号mに信号処理を行うようになっている。
23はD/Aコンバータであり上記信号処理回路で信号処理
されたエンベロープ検出信号mをアナログ信号に変換し
た後ローパスフィルタ24に供給するように成っている。
上記ローパスフィルタ24は上記アナログ信号の高域成分
をカットして該アナログ信号を音声信号として出力する
ように成っている。
本発明は上述のように構成されるものであり、次にその
動作を説明する。
磁気ヘッド12で検出されヘッドアンプ14で増幅された再
生信号nはエンベロープ検波回路15で検波され、エンベ
ロープ信号lとしてエンベロープ信号検出回路21に入力
する。
上記エンベロープ信号検出回路21は、比較回路20より入
力するドラム周期信号DPGの周期T内に上記エンベロー
プ信号のデータ部分のパルス幅(t1+t2)が1/8以上あ
る場合、信号処理回路22にエンベロープ検出信号mを出
力する。
再生時は磁気テープ11の走行速度、回転ドラム13の回転
数は共に一定であり、エンベロープ信号lはエンベロー
プ信号検出回路21に入力する毎に検出され、一定周期の
エンベロープ検出信号mが信号処理回路22に入力する。
次に、モード切換回路16で、上記再生モードより自動選
曲モードに切換た場合、上記磁気テープ11の走行速度及
び回転ドラム13の回転数は変化する。
このとき、エンベロープ信号lのデータ部分のパルス幅
(t1+t2)は変化するが、エンベロープ信号検出回路21
の比較回路部Sにおいて上記エンベロープ信号lと周期
が比例しているドラム周期信号とを比較し、上記エンベ
ロープ信号lのデータ部分のパルス幅(t1+t2)がドラ
ム周期信号の1周期Tの1/8以上ある場合、エンベロー
プ検出信号mを出力する。
従って、自動選曲モード時において、磁気テープ11の走
行速度及び回転ドラム13の回転数が変化して、エンベロ
ープ信号のデータ部分の長さが変化する場合でも、正確
なエンベロープ信号の検出を行うことができる。
〈発明の効果〉 以上のように、本発明によれば、自動選曲モード等、エ
ンベローブ信号のデータ部分のパルス幅が変化する場合
においても、エンベローブ信号のパルス幅と、エンベロ
ーブ信号のパルス幅の長さと比例関係にあるドラム周期
信号の周期とを各々計測して比較し、ドラム周期信号の
一周期内にエンベローブ信号のパルス幅が所定時間以上
ある場合にのみエンベローブ検出信号を発生するように
したものであるから、常に正確なエンベローブ信号の検
出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る磁気記録再生装置における再生系
のブロック図、第2図は同上装置のエンベロープ信号検
出回路のブロック図、第3図(a)乃至(c)及び第4
図(a)乃至(d)は同上装置の動作を説明するための
各部波形図、第5図は従来のエンベロープ信号検出回路
を示すブロック図、第6図(a)(i)乃至(iii)及
び(b)(i)乃至(iii)は第5図の動作を説明する
ための各部波形図である。 11……磁気テープ、12……磁気ヘッド、13……回転ドラ
ム、19……PG検出素子、21……エンベロープ信号検出回
路、n……再生信号、l……エンベロープ信号、m……
エンベロープ検出信号。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気テープに記録された情報を回転ドラム
    上に設けられた磁気ヘッドで再生する再生手段と、 上記回転ドラムのドラム周期信号を検出するドラム周期
    信号検出手段と、 上記再生手段で再生された再生信号のエンベローブを検
    波するエンベローブ検波手段と、 該エンベローブ検波手段で検波されたエンベローブ信号
    を検出してエンベローブ検出信号を発生するエンベロー
    ブ検出手段とを備え、 該エンベローブ検出手段は上記ドラム周期信号検出手段
    からのドラム周期信号の周期及び上記エンベローブ検波
    手段からのエンベローブ信号のパルス幅を計測する計測
    部と、該計測部によって計測されたドラム周期信号の周
    期とエンベローブ信号のパルス幅とを比較し、ドラム周
    期信号の一周期内にエンベローブ信号のパルス幅が所定
    時間以上ある場合にエンベローブ検出信号を発生する比
    較部とを有していることを特徴とする磁気記録再生装
    置。
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