JPH0677138U - ガス開閉器の消弧装置 - Google Patents
ガス開閉器の消弧装置Info
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- JPH0677138U JPH0677138U JP1615293U JP1615293U JPH0677138U JP H0677138 U JPH0677138 U JP H0677138U JP 1615293 U JP1615293 U JP 1615293U JP 1615293 U JP1615293 U JP 1615293U JP H0677138 U JPH0677138 U JP H0677138U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ガス開閉器の開閉(遮断)性能を高めると同
時に可動電極と固定電極のチャタリングを防止する。 【構成】 消弧性ガス3を充填し、密閉したケース2内
にはブッシングを介して中心導体6に接続する固定電極
12を配設する。またこれに対向する可動電極9は2枚
の平行な導電板8からなり而も導電板8には導電板を相
互間に内方向に付勢するバネ部材16を備えて上記固定
電極12の側面の接触部12aに挟持的に接触させる。
さらに上記固定電極側には上記両導電板8,8の接触部
8b,8bの通過を許容する2個のV字或いはU字溝2
1aを形成した複数枚のグリッド板21を積層配設し
た。
時に可動電極と固定電極のチャタリングを防止する。 【構成】 消弧性ガス3を充填し、密閉したケース2内
にはブッシングを介して中心導体6に接続する固定電極
12を配設する。またこれに対向する可動電極9は2枚
の平行な導電板8からなり而も導電板8には導電板を相
互間に内方向に付勢するバネ部材16を備えて上記固定
電極12の側面の接触部12aに挟持的に接触させる。
さらに上記固定電極側には上記両導電板8,8の接触部
8b,8bの通過を許容する2個のV字或いはU字溝2
1aを形成した複数枚のグリッド板21を積層配設し
た。
Description
【0001】
本考案は高圧配電線路において使用されるガス開閉器の特にグリツド形消弧装 置の改良に関するものである。
【0002】
ケース内に消弧性ガスを充填し、電路開閉時、可動電極が固定電極から離間す る際に電極間で発生するアークを電磁力によりグリツド板のV溝或いはU字溝内 に導き、同アークを引き延ばしながらアーク電圧を高め、かつ冷却し、そして電 流零点においてアークを消弧するようにしたグリツド(ディアイオン)形消弧装 置を備えたガス開閉器がすでに提案されている。
【0003】
ところで、上記従来形のグリツド形ガス開閉器においては、一般に開閉時の消 弧性能を高める方策としてグリツド板の積層数を多くすることが行われている。
【0004】 そのため、遮断(開閉)電流が大きくなると消弧装置の大型化が避けられない と問題があった。 また、この種のグリツド形消弧装置を備えたものは一般的にバット(突き合わ せ)電極(接点)方式であることが多く、そのため接触圧不足が起こりやすく、 特に大電流通過時に電磁反発力により電極(接点)間がチャタリングを起こして 開閉不能になることがあった。
【0005】
本考案は、上記消弧装置の遮断性能上の問題点と消弧装置を構成する両電極( 接点)の接触上の問題点を解決するためのもので、具体的には、消弧性ガス(3 )を充填し、密閉したケース(2)内にブッシング(4)を介して中心導体(6 )に接続する固定電極(12)を配設し、またこれに対向する可動電極(9)は 2枚の平行な導電板(8)(8)からなり而も該両導電板(8)(8)には該両 導電板を相互に内方向へ付勢するバネ部材(16)を備えて該両導電板(8)( 8)を上記固定電極(12)の側面の接触部(12a)に挟持的に接触させるよ うにし、さらに上記固定電極側(12)には上記導電板(8)(8)の両接触部 (8b)(8b)の通過を許容する2個のV字或いはU字溝(22b)(22b )を形成した複数枚のグリッド板(21)を積層配設したことを特徴とするもの である。
【0006】
以下、本考案の実施例を図1乃至図5に基づき説明する。 1はガス開閉器、2はステンレス等で形成されたガス開閉器のケースである。 密封されたケース2内にはSF6 ガス等の消弧性ガス3が所定圧力で充填されて いる。4はケース2の側面2aに気密的に貫装した電源側ブツシング、5は電源 側ブッシング4に対向してケース面2b同じく貫装した負荷側ブツシングであり 、それぞれのブツシングの中心導体6、7にはそのケース外に位置して各々ケー ブル接続用端子(特に図示しない)が備えられている。
【0007】 8は可動電極9の主体を構成する平行した2枚の導電板であり、ヒンジ構造に なっており、その導電板8の一端の接触部8aが負荷側ブツシング5のケース内 に突設した中心導体7の先端部の側面7aに対しピン10により回動自在でかつ 良好な接触が常時維持されるよに軸着されている。また、他方の他端が可動電極 の回動時、後述の電源側の固定電極12に対し接触或いは離間して電路の開閉を 行うようになっている。
【0008】 13は軸着用のピン10に巻装したコイルバネであり、可動電極9の一端を負 荷側ブツシング5の中心導体7に対し弾力的に接触させるためのものである。 14は他端の球面状の接触部8bに近接して付設した導電板8、8間を連結す るためのピンであり、同ピン14には固定電極12との非接触時において、導電 板8、8相互間の距離が固定電極12の接触方向の厚みに比して小さくなるよう に設定したパイプ状のスペサ−15が嵌装され、而も導電板8、8を内方(固定 電極)側に付勢するコイルバネ16が巻装されていて可動電極の接触部8bが電 源側の固定電極12の両側面の接触面12aに対し外側から弾力的に挟持接触す るようになっている。
【0009】 17は導電板8の中央に位置してピン19により連結した絶縁性部材からなる 連結板であり、図示外の操作ハンドルの開閉操作により同連結板17に操作力が 伝達されるとその力により可動電極9がピン10を中心にして時計方向或いは反 時計方向に回動して同電極9の接触部(正確には導電板8の接触部)8bが固定 電極12の接触部12aから接触或いは離間するようになっている。
【0010】 20は電源側の固定電極12に備えたグリツド形の消弧装置であり、鉄板など の磁性体からなる複数枚のグリツド板21と、グリツド板21の側部の係止部2 1aを取付穴22aに差し込んで同板21を間隔を存して積層状に止着するため の合成樹脂等の絶縁性の側板22と、側板22を固定電極12に止着するための 支持部材兼用のステンレスからなるアーキングホーン23とからなっている。
【0011】 これらから構成される消弧装置20は固定電極12に対しネジ24着されてい る。 なお、上記の消弧装置は可動電極9側の2枚の導電板8,8の先端の発弧部に 耐弧メタル25を一体的に付設し、また固定電極12側には上記の如くア−キン グホ−ン23を設ける構造としたが、可動電極9側と固定電極12側の発弧部を 共に耐弧メタルとする手段であってもよい。
【0012】 22bは図5に示すようにグリッド板21に2個並設したU字或いはV字溝で あり、開閉時において、可動電極9の先端、つまり、2枚の導電板8の接触部8 b、8bがそれぞれの溝を通過できるように前部側から後部側にかけて切欠状に 形成されている。
【0013】 図2の閉路状態から図示外の操作ハンドルを開路操作すると、連結板17が上 方(矢印方向)に引っ張られて可動電極9が軸着部のピン10を中心に反時計方 向に回動し、固定電極12の側面の接触部12aに弾性力に接触する可動電極9 の接触部8bが離間し、図4のように両電極間にアークaが発生する。そして発 生したアークaはグリツド板21の歪んだ磁束の影響、つまり、その電磁力によ り溝22b内の奥に誘導され、アークが引き延ばされる。
【0014】 この時、両電極9、12間で発生したアークは可動電極を構成する2つの導電 板8毎に固定電極との間で2つに分流されることになり、溝22bの1個当たり のアークエネルギーの負担分が小さく抑制されて、確実に消弧されることとなる 。
【0015】 また、かかる場合、上記したように可動電極9は2枚の平行な導電板8で構成 されていて、その導電板が固定電極の接触面を外側から挟持する接触方式のため 、接触(閉路)時、両電極間に大電流が流れてもその電流は導電板に対し同方向 に流れて、導電板相互間には電磁力により吸引力が作用して接触圧がさらに高め られ、電磁反発力によるチャタリングを抑制している。
【0016】 図1において、26はブッシング押さえ金具、27は吊下金具、28は避雷器 、29は避雷器28の支持金具、30は放圧装置、31はガード金具である。図 4において、、32は割りピン、33はワッシャーを示す。
【0017】
本考案は上記のように、固定電極と2枚の平行な導電板からなる可動電極との 間で離間時発生するアークがグリッド板に形成した2個のV溝或いはU溝にそれ ぞれ導かれて同アークが2つに分割されるため、これに伴い溝毎の分担するアー クエネルギーが小さく抑制され、従来見られたような大形のグリツド板を備えな くとも確実に消弧(開閉)できるようになった。
【0018】 また、上記したように、可動電極は2枚の平行な導電板でできており、固定電 極の側面を外側から挟持的に接触する構成であるため、可動電極と固定電極間に 大電流が流れた場合には導電板には同方向の電流が流れることになって導電板相 互間に電磁力による吸引作用が働き、固定電極に対する接触圧力が大きくなって 電磁反発力による電極間のチャタリングが防止できる。
【図1】本考案のガス開閉器の一部を省略した縦断面図
【図2】ガス開閉器の閉路状態を示す要部の正面図
【図3】図2の底面図
【図4】ガス開閉器の開放完了直前の状態を示す要部の
正面図
正面図
【図5】図4の平面図
2 ケース 3 消弧性ガス 4 電源側ブッシング 6 中心導体 9 可動電極 8 導電板 8b 接触部 12 固定電極 13、16 バネ部材 21 グリッド板 22b U字またはV字溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 田中 伸弘 愛知県大府市長草町深廻間35番地 日本高 圧電気株式会社技術開発部内 (72)考案者 竹内 淳 愛知県大府市長草町深廻間35番地 日本高 圧電気株式会社技術開発部内
Claims (1)
- 【請求項1】 消弧性ガス(3)を充填し、密閉したケ
ース(2)内にブッシング(4)を介して中心導体
(6)に接続する固定電極(12)を配設し、またこれ
に対向する可動電極(9)は2枚の平行な導電板(8)
(8)からなり而も該両導電板(8)(8)には該両導
電板を相互に内方向へ付勢するバネ部材(16)を備え
て該両導電板(8)(8)を上記固定電極(12)の側
面の接触部(12a)に挟持的に接触させるようにし、
さらに上記固定電極(12)側には上記導電板(8)
(8)の両接触部(8b)(8b)の通過を許容する2
個のV字或いはU字溝(22b)(22b)を形成した
複数枚のグリッド板(21)を積層配設したことを特徴
とするガス開閉器の消弧装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993016152U JP2598979Y2 (ja) | 1993-04-01 | 1993-04-01 | ガス開閉器の消弧装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993016152U JP2598979Y2 (ja) | 1993-04-01 | 1993-04-01 | ガス開閉器の消弧装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0677138U true JPH0677138U (ja) | 1994-10-28 |
JP2598979Y2 JP2598979Y2 (ja) | 1999-08-23 |
Family
ID=11908539
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993016152U Expired - Lifetime JP2598979Y2 (ja) | 1993-04-01 | 1993-04-01 | ガス開閉器の消弧装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2598979Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003168350A (ja) * | 2001-11-29 | 2003-06-13 | Energy Support Corp | 消弧装置、消弧方法及び開閉器 |
JP2008071540A (ja) * | 2006-09-12 | 2008-03-27 | Energy Support Corp | 配電機器の可動電極 |
-
1993
- 1993-04-01 JP JP1993016152U patent/JP2598979Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003168350A (ja) * | 2001-11-29 | 2003-06-13 | Energy Support Corp | 消弧装置、消弧方法及び開閉器 |
JP2008071540A (ja) * | 2006-09-12 | 2008-03-27 | Energy Support Corp | 配電機器の可動電極 |
JP4680856B2 (ja) * | 2006-09-12 | 2011-05-11 | エナジーサポート株式会社 | 配電機器の可動電極 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2598979Y2 (ja) | 1999-08-23 |
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Legal Events
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