JPH06769Y2 - 採血管 - Google Patents
採血管Info
- Publication number
- JPH06769Y2 JPH06769Y2 JP6991787U JP6991787U JPH06769Y2 JP H06769 Y2 JPH06769 Y2 JP H06769Y2 JP 6991787 U JP6991787 U JP 6991787U JP 6991787 U JP6991787 U JP 6991787U JP H06769 Y2 JPH06769 Y2 JP H06769Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blood
- blood collection
- collection tube
- thrombolytic agent
- fibrin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
- Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は臨床検査用血液中にフィブリンが析出するの
を防止するようにした採血管に関する。
を防止するようにした採血管に関する。
(従来の技術) 臨床検査用血液中にフィブリンが析出していると、それ
によって血液がゲル状または繊維状となるため取扱いを
困難にさせ、また、分析機の細いチューブ内を詰らせる
原因となり好ましくない。
によって血液がゲル状または繊維状となるため取扱いを
困難にさせ、また、分析機の細いチューブ内を詰らせる
原因となり好ましくない。
そのため、検査に血清を用いる場合には、血液を採血後
30分ないし1時間以上放置して充分に凝固させてフィ
ブリンを析出させてから遠心分離をおこない、フィブリ
ンを除去している。
30分ないし1時間以上放置して充分に凝固させてフィ
ブリンを析出させてから遠心分離をおこない、フィブリ
ンを除去している。
また、検査に全血又は血漿を用いる場合には血液にヘパ
リン、クエン酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸2
ナトリウム塩(EOTA-2Na)等の抗凝固剤を添加すること
がおこなわれている。
リン、クエン酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸2
ナトリウム塩(EOTA-2Na)等の抗凝固剤を添加すること
がおこなわれている。
(考案が解決しようとする問題点) 血液凝固ののち、遠心分離をおこない血清のみを分離す
る方法においては、血液の凝固が不充分であると、分離
された血清中にフィブリノーゲンを含み、これが遠心分
離後にフィブリンに転化するため再び遠心分離すること
が必要となる。
る方法においては、血液の凝固が不充分であると、分離
された血清中にフィブリノーゲンを含み、これが遠心分
離後にフィブリンに転化するため再び遠心分離すること
が必要となる。
従来の血液抗凝固剤を用いる方法においては、例えばヘ
パリンの如く経時的に抗凝固能が低下する。などの問題
があり、「再検査に備えて、検体は1週間程度保存す
る」という通常の検査システムに十分適用し得ないおそ
れがあった。
パリンの如く経時的に抗凝固能が低下する。などの問題
があり、「再検査に備えて、検体は1週間程度保存す
る」という通常の検査システムに十分適用し得ないおそ
れがあった。
この考案は上記事情に鑑みてなされたものであって、臨
床検査に用いられる血液中にフィブリンが析出するのを
より効果的に防止し得る採血管を提供することを目的と
する。
床検査に用いられる血液中にフィブリンが析出するのを
より効果的に防止し得る採血管を提供することを目的と
する。
(問題点を解決するための手段) この考案は従来の血液抗凝固剤に替えて血栓溶解剤をフ
ィブリン析出防止のために用いることにより上記問題点
の解決を図らんとするものである。
ィブリン析出防止のために用いることにより上記問題点
の解決を図らんとするものである。
すなわち、この考案は血栓溶解剤を収容してなることを
特徴とする採血管を提供するものである。
特徴とする採血管を提供するものである。
血栓溶解剤としては例えばウロキナーゼ、ストレプトキ
ナーゼ、組織性プラスミノーゲンアクチベータ、プラス
ミノーゲンプロアクチベータ、トリプシン等が用いられ
る。この血栓溶解剤は液体又は粉末状であってもよい
が、液体の場合は血液を希釈することになり検査値に誤
差を与えるおそれがあるので、粉末状のものの方が好ま
しい。血栓溶解剤の使用量は各々の薬剤によって異なる
が、ウロキナーゼの場合血液1ml当り1〜1万単位好ま
しくは10〜5000単位で、より好ましくは100〜
1000単位の範囲が適当である。この血栓溶解剤は従
来の血液抗凝固剤と組み合わせて使用してもよい。その
場合は、フィブリンの析出が血液抗凝固剤によって抑え
られるため、血栓溶解剤の使用量を減らすことができ製
造コストの点から有利となる。
ナーゼ、組織性プラスミノーゲンアクチベータ、プラス
ミノーゲンプロアクチベータ、トリプシン等が用いられ
る。この血栓溶解剤は液体又は粉末状であってもよい
が、液体の場合は血液を希釈することになり検査値に誤
差を与えるおそれがあるので、粉末状のものの方が好ま
しい。血栓溶解剤の使用量は各々の薬剤によって異なる
が、ウロキナーゼの場合血液1ml当り1〜1万単位好ま
しくは10〜5000単位で、より好ましくは100〜
1000単位の範囲が適当である。この血栓溶解剤は従
来の血液抗凝固剤と組み合わせて使用してもよい。その
場合は、フィブリンの析出が血液抗凝固剤によって抑え
られるため、血栓溶解剤の使用量を減らすことができ製
造コストの点から有利となる。
(作用) この考案で用いらえる血栓溶解剤はプラスミノーゲンを
活性化してプラスミンを生成させ、このプラスミンが血
漿中のフィブリノーゲンを分解し、これによってフィブ
リンの析出が防止されるものと考えられる。したがっ
て、血栓溶解剤を用いた場合はヘパリンの如き経時的失
活の問題は解消される。
活性化してプラスミンを生成させ、このプラスミンが血
漿中のフィブリノーゲンを分解し、これによってフィブ
リンの析出が防止されるものと考えられる。したがっ
て、血栓溶解剤を用いた場合はヘパリンの如き経時的失
活の問題は解消される。
(実施例) 図面は本考案の一実施例に係わる採血管を示すものであ
って、ガラス又はプラスチックからなる有底管本体1内
に血栓溶解剤(又は血栓溶解剤と従来の血液抗凝固剤と
の混合物)2がフィブリン析出防止適量収容されてい
る。また、管本体1の開口部はゴム栓3で密栓されてい
る。この採血管は内部が一定の減圧度に保持されるよう
にしてもよい。又、血栓溶解剤2は図示の如く管底に単
に収容する形態のほか、管壁にバインダを介して固着さ
せたり、担体に担持させて収容するようにしてもよい。
って、ガラス又はプラスチックからなる有底管本体1内
に血栓溶解剤(又は血栓溶解剤と従来の血液抗凝固剤と
の混合物)2がフィブリン析出防止適量収容されてい
る。また、管本体1の開口部はゴム栓3で密栓されてい
る。この採血管は内部が一定の減圧度に保持されるよう
にしてもよい。又、血栓溶解剤2は図示の如く管底に単
に収容する形態のほか、管壁にバインダを介して固着さ
せたり、担体に担持させて収容するようにしてもよい。
実施例1 容量5mlのガラス製試験管3本を用い、これに粉末状ウ
ロキナーゼをそれぞれ200U,1,000U,2,000Uず
つ分注し、ついで各試験管に採血直後の血液を2mlずつ
添加した。添加後、ウロキナーゼと血液とを十分に混和
させ、ついで室温で3日間保存したが、いずれの試験管
のものも血液凝固は全く認められなかった。また、遠心
分離をおこなっても血漿中にフィブリンが析出したもの
はなかった。
ロキナーゼをそれぞれ200U,1,000U,2,000Uず
つ分注し、ついで各試験管に採血直後の血液を2mlずつ
添加した。添加後、ウロキナーゼと血液とを十分に混和
させ、ついで室温で3日間保存したが、いずれの試験管
のものも血液凝固は全く認められなかった。また、遠心
分離をおこなっても血漿中にフィブリンが析出したもの
はなかった。
比較例1 容量5mlのガラス製試験管にヘパリンナトリウムを20
U分注し、ついで採血直後の血液を2ml添加した。添加
後ヘパリンと血液を十分に混和させたのち室温で3日間
保存した結果、血液の凝固は肉眼では認められなかった
が、遠心分離をおこなったところ、血漿中にフィブリン
が析出していることが認められた。
U分注し、ついで採血直後の血液を2ml添加した。添加
後ヘパリンと血液を十分に混和させたのち室温で3日間
保存した結果、血液の凝固は肉眼では認められなかった
が、遠心分離をおこなったところ、血漿中にフィブリン
が析出していることが認められた。
実施例2 容量5mlのガラス製試験管に粉末状ウロキナーゼ20U
およびヘパリンナトリウムを20Uを一緒にして分注
し、ついで採血直後の血液を2ml添加した。添加後、こ
れら添加物と血液とを十分に混和させ、ついで室温で1
週間保存したが血液凝固は全く認められず、また遠心分
離をおこなって血漿中にフィブリノーゲンが析出したも
のはなかった。
およびヘパリンナトリウムを20Uを一緒にして分注
し、ついで採血直後の血液を2ml添加した。添加後、こ
れら添加物と血液とを十分に混和させ、ついで室温で1
週間保存したが血液凝固は全く認められず、また遠心分
離をおこなって血漿中にフィブリノーゲンが析出したも
のはなかった。
(考案の効果) この考案に係わる採血管によればその中に収容された血
栓溶解剤によって血液中のフィブリノーゲンが分解され
るから血液凝固をほぼ完全に防止することができ、かつ
その経時的失活のおそれもないから、「再検査に備えて
検体を1週間程度保存する」という通常の検査システム
に極めて良好に適用することができる。
栓溶解剤によって血液中のフィブリノーゲンが分解され
るから血液凝固をほぼ完全に防止することができ、かつ
その経時的失活のおそれもないから、「再検査に備えて
検体を1週間程度保存する」という通常の検査システム
に極めて良好に適用することができる。
図面は本考案の一実施例に係わる採血管の断面図であ
る。 1…有底管本体、2…血栓溶解剤、3…ゴム栓。
る。 1…有底管本体、2…血栓溶解剤、3…ゴム栓。
Claims (4)
- 【請求項1】フィブリノーゲンを分解する血栓溶解剤を
単独または血液抗凝固剤とともに収容してなることを特
徴とする採血管。 - 【請求項2】血栓溶解剤がウロキナーゼ(UK)、スト
レプトキナーゼ(SK)、組織性プラスミノーゲンアク
チベータ(t−PA)、プラスミノーゲンプロアクチベ
ータ(PPA)から選ばれる少なくとも一種である実用
新案登録請求の範囲第1項記載の採血管。 - 【請求項3】血栓溶解剤が粉末状である実用新案登録請
求の範囲第1項記載の採血管。 - 【請求項4】血液抗凝固剤がヘパリン、クエン酸ナトリ
ウム、エチレンジアミン四酢酸2ナトリウム塩(EDT
A−2Na)、エチレンジアミン四酢酸2カリウム塩
(EDTA−2K)、エチレンジアミン四酢酸3カリウ
ム塩(EDTA−3K)から選ばれる少なくとの一種で
ある実用新案登録請求の範囲第1項記載の採血管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6991787U JPH06769Y2 (ja) | 1987-05-11 | 1987-05-11 | 採血管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6991787U JPH06769Y2 (ja) | 1987-05-11 | 1987-05-11 | 採血管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63181861U JPS63181861U (ja) | 1988-11-24 |
JPH06769Y2 true JPH06769Y2 (ja) | 1994-01-05 |
Family
ID=30911073
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6991787U Expired - Lifetime JPH06769Y2 (ja) | 1987-05-11 | 1987-05-11 | 採血管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06769Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2690261B2 (ja) * | 1993-07-23 | 1997-12-10 | ベクトン・ディッキンソン・アンド・カンパニー | 採血器具 |
US6793885B1 (en) | 1997-09-16 | 2004-09-21 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Blood test container |
JP2000210380A (ja) * | 1999-01-26 | 2000-08-02 | Nagase & Co Ltd | 血液凝固阻止剤及びそれを収納した採血容器 |
JP5902714B2 (ja) * | 2011-11-28 | 2016-04-13 | 協和メデックス株式会社 | 検体中の測定対象物の連続的免疫測定法における非特異反応抑制方法 |
-
1987
- 1987-05-11 JP JP6991787U patent/JPH06769Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63181861U (ja) | 1988-11-24 |
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