JPH11511856A - 血液検査の実施方法 - Google Patents

血液検査の実施方法

Info

Publication number
JPH11511856A
JPH11511856A JP9540286A JP54028697A JPH11511856A JP H11511856 A JPH11511856 A JP H11511856A JP 9540286 A JP9540286 A JP 9540286A JP 54028697 A JP54028697 A JP 54028697A JP H11511856 A JPH11511856 A JP H11511856A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blood
hirudin
thrombin inhibitor
measurement
clinical chemistry
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9540286A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3523883B2 (ja
Inventor
アレクサンダー、ベー.エム.ストラッサー
カール、メルバー
ハンス、ディートリッヒ、メンセン
エカルト、ティール
Original Assignee
ライン、ビオテック、ゲゼルシャフト、フュール、ノイエ、ビオテクノロギッシェ、プロツェセ、ウント、プロドゥクテ、ミット、ベシュレンクテル、ハフツング
ハンス、ディートリッヒ、メンセン
エカルト、ティール
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ライン、ビオテック、ゲゼルシャフト、フュール、ノイエ、ビオテクノロギッシェ、プロツェセ、ウント、プロドゥクテ、ミット、ベシュレンクテル、ハフツング, ハンス、ディートリッヒ、メンセン, エカルト、ティール filed Critical ライン、ビオテック、ゲゼルシャフト、フュール、ノイエ、ビオテクノロギッシェ、プロツェセ、ウント、プロドゥクテ、ミット、ベシュレンクテル、ハフツング
Publication of JPH11511856A publication Critical patent/JPH11511856A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3523883B2 publication Critical patent/JP3523883B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/86Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving blood coagulating time or factors, or their receptors
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2333/00Assays involving biological materials from specific organisms or of a specific nature
    • G01N2333/81Protease inhibitors
    • G01N2333/815Protease inhibitors from leeches, e.g. hirudin, eglin
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T436/00Chemistry: analytical and immunological testing
    • Y10T436/10Composition for standardization, calibration, simulation, stabilization, preparation or preservation; processes of use in preparation for chemical testing
    • Y10T436/108331Preservative, buffer, anticoagulant or diluent

Abstract

(57)【要約】 本発明は血液検査実施方法に関する。本発明は、臨床化学的血液指標が血清のみならず、血漿を用いても測定できるという知見に基ずいている。したがって、少なくとも1種のトロンビン阻害薬と混合した、新鮮に採取した血液試料は、臨床化学的指標および血液学的指標の両方の測定に使用できる。かくして、臨床化学的指標は凝固性成分を最早分離する必要なく、血漿を用いて測定できる。

Description

【発明の詳細な説明】 血液検査の実施方法 本発明は血液検査の実施方法に関するものである。 特に内部疾患の診断およびその過程の管理のためには、多種の血液検査が必要 である。これらの血液検査を分類すると、細胞性血液成分に関する検査(血球算 定、鑑別血球算定、血液型、血液細胞の免疫表現型)、ならびに血清検査、抗体 スクリーニング検査、クームス(Coombs)検査および交差検査に分けられる。血 清検査は酵素、代謝産物(例えばクレアチニン、尿素、血糖)、および凝固指標 (parameters)の測定に関する。加えて、ホルモン分析または薬物濃度分析等の特 殊検査は血清を用いて実施される。 重病で入院中の成人の場合は、長期に亘り毎日、時には1日2回も増補血液検 査を実施して患者の身体的状態の重大変化を早期段階で見つける必要がある。血 液は、密閉採血システムを用いて曲げた肘(例えば肘正中(V.cubita mediana ))の静脈に突き刺して滅菌条件下に採取する。血液は既に埋め込んだ留置カテ ーテルを通じて任意に採取してもよい。臨床的必要性および所望試験室的検査に 応じて、血液充填管の型と本数が決められている。特定試験室的検査は、かかる 検査用に特別調製した特定物質(例えばヘパリン、EDTA、クエン酸塩等の特 定抗凝固薬)、またはグルコシダーゼ阻害薬(“血糖管”)または凝固促進物質 を含んだ採血管(“血清管”)を使用してのみ実施できる。ヘパリンおよびED TAは非特異的間接阻害薬である。これらは血液凝固カスケードの特定要素に直 接または特異的に作用することはないが、これらの効果はこれらが例えば、凝固 システムの種々のタンパク質の活性化には必須であるCa2+イオンを途中で奪う ことにおいて間接的な性質のものである。全ての、または少なくとも大多数の重 要な血液検査の実施を可能ならしめるような検査血液(“標準管”)の画一的な 前処理は存在しない。その上、臨床化学的または血液学的試験室における標準ロ ジスティック学的シークエンスからは、同一方法で前処理された多数の採血管が しばしば必要になる。血液管は患者から採血後、測定すべき試験室的数値に応じ て多くの場合空間的に離れた試験室(多くの場合、臨床化学的試験室および血液 学的試験室および任意に免疫表現型、血清中薬物濃度等の特殊検査のための試験 室)へと輸送される。(この場合、郵送または急便による材料発送が必要かもし れない)。試験室で受領された血液管は先ず貯蔵されなければならず、次いで約 3,500 r.p.m. で5分間遠心分離される。次いで採血管は異なった作業場( 凝固管は凝固室へ、電解質測定の血清管は炎光光度計等へ送られる。次いで約1 0μlから100μlの1回測定に要する試料容量を各自動分析装置に入れる。 殆どの測定操作での必要量は極めて小量である。実際の測定操作は数秒から数分 (方法および装置に応じて最高5分)である。最終的には測定値を印刷し、出所 に応じて発送元へ書類で連絡する。 要約すると、現在の採血プロセスでは、各種採血管(所望の試験項目に応じて )を2−10mlの血液(管サイズに応じて)で充填すべきである。ルーチンの 試験室指標を測定するためには、次の管が必要である: 血球算定および鑑別(differential)血球算定 1×EDTA管 血清中のナトリウムおよびカリウム 1×血清管 肝臓酵素および/または クレアチニンおよび/または 尿素および/または リパーゼおよびアミラーゼおよび/または クレアチンキナーゼおよび/または コレステロールおよびトリグリセライド および/または 乳酸デヒドロゲナーゼ 1×血清管 全タンパクおよびタンパク電気泳動 1×血清管 血清中グルコース 1×グルコース管 Quick、PTT 1×凝固管 (クエン酸塩) 血液沈降速度 1×BSR管 合計 7管 これに加えて、血液型測定、抗体スクリーニング検査、および赤血球濃度の提 供を要する場合には、さらに2つの採血管(添加剤なし)が必要である。例えば ホルモン濃度分析(T3、T4、TSH基底、等)、薬物濃度(ジギトキシン濃 度、バンコマイシン濃度、テオフイリン濃度等)、特殊電解質濃度(マグネシウ ム、カルシウム、リン酸塩)および特殊凝固値(因子欠損、フイブリン分解産物 )その他多数を必要とする特殊検査の場合には、通例として追加的採血管(多く の場合血清管)が各検査に必要である。 したがって、この採血システムとは独立に、従来一般に使用されてきた採血方 法には次のような欠点が見られる: 1. 重病患者の場合に遂行される毎日の採血が週間当り約250mlの失血に なる。この量はドイツ赤十字の健康人1人の献血量の約半分量に当たる。他の欠 点は、極めて異なった因子が原因で重病人は貧血を患うことが多いことである。 2. 必要とされる多くの採血操作は、医療ケア中で高価につく要因である:一 方では管の購入費用、他方では高価な管廃棄費用が原因である。使用済み採血管 は感染性湿潤廃棄物として分類され、特殊容器中に包装して焼却しなければなら ない。重病人の場合、毎1週間に約40本の採血管が必要である。 3. いろいろに前処理された血液試料(血球算定用の抗凝固処理全血、酵素検 査および電解質測定用血清等)およびこれらに適用される自動測定装置により決 められ分けられる職場分類には、必然的に高価な人件費と資金調達を必要とする 多数の作業場が必要になる。 本発明目的は、血液検査実施の方法の提供にあり、これにより上記欠点を克服 し、かつ短時間で迅速かつ確実に多くの血液測定の指標(parameters)を殆ど同 時に測定できる方法の提供にある。 この目的は、請求項1記載の方法により達成される。かかる目的の達成は、特 に、臨床化学的血液指標の殆ど全てが血清のみならず、血漿の使用によっても測 定し得ることを見いだしたことによるものでり、この場合のかかる血漿は、標準 実務とは対照的に、ヒルジン等のトロンビン阻害薬の添加により調整されている ことが前提になる。血清と血漿との違いは、前者が無フイブリンであるのに対し て後者はフイブリノゲンを依然として含有することにある。驚くべきことに、試 料がトロンビン阻害薬と混合されることを前提にすれば、臨床化学指標と血液学 的指標との両方を一つの同し血液試料を使用して測定できることが判明した。ト ロンビン阻害薬としてはヒルジンおよび/またはデスルフアトヒルジン(desulf atohirudin)の使用が好ましい。この方法は自動化の方法で実施できる。 ヒルジンはヒルである Hirudo medicinalis の唾液腺分泌物中に天然に見いだ される高度特異性のトロンビン阻害薬である。Hirudo medicinalis の唾液腺分 泌物の抗凝固活性についての最初の記載は約 100年前に Haycraft による(Haycr aft,J,B.(1894),Naumyn-Schmiedebergs Arch.Exp.Pathol.Pharmakol. 1 8 ,209)である。50年代には、Markwardt らが純粋形態でヒルジンを得て、生 化学的にその特徴付けに成功した[Markwardt,F.および Walsmann,P.(1958) ,Hoppe-Seyler´s Z.physiol.Chemie 312 ,85]。 ヒルジンは分子量約 7000 Dalton のポリペプチドの一種で、天然に存在する 各種変異型が知られるようになった。天然ヒルジンは生化学研究[Walsmannら、 (1988)Pharmazie 43,737]においてトロンビン阻害薬として使用される。ヒル ジンはヒル中に小量だけ見いだされ、その抽出も煩雑なので、ヒルジンの使用は 極めて特殊な、小数の適用に限定されてきた。数あるうちで、ヒルジンも血液細 胞の状態の機能および変化(例えば血沈速度)を測定するための、血液試料の抗 凝固薬として示唆されてきた(EP−A−第442843号)。 80年代末期以来、酵母または細菌を利用した遺伝子工学法によりデスルフア トヒルジンを大量に調製することが可能になつた。この組換えデスルフアトヒル ジンは Hirudo medicinalis の天然ヒルジンと(チロシン63上の硫酸(sulfat e)基の欠如以外は)同一であり、同じ抗凝固特性を有する。未だ高価な製造費 用の観点では、組み換えヒルジンは治療分野での使用目的で開発されるのが好ま しい。しかし酵母 Hansenula polymorpha 等の新規発現システムの使用により収 率が増加し、ヒルジンに対する非治療的応用が提供され得る程度にまで至った[ Weydemann ら、(1995),Appl.Microbiol.Biotechnol 44,377]。組換えデス ルフアトヒルジンは容易に溶解し、低濃度でも血液凝固をすぐ阻害できる。この ために組換えデスルフアトヒルジンは溶解形態または乾燥物質としてのいずれか の形態による供給が可能になり、血液凝固の効率良い阻害が可能になった。供給 されるデスルフアトヒルジンの用量は、対応検査に要する時間に応じて、採取血 液が未凝固のままでいる量でよい。その上、デスルフアトヒルジン量は、採血容 積に希釈影響を与えずに、測定結果に影響を与えない割合でよい。抗凝固剤とし てのクエン酸塩溶液使用の場合には標準容積の観察は限界的要因(critical fac tor)である。Na−EDTAまたはクエン酸塩溶液とは対照的に、デスルフア トヒルジンの抗凝固効果はCa2+イオンの引き抜きによるものではなく、特異的 ・立体的なトロンビン阻害による。その結果、血液から2価カチオンが除去され ることはなく、生理学的条件下に細胞性血液成分の検査ができる。さらに、デ スルフアトヒルジンは、例えばヘパリンの場合のような抗凝固活性に対する内因 性因子をなんら必要としない。例えばヘパリンは、凝固を有効に阻害するために は抗トロンビンIIIおよびヘパリン補因子2が必要である。デスルフアトヒル ジンを使用すると、対応する因子欠損を有する患者由来の血液試料を、追加処置 なしに問題なく分析できる。理論的考慮から、天然ヒルジン変異体およびヒルジ ン画分は、それらがトロンビン阻害効果を有する限り、組換えデスルフアトヒル ジンの場合に得られたと同一結果を与えることが期待できる。更に、合成トロン ビン阻害剤は、同一の結果を有するものとして使用できる。 血液学的指標の検査では、血液細胞は検査時に生きていなければならない。こ の際の血液は抗凝固処理されており、かつ検査過程でその容積部が変更されては ならない;さもなければ数値が歪められる恐れがある。血液学的検査指標は、例 えば全血容積単位当りの赤血球数、白血球数および血小板数、形態学的基準(鑑 別血液)下に測定される各種有核血液細胞由来の白血球の割合組成、および個々 の赤血球のヘモグロビン負荷度合い(臨床化学測定値ヘモグロビン濃度および容 積単位当りの個々の赤血球数からの商)である。さらに免疫学的検査反応体を用 いた血液学的測定指標は、無傷赤血球(輸血血清学的検査、保存血の交差試験) または単核血液細胞(例えば悪性腫瘍血液疾患の診断の場合の免疫表現型)の表 面特性(抗原性)を説明している。これらの血液学的試験の全ては未破壊の生き た血液細胞を用いてのみ実施されうる点で共通している。 血液学的測定指標は顕微鏡[例えば、血液細胞数の測定用算定室;細胞形態( 細胞サイズ、核形状、細胞質特性、細胞質の顆粒形成等]による手動、または自 動血液細胞算定装置(例えばコールターカウンター)のいずれかで測定する。血 中ヘモグロビン値の測定は臨床化学的であり、血液学的測定指標ではない。 本発明方法は、新規手法および抗凝固処理様式で採血管中のヒト全血を用いて 自動化様式で操作できる方法であり、血液学的、臨床化学的および免疫学的測定 指標の自動測定用に血液試料が同時に利用できる;簡単にいえば、殆ど全ての測 定指標の測定に血液試料が同時に利用できる方法である。従来採用されてきたル ーチンの測定方法は、完全に、または新規抗凝固剤に対する僅かな調整後に採用 できる。 その上、本発明の方法によれば自動測定装置を用いた定量測定が可能であるこ とが注目される。例えば血球数算定では、新鮮な毛細血が手動測定に使用される 。しかし大きな試験室では血液学的検査は最早手動では実施されず、自動測定装 置でのみ実施される。この目的達成には、静脈K2−EDTA−抗凝固処理全血 に依存することになる。血液1ml当り1mgの万国標準濃度で抗凝固薬ジカリ ウム−エチレンジアミンテトラ酢酸(K2−EDTA)を添加すると、EDTA によるカルシウムイオンの所望錯化とは別に、高濃度のカリウムイオンが血液試 料中に導入される。かかる人工的高カリウム濃度は白血球(顆粒球およびリンパ 球)と周囲水性環境との間のカリウムの浸透圧勾配(osmotic gradient)の変化 に影響を与える。この結果、白血球は細胞水を失い萎縮する。しばらくの時間( 30分)後、カリウムイオンに対する新たな浸透圧勾配が白血球の代償機構を通 じて得られ、細胞は失った細胞水の一部を回収する。この新規平衡は数(severa l)時間安定に維持される。当然ながら、K2−EDTAをなんら添加しないも とのままの血液との比較では異なっている。K2−EDTA−抗凝固処理血液中 の有核血液細胞がこの新規平衡に適合し、かつ収縮はしたが安定形態に到達した 場合にのみ、自動測定装置による反復性のある形態で計測が可能であり、容積、 導電性および迷光特性(自動鑑別血球算定)において互いに確実に識別できるよ うになる。K2−EDTA試料前処理に類似した影響はヒルジンでの場合には観 察されず、このことは自動化測定に対するヒルジン血液の使用を除外とするよう にみえる。しかし驚くべきことに、この結果は、定量的血液学的測定指標がヒル ジン抗凝固処理血液を用いて自動化測定装置で測定できることを示している。 赤血球、白血球および血小板数等の血液学的指標を自動化態様で測定すると、 抗凝固薬クエン酸ナトリウム、修酸ナトリウムおよびヘパリンは間違った測定結 果を招くことが一般に知られている。クエン酸ナトリウムまたは修酸ナトリウム をヒト全血に添加すると、赤血球が著しく収縮する結果、赤血球の自動化サイズ 測定および計算結果例えばヘマトクリット値からは、非抗凝固処理原血液中の状 況の推測はできない。その上、クエン酸ナトリウムで抗凝固処理した血液を使用 すると、測定血液細胞の全ての数値、およびヘモグロビン値の全ての数値をフア クター1.1で補正する必要がある。その上、血液細胞の数値が手当たり次第に 変わり、このことは現在まで満足には解明されていないが、血小板の場合は10 %範囲で変動し、病理学的に低減した血小板値では、一層大きな範囲で変動する 。ヘパリン抗凝固処理血液使用の場合は、血小板および白血球の予測し得ない自 発的ランダム凝集が起こることがあり、自動測定装置による算定時に部分的に過 った低測定値がこれら細胞に対して決定される。ヘパリン、クエン酸カルシウム 更にはK2−EDTA等の抗凝固薬を用いた場合、かかる測定の間違いは血液学 的指標測定時に特に観察され、この時には、流体力学的に焦点を合わせた試料流 の自動鑑別の間に、容量(直流の抵抗測定)、伝導度(高周波交流を用い細胞の 内部伝導度測定)および迷光特性(細胞の典型的表面構造および周辺顆粒のヘリ ウム−ネオンレーザによる測定)(自動鑑別血球算定)にしたがって白血球が鑑 別される。例えば、自動鑑別血球算定の間でのヘパリン添加は、特に好塩基性顆 粒球の正確な認識には有害であり、これらは寧ろ稀ではあるが診断的観点からは 特に重要である。通常は過度に高い好基性顆粒球値が示される。その上、ヘパリ ン抗凝固処理全血を使用した場合のかかる血球算定誤測定は手動による照合が困 難ではあるが、回避できない。ヘパリンの大きな分子静電荷が原因で、ヘパリン を添加すると、対物ガラスキヤリア上に塗布された血液細胞を固定・染色 Giemsa 染色)が妨害される。したがってヘパリンを添加すると、有核血液細胞 の青色系に影響を及ぼし、顕微鏡による血液細胞の識別を困難にし、不可能にさ えする。最後に、自動測定装置で血液学的ルーチン指標を測定する場合のみなら ず、手動(manual)測定の場合でも、世界的に推薦され使用されているK2−E DTAによってさえも、重大な測定の誤認が起こり得る。K2−EDTA被覆血 液管は血液引き抜き後すぐには傾斜・移動されないので、小さな血液凝塊の形成 がしばしば起こる。かかる部分凝塊血液試料は、機械または手動で実施する測定 操作の場合、血液細胞の計数値を誤らせるので処理すべきではない。その上、こ れらは自動測定装置の微毛細管を閉塞させるかもしれない。 ヒト全血の抗凝固用の異種物質による好ましからぬこれらの多数の干渉が知ら れており、かかる物質の導入時には詳細には予測できないので、ヒルジン抗凝固 処理全血も、重要なルーチン測定方法の幾つかと不利益な様式で干渉するであろ うことが考えられた。したがって当業者の間では、単一採血容器を用いて多数の 臨床化学指標および血液学的指標を測定するのは不可能であるという一般的先入 観があった。 しかし本発明によれば、全ての臨床化学的および血液学的関連数値が単一採血 容器から同時に測定できる。可能な血液数値の測定には次が包含される: 1. 血清指標の測定(例えば、アルカリ性ホスフアターゼ、アミラーゼ、コリ ンエステラーゼ、クレアチンキナーゼ、GOT、GPT、γ−GT、HBDH、 ラクターゼ、LDH、リパーゼ、アルブミン、ビリルビン、カルシウム、塩化物 、コレステロール、クレアチニン、鉄、全タンパク、グルコース、尿酸、尿素、 カリウム、マグネシウム、ナトリウム、トリグリセライド、C−反応性タンパク 質、免疫グロブリン、トランスフエリン、抗−ストレプトリシン−O、リウマチ 因子、C3、C4アポリポタンパク、薬剤濃度)。 測定は全血から血球成分の分離後に自動測定装置を用いて行うのが好ましい。 方法をさらに単純化するために、血清指標も自動測定装置で測定することができ 、この場合は血球成分の分離は最早必要としない。 2. 血球算定検査:部分血球算定(自動)および鑑別血球算定(手動および自 動)。 3. 血液型の測定、抗体スクリーニング検査の実施、クームス試験の実施およ び赤血球濃縮物の交差試験。 4. 血液および骨髄中の正常および悪性単核細胞の免疫表現型(immunophenot yping)。 本発明で使用できる採血管(普遍標準管)は、溶液、乾燥物質または表面被膜 としてのトロンビン阻害剤を含有する採血容器であってもよい。トロンビン阻害 剤の量は、上記全ての分析が実施できる一定期間に亙って、採取血液の凝固が充 分に阻止され、なんら問題なしに上記方法における測定の実施が許容されるよう な割合であるべきである。例えば、プラスチック材料、ガラスもしくは金属製の 管、注射器、ピペットおよびキヤピラリーは採血容器として適合する。 本発明のさらなる態様は、1単位で次の諸機能を併合する自動測定装置を用い て血液検査を実施することに関する: −全ての臨床学的指標の測定、 −全ての血液学的指標の測定、 この場合の測定操作過程では、先ず血液学的値(血球算定/鑑別血球算定)を 記録すべきであり、次いで細胞性血液成分(=ヒルジン血漿)の選択的除去に続 いて臨床化学指標(特殊測定を包含)を測定すべきである。細胞性成分は例えば マイクロフイルターまたは遠心分離により取り除くことができ。さらに、上記採 血容器は、テストストリップを用いて測定操作を実施する測定用装置と共に使用 もできる。 本発明のさらなる目的は、公知方法よりも一層単純かつ迅速に実施できる臨床 化学的指標測定方法の提供にある。 この目的は請求項10記載の方法により成就できる。驚くべきことに、トロン ビン阻害剤と混合して新鮮に採取した血液または骨髄試料が上記臨床化学的指標 測定に使用可能であることが判明した。フイブリノゲンの分離は必要ない。しか し好ましくは、上記のように細胞性(cellular)成分および血球(corpuscular )成分は、このように調製した血液血漿から分離できる。 トロンビン阻害剤としては、ヒルジンおよび/またはデスルフアトヒルジン、 好ましくは組換えヒルジンおよび/またはデスルフアトヒルジンを使用すると有 利である。 この方法でも、新鮮な採血試料をトロンビン阻害剤含有の採血容器中に入れる べきである。 臨床化学的指標は、自動測定装置を用いて測定できる。 次の実施例を参照しながら本発明をさらに詳しく説明する:実施例1 用量に比例して種々の長時間帯に亙って採血管中で凝固しないヒト全血を作った 。全血ml当りrヒルジン200ATU(=20ngrヒルジン)濃度では血液 は24時間凝固せず;rヒルジン100ATU(=10ngrヒルジン)の濃度 では、すでに12時間後にガラスもしくはプラスチック製採血管中での全血の完 全凝固が起きた(表1)。 採血直後、健康な3人の被験者(SP、JR、HM)からの全血2mlを、予 め各種量の組換えヒルジンを入れた Vacutainer 採血システム(Becton and Dic kinson社)の未調製ガラス管中に導入した。組換えヒルジン(recombinant hiru din)のストック溶液は104ATU/mlであり、管当り20μlから150μ lのストック溶液を使用した。陽性の対照として5lE/mlヘパリンを用いた 。この管をローラー上で永続的に動かした。直径約1−2mm[凝固開始(+) ]の小凝血塊が生起するまでの時間、および完全凝固(++)が生起するまでの 時間を測定した。細胞数測定操作に好ましくなく、かつ結果を歪めるミクロ凝血 塊を有する血液管内ミクロ凝塊の存在を、コールター社のSTKS装置を用いた 細胞の繰返し計数により調べた。ミクロ凝塊の検出は初期凝固(+)として評価 した。マクロまたはミクロ凝塊が検出できない場合、その抗凝固処理血液はなん らの問題なし(−)にコールターのSTKSで分析できた。 血球要素の遠心分離後は、多数の臨床化学的試験室検査が自動測定装置で問題 なく実施でき、かつ血液ml当り200ATUrヒルジンを負荷した採血ガラス 管を用いて繰り返し態様で実施できた。病理学的範囲ならびに標準範囲で測定し 存在した測定値は従来法(血清法)で得られた数値とは統計的には有意の差はな かった。吸入キヤピラリーの閉塞等、測定装置に関する技術的問題点は滅多に生 起せず、頻度は血清法以下であった。次の測定指標を自動測定態様で測定した: GOT、GPT、アルカリ性ホスフアターゼ、γ−GT、ナトリウム、カリウム 、クレアチニン、尿素、クレアチンキナーゼ、ビリルビン、乳酸デヒドロゲナー ゼ、α−HBDH、アミラーゼ、リパーゼ、グルコース、全コレステロール、ト リグリセライド、塩化物、マグネシウム、リン酸塩、カルシウム、鉄、全タンパ ク質、タンパク電気泳動、抗ストレプトリシン力価、C−反応性タンパク質、β −HCG(表2参照)。 同じヒルジン処理採血ガラス管に基づいて、部分血球算定(全血中の細胞量の 測定および計算)を自動測定装置で追加的に遂行でき、鑑別血球算定を自動装置 および手法で遂行できることが判明した。明らかになりかつ病理学的範囲および 正常範囲以内にあった測定値は、ルーチン法(EDTA血液)により得られた数 値と統計的に有意差がなかった。吸入カニユーレの詰まりまたはR−アラーム( 登録エラー)等の自動細胞算定装置(Coulter,USA)に関する技術的問題はあま り発生せず、頻度は標準法(EDTA血)以下であった。しかし、rヒルジン抗 凝固処理全血の鑑別血球算定の正確な自動測定の場合、EDTA抗凝固処理血液 に合わせて設定する自動測定装置はrヒルジン抗凝固処理血液の使用に応じて調 整しなければならない。特に顆粒球細胞はEDTA添加により最初60分以内に 萎縮し変化する。これにより、EDTA血液の自動鑑別血球計算の測定例えば コールター(Coulter)のSTKS装置による測定は、検査に先立つて少なくと も約30から60分間、血液をEDTA−抗凝固処理をする場合のみ信頼性があ るという影響がある。遊離カルシウムイオンのEDTA誘発非特異的インターセ プションのために必要であるこの尺度は、抗凝固性が細胞に対する有害性が低い ヒルジンを用いた高度に特異性抗凝固の場合は、不要でありうる。 手法測鑑別血球算定における有核細胞の形態は、EDTA血液中よりrヒルジ ン抗凝固処理血液中のほうが特に数時間(several hours)後に一層良好に保存 された。 次の検査を実施した: 健康な被験者(XM)の肘静脈から静脈血を採取し、Vacutainer 採血システ ム(Becton and Dickinson)のガラス製採血管中に入れた。メーカー側で調製し ていない、血清回収用のこれらの管を予めヘパリン(5IE/ml)または組換 えヒルジン(200ATU/ml)で負荷した。被験者の静脈天然血液も充填し たEDTA血球算定管(Becton and Dickson)を対照として用いた。 採血操作4時間後(平均輸送および発送時間)、血液試料をコールター(Coult er)のSTKSを使用して機械的に評価した。このEDTA血液は採血直後に追 加的に評価した。部分血球算定(数値)および鑑別血球算定は機械で行った。そ の上、塗布標本を作成し、翌日顕微鏡下に手動で鑑別算定を実施した。 要約すると、この血液試料は使用抗凝固剤とは独立に、等しく良好な基準で評 価できた。部分血球算定と手動鑑別血球算定における数値の本質的な差異は存在 しなかった。しかし、機械による鑑別血球算定に関しては、EDTA血液に較正 されたコールターのSTKS装置を用いた場合、すなわち、ヘパリン血液および ヒルジン血液両方の場合に、好塩基性顆粒球または単球(monocytes)のいずれ かとして認識される好中性顆粒球の一部の誤測定が、予期したように観察できた 。この誤った測定は、採血後最初の1時間以内にEDTA血液を機械的に評価す る 既知法においても同様に観察される。この測定誤りは、対応する操作により訂正 できた。 その上、同じrヒルジン処理採血ガラス管に基づいて、上記検査に加えて血液 型を血清学的に測定でき、抗体スクリーニング検査を遂行でき、クームス試験が 実施でき、赤血球濃縮(concentrations)を検査できた。これらの検査は確実に 再現性良く実施できた。技術的問題は生起しなかつた。特に抗体スクリーニング 検査は、可能であれば無EDTA血液を用いて実施して、Kit a、Kit b、ルイス (Lewis)aおよびルイスb等の補体依存抗体との干渉を回避すべきであること が強調される。 現在では凝固血を用いて、滴下法や凝集反応の視覚的読み取りにより、主とし て手動で行っている保存血の抗体スクリーニング検査や交差試験実施の将来は、 とりわけピペット操作および読み取り操作を自動化した大血液銀行や大病院の役 目である。保存血の交差検査を行う場合、血清もしくは血漿および赤血球の両方 が患者から必要とされるので、自動ピペット装置を用いて自動的態様で交差試験 を実施すべき場合には、患者の血液を抗凝固処理して遠心分離しなければならな い。さもなければ、遠心分離した赤血球の分離に際して血餅が吸引され、検査を 中断しなければならない可能性がある。EDTAを用いて抗凝固処理できること は事実である。しかしEDTAで抗凝固処理した血液は、EDTAが補体と相互 作用し、Kit a および b、ルイスaおよびb等の補体依存抗体が最早検出できな くなるので、ある程度までの抗体スクリーニング検査の遂行にのみ適合する。こ れとは対照的に、rヒルジン抗凝固処理血液を使用すると、自動化法で抗体スク リーニング検査や血液の交差検査が実施でき、Micro Typing Systems を使用す る自動ピペット装置 ID-Sampler II(両者共 DiaMed AG,Cressier-sur-Morat,S witzerland)の助けを借りて、なんらの問題なく遂行できることが初めて示すこ とができた。 次の検査を実施できた:A:手動血液型タイピングおよび手動抗体スクリーニング検査 健康な被験者からの静脈全血5mlを、予め組換えヒルジン(200ATU/ ml)を入れた無処理のガラス製採血管(Becton and Dickinson)中に導入した 。30分後、無処理ガラス製管中の血液は完全に凝固したが、一方、ヒルジン処 理血液は抗凝固されていた。次いで両ガラス管を遠心処理した。引き続いて手動 滴下法および凝集視覚読み取り手法を用いて、血液型を両ガラス管中で毎回血清 学的に測定した。その上、抗体スクリーニング検査を3種の異なる媒体(0.9 %NaCl、ブロメリンおよびクームス)中で抗体パネル(スクリーニング)を 用いて等しく実施した。 要約すると、rヒルジン抗凝固処理血液は凝塊血(標準法)同様に血液型測定 用、および抗体スクリーニング試験用に使用できた。B:自動ピペット装置 ID-Sampler II Micro-Typing Systems(DiaMed AG,Cres sier-sur-Morat,Switzerland)を使用する抗体スクリニング試験の自動的遂行 健康な被験者からの静脈全血5mlを、予め組換えヒルジン(200ATU/ ml)を入れたガラス製採血管(Becton and Dickinson)中に導入した。この抗 凝固処理血液をそのガラス管中で遠心分離処理した。次いで遠心処理した採血管 を自動ピペット装置 ID-Sampler II(DiaMed)中に入れた。この自動ピペット装 置中で血漿を血液管から取り出し、NaCl、クームスおよび冷却媒体中での抗 体スクリーニング試験実施用に調製した対応の Micro Typing Cards(DiaMed-ID )にピペットで移した。次いでこれら Micro Typing Cards を37℃で保温し、 引き続いて遠心処理した。試料の正確な識別のために、Micro Typing Cards上の バーコードをバーコードリーダーを用いて Compacq 4/50 PC 中に手動で入れた 。最後に、Micro Typing Cardsを ID Reader M(DiaMed)中に入れ、凝集を光学的 に評価し、上記コンピユータ経由で表示した。 要約するに、自動ピペット装置 ID-Sampler II Micro Typing Systems(DiaMe d)によるrヒルジン抗凝固処理全血は、抗体スクリーニング検査を自動的に実 施するのに、なんらの問題なく使用できることが示された。 最後に、標準手法とは対照的に、検査材料がヘパリン添加により抗凝固処理さ れずに、rヒルジン添加により抗凝固処理されるならば、正常および悪性(白血 病、リンパ腫)単核細胞の免疫表現型は、ヒト血液または骨髄では変化しないこ とが示された。rヒルジン抗凝固処理血液または骨髄における細胞形態は、室温 (発送の場合の輸送経路のシミユレーション)で96時間貯蔵後でさえもヘパリ ン血液(標準法)よりも著しく良好であった。 次の検査を行った: 骨髄血(A)または末梢血(B)の免疫表現型タイピングのために、材料5m lをヘパリン(5 IE/ml)または組換えヒルジン(200ATU/ml) を用いて調製したプラスチック製注射器中にそれぞれ吸入した。患者Aは直腸癌 を患らっている。急性骨髄性白血病の追加的疑いがあったので患者の骨髄を用い て検査を行った。患者Bは慢性期の慢性骨髄白血病を患っている。この診断を確 認するために末梢血を用いて検査を実施した。室温での抗凝固処理1時間後(A )または3日後(B)(発送材料の場合の輸送経路、頻発状況のシミユレーショ ン)、この材料を Ficoll 勾配(Pharmacia社)により遠心処理し、かくして単核 細胞を分離した。次いでピペットでガラス管中に単核細胞を移し、コールターカ ウンターで細胞数を測定し、0.9%NaClを用いて細胞数5×105に調整 した。次いで各種一次抗体をピペットでとってこの細胞懸濁物の画分を得た。細 胞懸濁物を保温および洗浄後、二次蛍光ラベル化抗体(FITC−結合F(ab ’)2ヤギ抗マウス)を細胞膜結合一次抗体(間接免疫蛍光)の検出に用いた。 次いで抗体で処理した細胞懸濁液をフローサイトメトリー(FACS canR,Becton and Dickinson)により分析した。この数値は評価した蛍光細胞百分率に該当す る。 要約すれば、ヘパリン抗凝固処理血液(標準法)およびヒルジン抗凝固処理血 液の両方共、直後および3日後でも等しく良好な態様でFACScanRを用い た免疫表現型タイピングにより分析でき、かかる分析は抗凝固とは独立に、同等 の結果を与えることが明らかになった。 要約すると、採血管からのrヒルジン抗凝固処理血液を利用して、多数の臨床 化学的ルーチンおよび特殊検査(血漿使用)、ならびに血液型−血清学的、細胞 形態学的および定量的血液細胞測定(全血使用)が、標準ルーチン法を用いた場 合と同等の基準で可能であることが示された。実際に、次のような可能性のある 改良が予想される: 1. 特に、時には1日数回(several times)の頻繁な診断用採血に起因する 重病患者の血液損失がかなり低減する。 2. 採血管の購入および処理(disposal)費用の低下により、なかでも均一に 抗凝固処理された血液を用いる試験室内での、異なった診断的測定室および作業 所の統合が可能により、経費の著しい低減が可能になる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AU,BA,BB ,BG,BR,CA,CN,CU,CZ,EE,GE, HU,IL,IS,JP,KP,KR,LC,LK,L R,LT,LV,MG,MK,MN,MX,NO,NZ ,PL,RO,SG,SI,SK,TR,TT,UA, US,UZ,VN (72)発明者 アレクサンダー、ベー.エム.ストラッサ ー ドイツ連邦共和国デュッセルドルフ、ライ ンゲルスワイデ、16 (72)発明者 カール、メルバー ドイツ連邦共和国デュッセルドルフ、ケル ナー、ラントシュトラーセ、44 (72)発明者 ハンス、ディートリッヒ、メンセン ドイツ連邦共和国ベルリン、ガルテンシュ トラーセ、14 (72)発明者 エカルト、ティール ドイツ連邦共和国ベルリン、スベン―ヘデ ィン―シュトラーセ、39

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 新鮮に採取した血液試料を、少なくとも1種のトロンビン阻害剤と混合 し、かつ上記血液試料を臨床化学的指標および血液学的指標の両方の測定に使用 することを特徴とする、血液検査の実施方法。 2. トロンビン阻害剤としてヒルジンおよび/またはデスルファトヒルジン を使用することを特徴とする、請求項1記載の方法。 3. 組換えヒルジンおよび/またはデスルフアトヒルジンを使用することを 特徴とする、請求項2記載の方法。 4. 臨床化学的指標の測定に先立ち、血液試料から細胞性および血球成分を 除去することを特徴とする、請求項1から3いずれか1項記載の方法。 5. 血球算定および/または鑑別血球算定を実施することを特徴とする、請 求項1から3のいずれか1項記載の方法。 6. 血液型試験、抗体スクリーニング検査、クームス試験または赤血球濃縮 物を用いる検査を実施することを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項記 載の方法。 7. 末梢血または骨髄血を用いて免疫表現型タイピング操作を実施すること を特徴とする、請求項1から3のいずれか1項記載の方法。 8. 新鮮に採取した血液試料をトロンビン阻害剤含有容器中に入れることを 特徴とする、請求項1から7のいずれか1項記載の方法。 9. 測定操作を自動測定装置で実施することを特徴とする、請求項1から7 のいずれか1項記載の方法。 10. 新鮮に採血した血液試料を少なくとも一種のトロンビン阻害剤と混合 し、得られた血液試料を用いて臨床化学的指標を測定することを特徴とする、臨 床化学的血液指標の測定方法。 11. 細胞性および血球成分を、臨床化学的指標測定に先立ち血液試料から 除去することを特徴とする、請求項10記載の方法。 12. ヒルジンおよび/またはデスルフアトヒルジンをトロンビン阻害剤と して使用することを特徴とする、請求項10または11記載の方法。 13. 組換えヒルジンおよび/またはデスルフアトヒルジンを使用すること を特徴とする、請求項12記載の方法。 14. 新鮮に採取した血液試料をトロンビン阻害剤含有容器中に入れること を特徴とする、請求項10から13のいずれか1項記載の方法。 15. 測定操作を自動測定装置により実施することを特徴とする、請求項1 0から13のいずれか1項記載の方法。 16. 臨床化学的血液指標を血漿を用いて測定することを特徴とする、請求 項10から15のいずれか1項記載の方法。 17. 臨床化学的指標および血液学的指標両方を測定するための、少なくと も1種のトロンビン阻害剤を含む採血容器の使用。 18. 臨床化学的指標を測定するための、少なくとも1種のトロンビン阻害 剤を含む採血容器の使用。 19. トロンビン阻害剤がヒルジンおよび/またはデスルフアトヒルジンで あることを特徴とする、請求項17または18記載の使用。 20. トロンビン阻害剤が組換えヒルジンおよび/またはデスルフアトヒル ジンであることを特徴とする、請求項18記載の使用。 21. 採血容器が少なくとも1種のトロンビン阻害剤で被覆されていること を特徴とする、請求項17から20のいずれか1項記載の使用。
JP54028697A 1996-05-21 1997-05-07 血液検査の実施方法 Expired - Fee Related JP3523883B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19620443A DE19620443C2 (de) 1996-05-21 1996-05-21 Verfahren zum automatischen Durchführen von Bluttests
DE19620443.7 1996-05-21
PCT/EP1997/002343 WO1997044661A1 (de) 1996-05-21 1997-05-07 Verfahren zum durchführen von bluttests

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11511856A true JPH11511856A (ja) 1999-10-12
JP3523883B2 JP3523883B2 (ja) 2004-04-26

Family

ID=7794907

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP54028697A Expired - Fee Related JP3523883B2 (ja) 1996-05-21 1997-05-07 血液検査の実施方法

Country Status (10)

Country Link
US (1) US6521460B1 (ja)
EP (1) EP0912891B1 (ja)
JP (1) JP3523883B2 (ja)
AT (1) ATE226322T1 (ja)
AU (1) AU2893697A (ja)
DE (2) DE19620443C2 (ja)
DK (1) DK0912891T3 (ja)
ES (1) ES2185937T3 (ja)
PT (1) PT912891E (ja)
WO (1) WO1997044661A1 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19835721A1 (de) * 1998-08-07 2000-02-10 Edi Experimentelle & Diagnosti Verfahren zur Bestimmung der Immunabwehr des Blutes sowie Testkit hierfür und Verwendung eines geeigneten Spritzenzylinders
US20060030758A1 (en) * 2004-08-09 2006-02-09 Francotyp-Postalia Ag & Co. Kg Mypersonallab
CN102778378A (zh) * 2012-08-07 2012-11-14 天津市百利康泰生物技术有限公司 一种含水蛭素的抗凝载玻片及其制备方法
EP4098239A1 (en) * 2012-09-06 2022-12-07 Labrador Diagnostics LLC Systems, devices, and methods for bodily fluid sample collection
US9636062B2 (en) * 2012-09-06 2017-05-02 Theranos, Inc. Systems, devices, and methods for bodily fluid sample collection
US9427184B2 (en) * 2012-09-06 2016-08-30 Theranos, Inc. Systems, devices, and methods for bodily fluid sample collection
US10248765B1 (en) 2012-12-05 2019-04-02 Theranos Ip Company, Llc Systems, devices, and methods for bodily fluid sample collection, transport, and handling
US9386948B2 (en) 2012-12-05 2016-07-12 Theranos, Inc. Systems, devices, and methods for bodily fluid sample transport
KR20150133774A (ko) 2013-03-15 2015-11-30 테라노스, 인코포레이티드 시료 수집 및 시료 분리용 방법과 기기
WO2015138818A1 (en) 2014-03-12 2015-09-17 Theranos, Inc. Systems, devices, and methods for bodily fluid sample collection
US10371606B2 (en) 2015-07-21 2019-08-06 Theraos IP Company, LLC Bodily fluid sample collection and transport
US11247208B2 (en) 2015-09-09 2022-02-15 Labrador Diagnostics Llc Methods and devices for sample collection and sample separation
US11857966B1 (en) 2017-03-15 2024-01-02 Labrador Diagnostics Llc Methods and devices for sample collection and sample separation
CN108152177B (zh) * 2017-12-11 2020-11-24 三诺生物传感股份有限公司 一种快速检测血细胞压积的方法
GB202018286D0 (en) * 2020-11-20 2021-01-06 Randox Laboratories Ltd Methods for use in preventative healthcare
CN113341163B (zh) * 2021-06-03 2024-01-19 上海市血液中心 一种-d-稀有血型筛选试剂及其应用

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5372933A (en) 1988-10-03 1994-12-13 The Scripps Research Institute Polypeptides that mimic receptor-induced binding sites, and methods of using same
DE59109048D1 (de) * 1990-02-14 1998-10-15 Pentapharm Ag Inhibitoren zur antikoagulierenden Vorbehandung von Blutproben
JP2965359B2 (ja) * 1991-01-07 1999-10-18 積水化学工業株式会社 血液検査用容器
DE4329969A1 (de) * 1993-09-04 1995-03-09 Basf Ag Verfahren zur rekombinanten Herstellung von Proteinen in Hefe
US5763199A (en) * 1994-09-29 1998-06-09 Mount Sinai School Of Medicine Of The City University Of New York Platelet blockade assay

Also Published As

Publication number Publication date
DE59708506D1 (de) 2002-11-21
AU2893697A (en) 1997-12-09
DE19620443A1 (de) 1997-11-27
PT912891E (pt) 2003-03-31
DE19620443C2 (de) 1998-09-17
JP3523883B2 (ja) 2004-04-26
US6521460B1 (en) 2003-02-18
EP0912891B1 (de) 2002-10-16
DK0912891T3 (da) 2003-02-24
ES2185937T3 (es) 2003-05-01
ATE226322T1 (de) 2002-11-15
WO1997044661A1 (de) 1997-11-27
EP0912891A1 (de) 1999-05-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11511856A (ja) 血液検査の実施方法
Garratty et al. Correlation between in vivo hemolysis and the amount of red cell‐bound IgG measured by flow cytometry
JP3075751B2 (ja) 血液試料の抗凝血剤前処理のためのインヒビター
Zuzel et al. A method for measuring plasma ristocetin cofactor activity—normal distribution and stability during storage
Rebulla et al. Multicenter evaluation of methods for counting residual white cells in leukocyte-depleted red blood cells
Terčič et al. The basis of the synovial fluid analysis
Landt et al. Interference in ionized calcium measurements by heparin salts
Kasperek et al. Concentration differences between serum and plasma of the elements cobalt, iron, mercury, rubidium, selenium and zinc determined by neutron activation analysis
JP3759512B2 (ja) 脳脊髄液などの体液試料をアッセイするための自動法およびそのための試薬
US6444471B1 (en) Reticulocyte containing complete blood control
Beheshti et al. EDTA-plasma vs serum differences in cholesterol, high-density-lipoprotein cholesterol, and triglyceride as measured by several methods
JPS6360862B2 (ja)
Udden et al. Decreased deform ability of erythrocytes and increased intracellular calcium in patients with chronic renal failure
Stephen et al. Analytical comparison between microhematocrit and automated methods for packed cell volume (PCV) determination
JP3713901B2 (ja) 破骨細胞由来酸性ホスファターゼの測定方法
Walter et al. Differential electrophoretic behavior in aqueous polymer solutions of red blood cells from Alzheimer patients and from normal individuals
Clark et al. Routine and point-of-care testing in hematology: Manual and semiautomated methods
Donnelly et al. Is heparinized plasma suitable for use in routine biochemistry?
Werman et al. White blood cell count and differential count
Grette The release of 5-hydroxytryptamine (serotonin) from blood platelets during coagulation
Kubiak et al. The diagnostic pitfalls and challenges associated with basic hematological tests
RU2762820C1 (ru) Способ функциональной и количественной оценки тромбоцитарно-моноцитарных комплексов в образцах цельной периферической крови
Alamin Comparison of Plasma Fibrinogen Level and Complete Blood Count among Glycomic Control Diabetic Mellitus Patients Type 2 in Shendi Town
Tsuji et al. Tissue factor pathway inhibitor as a universal anticoagulant for use in clinical laboratory tests
Radwan et al. HEMATOLOGICAL REFERENCE VALUES FOR HEALTHY ADULTS IN EGYPT

Legal Events

Date Code Title Description
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040210

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080220

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090220

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090220

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100220

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110220

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees