JPH0676801A - 可変色けい光ランプ装置 - Google Patents
可変色けい光ランプ装置Info
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- JPH0676801A JPH0676801A JP23076692A JP23076692A JPH0676801A JP H0676801 A JPH0676801 A JP H0676801A JP 23076692 A JP23076692 A JP 23076692A JP 23076692 A JP23076692 A JP 23076692A JP H0676801 A JPH0676801 A JP H0676801A
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- JP
- Japan
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- phosphor
- light
- lamp
- fluorescent lamp
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- Surface Treatment Of Glass (AREA)
- Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】同一ランプで点灯中に発光色を変更可能な可変
色けい光ランプ装置を提供する。 【構成】電極4を設けたバルブ1の内面にけい光体被膜
を設け、このバルブ内に、封入した水銀から放射される
185nmおよび254nmの紫外線により上記けい光体を
励起して発光させるようにしたけい光ランプを有し、上
記けい光体被膜は、185nmの波長の光により励起され
て発光するけい光体6と、254nmの波長の光により励
起されて発光するけい光体6とから形成し、このランプ
に、点灯中に185nmと254nmの発光強度比を変更す
ることができる手段20を設けた。 【作用】点灯中に水銀から放射される185nmと254
nmの発光強度の比を変更すれば、これら紫外線により励
起される各けい光体から発する可視光が変わり、よって
ランプ全体から放出される光の色が変化する。
色けい光ランプ装置を提供する。 【構成】電極4を設けたバルブ1の内面にけい光体被膜
を設け、このバルブ内に、封入した水銀から放射される
185nmおよび254nmの紫外線により上記けい光体を
励起して発光させるようにしたけい光ランプを有し、上
記けい光体被膜は、185nmの波長の光により励起され
て発光するけい光体6と、254nmの波長の光により励
起されて発光するけい光体6とから形成し、このランプ
に、点灯中に185nmと254nmの発光強度比を変更す
ることができる手段20を設けた。 【作用】点灯中に水銀から放射される185nmと254
nmの発光強度の比を変更すれば、これら紫外線により励
起される各けい光体から発する可視光が変わり、よって
ランプ全体から放出される光の色が変化する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、点灯中にランプから放
射される光の色を変更できるようにしたけい光ランプ装
置に関する。
射される光の色を変更できるようにしたけい光ランプ装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般照明用のけい光ランプは、バルブの
両端に熱陰極を封装し、このバルブの内面にけい光体被
膜を形成し、かつこのバルブ内に水銀および希ガスを封
入して構成されており、点灯中に水銀原子が電離および
励起されることにより185nmおよび254nmの紫外線
を発し、この紫外線によりけい光体を励起して可視光を
発するようになっている。
両端に熱陰極を封装し、このバルブの内面にけい光体被
膜を形成し、かつこのバルブ内に水銀および希ガスを封
入して構成されており、点灯中に水銀原子が電離および
励起されることにより185nmおよび254nmの紫外線
を発し、この紫外線によりけい光体を励起して可視光を
発するようになっている。
【0003】しかしながら、従来のけい光ランプは、内
面に形成されるけい光体の種類を変更することにより発
光色を変化させることはできるが、完成したランプの点
灯中に、発光色を変えることはできない。
面に形成されるけい光体の種類を変更することにより発
光色を変化させることはできるが、完成したランプの点
灯中に、発光色を変えることはできない。
【0004】しかしながら、例えば、点灯中のランプを
必要に応じて発光色を変えられるようにすれば、照明環
境を自由に選択変更することができ、雰囲気を変えるこ
とができる。例えば、夏のシーズンにはランプから放出
される光を冷涼感の強い青味がかった色にし、逆に冬季
シーズンにはランプから放出される光を温暖感の強い赤
味がかった色にすれば、季節に応じた照明雰囲気を変え
ることができる。このような要請を満足するためには従
来の場合、異なるけい光体を塗布したランプを交換する
必要があるが、このような交換作業は面倒である。
必要に応じて発光色を変えられるようにすれば、照明環
境を自由に選択変更することができ、雰囲気を変えるこ
とができる。例えば、夏のシーズンにはランプから放出
される光を冷涼感の強い青味がかった色にし、逆に冬季
シーズンにはランプから放出される光を温暖感の強い赤
味がかった色にすれば、季節に応じた照明雰囲気を変え
ることができる。このような要請を満足するためには従
来の場合、異なるけい光体を塗布したランプを交換する
必要があるが、このような交換作業は面倒である。
【0005】このようなことから、近時、特開平3−2
14596号に記載されたたような、可変色けい光ラン
プが提案されている。このものは、バルブ内にネオンガ
スと水銀を封入し、ネオン固有の赤色系発光色と、水銀
の青色系発光およびこの水銀から放射される紫外線によ
りけい光体を励起してこのけい光体から発する他の可視
光を使い分けるようにしたものである。
14596号に記載されたたような、可変色けい光ラン
プが提案されている。このものは、バルブ内にネオンガ
スと水銀を封入し、ネオン固有の赤色系発光色と、水銀
の青色系発光およびこの水銀から放射される紫外線によ
りけい光体を励起してこのけい光体から発する他の可視
光を使い分けるようにしたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の可変色けい光ランプは、ネオンガスと水銀を
封入し、電流波形を制御することにより励起レベルの高
いネオン、および励起レベルの高いネオンをそれぞれ励
起させて発光させるものであるから、励起レベルの高い
ネオンを発光させる場合に高いエネルギー準位までネオ
ン原子を励起する必要があり、これはグロー放電の雰囲
気で使用する必要がある。
うな従来の可変色けい光ランプは、ネオンガスと水銀を
封入し、電流波形を制御することにより励起レベルの高
いネオン、および励起レベルの高いネオンをそれぞれ励
起させて発光させるものであるから、励起レベルの高い
ネオンを発光させる場合に高いエネルギー準位までネオ
ン原子を励起する必要があり、これはグロー放電の雰囲
気で使用する必要がある。
【0007】ところが、このようなグロー放電によりネ
オンを発光させると、輝度がきわめて低く、一般照明と
して使用されているけい光ランプの輝度に比べて1桁以
下となり、一般照明用けい光ランプに適用するには不向
きである。
オンを発光させると、輝度がきわめて低く、一般照明と
して使用されているけい光ランプの輝度に比べて1桁以
下となり、一般照明用けい光ランプに適用するには不向
きである。
【0008】本発明はこのような事情にもとづきなされ
たもので、その目的とするところは、上記従来の可変色
けい光ランプとは異なる手段により、一般照明用けい光
ランプとして充分に実用可能であり、同一ランプで発光
色が選択変更可能となる可変色けい光ランプ装置を提供
しようとするものである。
たもので、その目的とするところは、上記従来の可変色
けい光ランプとは異なる手段により、一般照明用けい光
ランプとして充分に実用可能であり、同一ランプで発光
色が選択変更可能となる可変色けい光ランプ装置を提供
しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、電極を設けた
バルブの内面にけい光体被膜を設け、このバルブ内に水
銀および希ガスを封入し、点灯中に水銀から放射される
185nmおよび254nmの紫外線により上記けい光体を
励起して発光させるようにしたけい光ランプ、およびこ
のランプを点灯させる手段を有し、上記けい光体被膜
は、主として185nmの波長の光により励起されて発光
するけい光体と、主として254nmの波長の光により励
起されて上記けい光体の発光色と異なる光色を発するけ
い光体とを塗布して形成し、このランプに、点灯中に水
銀から放射される185nmと254nmの発光強度比を変
更することができる手段を設けたことを特徴とする。
バルブの内面にけい光体被膜を設け、このバルブ内に水
銀および希ガスを封入し、点灯中に水銀から放射される
185nmおよび254nmの紫外線により上記けい光体を
励起して発光させるようにしたけい光ランプ、およびこ
のランプを点灯させる手段を有し、上記けい光体被膜
は、主として185nmの波長の光により励起されて発光
するけい光体と、主として254nmの波長の光により励
起されて上記けい光体の発光色と異なる光色を発するけ
い光体とを塗布して形成し、このランプに、点灯中に水
銀から放射される185nmと254nmの発光強度比を変
更することができる手段を設けたことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明によれば、点灯中に水銀から放射される
185nmと254nmの発光強度の比を変更すると、これ
ら紫外線により励起される各けい光体から発する可視光
が変わり、よってランプ全体から放出される光の色が変
化するようになる。
185nmと254nmの発光強度の比を変更すると、これ
ら紫外線により励起される各けい光体から発する可視光
が変わり、よってランプ全体から放出される光の色が変
化するようになる。
【0011】
【実施例】以下本発明について、図面に示す一実施例に
もとづき説明する。
もとづき説明する。
【0012】図1は直管形けい光ランプを示し、1はガ
ラスバルブである。このバルブ1の両端にはそれぞれフ
レアステム2、2が気密に封着されており、これらステ
ム2、2にはそれぞれ一対のリード線3…が気密に貫通
されている。
ラスバルブである。このバルブ1の両端にはそれぞれフ
レアステム2、2が気密に封着されており、これらステ
ム2、2にはそれぞれ一対のリード線3…が気密に貫通
されている。
【0013】これら各ステム2、2の各リード線3、3
間には、タングステン等からなる熱陰極、すなわちフィ
ラメント4、4が掛け渡されている。フィラメント4、
4には図示しないがBaO、SrO、CaOなどの電子
放射物質が塗布されている。
間には、タングステン等からなる熱陰極、すなわちフィ
ラメント4、4が掛け渡されている。フィラメント4、
4には図示しないがBaO、SrO、CaOなどの電子
放射物質が塗布されている。
【0014】上記バルブ1の内面には、けい光体被膜が
形成されている。本実施例ではけい光体被膜が2層形成
されており、そのうちの一方のけい光体層5は、主とし
て254nmの紫外線またはその近傍の紫外線により励起
されるけい光体からなり、例えばハロりん酸カルシウム
けい光体(組成は Ca5 (PO4 )・(F、Cl):
Sb、Mn)が用いられている。このけい光体は、色温
度が2850Kであり、白熱電球の光に似た、比較的赤
みがかった可視光を発する。
形成されている。本実施例ではけい光体被膜が2層形成
されており、そのうちの一方のけい光体層5は、主とし
て254nmの紫外線またはその近傍の紫外線により励起
されるけい光体からなり、例えばハロりん酸カルシウム
けい光体(組成は Ca5 (PO4 )・(F、Cl):
Sb、Mn)が用いられている。このけい光体は、色温
度が2850Kであり、白熱電球の光に似た、比較的赤
みがかった可視光を発する。
【0015】また、他のけい光体層6は、主として18
5nmの紫外線またはその近傍の紫外線により励起される
けい光体からなり、例えばアルミン酸けい光体(組成は
BaAl12O19;Eu、またはBaMg2 Al
16O27;Eu)が用いられる。このけい光体は、色度が
(0.15、0.75)で、比較的緑色味かかった可視
光を発する。
5nmの紫外線またはその近傍の紫外線により励起される
けい光体からなり、例えばアルミン酸けい光体(組成は
BaAl12O19;Eu、またはBaMg2 Al
16O27;Eu)が用いられる。このけい光体は、色度が
(0.15、0.75)で、比較的緑色味かかった可視
光を発する。
【0016】また、バルブ1内には、所定量の水銀とア
ルゴン等の希ガスが封入されている。水銀は水銀とイン
ジウムInとの合金、つまりアマルガムの形態で封入し
てもよい。
ルゴン等の希ガスが封入されている。水銀は水銀とイン
ジウムInとの合金、つまりアマルガムの形態で封入し
てもよい。
【0017】このようなけい光ランプは、始動回路1
0、および185nmと254nmの発光強度比を変更する
ことができる手段としてのパルス点灯回路20に接続し
て点灯される。パルス点灯回路20はデューティ比τ/
fを可変できるものであり、このような可変式パルス点
灯回路20により発光色を制御することができるように
なっている。つまり、例えば、周波数を1kMzとし、
パルス周期をfとしてデューティタイムτを有するオン
・オフのデューティ比τ/fを0.05〜1.0に変化
させることができるようになっている。なお、電極4、
4は上記デューティタイムτ中に温度が850°Kを保
つように予熱されている。
0、および185nmと254nmの発光強度比を変更する
ことができる手段としてのパルス点灯回路20に接続し
て点灯される。パルス点灯回路20はデューティ比τ/
fを可変できるものであり、このような可変式パルス点
灯回路20により発光色を制御することができるように
なっている。つまり、例えば、周波数を1kMzとし、
パルス周期をfとしてデューティタイムτを有するオン
・オフのデューティ比τ/fを0.05〜1.0に変化
させることができるようになっている。なお、電極4、
4は上記デューティタイムτ中に温度が850°Kを保
つように予熱されている。
【0018】このような構成においては、ランプが点灯
すると、水銀が蒸発され、陽光柱で水銀原子が電離およ
び励起されることにより185nmおよび254nmの紫外
線を発する。この紫外線はけい光体被膜5、6を励起し
て可視光を発し、この可視光がバルブ1を透過して外部
に放出される。
すると、水銀が蒸発され、陽光柱で水銀原子が電離およ
び励起されることにより185nmおよび254nmの紫外
線を発する。この紫外線はけい光体被膜5、6を励起し
て可視光を発し、この可視光がバルブ1を透過して外部
に放出される。
【0019】ところで、上記パルス点灯回路20から供
給されるパルスにおけるデューティ比τ/fを変化させ
ると、図2に示す通り、色温度が変化する。この理由は
以下の通りである。
給されるパルスにおけるデューティ比τ/fを変化させ
ると、図2に示す通り、色温度が変化する。この理由は
以下の通りである。
【0020】すなわち、通常のけい光ランプの場合は、
水銀から放出される発光スペクトルの内で最も強度の強
い254nmの紫外線を利用するように配慮されており、
これはランプに印加するパルスのデューティ比τ/fを
1に近づける程254nmの発光強度が強くなる。このた
め、デューティ比τ/fを1に近づけて254nmの紫外
線強度を強くすると、一方のけい光体層5を構成してい
るハロりん酸カルシウムけい光体(組成は Ca5 (P
O4 )・(F、Cl):Sb、Mn)が強く励起される
ようなり、よって色温度が2850K程度の比較的赤み
がかった可視光を発するようになる。
水銀から放出される発光スペクトルの内で最も強度の強
い254nmの紫外線を利用するように配慮されており、
これはランプに印加するパルスのデューティ比τ/fを
1に近づける程254nmの発光強度が強くなる。このた
め、デューティ比τ/fを1に近づけて254nmの紫外
線強度を強くすると、一方のけい光体層5を構成してい
るハロりん酸カルシウムけい光体(組成は Ca5 (P
O4 )・(F、Cl):Sb、Mn)が強く励起される
ようなり、よって色温度が2850K程度の比較的赤み
がかった可視光を発するようになる。
【0021】これに対し、ランプに印加するパルスのデ
ューティ比τ/fを次第に小さくしてゆくと、185nm
の発光強度が強くなる。これは、放電中の電子速度が上
昇することが原因と考えられる。このため、185nmの
紫外線強度が相対的に強くなり、よって他方のけい光体
層6を構成しているアルミン酸けい光体(組成は Ba
Al12O19;Eu、またはBaMg2 Al16O27;E
u)が強く励起されるようになり、色温度が3100〜
3200K程度の可視光を発するようになる。
ューティ比τ/fを次第に小さくしてゆくと、185nm
の発光強度が強くなる。これは、放電中の電子速度が上
昇することが原因と考えられる。このため、185nmの
紫外線強度が相対的に強くなり、よって他方のけい光体
層6を構成しているアルミン酸けい光体(組成は Ba
Al12O19;Eu、またはBaMg2 Al16O27;E
u)が強く励起されるようになり、色温度が3100〜
3200K程度の可視光を発するようになる。
【0022】もちろん、デューティ比τ/fが1から
0.2に変化する途中のデューティ比τ/fの場合は、
254nmの発光強度と185nmの発光強度に応じて各け
い光体被膜5、6が可視光を発し、これら可視光の強度
に応じた混合割合で混合色の光を発する。
0.2に変化する途中のデューティ比τ/fの場合は、
254nmの発光強度と185nmの発光強度に応じて各け
い光体被膜5、6が可視光を発し、これら可視光の強度
に応じた混合割合で混合色の光を発する。
【0023】よって、上記けい光ランプは、1本のラン
プでありながら、印加パルスのデューティ比τ/fを制
御することにより、ランプから出る発光色を変えること
ができる。しかも、本ランプは、輝度が高く、一般照明
にも充分適用可能である。
プでありながら、印加パルスのデューティ比τ/fを制
御することにより、ランプから出る発光色を変えること
ができる。しかも、本ランプは、輝度が高く、一般照明
にも充分適用可能である。
【0024】なお、上記実施例の場合、水銀から放出さ
れる185nmと254nmの発光強度比を変更する手段と
して可変式パルス点灯回路20を用いるようにしたが、
本発明はこれに限らない。
れる185nmと254nmの発光強度比を変更する手段と
して可変式パルス点灯回路20を用いるようにしたが、
本発明はこれに限らない。
【0025】すなわち、185nmと254nmの紫外線発
光強度の比を変更する手段は、例えばバルブ1の管壁温
度を変化させるようにしてもよい。つまり、図3から理
解できる通り、管壁温度を変化させた場合、色温度が変
化する。
光強度の比を変更する手段は、例えばバルブ1の管壁温
度を変化させるようにしてもよい。つまり、図3から理
解できる通り、管壁温度を変化させた場合、色温度が変
化する。
【0026】つまり、管壁温度を40℃前後にして使用
する場合は254nmの紫外線強度が相対的に強くなり、
一方のけい光体層5を構成しているハロりん酸カルシウ
ムけい光体(組成は Ca5 (PO4 )・(F、C
l):Sb、Mn)が強く励起されるようなるため色温
度が2850K程度の比較的赤みがかった可視光を発す
るようになる。そして、管壁温度を40℃から次第に高
くすると、185nmの紫外線強度が相対的に強くなり、
他方のけい光体層6を構成しているアルミン酸けい光体
(組成は BaAl12O19;Eu、またはBaMg2 A
l16O27;Eu)が強く励起されるようになり、色温度
が高くなる。これは以下の説明により理解することがで
きる。
する場合は254nmの紫外線強度が相対的に強くなり、
一方のけい光体層5を構成しているハロりん酸カルシウ
ムけい光体(組成は Ca5 (PO4 )・(F、C
l):Sb、Mn)が強く励起されるようなるため色温
度が2850K程度の比較的赤みがかった可視光を発す
るようになる。そして、管壁温度を40℃から次第に高
くすると、185nmの紫外線強度が相対的に強くなり、
他方のけい光体層6を構成しているアルミン酸けい光体
(組成は BaAl12O19;Eu、またはBaMg2 A
l16O27;Eu)が強く励起されるようになり、色温度
が高くなる。これは以下の説明により理解することがで
きる。
【0027】つまり、図4は管壁温度と254nmの紫外
線強度および185nmの紫外線強度の変化を測定した特
性図であり、この図から254nmの紫外線強度は管壁温
度を40℃前後にした場合に最も強くなることが判る。
線強度および185nmの紫外線強度の変化を測定した特
性図であり、この図から254nmの紫外線強度は管壁温
度を40℃前後にした場合に最も強くなることが判る。
【0028】このため、通常のけい光ランプは、水銀原
子から発せられるスペクトルのうちで最も強い254nm
の紫外線を利用することによって効率の向上をねらって
おり、そのためには254nmの紫外線強度が最も強くな
る温度、つまり管壁温度を40℃前後に維持することに
留意しているものである。これに対し、図4から判るよ
うに、185nmの紫外線は管壁温度が変化してもあまり
変化しない。
子から発せられるスペクトルのうちで最も強い254nm
の紫外線を利用することによって効率の向上をねらって
おり、そのためには254nmの紫外線強度が最も強くな
る温度、つまり管壁温度を40℃前後に維持することに
留意しているものである。これに対し、図4から判るよ
うに、185nmの紫外線は管壁温度が変化してもあまり
変化しない。
【0029】したがって、図3のように、管壁温度を4
0℃前後に調整すると、254nmの紫外線強度が相対的
に高くなり、一方のけい光体層5から発せられる色温度
が2850K前後の比較的赤みがかった可視光が割合と
して強く出るようになる。また、管壁温度が40℃より
高くなると、254nmの紫外線強度が相対的に低くな
り、割合として185nmの紫外線強度が強くなるから、
他方のけい光体層6から発せられる緑色味がかった可視
光が相対的に強くなる。よって、管壁温度を変化させる
ことにより、発光色を変えることができる。
0℃前後に調整すると、254nmの紫外線強度が相対的
に高くなり、一方のけい光体層5から発せられる色温度
が2850K前後の比較的赤みがかった可視光が割合と
して強く出るようになる。また、管壁温度が40℃より
高くなると、254nmの紫外線強度が相対的に低くな
り、割合として185nmの紫外線強度が強くなるから、
他方のけい光体層6から発せられる緑色味がかった可視
光が相対的に強くなる。よって、管壁温度を変化させる
ことにより、発光色を変えることができる。
【0030】そして、管壁温度を変えるには、例えばラ
ンプ入力をP(ワット)を変えて管壁負荷を制御する等
の手段が実施可能であり、また外部から送風して管壁温
度を変えるなどのような機械的手段であっても可能であ
る。
ンプ入力をP(ワット)を変えて管壁負荷を制御する等
の手段が実施可能であり、また外部から送風して管壁温
度を変えるなどのような機械的手段であっても可能であ
る。
【0031】なお、異なる種類のけい光体は、それぞれ
を別のけい光体層として積層することに限らず、異なる
けい光体粉末を混合して1層のけい光体被膜を作るよう
にしてもよい。この場合、異なるけい光体粉末の混合割
合を変えてもよい。さらにまた、けい光体の種類は、上
記したハロりん酸カルシウムけい光体やアルミン酸けい
光体に限らず、その他の種々のけい光体が実施可能であ
る。さらに、ランプは直管形けい光ランプに限らず、環
形、U字形などのような屈曲形けい光ランプであっても
よい。そしてまた、電極は熱陰極に限らず、冷陰極であ
ってもよい。
を別のけい光体層として積層することに限らず、異なる
けい光体粉末を混合して1層のけい光体被膜を作るよう
にしてもよい。この場合、異なるけい光体粉末の混合割
合を変えてもよい。さらにまた、けい光体の種類は、上
記したハロりん酸カルシウムけい光体やアルミン酸けい
光体に限らず、その他の種々のけい光体が実施可能であ
る。さらに、ランプは直管形けい光ランプに限らず、環
形、U字形などのような屈曲形けい光ランプであっても
よい。そしてまた、電極は熱陰極に限らず、冷陰極であ
ってもよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、点
灯中に水銀から放射される185nmと254nmの発光強
度の比を変更することにより、これら紫外線によって励
起される各けい光体から発する可視光の量を変えること
ができ、1本のランプでありながらランプ全体から放出
される光色を変化できるようになる。しかも、この場
合、けい光体からでる可視光の割合を変えるものである
ため、輝度の低下がなく、一般照明として実用可能な輝
度レベルを得ることができる。
灯中に水銀から放射される185nmと254nmの発光強
度の比を変更することにより、これら紫外線によって励
起される各けい光体から発する可視光の量を変えること
ができ、1本のランプでありながらランプ全体から放出
される光色を変化できるようになる。しかも、この場
合、けい光体からでる可視光の割合を変えるものである
ため、輝度の低下がなく、一般照明として実用可能な輝
度レベルを得ることができる。
【図1】本発明の一実施例を示す直管形けい光ランプの
点灯装置を示す断面図。
点灯装置を示す断面図。
【図2】デューティ比と発光色の色温度との関係を示す
図。
図。
【図3】管壁温度と発光色の色温度との関係を示す図。
【図4】管壁温度と254nmおよび185nmの紫外線強
度の関係を示す図。
度の関係を示す図。
1…バルブ 2…ステム 3
…リード線 4…電極 5、6…けい光体被膜。
…リード線 4…電極 5、6…けい光体被膜。
Claims (4)
- 【請求項1】 電極を設けたバルブの内面にけい光体被
膜を設け、このバルブ内に水銀および希ガスを封入し、
点灯中に水銀から放射される185nmおよび254nmの
紫外線により上記けい光体を励起して発光させるように
したけい光ランプと、このランプを点灯させる手段とを
有するけい光ランプ装置であり、 上記けい光体被膜は、主として185nmの波長の光によ
り励起されて発光するけい光体と、主として254nmの
波長の光により励起されて上記けい光体の発光色と異な
る光色を発するけい光体とを塗布して形成し、 このランプに、点灯中に水銀から放射される185nmと
254nmの紫外線の強度比を変える手段を設けたことを
特徴とする可変色けい光ランプ装置。 - 【請求項2】 上記185nmと254nmの紫外線の強度
比を変更する手段は、上記ランプをパルス点灯し、ラン
プに印加するパルスのデューティ比を変えるようにした
ことを特徴とする請求項1に記載の可変色けい光ランプ
装置。 - 【請求項3】 上記185nmと254nmの紫外線の強度
比を変更する手段は、上記バルブの温度を変える手段で
あることを特徴とする請求項1に記載の可変色けい光ラ
ンプ装置。 - 【請求項4】 上記185nmと254nmの紫外線の強度
比を変更する手段は、上記ランプに入力する電力を変え
て管壁負荷を変更し、これによりバルブの温度を変える
手段であることを特徴とする請求項3に記載の可変色け
い光ランプ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23076692A JPH0676801A (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 可変色けい光ランプ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23076692A JPH0676801A (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 可変色けい光ランプ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0676801A true JPH0676801A (ja) | 1994-03-18 |
Family
ID=16912931
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23076692A Pending JPH0676801A (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 可変色けい光ランプ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0676801A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001240856A (ja) * | 2000-02-29 | 2001-09-04 | Sumitomo Chem Co Ltd | 真空紫外線励起発光素子用蛍光体 |
US7193363B2 (en) | 2002-06-14 | 2007-03-20 | Nec Corporation | Flat rare gas discharge lamp with variable output light color, illumination instrument comprising it, and its operating method |
-
1992
- 1992-08-31 JP JP23076692A patent/JPH0676801A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001240856A (ja) * | 2000-02-29 | 2001-09-04 | Sumitomo Chem Co Ltd | 真空紫外線励起発光素子用蛍光体 |
US7193363B2 (en) | 2002-06-14 | 2007-03-20 | Nec Corporation | Flat rare gas discharge lamp with variable output light color, illumination instrument comprising it, and its operating method |
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