JPH0676365B2 - ケトキシムの製造方法 - Google Patents

ケトキシムの製造方法

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JPH0676365B2
JPH0676365B2 JP63187039A JP18703988A JPH0676365B2 JP H0676365 B2 JPH0676365 B2 JP H0676365B2 JP 63187039 A JP63187039 A JP 63187039A JP 18703988 A JP18703988 A JP 18703988A JP H0676365 B2 JPH0676365 B2 JP H0676365B2
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    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ケトキシムの製造方法に関し、更に詳細に
は、製造工程が極めて簡単なケトキシムの製造方法に関
する。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題] シクロヘキサンノン‐オキシムは、燐タングステン酸ま
たは類似の化合物で構成された触媒の存在下で、5〜40
℃にて、シクロヘキサノンとNH3、H2O2との液相中にお
ける触媒反応(アンモキシメーション(ammoximation)
反応)により得られることが西独特許第1,245,371号に
から知られている。
しかしながら、このタイプの触媒は、特に触媒から生成
物を分離する工程の間における取扱が困難であり、欧州
特許公表第208,311号は、例えば米国特許第4,410,501
号、第4,480,135号および欧州特許第132,550号、第190,
609号および第200,260号で開示されたタイプのチタン‐
シリカライトを有する触媒によって構成された別途の有
効なルートを教示している。H2O2で後処理した特別なタ
イプのチタン‐シリカライト(またはジルコニウム‐シ
リカライト)は、種々のカルボニル化合物のアンモキシ
メーション反応において例外的なかつ非常に驚異的な触
媒特性をそれらに付与することができる(欧州特許出願
第87/108,577号を参照のこと)。
しかしながら、従来用いられてきた技術では、アンモキ
シメーション設備の上流に、少なくともさらに二つの合
成設備、すなわち: 一般的には気相中でシクロヘキサノールを脱水素するこ
とによるシクロヘキサノンの合成用の設備であり、未反
応シクロヘキサノールからシクロヘキサノンを分離する
ための有効な蒸留部分をも含むもの: 過酸化水素の合成用の設備であって、通常、高い水素消
費量、一連の複雑な操作、(多少水素化した)アントラ
キノンのビヒクルがあることを要するもの:を設置する
必要があるという欠点があった。
本出願人は、今、驚くべきことに、対応するアルコール
からケトンを製造する設備、同様に、H2およびO2からH2
O2を製造するのに別々の設備を要することを完全に解決
でき、操作の複雑性が大幅に低減できることを見出し
た。
[課題を解決するための手段] 概して、本発明は、 a)所望のケトキシムに対応する第二アルコールを、
(酸素、酸素を含む他のガスとともに)液相中で部分酸
化し、それによって過剰の未反応アルコール、上記アル
コールに対応するケトンおよび過酸化水素を含む酸化混
合物を形成し、 b)上記酸化混合物を、アンモキシメーション触媒の存
在化で、液相中でアンモニアと直接反応させることを特
徴とする(ケトキシム製造用)方法からなるものであ
る。
アンモキシメーション用の触媒および操作条件の情報
は、上述した特許の中に見出せる。シクロヘキサノール
の液相中の部分酸化(自己酸化とも呼ぶ)に関する情報
および、その結果生じ、アルコール、ケトンおよびH2O2
の他に、二三の有機ヒドロペロキシドおよびペロキシド
ならびにカルボン酸(きわめて望まれない)を含む酸化
混合物に関する情報も、また、関連文献;例えば、米国
特許第2,869,989号;第2,871,104号;第3,592,776号;
英国特許第1,318,525号;西独特許第1,002,295号;カナ
ダ国特許第1,003,189号およびアール.ブイ.ネジンス
カヤら(R.V.Neginskaya et al.)によるチャーナル
プリックラドノイ キミー(Zhurnal Prikladnoi K
himii)、11月、1985年(58巻、11号、2512〜2516ペー
ジ)の文献で見ることができる。これらの文献の内容
を、それらをそっくりそのまま援用して記載の一部とす
る。これらの文献は、第2アルコールをO2で(液相中
で、できればフリーラジカル開始剤の存在下で)部分酸
化すると、対応するケトンおよびH2O2を形成させるだけ
でなく、例えば下記の概念式に従うヒドロペロキシドお
よび/またはペロキシドの性質を有する物質をもまた形
成させる。
(式中、(x+y)=1である) しかしながら、この分野の文献は(例えば、英国特許1,
113,687号参照のこと)、H2O2の分解およびこの工程の
下流の反応への悪影響を防止するために、未反応アルコ
ール、ケトン、H2O2、特にカルボ酸を単離するための最
も有効な方法を提言している。
本出願人は、今、チタン‐シリカライトが不純物にアン
モキシメーションの特定の実行を妨害させないように
し、それゆえに、上記酸化混合物を、アルコール、ケト
ン、H2O2を純粋な状態として分離しないで、直接、用い
ることができるようにすることを見出した。アルコール
の転化は、一般的には5〜50重量%であり、上記カルボ
ン酸の量は、一般的にはケトンに対して、重量により0.
001〜15%、好ましくは0.001〜5%である。もし好適な
希釈溶媒、例えば、tert-ブチルアルコールが存在する
ならば、アルコールの転化を、十分に高いレベル(上記
50%レベルよりも)に増大することができる。
すべての関点から予期しなかったこの知見の結果は、設
備を複雑にすることを低減させることに関するおよび原
材料を節約することに関するいずれにおいても、極めて
重要なものである。本発明の利点は、的確には、出発化
合物が所望のケトンの先駆物質である第二アルコールで
あるときは、別途に合成したH2O2を用いることはもはや
必要ではなく、基本的な酸化体原材料は酸素のようなず
っと容易に利用できる酸化体によって構成するという事
実にある。
自己酸化に好適な第2アルコールは、例えば、下記式: 式中、R1およびR2は、アルキル、シクロアルキルもしく
はアリール基、または脂環式環の一部であり、該環は任
意にヘテロ原子を含み、上記アルコールも必要に応じ
て、カルボキシリック基(任意にエステルとして)、ア
ルコキシ基等の酸化安定性置換基によって置換される。
2-ブタノール、3-ペンタノール、シクロペンタノール、
シクロヘキサノールおよびメチルフェニル‐カルビノー
ルを、例示の目的で挙げてもよい。「自己酸化」は、純
粋状態のアルコール、または不活性溶媒例えば、水、te
rt-ブチルアルコール、ベンゼン等で希釈することによ
って得られた混合物として、行なわせることができ、H2
O2の存在で反応を起こさない材料で構成された壁面を有
する攪拌式反応器内で行なわせることが有利である。自
己酸化反応は、液相と気相(酸素を含む)間で起こる接
触を良好にするために、実際には、攪拌下で行なう。酸
化温度は、一般的には、50〜150℃であり、好ましく
は、80〜120℃であり、圧力は、反応物および酸化生成
物が液相中に留まるようにすべきであり;その圧力値
は、一般的には1〜100バール、好ましくは、1〜50バ
ールにすることができる。
第二アルコールの自己酸化プロセスは、連続的にまた回
分的に行なうことができ;後者の場合、ラジカルタイプ
の酸化に通常使用される化合物から選ばれる好適な反応
開始剤の存在下で操作することが好ましい。単に例示の
目的で、アゾ‐ビス‐イソプチロニトリル、または同じ
過酸化水素を挙げてよく、関連文献(例えば、米国特許
第2,871,104号;西独特許第1,002,295号および英国特許
第1,421,449号の参照のこと)もまた、H2O2を安定化す
ることができる薬剤(例えば、メタ燐酸カリウムまたは
ピロ燐酸カリウム、硝酸アンモニウムおよびそれらの混
合物;米国特許第4,320,102号も参照のこと)の存在下
で操作することを教示する。時には、反応物質の供給を
任意に細分割して、複数の段階で順次に有利に実行する
ことができ;この場合、各段階で徐々に温度を低下させ
ることを薦める。
アンモキシメーション反応は、回分式または連続的なプ
ロセスのいずれかとして、触媒が充填された反応容器中
で行なうことができ、該触媒は、好ましくはチタン‐シ
リカライト、即ちSi,Tiおよび酸素を結合した形態で含
むゼオライト構造を有する結晶性かつ多孔性合成材料に
よって構成されており、該ゼオライト構造は単なるシリ
カライトとは異なり約950cm-1に位置するIRスペクトル
における特性バンドを有する(この点に関して米国特許
第4,410,510号参照)。第二アルコールの自己酸化から
得られた混合物とアンモニア(ガスとしてまたは水溶液
中に溶解して)とは、二つの異なる供給路から、同時
に、反応器に至る。アンモキシメーション反応は、触媒
が存在しかつ温度を最適レベル(25〜150℃、好ましく
は40〜120℃、特に好ましくは60〜120℃)に調節した反
応器内部でのみ起こり;15℃での試験的実施では満足な
結果を与えなかった。その反応は、少なくとも合成に必
要な量に等しいNH3の量を反応媒質中に溶解したままに
しておくために、大気圧またわずかに大気圧より高い圧
力のもとで行なうことができる。
上記チタン‐シリカライトは、不活性材料で任意に希釈
して、押し出しグラニュールの形態、好ましくは、多数
の裂片があり、任意にらせん溝を示す形状として使用で
きる。
触媒は、固定ベッドとして配置することができ、あるい
は、反応媒質中に微細に分散させる(懸濁床)こともで
き、反応器は、過酸化水素の存在で反応しない表面を有
するものを用いることを条件とする。もし、方法が回分
的に行なわれるならば、バインダーを除く純触媒の重量
はケトン100重量部に対して0.5〜100重量部使用すべき
であり;方法が連続的な方法で行なわれるときは、純触
媒(バインダーを除く)1Kg当たりケトン(上記定義の
ような)0.1〜100Kg/時間の空間速度が勧められる。活
性酸素:ケトンのモル比は、一般的には、0.8〜1、好
ましくは、0.9〜1であり、ここに「活性酸素」なる用
語はH2O2および上記の有機過酸化物および有機ヒドロペ
ルオキシド化合物の(モル)合計を意味する。NH3:H2O2
のモル比は、1(好ましくは1.5)に等しいかまたはそ
れより大きくすべきであり、そうしない場合には、並行
する阻害反応が生じる。反応媒体は、水または水と混和
できる有機溶媒で構成することができ:溶媒としてtert
-ブチルアルコールまたは同じシクロヘキサノールを用
いたときは、実際に優れた結果が得られた。アンモキシ
メーションにおいて、H2O2に基ずく特別なタイプの後処
理を予め受けたチタン‐シリカライトを使用したときは
非常に優れた効果が得られ、そのようなタイプのものは
欧州特許出願第87/108,577号およびイタリア特許出願第
21,266A/87中に開示されており、それらをそっくりその
まま援用して記載の一部と成す。この方法によって得ら
れるオキシムは、例えば、シクロヘキサノン‐オキシム
(シクロヘキサノールより)、メチル‐エチル‐ケトン
‐オキシム(2-ブタノールより)、シクロ‐ドデカノン
‐オキシム(シクロ‐ドデカノールより)およびアセト
フェノン‐オキシム(メチル‐フェニル‐カルビノール
より)である。
オキシムは、アンモキシメーション反応生成物から種々
の方法、例えば、適当な溶媒(例えば、ベンゼン、トル
エン、および自己酸化に利用されるのと同じ第二アルコ
ール)で抽出し、それによって得られた疎水性有機相お
よび水相を伴うことによって回収することができる。
オキシムおよび未反応第二アルコールは有機層中に含ま
れ:第二アルコールは回収して酸化に再循環させること
ができ、NH3は水相から回収してアンモキシメーション
に再循環させることができる。別法として、二相システ
ムにおいて操作することによって、オキシムの生成と同
時に抽出を行なっても良く;このシステムは異なる特性
を有する一組の溶媒、例えば、tert-ブタノール(およ
び/またはシクロヘキサノール、即ち、親水性化合物)
とトルエン(疎水性化合物)のブレンド、を使用するこ
とによって、有利に実現させることができる。
[実施例] ここに、本発明を、また、図を参照することによって説
明するが、本発明はこれらに何ら限定されない。
第1図を参照すると、水または他の溶媒で任意に希釈さ
れた第二アルコール(1)および酸素流(2)は、ロー
タリー羽根型攪拌器を装備した反応器(21)に入る。結
果として生じる酸化混合物(3)は、未反応アルコー
ル、該当するケトン、H2O2、ならびにアルコールととも
に充填された任意の溶媒を含む。上記酸化混合物は、温
度制御ジャケットおよびロータリー羽根型攪拌器を装備
しアンモキシメーション反応器(21)(触媒を含む)に
移送され、tert-ブチルアルコール(4)流を、ディッ
プレグ(dipleg)に通して、懸濁した触媒中に供給す
る。
NH3は、ガス状でまたは水溶液として、ライン(5)を
通じて、ディップレグにより供給する。多孔性の壁
(6)は触媒を懸濁し、バルブ(7)は反応器内部の液
体のレベルおよび原アンモキシメーション流出物(8)
の流速を制御し、アンモキシメーション流出物(8)を
分離した領域(31)に流れ、そこで抽出器(図示しな
い)により、サイクルから取り出した副生成物を含有し
得る水相を排出することが可能である。
第二の分離した領域(32)により、過剰のアンモニア
(10)を回収することが可能であり;その回収したアン
モニアは、アンモキシメーション反応器に再循環され、
廃棄した水は排出される。有機相は、通常の手段に従っ
て、アンモキシメーション反応器に再循環するtert-ブ
タノール流(12)、酸化混合物が生成される反応器(2
1)に再循環する未反応第二アルコール(13)流、およ
び所望の生成物であるオキシム(14)流に細分割され
る。
第2図は、カルボン酸の濃度が非常に高くなったとき
に、自己酸化反応の効率(以下で定義する)がどのよう
に急速に減少するかを示す実験グラフである。
以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこれらに何ら
限定されない。
実施例1(アンモキシメーション触媒の調整) 攪拌機を装備し、窒素の不活性雰囲気下に維持されたバ
イレックス‐ガラスの耐熱性フラスコに、544gのテトラ
エチルオルトシリケートを充填した。その後、24gのテ
トライソプロピルチタネートを加えた後、20重量%のテ
トラプロピルアンモニウムヒドロキシド水溶液1,200gを
滴下した。その混合物を、室温で、1時間攪拌し続け、
その後、室温のまま更に1時間静置させた。エチルアル
コールを排除するために、温度を、ゆっくりと78℃に上
昇させ、ついでイソプロピルアルコールを除去するため
に98℃に上昇させた。反応中に発現したアルコールを除
去する操作を、5時間、攪拌下で実施した。
冷却後、脱イオン水を加えて、液体の容積を2リットル
に増加し、そして、その(均一で乳白色の)溶液は、攪
拌機を装備したオートクレーブに移され、その内部で、
自生の圧力の下、175℃で、10日間、ヒドロサーマル合
成を行なわせた。最後に、冷却後、合成混合物を過
し、固形生成物を、長時間、中性のpHになるまで洗浄
し、そして、120℃で15時間乾燥した。乾燥した生成物
を、最後に、420℃で10時間焼成した。その焼成した生
成物をガラスに入れ、1000cm3の希釈硫酸(5重量%)
に100cm3の過酸化水素H2O2(30重量%)を注入して調製
した水溶液と混合し;その混合操作(「活性化洗浄」)
を70℃で2時間続けた後、その液をデカントした。その
操作を、新しい溶液でさらに二回繰り返し、最後の洗浄
後、過を行ない、ついで脱イオン水で長時間(中性pH
まで)洗浄し、そして生成物を120℃で15時間乾燥し;
その生成物を最後に550℃で15時間焼成した。
実施例2 40gのシクロヘキサノールおよび、0.40のフリーラジカ
ル開始剤(アゾ‐ビス‐イソブチロニトリル)を100ppm
のピロ燐酸カリウムおよび20ppmの硝酸アンモニウムを
加えたものに、200cm3の容量の、攪拌機を装備した、温
度制御式ガラス製オートクレーブに充填した。酸素で加
圧した後、液体の温度を90℃に上昇し、十分な量の酸素
を一定の圧力レベル(約2バール)を維持するために
(10分ごとに)供給した。常に90℃で、135分、酸化し
た後、反応混合物を室温まで急冷し、残存ガスをベント
排出し、当該混合物を取り出した。ガスクロマトグラフ
分析により、4.9%のシクロヘキサノールが転化してお
り、シクロヘキサノンへの選択率は96%であり、活性酸
素(H2O2+有機過酸化物および有機ヒドロペルオキシド
化合物)への選択率は96%であり、酸性度は、カルボン
酸として、ケトン100ミリモル当たり1.5ミリモル当量で
あった。効率比(R): は、0.965(モルにより)であり;これらのデータを第
1表に掲示した。
こうして得られた酸化混合物をアンモキシメーション反
応に用いた。その目的のために、攪拌機および冷却ジャ
ケットを装備したガラス反応器を不活性ガラス(窒素)
で加圧した。その後、実施例1により調製されたチタン
‐シリカライト微粉末1g、tert-ブチルアルコール25g、
H2O10.5gおよびNH32gを充填した。攪拌を開始し、伝熱
性流体を反応器ジャケットに通して循環させて、温度を
80℃まで上げ;その後、反応器への酸化混合物の供給を
計量ポンプによって開始した。その添加を、5時間続
け、全部で25.9gの量の溶液を供給し;その添加の間、
圧力の減少が起こった。反応懸濁物を、室温まで冷却
し、エチルエーテルを加え、その懸濁液を数分間攪拌
し;水相およびエーテル相を過して触媒から分離し、
最後にその液相を互いに(滴下漏斗によって)分離し
た。分析結果を第2表に掲載した。
実施例3 シクロヘキサノールを、シクロヘキサノールとH2O(95/
5の重量比に従い)とを含む溶液40gで置き換え,反応温
度を100℃に上げて、実施例2の自己酸化を繰り返し;3
時間後シクロヘキサノールの転化率が8.8%であり、シ
クロヘキサソノンへの対応する選択率が98%、活性酸素
(H2O2+有機過酸化物および有機ヒドロペルオキシド化
合物)への選択率が95%であった。シクロヘキサノール
の自己酸化のその他の結果を第1表に示す。
こうして得られた酸化混合物を、実施例2で示したと同
様の方法により、アンモキシメーション反応に用い;そ
の結果を第2表に示す。
実施例4 300gのシクロヘキサノールと、1.5gのフリーラジカル開
始剤(アゾ‐ビス‐イソブチロニトリル)と、15gのH2O
に100ppmのピロ燐酸カリウムおよび20ppmの硝酸アンモ
ニウムを加えた混合物を、ガス効果性攪拌機を装備し
た、500cm3の、温度制御式ガラス製オートクレーブに充
填した。酸素で5バールに加圧した後、液体の温度を11
0℃に上昇した。その後、酸素の圧力を8バールに上
げ、5分ごとに補給してそのレベルに維持した。常に11
0℃で90分間反応させた後、その混合物を室温まで急冷
した後、分析した。
11.2%のシクロヘキサノールが転化しており、対応する
シクロヘキサノンへの選択率は98.5%であった。活性酸
素(H2O2+有機過酸化物および有機パーオキシド化合
物)への選択率は96%であり;自己酸化の他の結果を第
1表に示した。
こうして得られた酸化混合物を、実施例2で示したと同
様の方法により、アンモキシメーション反応に用い;そ
の結果を第2表に示す。
実施例5 実施例2の自己酸化を繰り返した。
以下の反応物: 25gのシクロヘキサノール; 25gのtert-ブチルアルコールの水溶液(水:アルコール
比が1:10重量比) 0.25gの開始剤(アゾ‐ビス‐イソブチロニトリル)、 を用いて、温度を100℃に維持する。
4時間後、13%のシクロヘキサノールが転化しており、
シクロヘキサノンへの選択率は97%より高く、過酸化水
素(および他のパーオキシ状のもの)への選択率は約95
%であり;自己酸化のその他の結果を第1表に示す。こ
うして得られた酸化混合物を、実施例2で示したと同様
の条件に従って、アンモキシメーション反応に用い;そ
の結果を第2表に示す。
実施例6 温度を110℃に上げて、実施例2の自己酸化を繰り返
し;その結果を第1表に示す。こうして得られた酸化混
合物を、実施例2で示したと同様の条件に従い、アンモ
キシメーション反応に用い; その結果を第2表に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に使用する装置の配置図である。 第2図は、カルボン酸の濃度に対する、自己酸化の効率
を示すグラフである。 [主な参照番号] 1……第二アルコール 2……酸素流 3……酸化混合物 4……tert-ブタノール流 6……多孔質壁 7……バルブ 10……過剰アンモニア 14……オキシム流 21、22……反応器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョルジョ・タウスツィク イタリア国ミラノ、ビアレ・ウムブリア、 85 (56)参考文献 特開 昭62−59256(JP,A) 特公 昭30−9317(JP,B1)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)所望のケトキシムに対応する第二アル
    コールを液相(酸素、または酸素を含む他のガスと共
    に)中で部分酸化し、それによって過剰の未反応アルコ
    ール、上記アルコールに対応するケトンおよび過酸化水
    素を含む酸化混合物を形成し、 b)当該酸化混合物をチタン−シリカライトによって構
    成されたアンモキシメーション触媒の存在化で、液相中
    でアンモニアと直接反応させることを特徴とするケトキ
    シムの製造方法。
  2. 【請求項2】第2アルコールの転化率が、5〜50%の範
    囲内に含まれる請求項(1)に記載の方法。
  3. 【請求項3】上記酸化混合物が、ヒドロペルオキシドお
    よび/または過酸化物の性質を有する有機化合物をも含
    む請求項(1)または(2)に記載の方法。
  4. 【請求項4】上記酸化混合物が、カルボン酸をも含み、
    かつ、該酸の含有量が上記ケトンに対して0.001〜15重
    量%、好ましくは0.001〜5重量%である前記の請求項
    のいずれか一項に記載の方法。
  5. 【請求項5】第二アルコールの部分酸化(自己酸化)
    を、不活性溶媒、好ましくは水、tert-ブチルアルコー
    ル、ベンゼンおよびそれらの混合物から選ぶ溶媒の存在
    下で、50〜150℃の温度で、1〜100バール、好ましくは
    1〜50バールの圧力下で行なう前記の請求項のいずれか
    一項に記載の方法。
  6. 【請求項6】第二アルコールの部分酸化を、フリーラジ
    カル開始剤、好ましくは、H2O2、アゾ‐ビス‐イソブチ
    ロニトリルおよびそれらの混合物から選ぶ該開始剤の存
    在下で行なう前記の請求項のいずれか一項に記載の方
    法。
  7. 【請求項7】第二アルコールの部分酸化を、過酸化水素
    の分解を防止するための安定剤、好ましくは、メタ燐酸
    カリウム、ピロ燐酸カリウム、硝酸アンモニウムおよび
    それらの混合物から選ぶ該安定剤の存在下で行なう前記
    の請求項のいずれか一項に記載の方法。
  8. 【請求項8】第二アルコールの部分酸化を、複数の段階
    に従って順次行ない、好ましくは、それぞれ独立した段
    階の温度プロフィールを低下させて行なう前記の請求項
    のいずれか一項に記載の方法。
  9. 【請求項9】第二アルコールを、シクロヘキサノール、
    2-ブタノール、シクロドデカノールおよびメチル‐フェ
    ニル‐カルビノールから選ぶ前記の請求項のいずれか一
    項に記載の方法。
  10. 【請求項10】前記第二アルコールが、シクロヘキサノ
    ールでありその対応するケトキシムがシクロヘキサノン
    オキシムである請求項(9)に記載の方法。
  11. 【請求項11】上記チタン‐シリカライトが、不活性材
    料で任意に希釈して、押し出しグラニュールの形態、好
    ましくは、多数の裂片があり、任意にらせん溝を示す形
    状である前記の請求項のいずれか一項に記載の方法。
  12. 【請求項12】不活性材料で任意に希釈した上記チタン
    ‐シリカライトを、使用前に、過酸化水素に基ずく活性
    化洗浄で処理した後、該処理した触媒を乾燥し、焼成す
    る前記の請求項のいずれか一項に記載の方法。
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