JPH0675856B2 - セメント系無機質板の製造方法 - Google Patents

セメント系無機質板の製造方法

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JPH0675856B2
JPH0675856B2 JP60112577A JP11257785A JPH0675856B2 JP H0675856 B2 JPH0675856 B2 JP H0675856B2 JP 60112577 A JP60112577 A JP 60112577A JP 11257785 A JP11257785 A JP 11257785A JP H0675856 B2 JPH0675856 B2 JP H0675856B2
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雅春 藤井
慎一 富内
健一 松井
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明は、セメント及び繊維を主成分とするセメント系
無機質板を製造するにあたって、混合水量の少ない状態
で製造する乾式製造法に係り、混合材料を均一に分散さ
せて成形することができるセメント系無機質板の製造方
法に関するものである。
[背景技術] セメント系無機質板をいわゆる乾式工法で製造する場
合、この製造に用いられる材料はセメント系無機質板の
軽量化やち密性、耐水性を向上させるために、微粉末シ
リカや骨材などが配合され、混合時に水を適量供給して
製造されている。ところが、上記セメントや微粉末シリ
カのような微粉末を配合する場合には、これらは付着性
や凝集性を有しているので、水を多量に添加した時には
セメント同士、シリカ同士が凝集し、また繊維が絡まっ
て大小様様な固まりの凝集体が生じることになるのであ
る。そして、このような多量の凝集体が存在する混合材
料を用いてセメント系無機質板を成形した場合には、均
一性が得られず、また内部な余分な空隙を生じることも
あって、セメント系無機質板の強度が低下したり、耐水
性が低下するという欠点を有し、さらにはセメント系無
機質板が湿気等を吸収し易くなり膨張収縮が大きいとい
う問題を生じてくる。従って、水の供給量には限界があ
り、混合材料の固形分100重量部に対して10〜30重量部
の混合水量しか供給できないものである。これ以上にな
ると固い固まりになるものであった。しかしながら、こ
のセメント系無機質板の強度発現の為には35〜50重量部
の混合水量が必要なものである。
そこで、従来では必要な水を供給するために、上記混合
材料の固形分100重量部に対して10から30重量部しか水
を添加していない混合物を成形してマット状とした後、
このマット物の上方位置から水をシャワーして供給する
ということが行なわれた。しかしかなら、この方法では
水がマット物の上面には充分供給されるけれどもマット
物の内部にまでし浸透せず、硬化状態にムラを生じるこ
とになって、建材としては致命的な強度差が発現する原
因となっているものであった。そのため、従来では水が
マット物の内部にまで供給されるようにマット物を薄く
形成した後その上面に水をシャワーし、さらにその上に
混合物を再び積層して所定の厚みとし、さらに水を供給
するというように多層にわたって混合材料の積層と水の
供給とを繰り返さなければならず、所定の厚みのセメン
ト系無機質板を得るには製造が非常に面倒となっている
ものであった。
[発明の目的] 本発明は上記の点に鑑みて成されたものであって、材料
の混合時では凝集体が生じない程度の少量の水量で混合
し、成型時には硬化及び強度発現に必要な充分な水量を
供給し、しかも均一に水を供給することでセメント系無
機質板の板厚に無関係に硬化ムラを生じることのない高
強度の無機質板を製造することができるセメント系無機
質板の製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
[発明の開示] すなわち、本発明のセメント系無機質板の製造方法は、
セメント及び繊維が配合された繊維セメント材料に水を
添加して混合分散し、次いでこの混合材料1を内部に一
対の分散ロール11、11を有する分散機2に投入して分散
機2の下方位置に配置された取り出しベルトコンベア3
上に分散機2の下部に形成された落下口13より分散させ
ながら連続して落下させると同時に上記両分散ロール1
1、11よりも下方で落下口13内に並設され水平方向に往
復駆動される複数本のパイプ15の下面に多数配設された
スプレーノズル16からこの混合材料1の上に水を連続し
て供給してマット物4を作成し、その後マット物4をプ
レスすることを特徴とするもので、含水率の少ない状態
で混合材料1を分散させることにより凝集体ができるの
を防止して均一に分散できるようにし、また混合材料1
を取り出しベルトコンベア3上に落下させながらその上
に水を連続して供給することにより充分な水を内部にま
で供給して高い強度を有するセメント系無機質板が簡単
に得られるようにし、上記目的を達成したものである。
以下本発明を実施例に基づいて詳述する。本発明に係る
セメント系無機質板の材料は、ポルトランドセメント、
高炉セメント、シリカセメント、フライアッシュセメン
ト、高炉スラグなどのセメントと、シリカフラワー、シ
リカヒュームなどの微粉末シリカと、フライアッシュ、
シリカバルーン、パーライトなどの軽量骨材及び繊維と
を配合した繊維セメント材料を用いることができる。こ
こで繊維としては、石綿、岩綿、ガラス綿等の無機繊維
あるいは木くず、おがくず、わら、樹皮、麻くず、紙く
ず、パルプ、合成繊維、羊毛、牛毛などの有機繊維を使
用することができる。これらの繊維セメント材料を混合
するにあたっては、まずセメントに微粉末シリカをヘン
シェルミキサー等の混合機にて混合し、次いで予めミキ
サーなどでモノフィラメントまで開繊された繊維を入れ
て再混合する。次に、軽量骨材を混合機に投入して混合
しながら水を繊維セメント材料の固形分100重量部に対
して10〜30重量部程度供給し、このようにして混合材料
1を得るのである。
次に、この混合材料1を第1図に示すような製造装置を
使用してセメント系無機質板を製造することができる。
図中6は混合材料1が投入されるタンク、7は混合材料
1を上面に載せて搬送する搬送コンベアである。搬送コ
ンベア7の上方位置にてタンク6の一側部には定量ロー
ル8が配設してあり、この定量ロール8でタンク6の下
部から一定量ずつ混合材料1を搬送コンベア7上に載
せ、搬送コンベアの上面に一定厚さの混合物9を形成す
るようになっている。搬送コンベア7の搬送側端部位置
には掻き取りロール10が配設されていて、掻き取りロー
ル10にて混合物9は定量ずつ掻き取られて分散機2内に
供給されるのである。分散機2内には外周にスパイク、
ナイフがネットワイヤー等で起毛された一対のロール1
1,11が配設されており、このロール11,11間に混合材料
1が通される際に混合材料1中の絡み合った繊維をほぐ
すことができるものである。この繊維がほぐされた混合
材料1は下の取り出しベルトコンベア3上に連続して供
給され加圧プレス12側へ搬送されるようになっている。
一方、分散機2の下部の落下口13には第2図に示すよう
な水供給装置14が配設されている。この水供給装置14
は、水平方向に往復駆動する複数本のパイプ15の下面に
多数のスプレーノズル16を設けて形成されるもので、各
スプレーノズル16から水をシャワーのように下方へ噴出
することができるものである。第3図に示すように各ス
プレーノズル16の周囲には円筒状のカバー17が突設され
ていて混合材料1がスプレーノズル16の口に付着してつ
まらないように保護している。取り出しベルトコンベア
3上に供給された上気混合材料1の上面に水供給装置14
から混合材料1の硬化に必要な水がシャワーのように降
り注ぐことになる。ここで、取り出しベルトコンベア3
上に載せられた混合材料1の最終含水率は35〜50重量部
となっており、次いでこのマット物4の上面からロール
プレスや直圧プレス等の加圧プレス12で押圧してグリー
ンシート18を得、その後養生してセメント系無機質板を
得るものである。
しかして、セメントや微粉末シリカのような微粉末が配
合された繊維セメント材料に水を添加して混合分散し、
その後この混合材料1に水を供給してマット物4を作成
することにより、混合時における混合材料1の混合水の
量は繊維セメント材料に対して10〜30重量%の状態で良
く、水を多量に添加した場合のようにセメント同士やシ
リカ同士が凝集し、また繊維が絡まって凝集体を生じる
ということがなく、混合材料1を均一に混合分散させる
ことができ、従ってセメント系無機質板を成形した際に
繊維が充分ほぐされた状態となり、また繊維の配向性も
2次元的となり、強度の高いセメント系無機質板が得ら
れるものである。
また、セメント系無機質板の内部に余分な空隙を生じる
ことなく、セメント系無機質板の強度を低下させたり、
耐水性を低下させることもないものである。さらに、こ
のように混合材料1を充分分散させた後、水供給装置14
から混合材料1の固形分に対して35〜50重量部の水を供
給することにより、セメントを完全に硬化させて強度の
高いセメント系無機質板を得ることができる上に、水供
給装置14を分散機2の下部に配設して混合材料1を取り
出しベルトコンベア3上に落下させながらその上に水を
連続して供給することにより、取り出しベルトコンベア
3上に積層されたマット物4の下部においても水を供給
することができるものであり、水をマット物4の内部に
均一に供給して、硬化状態にムラを生じることもなく、
従って製造されたセメント系無機質板に強度差を生じる
ことがないものである。しかも、水が内部にまで均一に
供給されるためにマット物4を厚く形成した場合でも支
障はなく、一度の積層と水のシャワーとでセメント系無
機質板を製造することができるものである。ここで、水
供給装置14は常時往復駆動していて各パイプ15の上に混
合材料1が堆積しないようになっている。なお、水供給
装置14のパイプ15はマット物4の厚みや巾寸法に応じて
取り出しベルトコンベア3の搬送方向に対して横方向に
並列させて何本でも設けることはできるが、余りパイプ
15間の間隔が狭い場合には混合材料1が水供給装置14の
パイプ15上に堆積するおそれがあるので、パイプ15間の
間隔は10cm以上が好ましいものである。
[発明の効果] 上記のように本発明は、セメント及び繊維が配合された
繊維セメント材料に水を添加して混合分散したので、セ
メントと繊維等の混合材料の含水率が低い状態で分散す
ることができて、凝集体を生じることがなく均一に分散
することが可能であり、また繊維の配向も2次元的とな
って、従来のように余分な空隙が生じてセメント系無機
質板の強度低下や耐水性が低下することがなく、さらに
は水分の吸収で大きく膨張収縮することもないものであ
る。また、混合材料を内部に一対の分散ロールを有する
分散機に投入して分散機の下方位置に配置された取り出
しベルトコンベア上に分散機の下部に形成された落下口
より分散させながら連続して落下させると同時に上記両
分散ロールよりも下方で落下口内に並設され水平方向に
往復駆動される複数本のパイプの下面に多数配設された
スプレーノズルからこの混合材料の上に水を連続して供
給してマット物を作成し、その後マット物をプレスした
ので、一対の分散ロールのみの分散であっても、その下
方において落下する混合物内を水平方向に往復駆動され
る複数本のパイプによって補助的に混合材料がほぐされ
るために充分な分散効果が得られ、それと同時に、各パ
イプの多数のスプレーノズルから混合材料内に均一且つ
充分に水が供給されるものである。またその際、スプレ
ーノズルがパイプの下面に設けられて目詰まりしにくく
なると共に一対の分散ロールのみで分散機能が達成され
るので、分散機を細型にすることも可能となるものであ
る。硬化に必要な水を混合材料の内部にまで供給するこ
とができ、高強度のセメント系無機質板を製造すること
ができるものであり、また厚みの厚いセメント系無機質
板を製造する場合でも従来のように複数回水を供給する
必要もなく生産性が良くまた経済的なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明一実施例のセメント系無機質板の製造装
置の概略説明図、第2図(a)(b)は同上の要部平面
図と要部断面図、第3図は同上の要部斜視図である。 1は混合材料、2は分散機、3は取り出りベルトコンベ
ア、4はマット物、11は分散ロール、13は落下口、15は
パイプ、16はスプレーノズルである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セメント及び繊維が配合された繊維セメン
    ト材料に水を添加して混合分散し、次いでこの混合材料
    を内部に一対の分散ロールを有する分散機に投入して分
    散機の下方位置に配置された取り出しベルトコンベア上
    に分散機の下部に形成された落下口より分散させながら
    連続して落下させると同時に上記両分散ロールよりも下
    方で落下口内に並設され水平方向に往復駆動される複数
    本のパイプの下面に多数配設されたスプレーノズルから
    この混合材料の上に水を連続して供給してマット物を作
    成し、その後マット物をプレスすることを特徴とするセ
    メント系無機質板の製造方法。
JP60112577A 1985-05-25 1985-05-25 セメント系無機質板の製造方法 Expired - Lifetime JPH0675856B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2229147C3 (de) * 1972-06-15 1975-11-13 G. Siempelkamp & Co, 4150 Krefeld Vorrichtung zum Aufstreuen auf ein als Siebband ausgebildetes Formband und zum Benetzen einer Mischung aus Gips oder einem hydraulischen Bindemittel und Faserstoffen im Zuge der Herstellung von faserbewehrten Platten
JPS5328932B2 (ja) * 1973-05-21 1978-08-17

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