JPH0675466U - 膝立て式担架 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 上腿支持部と下腿支持部の屈曲角度調節手段
をコスト低廉なものにし、省手数、時間で調節できるよ
うにし、足止め具の位置調節を容易迅速に行えるように
し、保護枠の起倒操作を容易迅速に行えるようにした膝
立て式担架を提供すること。 【構成】 載台(Ｍ)が上半身支持部(１)と上腿支持部
(２)と下腿支持部(３)を上・下関節連結部(４)・(５)で
屈曲自在に連結して組成され、上腿支持部(２)と下腿支
持部(３)が角度調節支持機構(Ｓ)によって上方に凸な屈
曲姿勢に変更して維持され、前記角度調節支持機構(Ｓ)
を、上腿支持部(２)と下腿支持部(３)を結合する上関節
連結部(５)の上連結軸（５ａ）に上端部が枢着された支
持棒(６)と、支持棒(６)の下端部が選択的に係脱し得る
掛止部（７ａ）を備えてフレ−ム(Ｆ)側に装設される掛
止具(７)とで構成している膝立て式担架。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、身体障害者や入院中の患者等（以下、患者等という）の移動、入浴 に用いられる膝立て式担架に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

患者等の移動や入浴に用いられる膝立て式担架は、仰臥姿勢の患者等を上半身 起き上がり姿勢に変更して支えたり、膝立て姿勢に変更して支えることができる ものであるのが好ましい。 そのため、従来から、フレ−ム上に載装する載台を、枕部を含む上半身支持部 と上腿支持部と下腿支持部とに分割形成し、それらを関節連結部でもって屈曲自 在に連結して、上半身支持部の傾斜度、および上腿支持部と下腿支持部の屈曲角 度を任意に調節できるようにした膝立て式担架が知られている（例えば、実公平 １−３７６１８号公報参照）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、従来における上腿支持部と下腿支持部の屈曲角度調節手段は、レバ −の回転操作でネジ軸を回転させ、その作動でもって下腿支持部の端部を押すこ とにより下腿支持部と上腿支持部を関節連結部において屈曲させるものであった 為、調節に多くの手数と時間を要するうえ、ネジ軸を用いるので構造が複雑でコ スト高につくものであった。 さらに、膝立て式担架の足元部には足止め具が装備され、また、膝立て式担架 の左右両側には保護枠が装備されるのであるが、それらの位置調節あるいは起倒 を簡潔構造にして容易迅速に行えるようにすることについては何ら考慮されない ものであった。

【０００４】 本考案は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると ころは、上腿支持部と下腿支持部の屈曲角度調節手段をコスト低廉なものに構成 するとともに省手数、時間で調節できるようにし、さらに、膝立て式担架の足元 部に装備する足止め具の位置調節を容易迅速に行えるようにし、また、膝立て式 担架の左右両側に装設する保護枠の起倒操作を容易迅速に行えるようにした膝立 て式担架を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

即ち本考案は、フレ−ム(Ｆ)上に装備する載台(Ｍ)が上半身支持部(１)と上腿 支持部(２)と下腿支持部(３)を上・下関節連結部(４)・(５)で屈曲自在に連結し て組成され、上腿支持部(２)と下腿支持部(３)が角度調節支持機構(Ｓ)によって 上方に凸な屈曲姿勢に変更して維持できるように構成された膝立て式担架（３４ ）において、前記角度調節支持機構(Ｓ)を、上腿支持部(２)と下腿支持部(３)を 結合する下関節連結部(５)の下連結軸（５ａ）に上端部が枢着された支持棒(６) と、支持棒(６)の下端部が選択的に係脱し得る掛止部（７ａ）を備えてフレ−ム (Ｆ)側に装設される掛止具(７)とで構成し、支持棒(６)の上端部および下端部に 上・下操作把手(８)・(９)を付設してあることを特徴とする膝立て式担架である 。 又、フレ−ム(Ｆ)の足元部に装着される足止め具(２０)を、足当て部(２２)と 、足当て部（２２）の下端両側部から延設させた取付腕部(２３)と、取付腕部（ ２３）の先端に固設する掛止体(２４)とで形成し、それぞれの掛止体(２４)に内 向き開口のコ状溝(２５)を開設し、それらのコ状溝(２５)をフレ−ム(Ｆ)側の平 行部材(２６)に余裕を持たせて係合させ、足止め具(２０)の自重降下によりコ状 溝(２５)が平行部材(２６)の上下面にコジレ状態で当接して足止め具(２０)を移 動不能に掛止するように構成してある。 更に、フレ−ム(Ｆ)の左右両脇部に保護枠(２１)を装備する膝立て式担架（３ ４）において、前記保護枠(２１)の脚部(２８)の下端に取付体(３０)を設け、そ の取付体(３０)のフレ−ム(Ｆ)の長手方向の側壁に丸孔部(３１)とその上部に連 なる長孔部(３２)とからなるダルマ孔（３５）を開設し、該ダルマ孔（３５）を フレ−ム(Ｆ)側に設けられる支持部(２９)の側面に対向突設された掛止突起(３ ３)に挿し込み、掛止突起(３３)が長孔部(３２)に位置すると保護枠(２１)が起 立姿勢に維持され、掛止突起(３３)が丸孔部(３１)に位置すると保護枠(２１)を 外側方に回倒できるように構成してある。

【０００６】

【作用】

本考案における膝立て式担架３４は、フレ−ムＦ上に装備する載台Ｍが上半身 支持部１と上腿支持部２と下腿支持部３を上・下関節連結部４・５で屈曲自在に 連結して組成され、上腿支持部２と下腿支持部３が角度調節支持機構Ｓによって 上方に凸な屈曲姿勢に変更して維持するよう作用する。 上腿支持部２と下腿支持部３を結合する下関節連結部５の下連結軸５ａに上端 部が枢着された支持棒６と、掛止具７とで構成された前記角度調節支持機構Ｓは 、支持棒６の上端部及び下端部に付設された上・下操作把手８・９を持って該支 持棒６の下端部を掛止部７ａに選択的に係脱するよう作用する。

【０００７】 また、足当て部２２と、足当て部２２の下端両側部から延設させた取付腕部２ ３と、取付腕部２３の先端に固設する掛止体２４とで形成した足止め具２０は、 足止め具２０の自重降下によりコ状溝２５が平行部材２６の上下側面にコジレ状 態で当接して足止め具２０を移動不能に掛止するよう作用する。

【０００８】 さらに、フレ−ムＦの左右両脇部に装備する保護枠２１の脚部２８の下端に設 けられた取付体３０のダルマ孔３５の長孔部３２に掛止突起３３を位置させると 、保護枠２１は起立姿勢に維持するよう作用する。 又、係止突起３３をダルマ孔３５の丸孔部３１に位置させると、保護枠２１は 外側方へ回倒するよう作用する。

【０００９】

【実施例】

本考案の実施例について図面を参照して説明するが、図１は本考案に係る膝立 て式担架の全体平面図、図２はその側面図、図３は載台の姿勢が変更された状態 を示す側面図、図４は本考案に係る膝立て式担架の作動状態を示す説明図である 。

【００１０】 図１ないし図４において、膝立て式担架は、フレ−ムＦと、それに載装される 載台Ｍとで構成されており、フレ−ムＦは、下部フレ−ムＦ１と、それに設けら れた支持部１０に回動自在に軸着されて前後背反に上下揺動できるように取り付 けられた揺動フレ−ムＦ２とで構成されている。 揺動フレ−ムＦ２は、それと下部フレ−ムＦ１との間に組成されるリクライニ ング調節機構１１を操作レバ−１２で作動させることによって所定の傾斜角度に 調節して維持できるようになっている。

【００１１】 フレ−ムＦ上に載装される載台Ｍは、上半身支持部１と上腿支持部２と下腿支 持部３とに分割形成され、上半身支持部１と上腿支持部２とが上関節連結部４を 介して、また、上腿支持部２と下腿支持部３とが他の下関節連結部５を介して折 れ曲がり自在に結合されて全体が一連に繋がっている。

【００１２】 そして、上半身支持部１を、前記揺動フレ−ムＦ２から立設する支持台１３に 固装し、且つ、上腿支持部２との間の上関節連結部４の上連結軸４ａを前記揺動 フレ−ムＦ２の先端に回動自由に支承し、さらに、上腿支持部２と下腿支持部３ とを結合する関節連結部５を下部フレ−ムＦ１に対して浮動状態にするとともに 、下腿支持部３の端部を定められた範囲内で前後移動できるように下部フレ−ム Ｆ１に係合させることによって載台Ｍがフレ−ムＦに装備される。

【００１３】 下部フレ−ムＦ１に対して浮動状態にある下関節連結部５と、下部フレ−ムＦ １との間には、上腿支持部２と下腿支持部３とを下関節連結部５において任意の 角度に屈曲させて膝立て姿勢に維持するための角度調節支持機構Ｓが設けられる 。 角度調節支持機構Ｓは、前記下関節連結部５の下連結軸５ａに上端部が枢着さ れた支持棒６と、下部フレ−ムＦ１側に装設されて、前記支持棒６の下端部が選 択的に係脱し得る掛止部７ａを備える掛止具７とで構成され、支持棒６の上端部 および下端部にそれぞれ上・下操作把手８・９を付設して構成されている。前記 掛止具７には支持棒６の下端部が掛止具７から離脱しないように囲い枠３６が取 着される。

【００１４】 なお、支持棒６および掛止具７は、膝立て式担架３４の左右両側に設けられて おり、左側または右側の一方の支持棒６を上操作把手８或いは下操作把手９で動 かせば、他方の支持棒６はそれに追従するようになっている。 また、下腿支持部３と下部フレ−ムＦ１の間には、上腿支持部２と下腿支持部 ３の屈曲動を軽く行わせる為の引張りバネ１４が介装されており、該引張りバネ １４は、屈曲した上腿支持部２と下腿支持部３とが自重で伸長方向に復帰するこ とを殆ど妨げないバネ力に設定されている。

【００１５】 したがって、上腿支持部２と下腿支持部３とを膝立て状態に姿勢変更する場合 には、左右何れの支持棒６の上端部の上操作把手８を持って引き上げると、左右 の支持棒６の下端部が共に掛止具７の掛止部から抜け外れて移行して次第に立ち 上がって行く。 そして、上腿支持部２と下腿支持部３が所望角度に屈曲したところで上操作把 手８の持ち上げを止めると、移行してきた支持棒６の下端部が、それに対応する 位置の掛止部７ａに掛止されることになって、立上り姿勢の支持棒６により上腿 支持部２と下腿支持部３とが屈曲した膝立て状態に維持される。

【００１６】 また、逆に、上腿支持部２と下腿支持部３を膝立て姿勢から通常の平坦姿勢に 戻す場合、あるいは上腿支持部２と下腿支持部３の屈曲角度を緩やかに変更する 場合は、先ず、上操作把手８を持って引き上げた状態にして、次に、下端部の操 作把手９を持って、支持棒６の下端部が掛止具７の掛止部７ａから抜け外れるだ け持ち上げて、支持棒６が倒れ方向に動きながら上腿支持部２および下腿支持部 ３が自重で平坦姿勢方向に復帰動する。

【００１７】 図中の１５は上半身支持部１に隣接して揺動フレ−ムＦ２の端部に固設された 枕部、１６は上半身支持部を自動的にリクライニングさせるためのロ−ラ−、１ ７はフレ−ムの下側に列設された膝立て式担架移乗用のガイドロ−ラ−、１８は 膝立て式担架３４を所定位置に掛止するためのロック機構、１９は上半身支持部 １と上腿支持部２に設けられた安全ベルトである。 また、２０は膝立て式担架３４の足元部に装備される足止め具、２１は膝立て 式担架３４の左右両側に設けられる保護枠であり、足止め具２０の具体的な構造 は図５ないし図７に示されており、さらに、保護枠２１の具体的な構造は図１と 図２および図８ないし図９に示されている。

【００１８】 図５ないし図７においては、足止め具２０の左側部分のみが示されているが、 右側部分は左側部分に対称である。 足止め具２０は、上方に突出する足当て部２２と、足当て部２２の下端左右両 側部から水平方向に延出する取付腕部２３と、各々の取付腕部２３の先端に上向 き斜め方向に固設される掛止体２４とで形成されている。 そして、各々の掛止体２４に、内向きに開口するコ状溝２５が開設され、それ らのコ状溝２５を、フレ−ムＦ側の平行部材２６に余裕を持たせて嵌め合させる ことによって膝立て式担架３４に装着される。 なお、２７は、掛止体２４から延設されて前記平行部材２６の外側面に当接さ れるガイド板である。

【００１９】 上記のように装着された足止め具２０が自重で降下すると、掛止体２４に開設 されているコ状溝２５が平行部材２６の上下側面に対してコジレ状態で当接する ことになって（図７の仮想線図示状態参照）、その当接により足止め具２０が平 行部材２６に沿って移行することがないように掛止される。

【００２０】 ついで、足止め具２０の位置を調節する必要がある場合には、足当て部２２又 は取付腕部２３を手持ちして持ち上げると、掛止体２４に開設されているコ状溝 ２５が、図７に実線で示しているように、前記平行部材２６の上下側面に対して 平行する状態になってコジレ状の当接が解消される。 したがって、この状態のもとで足止め具２０に押し引き外力を加えれば、足止 め具２０は平行部材２６に沿って任意の位置に移動する。そして、必要な位置に 移動したところで持ち上げを止めれば、足止め具２０は自重で降下してコ状溝２ ５が平行部材２６の上下面に対してコジレ状態で当接することとなって移動位置 で掛止される。 患者等が足当て部２２に足の力を加えると増々前述コジレ作用が働らき掛止体 ２４が平行部材２６に掛止固定される。

【００２１】 つぎに、保護枠２１について説明すると、該保護枠２１は膝立て式担架３４の 左右両側に設けられるものであり、それぞれの保護枠２１は、図２に見られるよ うに柵状体に形成されており、前後の脚部２８の下端部を、図８ないし図９に示 す取付構造でもってフレ−ムＦ側の支持部２９に取り付けて、膝立て式担架３４ から上方に起立する姿勢と、膝立て式担架３４から垂下する姿勢とに切り替えで きるように設けられている。

【００２２】 図８ないし図９において、保護枠２１の前後の脚部２８の下端に取付体３０が それぞれ固着されるが、脚部２８は、取付体３０の内端部に偏寄した位置に結合 されている。 そして、取付体３０の外側に偏寄した部分をフレ−ムＦの上面に対応するよう に位置させ、その部分のフレ−ムＦの長手方向の側壁に、適宜径の丸孔部３１と その上部に連なる長孔部３２とからなるダルマ孔３５を開設している。

【００２３】 一方、フレ−ムＦ上面における支持部２９の側面には、前記ダルマ孔３５に対 向する掛止突起３３が固設される。 掛止突起３３は、前記ダルマ孔３５の丸孔部３１の直径よりも少し短い上下長 さで且つ、長孔部３２に嵌まり込むことができる厚みの小判型体に形成され、通 常はダルマ孔３５の長孔部３２に嵌まり込み、保護枠２１が持ち上げられると、 ダルマ孔３５の丸孔部３１に対応するような高さ位置に設けられている。

【００２４】 したがって、前後脚部２８の取付体３０のダルマ孔３５に、それぞれフレ−ム Ｆ側の支持部２９を挿し込んで、保護枠２１を起立状態にしてから手放せば、図 ９の(ａ)に示しているように掛止突起３３が長孔部３２に嵌まり込み、保護枠２ １は起立状態に維持される。 ついで、起立状態の保護枠２１を回倒させる場合は、保護枠２１を持ち上げる と、図９の(ｂ)に示しているようにダルマ孔３５が上方に移行して、その丸孔部 ３１内に掛止突起３３が位置する状態となる。 そして、掛止突起３３が丸孔部３１内に対応位置した状態では、保護枠２１の 回動は自由であるから、手持ちした保護枠２１を外側に回倒することによって、 図９の(ｃ)に示しているように垂下姿勢にすることができる。

【００２５】

【考案の効果】

請求項１記載の考案は、上腿支持部２と下腿支持部３を膝立て状態に屈曲して 維持する角度調節支持機構Ｓが、支持棒６と、その支持棒６の下端部が選択的に 係脱し得る掛止具７とで構成されるので、ネジ軸を必要とした従来のものに比べ ると構造が著しく簡単で低廉であり、操作手数および所要時間が大幅に低減され ることとなった。

【００２６】 請求項２の考案は、足止め具２０の自重降下によりコ状溝２５が平行部材２６ の上下側面にコジレ状態で当接して足止め具２０を移動不能に掛止するようにし たことにより、足止め具２０を少し持ち上げるだけで掛止が解除されて任意の位 置に極く容易に動かすことができ、移動位置で手放すと自動的に掛止されるので 位置調節操作がきわめて容易である。

【００２７】 請求項３記載の考案は、保護枠２１をフレ−ムＦに装し、掛止突起３３がダル マ孔の長孔部３２に位置すると保護枠２１が起立姿勢に維持され、掛止突起３３ がダルマ孔の丸孔部３１に位置すると保護枠２１を回倒できるようにしてあるの で、保護枠２１の取付構造がきわめて簡潔であるとともに、起立回倒操作が著し く容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案実施例の全体平面図である。

【図２】本考案実施例の全体側面図である。

【図３】本考案実施例における載台の姿勢が変更された
状態を示す側面図である。

【図４】本考案実施例における角度調節支持機構の作動
状態を示す図である。

【図５】本考案実施例における足止め具の取付構造を示
す拡大部分図である。

【図６】図５を矢印イ方向からみた平面図である。

【図７】本考案実施例における足止め具の位置調節状態
を示す図である。

【図８】本考案実施例における保護枠の取付構造を示す
斜視部分図である。

【図９】本考案実施例における保護枠の作動態様を示す
図である。

【符号の説明】

Ｆ フレ−ム Ｍ 載台 Ｓ 角度調節支持機構 １ 上半身支持部 ２ 上腿支持部 ３ 下腿支持部 ４ 上関節連結部 ４ａ上連結軸 ５ 関節連結部 ５ａ下連結軸 ６ 支持棒 ７ 掛止具 ７ａ掛止部 ８ 上操作把手 ９ 下操作把手 ２０ 足止め具 ２１ 保護枠 ２２ 足当て部 ２３ 取付腕部 ２４ 掛止体 ２５ コ状溝 ２６ 平行部材 ２８ 保護枠の脚部 ３０ 取付体 ３１ 丸孔部 ３２ 長孔部 ３３ 掛止突起 ３５ ダルマ孔

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 フレ−ム(Ｆ)上に装備する載台(Ｍ)が上
   半身支持部(１)と上腿支持部(２)と下腿支持部(３)を上
   ・下関節連結部(４)・(５)で屈曲自在に連結して組成さ
   れ、上腿支持部(２)と下腿支持部(３)が角度調節支持機
   構(Ｓ)によって上方に凸な屈曲姿勢に変更して維持でき
   るように構成された膝立て式担架（３４）において、前
   記角度調節支持機構(Ｓ)を、上腿支持部(２)と下腿支持
   部(３)を結合する下関節連結部(５)の下連結軸（５ａ）
   に上端部が枢着された支持棒(６)と、支持棒(６)の下端
   部が選択的に係脱し得る掛止部（７ａ）を備えてフレ−
   ム(Ｆ)側に装設される掛止具(７)とで構成し、支持棒
   (６)の上端部および下端部に上・下操作把手(８)・(９)
   を付設してあることを特徴とする膝立て式担架。
2. 【請求項２】 フレ−ム(Ｆ)の足元部に装着される足止
   め具(２０)を、足当て部(２２)と、足当て部（２２）の
   下端両側部から延設させた取付腕部(２３)と、取付腕部
   （２３）の先端に固設する掛止体(２４)とで形成し、そ
   れぞれの掛止体(２４)に内向き開口のコ状溝(２５)を開
   設し、それらのコ状溝(２５)をフレ−ム(Ｆ)側の平行部
   材(２６)に余裕を持たせて係合させ、足止め具(２０)の
   自重降下によりコ状溝(２５)が平行部材(２６)の上下面
   にコジレ状態で当接して足止め具(２０)を移動不能に掛
   止するように構成してあることを特徴とする膝立て式担
   架。
3. 【請求項３】 フレ−ム(Ｆ)の左右両脇部に保護枠(２
   １)を装備する膝立て式担架（３４）において、前記保
   護枠(２１)の脚部(２８)の下端に取付体(３０)を設け、
   その取付体(３０)の横壁に丸孔部(３１)とその上部に連
   なる長孔部(３２)とからなるダルマ孔（３５）を開設
   し、該ダルマ孔（３５）をフレ−ム(Ｆ)側に設けられる
   支持部(２９)の側面に対向突設された掛止突起(３３)に
   挿し込み、掛止突起(３３)が長孔部(３２)に位置すると
   保護枠(２１)が起立姿勢に維持され丸孔部(３１)に位置
   すると保護枠(２１)を外側方に回倒できるように構成し
   てあることを特徴とする膝立て式担架。