JP2523177Y2 - 担架のリクライニング機構 - Google Patents

担架のリクライニング機構

Info

Publication number
JP2523177Y2
JP2523177Y2 JP9333090U JP9333090U JP2523177Y2 JP 2523177 Y2 JP2523177 Y2 JP 2523177Y2 JP 9333090 U JP9333090 U JP 9333090U JP 9333090 U JP9333090 U JP 9333090U JP 2523177 Y2 JP2523177 Y2 JP 2523177Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
backrest
stretcher
rest
base frame
waist
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP9333090U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0450026U (ja
Inventor
賢治 島村
康幸 高岩
Original Assignee
オージー技研株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by オージー技研株式会社 filed Critical オージー技研株式会社
Priority to JP9333090U priority Critical patent/JP2523177Y2/ja
Publication of JPH0450026U publication Critical patent/JPH0450026U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2523177Y2 publication Critical patent/JP2523177Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Invalid Beds And Related Equipment (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、背凭れ部と腰載部及び脚載部をベースフレ
ームに載設して構成される担架に係るもので、特に、背
凭れ部のリクライニング構造に改良を施したものに関す
る。
従来の技術 背凭れ部を傾斜させることができるようになった担架
は、例えば、実公平1-36508号公報や、実開昭63-26339
号公報等にみられるようなものが知られている。
考案が解決しようとする課題 従来の技術として示したもののうちの前者において
は、背凭れ部を傾動調節し得るようになってはいるもの
の、その傾動は介助者の労力のみに拠って行わねばなら
ないものであったので、背凭れ部を起き上がり方向に傾
斜させるには大きな力が必要であり、担架上に載せる人
の体重が重けば重いほど、起き上がり方向への傾斜動に
要する力が大になるため、婦女子などでは操作できない
ようなことがあり、力のある成人男子でも負担が大きい
という難点があった。
また、後者のものにおいては、油圧シリンダを用いて
背凭れ部を傾動するように構成されているので、前者に
おける上記の難点は解消されるけれども、油圧シリンダ
に加え、それを作動させる一連の油圧機構、駆動源等が
必要になるので担架が複雑化しコスト高になる上、背凭
れ部の傾動時に機械的な作動騒音がつき纏って担架上に
乗る人や介助者或いは周囲の人にいい感じを与えないと
いう難点があった。
さらに、担架を浴槽の担架載台に載せていない時に
は、油圧シリンダの作用が全く及ばないものであり、使
用上不都合である。
本考案は、従来の技術における上述の難点に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、全体構成
が簡潔低廉でありながら、いつの場合にも小なる介助労
力でもって背凭れ部を起き上がり方向に傾動させること
ができるように改良された担架を提供することにある。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本考案における担架の背
凭れ部のリクライニング機構は、背凭れ部と腰載部及び
脚載部をベースフレームに載設して構成する担架におい
て、前記背凭れ部の後端寄り部位を水平横軸中心で回動
可能にベースフレームに支承設置するとともに、腰載部
及び脚載部を上下移動可能にベースフレームに設置し、
前記背凭れ部又はそれに連設する延出部材の端部を、前
記腰載部に折曲可能に連結するか腰載部の下側に接当或
いは近接して位置させ、腰載部に重量がかかると背凭れ
部が水平横軸中心で起き上がり方向に回動付勢されるよ
うにしたものである。
作用 上記のように構成された本考案の担架上に人を載せる
と、その負荷重量によって腰載部が下動され、腰載部に
折曲可能に連結されるか或いは腰載部の下側に接当又は
近接して位置させられている背凭れ部の後端部が下方に
押し下げられるので、背凭れ部は、水平横軸を中心にし
てシーソー状に自動的に回動付勢されて起き上がり方向
に動かされることとなる。
実施例 つぎに、本考案の一実施例を図面を参照して説明す
る。
第1図は本考案を入浴装置用担架に適用した実施例を
示す一部破断側面図、第2図は第1図の担架が浴槽内に
沈められた体勢を示す一部破断側面図である。
第1図および第2図において、浴槽6は、固定部7
と、図示しない昇降機構により固定部7に対して昇降動
される昇降浴槽8と、昇降浴槽8の底壁部を貫通して固
定部7から立設される支柱9と、支柱9の上端部に装設
される担架載台10とからなる。
担架載台10の上面にはレール11が敷設されて、後述す
る担架Tのベースフレーム4の下側に設けられた転輪12
をレール11に沿って滑動させることにより、担架Tを図
示しないストレッチャから担架載台10上に、また、担架
載台10上からストレッチャに移乗させることができるよ
うに構成されている。
担架Tは、背凭れ部1と腰載部2及び脚載部3をベー
スフレーム4に載設して構成されるが、それらのうち腰
載部2及び脚載部3は、揺動フレーム13上に載設され、
揺動フレーム13は、後端部又はそれに近い部分がベース
フレーム4に僅少前後に摺動可能な支点軸14でもって上
下回動可能に取付けられるとともに、前端部寄り部位と
ベースフレーム4との間に引張バネ15を介装して設けら
れる。
引張バネ15は、患者が腰載部2に乗らない時でも背凭
れ部1を軽く起こせるようにする為に取付けており、背
凭れ部1の起き上げ操作を補助するものである。
そして、前記腰載部2の後端と脚載部3の前端がヒン
ジ52で結合されて、水平ないし略水平の姿勢から上方へ
凸の姿勢に折曲し得るように構成され、脚載部3の後端
部に軸装する脚ローラー16が前記揺動フレーム13に設置
された支持部17に定められた範囲内で前後移動し得るよ
うに係合させる。
さらに、腰載部2の前端部を前記揺動フレーム13に回
動自在に軸18にて軸着する。前記ヒンジ結合部分に関連
して設けられる角度調節機構19によって、腰載部2と脚
載部3とが上方に凸の山形になる角度を適宜に変更調節
設定できるようになっている。
つまり、前記角度調節機構19は、第3図にみられるよ
うに、脚載部3の前端と腰載部2の後端とを結合するヒ
ンジ52のヒンジ軸20に嵌着するボス部21からステー22を
延設して、その先端にロックピン23を取付け、該ロック
ピン23を、揺動フレーム13に固設される掛止板24の階段
的な掛止溝25に択一に掛止させることによって前述の角
度を調節し、調節した位置に維持できるようになってい
る。
なお、第3図中の26はロックピン23を掛止溝25に係脱
させるための角度調節レバーであり、27は脚載部3と腰
載部2が水平ないし略水平姿勢にある時にそれらを支え
るストッパーである。
ついで、背凭れ部1について説明すると、該背凭れ部
1は、基枠28の上面に背載部29と枕部30を設置して形成
され、前記基枠28の前端には介助者が握る把手31が設け
られている。
背凭れ部1の後端寄り部分、つまり、前記基枠28の後
端部分には上述のヒンジ軸20などに平行する水平横軸5
が設けられ、該水平横軸5が、ベースフレーム4がわに
設置される支承部32に回動可能に取付けられて背凭れ部
1が水平横軸5を中心にしてシーソー状に回動し得るよ
うに構成されている。
基枠28の後端には延長腕38が設けられ、該延長腕33の
先端が、前述の腰載部2の前端部を前記揺動フレーム13
に回動自在に軸着する軸18を共通に利用するか或いは別
軸によって揺動フレーム13の前端部に回動自在に結合さ
れる。腰載部2に重量が負荷されると、その重量により
延長腕33の後端部が下方に押し下げられ、背凭れ部1が
水平横軸5を中心にしてシーソー状に自動的に回動付勢
されて、背凭れ部1の水平横軸5よりも前方の部分、即
ち、枕部30のある側が起き上がり方向に動かされるよう
に構成されている。
また、背凭れ部1の基枠28とベースフレーム4との間
には、通常時は背凭れ部1のシーソー状の回動ができな
いようにロックしておき、必要な時にのみ背凭れ部1の
シーソー状の回動を行わせ得るようにロック解除できる
施錠機構34が設けられるが、その施錠機構34は、第4図
〜第6図にみられるように構成されている。
ベースフレーム4の固定点35から固定状に延出する腕
36の先端部にアーム37の一端部を回動自在に軸着し、該
アーム37の他端部に設けるピン38を、基枠28の長手方向
に沿って開設された長孔39に係合して基枠28が水平横軸
5を中心にして水平ないし略水平姿勢から定められた傾
斜角度に傾動するように構成されており、この傾動時に
長孔39の端部から端部の間をピン38が移行する。
一方、基枠28の別部位にはロック板40が上下回動可能
に板用軸41で軸着され、その下縁部には、前記ピン38が
長孔39の両端部に位置する時にピン38を嵌入してピン38
の移動を阻止する掛止溝42、43が開設される。
そして、ロック板40の板用軸41とは反対側の端部に
は、基枠28に支軸44を支点にして揺動可能に設置される
リンク機構45の端部が長孔構造で係り合わされ、そのリ
ンク機構45の他端部が、基枠28の所要部位に取付軸46で
上下回動可能に設けられる作動腕47に連結されている。
作動腕47が上下に動くことにより、ロック板40が板用軸
41部を中心にして回動し、掛止溝42、43がピン38から抜
け外れたり、ピン38に嵌入してりするように構成されて
いる。
なお、実施例においては、作動腕47の先端にローラー
48が付設され、通常はリンク機構45に介装されるバネ49
によって下限位置に下ろされて、掛止溝42、43の何れか
がピン38に陥入する施錠状態に保たれる。
担架Tを浴槽6上に載せ、前記昇降浴槽8がある位置
aまで上昇すると、昇降浴槽8の傾斜壁面にローラー48
が当接し、その位置から昇降浴槽8がさらに高い位置b
に移動すれば、ローラー48が押し上げられリンク機構45
を介してロック板40が回動され、掛止溝42、43によるピ
ン38の掛止が解除されるように構成されている。
上記作動腕47の先端にローラー48を設けた構成によれ
ば、担架Tが昇降浴槽8の中に進入する際、自動的に施
錠機構34が解除されるので、入浴時に介助者が一々解除
操作する必要がなく、操作手数を減じ、また解除忘れに
よって担架Tがレール11から脱落する等の危険性を無く
し安全にしている。
前記作動腕47の具体構造は、実施例のものに限定され
るのではなく適宜に変更して差し支えないのであり、特
に、担架1が入浴装置用のものではない一般的なもので
ある場合には、作動腕を手動操作レバーとして取扱いに
便利なように構成すればよいものである。
また、実施例においては、担架Tの腰載部2の前端部
と背凭れ部1の後端部を回動自在に軸着連結して、腰載
部2に負荷される重量が背凭れ部1に回転力として作用
するようにしているが、この動力伝達構造は、実施例の
ものに限定されるものではない。
他の実施例では、第7図に示すように、背凭れ部1側
から一体的に延設する回動腕50の先端に作用ローラー51
を設置し、その作用ローラー51を腰載部2の下面に当接
或いは近接させておき、腰載部2が下動すると作用ロー
ラー51が押されて背凭れ部1が水平横軸5を中心にして
回動するように構成するなど、種々の変形手段が採用で
きる。
要は、腰載部2に負荷される重量を背凭れ部1に回転
力として作用させ得るものであればいかなる他の変形手
段が採用されても差し支えないものである。
又、他の実施例では、下半身を載せる腰載部2と脚載
部3は、二つに分離しないで一体化したものとして下半
身載部としてもよい。
考案の効果 本考案は、以上に説明したように構成されているの
で、以下に記載する効果を奏する。
ベースフレーム上に載設される背凭れ部と腰載部及び
脚載部のうちの腰載部及び脚載部を上下移動可能に設置
するとともに、背凭れ部はその後端寄り部位を水平横軸
中心で回動可能にベースフレームに支承して設置し、前
記背凭れ部又はそれに連設する延出部材の端部を、前記
腰載部に折曲可能に連結するか腰載部の下側に接当或い
は近接して位置させ、腰載部にかかる重量により背凭れ
部が水平横軸中心で起き上がり方向に回動付勢されるよ
うに構成している。
この構成による効果は、重量のかかった背凭れ部を介
助者の持ち上げ力のみによって傾動させていた従来のも
のにものに比べると、背凭れ部の傾動に要する介助労力
が著しく軽減されることとなり、担架上に載せる人の体
重が重ければそれに応じて回動付勢力も大きくなるた
め、体重の軽重に関係なく常に小さな介助労力で背凭れ
部を傾斜させることができる。
又、体重を利用するもので油圧や電動機等を用いない
から、装置全体が簡潔低廉でメンテナンス作業などにも
有利であり、油圧や電動等による機械的な作動音がない
から傾動が静かである。
又、担架が浴槽に載設されておらず搬送車上に在る時
であっても、背凭れ部を小さな介助労力で傾斜移動させ
ることができ、本考案の効果を発揮でき、使用上好都合
である。
【図面の簡単な説明】
添付の図面は本考案の実施例を示しており、第1図は本
考案を入浴装置用の担架に適用した実施例を示す一部破
断側面図、第2図は第1図の担架が浴槽内に沈められた
態勢を示す一部破断側面図、第3図は担架の腰載部と脚
載部の角度調節機構を示す分解斜視図、第4図は担架の
背凭れ部を掛止する施錠機構の一例を示す部分図、第5
図および第6図は第4図に示した施錠機構の作動説明
図、第7図は本考案構造の変形例の一つを示す部分図で
ある。 1……背凭れ部、2……腰載部 3……脚載部、4……ベースフレーム 5……水平横軸、T……担架

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】背凭れ部1と腰載部2及び脚載部3をベー
    スフレーム4に載設して構成する担架Tにおいて、前記
    背凭れ部1の後端寄り部位を水平横軸5中心で回動可能
    にベースフレーム4に支承設置するとともに、腰載部2
    及び脚載部3を上下移動可能にベースフレーム4に設置
    し、前記背凭れ部1又はそれに連設する延出部材の後端
    部を、前記腰載部2に折曲可能に連結するか腰載部2の
    下側に接当或いは近接して位置させ、腰載部2にかかる
    重量により背凭れ部1が水平横軸5中心に起き上がり方
    向に回動付勢されるようにしてあることを特徴とする担
    架のリクライニング機構。
JP9333090U 1990-09-04 1990-09-04 担架のリクライニング機構 Expired - Lifetime JP2523177Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9333090U JP2523177Y2 (ja) 1990-09-04 1990-09-04 担架のリクライニング機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9333090U JP2523177Y2 (ja) 1990-09-04 1990-09-04 担架のリクライニング機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0450026U JPH0450026U (ja) 1992-04-27
JP2523177Y2 true JP2523177Y2 (ja) 1997-01-22

Family

ID=31830447

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9333090U Expired - Lifetime JP2523177Y2 (ja) 1990-09-04 1990-09-04 担架のリクライニング機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2523177Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016171914A (ja) * 2015-03-17 2016-09-29 酒井医療株式会社 入浴装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0450026U (ja) 1992-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4934003A (en) Device for transferring the disabled
US5916085A (en) Rotator for assisting a person in lying down on and getting up from a bed and method of use
JPH04507212A (ja) スライド移動装置
JP2006325868A (ja) 起立移動補助装置
EP0784462B1 (en) Person movement apparatus
JP2523177Y2 (ja) 担架のリクライニング機構
JPH10295749A (ja) 歩行補助器
JP2003532497A (ja) 浴槽昇降装置
JPH11253492A (ja) 車椅子シート移送装置
US7350868B2 (en) Calf rest for patient chair
JPS6159734B2 (ja)
JPH09168566A (ja) 車椅子
JP3038394B2 (ja) 障害者用の移動車
JP2000325405A (ja) 起伏ベッドの背上げ装置
JP2001008737A (ja) 昇降テーブル及び昇降テーブル・椅子セット
JPH10137296A (ja) ロッキングチェア機能を有する車椅子
JP3549966B2 (ja) 座席調整式車椅子
CN213406628U (zh) 一种轮椅床
GB1592254A (en) Hospital beds
JPH06315506A (ja) 車椅子
JP4612940B2 (ja) 入浴介護補助装置
JP2018175130A (ja) 移乗介護椅子
JPH02206440A (ja) 寝台
JPS6330427Y2 (ja)
JP2543961Y2 (ja) 浴室用回転いす