JPH0675010U - 減圧弁 - Google Patents

減圧弁

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JPH0675010U
JPH0675010U JP1347593U JP1347593U JPH0675010U JP H0675010 U JPH0675010 U JP H0675010U JP 1347593 U JP1347593 U JP 1347593U JP 1347593 U JP1347593 U JP 1347593U JP H0675010 U JPH0675010 U JP H0675010U
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JP
Japan
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temperature
change
diaphragm
spring
valve body
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Pending
Application number
JP1347593U
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Inventor
正仁 雨宮
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Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単な構造で安価に、周囲の温度に依らず安定
して設定圧力を保持することができる減圧弁を提供する
こと。 【構成】流体の流入口と流出口を連通させる流路と、押
圧されて流路の断面積を変化させ流出口側の流体圧力を
調整するダイアフラムを有する弁本体と、一方の端部に
は調整ねじが螺合され他方の端部は弁本体に固定される
シリンダーと、一方を開放端とし他方の端部がシリンダ
ーの内部で調整ネジに接する支持体ケースと、支持体ケ
ースに収納され温度変化によってその体積が開放端の方
向に変化する感温支持体と、感温支持体とダイアフラム
との間に挿入されダイアフラムを押圧する金属のスプリ
ングと、を具備することを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、プロセスガスクロマトグラフに用いられる減圧弁に係わるものであ り、特に、減圧弁の温度特性の改善に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プロセスガスクロマトグラフではキャリアガスにより被測定試料をガス分析部 に搬送するが、このキャリアガスの流量はその圧力によって制御され、分析結果 に大きな影響を与える。従って、この流量を精密に制御することができる減圧弁 が求められている。
【0003】 図2は従来の減圧弁の構成を示す縦断面図である。 図2において、減圧弁は、弁本体10、スプリング30、シリンダー50、調 整ねじ70、ノブ80とで構成されている。
【0004】 弁本体10は、その端面11にリング状の弁座12が設けられ、弁座12の外 周部には凹部13を介してリング状の突起部14が設けられている。 また、弁本体10には流体の流入口15及び流出口16と、この流入口15、 流出口16、凹部13とを連通させる流体の流路17が形成されている。
【0005】 また、弁本体10の突起部14には、ダイヤフラム20が弁座12に対向して 接続され、その中央部が押圧されることにより弁座12方向に上下動可能な状態 となっている。
【0006】 そして、金属のスプリング30の両端には押圧板31とスプリングガイド32 がそれぞれ配置されている。そして、シリンダー50は端部51が開口されてス プリング30を内部に収納し、押圧板31がダイアフラム20を押圧可能な状態 で弁本体10に端部51が接続され、シリンダー50と弁本体10は一体となっ ている。
【0007】 そして、調整ねじ70はシリンダー50の端部52を貫通して螺合され、シリ ンダー50の内部でスプリングガイド32に接触し、シリンダー50の外部でノ ブ80に接続されている。
【0008】 次に上記減圧弁の動作を説明する。 ノブ80を回動させると、調整ネジ70はスプリングガイド32を介してスプ リング30を押圧してたわませる。そしてスプリング30に発生する力Pが押圧 板31を介してダイアフラム20に加えられることとなる。そして、ダイヤフラ ム20は弁座12方向に押圧されて流路17の断面積を変化させ、流出口16側 の流体の圧力を調整することとなっている。
【0009】 この場合、ダイアフラム20に働く力Pは次式、 P=(G・x・d4)/(8N・D3) (1) x:スプリングのたわみ量 d:スプリング線径 N:スプリング巻数 D:スプリングの平均径 G:スプリングの横弾性係数 で表わされる。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
このような従来の技術にあっては、スプリングに例えばSUS304製のもの を使用した場合は、スプリングの横弾性係数は、図3に示すように温度が上がる に従ってその値が小さくなる性質を持っているので、温度によってダイアフラム に働く力Pも変化してしまい、減圧弁の設定圧力が変化してしまう。
【0011】 その結果、キャリアガスの流量も変化してしまい、分析結果に悪い影響を与え てしまう。 また、減圧弁を温度に依らず安定に動作させる為には、減圧弁の温度を一定に 保つ恒温装置が別に必要となってしまい、コストアップとなってしまう。
【0012】 本考案は、従来の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その 目的とするところは、簡単な構造で安価に、周囲の温度に依らず安定して設定圧 力を保持することができる減圧弁を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、流体の流入口と流出口を連通させる流 路と、押圧されて前記流路の断面積を変化させ前記流出口側の流体圧力を調整す るダイアフラムを有する弁本体と、 筒状で、一方の端部はこれを貫通し外部でノブに固定される調整ネジが螺合さ れ、他方の端部は前記弁本体に固定されるシリンダーと、 筒状の一方を開放端とし、他方の端部が前記シリンダーの内部で前記調整ねじ に接する支持体ケースと、 前記支持体ケースに収納され、温度変化によってその体積が前記開放端の方向 に変化する感温支持体と、 前記感温支持体と前記ダイアフラムとの間に挿入され、前記ダイアフラムを押 圧する金属のスプリングと、 を具備し、 温度変化による前記感温支持体の体積の変化によって前記スプリングの横弾性 係数の変化を補償し、調整された流体の圧力の変化を補正することを特徴とする 減圧弁である。
【0014】
【作用】
このような本考案では、温度変化による前記感温支持体の体積の変化によって 流出路側の流体の圧力を調整するダイアフラムを押圧する金属のスプリングの横 弾性係数の変化を補償し、調整された流体の圧力の変化を補正する。
【0015】
【実施例】
次に、本考案の実施例について図面を用いて説明する。 尚、以下の図面において、図2と重複する部分は同一番号を付してその説明は 適宜に省略する。
【0016】 図1は本考案による減圧弁の構成を示す縦断面図である。 図1において、減圧弁は、図2に示す減圧弁のスプリングガイド32に感温支 持体40を固定し、この感温支持体40を収納する支持体ケース60をシリンダ ー50の内部を摺動可能な状態に設け、この支持体ケース60の端部42に調整 ねじ70がシリンダー50の内部で接するように構成されている。
【0017】 感温支持体40は、その線膨張係数が大きく温度の増加によってその体積が増 加する材料、例えばポリウレタンや塩ビが加工されたものである。そして、支持 体ケース60の一端は開放端43となっており、感温支持体40はこの開放端6 2の方向に膨張または収縮することとなっている。
【0018】 次に図1に示す減圧弁の動作を説明する。 ノブ80を回動させると、調整ねじ70は支持体ケース60と感温支持体40 とを介してスプリング30を押圧してたわませる。
【0019】 そして、式(1)に示されるスプリング30に発生する力Pは押圧板31を介 してダイアフラム20に加えられ、ダイヤフラム20は流出口16側の流体の圧 力を調整する。 そして、減圧弁の温度が変化すると、スプリング30の横弾性係数Gは図3に 示す様に、高温になる程低下する。
【0020】 一方、感温支持体40は、温度の上昇と共にその材料に固有の線膨張係数で膨 張して体積を増し、スプリング30の横弾性係数Gの低下を補うようにスプリン グ30のたわみ量xを増加させ、ダイアフラム20に加えられる力Pの温度変化 を補償する。
【0021】 例えば、スプリング30をSUS304製とした場合、常温付近の横弾性係数 Gの変化率は−5×10-4/°Cであるが、これとスプリング30のたわみ量x の変化率が等しい場合は、設定された圧力を温度によらず一定にすることができ る。
【0022】 即ち、この設定された圧力を温度によらず一定にする条件は、次式、 Δx/x=5×10-4/°C (2) Δx:1°C当たりのスプリングのたわみの変化量 x:設定圧に対応するスプリングのたわみ量 で表わされることとなる。
【0023】 一方、長さLの感温支持体40が1°C当たりのスプリングのたわみの変化量 を補正できる線膨張係数kの条件は、次式、 k=Δx/L (3) で表わされる。
【0024】 そして、感温支持体40として例えばk=20×10-5/°Cのポリウレタン を選んだとすると、線膨張係数kは式(3)より、 k=Δx/L=20×10-5/°C (4) となる。
【0025】 そして、式(2)と式(4)を結びつけると、感温支持体40の長さLは次式 、 L=2.5x (5) となる。
【0026】 即ち、感温支持体40の長さを、設定された圧力に対応するスプリング30の たわみ量xの2.5倍の長さとすれば、温度によらずその設定された圧力と等し い圧力を維持することができることとなる。
【0027】 また、設定される圧力の範囲(スプリング30のたわみ量の範囲)に対して、 適当な感温支持体40の長さを選定することにより、温度変化があっても当初設 定された圧力に近い値を維持することが可能となる。
【0028】
【考案の効果】
本考案は、以上説明したように、温度変化によってその体積が変化する感温支 持体を支持体ケースに収納してスプリングに固定し、スプリングのたわみ量を変 化させてスプリングの横弾性係数の温度変化を補償することにより、設定された 流体圧力の変化を補正するように構成されているので、簡単な構造で安価に、周 囲の温度に依らず安定して設定圧力を保持することができる減圧弁を提供するこ とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による減圧弁の構成を示す縦断面図であ
る。
【図2】従来の減圧弁の構成を示す縦断面図である。
【図3】スプリングの横弾性係数の温度特性を示す図で
ある。
【符号の説明】
10 弁本体 15 流入口 16 流出口 17 流路 20 ダイヤフラム 30 スプリング 31 押圧板 32 スプリングガイド 40 感温支持体 50 シリンダー 51,52 端部 60 支持体ケース 61 端部 62 開放端 70 調整ねじ 80 ノブ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】流体の流入口と流出口を連通させる流路
    と、押圧されて前記流路の断面積を変化させ前記流出口
    側の流体圧力を調整するダイアフラムを有する弁本体
    と、 筒状で、一方の端部はこれを貫通し外部でノブに固定さ
    れる調整ネジが螺合され、他方の端部は前記弁本体に固
    定されるシリンダーと、 筒状の一方を開放端とし、他方の端部が前記シリンダー
    の内部で前記調整ねじに接する支持体ケースと、 前記支持体ケースに収納され、温度変化によってその体
    積が前記開放端の方向に変化する感温支持体と、 前記感温支持体と前記ダイアフラムとの間に挿入され、
    前記ダイアフラムを押圧する金属のスプリングと、 を具備し、 温度変化による前記感温支持体の体積の変化によって前
    記スプリングの横弾性係数の変化を補償し、調整された
    流体の圧力の変化を補正することを特徴とする減圧弁。
JP1347593U 1993-03-23 1993-03-23 減圧弁 Pending JPH0675010U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007066562A1 (ja) * 2005-12-05 2007-06-14 Time Engineering Co., Ltd. ガバナ装置
WO2007086119A1 (ja) * 2006-01-26 2007-08-02 Sanden Shoji Co., Ltd. 感温式自動減圧弁

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0348309A (ja) * 1989-07-14 1991-03-01 Tlv Co Ltd 温度調整弁

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