JPH0674705B2 - 窓 - Google Patents
窓Info
- Publication number
- JPH0674705B2 JPH0674705B2 JP59094661A JP9466184A JPH0674705B2 JP H0674705 B2 JPH0674705 B2 JP H0674705B2 JP 59094661 A JP59094661 A JP 59094661A JP 9466184 A JP9466184 A JP 9466184A JP H0674705 B2 JPH0674705 B2 JP H0674705B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass
- plastic film
- selective light
- film
- thin film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 a.利用分野 本発明法は住宅、事務所、ビル等の建物の窓、自動車、
建設機械等の車輌の窓、航空機の窓、船舶の窓、及び冷
凍冷蔵ショウケース等の窓の断熱性の向上及び、結露防
止に用いられる。特に本発明は開口部の大きい冷凍冷蔵
ショウケースに好適に用いられ。
建設機械等の車輌の窓、航空機の窓、船舶の窓、及び冷
凍冷蔵ショウケース等の窓の断熱性の向上及び、結露防
止に用いられる。特に本発明は開口部の大きい冷凍冷蔵
ショウケースに好適に用いられ。
b.従来技術 従来、アイスクリーム、冷凍商品、清涼飲料水、牛乳、
ヨーグルト等は、開口部の大きい二重又は三重ガラスを
有する冷凍冷蔵ショウケースに保存され、商店及びスー
パーマーケットの店内、店頭にて売られている。
ヨーグルト等は、開口部の大きい二重又は三重ガラスを
有する冷凍冷蔵ショウケースに保存され、商店及びスー
パーマーケットの店内、店頭にて売られている。
しかしながらこれらショウケースは断熱性が充分でない
ので二重ガラスは三重ガラスへ、三重ガラスが四重ガラ
スへ変換して断熱性を向上せしめる動きがある。又、こ
れらショウケースが店頭に設置された場合は、夏期、太
陽光の直射により、又は照返し等により、しばしば商品
の温度が上り、商品の変質、劣化をきたしていた。
ので二重ガラスは三重ガラスへ、三重ガラスが四重ガラ
スへ変換して断熱性を向上せしめる動きがある。又、こ
れらショウケースが店頭に設置された場合は、夏期、太
陽光の直射により、又は照返し等により、しばしば商品
の温度が上り、商品の変質、劣化をきたしていた。
そこで本発明者の一人は、先に熱線反射透明積層体を熱
遮断シートとして、ショウケースの窓へ適用する方法を
提案した（実開昭55-30317号公報）。この方法による
と、二重ガラスは三重ガラス相当に、三重ガラスは四重
ガラス相当に断熱性の向上が可能となった。しかしなが
ら断熱性が向上するも結露防止効果が充分でなく、湿度
の高い店内、梅雨期、夏場の夕方には結露する事が多
く、ショウケース内の商品が見えないという問題が提起
されていた。上記の様なショウケース窓の結露防止の為
には、例えば、ITO（インジュウム、スズ酸化物）、SnO
2を焼きつけた例えばNESA ガラスに通電し使用されて
いた。これらは、価格が極めて高い事と、もう一つの大
きな欠点は赤外線反射機能がほとんどない為に、結露防
止効果はあるも、断熱性が不充分で、かつ通電量が多い
為発生した熱が温度の低いショウケースの庫内側の流入
し、冷凍機の負荷を増大せしめていた。
遮断シートとして、ショウケースの窓へ適用する方法を
提案した（実開昭55-30317号公報）。この方法による
と、二重ガラスは三重ガラス相当に、三重ガラスは四重
ガラス相当に断熱性の向上が可能となった。しかしなが
ら断熱性が向上するも結露防止効果が充分でなく、湿度
の高い店内、梅雨期、夏場の夕方には結露する事が多
く、ショウケース内の商品が見えないという問題が提起
されていた。上記の様なショウケース窓の結露防止の為
には、例えば、ITO（インジュウム、スズ酸化物）、SnO
2を焼きつけた例えばNESA ガラスに通電し使用されて
いた。これらは、価格が極めて高い事と、もう一つの大
きな欠点は赤外線反射機能がほとんどない為に、結露防
止効果はあるも、断熱性が不充分で、かつ通電量が多い
為発生した熱が温度の低いショウケースの庫内側の流入
し、冷凍機の負荷を増大せしめていた。
また近時、NESATRON ガラスという赤外反射機能を付与
したガラスが市販されている。これは断熱性、結露防止
の両機能をもっているが、前述のNESA ガラスに比し
て、更に高価であり、また店頭で使用され太陽の直射を
受けた場合は、近赤外域の太陽エネルギーの透過率が高
い為、ショウケース内へ多大なエネルギーが入射すると
ころから、商品の温度上昇、それによる商品の変質、劣
化をきたす等の欠点がある。
したガラスが市販されている。これは断熱性、結露防止
の両機能をもっているが、前述のNESA ガラスに比し
て、更に高価であり、また店頭で使用され太陽の直射を
受けた場合は、近赤外域の太陽エネルギーの透過率が高
い為、ショウケース内へ多大なエネルギーが入射すると
ころから、商品の温度上昇、それによる商品の変質、劣
化をきたす等の欠点がある。
又一方、特開昭52-61345号公報には空気圧を介して位置
する二重ガラスに於て、温暖領域のガラス板上に例えば
SnO2等の数100Åの導電性酸化被膜を設け（熱性反射能
は充分でない）、通電し、空気層を介した他のガラス板
上に熱性反射被膜を設けたショウケース窓が提案されて
いる。かかる方法によると導電性被膜を設けたガラス
と、熱線反射被膜を設けたガラスの二つのガラスを要す
る為に極めて高価であり、また通常数100Åの導電性被
膜では前述NESA ガラスと同様に断熱性がほとんど期待
出来ないのである。
する二重ガラスに於て、温暖領域のガラス板上に例えば
SnO2等の数100Åの導電性酸化被膜を設け（熱性反射能
は充分でない）、通電し、空気層を介した他のガラス板
上に熱性反射被膜を設けたショウケース窓が提案されて
いる。かかる方法によると導電性被膜を設けたガラス
と、熱線反射被膜を設けたガラスの二つのガラスを要す
る為に極めて高価であり、また通常数100Åの導電性被
膜では前述NESA ガラスと同様に断熱性がほとんど期待
出来ないのである。
c.発明の目的 本発明は、通電することにより、断熱性及び結露防止効
果の両効果を具備する事が可能で、更に通電量が極めて
小さく、従来技術に比し通電による冷凍機負荷の大幅な
省エネルギーが可能となる窓を提供することを目的とす
る。
果の両効果を具備する事が可能で、更に通電量が極めて
小さく、従来技術に比し通電による冷凍機負荷の大幅な
省エネルギーが可能となる窓を提供することを目的とす
る。
d.発明の構成及び作用 本発明は、空気層を介して、少なくとも一対の相対する
透明パネルより成る窓に於て、該相対する透明パネルの
間に面積固有抵抗Ｒが５Ω／□以上で50Ω／□以下であ
る導電性を有する選択光透過性プラスチックフイルムを
位置せしめ、該導電性を有する選択光透過性プラスチッ
クフイルムにその単位長1cm当りの印加電圧Ｖ（ボル
ト）が下記式を満足するように通電することを特徴とす
る窓である。尚下式でlogは常用対数である。
透明パネルより成る窓に於て、該相対する透明パネルの
間に面積固有抵抗Ｒが５Ω／□以上で50Ω／□以下であ
る導電性を有する選択光透過性プラスチックフイルムを
位置せしめ、該導電性を有する選択光透過性プラスチッ
クフイルムにその単位長1cm当りの印加電圧Ｖ（ボル
ト）が下記式を満足するように通電することを特徴とす
る窓である。尚下式でlogは常用対数である。
logV0.5 logR-0.85 …… logV0.5 logR-1.22 …… 以下本発明について詳述するが、本発明の利点はその記
述より明らかになるであろう。
述より明らかになるであろう。
本発明に於て選択光透過性プラスチックフイルムは、可
視光線の透過率が50％以上好ましくは60％以上のもので
ある。50％未満の透過率では、例えば冷凍冷蔵ショウケ
ースに適用した場合に庫内の商品が見えにくくなる為に
好ましくない。
視光線の透過率が50％以上好ましくは60％以上のもので
ある。50％未満の透過率では、例えば冷凍冷蔵ショウケ
ースに適用した場合に庫内の商品が見えにくくなる為に
好ましくない。
かかる透過率を有する選択光透過性プラスチックフイル
ムは、後述のプラスチックフイルムの片面又は両面に、
金属薄膜、又は金属薄膜及び誘電体薄膜の組合せを積層
することにより達成される。金属薄膜としては、銀、
金、銅、アルミニウム、ニッケル、パラジュウム等の金
属又は、合金の50〜300Åの薄膜である。誘電体薄膜と
しては例えば、チタン酸化物、ジルコニュウム酸化物、
ビスマス酸化物、硫化亜鉛、タングステン酸化物、イン
ジュウム酸化物、珪素酸化物又は屈折率が1.35〜1.65の
有機物等があげられ、50〜1500Åの薄膜の片面又は両面
に積層される。更に前記金属薄膜はTi,Zr,Si,C等の５〜
50Åの保護層を片面又は両面に設けることが出来る。更
に又、前記金属薄膜が前記誘電体薄膜を介して、二層以
上積層したものでもよい。ここで、これらの薄膜の形成
法、積層法は従来公知のいかなる方法によっても本発明
は可能である。
ムは、後述のプラスチックフイルムの片面又は両面に、
金属薄膜、又は金属薄膜及び誘電体薄膜の組合せを積層
することにより達成される。金属薄膜としては、銀、
金、銅、アルミニウム、ニッケル、パラジュウム等の金
属又は、合金の50〜300Åの薄膜である。誘電体薄膜と
しては例えば、チタン酸化物、ジルコニュウム酸化物、
ビスマス酸化物、硫化亜鉛、タングステン酸化物、イン
ジュウム酸化物、珪素酸化物又は屈折率が1.35〜1.65の
有機物等があげられ、50〜1500Åの薄膜の片面又は両面
に積層される。更に前記金属薄膜はTi,Zr,Si,C等の５〜
50Åの保護層を片面又は両面に設けることが出来る。更
に又、前記金属薄膜が前記誘電体薄膜を介して、二層以
上積層したものでもよい。ここで、これらの薄膜の形成
法、積層法は従来公知のいかなる方法によっても本発明
は可能である。
本発明においては、銀、金、銅の群より選ばれた金属薄
膜、又はそれらの合金の薄膜の片面又は両面に酸化チタ
ン、酸化ジルコニュウム、酸化タングステン、酸化イン
ジウムの群より選ばれた１種又は２種以上の混合物の、
誘電体薄膜を積層した系、及び該金属薄膜が該誘電体薄
膜を介して積層されたものが好ましく選択される。これ
らのうちでも、特に上記の系の金属層の片面又は両面が
Ti,又はジルコニウムの形で沈着した層で保護された系
が更に好ましく選択される。
膜、又はそれらの合金の薄膜の片面又は両面に酸化チタ
ン、酸化ジルコニュウム、酸化タングステン、酸化イン
ジウムの群より選ばれた１種又は２種以上の混合物の、
誘電体薄膜を積層した系、及び該金属薄膜が該誘電体薄
膜を介して積層されたものが好ましく選択される。これ
らのうちでも、特に上記の系の金属層の片面又は両面が
Ti,又はジルコニウムの形で沈着した層で保護された系
が更に好ましく選択される。
尚、ここで前記薄膜が積層されるプラスチックフイルム
の材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポ
リオレフィン；ポリエチレンテレフタレート、ポリエチ
レンナフタレート等の芳香族ポリエステル；ポリカーネ
ボネート；塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニリ
デン等のハロゲン化ビニル；ナイロン６、ナイロン6,6
等のポリアミド等の有機物フイルムが用いられる。特に
寸法安定性、耐久性の点から２〜500μｍのポリエステ
ルフイルムが好適である。
の材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポ
リオレフィン；ポリエチレンテレフタレート、ポリエチ
レンナフタレート等の芳香族ポリエステル；ポリカーネ
ボネート；塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニリ
デン等のハロゲン化ビニル；ナイロン６、ナイロン6,6
等のポリアミド等の有機物フイルムが用いられる。特に
寸法安定性、耐久性の点から２〜500μｍのポリエステ
ルフイルムが好適である。
本発明に於ては、上記の選択光透過性プラスチックフイ
ルムに従来公知の方法により電極を取りつけて通電す
る。この通電は、電極間の単位長1cm当りの印加電圧を
Ｖ（ボルト）と、該フイルムの面積固有抵抗をＲ（Ω／
□）とした時、下記式 logV0.5 logR-0.85 …… logV0.5 logR-1.22 …… の間の範囲にあるようにする。
ルムに従来公知の方法により電極を取りつけて通電す
る。この通電は、電極間の単位長1cm当りの印加電圧を
Ｖ（ボルト）と、該フイルムの面積固有抵抗をＲ（Ω／
□）とした時、下記式 logV0.5 logR-0.85 …… logV0.5 logR-1.22 …… の間の範囲にあるようにする。
更に好ましくは、下記式の間の範囲である。
logV0.5 logR-0.96 …… logV0.5 logR-1.22 …… 印加電圧Ｖが，式の範囲を越えると、昇温割合は大
きくなるが耐久性が著しく低下し、印加電圧Ｖがこの範
囲外では、通電による昇温が不充分で結露防止効果が低
下する。そして、これらの点でより効果的範囲は，
式の範囲である。ここで、電圧Ｖは直流、交流いづれで
もよく、通常直流が好ましく用いられ、100ボルト好ま
しくは80ボルト以下で実施される。
きくなるが耐久性が著しく低下し、印加電圧Ｖがこの範
囲外では、通電による昇温が不充分で結露防止効果が低
下する。そして、これらの点でより効果的範囲は，
式の範囲である。ここで、電圧Ｖは直流、交流いづれで
もよく、通常直流が好ましく用いられ、100ボルト好ま
しくは80ボルト以下で実施される。
ところで、選択光透過性プラスチックフイルムの面積固
有抵抗Ｒが40Ω／□以上、特に50Ω／□以上になると、
断熱性能にかかわるＫ値（kcal/m2,hr,℃）が充分でな
く面積固有抵抗Ｒが５Ω／□未満では、選択光透過性プ
ラスチックフイルムの可視光透過率が低下して、例えば
冷凍冷蔵ショウケース内の商品が見えにくくなる為、面
積固有抵抗Ｒは５Ω／□以上50Ω／□以下とする必要が
あり、更には40Ω／□以下が好ましい。
有抵抗Ｒが40Ω／□以上、特に50Ω／□以上になると、
断熱性能にかかわるＫ値（kcal/m2,hr,℃）が充分でな
く面積固有抵抗Ｒが５Ω／□未満では、選択光透過性プ
ラスチックフイルムの可視光透過率が低下して、例えば
冷凍冷蔵ショウケース内の商品が見えにくくなる為、面
積固有抵抗Ｒは５Ω／□以上50Ω／□以下とする必要が
あり、更には40Ω／□以下が好ましい。
そして、本発明は具体的には以下の構造となる。第１図
〜第４図は種々の実施態様の側断面図で、第５図，第６
図は選択光透性プラスチックフイルムの斜視図である。
〜第４図は種々の実施態様の側断面図で、第５図，第６
図は選択光透性プラスチックフイルムの斜視図である。
第１図は、これまでに説明した導電性を有する選択光透
過性プラスチックフイルム５を、相対したガラス４の一
方の内面に接着した二重ガラス窓の例である。図示の通
り、選択光透過性プラスチックフイルム５はポリエステ
ル等のプラスチックフイルム２上に前記選択光透過性薄
膜１を設けると共にその背面に接着層を形成した、ガラ
ス等の透明パネルに接着するに便利な構成となってい
る。そして第５図、第６図に示すように、所定寸法に裁
断され、その選択光透過性薄膜１上の相対する両辺に通
電用の電極６′を形成すると共に該電極６′にリード線
６を接続した通電構造になっている。従って、第１図の
通り、ガラス４面に貼るのみで目的の通電可能な窓構造
が得られる。
過性プラスチックフイルム５を、相対したガラス４の一
方の内面に接着した二重ガラス窓の例である。図示の通
り、選択光透過性プラスチックフイルム５はポリエステ
ル等のプラスチックフイルム２上に前記選択光透過性薄
膜１を設けると共にその背面に接着層を形成した、ガラ
ス等の透明パネルに接着するに便利な構成となってい
る。そして第５図、第６図に示すように、所定寸法に裁
断され、その選択光透過性薄膜１上の相対する両辺に通
電用の電極６′を形成すると共に該電極６′にリード線
６を接続した通電構造になっている。従って、第１図の
通り、ガラス４面に貼るのみで目的の通電可能な窓構造
が得られる。
第２図〜第４図は冷凍冷蔵ショーケースに適した例を示
したもので、第２図は三重ガラス窓の庫外側ガラスの内
面に前述の選択光透過性プラスチックフイルム５を接着
したもの、第３図は第２図において中間ガラス４に替え
て接着層３を省略した選択光透過性プラスチックフイル
ム５′を設けたもので、第２図と同等以上の性能を有す
る。第４図は最も簡単な二重ガラスの例で、第２図、第
３図と同様通電する選択光透過性プラスチックフイルム
５は庫外側のガラス４の内面に接着してある。
したもので、第２図は三重ガラス窓の庫外側ガラスの内
面に前述の選択光透過性プラスチックフイルム５を接着
したもの、第３図は第２図において中間ガラス４に替え
て接着層３を省略した選択光透過性プラスチックフイル
ム５′を設けたもので、第２図と同等以上の性能を有す
る。第４図は最も簡単な二重ガラスの例で、第２図、第
３図と同様通電する選択光透過性プラスチックフイルム
５は庫外側のガラス４の内面に接着してある。
以上のように、選択光透過性プラスチックフイルムは、
ガラス等の透明パネルに直接、従来公知の接着剤等で接
着させて使用する事も出来るし、又、空気層を介した少
なくとも一枚の透明パネルの中間部に位置せしめて、使
用する事も出来る。すなわち、選択光透過性プラスチッ
クフイルムは透明パネルの間の位置すれば良いが、通常
結露防止及び冷凍機の負荷の点から、ガラスに接着させ
て、使用するのが好ましい冷凍冷蔵ショウケースの態様
である。又、電極はたて方向（第６図）、横方向（第５
図）いづれもよいが、通電発熱時の表面温度均一性の点
からたて方向が好ましく用いられる。尚、空間部は空
気、炭酸ガス、SF6等で満たされて使用される。
ガラス等の透明パネルに直接、従来公知の接着剤等で接
着させて使用する事も出来るし、又、空気層を介した少
なくとも一枚の透明パネルの中間部に位置せしめて、使
用する事も出来る。すなわち、選択光透過性プラスチッ
クフイルムは透明パネルの間の位置すれば良いが、通常
結露防止及び冷凍機の負荷の点から、ガラスに接着させ
て、使用するのが好ましい冷凍冷蔵ショウケースの態様
である。又、電極はたて方向（第６図）、横方向（第５
図）いづれもよいが、通電発熱時の表面温度均一性の点
からたて方向が好ましく用いられる。尚、空間部は空
気、炭酸ガス、SF6等で満たされて使用される。
実施例１ 25μｍのポリエステルフイルムへ酸化チタン薄膜、銀銅
合金薄膜、酸化チタン薄膜を順次積層した選択光透過性
フイルムを縦690mm、横1328mmに裁断し縦寸法720mm、横
寸法1358mmの3mmの厚みのガラスの中央部へ接着せしめ
た。該フイルムはガラスへ接着せしめる為、背面にアク
リル系接着剤が施されていた。該フイルムの可視光透過
率は70％、赤外反射率（10μｍ）90％で、面積固有抵抗
10.1Ω／□であった。
合金薄膜、酸化チタン薄膜を順次積層した選択光透過性
フイルムを縦690mm、横1328mmに裁断し縦寸法720mm、横
寸法1358mmの3mmの厚みのガラスの中央部へ接着せしめ
た。該フイルムはガラスへ接着せしめる為、背面にアク
リル系接着剤が施されていた。該フイルムの可視光透過
率は70％、赤外反射率（10μｍ）90％で、面積固有抵抗
10.1Ω／□であった。
次いで、このフイルムの積層加工面の端部に、電極間距
離が680mmになる様に5mm幅で、第６図と同様にドウタイ
ト（藤倉化成製362）を塗布して電極を形成し、リード
線を設置した。電極間の抵抗は5.6Ωであった。リード
線を通して電極間に直流で電圧19.8ボルトを印加し（従
って、単位長当りの印加電圧Ｖ＝0.29ボルト/cm）、室
温28℃の場所で40分後、ガラス表面温度は37℃となり室
温より９℃昇温した。輻射計にて、積層加工面の放射率
を測定したところε＝0.1であり、この時の通電量は電
流密度で77.5W/m2であった。
離が680mmになる様に5mm幅で、第６図と同様にドウタイ
ト（藤倉化成製362）を塗布して電極を形成し、リード
線を設置した。電極間の抵抗は5.6Ωであった。リード
線を通して電極間に直流で電圧19.8ボルトを印加し（従
って、単位長当りの印加電圧Ｖ＝0.29ボルト/cm）、室
温28℃の場所で40分後、ガラス表面温度は37℃となり室
温より９℃昇温した。輻射計にて、積層加工面の放射率
を測定したところε＝0.1であり、この時の通電量は電
流密度で77.5W/m2であった。
このフイルム付ガラスを空気層6mmとし、端部をチオコ
ールでシールして、第２図と同様の３重複層ガラスを製
作し、庫内−20℃、庫外25℃の冷凍ショウケースでテス
トをしたところ庫外側ガラスには95％RHまで結露は認め
られず、Ｋ値は1.57（kcal/m2,hr,℃）であった。
ールでシールして、第２図と同様の３重複層ガラスを製
作し、庫内−20℃、庫外25℃の冷凍ショウケースでテス
トをしたところ庫外側ガラスには95％RHまで結露は認め
られず、Ｋ値は1.57（kcal/m2,hr,℃）であった。
後述の比較例２の通常の３重ガラスに比較して、Ｋ値が
28％低減し、かつ通電量は後述の比較例１のNESA ガラ
スに比して40％低減した。
28％低減し、かつ通電量は後述の比較例１のNESA ガラ
スに比して40％低減した。
比較例１ NESA ガラス（たて720mm,横1358mm）に、電極間の距離
が680mmなる様に実施例１と同様に電極をとりつけた。
可視光透過率87％、赤外線反射率30％で、面積固有抵抗
200Ω／□であった。
が680mmなる様に実施例１と同様に電極をとりつけた。
可視光透過率87％、赤外線反射率30％で、面積固有抵抗
200Ω／□であった。
実施例１と同じ厚さの空気層で、NESA ガラスをその導
電面が内側になるように庫外側に配置した第２図と同様
の３重ガラスを組立て、実施例１と同様にテストした。
実施例１と同じ結露防止効果をうる為に電極間に電圧11
3ボルトの直流の印加（従って、単位長当りの印加電圧
Ｖ＝1.6ボルト/cm）を要した。この時の電流密度は130W
/m2であり、Ｋ値は1.86（kcal/m2,hr,℃）であった。
電面が内側になるように庫外側に配置した第２図と同様
の３重ガラスを組立て、実施例１と同様にテストした。
実施例１と同じ結露防止効果をうる為に電極間に電圧11
3ボルトの直流の印加（従って、単位長当りの印加電圧
Ｖ＝1.6ボルト/cm）を要した。この時の電流密度は130W
/m2であり、Ｋ値は1.86（kcal/m2,hr,℃）であった。
Ｋ値は第１表の様に、比較例２の通常の３重ガラスに比
して３％の低減にすぎず、結露防止の為の通電量は実施
例１に比して40％多く要した。
して３％の低減にすぎず、結露防止の為の通電量は実施
例１に比して40％多く要した。
比較例２ 実施例１と同じ厚さの空気層で単なるガラスからなる第
２図と同様の通常の３重ガラスについて、実施例１と同
様にテストを行なった。Ｋ値は1.92（kcal/m2,hr,℃）
であり庫外条件50％RHで結露した。
２図と同様の通常の３重ガラスについて、実施例１と同
様にテストを行なった。Ｋ値は1.92（kcal/m2,hr,℃）
であり庫外条件50％RHで結露した。
以上の結果を第１表にまとめて示す。
第１図〜第４図は本発明の各実施態様の側断面図、第５
図、第６図は該実施態様に用いた選択光透過性プラスチ
ックフイルムの斜視図である。1:選択光透過性薄膜、2:
プラスチックフイルム、3:接着層、4:ガラス、5,5′：
選択光透過性プラスチックフイルム、6:リード線、
６′：電極、
図、第６図は該実施態様に用いた選択光透過性プラスチ
ックフイルムの斜視図である。1:選択光透過性薄膜、2:
プラスチックフイルム、3:接着層、4:ガラス、5,5′：
選択光透過性プラスチックフイルム、6:リード線、
６′：電極、
Claims (1)
- 【請求項１】空気層を介して、少なくとも一対の相対す
る透明パネルより成る窓に於て、該相対する透明パネル
の間に面積固有抵抗Ｒ（Ω／□）が５Ω／□以上で50Ω
／□以下である導電性を有する選択光透過性プラスチッ
クフイルムを位置せしめ、選択光透過性プラスチックフ
イルムにその単位長1cm当りの印加電圧Ｖ（ボルト）が
下式を満足するように通電することを特徴とする窓。 logV0.5 logR-0.85 …… logV0.5 logR-1.22 ……
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59094661A JPH0674705B2 (ja) | 1984-05-14 | 1984-05-14 | 窓 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59094661A JPH0674705B2 (ja) | 1984-05-14 | 1984-05-14 | 窓 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60242286A JPS60242286A (ja) | 1985-12-02 |
| JPH0674705B2 true JPH0674705B2 (ja) | 1994-09-21 |
Family
ID=14116430
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59094661A Expired - Lifetime JPH0674705B2 (ja) | 1984-05-14 | 1984-05-14 | 窓 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0674705B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101068956B1 (ko) * | 2009-03-23 | 2011-09-29 | 한국건설기술연구원 | 블라인드가 내장된 삼중유리시스템 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0680388B2 (ja) * | 1986-05-20 | 1994-10-12 | 三洋電機株式会社 | 透視板 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5666649A (en) * | 1979-11-06 | 1981-06-05 | Teijin Ltd | Preventing method for dew condensation |
| JPS60146719A (ja) * | 1984-01-10 | 1985-08-02 | Toyota Motor Corp | 自動車用サイドウインドガラス |
-
1984
- 1984-05-14 JP JP59094661A patent/JPH0674705B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101068956B1 (ko) * | 2009-03-23 | 2011-09-29 | 한국건설기술연구원 | 블라인드가 내장된 삼중유리시스템 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60242286A (ja) | 1985-12-02 |
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|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |