JPH0674054A - 過給機付内燃エンジンの過給圧制御装置 - Google Patents

過給機付内燃エンジンの過給圧制御装置

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JPH0674054A
JPH0674054A JP3296343A JP29634391A JPH0674054A JP H0674054 A JPH0674054 A JP H0674054A JP 3296343 A JP3296343 A JP 3296343A JP 29634391 A JP29634391 A JP 29634391A JP H0674054 A JPH0674054 A JP H0674054A
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JP
Japan
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supercharging pressure
supercharger
supercharging
opening
pressure
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JP3296343A
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English (en)
Inventor
Kenichiro Kinoshita
謙一郎 木下
Takuya Sugino
卓哉 杉野
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 過給圧を検出する圧力検出手段の異常等によ
り過給圧が誤検出された場合に、過給圧の異常上昇を防
止し、エンジン及び過給機に異常が発生するのを防止し
た過給機付内燃エンジンの過給圧制御装置を提供する。 【構成】 過給機3、過給圧を調整する過給圧調整弁
5、該調整弁を駆動するステップモータ6、該モータを
制御するECU7、及び過給圧を検出するPBセンサ1
8を備えて成る。ECU7は、フィードバック制御中
に、過給圧調整弁5の実開度とそのときの運転状態に応
じた過給圧調整弁の目標開度との差が設定値以上になっ
たとき、異常と判定して過給圧調整弁5の開度を略全開
にする。これによって、過給が停止されて過給圧が低下
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、過給機付内燃エンジン
の過給圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、過給機付内燃エンジンの過給圧制
御装置として、内燃エンジンの吸気通路中に配置された
過給機、該過給機をバイパスするバイパス通路、該バイ
パス通路を開閉する過給圧調整弁、該調整弁を駆動する
駆動手段、及び該手段を制御する制御装置を備えてお
り、エンジン回転速度(エンジン回転数)と加速要求信
号(スロットル弁のスロットル開度)に応じた設定過給
圧と吸気通路中の実際の過給圧とを比較し、該比較によ
る信号に応じて過給圧調整弁の開度を制御することによ
り、過給圧を制御するものが知られている(例えば、特
開昭58−170825号公報)。即ち、この従来技術
は、過給圧全域にわたって、圧力センサにより検出され
る過給圧がそのときの運転状態(エンジン回転数とスロ
ットル開度)により定まる目標過給圧(設定過給圧)に
なるように過給圧調整弁の開度をフィードバック制御す
るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、前
記フィードバック制御中に前記圧力センサが正常に作動
して該センサの出力が実際の過給圧に略等しい値を表わ
している間は、過給圧が前記目標制御圧に制御される。
ところが、フィードバック制御中に、圧力センサの配管
の一部から圧力漏れ(配管抜け)が発生すると、実際の
過給圧はフィードバック制御により前記目標過給圧まで
上昇しているにもかかわらず、圧力センサで検出された
過給圧は略大気圧まで低下してしまうので、過給圧をさ
らに高める方向に、即ち過給圧調整弁の開度をより小さ
くする方向にフィードバック制御が行なわれてしまう。
これによって、実際の過給圧が異常に上昇して目標過給
圧を越えてさらに上昇していってしまう。特に、目標過
給圧が最大過給圧付近である場合には、実際の過給圧が
最大過給圧を越えてさらに上昇していってしまい、その
結果、吸入室気温が上昇してノッキングが起り、エンジ
ン及び過給機に異常をきたす虞れがある。
【0004】本発明は、このような従来の問題点に着目
して成されたもので、過給圧を検出する圧力検出手段の
異常等により過給圧が誤検出された場合に、過給圧の異
常上昇を防止することにより、エンジン及び過給機に異
常が発生するのを防止した過給機付内燃エンジンの過給
圧制御装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、内燃エンジンの吸気通路中に配置された
過給機、過給圧を調整する過給圧調整弁、該調整弁を駆
動する駆動手段、該手段を制御する制御装置、及び吸気
通路内の過給圧を検出する圧力検出手段を備え、該検出
手段により検出された過給圧がそのときの運転状態に応
じた目標過給圧になるように前記過給圧調整弁の開度を
フィードバック制御する過給機付内燃エンジンの過給圧
制御装置において、前記制御装置は、前記フィードバッ
ク制御中に、前記過給圧調整弁の実開度とそのときの運
転状態に応じた前記過給圧調整弁の目標開度との差が設
定値以上になったとき、異常と判定して前記過給圧調整
弁の開度を略全開にするように構成されている。
【0006】
【作用】上記過給圧制御装置では、制御装置は、フィー
ドバック制御中に、過給圧調整弁の実開度とそのときの
運転状態に応じた過給圧調整弁の目標開度との差が設定
値以上になったとき、異常と判定して過給圧調整弁の開
度を略全開にするので、過給が停止されて過給圧が低下
する。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。
【0008】図1は本発明の一実施例に係る過給機付内
燃エンジンの過給圧制御装置を示している。同図に示す
ように、この過給圧制御装置は、内燃エンジン1の吸気
通路2中に配置された過給機3、該過給機3をバイパス
するバイパス通路4、該バイパス通路4を開閉する過給
圧調整弁5、該調整弁5を駆動するステップモータ(駆
動手段)6、及び該ステップモータ6等を制御するEC
U(制御装置)7を備えている。内燃エンジン1のクラ
ンク軸1aの回転は、プーリ8、ベルト9及びプーリ1
0を介して過給機3の回転軸3aに常時伝達される。
【0009】吸気通路2の上流側端部にエアクリーナ1
1が配設されている。該吸気通路2の下流側端部には、
吸入空気を内燃エンジン1の各気筒の吸入ポートに導く
吸気マニホールド12が設けられている。前記過給機3
はスロットル弁13の上流側に配置されている。該過給
機3とスロットル弁13の間の吸気通路2には、過給機
3により加圧された吸入空気を冷却する水冷インターク
ーラ14が配置されている。該水冷インタークーラ14
には、ラジエータ15及び配管16を循環する冷却水が
ウォータポンプ17により圧送される。
【0010】前記ECU7には、不図示のNEセンサで
検出されるエンジン回転数NE、PBセンサ(圧力検出手
段)18で検出されるスロットル弁13の下流側の過給
圧PB、P2センサ(圧力検出手段)19で検出されるス
ロットル弁13の上流側の過給圧P2、スロットル弁1
3のスロットル開度θTH、水温センサ20で検出される
インタークーラ水温TWICをそれぞれ表わす信号が入力
される。
【0011】そして、前記ECU7は、スロットル弁1
3の上流側又は下流側の過給圧P2又はPB(以下におい
て、単に過給圧PBという)が最大過給圧(目標過給圧)
POBJに達したとき、オープン制御から、過給圧PBが最
大過給圧POBJになるように過給圧調整弁5の開度を制
御するフィードバック制御へ移行すると共に、フィード
バック制御中の過給圧調整弁5の実開度のなまし値(以
下、実開度なまし値という)θREFがそのときの運転状
態に応じた目標開度θOBJより小さくなったとき、前記
フィードバック制御から過給圧調整弁5の開度を前記目
標開度θOBJに制御するオープン制御へ移行するように
構成されている。
【0012】また、ECU7は、前記フィードバック制
御中に、過給圧調整弁5の実開度θBPとそのときの運転
状態に応じた目標開度θOBJとの差が設定値以上になっ
たとき、異常と判定して過給圧調整弁5の開度を略全開
にするように構成されている。
【0013】次に、上記構成を有する一実施例に係る過
給機付内燃エンジンの過給圧制御装置の作動を説明す
る。
【0014】まず、ECU7は、図3に示すTDC処理
を実行する。このTDC処理では、P2センサ19で検
出されるスロットル弁13の上流側の過給圧P2を表わ
す信号に基づき過給圧P2を算出し(ステップ30
1)、次にPBセンサ18で検出されるスロットル弁1
3の下流側の過給圧PBを表わす信号に基づき過給圧PB
を算出し(ステップ302)、次に不図示のNEセンサ
で検出されるエンジン回転数NEを表わす信号に基づき
エンジン回転数NEを算出し(ステップ303)、終了
する。このようなTDC処理が、エンジン回転に同期し
て繰り返し実行される。なお、算出された最新の過給圧
2、過給圧PB及びエンジン回転数NEは、各TDC処
理毎にECU7内の不図示のメモリに書き換えられて記
憶される。
【0015】ECU7は、前記TDC処理を実行した
後、図2に示すメインルーチンを実行する。このメイン
ルーチンでは、まず、前記TDC処理で算出されて記憶
された過給圧P2,PB及びエンジン回転数NEを読み込む
と共に、スロットル弁13のスロットル開度θTHを表わ
す信号に基づき算出され、ECU7内の不図示のメモリ
に書き換えられて記憶されるスロットル開度θTHを読み
込む(ステップ201)。次に、オープン制御用の過給
圧調整弁5の目標開度θOBJを算出する(ステップ20
2)。次に、ステップ203に進んでフィードバック制
御用の最大過給圧(目標過給圧)POBJを算出し、さら
にステップ204に進み、オープン制御とフィードバッ
ク制御のいずれかの制御モードを決定する。次に、ステ
ップ204で決定された制御モードがフィードバック制
御であるか否かを判定する(ステップ205)。このス
テップ205の答が肯定(Yes)のとき、ステップ2
06に進んでフィードバック制御を行なう。このフィー
ドバック制御では、前記ステップ302で算出されて記
憶された過給圧PBがステップ203で算出された最大
過給圧POBJになるように、過給圧調整弁5の開度を制
御する。一方、前記ステップ205の答が否定(No)
のとき、ステップ207に進んでオープン制御を行な
う。このオープン制御では、過給圧調整弁5の開度を前
記ステップ202で算出された目標開度θOBJに制御す
る。前記ステップ206又は207からステップ208
に進んで異常検出を行ない、終了する。このようなメイ
ンルーチンが、一定時間毎に繰り返し実行される。
【0016】前記ステップ202において、オープン制
御用の過給圧調整弁5の目標開度θOBJは、図5に示す
ようにエンジン回転数NEとスロットル開度θTHとによ
って定まる最適な目標開度θOBJがテーブル化してEC
U7内の不図示のメモリに格納された目標開度θOBJの
テーブルを検索することにより算出される。すなわち、
目標開度θOBJは、前記ステップ201で読み込まれた
最新のエンジン回転数NEとスロットル開度θTHとに基
づき、図5に示す目標開度θOBJのテーブルを検索する
ことにより算出される。
【0017】また、前記ステップ203において、フィ
ードバック制御用の最大過給圧(目標過給圧)POBJ
は、図6に示す最大過給圧決定のサブルーチンを実行す
ることにより算出される。このサブルーチンでは、最新
のエンジン回転数NEを再び読み込む(ステップ60
1)と共に、水温センサ20で検出されるインタークー
ラ水温TWICを表わす信号に基づき、不図示のバックグ
ラウンド処理で算出されて記憶された最新のインターク
ーラ水温TWICを読み込む(ステップ602)。次に、
ステップ603に進み、前記ステップ601で読み込ん
だエンジン回転数NEに基づき、図7に示すようにエン
ジン回転数NEによって定まる最適な第1の最大過給圧
PLMTがテーブル化してECU7内の不図示のメモリに
格納された第1の最大過給圧PLMTのテーブルを検索す
ることにより、該PLMTを算出する。次に、前記ステッ
プ602で読み込んだインタークーラ水温TWICに基づ
き、図8に示すようにインタークーラ水温TWICによっ
て定まる最適な第2の最大過給圧PICがマップ化してE
CU7内のメモリに格納された第2の最大過給圧PICの
テーブルを検索することにより、該PICを算出する。さ
らに、ステップ605に進み、第1の最大過給圧PLMT
が第2の最大過給圧PIC以下であるか否かを判定する。
その答が肯定(Yes)、即ちPLMTがPIC以下である
とき、第1の最大過給圧PLMTの方を最大過給圧POBJに
決定し(ステップ606)、図2に示すステップ204
に進む。一方、ステップ605の答が否定(No)、即
ちPICがPLMTより小さいとき、第2の最大過給圧PIC
の方を最大過給圧POBJに決定し(ステップ607)、
前記ステップ204に進む。
【0018】また、前記ステップ205において、制御
モードの決定は、図4に示す制御モードの決定サブルー
チンを実行することにより行なわれる。
【0019】このサブルーチンでは、まずフィードバッ
ク制御中の過給圧調整弁5の実開度なまし値θREFが決
定される(ステップ401)。該実開度なまし値θREF
は、図9に示すθREFの算出サブルーチンの実行により
算出される。このθREF算出のサブルーチンでは、まず
ECU7から前記ステップモータ6に出力されるパルス
数より実開度θBPを算出する(ステップ901)。次
に、ΔPB(ΔPB=最大過給圧POBJ−過給圧PB)の符
号が反転したか否かを判定する。ΔPBの符号が反転し
たとき、ステップ903に進んで前記実開度なまし値θ
REFの今回値θREFnを演算する。一方、ΔPBの符号が反
転しないときには、ステップ903の演算を行なうこと
なく終了する。このように、ΔPBの符号が反転したと
きにのみフィードバック中の過給圧調整弁5の実開度な
まし値θREFの今回値θREFnを演算することにより、最
大過給圧POBJに対する前記実開度なまし値θREFの今回
値θREFnをより正確に算出することができる。その理由
は、ΔPBが反転したときに、過給圧PBが最大過給圧P
OBJに最も近い値となっているからである。
【0020】このようにして、図9のサブルーチンでフ
ィードバック制御中の過給圧調整弁5の実開度なまし値
θREFを決定した後、図4のサブルーチンに戻ってステ
ップ402に進み、前回の処理がフィードバック制御中
か否か即ち制御モード判定フラグF−FBが1か否かを
判定する。このステップ402の答が否定(No)、即
ちオープン制御中であるとき、ステップ403に進んで
前記過給圧PBが最大過給圧POBJ以上か否かを判定す
る。このステップ403の答が肯定(Yes)、即ちオ
ープン制御中にPBがPOBJ以上になったとき、制御モー
ド判定フラグF−FBを、フィードバック制御が決定さ
れたことを表わす1に設定し(ステップ404)、図4
のサブルーチンを終了して図2のメインルーチンに戻
る。この場合、図2の前記ステップ205の判定結果が
肯定(Yes)になり、前記ステップ206でオープン
制御からフィードバック制御へ移行する。一方、前記ス
テップ403の答が否定(No)、即ちオープン制御中
でPBがPOBJより小さいとき、前記フラグF−FBを、
オープン制御が決定されたことを表わす0に設定し(ス
テップ405)、図4のサブルーチンを終了して図2の
メインルーチンに戻る。この場合、図2の前記ステップ
205の判定結果が否定(No)になり、前記ステップ
207でオープン制御を続行する。
【0021】一方、前記ステップ402の答が肯定(Y
es)、即ちフラグF−FBが1で前回の処理がフィー
ドバック制御中であるとき、ステップ406に進んで過
給圧PBが最大過給圧POBJ−ΔPG以下であるか否かを
判定する。ここで、ΔPGは、ハンチング防止のための
ヒステリシスを与えるために設定されている。ステップ
406の答が肯定(Yes)、即ちPBがPOBJ−ΔPG
以下のとき、前記ステップ405に進み、前記フラグF
−FBを、オープン制御が決定されたことを表わす0に
設定し、図4のサブルーチンを終了して図2のメインル
ーチンに戻る。この場合、図2の前記ステップ205の
判定結果が否定(No)になり、前記ステップ207で
フィードバック制御からオープン制御へ移行する。
【0022】前記ステップ406の答が否定(No)、
即ちPBがPOBJ−ΔPGより大きいとき、ステップ40
7に進んで前記実開度なまし値θREFが前記目標開度θO
BJ以上か否かを判定する。このステップ407の答が否
定(No)、即ち実開度なまし値θREFが目標開度θOBJ
より小さいとき、現在の運転状態即ちエンジン回転数N
Eとスロットル開度θTHとから見て過給圧PBを下げる状
態にあり、このままフィードバック制御を続行したので
は過給圧PBが一層上がってしまうと判断し、前記ステ
ップ405に進む。この場合も、前記ステップ207に
進んでフィードバック制御からオープン制御へ移行す
る。
【0023】これに対して、前記ステップ407の答が
肯定(Yes)即ち実開度なまし値θREFがθOBJ以上の
とき、現在の運転状態即ちエンジン回転数NEとスロッ
トル開度θTHとから見て過給圧PBを上げる状態にあ
り、このままフィードバック制御を続行すべきと判断
し、ステップ408に進んでθTHがθFB以上か否かを判
定する。ここで、θFBは、エンジン回転数NEに関連し
て変化する基準スロットル開度であり、図10に示すよ
うにエンジン回転数NEによって定まる最適な基準スロ
ットル開度θFBがテーブル化してECU7内の不図示の
メモリに格納されている。ステップ408の答が否定
(No)、即ちθTHが急変してθFBより小さくなったと
き、前記ステップ405に進む。この場合も、前記ステ
ップ207に進んでフィードバック制御からオープン制
御へ移行する。このように、θTHが急変してθFBより小
さくなったときに、フィードバック制御からオープン制
御へ直ちに移行させることにより、オープン制御への移
行が遅れるのを防止できる。もし、このステップ408
がないと、θTHが急変して小さくなり、その結果前記ス
テップ406で過給圧PBがPOBJ−ΔPG以下になって
はじめてフィードバック制御からオープン制御へ移行す
るので、この移行が遅れてしまう。
【0024】前記ステップ408の答が肯定(Ye
s)、即ちθTHがθFB以上のとき、前記ステップ404
に進み、制御モード判定フラグF−FBを、フィードバ
ック制御が決定されたことを表わす1に設定し、図4の
サブルーチンを終了して図2のメインルーチンに戻る。
この場合、図2の前記ステップ205の判定結果が肯定
(Yes)になり、前記ステップ206に進んでフィー
ドバック制御を続行する。
【0025】また、図2の前記ステップ208におい
て、異常検出は、図11に示す異常検出のサブルーチン
を実行することにより行なわれる。このサブルーチンで
は、まずフィードバック制御中か否かを判定する(ステ
ップ101)。この判定結果が否定(No)、即ち図2
の前記ステップ207で、フィードバック制御からオー
プン制御へ移行し或いはオープン制御を続行していると
き、図11のサブルーチンを終了して図2のメインルー
チンに戻る。
【0026】一方、前記ステップ101の判定結果が肯
定(Yes)、即ち図2の前記ステップ206で、オー
プン制御からフィードバック制御へ移行し或いはフィー
ドバック制御を続行しているとき、ステップ102に進
み、前記実開度θBPと前記目標開度θOBJとの差|θBP−
θOBJ|が設定値以上か否かを判定する。この判定結果
が否定(No)のとき、即ち|θBP−θOBJ|が設定値よ
り小さいとき、図11のサブルーチンを終了して図2の
メインルーチンに戻る。即ち、フィードバック制御中で
|θBP−θOBJ|が設定値より小さいとき(図15のt0
時からt1時までの間)は、図13に示すように、フィ
ードバック制御中にPBセンサ18が正常に作動して該
PBセンサ18の出力(図15の一点鎖線で示すPBセン
サ出力)が同図の実線で示す実際の過給圧PBに略近い
値を表わしており且つ実際の過給圧PBが最大過給圧PO
BJになるように過給圧調整弁5の開度がフィードバック
制御されているとき(図13のt0時からt1時まで)で
ある。このとき、過給圧調整弁5の開度(実開度θBP)
は、図14に示すように、オープン制御用の目標開度θ
OBJに略近い値になっている。このように、|θBP−θOB
J|が設定値より小さいときには、フィードバック制御
中にPBセンサ18が正常に作動しているので、図11
のサブルーチンを終了して図2のメインルーチンに戻
る。
【0027】前記ステップ102の判定結果が肯定(Y
es)、即ち|θBP−θOBJ|が設定値以上になったと
き、ステップ103に進み、異常と判定して過給圧調整
弁5の開度を略全開にして過給を停止する。即ち、フィ
ードバック制御中に|θBP−θOBJ|が設定値以上になっ
たとき(図15のt2時)は、図13に示すように、実
際の過給圧PBはフィードバック制御により目標過給圧
POBJ付近まで上昇しているにもかかわらず、フィード
バック制御中にPBセンサ18の配管の一部から圧力漏
れ(配管抜け)が発生したことにより、PBセンサ18
で検出される圧力(図13のPBセンサ出力が表わす圧
力)が略大気圧まで急激に低下してしまったときであ
る。このとき、前記ステップ103を実行して過給を停
止しなければ、過給圧PBを急速に高めるように、即ち
過給圧調整弁5の開度を全閉にするようにフィードバッ
ク制御が行なわれてしまい(図14を参照)、その結
果、実際の過給圧PBが異常に上昇して目標過給圧POBJ
を越えてさらに上昇していってしまう(図13を参
照)。
【0028】このように、|θBP−θOBJ|が設定値以上
になったとき、前記ステップ103で異常と判定して過
給圧調整弁5の開度を略全開にすることにより、過給が
停止が停止されて過給圧PBが低下する。これによっ
て、過給圧PBの上記異常上昇が防止され、その結果、
吸入室気温が上昇してノッキングが起るのを防止でき、
エンジン1及び過給機3に異常が発生するのを防止でき
る。
【0029】なお、上記一実施例では、前記PBセンサ
18の出力に基いて前記フィードバック制御を行なって
いるが、本発明は、これに限定されるものではなく、前
記P2センサ19の出力に基いて前記フィードバック制
御を行なうように構成してもよい。この場合でも、フィ
ードバック制御中にP2センサ19の配管の一部から圧
力漏れ(配管抜け)が発生する等の異常により過給圧P
2が誤検出されたとき、上記一実施例の場合と同様に、
過給圧P2の異常上昇を防止し、内燃エンジン1及び過
給機3の破損を防止することができる。
【0030】また、上記一実施例では、図12に示すよ
うに、過給圧PBが最大過給圧(目標過給圧)POBJ以上
の領域でフィードバック制御が行なわれ、過給圧PBが最
大過給圧POBJより小さい領域でオープン制御が行なわ
れるように構成されているが、本発明はこれに限定され
るものではなく、上記従来技術のように、過給圧全域に
わたってフィードバック制御を行なうものにも適用でき
る。
【0031】また、過給圧調整弁の実開度θBPは開度セ
ンサにより検出しても良い。
【0032】また、上記一実施例では、内燃エンジン1
の吸気通路2中に配置された過給機3として、内燃エン
ジン1により駆動される機械式過給機(いわゆるスーパ
ーチャージャー)を用いると共に、過給圧を調整する過
給圧調整弁5として、過給機3をバイパスするバイパス
通路4を開閉する弁を用い、該過給圧調整弁5の開度を
制御することにより過給圧を制御する過給機付き内燃エ
ンジンの過給圧制御装置について説明した。しかしなが
ら、本発明は、これに限定されるものではなく、内燃エ
ンジンの吸気通路中に配置される過給機として、排気ガ
スのエネルギーによって回転する排気タービンにより駆
動されるコンプレッサ(いわゆるターボチャージャー)
を用いると共に、過給圧を調整する過給圧調整弁とし
て、排気タービンへの排気ガス量を制御するウェストゲ
ートバルブを用い、該ウェストゲートバルブの開度を制
御することにより過給圧を制御する過給機付き内燃エン
ジンの過給圧制御装置にも適用可能である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
制御装置は、フィードバック制御中に、過給圧調整弁の
実開度とそのときの運転状態に応じた過給圧調整弁の目
標開度との差が設定値以上になったとき、異常と判定し
て過給圧調整弁の開度を略全開にするので、過給が停止
されて過給圧が低下する。従って、過給圧を検出する圧
力検出手段の異常等により過給圧が誤検出された場合
に、過給圧の異常上昇を防止することができ、これによ
って吸入室気温が上昇してノッキングが起るのを防止で
き、エンジン及び過給機に異常が発生するのを防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る過給機付内燃エンジン
の過給圧制御装置を示す概略構成図である。
【図2】図1に示す過給圧制御装置のメインルーチンを
示すフローチャートである。
【図3】TDC処理を示すフローチャートである。
【図4】制御モード判定のサブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図5】オープン制御用の目標開度を示すマップであ
る。
【図6】最大過給圧決定のサブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図7】エンジン回転数によって定まる第1の最大過給
圧を示すマップである。
【図8】インタークーラー水温によって定まる第2の最
大過給圧を示すマップである。
【図9】フィードバック制御中の過給圧調整弁の実開度
を算出するサブルーチンである。
【図10】エンジン回転数によって定まる基準スロット
ル開度を示すマップである。
【図11】異常検出のサブルーチンを示すフローチャー
トである。
【図12】オープン制御領域とフィードバック制御領域
を示す図である。
【図13】実際の過給圧の変化と圧力センサの出力が表
わす過給圧の変化とを示すグラフである。
【図14】過給圧調整弁の開度の変化を示すグラフであ
る。
【図15】過給圧調整弁の実開度θREFとオープン制御
用の目標開度θOBJとの差の変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 内燃エンジン 2 吸気通路 3 過給機 5 過給圧調整弁 6 ステップモータ(駆動手段) 7 ECU(制御装置) 13 スロットル弁 18 PBセンサ(圧力検出手段) 19 P2センサ(圧力検出手段)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【図8】
【図1】
【図3】
【図5】
【図10】
【図15】
【図2】
【図13】
【図4】
【図14】
【図6】
【図9】
【図12】
【図11】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃エンジンの吸気通路中に配置された
    過給機、過給圧を調整する過給圧調整弁、該調整弁を駆
    動する駆動手段、該手段を制御する制御装置、及び吸気
    通路内の過給圧を検出する圧力検出手段を備え、該検出
    手段により検出された過給圧がそのときの運転状態に応
    じた目標過給圧になるように前記過給圧調整弁の開度を
    フィードバック制御する過給機付内燃エンジンの過給圧
    制御装置において、前記制御装置は、前記フィードバッ
    ク制御中に、前記過給圧調整弁の実開度とそのときの運
    転状態に応じた前記過給圧調整弁の目標開度との差が設
    定値以上になったとき、異常と判定して前記過給圧調整
    弁の開度を略全開にするように構成されていることを特
    徴とする過給機付内燃エンジンの過給圧制御装置。
JP3296343A 1991-10-16 1991-10-16 過給機付内燃エンジンの過給圧制御装置 Pending JPH0674054A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0354077A (ja) * 1989-07-19 1991-03-08 Kato Works Co Ltd 油圧走行車両に於ける直進走行制御回路装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0354077A (ja) * 1989-07-19 1991-03-08 Kato Works Co Ltd 油圧走行車両に於ける直進走行制御回路装置
JPH0674054B2 (ja) * 1989-07-19 1994-09-21 株式会社加藤製作所 油圧走行車両に於ける直進走行制御回路装置

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