JPH0673811U - １灯用の天井埋込型照明器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】埋め込み深さの浅い１灯用の天井埋込型照明器
具を提供すること。 【構成】外側左右斜め上方に空間部５を有するような横
断面形状を有する下面が開口した横長の反射体２と、こ
の反射体の外側左右斜め上方空間部の一方に配置され反
射体の長手方向に沿って伸びる長尺状の本体３と、この
本体に直交するように固着され反射体の横断面外周に沿
って伸び反射体を保持する複数の保持体４とを具備し、
本体３内に安定器等の電気部品を収納すると共に、本体
３に天井から垂下する取付ボルト１０を取付け固定する
ようにしてなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は照明器具、殊に１灯用の天井埋込型照明器具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図１１のように最近では天井材３０は、予め天井３１に配置されたＣチャンネ ル３２やＭバー３３等の天井懸吊材３４に取付けられる場合が多くなり、天井材 ３０と天井３１との隙間（天井裏）がますます狭くなっていきている。しかもＣ チャンネルの上には既に空調ダクト３５等が配置されている場合が多い。そのた めに、天井３１から垂下した取付けボルト３６に取付けられる天井埋込型照明器 具も図１１のように埋め込み深さの浅いタイプの照明器具３７が用いられるよう なってきている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、２灯以上用の照明器具の場合には、ランプとランプの間に天井 から垂下した取付ボルトを取付け、取付ボルトに螺合するナットを外部（下方） から見えないようにＶ型の反射板で覆うようにして、埋め込み深さの浅い照明器 具を構成することができたが、１灯用の照明器具の場合には、そのようにするこ とができない。

【０００４】 １灯用の照明器具の場合、図１２及び図１３のように、ランプ４０及び反射体 ４１が収納された、下面が開口した箱形の本体４２内に安定器４３等を配置し、 本体を天井から垂下した取付ボルト４４に本体４２を直接（図１２）或いは本体 ４２の上面に配置したコ字形の取付け具４５を介して（図１３）取付け固定する ようにしているが、このようにすると照明器具全体の深さが深くなりＣチャンネ ル３２より上に突出してしまい、場合によっては空調設備とぶつかり空調設備を 移動しなければならないようなことが生じた。

【０００５】 本考案は、埋め込み深さの浅い１灯用の天井埋込型照明器具を提供することを 目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

請求項１に記載の１灯用天井埋込型照明器具では、外側左右斜め上方に空間部 を有するような横断面形状を有する下面が開口した横長の反射体と、この反射体 の外側左右斜め上方空間部の一方に配置され反射体の長手方向に沿って伸びる長 尺状の本体と、この本体に直交するように固着され反射体の横断面外周に沿って 伸び反射体を保持する複数の保持体とを具備し、本体内に安定器等の電気部品を 収納すると共に、本体に天井から垂下する取付ボルトを取付け固定するように構 成してなる。

【０００７】 請求項２に記載の１灯用天井埋込型照明器具では、本体に設けられたボルト取 付穴の近傍に、下方に突出したエンボスが設けられているように構成してなる。

【０００８】

【作用】

請求項１に記載の１灯用天井埋込型照明器具では、照明器具は、反射体の中心 線からずれた位置で、天井から垂下した取付ボルトに懸吊される。

【０００９】 請求項２に記載の１灯用天井埋込型照明器具では、取付ボルトにワッシャを介 してナットを螺合して締め付けていくと、ワッシャとエンボスが当接し、保持体 を水平にして反射体の縁部と天井材との間に隙間ができるのを防止する。

【００１０】

【実施例】

図１及び図２において、本考案の１灯用の天井埋込型照明器具１は、反射体２ 、本体３、保持体４を有している。２ａは予め反射体に取り付けられているソケ ットである。 反射体２は下面が開口した横長の形状をし、その横断面形状において、図３の ように外側左右斜め上方に斜線で示すように空間部５を有する。なお反射体２の 外形線６は半円状でなく、点線６ａのように直線でもよい。

【００１１】 本体３は、断面がコの字型をした長尺体で、反射体２の外側左右斜め上方空間 部５の一方に配置され、反射体２の長手方向に沿って伸びている。本体３内には 安定器７や端子台８が配置されている。

【００１２】 保持体４は、本体３の両端付近に本体３に直交するように固着され、その一方 側４ａは反射体２の半円状の外形線に沿って伸び、他方側４ｂには凹部４ｃが設 けられた後，下方に伸び、その両側の先端部には天井材と当接する折曲部９ａ、 ９ｂが設けられている。

【００１３】 図１及び図４のように保持体４の上面及び本体３の相応する箇所には、取付ボ ルト１０と係合するボルト取付穴１１が設けられている。ボルト取付穴１１は図 ５のように取付ボルトが入りやすいように末広がりになされている。また保持体 ４の上面内側には、反射体２を固定するためのネジ１２が下向きに設けられてい る。 また、本体３のボルト取付穴１１の先端の近傍の上面内側には下方に突出した エンボス１３が設けられている。

【００１４】 本考案の１灯用の天井埋込型照明器具１を、天井材１４の取付穴１５に取り付 けるには、図６のようにまず凹部４ｃ側を先にして取付穴１５に入れ、ボルト取 付穴１１に取付ボルト１０を挿入する。その際、保持体４の側部４ａが湾曲して いるので、挿入はスムースに行なえる。 図７及び図８のように取付ボルト１０にワッシャ１６を嵌合しナット１７を螺 合した後、ナット１７を締め付けていく。

【００１５】 締め付けの初めの段階では、折曲部９ａは天井材１４の下面に当接するが、ワ ッシャ１６はエンボス１３があるために斜めになっている（図８）。さらに締め 付けて行くとワッシャ１６は図９及び図１０のように水平になり、それに伴い保 持体４も水平になり折曲部９ｂも天井材１４の下面に当接し、隙間がなくなる。

【００１６】 本体３を取付ボルト１０に固定した後に反射体２を、保持体４のネジ１２を使 用して化粧ねじ１８（図１）で取り付け固定する。

【００１７】

【考案の効果】

請求項１に記載の１灯用の天井埋込型照明器具では、反射体の外側左右斜め上 方部空間に本体が配置され、この本体内に安定器等の電気部品を収納し、しかも 本天井から垂下する取付ボルトを本体で固定するようにしたので、照明器具の深 さを浅くでき、反射体の上面以上には全く突出物が出ず、Ｃチャンネル上の空調 設備とぶつかるようなことがない。

【００１８】 請求項２に記載の１灯用の天井埋込型照明器具では、取付ボルトにワッシャを 介してナットを螺合して締め付けていくと、ワッシャとエンボスが当接し、保持 体及び反射体を水平にするので、反射体の縁部と天井材との間に隙間ができるの が防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の１灯用天井埋込型照明器具の分解図。

【図２】組み立て終わった状態の断面図。

【図３】反射体の横断面図。

【図４】本体及び保持体の一部拡大断面図。

【図５】本体及び保持体の穴部分の拡大図。

【図６】本体及び保持体を天井材の取付穴に取り付ける
過程を示す図。

【図７】本体及び保持体を天井材の取付穴に取り付ける
過程を示す図。

【図８】取付ナット付近の拡大図。

【図９】本体及び保持体を天井材の取付穴に取り付ける
過程を示す図。

【図１０】取付ナット付近の拡大図。

【図１１】天井材が天井懸吊材により取り付けられてい
る状態を示す図。

【図１２】従来の天井埋込型照明器具の断面図。

【図１３】従来の天井埋込型照明器具の断面図。

【符号の説明】

１ 天井埋込型照明器具 ２ 反射体 ３ 本体 ４ 保持体 ５ 空間部 １１ ボルト取付穴 １３ エンボス

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】外側左右斜め上方に空間部５を有するよう
   な横断面形状を有する下面が開口した横長の反射体２
   と、この反射体の外側左右斜め上方空間部の一方に配置
   され反射体の長手方向に沿って伸びる長尺状の本体３
   と、この本体に直交するように固着され反射体の横断面
   外周に沿って伸び反射体を保持する複数の保持体４とを
   具備し、本体３内に安定器等の電気部品を収納すると共
   に、本体３に天井から垂下する取付ボルト１０を取付け
   固定するようにしてなる１灯用の天井埋込型照明器具。
2. 【請求項２】本体に設けられたボルト取付穴１１の近傍
   に、下方に突出したエンボス１３が設けられている請求
   項１に記載の１灯用の天井埋込型照明器具。