JPH0673517U - 動力伝達装置 - Google Patents
動力伝達装置Info
- Publication number
- JPH0673517U JPH0673517U JP1438593U JP1438593U JPH0673517U JP H0673517 U JPH0673517 U JP H0673517U JP 1438593 U JP1438593 U JP 1438593U JP 1438593 U JP1438593 U JP 1438593U JP H0673517 U JPH0673517 U JP H0673517U
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- Japan
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- clutch
- gear
- transmission
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 多段トルクコンバータを備えた動力伝達装置
の構造を簡略化する。 【構成】 動力伝達装置1は、多段トルクコンバータ2
と、主変速機12と、副変速機13とを備えている。副
変速機13は、逆転ステータ8に連結されるとともに、
この逆転ステータ8からの出力トルクが主変速機12の
出力トルクに加算されるように主変速機12に接続され
ている。主変速機12は、タービン7のメインドライブ
シャフト17に連結され第1クラッチギア20を有する
第1クラッチ機構14と、副変速機13からの出力トル
クが伝達されるように配置されかつ第1クラッチギア2
0と噛み合う第2クラッチギア24を有する第2クラッ
チ機構15と、第1及び第2クラッチ機構14,15か
らのトルクを出力する出力機構16とを含んでいる。
の構造を簡略化する。 【構成】 動力伝達装置1は、多段トルクコンバータ2
と、主変速機12と、副変速機13とを備えている。副
変速機13は、逆転ステータ8に連結されるとともに、
この逆転ステータ8からの出力トルクが主変速機12の
出力トルクに加算されるように主変速機12に接続され
ている。主変速機12は、タービン7のメインドライブ
シャフト17に連結され第1クラッチギア20を有する
第1クラッチ機構14と、副変速機13からの出力トル
クが伝達されるように配置されかつ第1クラッチギア2
0と噛み合う第2クラッチギア24を有する第2クラッ
チ機構15と、第1及び第2クラッチ機構14,15か
らのトルクを出力する出力機構16とを含んでいる。
Description
【0001】
本考案は動力伝達装置に関し、特に、多段トルクコンバータを備えた動力伝達 装置に関する。
【0002】
通常、トルクコンバータは、インペラー、タービン及びステータによって構成 されている。また最近、ステータを複数に分割した多段トルクコンバータが提供 されている。このような多段トルクコンバータでは、ステータの1つが出力側に 連結されているため、回転初期時にそのステータの出力トルクがタービンの出力 トルクに加えられる。このようにして、多段トルクコンバータでは、ストールト ルク比を大きく取ることができる。
【0003】 多段トルクコンバータには、ステータのシャフトの出力トルクをタービン出力 シャフトに加算するために、複数のアイドラ軸、歯車等からなる歯車機構が設け られている。この歯車機構は、例えば、ステータのシャフトに設けられた第1歯 車と、第1歯車に噛み合う第2歯車に噛み合う第3歯車を有する第1アイドラ軸 と、前記第2歯車に噛み合う第3歯車を有する第2アイドラ軸とを備えている。 第2アイドラ軸は、さらに、タービン出力シャフトに設けられた第4歯車に噛み 合う第5歯車を有している。このようにして、第2アイドラ軸の第5歯車からタ ービン出力シャフトの第4歯車に、可変ステータの出力トルクが入力される。
【0004】 一方、従来のトランスミッション(1段)は、メインドライブシャフトに設け られた第1クラッチ機構と、クラッチシャフトに設けられた第2クラッチ機構と と、出力機構とから構成されている。第1及び第2クラッチ機構は、双方に設け られたクラッチギア同士が噛み合うことにより、逆回転するようになっている。 出力機構は第1及び第2クラッチ機構の両方に噛み合う歯車を有しており、クラ ッチ連結された方のクラッチ機構により回転される。
【0005】
最近になって、多段トルクコンバータの利点を生かすために、多段トルクコン バータを産業用機械等のパワーシフトトランスミッションに採用することが提案 されている。多段トルクコンバータを前記トランスミッションに組み合わせると 、トランスミッションが1段であるのに関わらず、多段トルクコンバータにより 2段特性に近い性能が得られることが考えられる。しかし、多段トルクコンバー タの歯車機構と、トランスミッションの両クラッチ機構に設けられたクラッチギ アとが配置されるために、装置全体が複雑化する。
【0006】 本考案の目的は、多段トルクコンバータを備えた動力伝達装置の構造を簡略化 することにある。
【0007】
本考案に係る動力伝達装置は、多段トルクコンバータと、主変速機と、副変速 機とを備えている。前記多段トルクコンバータは、インペラー、タービン及び複 数のステータを有している。前記主変速機は、多段トルクコンバータのタービン に連結されている。前記副変速機は前記複数のステータの1つに連結されるとと もに、このステータからの出力トルクが主変速機の出力トルクに加算されるよう に主変速機に接続されている。
【0008】 主変速機は、タービンの出力部に連結され第1クラッチギアを有する第1クラ ッチ機構と、副変速機からの出力トルクが伝達されるように配置されかつ第1ク ラッチギアと噛み合う第2クラッチギアを有する第2クラッチ機構と、第1及び 第2クラッチ機構からの動力を出力する出力機構とを含んでいる、
【0009】
本考案に係る動力伝達装置では、多段トルクコンバータのタービンからの出力 トルクは、主変速機の第1クラッチ機構に伝達される。多段トルクコンバータの ステータからの出力トルクは副変速機に伝達され、次に主変速機の第2クラッチ 機構に伝達される。第2クラッチ機構は、互いに噛み合うクラッチギアを介して 第1クラッチ機構にステータの出力トルクを加算する。その結果、ストールトル ク比が大きくなる。
【0010】 多段トルクコンバータが一定回転数に達すると、前記1つのステータに流入す る流体の角度が変化し、ワンウエイクラッチ機構の機能によってステータが空転 し始める。この空転以降は、ステータの出力トルクは主トランスミッションに伝 達されなくなる。この状態では、第1クラッチ機構が第2クラッチ機構を回転さ せ続け、このときトルク比は小さい。
【0011】 以上に説明したように、ステータの出力トルクを副変速機からタービン出力シ ャフトに加算する構造が第1及び第2クラッチ機構のクラッチギアによって実現 されている。すなわち、従来の歯車機構の歯車を一部省略でき、動力伝達装置の 構造が簡略化される。
【0012】
図1に示す動力伝達装置1は、例えばフォークリフト等の産業用機械に用いら れるものであり、多段トルクコンバータ2とトランスミッション3とを備えてい る。多段トルクコンバータ2は、ケース4のフランジ部5内に配置されており、 トランスミッション3はケース4内に配置されている。
【0013】 多段トルクコンバータ2は、エンジン側のフライホイール(図示せず)に装着 される。多段トルクコンバータ2は4要素2段3相型であり、インペラー6と、 タービン7と、インペラー6とタービン7との間でこれらの半径方向内側に配置 された逆転ステータ8及び固定ステータ9とを有している。インペラー6は、フ ライホイール側からトルクが入力されるフロントカバー10に固定されている。 タービン7はトランスミッション3側から延びるメインドライブシャフト17( タービン出力シャフト)に連結されている。逆転ステータ8は、ワンウエイクラ ッチ8aを介して回転可能なステータシャフト28(後述)に連結されている。 固定ステータ9は、ワンウエイクラッチ9aを介してケース4に固定された固定 シャフト11に連結されている。なお、インペラー6、タービン7及び両ステー タ8,9は、それぞれ複数のブレードを有している。
【0014】 トランスミッション3は、タービン7からのトルクを伝達するための主トラン スミッション12と、逆転ステータ8の出力トルクを主トランスミッション12 側に加算するための副トランスミッション13とから主に構成されている。 主トランスミッション12は1段変速式であり、主として、後進用クラッチ部 14(第1クラッチ機構)と、前進用クラッチ部15(第2クラッチ機構)と、 出力部16(出力機構)とから構成されている。
【0015】 後進用クラッチ部14は、主として、メインドライブシャフト17の回りに回 転自在に支持されたピニオン18と、メインドライブシャフト17とピニオン1 8との間に配置された後進用クラッチ19と、メインドライブシャフト17に固 定された第1クラッチギア20とから構成されている。 前進用クラッチ部15は、主として、ケース4に回転自在に支持された中間シ ャフト21と、中間シャフト21の回りに回転自在に支持されたピニオン22と 、中間シャフト21とピニオン22との間に配置された前進用クラッチ23と、 中間シャフト21に固定され後進用クラッチ部14の第1クラッチギア20と噛 み合う第2クラッチギア24とから構成されている。前進用クラッチ部15の第 2クラッチギア24が後進用クラッチ部14の第1クラッチギア20と噛み合う ことにより、中間シャフト21はメインドライブシャフト17と逆方向に回転す る。なお、後進用クラッチ19と前進用クラッチ23とは、ケース4に固定され たコントロールバルブ(図示せず)によって作動させられる。
【0016】 出力部16は、ケース4に回転自在に支持された出力シャフト26と、出力シ ャフト26に固定された出力ギア27とから構成されている。出力ギア27は、 後進用クラッチ部14のピニオン18と前進用クラッチ部15のピニオン22と に噛み合っている。 また、副トランスミッション13は、ステータシャフト28の後端に設けられ たギア29と、ギア29と噛み合うギア31と、ギア31を回転自在に支持する アイドラ軸30と、アイドラ軸30のギア31と噛み合うギア25とから構成さ れている。このギア25は、前進用クラッチ部15の中間シャフト21に固定さ れている。
【0017】 次に動作について説明する。 エンジン側のフライホイールからトルクがフロントカバー10に伝達されると 、インペラー6の回転により流体に速度エネルギーが与えられ、この速度エネル ギーによってタービン7が回転させられる。これによってタービン7にトルクが 発生する。
【0018】 一方、タービン7から流出した流体は逆転ステータ8及び固定ステータ9に流 入し、流体の方向がインペラー6の回転方向に方向転換される。このときに、タ ービン7と同様に、逆転ステータ8のブレードに流体による力が作用し、これが 逆転ステータ8のトルクとなる。ただし、逆転ステータ8の回転方向はタービン 7の回転方向と反対である。
【0019】 タービン7のトルクはメインドライブシャフト17に伝達される。このとき、 前進用クラッチ部15の中間シャフト21は、メインドライブシャフト17と反 対方向に回転する。一方、逆転ステータ8のトルクは、副トランスミッション1 3を介して中間シャフト21に伝達される。この出力トルクは第2クラッチギア 24から後進用クラッチ部14の第1クラッチギア20に伝達されて、メインド ライブシャフト17に加算される。これにより、ストールトルク比が大きくなる 。すなわち、フォークリフトのような車両の場合、発進及び初期走行時は低速走 行となり、大きな出力トルクが得られる。
【0020】 タービン7が一定回転数に達すると、流体の逆転ステータ8に流入する角度が 変化し、ワンウエイクラッチ8aの機能によって逆転ステータ8が空転し始める 。この逆転ステータ8の空転以降は、逆転ステータ8の出力トルクがメインドラ イブシャフト17に加算されなくなり、主トランスミッション12に与えられる トルクはタービン7の出力トルクだけになる。そのためトルク比が小さくなり、 フォークリフトは高速で走行する。このとき、後進用クラッチ部14が第1及び 第2クラッチギア20,24の噛み合いにより前進用クラッチ部15を逆回転さ せ続ける。
【0021】 続いて固定ステータ9も空回転を開始すると、以後は多段トルクコンバータ2 は流体カップリングとして機能する。 このような多段トルクコンバータ2では、メインドライブシャフト17に出力 トルクを加える逆転ステータ8が途中から空転を開始してタービンとしての機能 を停止することで、変速比が2速の従来トランスミッションと同等の性能が得ら れる。これにより、従来の変速用歯車機構を省略でき、トランスミッションの構 造を簡略化できる。また、この動力伝達装置1では、多段トルクコンバータ2で 自動変速が行われるためにトランスミッション3での変速操作が必要ない。変速 操作が不要になると、変速ショックがなくなり、運転がスムーズに行われる。特 にフォークリフト等の産業用機械では、変速操作の省略はオペレータの作業性を 著しく向上させる。
【0022】 さらに、主トランスミッション12において後進用クラッチ部14の第1クラ ッチギア20と前進用クラッチ部15の第2クラッチギア24との噛み合いが、 メインドライブシャフト17への逆転ステータ8の出力トルクを加算する機能を 実現している。そのため、従来例の多段トルクコンバータの歯車機構においてメ インドライブシャフトと第2アイドラ軸とにそれぞれ設けられていた第5歯車と 第4歯車とを省略できる。また、前進用クラッチ部15の中間シャフト21が従 来例の第2アイドラ軸の代わりになっている。以上のように、歯車及びシャフト 等が省略され、動力伝達装置1の構造が簡略化される。また、歯車機構の省略に より、特に、動力伝達装置1の軸方向寸法が短縮される。
【0023】
本考案に係る動力伝達装置では、ステータの出力トルクを副変速機からタービ ン出力シフトに加算する構成が第1及び第2クラッチ機構クラッチギアによって 実現されている。すなわち、従来必要であった歯車機構の歯車を一部省略できる ので、動力伝達装置の構造が簡略化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例としての動力伝達装置のパワ
ートレインを示す基本構成図。
ートレインを示す基本構成図。
1 動力伝達装置 2 多段トルクコンバータ 3 トランスミッション 6 インペラー 7 タービン 8 逆転ステータ 9 固定ステータ 12 主トランスミッション 14 第1クラッチ機構 15 第2クラッチ機構 16 出力機構 17 メインドライブシャフト 20 第1クラッチギア 24 第2クラッチギア
Claims (1)
- 【請求項1】インペラー、タービン及び複数のステータ
を有する多段トルクコンバータと、 前記多段トルクコンバータの前記タービンに連結された
主変速機と、 前記複数のステータの1つに連結されるとともに、この
ステータからの出力トルクが前記主変速機の出力トルク
に加算されるように前記主変速機に接続された副変速機
とを備え、 前記主変速機は、前記タービンの出力部に連結され第1
クラッチギアを有する第1クラッチ機構と、前記副変速
機からの出力トルクが伝達されるように配置されかつ前
記第1クラッチギアと噛み合う第2クラッチギアを有す
る第2クラッチ機構と、前記第1及び第2クラッチ機構
からのトルクを出力する出力機構とを含んでいる、 動力伝達装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1438593U JPH0673517U (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 動力伝達装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1438593U JPH0673517U (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 動力伝達装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0673517U true JPH0673517U (ja) | 1994-10-18 |
Family
ID=11859595
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1438593U Pending JPH0673517U (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 動力伝達装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0673517U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002349668A (ja) * | 2001-05-30 | 2002-12-04 | Okamura Corp | トルクコンバータ |
-
1993
- 1993-03-26 JP JP1438593U patent/JPH0673517U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002349668A (ja) * | 2001-05-30 | 2002-12-04 | Okamura Corp | トルクコンバータ |
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