JPH0673510U - ベルト式無段変速機 - Google Patents

ベルト式無段変速機

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JPH0673510U
JPH0673510U JP1567893U JP1567893U JPH0673510U JP H0673510 U JPH0673510 U JP H0673510U JP 1567893 U JP1567893 U JP 1567893U JP 1567893 U JP1567893 U JP 1567893U JP H0673510 U JPH0673510 U JP H0673510U
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JP
Japan
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belt
speed change
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speed
change pulley
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Application number
JP1567893U
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Inventor
正明 伏木
光男 瓦井
修 高山
Original Assignee
栃木富士産業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 出力回転数を許容値以下に保つことがてき
る、構成簡単で低コストのベルト式無段変速機の提供を
目的とする。 【構成】 この考案のベルト式無段変速機1は、ベルト
7により連結された入力側と出力側の各変速プーリ3,
5と、入力側変速プーリ3でベルト7に張力を与えるば
ね63と、出力側変速プーリ5でベルト張力に抗し変速
比を増速側に制御する液圧式アクチュエータ33と、変
速プーリ5の回転数が許容値を超えると作動して液圧式
アクチュエータ33の液圧を低下させこの回転数を許容
値以下に保つ遠心式のリリーフバルブ73とを備えたこ
とを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、ベルト式無段変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開昭64−46056号公報に図3のようなエンジン補機駆動装置201が 記載されている。これはベルト式無段変速機203と、その変速比を変える油圧 アクチュエータ205と、オイルポンプ207の油圧を油圧アクチュエータ20 5に与える制御バルブ209と、ベルト式無段変速機203の入力プーリ211 と出力プーリ213にそれぞれ取付けられた回転数センサ215,217と、制 御バルブ209の開度を調整し出力プーリ213の回転数を制御するコントロー ラ219とを備えている。ベルト式無段変速機203の変速比は例えば図4のグ ラフ221,223の範囲で調節される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
図4のグラフ225より増速側ではエンジン回転数が上昇すると、斜線部分2 27のように補機の許容回転数に対応する出力プーリ213の許容回転数(ma x)を超えることがある。このようなとき、補機を保護するために例えばコント ローラ219は回転数センサ217で出力回転数をモニターしながら制御バルブ 209を介して変速比を減速側に調節し、過回転を防止する。
【0004】 しかし、このとき制御バルブ209や回転数センサ217などが故障したりコ ントローラ219が不調であったりすると,過回転による補機の破損やエンジン 燃費の低下などが生じる。又、このように過回転を防止するにはコントローラ2 19や制御バルブ209や回転数センサ217のような機能が必要であり、機械 が複雑でコスト高である。
【0005】 そこでこの考案は、出力回転数を許容値以下に保つことができる、構成簡単で 低コストのベルト式無段変速機の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案のベルト式無段変速機は、固定フランジと可動フランジ間のV溝に装着 されたベルトを介して連結されフランジ間隔変化により変速比を変える入力側と 出力側の各変速プーリと、出力側変速プーリの可動フランジを固定フラン側に押 圧してベルトに張力を与えるばねと、入力側変速プーリの可動フランジをベルト 張力に抗して増速側に移動操作する液圧式アクチュエータと、出力側変速プーリ の回転数が許容値を超えると作動して前記アクチュエータの液圧を低下させこの 出力回転数を許容値以下に保つ遠心式のリリーフバルブとを備えたことを特徴と する。
【0007】
【作用】
出力側の変速プーリではばね圧により可動フランジが減速側に押圧されベルト に張力が与えられており、入力側の変速プーリでは液圧式アクチュエータにより 可動フランジがベルト張力に抗して増速側に移動操作されて、出力回転数を増速 させる。遠心式のリリーフバルブは出力側変速プーリの遠心力を受けて作動し、 出力回転数が許容値を超えるとアクチュエータの液圧を逃がして減速し、出力回 転数を許容値以下に保つ。こうして、被駆動機が過回転から保護され、駆動力の 損失を防止する。又、高価な制御バルブ,コントローラ,センサなどを用いない から構成が簡単で低コストである。
【0008】
【実施例】
図1と図2とにより一実施例の説明をする。図1はこの実施例のベルト式無段 変速機1を示す。以下、左右の方向は図1での左右の方向であり、符号を附して いない部材等は図示されていない。
【0009】 このベルト無段変速機1は車両のエンジンと補機との間に配置されており、図 1のように一対の変速プーリ3,5とこれらを連結するベルト7とを備え、ケー シング9に収納されている。
【0010】 変速プーリ3は、駆動軸11と一体の固定フランジ13と、可動フランジ15 とを備えている。駆動軸11の外周にはハブ17がスプライン連結されており、 可動フランジ15はハブ17との間に形成されたトルクカム19により駆動軸1 1に対して相対回転しながら軸方向移動可能に連結されている。フランジ13, 15間に形成されたV溝21にはベルト7が装着されている。駆動軸11はベア リング23,25によりケーシング9に支承されており、駆動軸11の右端部に は増速歯車組の小歯車か27が固定されている。この増速歯車組はエンジンの駆 動力を増速して変速プーリを回転させる。
【0011】 ハブ17には可動フランジ15との間にOリング29配置した隔壁31が溶接 され、この隔壁31と可動フランジ15との間には油圧室33(液圧式アクチュ エータ)が形成されている。この油圧室33にはオイルプラグ35と、ケーシン グ9と駆動軸11とを通して形成された油路37とを介してオイルポンプから後 述のように制御油圧(F2 )が供給され、可動フランジ15を固定フランジ13 側へ移動操作する。
【0012】 変速プーリ5は、従動軸39と一体の固定フランジ41と、可動フランジ43 とを備えている。従動軸39の外周にはハブ45がスプライン連結されており、 可動フランジ43はハブ45との間に形成されたトルクカム47により従動軸3 9に対して相対回転しながら軸方向移動可能に連結されている。各フランジ41 ,43間に形成されたV溝49にはベルト7が装着されている。従動軸39はベ アリング51,53を介してケーシング9に支承され、ケーシング9を貫通した 左端部にはプーリ55が固定されている。このプーリ55は各溝57,59に装 着されたベルトを介して補機側のプーリに連結されている。
【0013】 変速プーリ5の可動フランジ43とハブ45との間には左からベアリング61 と6枚の皿ばね63(ばね)が配置され可動フランジ43を固定フランジ41側 へ押圧し、ベルト7に張力を与えている。
【0014】 油圧室33に油圧が供給されていない状態では、変速プーリ5のプーリピッチ 径R2 は図1のように皿ばね63の付勢力によって最大になると共に、変速プー リ3のプーリピッチ径R1 はベルト張力により最小になり、このときプーリ3, 5間の増速比は最小になる。又、油圧室33に油圧を与えると皿ばね63に抗し て各可動フランジ15,43が移動し、プーリピッチ径R1 は大きくR2 は小さ くなって増速比が上昇する。増速比は油圧室33の制御油圧が高い程大きく低い 程小さくなり、エンジンの回転数の変動と補機の出力などに応じて制御される。
【0015】 ケーシング9と従動軸39とを通して形成された油路65にはオイプラグ67 を介して油圧室33と同じ制御油圧(F2 )が与えられており、オイルは従動軸 39の外周と可動フランジ43間の摺動部69とトルクカム47及び可動フラン ジ43の油路71からベルト7に与えられ、こらを潤滑し冷却する。なお、トル クカム19,47はトルク伝動によりベルト張力が急増したときに各可動フラン ジ15,43を固定フランジ13,41側へ押圧して摩擦力を大きくし、ベルト 7の滑りを防ぐように働く。
【0016】 従動軸39には図2に拡大して示すようなリリーフバルブ73が設けられてい る。このリリーブバルブ73は、径方向の油路75を介して油路65に連通した 円筒状のドレン孔77と、ドレン孔77に形成されたバルブシート79を塞ぐフ ライウェート81と、ばね止めプレート83とフライウェート81との間に装着 されフライウエェート81をバルブシート79に押し付けるコイルばね83と、 ドレン孔77に装着されてばね止めプレート85を支えるスナップリング87と からなっている。
【0017】 図2において、F1 はフライウェート81の遠心力、F2 は油圧室33の制御 油圧、F3 はコイルばね83設定荷重である。変速プーリ5が回転するとフライ ウェート81に遠心力F1 が生じる。回転数が小さい間はF3 >F1 +F2 であ りリリーブバルブ73は作動しない。回転数が上昇すると遠心力F1 が増加し、 回転数が補機のための許容回転数を超えるとF3 ≦F1 +F2 となってフライウ ェート81はバルブシート79から離れ、矢印89のようにオイルが逃げて制御 油圧が下がり、増速比が低下して変速プーリ5の回転数は許容値以下に保たれる 。こうして、補機の破損とエンジン燃費の低下とが防止される。なお、流出オイ ルはケーシング9内のオイル溜まりに集められる。
【0018】 このように、従来例と異って過回転を防止するためのコントローラと制御バル ブと回転数センサとが不要であるから、構成が簡単で低コトである。又、遠心式 のリリーフバルブ73による回転数制御はコントローラでの演算時間がないから レスポンスが良い。更に、リリーブバルブ73の油圧系は上記のように変速プー リ5各摺動部の潤滑にも利用できる。
【0019】
【考案の効果】
この考案のベルト式無段変速機は、入力側変速プーリに増速比を上げる液圧式 アクチュエータを、又出力側変速プーリに遠心式のリリーフバルブを設け、出力 回転数が許容値を超えるとリリーフバルブから液圧式アクチュエータの制御液を 逃がすように構成したから、出力回転数は常に許容値以下に保たれると共に、過 回転防止のレスポンスが速く、構成簡単で、低コストである。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の断面図である。
【図2】図1のA部拡大図である。
【図3】従来例の構成図である。
【図4】従来例の特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ベルト式無段変速機 3 変速プーリ(入力側) 5 変速プーリ(出力側) 7 ベルト 33 油圧室(液圧式アクチュエータ) 63 皿ばね(ばね) 73 リリーフバルブ F1 遠心力 F2 制御油圧(液圧)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定フランジと可動フランジ間のV溝に
    装着されたベルトを介して連結されフランジ間隔変化に
    より変速比を変える入力側と出力側の各変速プーリと、
    出力側変速プーリの可動フランジを固定フランジ側に押
    圧してベルトに張力を与えるばねと、入力側変速プーリ
    の可動フランジをベルト張力に抗して増速側に移動操作
    する液圧式アクチュエータと、出力側変速プーリの回転
    数が許容値を超えると作動して前記アクチュエータの液
    圧を低下させこの出力回転数を許容値以下に保つ遠心式
    のリリーフバルブとを備えたことを特徴とするベルト式
    無段変速機。
JP1567893U 1993-03-31 1993-03-31 ベルト式無段変速機 Pending JPH0673510U (ja)

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