JPH0673464U - スプリングクラッチ - Google Patents

スプリングクラッチ

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JPH0673464U
JPH0673464U JP1592193U JP1592193U JPH0673464U JP H0673464 U JPH0673464 U JP H0673464U JP 1592193 U JP1592193 U JP 1592193U JP 1592193 U JP1592193 U JP 1592193U JP H0673464 U JPH0673464 U JP H0673464U
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JP
Japan
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coil spring
spring
rotary member
coil
input
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP1592193U
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English (en)
Inventor
克知 大関
文雄 五十嵐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Powdered Metals Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Powdered Metals Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0673464U publication Critical patent/JPH0673464U/ja
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  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 入出力回転部材の端面当接部の隙間にコイル
スプリングが食い込まないようにして、摩耗を防ぎ、長
寿命のスプリングクラッチを提供することを目的とす
る。 【構成】 入出力回転部材10,20間の隙間40上に
あるコイルスプリング30のコイル間ピッチを、他の部
分のコイル間ピッチよりも大きく設定するか、または、
入出力回転部材10,20間の隙間40上に摺動部材5
0,60,70を付設し、コイルスプリング30と入出
力回転部材10,20の胴部12,22との接触を断
ち、コイルスプリング30の落ち込みを防止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、スプリングクラッチに関するもので、特に、コイルスプリングの 落ち込みを防止したスプリングクラッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、スプリングクラッチは、同軸上に配設した入力回転部材と出力回転部材 の一方側にコイルスプリングの一端を係止し、コイルスプリングの他端をなんら かの手段で固定または開放して、両回転部材の胴部にスプリングが巻き付いたと きに入力回転部材の回転動力が出力回転部材に伝達され、スプリングが拡がるこ とで伝達が遮断される機能を備えたものである。
【0003】 上記コイルスプリングを作動させる手段としては、コイルスプリングの他端を 折り曲げ突出させて制動爪とし、この制動爪を電磁などで駆動する外部駆動アー ムで係止し、回転部材の胴部に巻装されたコイルスプリングを解放する形式のも のや、制動爪をアーマチュアに係止させ、両回転部材と同軸上に付設された回転 しないソレノイドの励磁により、アーマチュアを一方の回転部材に吸着させる形 式の電磁スプリングクラッチ等がある。
【0004】 なお、使用されるコイルスプリングは、断面が円形状,四角形状で等間隔ピッ チに回転部材の胴部に巻装されている。
【0005】 図5は、電磁スプリングクラッチの従来例を示す断面図であり、アーマチュア やソレノイド等は省略してある。
【0006】 図面において、入力回転部材1と出力回転部材2が同軸上に位置し、双方の端 面が当接しており、両回転部材の胴部1a,2aにコイルスプリング3を巻装し て、コイルスプリング3の一端は、出力回転部材2の係止部2bに固定され、他 端は折れ曲り、制御爪4が形成されている。
【0007】 図示の状態は、入力回転部材1の回転が伝達されない状態であり、ソレノイド が励磁され、制御爪4が入力回転部材1のフランジ部に固定された状態になると 、コイルスプリング3は胴部1a,2aに巻き付き、入力回転部材1の回転が出 力回転部材2に伝達される。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のスプリングクラッチは、入力回転部材1,出力回転部材 1の両胴部1a,2aに巻装されたコイルスプリング3が巻き付き、またはスリ ップする動作を繰り返すことにより、両回転部材1,2の端面が当接している部 分の隙間5を押し拡げ、コーナー部を摩耗させ、摩耗粉や潤滑剤が隙間5の摩耗 した部分に蓄積したり、摩耗部分にコイルスプリング3が落ち込む等により、連 れ回りを生じさせ、スプリングクラッチにおける伝達または遮断等の機能が正確 に行なわれないという問題点があった。
【0009】 この考案は、このような事情に鑑みてなされたもので、入力回転部材と出力回 転部材との隙間部分の摩耗を抑えることにより、作動性能および寿命の向上を図 ったスプリングクラッチを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、入力回転部材の胴部と出力回転部材の 胴部とにコイルスプリングが巻装され、コイルスプリングが巻き付きまたは拡が ることで、回転動力を伝達または遮断するようにしたスプリングクラッチにおい て、前記両回転部材の胴部に巻き付くコイルスプリングのコイル間ピッチよりも 、両胴部の当接部上に位置するコイルスプリングのコイル間ピッチが大きく設定 されていることを特徴とする。
【0011】 また、第2の手段として、コイルスプリングを入力回転部材の胴部に対応する 部分と出力回転部材の胴部に対応する部分とに軸方向に2分し、両胴部の当接部 外周と摺接するスプリング接続部材を付設して、前記各スプリングの対向する端 部をコイルスプリング接続部材に係止したことを特徴とする。
【0012】 第3の手段として、前記スプリング接続部材を、両胴部と摺動可能に嵌合する 円筒状のカラーとしたことを特徴とする。
【0013】 更に、第4の手段として、両胴部の当接部を覆う部位に両胴部と摺動可能に嵌 合し、コイルスプリングに握持された薄肉円筒状のカラーを備えたことを特徴と する。
【0014】
【作用】
以上の構成から明らかなように、入力回転部材,出力回転部材の両胴部の当接 部上に位置する部分のコイル間ピッチを、一般部のコイル間ピッチに比べ大きく 設定した場合、コイルが当接部を横切る状態になるため、コイルが隙間に入り込 まなくなる。
【0015】 さらに、両回転部材の胴部の当接部上にコイルスプリング接続部材,またはカ ラーを付設すれば、コイルスプリングは隙間に直接作用することがない。
【0016】
【実施例】
以下、本考案によるスプリングクラッチの実施例について、添付図面を参照し ながら説明する。
【0017】 図1は本考案によるスプリングクラッチの第1実施例を示すもので、入力回転 部材10と出力回転部材20は、同軸上にそれぞれの端面11,21が当接して おり、両回転部材10,20の胴部12,22にコイルスプリング30が巻装さ れており、コイルスプリング30の一端は、出力回転部材20の係止部23に係 止され、かつ他端側は折曲されて制御爪31が形成されている点は従来と同一構 成である。
【0018】 ところで、本実施例の特徴は、コイルスプリング30のコイル間ピッチを変更 した点にある。
【0019】 すなわち、入力回転部材10および出力回転部材20の各胴部12,22の周 面に巻装されるコイルスプリング30は等間隔ピッチであり、両回転部材10, 20の端面11,21が当接して、隙間40を形成する箇所は、コイルスプリン グ30のコイル間ピッチが大きく設定されている。
【0020】 図示では、隙間40の上を通る部分だけのコイルスプリング30を引き伸ばし た状態の実施例であるが、その部分を軸心と平行となるまで折り曲げた状態にす ることができる。
【0021】 このように、両回転部材10,20間に形成される隙間40に相当する箇所は 、コイルスプリング30がこの隙間40を横切る状態で設置されるため、コイル スプリング30が隙間40内に落ち込むことがなく、スプリングクラッチの誤作 動が確実に防止できる。
【0022】 なお、図1に示す状態は、コイルスプリング30の制御爪31がフリーな状態 であり、この状態では入力回転部材10の回転を、出力回転部材20に伝達する ことはできない。
【0023】 制御爪31を入力回転部材10に固定した状態にすると、コイルスプリング3 0は両回転部材10,20の両胴部12,22に巻き付き、回転動力が伝達され る。
【0024】 この際、隙間40を跨ぐコイルスプリング30は、隙間40に対してより直角 に近い状態で横切り、制御爪31を解放すると、コイルスプリング30は、バネ 力により図示する状態に復帰する。
【0025】 次いで、図2は本考案によるスプリングクラッチの第2実施例を示すもので、 コイルスプリング30は、入力回転部材10側と出力回転部材20側に2分され 、それぞれの両端は折り曲げて係止できるようにしてある。
【0026】 隙間40上には、コイルスプリング接続部材50が胴部12,22面と摺動可 能に設置され、コイルスプリング接続部材50にはコイル端を係止する溝が備わ っており、2つのコイルスプリング30の一端を係止している。
【0027】 なお、図示の実施例では、コイルスプリング30を2分してあるが、対向する 端面部を接合するか、1本のコイルスプリングを折り曲げ製作することも可能で ある。
【0028】 そして、作動は前述実施例と同様であり、コイルスプリング接続部材50が隙 間40の上を摺動するため、コイルスプリング30が隙間40内に落ち込むこと がない。
【0029】 次いで、図3は本考案によるスプリングクラッチの第3実施例を示すもので、 第2実施例のコイルスプリング接続部材50に代えて、入力回転部材10,出力 回転部材20の両胴部12,22と摺動する円筒状のカラー60にしたもので、 カラー60には係止部61が設けられている。その他の構成は、図2に示す第2 実施例と同様である。
【0030】 また、図4は本考案によるスプリングクラッチの第4実施例を示すもので、コ イルスプリング30のコイルピッチは等間隔であって、コイルスプリング30と 胴部12,22の隙間40に薄肉円筒状のカラー70が付設されている。
【0031】 そして、このカラー70は、隙間40を覆い、胴部12,22と摺動可能であ り、カラー70の外径寸法はコイルスプリング30の内径よりやや大きく設定さ れ、コイルスプリング30により握持されている。
【0032】 第4実施例で示すスプリングクラッチの作動およびカラー70の作用はカラー 60と同様である。
【0033】
【考案の効果】
以上説明した通り、本考案によるスプリングクラッチによれば、コイルスプリ ングが入力回転部材,出力回転部材の端面部に形成される隙間に食い込むことが なくなり、誤動作を確実に防止でき、かつスプリングクラッチの寿命も向上する ため、スプリングクラッチが使用される複写機等の品質向上に大きく貢献するこ とができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるスプリングクラッチの第1実施例
を示す断面図。
【図2】本考案によるスプリングクラッチの第2実施例
を示す側面図。
【図3】本考案によるスプリングクラッチの第3実施例
を示す断面図。
【図4】本考案によるスプリングクラッチの第4実施例
を示す断面図。
【図5】従来のスプリングクラッチの構成を示す断面
図。
【符号の説明】
10 入力回転部材 12,22 胴部 20 出力回転部材 23 係止部 30 コイルスプリング 31 制御爪 40 隙間 50 コイルスプリング接続部材 60,70 カラー

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力回転部材の胴部と出力回転部材の胴
    部とにコイルスプリングが巻装され、コイルスプリング
    が巻き付きまたは拡がることで、回転動力を伝達または
    遮断するようにしたスプリングクラッチにおいて、 前記両回転部材の胴部に巻き付くコイルスプリングのコ
    イル間ピッチよりも、両胴部の当接部上に位置するコイ
    ルスプリングのコイル間ピッチが大きく設定されている
    ことを特徴とするスプリングクラッチ。
  2. 【請求項2】 入力回転部材の胴部と出力回転部材の胴
    部とにコイルスプリングが巻装され、コイルスプリング
    が巻き付きまたは拡がることで、回転動力を伝達または
    遮断するようにしたスプリングクラッチにおいて、 前記コイルスプリングは、入力回転部材の胴部に対応す
    る部分と出力回転部材の胴部に対応する部分とに軸方向
    に2分され、各コイルスプリングの対向する端部が、両
    胴部の当接部外周と摺接するコイルスプリング接続部材
    により係止されていることを特徴とするスプリングクラ
    ッチ。
  3. 【請求項3】 スプリング接続部材が、入力回転部材お
    よび出力回転部材の両胴部と摺動可能に嵌合する円筒状
    のカラーであることを特徴とする請求項2記載のスプリ
    ングクラッチ。
  4. 【請求項4】 入力回転部材の胴部と出力回転部材の胴
    部とにコイルスプリングが巻装され、コイルスプリング
    が巻き付きまたは拡がることで、回転動力を伝達または
    遮断するようにしたスプリングクラッチにおいて、 前記両回転部材の胴部の当接部を覆う部位に胴部と摺動
    可能に嵌合し、コイルスプリングに握持された薄肉円筒
    状のカラ―が付設されていることを特徴とするスプリン
    グクラッチ。
JP1592193U 1993-04-01 1993-04-01 スプリングクラッチ Withdrawn JPH0673464U (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1592193U JPH0673464U (ja) 1993-04-01 1993-04-01 スプリングクラッチ

Applications Claiming Priority (1)

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JP1592193U JPH0673464U (ja) 1993-04-01 1993-04-01 スプリングクラッチ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0673464U true JPH0673464U (ja) 1994-10-18

Family

ID=11902253

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1592193U Withdrawn JPH0673464U (ja) 1993-04-01 1993-04-01 スプリングクラッチ

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JP (1) JPH0673464U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100835154B1 (ko) * 2006-08-04 2008-06-04 가부시키가이샤 도요다 지도숏키 동력 전달 기구

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100835154B1 (ko) * 2006-08-04 2008-06-04 가부시키가이샤 도요다 지도숏키 동력 전달 기구

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19970703