JPH0673066U - 抜型反転装置 - Google Patents

抜型反転装置

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JPH0673066U
JPH0673066U JP013809U JP1380993U JPH0673066U JP H0673066 U JPH0673066 U JP H0673066U JP 013809 U JP013809 U JP 013809U JP 1380993 U JP1380993 U JP 1380993U JP H0673066 U JPH0673066 U JP H0673066U
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frame
chain
mercury
pair
hollow container
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JP013809U
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Inventor
芳男 竹原
Original Assignee
株式会社セイキメタル
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、鋳型を製作する鋳枠を懸吊すると
ともに反転させる抜型反転装置に関し、鋳枠の傾きに応
じて反転動作を停止させることにより鋳型に設けられた
係合部材に係合するチェーンの離脱を防止して安全に鋳
枠を反転できるようにすることを目的とする。 【構成】 鋳枠13の左右側方に固設されたフック14a、
14bに係合する一対のチェーン11、12と、チェーン11、
12を駆動して鋳枠13を反転させる一対のチェーンブロッ
ク15、16と、チェーンブロック15、16を両端側で懸垂す
る懸垂フレーム17と、一対のチェーンブロック15、16を
駆動するチェーンブロック駆動回路44と、を備え、チェ
ーンブロック15、16と駆動回路44との間に直列に接続さ
れ、懸垂フレーム17が左右方向に所定角度傾いたときチ
ェーンブロック15、16ヘの駆動電流の供給を遮断する水
銀スイッチ46を懸垂クレーン17の中央に装着したことを
特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、抜型反転装置に関し、詳しくは鋳型を製作する鋳枠を懸吊するとと もに反転させる抜型反転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、鋳型の上型を作製する場合、上枠内に上型の型面を形成する木型を載 置して鋳物砂を入れその鋳物砂を固めた後、上枠を吊上げて木型を取り外す(抜 型する)。次いで、上枠を90度反転して塗型材を塗り、さらに90度反転して 表面を着火乾燥する。次いで、中子を下型の型面に載置した後、上枠を180度 反転して下型上に被せて鋳型を形成する。このような一連の工程の鋳型の反転に は抜型反転装置が用いられている。
【0003】 従来のこの種の抜型反転装置としては、例えば、鋳枠の左右側方に設けられた 前後各一対のフックに係合する左右のチェーンと、各チェーンを一端側または他 端側から巻取りおよび巻き戻しする一対のチェーンブロックと、このチェーンブ ロックを移動可能に取り付けられたモノレールと、を備えている。 なお、鋳枠に設けられたフックは、大径部および小径部からなり、大径部はチ ェーンの外方への移動を規制してチェーンからフックが外れないよう所定径に形 成されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の抜型反転装置にあっては、型形状によって左 右に偏荷重があると、鋳枠が傾き持ち上がっている側のフックが外れ易く、反転 作業は大変危険であるという問題があった。 そこで、本考案は、鋳枠が所定角度左右に傾いたとき反転動作を停止させるこ とによりチェーンの係合部材からの離脱を防止し災害の発生を未然に防止するこ とができる抜型反転装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、請求項1記載の考案は、鋳型を製作する鋳枠の左右側方 に固設された係合部材に係合し該鋳枠を吊上げる一対のチェーンと、それぞれ異 なるチェーンを保持し鋳枠を懸吊するとともに該チェーンを駆動して鋳枠を反転 させる一対のチェーンブロックと、該チェーンブロックを中心から離隔する両端 側で懸垂する懸垂フレームと、前記一対のチェーンブロックを駆動する駆動回路 と、を備えた抜型反転装置において、前記一対のチェーンブロックと駆動回路と の間に、前記懸垂フレームが左右方向に所定角度傾いたときチェーンブロックヘ の駆動電流の供給を遮断するスイッチを設けたことを特徴とするものである。
【0006】 請求項2記載の考案は、前記スイッチが、前記懸垂フレームの傾きにより開閉 するよう該懸垂フレームに装着された水銀スイッチであることを特徴とするもの である。 また、請求項3記載の考案は、前記水銀スイッチが、中空容器と、該中空容器 内に封入された所定量の水銀と、該水銀によって前記懸垂フレームが水平のとき には導通するよう前記中空容器に配設された一対の電極と、から構成されたこと を特徴とするものである。
【0007】 請求項4記載の考案は、前記水銀スイッチが、中央付近に最下となる底面を有 する中空容器と、該中空容器内に封入された所定量の水銀と、該水銀によって前 記懸垂フレームが水平のときには導通するよう前記中空容器内の底面付近に配設 された一対の電極と、から構成されたことを特徴とするものである。 請求項5記載の考案は、前記水銀スイッチが、左右方向に延在し中央付近に最 下となる底面を有する中空容器と、該中空容器内に封入された所定量の水銀と、 該水銀によって前記懸垂フレームが左右方向に所定角度傾いたときには導通する よう前記中空容器内の左右方向の双方に配設された一対の電極と、水銀スイッチ の左右どちらか一方の電極が導通したとき前記チェーンブロックヘの駆動電流の 供給を遮断する断接回路と、から構成されたことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】
請求項1記載の考案では、懸垂フレームが左右のどちらか一方に所定角度傾い たとき、スイッチによりチェーンブロックヘの駆動電流の供給が遮断される。し たがって、反転動作が停止されチェーンが係合部材から離脱してしまうことが防 止される。
【0009】 請求項2記載の考案では、前記懸垂フレームの傾きに応じて水銀スイッチが開 閉されてチェーンブロックヘの駆動電流の供給が遮断される。 また、請求項3または4記載の考案では、懸垂フレームが左右のどちらか一方 に所定角度傾いたとき、中空容器内を水銀が移動して電極間の導通が遮断されて チェーンブロックヘの駆動電流の供給が遮断される。
【0010】 請求項5記載の考案では、懸垂フレームが左右のどちらか一方に所定角度傾い たとき、中空容器内を水銀が移動して一方側の一対の電極に接し電極間が導通さ れ、この電極間の導通によってチェーンブロックヘの駆動電流の供給が断接回路 により遮断される。
【0011】
【実施例】
以下、本考案を図面に基づいて説明する。 図1〜図5は本考案に係る抜型反転装置の第1実施例を示す図である。 まず、構成を説明する。 同図において、11、12はチェーンであり、チェーン11、12はともに同一の長さ のエンドレスチェーンにより構成されており、チェーン11は鋳枠13の左側方に固 設された前後各一対のフック(係合部材)14aに、チェーン12は鋳枠13の右側方 に固設された前後各一対のフック(係合部材)14bに係合している。15、16はチ ェーンブロックであり、チェーンブロック15にはチェーン11が巻き掛けられ、チ ェーンブロック16にはチェーン12が巻き掛けられており、このチェーンブロック 15、16はチェーン11、12を正逆方向に駆動する。17は懸垂フレームであり、懸垂 フレーム(以下、単にフレームともいう)17はチェーンブロック15、16を鋳枠13 の幅で保持する。なお、フック14a、14bは、大径部および小径部からなり、大 径部はチェーン11、12の外方への移動を規制してチェーン11、12が外れないよう 所定径に形成されている。
【0012】 18は吊環であり、図3に示すように、吊環18は環状に形成された所定強度を有 するチェーンからなり、吊環18はフック14a、14bの前記大径部を挿入可能な長 さに形成され一対の連結部材19によりチェーン11に連結されており、チェーン11 の一部を構成している。この吊環18は前側のフック14aを取り囲むように係合し ている。また、チェーン12にもチェーン11と同様に、図示はしていないが前側の フック14bを取り囲むように係合する吊環18が設けられている。この吊環18は、 鋳枠13の荷重が掛かったとき変形してこの吊環18を構成している前記チェーンが フック14a、14bの前記小径部の径程度まで互いに近接して前記大径部の上方の 縁部と交叉する。
【0013】 21、22は幅合わせトロリであり、幅合わせトロリ21、22はフレーム17の下方に 取り付けられており、チェーンブロック15、16を懸垂してフレーム17の中心から チェーンブロック15、16が左右均等となるように移動する。幅合わせトロリ22が 取付けられている側のフレーム17には幅合わせスケール23が設けられており、こ の幅合わせスケール23を基準に幅合わせトロリ21、22を移動させ鋳枠13幅にチェ ーン11、12間の距離を合わせるようになっている。
【0014】 30は天井クレーンであり、天井クレーン30は、両端がフレーム17に所定幅で中 心から左右均等に連結された吊上げチェーン31と、吊上げ部材32を介して吊上げ チェーン31に連結されフレーム17を巻き上げおよび巻き下ろしするホイスト33と 、ホイスト33を懸垂してクレーンガータ34を走行するトロリ35と、から構成され ている。なお、クレーンガータ34は図示していない機台に固定されている。
【0015】 41は制御ボックス、42はペンダントスイッチであり、ペンダントスイッチ42は 制御ボックス41および天井クレーン30に接続されており、チェーンブロック15、 16、ホイスト33およびトロリ35を駆動させる第1駆動スイッチ(図示していない )が配設されている。このペンダントスイッチ42は作業者に危険がないよう離隔 した位置から操作できるよう天井クレーン30および制御ボックス41に所定長さの ケーブル43により接続されている。なお、幅合わせトロリ21、22を駆動させる第 2駆動スイッチは、図示していないが操作中の誤操作により幅合わせトロリ21、 22を駆動させないようペンダントスイッチ42に組み込まないで制御ボックス41に 設けている。
【0016】 制御ボックス41は、図5に示すように、チェーンブロック15、16の駆動を制御 するチェーンブロック駆動回路44および幅合わせトロリ21、22の駆動を制御する 幅合わせトロリ駆動回路45が組み込まれており、チェーンブロック駆動回路44お よびチェーンブロック15、16との間にはフレーム17の傾斜角に応じて開閉する水 銀スイッチ46が直列に挿入されている。
【0017】 水銀スイッチ46は、図1に示すように、制御ボックス41近傍のフレーム17中央 に装着されており、フレーム17の傾斜角に応じて開閉しチェーンブロック15、16 ヘの駆動電流の供給を断接する。この水銀スイッチ46は、図4に示すように、所 定径のガラス管(中空容器)47と、ガラス管47内に封入された所定量の水銀48と 、ガラス管47の軸方向に離隔する両端に配設され水平状態のとき双方とも水銀48 に接するよう下方に屈曲している一対の電極49a、49bと、電極49a、49bに負 荷が加えられてもガラス管47の両端にクラック等が発生して気密性が劣化しない よう電極49a、49bを保持する保持ガラス47aと、から構成されいる。なお、ガ ラス管47は水銀48の酸化等による劣化の防止および電極49a、49bおよび水銀48 間の耐電圧を向上させるため内部を所定圧力に真空引きしたり、所定の高圧ガス を封入してもよい。
【0018】 この水銀スイッチ46は、フレーム17が略水平のときには、水銀48が電極49a、 49bの双方に接して電極49a、49b間を導通させてチェーンブロック15、16への 前記駆動電流の供給を維持するが、フレーム17が左右どちらか一方に(例えば5 度以上)傾いたとき、例えば電極49aが持ち上げられ水銀48が電極49b側へ移動 することにより水銀48と上方に持ち上げられた電極49aとの導通を遮断し、チェ ーンブロック15、16への前記駆動電流の供給を遮断する。すなわち、水銀スイッ チ46は鋳枠13が左右どちらか一方に傾いたとき、チェーンブロック15、16への前 記駆動電流の供給を遮断し反転動作を停止するようになっている。
【0019】 なお、FLは床面を示している。 次に、鋳型の作製工程を図6〜図8を用いて説明する。なお、図6はその工程 を示すフローチャート、図7はその工程での反転状態を説明する状態図、図8は その工程の一部を説明する説明図である。 まず、鋳型の下型を所定の工程(図示していない)により作製した後、上型( 鋳型)の型面51を形成する木型52が取り付けられた定盤53上に上枠(鋳枠)13を 載置してその上枠13内に鋳物砂を入れ(ステップ1)、その鋳物砂を硬化する( ステップ2)。次いで、天井クレーン30を上枠13の上方に移動し、幅合わせスケ ール23を基準に幅合わせトロリ21、22を移動してチェーン11、12間の距離を上枠 13幅に合わせる。そして、上枠13の前側フック14a、14bの前記小径部を取り囲 むように吊環18を係合し、後側フック14a、14bの前記小径部にチェーン11、12 を引っ掛けて係合した後、ホイスト33によりフレーム17を吊上げ、図8に示すよ うに木型52を取り外し(抜型し)上型に型面51を形成する(ステップ3)。なお 、木型52が抜けずに上枠13と一緒に吊上げてしまったときには、定盤53の端部を ハンマで叩いて抜型する。また、ステップ3の工程では、抜型した後定盤53を容 易に移動し易いように定盤53の下方にローラコンベア54を準備しておく。
【0020】 次いで、チェーンブロック15、16によって、例えば前側のフック14a、14bを 持ち上げるようチェーン11、12を駆動(図2中、時計回り)して型面51が前面( 図1、2中、破線で示す)となるように上枠13を90度反転し(ステップ4)、 型面51に塗型材を塗る(ステップ5)。次いで、さらにチェーン11、12を同一方 向に駆動して型面51が上面となるように上枠13を+90度反転し(ステップ6) 、表面を着火乾燥し(ステップ7)、鋳物の中空部を形成するための中子(図示 していない)を前記下型の型面内に装着する(ステップ8)。次いで、チェーン 11、12を同一方向に駆動して型面51が下面となるように上枠13を+180度反転 し(ステップ9)、ホイスト33によりフレーム17を吊下ろして前記下型の上に上 枠13を被せ(ステップ10)、前記鋳型を完成する。
【0021】 次に、上述の反転動作における作用を説明する。 チェーンブロック21、22によりチェーン11、12が駆動され上枠13が反転される とき、フレーム17が略水平の場合には、水銀スイッチ46によりチェーンブロック 15、16への前記駆動電流の供給が維持され上枠13が反転される。また、フレーム 17が左右どちらか一方に傾いたとき、水銀スイッチ46によりチェーンブロック15 、16への前記駆動電流の供給が遮断され上枠13の反転動作が停止される。したが って、上枠13が左右に傾いたとき、その鋳枠13の反転動作が停止されチェーン11 あるいはチェーン12がフック14aあるいはフック14bから離脱してしまうことが 防止され、作業者の安全性が向上される。
【0022】 さらに、この吊環18は、鋳枠13の荷重により変形されることによりフック14a 、14bの前記小径部の径程度まで互いに近接され前記大径部の上方の縁部と交叉 する。したがって、吊環18はフック14aおよび14bに確実に係合され、少々フレ ーム17が傾いてもフック14aおよび14bが外れてしまうことが防止され、作業者 の安全がより向上される。
【0023】 また、上枠13の反転動作中では、フック14a、14bとチェーン11、12との係合 位置は吊環18により保持されてチェーン11、12が滑べってしまうことが防止され る。このとき、後側のフック14a、14bは上枠13の荷重によって内方にチェーン 11、12により締め付けられる。したがって、反転動作中に上枠13が勝手に回転し てしまうことがなくなる。これは、前側のフック14a、14bを下げて反対方向に 上枠13を反転させるときにおいても同様である。
【0024】 このように本実施例においては、フレーム17が傾いたとき、水銀スイッチ46に よりチェーンブロック21、22の駆動が停止されるとともに、吊環18によりチェー ン11またはチェーン12がフック14aまたはフック14bから離脱してしまうことが 防止される。したがって、作業者の安全性が向上される。また、水銀スイッチ46 をフレーム17に装着しているので、水平な部位を持たない鋳枠にも対応すること ができる。
【0025】 また、前側のフック14a、14bの前記小径部が吊環18により取り囲まれ、フッ ク14a、14bとチェーン11、12との係合位置が保持される。したがって、チェー ン11、12が駆動され鋳枠13が反転されるとき、チェーン11、12が滑べってしまう ことが防止される。 また、フレーム17にチェーン11、12間距離を鋳枠13幅に合わせる幅合わせスケ ール23を設けているので、容易にチェーン11、12間の距離を鋳枠13幅に合わせる ことができる。また、天井クレーン30およびチェーンブロック15、16を駆動する ペンダントスイッチ42を備えているので、作業者の安全を確保することができ、 幅合わせトロリ21、22を駆動させるスイッチは制御ボックス41に設けているので 反転動作中の誤操作により幅合わせトロリ21、22を駆動させてしまいチェーン11 、12をフック14a、14bから外してしまうことがない。
【0026】 図9は本考案に係る抜型反転装置の第2実施例を示す図であり、本実施例では 、上述実施例と同様の構成には、同一の符合を付してその説明を省略する。 56は水銀スイッチであり、水銀スイッチ56は制御ボックス41近傍のフレーム17 中央に装着されており、チェーンブロック15、16および制御ボックス41のチェー ンブロック駆動回路44との間に直列に挿入されている。この水銀スイッチ56はフ レーム17の傾斜角に応じて開閉するようになっており、フレーム17の傾斜角が所 定角(例えば、5度)以上になったときチェーンブロック15、16への駆動電流の 供給を遮断する。
【0027】 この水銀スイッチ56は、中央が最下となるよう湾曲している所定径のガラス管 (中空容器)57と、ガラス管57内に封入された所定量の水銀58と、ガラス管57の 中央上方から所定間隔で垂下され水平状態のとき双方とも水銀58に接する一対の 電極59a、59bと、から構成されいる。なお、ガラス管57は水銀58の酸化等によ る劣化の防止および電極59a、59b間の耐電圧を向上させるため内部を所定圧力 に真空引きしたり、所定の高圧ガスを封入してもよい。
【0028】 この水銀スイッチ56は、フレーム17が略水平のときには、水銀58がガラス管57 中央の最下の底面57aに位置して電極59a、59bの双方に接することにより電極 59a、59bの導通させチェーンブロック15、16への前記駆動電流の供給を維持す るが、フレーム17が左右どちらか一方に傾いたとき、水銀58がガラス管57の一方 側端部へ移動して電極59a、59b間の導通を遮断し、チェーンブロック15、16へ の前記駆動電流の供給を遮断する。すなわち、水銀スイッチ56は鋳枠13が左右ど ちらか一方に傾いたとき、チェーンブロック15、16への前記駆動電流の供給を遮 断し反転動作を停止するようになっている。
【0029】 図10および図11は本考案に係る抜型反転装置の第3実施例を示す図であり、本 実施例では、上述実施例と同様の構成には、同一の符合を付してその説明を省略 する。 65は断接回路、66は水銀スイッチであり、断接回路65はチェーンブロック15、 16および制御ボックス41のチェーンブロック駆動回路44との間に直列に挿入され ており、水銀スイッチ66は制御ボックス41近傍のフレーム17中央に装着され、断 接回路65に接続されている。水銀スイッチ66はフレーム17の傾斜角に応じて開閉 するようになっており、断接回路65は水銀スイッチ66の閉/開(接断)に基づい てチェーンブロック15、16への駆動電流の供給をOFF/ON(断接)するよう になっている。
【0030】 水銀スイッチ66は、中央が最下となるよう屈曲している所定径のガラス管(中 空容器)67と、ガラス管67内に封入された所定量の水銀68と、ガラス管47の上方 に位置する両端の双方に配設され左右どちらかに傾いたとき水銀48に接するよう 下方に屈曲している一対の電極69a、69b、70a、70bと、から構成されいる。 なお、ガラス管67は水銀68の酸化等による劣化の防止および電極69a、69b間、 電極70a、70b間の耐電圧を向上させるため内部を所定圧力に真空引きしたり、 所定の高圧ガスを封入してもよい。
【0031】 この水銀スイッチ66は、フレーム17が略水平のときには、水銀68がガラス管67 中央の最下の底面67aに位置して何れの電極69a〜70bにも接しないで電極69a 、69b間および70a、70b間の導通が遮断されており、断接回路65はチェーンブ ロック15、16への前記駆動電流の供給を維持するが、フレーム17が左右どちらか 一方に(例えば5度以上)傾いたとき、水銀スイッチ66は水銀68がガラス管67の 一方側端部へ移動することにより電極69a、69b間あるいは70a、70b間が導通 され、断接回路65がチェーンブロック15、16への前記駆動電流の供給を遮断する 。すなわち、断接回路65および水銀スイッチ66は鋳枠13が左右どちらか一方に傾 いたとき、チェーンブロック15、16への前記駆動電流の供給を遮断し反転動作を 停止するようになっている。
【0032】 本実施例では、上述実施例の作用効果に加え、水銀スイッチ66の水銀68はフレ ーム17が略水平を維持しているときには、電極69a、69bおよび70a、70bに接 しないため、水銀68の劣化等を防止することができる。 なお、上述実施例では、エンドレスチェーンにより鋳枠を反転する抜型反転装 置を説明したが、チェーンの一端側または他端側を巻取りおよび巻き戻して鋳枠 を反転させる抜型反転装置に適用することができることはいうまでもない。また 、水銀スイッチを懸垂フレームに装着しているが鋳枠に直接装着してもよいこと はいうまでもない。
【0033】
【考案の効果】
請求項1記載の考案によれば、懸垂フレームが左右のどちらか一方に所定角度 傾いたとき、水銀スイッチがチェーンブロックへの駆動電流の供給を遮断するの で、反転動作を停止してチェーンの係合部材からの離脱を防止することができる 。その結果、災害の発生を未然に防止することができる抜型反転装置を提供する ことができる。
【0034】 請求項2記載の考案によれば、水銀スイッチを懸垂フレームに装着しその傾斜 角に応じて開閉するようにしているので、多種の鋳枠形状に対応することができ る。 また、請求項3〜5記載の考案によれば、水銀スイッチは、鋳枠が左右のどち らか一方に所定角度傾いたとき、中空容器内を水銀が移動することによりチェー ンブロックへの駆動電流の供給を遮断する簡易な構成となっているので、容易に 既存装置に取り付けることができ、低コストで改良することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る抜型反転装置の第1実施例の全体
構成を示す正面図である。
【図2】その側面図である。
【図3】その要部を示す側面図である。
【図4】その他の要部を示す構成図である。
【図5】その制御回路を示すブロック図である。
【図6】鋳型の作製工程を示すフローチャートである。
【図7】図6の工程においての反転状態を説明する状態
図である。
【図8】図6の工程の一部を説明する説明図である。
【図9】その第2実施例の要部を示す構成図である。
【図10】その第3実施例の要部を示す構成図である。
【図11】その制御回路を示すブロック図である。
【符号の説明】
11、12 チェーン 13 鋳枠(上枠) 14a、14b フック(係合部材) 15、16 チェーンブロック 17 懸垂フレーム(フレーム) 18 吊環 21、22 幅合わせトロリ 30 天井クレーン 41 制御ボックス 44 チェーンブロック駆動回路(駆動回路) 46、56、66 水銀スイッチ(スイッチ) 47、57、67 ガラス管(中空容器) 48、58、68 水銀 49a、49b、59a、59b、69a、69b、70a、70b
電極 57a、67a 底面 65 断接回路

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋳型を製作する鋳枠の左右側方に固設され
    た係合部材に係合し該鋳枠を吊上げる一対のチェーン
    と、それぞれ異なるチェーンを保持し鋳枠を懸吊すると
    ともに該チェーンを駆動して鋳枠を反転させる一対のチ
    ェーンブロックと、該チェーンブロックを中心から離隔
    する両端側で懸垂する懸垂フレームと、前記一対のチェ
    ーンブロックを駆動する駆動回路と、を備えた抜型反転
    装置において、 前記一対のチェーンブロックと駆動回路との間に、前記
    懸垂フレームが左右方向に所定角度傾いたときチェーン
    ブロックヘの駆動電流の供給を遮断するスイッチを設け
    たことを特徴とする抜型反転装置。
  2. 【請求項2】前記スイッチが、 前記懸垂フレームの傾きにより開閉するよう該懸垂フレ
    ームに装着された水銀スイッチであることを特徴とする
    請求項1記載の抜型反転装置。
  3. 【請求項3】前記水銀スイッチが、 中空容器と、該中空容器内に封入された所定量の水銀
    と、該水銀によって前記懸垂フレームが水平のときには
    導通するよう前記中空容器に配設された一対の電極と、
    から構成されたことを特徴とする請求項2記載の抜型反
    転装置。
  4. 【請求項4】前記水銀スイッチが、 中央付近に最下となる底面を有する中空容器と、該中空
    容器内に封入された所定量の水銀と、該水銀によって前
    記懸垂フレームが水平のときには導通するよう前記中空
    容器内の底面付近に配設された一対の電極と、から構成
    されたことを特徴とする請求項2記載の抜型反転装置。
  5. 【請求項5】前記水銀スイッチが、 左右方向に延在し中央付近に最下となる底面を有する中
    空容器と、該中空容器内に封入された所定量の水銀と、
    該水銀によって前記懸垂フレームが左右方向に所定角度
    傾いたときには導通するよう前記中空容器内の左右方向
    の双方に配設された一対の電極と、水銀スイッチの左右
    どちらか一方の電極が導通したとき前記チェーンブロッ
    クヘの駆動電流の供給を遮断する断接回路と、から構成
    されたことを特徴とする請求項2記載の抜型反転装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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