JPH0672850A - 皮膚外用剤 - Google Patents
皮膚外用剤Info
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- JPH0672850A JPH0672850A JP5157340A JP15734093A JPH0672850A JP H0672850 A JPH0672850 A JP H0672850A JP 5157340 A JP5157340 A JP 5157340A JP 15734093 A JP15734093 A JP 15734093A JP H0672850 A JPH0672850 A JP H0672850A
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
示し、R3 は炭素数1〜40の直鎖、分岐鎖又は環状の
アルキル基、アルケニル基又はフルオロアルキル基を示
し、R4 は炭素数7〜40の直鎖、分岐鎖又は環状のア
ルキル基、アルケニル基又はフルオロアルキル基を示
し、lは2以上の数を示し、mは3以上の数を示し、更
にl+m=5〜6000である)を有するオルガノポリ
シロキサン、及び(B)生理活性物質を含有する皮膚外
用剤。 【効果】 この皮膚外用剤を皮膚に適用(塗布)すれ
ば、汗、皮脂、洗浄、摩擦等により生理活性物質が皮膚
表面より逸失せず、長時間適用部位に残留するため、経
皮吸収性だけでなく薬効持続性も良好である。更に水分
蒸散抑制効果、すなわち、水分閉塞効果が高いので特に
乾燥症状を呈する皮膚疾患の治療に特に有用である。
Description
詳細には生理活性物質の皮膚残留性及び経皮吸収性が優
れ、当該生理活性物質の作用を持続的に発揮させること
のできる皮膚外用剤に関する。
雑用等は、特に女性の皮膚にヒビ、アカギレ、肌荒れ等
を生じさせ易く、また主婦湿疹、進行性指掌角皮症等を
悪化させ易いことが知られている。また冬期におけるア
トピー性皮膚炎、老人性乾皮症の悪化等も知られてい
る。斯様な乾燥性皮膚疾患の改善治療のために従来、種
々のクリーム、軟膏類が上市されているにもかかわらず
未だ顕著な効果のあるクリーム、軟膏が提供されている
とは言い難かった。すなわち非ステロイド系抗炎症薬や
ステロイド系抗炎症薬が適用される種々の皮膚疾患に対
して従来から各種の薬剤を配合したクリームや軟膏類が
開発上市されてきているが、これらの外用薬(皮膚外用
剤)は未だ効果が弱く、治療成績が非常に悪い情況にあ
る。また、ステロイド外用薬については薬効成分である
ステロイド剤自体の経皮吸収性が悪く、閉鎖貼布療法に
よって始めて治療効果をあげているのが現状である。
皮表脂質の減少、角質層内水分の減少の2つがあること
がほぼ定説となっている。このことから、皮表水分蒸散
を抑制できる薬剤剤型即ち、水分閉塞性のある薬剤剤型
は皮膚乾燥症状を軽減する効果が高いと考えられ、ワセ
リン等の油性成分を基剤とする製剤が多く使用されてい
る。しかしこれら製剤は水分閉塞効果が高いにもかかわ
らず、逆にべたついたり、汚れたりする欠点が生じ使用
感が良くなかった。特にO/W型クリーム基剤では、乳
化剤が親水性であるため水分閉塞性が低下すること及び
容易に水洗されてしまうため、クリーム基剤による治療
効果は低下してしまうという欠点があった。
してだけでなく、経皮吸収により全身作用を期待するも
のがある。かかる皮膚外用剤は、薬物の経皮吸収性だけ
でなく、薬効の持続性が重要であるもにかかわらず、皮
膚に適用された外用剤は汗、皮脂、摩擦等により容易に
当該適用部位より逸失し、効果の持続性が充分でないと
いう欠点があった。この欠点を克服するため、皮膚に塗
布した薬剤の上から薄いプラスチックフィルムで覆う治
療方法が知られているが、フィルム貼布が面倒で日常的
にはあまり利用されていないのが現状であった。
成分の経皮吸収性が良好で、薬効成分の皮膚表面におけ
る残留性を向上せしめ、長時間その薬効を発揮させるこ
とのできる皮膚外用剤を提供することを目的とする。
発明者らは鋭意研究した結果、生理活性物質に特定のオ
ルガノポリシロキサンを配合した皮膚外用剤を皮膚に適
用すれば、水分、皮脂や摩擦等により生理活性物質が皮
膚表面より逸失せず、長時間適用部位に残留するため、
経皮吸収性が良好でかつ持続的にその薬効が発揮できる
こと、更に水分閉塞性が高く、しかもべたつきが少ない
ため乾燥症状を伴なう皮膚疾患の治療には特に有効であ
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
(B): (A)分子中に
アルキル基を示し、R3 は炭素数1〜40の直鎖、分岐
鎖又は環状のアルキル基、アルケニル基又はフルオロア
ルキル基を示し、R4 は炭素数7〜40の直鎖、分岐鎖
又は環状のアルキル基、アルケニル基又はフルオロアル
キル基を示し、lは2以上の数を示し、mは3以上の数
を示し、更にl+m=5〜6000である)を有するオ
ルガノポリシロキサン、 (B)生理活性物質 を含有する皮膚外用剤を提供するものである。
リシロキサンは(B)成分の洗浄、汗、摩擦等による流
出を抑え(B)成分の皮膚上での残留性を向上させる作
用及び水分閉塞作用を有するものである。
ポリシロキサンは、1分子中に少なくとも3個の炭素数
7〜40の炭化水素基を有するものである。オルガノポ
リシロキサンの分子形態は直鎖状、分岐鎖状及び環状の
いずれであってもよい。
1 及びR2 で示されるアルキル基としては、メチル基、
エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチ
ル基等が挙げられるが、就中メチル基が好ましい。ま
た、R3 及びR4 で示されるアルキル、アルケニル又は
フルオロアルキル基は、直鎖状、分岐鎖状及び環状のい
ずれであってもよいが、R3 が炭素数1〜4のアルキル
基であり、かつR4 が炭素数7〜40(より好ましくは
12〜22、特に好ましくは16〜18)のアルキル
基、アルケニル基又はフルオロアルキル基であることが
好ましい。R4 の具体例としてはオクチル、ノニル、デ
シル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシ
ル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オク
タデシル、ノナデシル、エイコシル、ヘンエイコシル、
ドコシル、テトラコシル、ペンタコシル、ヘキサコシ
ル、ヘプタコシル、オクタコシル、トリアコンチル、テ
トラトリアコンチル、オクタトリアコンチル、テトラコ
ンチル、2−ヘプチルウンデシル、2−ウンデシルペン
タデシル、2−デシルテトラデシル、2−デシルペンタ
デシル、2−エチルヘキシル、2−オクチルドデシル、
2−ウンデシルテトラデシル、メチル分岐イソステアリ
ル、メチル分岐ドデシル(プロピレンテトラマー)、メ
チル分岐ノニル(プロピレントリマー)基等が挙げられ
る。また、l+mは5〜6000であるが、200〜3
000であることが好ましく、更には、l=m=150
〜750でl+mが300〜1500であることが好ま
しい。ここでl、mは重量平均分子量から算出した平均
重合度として求められる。
その融点が10〜50℃、特に20〜40℃であるもの
が好ましい。なお、当該オルガノポリシロキサンの融点
は、示差走査熱量計(DSC)を用いて測定した。
ポリシロキサン単位を分子中のいずれの位置に有してい
る構造であってもよいが、製造の容易性の観点からは、
両単位1ブロックずつが直接に結合しており、これに両
末端残基が結合した単純な構造であるのが好ましい。ま
た、この両末端残基は-OSiR5R6R7(R5 〜R7 は炭素数
1〜4のアルキル基を示す)であることが好ましい。
しては、次の一般式(1)で表わされるものが挙げられ
る。
しては、XF42−A7154、XF42−A504
8、XF42−A5047〔東芝シリコーン(株)製〕
等が挙げられる。
発明皮膚外用剤への配合量は成分(B)の配合量によっ
ても異なるが通常0.01〜40.0重量%(以下、単
に%で示す)、特に2〜20%とすることが望ましい。
例としては、経皮的に吸収され、治療有効濃度に達する
ものであれば特に制限はなく、具体的な例としては次の
ものが挙げられる。
イドロコーチゾン、プレドニゾロン、パラメタゾン、ベ
クロメタゾンプロピオネート、フルメタゾン、デキサメ
サゾン、酢酸デキサメサゾン、ベーターメサゾン、吉草
酸ベーターメサゾン、トリアムシノロン、トリアムシノ
ロンアセトニド、フルオシノロン、フルオシノロンアセ
トニド、プロピオン酸クロベタゾールなど。
ミノフェン、アセチルサリチル酸、サリチル酸メチル、
サリチル酸グリコール、メフェナム酸、フルフェナム
酸、インドメタシン、イブプロフェン、ジクロフェナッ
ク、アルクロフェナック、ブフェキサマック、オキシフ
ェンブタゾン、フェニルブタゾン、アラントイン、l−
メントール、カンファー、グアイアズレン、アズレン、
グリチルレチン酸、グリチルリチン酸ジカリウム、塩酸
チノリジンなど。
系抗生物質(ペニシリン類、セファロスポリン類な
ど)、オキシテトラサイクリン、硫酸フラジオマイシ
ン、エリスロマイシン、クロラムフェニコールなど。
ラゾン、ナイスタチン、クロトリマゾール、ナフチオメ
ート、ピロールニトリン、アムホテリシンB、エキサラ
ミド、塩酸クロルヘキシジンなど。
ルシフェロール、コレカルシフェロール、ビタミン
B12、酢酸トコフェロール、トコフェロールなど。
ェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、クロ
タミトンなど。
ン、リドカイン、ベンゾカイン、アミノ安息香酸エチル
など。
セリン、ニフェジピン、ジピリダモールなど。
クロホスファミド、ブスルファン、アクチノマイシンな
どの抗悪性腫瘍剤、モルヒネ、コデイン、ナロルフィ
ン、ペンタゾシンなどの麻薬性鎮痛薬、プロスタグラン
ジン類製剤、バルビタール、チオペンタールなどの催眠
剤、クロルプロマジン、レセルピンなどの向精神薬、エ
ストラジオール、メチルテストステロンなどのホルモン
剤など。
ゾン、吉草酸ベーターメサゾン、インドメタシン、アラ
ントイン、ブフェキサマック、クロトリマゾールが本発
明により経皮吸収がより改善される物質として挙げられ
る。
量は各々の物質の使用目的及び用量に従い適宜決定され
る。
必須2成分を添加配合することにより調製される。本発
明においては、前記必須成分の他、通常化粧料に用いら
れる可溶化剤、油剤、乳化剤、粉体、紫外線散乱剤、pH
調整剤、増粘剤、色素、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸
収剤、香料、キレート剤、収れん剤、殺菌剤、賦活剤、
エタノール、イソプロパノール等のアルコールを本発明
の効果を損わない範囲で配合することができる。更に本
発明皮膚外用剤の剤型には乳化型、分散型、二層型、可
溶化型等どのような剤型のものをも含まれる。
布)すれば、汗、皮脂、洗浄、摩擦等により生理活性物
質が皮膚表面より逸失せず、長時間適用部位に残留する
ため、経皮吸収性だけでなく、薬効持続性も良好であ
る。更に水分蒸散抑制効果、すなわち、水分閉塞効果が
高いので特に乾燥症状を呈する皮膚疾患の治療に特に有
用である。
するが、本発明は、これらの実施例にのみ限定されるも
のではない。
症状に対して臨床試験を行った。
オキシエチレン・ポリオキシプロピレン)シロキサン共
重合体(東レ・ダウ・コーニング・シリコーン社製、B
Y−22−012) 2):オクタデシル変性シリコーン〔式(1)中、R4
=C18H37、l=750、m=750〕
し、加温して混合した(6)を徐々に加えて乳化する。
女20名に対して左右1対比較による単純塗布試験を行
った。
及び市販尿素含有軟膏を1日2回(朝、夕)、1週間患
者の疾患部に単純塗布した。患者20名の薬剤の評価は
表2の通りである。
ヒリヒリ感で途中で使用を中止した例がある。本発明品
により患者の掻痒症状の緩和と、皮膚乾燥症状に著しい
改善が認められた。また、臨床試験中、塗布部位を肉眼
観察したところ、本発明品は長時間塗布部位に残留して
いた。
750、m=750、R4 =C14H29〕
解して70℃に保ち油相部とする。別に(7)〜(1
0)を加熱溶解して70℃に保ち水相部とする。この水
相部に油相部を添加して乳化機により十分に乳化する。
乳化後、かきまぜながら冷却し製品とする。本乳液はさ
っぱりとした使用感触を有するものであった。
750、m=750、R4 =C16H33〕
溶解し油相部とする。別に(8)〜(11)を加熱溶解
して70℃に保ち水相部とする。この水相部に油相部を
添加して乳化機より十分に乳化する。乳化後かきまぜな
がら冷却し製品とする。本クリームはべたつかずしっと
りとした使用感触を有するものであった。
Claims (1)
- 【請求項1】 次の成分(A)及び(B): (A)分子中に 【化1】 (R1 及びR2 はそれぞれ炭素数1〜4のアルキル基を
示し、R3 は炭素数1〜40の直鎖、分岐鎖又は環状の
アルキル基、アルケニル基又はフルオロアルキル基を示
し、R4 は炭素数7〜40の直鎖、分岐鎖又は環状のア
ルキル基、アルケニル基又はフルオロアルキル基を示
し、lは2以上の数を示し、mは3以上の数を示し、更
にl+m=5〜6000である)を有するオルガノポリ
シロキサン、 (B)生理活性物質 を含有する皮膚外用剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15734093A JP3251717B2 (ja) | 1992-06-29 | 1993-06-28 | 皮膚外用剤 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4-170914 | 1992-06-29 | ||
JP17091492 | 1992-06-29 | ||
JP15734093A JP3251717B2 (ja) | 1992-06-29 | 1993-06-28 | 皮膚外用剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0672850A true JPH0672850A (ja) | 1994-03-15 |
JP3251717B2 JP3251717B2 (ja) | 2002-01-28 |
Family
ID=26484827
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15734093A Expired - Lifetime JP3251717B2 (ja) | 1992-06-29 | 1993-06-28 | 皮膚外用剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3251717B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005170842A (ja) * | 2003-12-11 | 2005-06-30 | Shiseido Co Ltd | ポスト処理用皮膚外用剤およびそれを用いた化粧方法 |
JP2008542423A (ja) * | 2005-06-10 | 2008-11-27 | ガルデルマ・ソシエテ・アノニム | 皮膚を通しての薬物の制御放出方法 |
-
1993
- 1993-06-28 JP JP15734093A patent/JP3251717B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005170842A (ja) * | 2003-12-11 | 2005-06-30 | Shiseido Co Ltd | ポスト処理用皮膚外用剤およびそれを用いた化粧方法 |
JP2008542423A (ja) * | 2005-06-10 | 2008-11-27 | ガルデルマ・ソシエテ・アノニム | 皮膚を通しての薬物の制御放出方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3251717B2 (ja) | 2002-01-28 |
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