JPH0672837A - ポリプレニル誘導体を有効成分とする口腔用組成物 - Google Patents
ポリプレニル誘導体を有効成分とする口腔用組成物Info
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- JPH0672837A JPH0672837A JP15849793A JP15849793A JPH0672837A JP H0672837 A JPH0672837 A JP H0672837A JP 15849793 A JP15849793 A JP 15849793A JP 15849793 A JP15849793 A JP 15849793A JP H0672837 A JPH0672837 A JP H0672837A
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Abstract
脂肪族アシル基、C7−C11芳香族アシル基、C8 −C
12芳香脂肪族アシル基;n:0−2]を有するポリプレ
ニル誘導体を有効成分とする口腔用組成物。 【効果】ポリプレニル誘導体を有効成分とする口腔用組
成物は、歯肉のヘモグロビン酸素飽和度を上昇させると
ともに、デオキシヘモグロビン量を減少させ、歯周病の
予防、治療剤として有用である。
Description
果を有する、ポリプレニル誘導体を有効成分とする口腔
用組成物に関する。
きな疾患の一つであり、その予防、治療は口腔衛生上、
重要な問題である。歯周病の予防、治療を目的として、
アプロチン、ロイペプチン、アミラーゼ、トラネキサム
酸等を配合させた口腔用組成物が知られているが(例え
ば、特開昭56−122307号公報、特開昭58−1
94806号公報、特開昭59−152309号公報、
特開昭59−152310公報等)、必ずしも完全に満
足されるものでなく、よりすぐれた歯周病の予防、治療
効果を有する口腔用組成物の開発が望まれている。
亘り、一連のポリプレニル誘導体の歯科領域における薬
理作用を検討した結果、特定のポリプレニル誘導体が歯
肉のヘモグロビン酸素飽和度を上昇させるとともに、デ
オキシヘモグロビン量を減少させ、さらに、毒性も少な
いため、歯周病の予防、治療効果を有する口腔用組成物
として有用であることを見出し、本発明を完成するに至
った。なお、本発明のポリプレニル誘導体は、抗潰瘍作
用を有することが知られているが(例えば、特開昭52
−62213号公報等)、歯科領域における薬理作用は
まったく知られていない。
ポリプレニル誘導体は、一般式
異なって、水素原子、C1 −C4 アルキル基、C2 −C
12脂肪族アシル基、C7 −C11芳香族アシル基またはC
8 −C12芳香脂肪族アシル基を示し、nは、0乃至2を
示す。
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec
−ブチル、イソブチル基であり得、好適には、C1 −C
2 アルキル基であり、特に好適には、メチル基である。
有してもよく、例えば、アセチル、プロピオニル、ブチ
リル、バレリル、イソバレリル、カプロイル、ヘプタノ
イル、オクタノイル、ノナノイル、デカノイル、ラウロ
イル、アクリロイル、メタアクリロイル、クロトノイ
ル、3−ブテノイル基であり得、好適には、C2 −C6
脂肪族アシル基であり、特に好適には、アセチル基であ
る。
ンゾイル、ナフトイル基であり得、好適には、ベンゾイ
ル基である。また、芳香環上には、置換基を有してもよ
く、それらは、例えば、前述したC1 −C4 アルキル
基、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキ
シ、ブトキシのようなC1 −C4 アルコキシ基または弗
素、塩素、臭素、沃素のようなハロゲン原子であり得、
好適には、メチル、メトキシ、弗素、塩素である。
合を有してもよく、例えば、フェニルアセチル、フェニ
ルプロピオニル、フェニルブチリル、フェニルバレリ
ル、ナフチルアセチル、シンナモイル基であり得、好適
には、フェニルアセチル、シンナモイル基であり、特に
好適には、シンナモイル基である。また、芳香環上に
は、置換基を有してもよく、それらは、前述した芳香族
アシル基のものと同様である。
づく幾何異性体が存在するが、本発明の有効成分はこれ
らの異性体を包含する。
て、好適には、 1)R1 およびR2 が、同一であって、水素原子、メチ
ル基、C2 −C12脂肪族アシル基、ベンゾイル基または
シンナモイル基である化合物、 2)R1 およびR2 が、同一であって、水素原子または
C2 −C6 脂肪族アシル基である化合物、 3)R1 およびR2 が、同一であって、水素原子または
アセチル基である化合物、 4)R1 およびR2 が、水素原子である化合物、 5)nが1である化合物 をあげることができる。一般式(I)における好適な化
合物を、次の表1に具体的に例示することができる。
6 、7 、9 、10、 11 、12、 13 、15、 17 、21、22、
23、 25 、26、 28 、29、31、 34 、35、 37 、38およ
び 39 の化合物をあげることができ、さらに好適には、
化合物番号 1、3 、 12 、13、 15 、 21 、22、 25、
26 、28、 29 および31 の化合物をあげることがで
き、さらにより好適には、化合物番号 12 、13、 15 、
21 、22、 25、 26 および28の化合物をあげることが
でき、特に好適には、化合物番号 12 および 15 の化合
物をあげることができる。
するポリプレニル誘導体は、公知化合物であるか公知の
方法によって容易に製造できる(例えば、特開昭52−
62213号公報等)。
て使用する場合、それ自体を適宜、研磨剤(例えば、第
二リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、ピロリン酸カル
シウム、不溶性メタリン酸ナトリウム、シリカ、シリカ
アルミナ、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、レ
ジン等)、粘結剤(例えば、カルボキシメチルセルロー
ズ、ヒドロキシエチルセルローズ、カラゲナン、アラビ
アゴム、ポリビニルアルコール、アルギン酸ナトリウ
ム、ベントナイト等)、湿潤剤(例えば、ポリエチレン
グリコール、ソルビトール、グリセリン、プロピレング
リコール等)、発泡剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウ
ム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリル
スルホ酢酸ナトウム、蔗糖ステアリン酸エステル、アシ
ルサルコシンナトリウム等)、香料(例えば、ペパーミ
ント、スペアミント、1−メントール、オイゲノール、
アネトール等)、甘味剤(例えば、サッカリンナトリウ
ム、ステビオサイド、グリチルリチン、p−メトキシ桂
皮アルデヒド等)、ポリアクリル酸ナトリウム、エタノ
ール、白色ワセリン、ガムベース、トウモロコシ油、防
腐剤、水等と混合し、常法に従って製剤化し、練歯磨、
粉歯磨、水歯磨のような歯磨剤、パスタ剤、塗布剤、う
がい剤、トローチ、チューインガム等(好適には、歯磨
剤、塗布剤)の口腔用組成物の形態で用いられる。さら
に、必要に応じて、塩化リゾチーム、デキストラナー
ゼ、溶菌酵素、ムタナーゼ、クロルヘキシジン、ソルビ
ン酸、アレキシジン、ヒノキチオール、セチルピリジウ
ムクロリド、アルキルグリシン、アルキルジアミノエチ
ルグリシン塩、アラントイン、アミノカプロン酸、トラ
ネキサム酸、アズレン、ビタミンE、モノフルオロリン
酸ナトリウム、フッ化ナトリウム、フッ化第一錫、水溶
性第一もしくは第二リン酸塩、第四級アンモニウム塩、
塩化ナトリウム等を配合することもできる。
の量は、0.001 乃至30重量% (好適には、0.005 乃至10
重量% 、特に好適には、0.01乃至2 重量% )である。
とする口腔用組成物は、歯肉のヘモグロビン酸素飽和度
を上昇させるとともに、デオキシヘモグロビン量を減少
させ、さらに、毒性も少ないため、歯周病の予防、治療
剤としてきわめて有用である。以下に、実施例及び製剤
例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。なお、製剤
例における%は、いずれも重量%を示す。
上下顎左右の中切歯と側切歯の歯間部および側切歯と犬
歯の歯間部の唇側歯肉を試験の対象とした。対象部位の
平均歯肉指数は、1.05であり、平均歯垢指数は、1.26で
あり、歯周ポケットの深さの平均値は2.33mmであった。
これらの値は、対象部位にごく軽度の炎症が存在するこ
とを示している。対象部位を4 分の1 顎ずつの4 ブロッ
クに分け、各ブロック2 ヵ所ずつの歯肉に試験化合物
[化合物番号12の化合物(プラウノトール)の30%トウ
モロコシ油溶液]溶液および対照薬(トウモロコシ油)
をそれぞれ塗布した。なお、塗布の順序は任意とした。
歯肉微小循環の評価は、組織反射スペクトル解析法を用
いて行った。すなわち組織スペクトル分析装置(TS-20
0、住友電工社製)を用いて歯肉の反射スペクトル測定
し、スペクトル分析により、総ヘモグロビン量、ヘモグ
ロビン酸素飽和度、オキシヘモグロビン量およびデオキ
シヘモグロビン量を算出して、血流および酸素需給動態
の指標とするものである。各検体の塗布前、塗布1分
後、5分後、10分後、20分後および30分後に、5
本ずつの歯肉の反射スペクトルを測定し、スペクトル分
析により、総ヘモグロビン量、ヘモグロビン酸素飽和
度、オキシヘモグロビン量およびデオキシヘモグロビン
量を算出して、その平均値をその部位の代表値とした。
その結果を、塗布前の値を100 として、それに対する相
対値を用いて表2に示す。なお、実験に先立ち、各使用
薬剤の吸収スペクトルを透析分光分析法により測定し、
これらが反射スペクトル解析に影響しないことを確認し
た。
±3.37 20分後 85.32 ±2.45 85.80 ±3.05 30分後 91.16 ±3.26 91.31 ±3.13 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− デオキシヘモグロビン量 化合物番号12の化合物 *) トウモロコシ油 塗布前 100 100 塗布1分後 84.00 ±3.43 93.59 ±4.76 5分後 80.70 ±3.40 87.81 ±5.47 10分後 73.82 ±3.27 85.66 ±5.15 20分後 75.63 ±2.80 81.45 ±5.79 30分後 77.42 ±3.31 84.10 ±5.27 ──────────────────────────────────── *) 30%トウモロコシ油溶液を使用した。
キシヘモグロビン量について、上記表2の結果をそれぞ
れ図1および図2に示す。なお、図1および図2におい
て、化合物番号12の化合物の値を ──●── で示
し、対照薬の値を −−○−−で示す。この結果、化合
物番号12の化合物を塗布した場合、対照薬に比べ、ヘモ
グロビン酸素飽和度が有意に増加し、さらにデオキシヘ
モグロビン量が有意に減少することから、化合物番号12
の化合物は、炎症歯肉の微小循環の異常を改善し、歯周
病の予防、治療剤として有効であることが分かる。
た。 第2リン酸カルシウム・2水和物 50.0% グリセリン 20.0% カルボキシメチルセルローズ 1.0% ラウリル硫酸ナトリウム 1.0% 香料 1.0% サッカリンナトリウム 0.1% 化合物番号12の化合物 0.2% フッ化ナトリウム 0.1% 水 残 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 100.0% 。
た。 第2リン酸カルシウム・2水和物 50.0% ソルビット 10.0% グリセリン 10.0% カルボキシメチルセルローズ 1.0% ラウリル硫酸ナトリウム 2.0% 香料 1.0% サッカリンナトリウム 0.1% 化合物番号12の化合物 0.2% モノフルオロリン酸ナトリウム 0.3% エタノール 2.0% ムタナーゼ 0.1% 水 残 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 100.0% 。
た。 炭酸カルシウム 50.0% グリセリン 20.0% カラゲナン 0.5% カルボキシメチルセルローズ 1.0% ラウリルジエタノールアミド 1.0% 蔗糖モノラウレイト 2.0% 香料 1.0% サッカリンナトリウム 0.1% 化合物番号12の化合物 0.2% クロルヘキシジン 0.005% デキストラナーゼ 0.01% 水 残 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 100.0% 。
た。 第2リン酸カルシウム・2水和物 50.0% グリセリン 20.0% カルボキシメチルセルローズ 1.0% ラウリル硫酸ナトリウム 1.0% 香料 1.0% サッカリンナトリウム 0.1% 化合物番号15の化合物 0.2% フッ化ナトリウム 0.1% 水 残 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 100.0% 。
た。 第2リン酸カルシウム・2水和物 50.0% 炭酸カルシウム 30.0% グリセリン 10.0% ラウリル硫酸ナトリウム 1.0% 香料 1.0% サッカリンナトリウム 0.1% 化合物番号12の化合物 0.2% モノフルオロリン酸ナトリウム 0.1% デキストラン 0.5% 水 残 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 100.0% 。
た。 ポリアクリル酸ナトリウム 50.0% グリセリン 30.0% 香料 1.0% サッカリンナトリウム 0.1% 化合物番号12の化合物 0.1% クロルヘキシジン 0.01% エタノール 3.0% リノール酸 0.05% 水 残 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 100.0% 。
ームを製造した。 白色ワセリン 8.0% プロピレングリコール 4.0% ステアリルアルコール 8.0% ポリエチレングリコール4000 25.0% ポリエチレングリコール400 37.0% 蔗糖モノステアレイト 0.5% 化合物番号12の化合物 0.1% デキストラナーゼ 1.0% 水 残 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 100.0% 。
た。 グリセリン 20.0% カルボキシメチルセルローズ 1.0% 化合物番号12の化合物 0.2% 水 残 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 100.0% 。
酸素飽和度の経時変化
グロビン量の経時変化
Claims (1)
- 【請求項1】一般式 【化1】 [式中、R1 およびR2 は、同一または異なって、水素
原子、C1 −C4 アルキル基、C2 −C12脂肪族アシル
基、C7 −C11芳香族アシル基またはC8 −C12芳香脂
肪族アシル基を示し、nは、0乃至2を示す。]を有す
るポリプレニル誘導体を有効成分とする口腔用組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15849793A JP3283341B2 (ja) | 1992-07-01 | 1993-06-29 | ポリプレニル誘導体を有効成分とする口腔用組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17410092 | 1992-07-01 | ||
JP4-174100 | 1992-07-01 | ||
JP15849793A JP3283341B2 (ja) | 1992-07-01 | 1993-06-29 | ポリプレニル誘導体を有効成分とする口腔用組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0672837A true JPH0672837A (ja) | 1994-03-15 |
JP3283341B2 JP3283341B2 (ja) | 2002-05-20 |
Family
ID=26485600
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15849793A Expired - Lifetime JP3283341B2 (ja) | 1992-07-01 | 1993-06-29 | ポリプレニル誘導体を有効成分とする口腔用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3283341B2 (ja) |
-
1993
- 1993-06-29 JP JP15849793A patent/JP3283341B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3283341B2 (ja) | 2002-05-20 |
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