JPH06726U - 型締装置の機械式安全装置 - Google Patents

型締装置の機械式安全装置

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JPH06726U
JPH06726U JP4200592U JP4200592U JPH06726U JP H06726 U JPH06726 U JP H06726U JP 4200592 U JP4200592 U JP 4200592U JP 4200592 U JP4200592 U JP 4200592U JP H06726 U JPH06726 U JP H06726U
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die plate
shaft
movable die
mold clamping
hook
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寛 伊賀
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Shibaura Machine Co Ltd
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Toshiba Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】電気的制御装置を用いない簡単な構成で、型開
き動作時の打撃音の発生を防止する。 【構成】移動ダイプレ−ト3に一端が固定され、中途部
で駆動シリンダ4を貫通摺動させる第1の軸13と、こ
れと同様に設けられ軸方向に連続する歯溝9aを有する
歯溝付き軸9と、第1の軸の中途部に所定の保持力で移
動可能に保持された操作子25と、操作子の移動範囲を
規制するストッパ10,11と、駆動シリンダに回動自
在に軸支されたフック16とで構成する。移動ダイプレ
ートの移動によりフックは型締め時第1の軸を介して移
動する操作子により一方向に回動されて歯溝面9bに係
合し、型開き時反方向に回動されて歯溝から離間し、こ
の状態を保つ。また、フックは安全扉に連係するドック
により、扉を閉じると歯溝に係合し、扉を開くと歯溝か
ら離間する。これにより、型開き動作中に扉を開いても
打撃音を発生せず、型開き状態で移動ダイプレートを係
止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、たとえば、射出成形機やダイキャストマシンなどの型締装置に備え られる機械式安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の機械式安全装置としては、実開昭60−83716号公報に開示され るようなものがある。
【0003】 すなわち、この機械式安全装置は、略のこ歯状に複数の歯みぞを有した歯みぞ 付き軸を可動ダイプレ−トに固定している。この固定ダイプレ−トには歯みぞ付 き軸の軸方向に直交する方向に移動可能なロックプレ−トが取り付けられ、この ロックプレ−トは安全ドアに取り付けられたカムにより動作されるようになって いる。 上記安全ドアが閉じられた状態では、カムはロックプレ−トを歯みぞ付き軸の 歯みぞから解放した状態に保持している。
【0004】 安全ドアが解放されると、カムはロックプレ−トを歯みぞ付き軸の歯みぞに噛 合せる。これにより、可動ダイプレ−トと、固定ダイプレ−トとが機械的に束縛 され、可動ダイプレ−トの型締め方向への前進が阻止され安全が図られるように なっている。
【0005】 しかし、上記のような従来の機械式安全装置では、半自動運転、すなわち、成 形品取り出しなどのために、1成形サイクルごとに安全ドアを開閉させて運転を 行う場合には、大きな音が発生するとともに、機械式安全装置の耐久性が低下す るという問題があった。
【0006】 詳述すると、成形品の取り出しに要する時間を短縮したり、成形品の破損また は落下によるキズ防止のため、突き出し落下させずに成形品を取り出すために半 自動運転が行われるが、この場合には、型開き開始前または、型開き途中に安全 ドアを開くことになるが、移動ダイプレ−トは後退限まで型開動作し停止する。
【0007】 このような作業を行うと、安全ドアが解放された状態で型開きをすることにな るので、型開きの際にロックプレ−トが歯みぞ付き軸の歯みぞに沿って上下運動 してロックプレ−トが歯みぞに衝突し、打撃音が発生する。 この打撃音は1成形サイクルごとに歯みぞの数だけ発生し、大きな騒音となる 。 また、ロックプレ−トおよび歯みぞに衝撃力が作用するため、これらの部品の 耐久性も低下する。 そこで、この問題を解決するものとして実公平2−13147号に開示される ようなものが考案されている。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、実公平2−13147号に開示されるものは、安全装置の作動 にかかる機構、特に、機械式に安全を保証するという条件の中で、電気的制御信 号並びにアクチュエ−タたとえば、エア−シリンダなどの部品を必要とするため 、構成的に複雑化し、故障を発生しやすく安全上の問題が大きいものとなってい る。
【0009】 そこで、本考案は電気的制御信号やアクチュエ−タなどの部品を必要とするこ となく、簡単な構成で、型開き動作時における打撃音の発生を防止できるように した型締装置の機械式安全装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記課題を解決するため、固定ダイプレ−トと、この固定ダイプレ −トに対し接離する方向に往復動自在な移動ダイプレ−トと、この移動ダイプレ −トを移動させる駆動手段と、前記移動ダイプレ−トに一端部が固定され、中途 部を前記駆動手段に離間対向させる第1の軸と、前記移動ダイプレ−トに一端部 が固定され、中途部を上記駆動手段に離間対向させるとともに、軸方向に連続す る凹凸部を有した第2の軸と、前記第1の軸の中途部に所定の保持力で移動可能 に保持された操作子と、前記駆動手段に設けられ上記操作子の移動を所定範囲に 規制する規制手段と、前記駆動手段に回動自在に設けられ、前記移動ダイプレ− トの型締め方向への移動に伴って移動する操作子により、一方向に回動されて前 記第2の軸の凹凸部に係合し、また、前記移動ダイプレ−トの型開き方向への移 動に伴って逆方向に移動する操作子により、他方向に回動されて上記第2の軸の 凹凸部から離間し、その状態を保つロック部材とを具備してなる。
【0011】
【作用】
可動ダイプレ−トが型開き方向に移動すると、第1の軸を介して移動子が移動 され、この移動子によりロック部材が型締め方向とは逆方向に回動して第2の軸 の凹凸部から離間し、その状態を保つことにより、型開き動作時におけるロック 部材と第2の軸の凹凸部との当接を機械的に防止し、打撃音の発生を防止する。
【0012】
【実施例】
以下、本考案を図面に示す一実施例を参照して説明する。 図2は型締装置を概略的に示す構成図である。
【0013】 図中1は架台で、この架台1上には固定ダイプレ−ト2および移動ダイプレ− ト3さらに駆動手段としての型締シリンダ4が所定間隔を存して配設されている 。
【0014】 前記固定ダイプレ−ト2には固定金型6が取り付けられ、移動ダイプレ−ト3 には可動金型5が取り付けられている。前記移動ダイプレ−ト3は前記固定ダイ プレ−ト2に対し接離する方向に移動自在に設けられている。前記移動ダイプレ −ト3の前面部にはバ−固定ブロック7および軸固定ブロック8が設けられてい る。前記バ−固定ブロック7には第1の軸としてのバ−13の一端部が固定され 、このバ−13は上記型締シリンダ4の前面側に離間対向されている。前記軸固 定ブロック8には凹凸部としての歯みぞ9aを有する第2の軸としての溝付き軸 9の一端部が固定され、この溝付き軸9は上記型締シリンダ4の前面側に離間対 向されている。上記型締シリンダ4の前面部には、規制手段としての型締側スト ッパ10および型開側ストッパ11が離間対向する状態で突設されている。さら に、上記型締シリンダ4の前面部には型締側ストッパ10および型開側ストッパ 11の下方に位置して受金12が設けられている。上記バ−13は上記型締側ス トッパ10および型開側ストッパ11に挿通されている。上記型締側ストッパ1 0および型開側ストッパ11には図1に示すようように、上記バ−13を挿通さ せるための挿通口21,22が穿設され、これら挿通口21,22にはブッシュ 23,23が装着されている。 また、上記受金12には上記溝付き軸9が挿通されている。 上記受金12には溝24が形成され、この溝24に後述するフック16の回動 端部が出入されるようになっている。
【0015】 上記型締シリンダ4の前面部には、図4にも示すように、支持部材15を介し てロック部材としてのフック16が取り付けられている。このフック16は支点 17を介して支持部材15の先端部に回動自在に取り付けられ、型開側ストッパ 11に近接されている。上記フック16の上端部には第1のロ−ラ18が回転自 在に設けられ、この第1のロ−ラ18の下部側には第2のロ−ラ20が回転自在 に設けられている。このフック16の下部側の回動端部16aは湾曲状に形成さ れている。このフック16の回動端部16aが上記受金12の溝24に出入され て溝付き軸9に係脱されるようになっている。 一方、上記バ−13の中途部には操作子25が摺動自在に取り付けられている 。 この操作子25は上記型締側ストッパ10および型開側ストッパ11間に位置 して設けられている。 この操作子25の上記フック16に取り付けられた第2のロ−ラ20に近接す る側の端部には傾斜面26が形成されている。 この操作子25は調整ねじ27,27により、バ−13との間の摩擦抵抗が調 整されるようになっている。
【0016】 すなわち、操作子25内にはシュ−28,28が配設され、これらシュ−28 ,28はスプリング29,29により押圧されて上記バ−13の周面に圧接され ている。
【0017】 上記スプリング29,29にはプレ−ト30,30を介して上記調整ねじ27 ,27が当接され、調整ねじ27,27のねじ込み量により、スプリング29, 29の押圧力が調整される。
【0018】 上記操作子25は移動ダイプレ−ト3の移動に伴ってバ−13とともに移動し 、移動ダイプレ−ト3が型締方向に所定距離移動すると、型締側ストッパ10の 一端面が当接して停止され、この停止後はバ−13のみが移動する。
【0019】 また、上記操作子25は移動ダイプレ−ト3が型開方向に所定距離移動すると 、型開側ストッパ11に他端面が当接して停止され、この停止後はバ−13のみ が移動する。この型開方向への操作子25の移動時には、その傾斜面26で上記 フック16の第2のロ−ラ20が押圧され、第2のロ−ラ20が傾斜面26上に 乗り上がる。 また、固定ダイプレ−ト2および移動ダイプレ−ト3さらに型締シリンダ4の 前方部には、図3に示すように、安全扉31がスライド自在に設けられている。 この安全扉31の外面側の一端部には取手32が設けられ、内面側の他端部に はドック33が傾斜状態で取り付けられている。
【0020】 安全扉31が閉じる方向(矢印a方向)にスライド移動されたとき、そのドッ ク31により、フック16に取り付けられている第1のロ−ラ18が押圧される ようになっている。
【0021】 しかして、型締装置の安全扉31を矢印b方向にスライド移動させて解放する と、そのドック33が安全装置のフック16の第1のロ−ラ18から外れ、フッ ク16が支点17を中心として図4において時計方向に回動しその回動端部16 aが歯みぞ付き軸9の歯みぞ9aに係合する。この状態で移動ダイプレ−ト3を 型締め方向に移動させようとすると、歯みぞ付き軸9の歯みぞ9aの垂直面9b がフック16に当接して移動が規制される。
【0022】 また、逆に、移動ダイプレ−ト3を型開き方向に移動させると、操作子25の 傾斜面26により第2のロ−ラ20が押圧され、フック16が反時計方向に回動 し、その回動端部16aが歯みぞ付き軸9の歯みぞ9aから離間し、その状態を 保つ。
【0023】 したがって、移動ダイプレ−ト3を型開き方向に移動させてもフック16の回 動端部16aと歯みぞ付き軸9の歯みぞ9aとが当接して騒音を発生することは ない。
【0024】 なお、移動ダイプレ−ト3が所定距離、型開き方向に移動すると、操作子25 が型開側ストッパ11に当接して停止し、バ−13のみがストッパ11を挿通し て移動する。
【0025】 一方、型締装置の安全扉31を矢印a方向に移動させて閉じると、そのドック 33が安全装置の第1のロ−ラ18を押圧し、第1のロ−ラ18がドック33に 乗り上がる。これにより、フック16が支点17を中心として図4において反時 計方向に回動して歯みぞ付き軸9の歯みぞ9aから離間し、移動ダイプレ−ト3 の型閉方向(矢印a方向)への移動が可能となる。
【0026】 なお、バ−13とシュ−28,28との摩擦抵抗が不足した場合には、バ−1 3が移動したとき、操作子25との間で滑りが生じ第2のロ−ラ20を押圧する ことができない。
【0027】 このため、フック16が回動せず、フック16が歯みぞ付き軸9の歯みぞ9a と連続的に当接して音が発生し、これにより、摩擦抵抗不足が判別されるように なっている。
【0028】 上記したように、可動ダイプレ−ト3の移動に伴ってバ−13を介して移動す る操作子25の移動により、ロック用フック16を回動させ、このロック用フッ ク16の回動端部16aにより、歯みぞ付き軸9をロックし、あるいはそのロッ クを解除するため、電気的な制御が不要になり、構成的に簡略化する。
【0029】
【考案の効果】
本考案は以上説明したように、固定ダイプレ−トと、この固定ダイプレ−トに 対し接離する方向に移動自在な移動ダイプレ−トと、この移動ダイプレ−トを移 動させる駆動手段と、前記移動ダイプレ−トに一端部が固定され、中途部を上記 駆動手段に離間対向させる第1の軸と、前記移動ダイプレ−トに一端部が固定さ れ、中途部を上記駆動手段に離間対向させるとともに、軸方向に連続する凹凸部 を有した第2の軸と、上記第1の軸の中途部に所定の保持力で移動可能に保持さ れた操作子と、上記駆動手段に設けられ上記操作子の移動を所定範囲に規制する 規制手段と、上記駆動手段に回動自在に設けられ、上記移動ダイプレ−トの型締 め方向への移動により、第1の軸を介して移動する操作子により一方向に回動さ れて上記第2の軸の凹凸部に係合し、上記移動ダイプレ−トの型開き方向への移 動により、上記型締め時とは逆方向に移動する操作子により他方向に回動されて 上記第2の軸の凹凸部から離間し、この状態を保つロック部材とを具備したから 、電気的制御信号やアクチュエ−タなどの部品を必要とすることなく、簡単な構 成で、型開き動作時における打撃音の発生を防止できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である機械式安全装置を示す
横断面図。
【図2】図1の機械式安全装置を備える型締装置を概略
的に示す構成図。
【図3】図1の機械式安全装置を備える型締装置を示す
平面図。
【図4】図2中A−A線に沿って示す断面図。
【符号の説明】
2…固定ダイプレ−ト、3…移動ダイプレ−ト、4…駆
動シリンダ(駆動手段)、9a…歯みぞ(凹凸部)、1
0,11…ストッパ(規制手段)、13…バ−(第1の
軸)、16…フック(ロック部材)、25…操作子。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定ダイプレ−トと、 この固定ダイプレ−トに対し接離する方向に往復動自在
    な移動ダイプレ−トと、 この移動ダイプレ−トを移動させる駆動手段と、 前記移動ダイプレ−トに一端部が固定され、中途部を前
    記駆動手段に離間対向させる第1の軸と、 前記移動ダイプレ−トに一端部が固定され、中途部を上
    記駆動手段に離間対向させるとともに、軸方向に連続す
    る凹凸部を有した第2の軸と、 前記第1の軸の中途部に所定の保持力で移動可能に保持
    された操作子と、 前記駆動手段に設けられ上記操作子の移動を所定範囲に
    規制する規制手段と、 前記駆動手段に回動自在に設けられ、前記移動ダイプレ
    −トの型締め方向への移動に伴って移動する操作子によ
    り、一方向に回動されて前記第2の軸の凹凸部に係合
    し、また、前記移動ダイプレ−トの型開き方向への移動
    に伴って逆方向に移動する操作子により、他方向に回動
    されて上記第2の軸の凹凸部から離間し、その状態を保
    つロック部材と、 を具備したことを特徴とする型締装置の機械式安全装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108327037A (zh) * 2018-04-04 2018-07-27 四川麦笠机械设备有限公司 适用于竹木重组模具的抽拉式锁具及其操作方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0445721U (ja) * 1990-08-20 1992-04-17

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CN108327037A (zh) * 2018-04-04 2018-07-27 四川麦笠机械设备有限公司 适用于竹木重组模具的抽拉式锁具及其操作方法

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JP2573891Y2 (ja) 1998-06-04

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