JPH0672513A - 被処理物の移載装置の制御方法および移載方法 - Google Patents

被処理物の移載装置の制御方法および移載方法

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JPH0672513A
JPH0672513A JP13522393A JP13522393A JPH0672513A JP H0672513 A JPH0672513 A JP H0672513A JP 13522393 A JP13522393 A JP 13522393A JP 13522393 A JP13522393 A JP 13522393A JP H0672513 A JPH0672513 A JP H0672513A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 設置された被処理物支持体に対し、移載装置
の動作パターンを自動的に短時間で適正に調整すること
ができ、高い信頼性が得られる移載装置の制御方法を提
供すること、並びに設置された被処理物支持体に対し、
常に適正な位置関係を維持して被処理物を移載すること
のできる移載方法を提供すること。 【構成】 板状の被処理物を支持する被処理物支持体2
1に対し、被処理物を移載する移載装置20の制御方法
において、被処理物支持体21に被処理物と同様の位置
検出用板T,Tを配置し、移載装置20を移動させ
てセンサーSA,SBによって基準位置に対する位置検
出用板T,Tの位置情報を検出し、この位置情報に
基づいて移載装置20の動作を制御する。被処理物の移
載方法においては、フォークとセンサーアーム45とを
具備し、センサーアーム45により位置検出用板T
の位置を検出してその位置情報に基づいて移載装置
20の位置を制御して被処理物を移載する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体ウエハなどの板
状の被処理物を移載するための移載装置の制御方法およ
び移載方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、半導体製造工程においては、半
導体ウエハなどの板状の被処理物を熱処理することが必
要であり、最近においては、高い効率で所要の熱処理を
達成するために、多数の被処理物をバッチ的に処理する
熱処理装置が用いられている。このような熱処理装置に
おいては、多数の被処理物が、例えばキャリアなどの被
処理物保持体からウエハボートなどの適宜の被処理物支
持体に移載され、この被処理物支持体に支持された状態
で熱処理容器内に装入され、所定の熱処理がなされた
後、熱処理容器からそのまま取り出される。そして、当
該被処理物支持体としては、通常、石英より成るウエハ
ボートが用いられている。
【0003】このウエハボートに対するウエハの移載は
移載装置によって行われるが、この移載装置の動作は、
予め定められた動作パターンに従って制御機構によって
制御される。そして、移載装置の動作は、実際に設置さ
れたウエハボートに対して正確になされることが必要で
ある。
【0004】然るに、ウエハボートは、熱処理工程など
において反応生成物などの汚染物質が付着するために定
期的にクリーニングすることが必要であり、このクリー
ニングされた後のウエハボートをクリーニング以前の設
置状態と厳密に同一の状態に設置することは実際上不可
能である。すなわち、ウエハボートの設置位置、設置姿
勢を完全に復元することはきわめて困難であるのみでな
く、クリーニングや例えば1000℃以上の熱処理によ
ってウエハボートに変形や歪みが生ずることもあり、更
にウエハボートが交換される場合もある。そして、この
ような場合に、以前と同一の動作パターンによってウエ
ハの移載を実行すると、ウエハボートの所定の支持溝に
ウエハを適正に支持させることができず、ウエハボート
における支持が不完全となってウエハが脱落したり、甚
だしい場合には、ウエハが支持溝内に挿入されず、ウエ
ハボートを押し倒すおそれもある。
【0005】以上のような事情から、新たにウエハボー
トが設置されたときには、当該ウエハボートに対して整
合された移載動作が実行されるよう、移載装置の動作パ
ターンを調整すること(ティーチング)が必要である。
そして、従来、この移載装置の動作パターンの調整は、
人手によって行われている。すなわち、この動作パター
ンの調整作業は、移載装置のウエハ担持部の各動作パタ
ーンにおける位置が、ウエハボートのすべての支持溝に
対して適正な状態となるよう、具体的には、移載装置の
ウエハ担持部であるフォークがウエハボートに挿入され
たときに、フォークとウエハボートの支持溝との相対位
置が適正な状態となるように、フォークの上下移動、旋
回移動および前後移動の各々における移動方向および移
動量についての調整が、作業者が目視によって状況を確
認しながら当該ウエハ担持部を微小距離づつ移動させる
ことにより、目測によって試行錯誤的に行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この動
作パターンの調整作業は、ウエハボートのすべての支持
溝について移載装置のウエハ担持部の動作状態を確認し
ながら調整する作業であるため、非常に作業負荷が大き
くて長時間を要し、しかも必ずしも常に高い信頼性が得
られない、という問題がある。
【0007】本発明は、設置された被処理物支持体に対
し、移載装置の動作パターンを自動的に、短時間で適正
に調整することができ、しかも高い信頼性が得られる移
載装置の制御方法を提供することを目的とする。本発明
の他の目的は、設置された被処理物支持体に対し、常に
適正な位置関係を維持して高い信頼性で被処理物を移載
することのできる被処理物の移載方法を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る移載装置の
制御方法においては、板状の被処理物を支持する被処理
物支持体に対し、被処理物を担持してこれを移載する被
処理物の移載装置の制御方法において、前記被処理物支
持体における所定の支持個所に被処理物と同様の位置検
出用板を配置し、移載装置を移動させることにより、当
該移載装置に設けられたセンサーによって当該移載装置
における基準位置に対する前記位置検出用板の位置情報
を検出し、この検出位置情報に基づいて、移載装置の動
作を制御することを特徴とする。ここに、位置情報とし
ては、位置検出用板の外周縁位置情報、前進方向情報、
前進距離情報およびレベル位置情報が含まれる。また、
被処理物支持体が3以上の支持個所を有する場合に
は、、互いに離隔した2つの支持個所にそれぞれ位置検
出用板を配置し、各位置検出用板の位置情報を検出する
ことが好ましい。
【0009】本発明に係る被処理物の移載方法において
は、被処理物担持部を有する少なくとも一つのフォーク
と、センサーが取り付けられたセンサーアームとを具備
し、被処理物保持体と被処理物支持体との間で被処理物
を移載する移載装置により前記被処理物を移載する方法
において、前記被処理物支持体の支持個所に位置検出用
板を配置する工程、前記センサーアームにより前記移載
装置の基準位置に対する前記位置検出用板の位置を検出
して前記位置検出用板の位置情報を得る工程、並びに前
記位置情報に基づいて前記移載装置の位置を制御して被
処理物を移載する工程を有することを特徴とする。ここ
に、被処理物支持体の支持個所には少なくとも2枚の位
置検出用板を配置してそれぞれの位置検出用板の位置情
報を得、この位置情報に基づいて被処理物支持体の設置
状態を特定し、この被処理物支持体の設置状態に基づい
て移載装置の位置を制御して被処理物を移載することが
好ましい。
【0010】
【作用】上記の移載装置の制御方法によれば、移載装置
に設けられたセンサーにより、被処理物支持体に支持さ
れた位置検出用板の特定の位置を検出するので、ここに
得られる検出位置情報は、適正に被処理物支持体に支持
された被処理物の位置の基準として高い信頼性を有する
情報であり、従って、この検出位置情報によって移載装
置の動作パターンを調整することにより、当該被処理物
支持体に対する移載装置の動作パターンを適正なものと
することができ、その結果、当該被処理物支持体に対す
る移載装置の移載動作が確実なものとなる。
【0011】上記の被処理物の移載方法によれば、移載
装置に設けられたセンサーにより、高い信頼性を有する
検出位置情報が得られるので、この検出位置情報によっ
て移載装置の位置を制御することにより、被処理物支持
体に対する移載装置の位置を常に適正なものとすること
ができ、その結果、被処理物支持体に対する被処理物の
移載を確実に達成することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。これらの
実施例においては、被処理物として半導体ウエハが用い
られ、被処理物支持体としてウエハボートが用いられて
いるが、本発明の方法においては、被処理物は半導体ウ
エハに限定されるものではなく、例えばLCD等のよう
にその他の板状の被処理体を用いることができ、また被
処理物支持体がウエハボートでなくキャリア、その他の
被処理物支持体であってもよい。
【0013】図1は、本発明方法を適用することのでき
る半導体ウエハの熱処理装置の構成の一例を示す斜視
図、図2はウエハの移動状態を示す説明用斜視図であ
る。この熱処理装置10においては、例えば25枚のウ
エハWが収容されたキャリアCが出入口12において姿
勢変更機構13上に載置され、この姿勢変更機構13に
よりキャリアCの姿勢が90°変更され、このキャリア
Cは次いでキャリア移送機構14によって移送ステージ
15に搬入され、またはキャリアエレベータ16により
キャリアストッカ17に搬入される。そして、移送ステ
ージ15上のキャリアC内のウエハWが、移載装置20
により、ウエハボート21に移載される。
【0014】そして、所定の枚数のウエハWが支持され
たウエハボート21は、ウエハボートエレベータ23に
より上昇させられ、キャップ25が開かれて開放された
下端から当該熱処理容器27内に装入される。そしてキ
ャップ25が閉じられ、この熱処理容器27内におい
て、ヒータ28からの熱によりウエハWの熱処理がなさ
れる。29は出入口12を開閉するオートドアである。
【0015】図3はウエハボート21の一例を示し、こ
のウエハボート21は、石英などの耐熱性、耐食性に優
れた材料からなり、下方の円板30において、例えば直
径方向の線L上に位置する2本のロッドあるいは支柱R
と、当該線Lの後側における2本のロッドRとが、支持
すべきウエハWの外径に適合した円周に沿って立設され
ており、これら4本のロッドRの上端には上方の円板3
1が共通に連結されている。そして、ロッドRの各々に
は、図4に示すように、複数、例えば100〜150の
支持溝Dを有する4本の径方向に延びる支持溝Dの多数
が、長さ方向に沿って一定のピッチで互いに離間して形
成されている。この支持溝Dの開口幅は、例えば厚み
0.725mmの直径8インチのウエハの場合には例え
ば3.5mm、また厚み0.65mmの直径6インチの
ウエハの場合には例えば3.0mmとされる。
【0016】移載装置20におけるウエハボート21に
対する動作パターンは、図5のフロー図のとおりであ
る。 第1段 移載装置20の例えばフォーク状のウエハ担持
部が上下方向に移動されて移送ステージ15におけるキ
ャリアCの移載すべき1枚または複数枚のウエハWのレ
ベルに位置される。 第2段 ウエハ担持部が旋回してキャリアCの方向を向
き、ウエハWの下方に挿入される。 第3段 ウエハ担持部が上昇されてウエハWを掬い上げ
る。 第4段 ウエハボート21におけるウエハWを移載すべ
き支持溝のレベル位置までの距離を計算する。この計算
は、例えば、移載装置20のウエハ担持部を上下方向に
移動させるパルスモータのパルス数によって行われる。 第5段 ウエハ担持部が、パルスモータにより、計算さ
れたパルス数だけ上下方向に移動される。 第6段 ウエハ担持部が旋回されてウエハボート21の
中心方向、すなわち前方のロッドR間の開口の正面方向
を向く。 第7段 図3に矢印Aで示すように、ウエハ担持部がウ
エハボート21に向かって水平方向に前進し、これによ
ってウエハWの外周縁の4点が各ロッドRの支持溝D内
に挿入された状態とされる。 第8段 ウエハ担持部が僅かに下降してウエハWが支持
溝Dの上面部に載置された状態とする。 第9段 ウエハ担持部がウエハボート21から後退す
る。
【0017】その後、上記と同様の動作により、次のウ
エハWについての移載が実行され、この一連の動作が繰
り返されることにより、ウエハボート21に対するウエ
ハWの移載工程が遂行される。なお、ウエハボート21
の上方の支持溝DからウエハWの載置が行われるのが通
常である。
【0018】而して、本発明においては、ウエハボート
21が新たに設置されたときに、以下の方法によって、
移載装置20の動作パターンの調整がなされる。
【0019】先ず、図6に示すように、設置されたウエ
ハボート21の最上段の支持溝および最下段の支持溝に
それぞれ位置検出用板T1,T2を挿入してその各々を
適正状態に支持させる。この作業は人手によって行われ
る。この位置検出用板T1,T2は、例えば図7に示す
ように、その直径が実際のウエハWと同等の円形板より
成り、その中心には微小な貫通孔Hが形成された、例え
ばシリコンより成るものである。
【0020】図6の例における移載装置20は、垂立す
るボールネジ40と、このボールネジ40に設けられ
た、ボールネジ40の回転によって上下方向に移動する
ハンドリングアーム41と、ボールネジ40を回転駆動
するパルスモータ42と、このパルスモータ42を制御
する、記憶機能を有する制御機構43とを有する。ハン
ドリングアーム41は、図7に示すようにボールネジ4
0を中心に旋回可能であり、この旋回角度は、ボールネ
ジ40の下端に設けられた旋回角度センサー44により
検出される。
【0021】ハンドリングアーム41には、前方に突出
するセンサーアーム45が前進および後退自在に設けら
れており、センサーアーム45の先端部の上面および先
端面には、それぞれ、位置検出用板T1,T2の位置情
報を検出するための第1のセンサーSAと第2のセンサ
ーSBが設けられている。ここに、第1のセンサーSA
は、位置検出用板T1,T2の中心位置および外周縁位
置を検出するものであり、第2のセンサーSBは、位置
検出用板T1,T2の周面を検出するものである。これ
らの第1のセンサーSAおよび第2のセンサーSBは、
いずれも光学反射型センサーにより構成することができ
るが、これに限られるものではない。
【0022】そして、図8(イ)に示すように、ボール
ネジ40によりハンドリングアーム41を2枚の位置検
出用板T1,T2間における適宜の高さレベルに移動さ
せ、このレベルにおいてセンサーアーム45を前進させ
てその先端部が位置検出用板T1,T2間に位置された
状態とする。このとき、センサーアーム45のレベル位
置は位置検出用板T1,T2間であれば自由である。ま
たセンサーアーム45の先端部は、位置検出用板T1,
T2の直径の例えば1/4程度内方に入った位置に前進
されていることが好ましい。
【0023】次に、図8(ロ)に示すように、第1のセ
ンサーSAが上方の位置検出用板T1を検出するまでハ
ンドリングアーム41を上昇させてセンサーアーム45
の先端部を位置検出用板T1の下面に接近させ、その状
態で停止させる。次いで図8(ハ)に示すように、セン
サーアーム45をその先端部が位置検出用板T1の外方
に位置されるまで後退させる。このとき、第1のセンサ
ーSAにより位置検出用板T1の外周縁位置が検出され
る。この外周縁位置情報a1は、そのときのセンサーア
ーム45の前進距離の値に基づいて、例えばボールネジ
40を基準原点としたときの距離として計算され、例え
ばセンサーアーム45におけるエンコーダによる数値と
して制御機構43に記憶される。
【0024】次に、図9(イ)および図10に示すよう
に、ボールネジ40を中心としてハンドリングアーム4
1を水平面内で回転させることにより、第1のセンサー
SAを位置検出用板T1の外周縁Pと交叉する円弧Mに
沿って旋回させ、これによって外周縁Pと円弧Mとの交
叉点X1,X2を検出する。そして、このときの旋回角
度θの情報が旋回角センサー44により検出され、この
旋回角度情報がエンコーダによる数値として前記制御機
構43に記憶されると共に、当該旋回角度情報により、
θ/2に相当する前進方向Fが決定され、前進方向情報
b1が制御機構43に記憶される。
【0025】次に、図9(ロ)に示すように、位置検出
用板T1の貫通孔Hが第1のセンサーSAによって検出
されるまで、センサーアーム45を前進方向Fに沿って
前進させる。このときの前進距離情報c1が制御機構4
3に記憶される。
【0026】次に、図9(ハ)に示すように、センサー
アーム45を位置検出用板T1の外周縁より外方の規定
位置に位置された状態となるまで後退させ、その後セン
サーアーム45を上方に移動させ、これによって位置検
出用板T1の外周面が第2のセンサーSBによって検出
され、そのレベル位置情報d1がパルスモータ42にお
けるパルス数として制御機構43に記憶される。
【0027】次に、センサーアーム45を下降させ、下
方の位置検出用板T2について、上記と同一の位置検出
を実行することにより、外周縁位置情報a2、前進方向
情報b2、前進距離情報c2およびレベル位置情報d2
が制御機構43に記憶される。
【0028】以上の操作により、設置されたウエハボー
ト21に適正に配置された上方の位置検出用板T1およ
び下方の位置検出用板T2の両方について、外周縁位置
情報、前進方向情報、前進距離情報およびレベル位置情
報が得られる。従って、これらの位置情報に基づいて当
該ウエハボート21の各支持溝Dの位置を計算によって
特定することができ、各支持溝Dのレベル位置情報が得
られる。従って、以上の検出位置情報によって移載装置
20の動作パターンを調整することにより、移載装置2
0のハンドリングアーム41の動作が当該ウエハボート
21に対してきわめて正確に制御されることとなる。
【0029】具体的に説明すると、レベル位置情報d
1,d2を用いて、位置検出用板T1,T2間の各支持
溝Dのレベル位置を計算することができるので、そのハ
ンドリングアーム41の各支持溝Dに対するレベル位置
制御を適正なものとすることができる。すなわち、レベ
ル位置情報d1によって得られる、適宜の基準位置から
上方の位置検出用板T1までのパルスモータ42におけ
るパルス数n1と、レベル位置情報d2によって得られ
る、適宜の基準位置から下方の位置検出用板T2までの
パルスモータ42におけるパルス数n2の差(n1−n
2)を、ウエハボート21における位置検出用板T1,
T2間の既知の溝の数mによって除して得られる商(n
1−n2)/mの値が実際の溝ピッチとして計算され
る。この値は、実際のウエハボート21の状態ときわめ
て近似した非常に高い信頼性を有するものである。
【0030】更に外周縁位置情報a1,a2、前進方向
情報b1,b2並びに前進距離情報c1,c2により、
各レベル位置における正面方向(前進方向F)に到達す
るまでの適正な旋回角度および前進すべき距離情報が得
られる。なお、この操作において、位置検出用板T1,
T2の直径は既知であるから、外周縁位置情報に基づい
て前進すべき距離を計算することができ、従って位置検
出用板の中心の貫通孔Hを検出することは原理的には不
要である。しかし、このように位置検出用板の中心を検
出することにより、一層高い精度の位置情報を得ること
ができる。
【0031】以上のようにして移載装置20の動作パタ
ーンの調整が完了する。すなわち、新たに設置されたウ
エハボート21について、移載装置20における基準位
置、例えばボールネジ40の所定のレベル位置を基準原
点として、この基準原点に対するすべての支持溝Dの上
下方向、左右方向および前進距離が計算されるので、こ
の情報に基づく動作パターンによって移載装置20のハ
ンドリングアーム41を駆動すれば、ウエハボート21
のすべての支持溝Dに対してウエハWを適正に移載する
ことができる。
【0032】以上の方法においては、1枚の位置検出用
板のみを用いてもよい。すなわち、1枚の位置検出用板
よりその位置情報を得ることにより、当該位置検出用板
が配置されている特定の支持溝に関する位置情報が得ら
れるが、当該ウエハボートの支持溝の数および基本的な
溝ピッチの大きさは既知であるので、簡単な計算によ
り、当該位置検出用板について、その外周縁位置情報、
前進方向情報、前進距離情報およびレベル位置情報を得
ることができ、従って基本的にはそれのみで動作パター
ンの調整に必要な位置情報を得ることができる。この場
合において、ウエハボートにおける位置検出用板を配置
する支持溝の位置は特に限定されるものではなく、上方
レベル、下方レベル、中央レベルのいずれであってもよ
い。
【0033】しかしながら、既述のように、2枚の位置
検出用板T1,T2を用い、両者についての位置情報を
比較することにより、ウエハボート21が垂直方向に対
して傾斜している場合や捩れが生じている場合にもその
程度についての情報が得られるので、きわめて正確な調
整を達成することができ、非常に好ましい。この場合に
おいては、2枚の位置検出用板は、ウエハボートにおい
てできるだけ離隔した位置の2つの支持溝に配置するこ
とが好ましく、これによって一層精確な位置情報を得る
ことができる。
【0034】以上において、位置検出用板の外周縁位置
情報、前進方向情報、前進距離情報およびレベル位置情
報を得るための具体的な原理および手段は特に制限され
るものではなく、種々の方法を利用することができる。
すなわち位置検出用板の外周縁および/または中心位置
に適宜の情報源をマーク、変形部、その他によって形成
しておき、これを対応するセンサーによって検出するこ
とも可能である。
【0035】また、以上においては、被処理物支持体と
してウエハボートを用いた場合について説明したが、本
発明においては、被処理物支持体は他のもの、例えばウ
エハキャリアであってもよく、被処理物支持体がどのよ
うな目的で用いられるかは全く自由である。また、本発
明においては、移載装置の構成も特に制限されるもので
はなく、他の構成により、ハンドリングアームを上下方
向、左右方向および前後方向に移動させる構成であって
もよい。
【0036】図11は、本発明に係る被処理物の移載方
法の一実施例を示す。この例において、ウエハボートエ
レベータ23は次のように構成されている。すなわち、
駆動部51にはボールネジ52が連結されており、更に
鉛直上方へ2本のリニアガイド53が延設されている。
ボールネジ52には、載置台54が係合されており、駆
動部51によってボールネジ52を回転させることによ
り、載置台54が上下動するようになっている。この上
下動によって、ウエハを収納したウエハボート21が熱
処理容器27内にロードされ、熱処理後にウエハボート
21がアンロードされる。
【0037】ウエハボート21は、既述の図3および図
4に示したものと基本的に同様の構成を有するが、更に
下方の円板30の下方には、保温筒63と、この保温筒
63の下端に設けられたフランジ64とを具備してい
る。このウエハボート21の各ロッドRにおいても、そ
の長さ方向において、一定の等間隔で支持溝Dが形成さ
れているが、この間隔は、後述する移載装置のフォーク
がウエハに当たることなくウエハ間に挿入することがで
きる程度の大きさに設定されている。
【0038】このウエハボート21は、熱処理容器27
内にロードされた時、フランジ64がマニホールドのフ
ランジと接触することにより熱処理容器27内を密閉す
るようになっている。
【0039】ウエハボートエレベータ23の近傍に配設
された移載装置20は、次のような構成を有する。すな
わち、パルスモータ71にはボールネジ72が連結され
ており、更に鉛直上方に2本のリニアガイド73が延設
されている。ボールネジ72には、第1の載置台74が
係合されており、パルスモータ71によってボールネジ
72を回転させることにより、この第1の載置台74が
上下動するようになっている。
【0040】この第1の載置台74には、回転駆動機構
75の駆動力によりθ1方向に回動する矩形状の第2の
載置台76が連結されている。この第2の載置台76に
は、幅方向に伸びるスリット77が形成されており、こ
のスリット77に沿ってフォーク保持部78が横方向に
移動可能に連結されている。
【0041】フォーク保持部78は、複数(本実施例で
は5つ)のフォーク79およびこれらフォーク79の上
方に位置されたセンサーアーム79Aを備えている。こ
のフォーク79は、ウエハWを載置して前進後退し、ウ
エハボート21とキャリアストッカ17との間でウエハ
Wを移載するようになっている。このように、フォーク
79は、前後移動、左右移動、水平面内旋回移動および
上下移動できるように構成されている。
【0042】センサーアーム79Aには、第1のセンサ
ーSAおよび第2のセンサーSBが取り付けられてい
る。第1のセンサーSAは、センサーアーム79Aの先
端部上面に取り付けられており、図12(イ)に示すよ
うに、位置検出用板T1,T2に対して矢印で示すその
半径方向にセンサーアーム79Aが移動することによ
り、位置検出用板T1,T2の中心位置(貫通孔Hの位
置)および外周位置を検出する。第2のセンサーSB
は、センサーアーム79Aの先端部端面に取り付けられ
ており、図12(ロ)に示すように、上下方向に移動す
ることにより位置検出用板T1,T2の高さ位置を検出
する。これらの第1のセンサーSAおよび第2のセンサ
ーSBも、既述のように、いずれも光学反射型センサー
によって構成することができるが、これに限られるもの
ではない。
【0043】パルスモータ71、回転駆動機構75およ
びフォーク保持部78はコントローラ80に接続されて
おり、個々の移動が制御される。また、第1のセンサー
SAおよび第2のセンサーSBもコントローラ80に接
続されている。また、コントローラ80にはメモリ81
が接続されており、パルスモータ71、回転駆動機構7
5およびフォーク保持部78の位置情報をメモリ81に
書き込み、必要に応じてメモリ81から読み出してコン
トローラ80に送るようになっている。
【0044】移載装置20におけるウエハボート21に
対する基本的な動作は、図5により説明したところに準
じて、次のようにして行われる。 第1段 パルスモータ71により、第1の載置台74を
介して、移載装置20のフォーク79を上下方向に移動
して移送ステージ15におけるキャリアCの移載すべき
1枚または複数枚のウエハWのレベルに対応させる。 第2段 回転駆動機構75により、第2の載置台76を
介して、フォーク保持部78をキャリアCの方向に旋回
させ、その後フォーク79を前進させてウエハWの下方
に挿入する。 第3段 フォーク79を僅かに上昇させてウエハWを掬
い上げて担持し、その後フォーク79を後退させる。 第4段 ウエハボート21における基準位置からウエハ
Wを移載すべき支持溝のレベル位置までの距離を計算す
る。この距離は、例えば、移載装置20のフォーク79
を上下方向に移動させるパルスモータのパルス数によっ
て表される。 第5段 フォーク79を、パルスモータにより算出され
たパルス数だけ上下方向に移動する 第6段 フォーク79を旋回してウエハボート21と対
面させる。 第7段 図3の場合と同様に、矢印A方向にフォーク7
9を水平方向に前進させ、これによってウエハWの外周
縁の4点が各ロッドRの支持溝D内に挿入された状態と
される。 第8段 フォーク79を僅かに下降させてウエハWをロ
ードRの支持溝Dに支持させる。 第9段 フォーク79をウエハボート21から後退させ
る。
【0045】その後、上記第1段〜第9段までの動作を
繰り返して所望枚数のウエハWについての移載が実行さ
れる。なお、通常はウエハボート21の上方の支持溝D
からウエハWの載置が行われる。
【0046】本発明においては、図13に示すように、
設置されたウエハボート21の最上段の支持溝および最
下段の支持溝にそれぞれ位置検出用板T1,T2を挿入
してその各々を適正状態に支持させる。この作業は人手
によって行われる。この位置検出用板T1,T2は、基
本的に、図7に示したものと同様に、その直径が実際の
ウエハWと同等の例えばシリコンより成る円形板より成
り、中心には微小な貫通孔Hを有するものである。
【0047】第1のセンサーSAおよび第2のセンサー
SBによる位置検出用板T1,T2の位置検出は次のよ
うにして行われる。先ず、図14(イ)に示すように、
ボールネジ72により第1の載置台74を2枚の位置検
出用板T1,T2間における適宜の高さレベルに移動さ
せ、このレベルにおいてセンサーアーム79Aをウエハ
ボート21に向かう方向に前進させて、センサーアーム
79Aの先端部を位置検出用板T1,T2間に位置させ
る。このとき、センサーアーム79Aのレベル位置は位
置検出用板T1,T2間であれば自由である。またセン
サーアーム79Aの先端部は、位置検出用板T1,T2
の外周から直径の例えば1/4程度内方に入った位置ま
で前進させることが好ましい。
【0048】次に、図14(ロ)に示すように、第1の
センサーSAが上方の位置検出用板T1を検出するまで
第1の載置台74を上昇させてセンサーアーム79Aの
先端部を位置検出用板T1の下面に接近させる。次いで
図14(ハ)に示すように、センサーアーム79Aをそ
の先端部が位置検出用板T1の外方に位置されるまで後
退させる。このとき、第1のセンサーSAにより位置検
出用板T1の外周縁位置が検出される。この外周縁位置
情報a1は、そのときのセンサーアーム79Aの前進距
離の値に基づいて、例えばボールネジ72を基準原点と
したときの距離として計算され、例えばセンサーアーム
79Aにおけるエンコーダによりコード化された数値と
してコントローラ80に送られ、更にメモリ81に記憶
される。
【0049】次に、図15(イ)および図16に示すよ
うに、回転駆動機構75により、その駆動軸75Aを中
心として第2の載置台76を水平面内で回転させること
により、第1のセンサーSAを位置検出用板T1の外周
縁Pと交叉する円弧Mに沿って旋回させ、これによって
外周縁Pと円弧Mとの交叉点X1,X2を検出する。そ
して、このときの旋回角度θの情報は、例えば駆動軸7
5Aに設けられた旋回角センサー(図示せず)により検
出され、この旋回角度情報はエンコーダによりコード化
された数値としてコントローラ80に送られメモリ81
に記憶される。これと共に、当該旋回角度情報により、
θ/2に相当する前進方向Fが決定され、前進方向情報
b1がコントローラ80を介してメモリ81に記憶され
る。
【0050】次に、図15(ロ)に示すように、位置検
出用板T1の貫通孔Hが第1のセンサーSAによって検
出されるまで、センサーアーム79Aを前進方向Fに沿
って前進させる。このときの前進距離情報c1がコント
ローラ80を介してメモリ81に記憶される。
【0051】次に、図15(ハ)に示すように、センサ
ーアーム79Aを位置検出用板T1の外周縁より外方の
規定位置に位置された状態となるまで後退させ、センサ
ーアーム79Aを上方に移動させる。これによって位置
検出用板T1の外周面が第2のセンサーSBによって検
出され、そのレベル位置情報d1がコントローラ80に
送られ、パルスモータ71におけるパルス数として算出
されてメモリ81に記憶される。
【0052】次に、センサーアーム79Aを下降させ、
下方の位置検出用板T2について、上記と同一の位置検
出を実行することにより、外周縁位置情報a2、前進方
向情報b2、前進距離情報c2およびレベル位置情報d
2が制御機構43に記憶される。
【0053】以上の操作により、設置されたウエハボー
ト21に適正に配置された上方の位置検出用板T1およ
び下方の位置検出用板T2の両方について、外周縁位置
情報、前進方向情報、前進距離情報およびレベル位置情
報が得られ、メモリ81に記憶される。そして、この記
憶された位置情報に基づいて計算を行い、ウエハボート
21の移載すべき支持溝Dの位置を特定する。この移載
すべき支持溝Dの位置情報に基づいて、コントローラ8
0により移載装置20の位置を制御することにより、移
載装置20のフォーク79の動作がウエハボート21に
対してきわめて正確に行われる。
【0054】具体的に説明すると、レベル位置情報d
1,d2を用いて、位置検出用板T1,T2間の各支持
溝Dのレベル位置を計算することができるので、そのフ
ォーク79の各支持溝Dに対するレベル位置制御を適正
なものとすることができる。すなわち、レベル位置情報
d1によって得られる、適宜の基準位置から上方の位置
検出用板T1までのパルスモータ71におけるパルス数
n1と、レベル位置情報d2によって得られる、当該基
準位置から下方の位置検出用板T2までのパルスモータ
71におけるパルス数n2の差(n1−n2)を、ウエ
ハボート21における位置検出用板T1,T2間の既知
の支持溝の数mによって除して得られる商(n1−n
2)/mの値が実際の溝ピッチとして算出される。この
値は、実際のウエハボート21の状態ときわめて近似し
た非常に高い信頼性を有するものである。
【0055】更に外周縁位置情報a1,a2、前進方向
情報b1,b2並びに前進距離情報c1,c2により、
各レベル位置における正面方向(前進方向F)に到達す
るまでの適正な旋回角度および前進すべき距離情報を算
出する。なお、この操作において、位置検出用板T1,
T2の直径に関する情報を予めメモリ81に記憶させて
おくことにより、外周縁位置情報に基づいて前進すべき
距離を計算することもできるが、この場合にも、位置検
出用板の中心位置を検出してその情報を利用することが
好ましい。
【0056】以上のようにして移載装置20の位置が制
御される。すなわち、新たに設置されたウエハボート2
1について、移載装置20における基準原点に対するす
べての支持溝Dの上下方向、左右方向および前進距離が
計算されるので、この情報に基づいて移載装置20の第
1の載置台74および第2の載置台76、並びにフォー
ク79を駆動することにより、ウエハボート21のすべ
ての支持溝Dに対してウエハWを適正に移載することが
できる。
【0057】以上のように、2枚の位置検出用板T1,
T2を用い、両者についての位置情報を比較することに
より、ウエハボート21が鉛直方向に対して傾斜してい
る場合や捩れが生じている場合にも、その傾斜や捩れの
情報を得ることができ、この情報に基づいて移載装置2
0の位置が制御されるため、ウエハWがウエハボート2
1と擦過されることなく、従ってウエハWが損傷される
ことなしに、ウエハWの所期の移載をきわめて好適に達
成することができる。この実施例においても、2枚の位
置検出用板は、ウエハボートにおいてできるだけ離隔し
た位置の2つの支持溝に配置することが好ましく、これ
によって一層精確な位置情報を得ることができる。
【0058】以上の実施例においては、2枚の位置検出
用板を用いているが、1枚の位置検出用板のみを用いて
もよい。すなわち、1枚の位置検出用板よりその位置情
報を得ることにより、当該位置検出用板が配置されてい
る特定の支持溝に関する位置情報が得られるが、この位
置情報と、既知である当該ウエハボートの支持溝の数お
よび基本的な溝ピッチの大きさの情報とを用いて、簡単
な計算により、当該位置検出用板について、その外周縁
位置情報、前進方向情報、前進距離情報およびレベル位
置情報を得ることができる。これにより、移載装置20
の位置の制御に必要な位置情報を得ることができる。こ
の場合において、ウエハボートにおける位置検出用板を
配置する支持溝の位置は特に限定されるものではなく、
上方レベル、下方レベル、中央レベルのいずれであって
もよい。
【0059】また、フォークの1回の移載動作毎に、上
記外周縁位置情報、前進方向情報、前進距離情報および
レベル位置情報に基づいて移載装置を制御することによ
り、一層正確な移載を行うことができる。また、位置検
出用板を3枚以上用いてもよい。
【0060】以上においても、位置検出用板の外周縁位
置情報、前進方向情報、前進距離情報およびレベル位置
情報を得るための具体的な原理および手段は特に制限さ
れるものではなく、種々の方法を利用することができる
ことは勿論であり、位置検出用板の外周縁および/また
は中心位置に適宜の情報源をマーク、変形部、その他に
よって形成しておき、この情報源をセンサーによって検
出して上記の各情報を得ることも可能である。
【0061】また、以上においては、被処理物支持体と
してウエハボートを用いた場合について説明したが、本
発明においては、被処理物支持体は他のもの、例えばウ
エハキャリアであってもよく、被処理物支持体がどのよ
うな目的で用いられるかは全く自由である。また、移載
装置の構成も特に制限されるものではなく、他の構成に
より、第1の載置台および第2の載置台、並びにフォー
ク保持部を上下方向、左右方向および前後方向に移動さ
せる構成であってもよい。
【0062】
【発明の効果】以上のように、本発明の被処理物の移載
装置の制御方法によれば、新たに設置された被処理物支
持体に対し、移載装置の動作パターンを自動的に、しか
も短時間で適正に調整することができ、更に高い信頼性
が得られる。そして、位置検出用板を適正に配置するの
みで自動的に動作パターンの調整が達成されるので、人
手をかける必要がなく、従って通常きわめて狭隘な熱処
理装置などにおける移載装置の動作パターンの調整にき
わめて好適である。
【0063】また、本発明の被処理物の移載方法によれ
ば、新たに設置された被処理物支持体に対し、移載装置
の位置を自動的に、しかも短時間で適正に制御すること
ができ、これにより、非常に高い信頼性で被処理物の移
載を行うことができる。そして、位置検出用板を適正に
配置するのみで自動的に移載装置の制御が達成されるの
で、人手をかける必要がなく、従って通常きわめて狭隘
な熱処理装置などにおける移載装置の位置の制御にきわ
めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を適用することのできる半導体ウエ
ハの熱処理装置の構成の一例を示す斜視図である。
【図2】図1の例におけるウエハの移載の態様を示す説
明用斜視図である。
【図3】ウエハボートの一例の構成を示す斜視図であ
る。
【図4】ウエハボートのロッドにおける支持溝を示す説
明用斜視図である。
【図5】移載装置におけるウエハボートに対するウエハ
移載に係る動作パターンを示すフロー図である。
【図6】本発明の被処理物の移載装置の制御方法に係る
一実施例におけるウエハボートと移載装置の構成を示す
側面図である。
【図7】図6の実施例におけるウエハボートと移載装置
の構成を示す平面図である。
【図8】図6の実施例における上方の位置検出用板の位
置検出プロセスの前段を示す側面図である。
【図9】図6の実施例における上方の位置検出用板の位
置検出プロセスの後段を示す側面図である。
【図10】図6の実施例における旋回角度情報検出プロ
セスの原理を示す説明用平面図である。
【図11】本発明の被処理物の移載方法に係る一実施例
における移載装置の構成を示す斜視図である。
【図12】(イ)は第1のセンサーSAと位置検出用板
T1,T2との関係を示す説明図、(ロ)は第2のセン
サーSBと位置検出用板T1,T2との関係を示す説明
図ある。
【図13】図11の実施例におけるウエハボートと移載
装置の位置関係を示す側面図である。
【図14】図11の実施例における上方の位置検出用板
の位置検出プロセスの前段を示す側面図である。
【図15】図11の実施例における上方の位置検出用板
の位置検出プロセスの後段を示す側面図である。
【図16】図11の実施例における旋回角度情報検出プ
ロセスの原理を示す説明用平面図である。
【符号の説明】
10 熱処理装置 W ウエハ C キャリア 12 出入口 13 姿勢変更機構 14 キャリア
移送機構 15 移送ステージ 16 キャリア
エレベータ 17 キャリアストッカ 20 移載装置 21 ウエハボート 23 ウエハボ
ートエレベータ 25 キャップ 27 熱処理容
器 28 ヒータ 29 オートド
ア 30 下方の円板 L 線 R 前方ロッド 31 上方の円
板 D 支持溝 T1,T2 位
置検出用板 H 貫通孔 40 ボールネ
ジ 41 ハンドリングアーム 42 パルスモ
ータ 43 制御機構 44 旋回角度
センサー 45 センサーアーム SA,SB セ
ンサー P 外周縁 M 円弧 X1,X2 交叉点 51 駆動部 52 ボールネジ 53 リニアガ
イド 54 載置台 63 保温筒 64 フランジ 71 パルスモ
ータ 72 ボールネジ 73 リニアガ
イド 74 第1の載置台 75 回転駆動
機構 75A 駆動軸 76 第2の載
置台 77 スリット 78 フォーク
保持部 79 フォーク 79A センサ
ーアーム 80 コントローラ 81 メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熊坂 岩夫 岩手県江刺市岩谷堂字松長根52番地 東京 エレクトロン東北株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の被処理物を支持する被処理物支持
    体に対し、被処理物を担持してこれを移載する被処理物
    の移載装置の制御方法において、 前記被処理物支持体における所定の支持個所に被処理物
    と同様の位置検出用板を配置し、 移載装置を移動させることにより、当該移載装置に設け
    られたセンサーによって当該移載装置における基準位置
    に対する前記位置検出用板の位置情報を検出し、 この検出位置情報に基づいて、移載装置の動作を制御す
    ることを特徴とする移載装置の制御方法。
  2. 【請求項2】 前記位置情報が、位置検出用板の外周縁
    位置情報、前進方向情報、前進距離情報およびレベル位
    置情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の移載装
    置の制御方法。
  3. 【請求項3】 被処理物支持体が3以上の支持個所を有
    し、互いに離隔した2つの支持個所にそれぞれ位置検出
    用板を配置し、各位置検出用板の位置情報を検出するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の移載装置の制御方法。
  4. 【請求項4】 被処理物担持部を有する少なくとも一つ
    のフォークと、センサーが取り付けられたセンサーアー
    ムとを具備し、被処理物保持体と被処理物支持体との間
    で被処理物を移載する移載装置により前記被処理物を移
    載する方法において、 前記被処理物支持体の支持個所に位置検出用板を配置す
    る工程、 前記センサーアームにより前記移載装置の基準位置に対
    する前記位置検出用板の位置を検出して前記位置検出用
    板の位置情報を得る工程、並びに前記位置情報に基づい
    て前記移載装置の位置を制御して被処理物を移載する工
    程を有することを特徴とする被処理物の移載方法。
  5. 【請求項5】 被処理物担持部を有する少なくとも一つ
    のフォークと、センサーが取り付けられたセンサーアー
    ムとを具備し、被処理物保持体と被処理物支持体との間
    で被処理物を移載する移載装置により前記被処理物を移
    載する方法において、 前記被処理物支持体の支持個所に少なくとも2枚の位置
    検出用板を配置する工程、 前記センサーアームにより前記移載装置の基準位置に対
    する個々の位置検出用板の位置を検出してそれぞれの位
    置検出用板の位置情報を得る工程、 前記それぞれの位置情報に基づいて前記被処理物支持体
    の設置状態を特定する工程、並びに前記特定された前記
    被処理物支持体の設置状態に基づいて前記移載装置の位
    置を制御して被処理物を移載する工程を有することを特
    徴とする被処理物の移載方法。
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