JPH0672117U - 照明器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】陳列される商品の種類が変わっても適切な照射
が得られる。 【構成】ランプを装着したソケット台２と、このソケッ
ト台２の前後方向および上方を囲みソケット台２に対し
て前後方向にスライド自在に取付けた枠体１と、この枠
体１の側方に取付けられ内面に前方へ下り勾配になった
ガイド１５を設けた側板４と、ランプ８の上方を覆い側
面に形成したランプ８と略同軸の回動軸１４をソケット
台２に回動自在に取付けた反射板３と、一端が回動軸１
４に取付けられ他端にガイド１５に案内される伝動軸１
６を設けた伝動具５とを備え、枠体１を前方へ移動させ
た状態で伝動軸１６はガイド１５の後端に位置し、反射
板３は前方を照射するように傾斜していることを特徴と
するものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、棚板等に固定される照明器具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来例では、図５（ａ）に示すように、棚板５１に陳列される商品５０の嵩が 高い場合には、棚板５１前方を集中的に照らした方が効果的であるため、照明器 具５２を棚板５１の最前に取付けている。逆に、商品５０の嵩が低い場合には、 図５（ｂ）に示すように、棚板５１後方を集中的に照らした方が効果的であるた め、照明器具５２を棚板５１の中央部よりに取付けている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の照明器具は、上記のように商品５０の種類に応じて棚板５１の決まった 位置に固定していたので移動させることはできず、例えばシーズンを通して一つ の棚板５１に陳列される商品５０の種類が変わる場合には対応できないという問 題点があった。

【０００４】 したがって、この考案の目的は、陳列される商品の種類が変わっても適切な照 射が得られる照明器具を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案の照明器具は、ランプを装着したソケット台と、このソケット台の前 後方向および上方を囲み前記ソケット台に対して前後方向にスライド自在に取付 けた枠体と、この枠体の側方に取付けられ内面に前方へ下り勾配になったガイド を設けた側板と、前記ランプの上方を覆い側面に形成した前記ランプと略同軸の 回動軸を前記ソケット台に回動自在に取付けた反射板と、一端が前記回動軸に取 付けられ他端に前記ガイドに案内される伝動軸を設けた伝動具とを備え、前記枠 体を前方へ移動させた状態で前記伝動軸は前記ガイドの後端に位置し、前記反射 板は前方を照射するように傾斜していることを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】

枠体を前方へ移動させた状態で伝動軸はガイドの後端にあり、これに伴い反射 板は前方を照射するように傾斜している。この状態から枠体を後方へ移動させる と、伝動軸がガイドに案内されて相対的に移動しガイドの前端に位置する。これ に伴い反射板は回動軸を軸心にして手前側へ回動し後方を照射するように傾斜す る。また、枠体の内面の反射面積が、枠体を移動させた側に増えるため照射効率 が良い。

【０００７】

【実施例】

この考案の一実施例の照明器具を図１ないし図４に基づいて説明する。 この照明器具は、図１に示すように、枠体１、ソケット台２、反射板３、一対 の側板４，４、一対の伝動具５，５を備え、棚板６の下面に取付けられその下に 陳列した商品を照射する。

【０００８】 枠体１は、側方および下方に開口した略コ字形で、長手方向に対して直交する 方向に長くした長孔７が上面に穿設してある。この枠体１の内面は反射面となる 。 ソケット台２は、両端にランプ８を接続するソケット９が取付けられ、リベッ ト１１を取付けるための取付孔１０が枠体１の長孔７に対応するように上面に穿 設してある。リベット１１の上部は長孔７にスライド自在に嵌合し得る。これに 伴い、ソケット台２が枠体１の内部で移動できるように、ソケット台２の上面の 幅を枠体１の上面の幅よりも小さくしておく。また、ソケット台２の端面には、 ランプ８の軸心と略同心状の軸孔１２が穿設してある。

【０００９】 反射板３は、ソケット９が余裕をもって入る孔１３が設けられ、両端面に回動 軸１４が外側に突設してある。回動軸１４はソケット台２の軸孔１２に回転自在 に嵌入され、これによって反射板３はソケット台２に対し回動軸１４を軸心とし て回動自在となる。なお、図では反射板３の波形にしてあるがこれ以外でもよい 。

【００１０】 側板４は、枠体１の両側に取付けられる。また、その内面には、図２に示すよ うに、前方へ下り勾配となった湾曲形状のガイド１５が設けてある。 伝動具５は、ソケット台２の端面と側板５の間に配置され、一端が軸孔１２か ら突出した回動軸１４に取付けられ、他端にカイド１５に案内される伝動軸１６ が突設してある。この場合、図３に示すように、枠体１を前方へ移動させた状態 で伝動軸１６はガイド１５の後端に位置し、反射板３は前方を照射するように傾 斜している。

【００１１】 この照明器具の組立時には、ソケット台２に、反射板３、ソケット９、伝動具 ７を上記のようにして順次装着するとともに、ソケット台２にリベット１１を取 付ける。このリベット１１が長孔７に嵌合するように枠体１をソケット台２の上 から被せ、上記のように伝動軸１６がガイド１５に案内されるように側板４を枠 体１の側方に取付ける。そして、枠体１がスライド自在となるようにリベット１ １の位置でソケット台２を棚板６の下面に固定する。この場合、図３に示すよう に、枠体１を前方へスライドさせた状態で、棚板６の前端面と枠体１の前面が面 一になるようにしてある。

【００１２】 つぎに、この照明器具の使用状態について説明する。まず、棚板６の下方に陳 列される商品の嵩が高い場合には、図４に示すように、枠体１を前方へスライド させる。このとき、最初の設定通り伝動軸１６はガイド１５の後端に位置し反射 板３は棚板６の前方を照射するように傾斜している。また、この状態では枠体１ の内面の反射面積がソケット台２より前側で増えるため前方の照射効率が良い。 また、商品の嵩が低い場合には、図４に示すように、枠体１を後方へスライドさ せる。これに伴い、伝動軸１６がガイド１５に沿って案内されガイド１５の前端 に位置し、反射板３が回動軸１４を軸心にして手前側に回動し棚板６の後方を照 射するように傾斜する。また、この状態では枠体１の内面の反射面積がソケット 台２より後側で増えるため後方の照射効率が良い。また、図３および図４に示す ように反射板３の回動角の範囲内であれば、任意の角度に設定することができる ため、照射方向を最適にすることができる。また、枠体１および反射板３を動か すことができるのでランプ８の交換も容易になる。

【００１３】

【考案の効果】

この考案の照明器具によれば、枠体をスライドさせることにより、伝動軸がガ イドに案内されて反射板が回動軸を軸心にして回動する。このため、例えばこの 照明器具を棚板に取付けた場合にその下に陳列される商品の嵩に応じてランプの 照射方向を最適にすることができる。また、枠体を前方へスライドさせると反射 板は前方を照射するように傾斜しかつ反射板の内面の反射面積が前側に増え、枠 体を後方へスライドさせると反射板は後方へ照射するように傾斜しかつ反射板の 内面の反射面積が後側に増えるため、照射効率が一層良くなる。また、枠体およ び反射板が動くためランプの交換が容易になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例の分解斜視図である。

【図２】側板の内側面図である。

【図３】棚板の前方を照射する場合の作用説明図であ
る。

【図４】棚体の後方を照射する場合の作用説明図であ
る。

【図５】従来例の説明図である。

【符号の説明】

１ 枠体 ２ ソケット台 ３ 反射板 ４ 側板 ５ 伝動具 ８ ランプ １４ 回動軸 １５ ガイド １６ 伝動軸

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ランプを装着したソケット台と、このソ
   ケット台の前後方向および上方を囲み前記ソケット台に
   対して前後方向にスライド自在に取付けた枠体と、この
   枠体の側方に取付けられ内面に前方へ下り勾配になった
   ガイドを設けた側板と、前記ランプの上方を覆い側面に
   形成した前記ランプと略同軸の回動軸を前記ソケット台
   に回動自在に取付けた反射板と、一端が前記回動軸に取
   付けられ他端に前記ガイドに案内される伝動軸を設けた
   伝動具とを備え、前記枠体を前方へ移動させた状態で前
   記伝動軸は前記ガイドの後端に位置し、前記反射板は前
   方を照射するように傾斜していることを特徴とする照明
   器具。