JPH067187Y2 - フェンス用パイプ材の接続構造 - Google Patents

フェンス用パイプ材の接続構造

Info

Publication number
JPH067187Y2
JPH067187Y2 JP13195888U JP13195888U JPH067187Y2 JP H067187 Y2 JPH067187 Y2 JP H067187Y2 JP 13195888 U JP13195888 U JP 13195888U JP 13195888 U JP13195888 U JP 13195888U JP H067187 Y2 JPH067187 Y2 JP H067187Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sleeve body
pipe material
end edge
edge sleeve
main pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP13195888U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0253454U (ja
Inventor
誠宏 安田
功二 山本
弘和 駒井
Original Assignee
川鉄建材工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 川鉄建材工業株式会社 filed Critical 川鉄建材工業株式会社
Priority to JP13195888U priority Critical patent/JPH067187Y2/ja
Publication of JPH0253454U publication Critical patent/JPH0253454U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH067187Y2 publication Critical patent/JPH067187Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fencing (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はフェンス用パイプ材の接続構造に係り、詳しく
は、パイプ材を橋渡して他の二本のパイプ材を連結し、
フェンス用枠体を構成するようにしたパイプ材の接続構
造の改良に関するものである。
〔従来の技術〕
角形もしくはパイプ材の鋼材またはアルミニウム材を組
み合せて枠体を作り、それを支柱に取り付けるようにし
たイクステリアとしてのフェンスは知られている。その
ようなフェンスの代表的なものは、上下各々の横棧とそ
れを上下に接続する縦棧とが必要となる。その縦棧と横
棧との接続は、一般に溶接によっている。その場合、例
えば実開昭53-18027号公報に記載されているように、横
棧と縦棧との接続のために、小さな接続突子が予めそれ
ぞれの横棧の側部に溶接などで取り付けられる。そし
て、縦棧の両端部をその突子に被せるようにして嵌入さ
せ、縦棧を上下の横棧で挟みつけるような構造が採用さ
れる。このような接続突子と縦棧との嵌入は一般的に圧
入方式とされるので、いずれの棧にも、その外面に溶接
の跡が見えなくなり、イクステリアとしての美的な外観
が確保される利点がある。
一方、特開昭52-109733号公報には、角材を相互に突き
合わせた接合構造が記載されている。この場合にも、横
棧の上側面もしくは下側面に連結部材が予め溶接され、
それに縦棧を被せることにより、相互が接続されるよう
になっており、その外観の美的維持が図られる。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、上記のような構成のフェンスをパイプ材で構
成するような場合には、縦棧と横棧との接続部位が曲面
となる。そのために、一般的には縦棧の両端部に横棧の
外周面に沿った円弧状の嵌入部を形成し、その嵌入部に
横棧の側面を当接させ、両棧の突当て接合を可能にして
いる。ところが、縦棧が何本も必要となる場合、多数の
縦棧の両端部を機械加工して上記嵌入部を形成するので
は、非常な製作手間を要すると共にコストアップとな
る。しかも、フェンスの枠体を組み立てるとき、縦棧と
横棧の突当部の周囲すなわち縦棧の端部周縁と横棧の側
部外周との間に溶接を施す必要がある。このような場合
には、溶接跡が横棧と縦棧との交差個所に現れることに
なるので、イクステリアとして採用されるような場合に
は、溶接部分の見栄えをよくするために外面仕上げが必
要となる。その仕上げ作業はフェンス用枠体の製造にお
いてはその最終工程でなされることになるので、非常に
手間の要するものとなる。
本考案は上記の問題に鑑みなされたもので、その目的
は、フェンス用枠体がパイプ材で構成されるような場合
に、その横棧と縦棧との接続を溶接によっているにもか
かわらず溶接跡が外部に現れず、したがって、溶接を施
した個所の仕上げ作業を必要とすることなく外観が保た
れ、イクステリアとしての見栄えを向上させることがで
きること、作業現場での組立て工事が簡単であって、し
かも、簡単な小部品を予め機械工場で多量に製作するだ
けで、横棧と縦棧との接続作業を容易に行うことができ
ること、を実現するフェンス用パイプ材の接続構造を提
供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案のフェンス用パイプ材の接続構造は、離隔して配
置された二本の主パイプ材が、接続用パイプ材を橋渡し
て連結され、フェンス用枠体が構成されるようにしたパ
イプ材の接続構造に適用される。
その特徴とするところは、第1図(a)および(b)を
参照して、主パイプ材4の側面にほぼ密着して当接する
嵌着凹部8が一端に形成される一方、接続用パイプ材5
の端縁5a〔第3図参照〕に当接すると共にその接続用
パイプ材5の端部内面5b〔第3図参照〕に嵌入する係
合部9が他端に形成された中空状の第一端縁スリーブ体
7Aおよび第二端縁スリーブ体7Bとが設けられる。一
方の主パイプ材4Aは、嵌着凹部8a〔第4図(a)参
照〕が当接された第一端縁スリーブ体7Aとその嵌着凹
部8aの内部で溶接固着され、他方の主パイプ材4B
は、嵌着凹部8b〔第4図(b)参照〕を介して第二端
縁スリーブ体7Bと当接される。一方の主パイプ材4A
に固着された第一端縁スリーブ体7Aの内部には、その
端縁スリーブ体7Aの径方向に延びる渡し部材11が設
けられると共に、その渡し部材11にねじ孔12が形成
される。他方の主パイプ材4Bの側面には、第二端縁ス
リーブ体7Bが当接する部位に挿通孔15が形成される
と共に、その挿通孔15の対向部位にレンチ挿入孔17
が開口される。第一端縁スリーブ体7Aおよび第二端縁
スリーブ体7Bのそれぞれの係合部9に接続用パイプ材
5の両端部が嵌入された状態で、レンチ挿入孔17、挿
通孔15、接続用パイプ材5を縦通するねじ棒16が、
ねじ孔12に螺合され、そのねじ棒16のヘッド16a
が他方の主パイプ材4Bのレンチ挿入孔17から突出し
ないようになっている。
また、他方の主パイプ材4Bと第二端縁スリーブ体7B
との当接個所を、第二端縁スリーブ体7Bの嵌着凹部8
bの内部で溶接固着〔第4図(b中の破線参照〕するよ
うにしておいてもよい。
〔作用〕
一方の主パイプ材4Aに第一端縁スリーブ体7Aを内面
で予め固定しておく。他方の主パイプ材4Bの上に一方
の主パイプ材4Aを対向させ、第二端縁スリーブ体7B
が嵌入された接続用パイプ材5を第一端縁スリーブ体7
Aに嵌め、主パイプ材4,4の先端を接合する。ねじ棒
16をレンチ挿通孔17から他方の主パイプ材4Bを交
差するように通し、挿通孔15を通って接続用パイプ材
5内を縦通させる。そのねじ棒16の先端を一方の主パ
イプ材4Aに取り付けられた第一端縁スリーブ体7Aの
ねじ孔12に捩じ込む。ねじ棒16のヘッド16aが他
方の主パイプ材4Bの内部に入るが、レンチ挿入孔17
から挿入されたレンチによって、ヘッド16aが回転さ
れ、両主パイプ材4A,4Bは強固に締結される。した
がって、他方の主パイプ材4Bに取り付けられている第
二端縁スリーブ体7Bは、一方の主パイプ材4Aに取り
付けられている第一端縁スリーブ体7Aと他方の主パイ
プ材4Bとの間で、接続用パイプ材5を介して挟まれ、
固定されることになる。
第二端縁スリーブ体7Bと他方の主パイプ材4Bとを溶
接している場合も、両主パイプ材4A,4Bは接続用パ
イプ材5を介して、ねじ棒16によって同様に締結され
る。
〔考案の効果〕
本考案によれば、フェンス用枠体を構成する枠材がパイ
プ材である場合に、パイプとパイプとの接合に必要とさ
れる円弧状の部分の外面における溶接が不要となり、溶
接を施した個所の仕上げ作業を必要とすることなく、イ
クステリアとして採用されるフェンス等に溶接跡が現れ
ず、見栄えが向上する。端縁スリーブ体自体は別部品と
して製作されるが、予め機械加工ができるのでコスト高
とならず、多量に製作することができる。しかも、作業
現場での組立て工事は、主パイプ材と接続用パイプ材と
を簡単な接合作業でもって進められ、作業性の向上と工
期の短縮を図ることができる。
〔実施例〕
以下に、本考案をその実施例に基づき詳細に説明する。
第2図はフェンス用枠体1が支柱2,2に取り付けら
れ、一連のフェンス用枠体1によってフェンス3を構成
している正面図である。そのフェンス用枠体1は、本例
においては、上下二本の水平に長い主パイプ材4,4を
備え、一方は上横棧4Aを、他方は下横棧4Bを形成い
ている。この上横棧4Aと下横棧4Bとの間には、接続
用パイプ材である何本かの縦棧5〔図示は一本〕が配置
されていて、上横棧4Aと下横棧4Bとを接続して、フ
ェンス用枠体1の構成を可能にするとともに、その変形
を防止するように機能する。
本例の上横棧4Aの左右の端部には、下方向に延びる縦
曲部4a,4aが形成され、下横棧4Bに設けられた同
様の縦曲部4b,4bとそれぞれの先端が当接されて一
体化される。このフェンス用枠体1には、二本の捕助横
棧6,6も取り付けられるようになっており、それらが
縦棧5とも接続されている。
このようなフェンス用枠体1を構成するための上横棧4
Aならびに下横棧4Bと縦棧5との接続には、第3図に
示すような端縁スリーブ体7が用いられる。この端縁ス
リーブ体7を採用すると、接続用パイプ材5と主パイプ
材4,4の上下の接続が容易になされる。それのみなら
ず、第2図の例では、捕助横棧6と上述の縦曲部4a,
4bとの接続の場合にも適用することができる。一般的
にいえば、相互に離隔して配置された二本のパイプ材を
他のパイプ材で連結し、枠体を構成させることができる
のである。その際、端縁スリーブ体7は、二本のパイプ
材をT字形に突き当てて接続する場合に、接合のための
溶接が必要とされる個所を外部に露呈させず、フェンス
として見栄えをよくすることができるようにする。その
ために、以下に述べるように、溶接を内部に施すことが
できるように配慮されている。
端縁スリーブ体7の一端には、第3図に示すように、主
パイプ材4の側面にほぼ密着して当接する円弧状の嵌着
凹部8が、機械加工によって予め形成される。そして、
嵌着凹部8の反対側である他端には、接続用パイプ材5
の端縁5aに当接すると共にその接続用パイプ材5の端
部内面5bに嵌入する係合部9が形成されている。接続
用パイプ材5を固定する係合部9は、その係合機能を十
分に発揮させるため当接面9aと受け部9bとからなっ
ている。受け部9bにおいては接続用パイプ材5をほぼ
圧入する接合形態がとられるが、若干隙間があっても差
し支えない。端縁スリーブ7自体は中空状とされている
が、その適用される個所に応じて、次に述べるごとく、
第一端縁スリーブ体7Aおよび第二端縁スリーブ体7B
の二種類が製作される。
第一端縁スリーブ体7Aは、上横棧4Aと縦棧5との間
で使用されるものであり、第4図(a)のように、上横
棧4Aにその嵌着凹部8aを当接させた後、その嵌着凹
部8aの内面において図示のごとく、第一端縁スリーブ
体7Aと上横棧4Aとが点溶接10などで固着接合さ
れ、溶接跡が外面に現れないようにされる。この第一端
縁スリーブ体7Aの内部には、その径方向に延びる渡し
部材11が設けられる。この渡し部材11の中央にはね
じ孔12を備えたナット13が固定され、後述するねじ
棒16〔第1図参照〕の先端を螺合させることができる
ようになっている。なお、渡し部材11は予め第一端縁
スリーブ体7Aに一体に形成しておいても、また、溶接
で取り付けるようにしておいてもよいが、その位置はで
きるだけ前記した係合部9の近傍に設けられ、嵌着凹部
8aに嵌め込まれた上横棧4Aの側面に、螺合されたね
じ棒16の先端が当たらないように配慮される。ちなみ
に、渡し部材11にナット13固定せず、図示しない
が、孔14にねじ棒16の先端が螺合する雌ねじを刻設
しておいてもよい。
第二端縁スリーブ体7Bは、第4図(b)に示すよう
に、嵌着凹部8bや係合部9を介して、下横棧4Bと縦
棧5とを接続するために使用されるものである。これ
は、必ずしも下横棧4Bと溶接される必要がないが、溶
接される場合には第一端縁スリーブ体7Aのときと同様
に破線で示した要領による。なお、第二端縁スリーブ体
7Bはねじ棒16が挿通するだけであるので、上述した
渡し部材は設けられてない。
このような第二端縁スリーブ体7Bが当接する下横棧4
Bには、嵌着凹部8bのほぼ中心位置にねじ棒16が通
過する挿通孔15が設けられている。第1図に示すよう
に、主パイプ材4,4に接続用パイプ材5を橋渡して接
合するとき、ねじ棒16が使用されるが、それを下横棧
4Bに交差して通すために、その挿通孔15の対向部位
に、挿通孔15よりも径の大きいレンチ挿入孔17が開
口される。
ねじ棒16は、第一端縁スリーブ体7Aおよび第二端縁
スリーブ体7Bのそれぞれの係合部9に縦棧5の両端部
が嵌入された状態で、レンチ挿入孔17、挿通孔15、
縦棧5に縦通される。そして、上横棧4aに溶接止めさ
れた第一端縁スリーブ体7Aのナット13に完全に螺合
された状態では、そのねじ棒16のヘッド16aが、下
横棧4Bのレンチ挿入孔17から突出しない長さに選定
されている。したがって、ヘッド16aの先端内部には
六角穴が形成され、レンチ挿入孔17を通過して下横棧
4Bの内部に入ったヘッド16aを六角レンチで回転さ
せる必要であるため、レンチ挿入孔17はヘッド16a
の径より大きくなっている。このレンチ挿入孔17は下
横棧4Bの下側となるので、接近しなければ人目に触れ
ることはないし、また、水抜き穴としても機能させるこ
とができる。
なお、下横棧4Bの内部にはねじ棒16のヘッド16a
を締め付けたときの締結力を安定にするために、中空孔
の設けられた先端が下横棧4Bの内面円弧に沿うよう成
形された座金18が挿入されている〔第1図(c)参
照〕。下横棧4Bの肉厚が大きい場合には、ヘッド16
aの固定時に下横棧4Bが部分的に変形することはない
ので、その場合には、座金18はなくても差し支えな
い。
本例においては、前述したごとく、第2図に示した捕助
横棧6にも端縁スリーブ7が採用されており、その捕助
横棧6と上横棧4Aならびに下横棧4Bのそれぞれの縦
曲部4a,4bとにおいてもT字形の当接となってい
る。この端縁スリーブ体7も前述と同様の形状のもので
よいが、第5図に示すように係合部9の受け部9bが長
くされている。なお、上横棧4Aと下横棧4Bとの当接
部の結合は、例えば上横棧4Aの内部に予め接合スリー
ブ19が挿入され、それをリベット20で固定してお
き、下横棧4Bがその結合スリーブ19に嵌り合った時
点で、さらにリベット21で止めることによって強固に
なされる。
一方、捕助横棧6と縦棧5との接合構造においては、第
1図に示すように、中継スリーブ22が予め挿入固着さ
れた一方の捕助横棧6Aがあり、他方の捕助横棧6Bが
中継スリーブ22に被さるようにして対向される。縦棧
5にはその捕助横棧6A,6Bが挿通する程度の水平な
孔23があけられており、また、中継スリーブ22には
前述したねじ棒16が挿通するように上下に対向した孔
24,24があけられている。ちなみに、フェンス用枠
体1を支柱2に取り付ける部位においては、それぞれに
フック25,26〔第2図参照〕が設けられており、主
パイプ材4に取り付けられる例でいえば、第6図に示す
ように、U字形に薄板が変形されたものである。これら
のフック25,26は、第2図に示すように重ね合わさ
れ、図示しない軸棒を入れると支柱2とフェンス用枠体
1とが接続される。
このような構成のフェンス用枠体1におけるパイプ材
4,5の接続構造によれば、次のようにしてそれらを接
続することができる。
第7図に示すように、溶接棒27を渡し部材11に干渉
しないように第一端縁スリーブ体7Aの係合部9側から
挿入し、上横棧4Aに第一端縁スリーブ体7Aを内面で
予め固定しておく。まず、第2図のように、下横棧4B
の上に上横棧4Aを対向させ、第二端縁スリーブ体7B
が嵌入された縦棧5を第一端縁スリーブ体7Aに嵌め、
主パイプ材4の縦曲部4a,4bの先端を当接させる。
そして、第5図のように、縦曲部4aに取り付けられて
いる接合スリーブ19に下横棧4Bが嵌め込まれると、
リベット21で上横棧4Aと下横棧4Bとが接合され
る。
一方、捕助横棧6については、上横棧4Aと下横棧4B
の縦曲部4a,4bにそれぞれ予め端縁スリーブ体7が
固定されているので、縦横5に2本の捕助横棧6A,6
Bを第1図のように挿入する。捕助横棧6Bの左端を端
縁スリーブ体7に取り付けるときは、捕助横棧6Bの右
端を捕助横棧6Aの左端に当接するまで右方向へずら
せ、再度左方向へ移動させるときに、その左端を端縁ス
リーブ体7の係合部9の受け面9bに嵌入する〔第5図
参照〕。次に、捕助横棧6Aを中継スリーブ22と一体
で左方向へずらせ、捕助横棧6Aの左端を捕助横棧6B
の右端に当接するまで退避させる。このとき、中継スリ
ーブ22は捕助横棧6B内へ進入する。そして、捕助横
棧6Aを右方向へ移動させ、その右端を端縁スリーブ体
7に嵌入する。
フェンス用枠体1は左右に例えば3m近くもあり、その
中央部における変形や歪を防止するために縦棧5が固定
される。上記のようにして捕助横棧6A,6Bが取り付
けられた後、第1図に示すように、ねじ棒16をレンチ
挿通孔17から下横棧4Bを交差するように通し、挿通
孔15を通って縦棧5内を縦通させ、捕助横棧6Aに固
定されている中継スリーブ22の孔24,24を経て、
上横棧4Aに取り付けられた第一端縁スリーブ体7Aの
ナット13にねじ棒16の先端を捩じ込む。その場合
に、ねじ棒16のヘッド16aが下横棧4Bの内部に入
っていくが、レンチ挿入孔17から入れられたレンチに
よって、ヘッド16aは回転される。ヘッド16aの基
部側には予め座金18が入れられているので、ねじ棒1
6を回転させれば、座金18は下横棧4Bの上部内面に
当接し、増し締めすると、座金18を介して下横棧4B
と上横棧4Aとは強固に締結される。したがって、下横
棧4Bに取り付けられている第二端縁スリーブ体7B
は、上横棧4Aに取り付けられている第一端縁スリーブ
体7Aと下横棧4Bとの間で、縦棧5を介して挟まれ、
固定されることになる。前述したように、第二端縁スリ
ーブ体7Bと下横棧4Bとを溶接している場合には、フ
ェンス用枠体1の組み立て手順は若干異なるものの、上
横棧4Aと下横棧4Bとを縦棧5で締結する要領は同じ
である。
このようにして取り付ければ、フェンス用枠体1を構成
する枠材がパイプ材であった場合に、パイプとパイプと
の接合に必要とされる円弧上の部分、すなわち、本例に
おいては端縁スリーブ体7に形成されている嵌着凹部8
でもって接合される部分の外面における溶接が不要とな
り、イクステリアとして採用されるフェンス等に溶接跡
が現れず、見栄えが向上する。端縁スリーブ体自体は別
部品として製作しなければならないが、このような接続
金具類は、NC機などにより予め簡単に削り出すことが
できるので、コスト的にも高いものとならず、しかも、
それぞれのパイプの接合に必要な形状を簡単に成形する
ことができる。
本例の説明では、ねじ棒を用いて上横棧と下横棧とを縦
棧でつなぐようなフェンスで説明したが、例えば、左右
に設けられる二本の縦横棧を水平な横棧で接続する場合
にも端縁スリーブ体とねじ棒とを用いて同様の接続形態
をとることができる。また、端縁スリーブ体を用いて主
パイプ材と接続用パイプ材とを傾斜させて接続させる場
合には、上記のようなT型接合の場合と異なり、嵌着凹
部を斜め接合に適した形状としておけばよい。なお、端
縁スリーブ体7は第4図(a),(b)のように、その
断面がやじり状である必要はなく、第7図中の破線で示
すように、等肉厚のものであってもよい。その場合には
第8図に示すように上横棧4Aなどの外形とほぼ同じ程
度となり、フェンスの外観も少し趣の異なったものとす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本考案のフェンス用パイプ材の接続構造
を示す要部図、第1図(b)は同図(a)のII−II線矢
視図、第1図(c)は同図(a)のIII−III線矢視断面
図、第2図は本考案が適用されるフェンスの正面図、第
3図は端縁スリーブ体の外観正面図、第4図(a)は第
一端縁スリーブ体の断面図、第4図(b)は第二端縁ス
リーブ体の断面図、第5図は主パイプ材の縦曲部におけ
る接合構造の一例を示す断面図、第6図は第5図のVI−
VI線矢視断面図、第7図は端縁スリーブ体と主パイプ材
とを溶接する場合の作業図、第8図は第1図のVIII−VI
II線矢視断面図である。 1……フェンス用枠体、4……主パイプ材、4A……上
横棧、4B……下横棧、5……接続用パイプ材(縦
棧)、5a……端縁、5b……端部内面、7……端縁ス
リーブ体、7A……第一端縁スリーブ体、7B……第二
端縁スリーブ体、8,8a,8b……嵌着凹部、9……
係合部、10……点溶接、11……渡し部材、12……
ねじ孔、15……挿通孔、16……ねじ棒、16a……
ヘッド、17……レンチ挿入孔。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】離隔して配置された二本の主パイプ材が、
    接続用パイプ材を橋渡して連結され、フェンス用枠体が
    構成されるようにしたパイプ材の接続構造において、 上記主パイプ材の側面にほぼ密着して当接する嵌着凹部
    が一端に形成される一方、前記接続用パイプ材の端縁に
    当接すると共にその接続用パイプ材の端部内面に嵌入す
    る係合部が他端に形成された中空状の第一端縁スリーブ
    体および第二端縁スリーブ体と、 一方の主パイプ材は、前記嵌着凹部が当接された第一端
    縁スリーブ体とその嵌着凹部の内部で溶接固着され、 他方の主パイプ材は、前記嵌着凹部を介して第二端縁ス
    リーブ体と当接され、 前記一方の主パイプ材に固着された第一端縁スリーブ体
    の内部には、その端縁スリーブ体の径方向に延びる渡し
    部材が設けられると共に、その渡し部材にねじ孔が形成
    され、 前記他方の主パイプ材の側面には、前記第二端縁スリー
    ブ体が当接する部位に挿通孔が形成されると共に、その
    挿通孔の対向部位にレンチ挿入孔が開口され、 前記第一端縁スリーブ体および第二端縁スリーブ体のそ
    れぞれの係合部に前記接続用パイプ材の両端部が嵌入さ
    れた状態で、前記レンチ挿入孔、挿通孔、接続用パイプ
    材を縦通するねじ棒が、前記ねじ孔に螺合され、 そのねじ棒のヘッドが前記他方の主パイプ材のレンチ挿
    入孔から突出していないことを特徴とするフェンス用パ
    イプ材の接続構造。
  2. 【請求項2】前記他方の主パイプ材と第二端縁スリーブ
    体との当接個所は、第二端縁スリーブ体の嵌着凹部の内
    部で溶接固着されていることを特徴とする請求項1に記
    載のフェンス用パイプ材の接続構造。
JP13195888U 1988-10-07 1988-10-07 フェンス用パイプ材の接続構造 Expired - Lifetime JPH067187Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13195888U JPH067187Y2 (ja) 1988-10-07 1988-10-07 フェンス用パイプ材の接続構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13195888U JPH067187Y2 (ja) 1988-10-07 1988-10-07 フェンス用パイプ材の接続構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0253454U JPH0253454U (ja) 1990-04-18
JPH067187Y2 true JPH067187Y2 (ja) 1994-02-23

Family

ID=31388495

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13195888U Expired - Lifetime JPH067187Y2 (ja) 1988-10-07 1988-10-07 フェンス用パイプ材の接続構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH067187Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0253454U (ja) 1990-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002242303A (ja) 鋼管柱の継手工法
JPH067187Y2 (ja) フェンス用パイプ材の接続構造
JP2657026B2 (ja) 柱・梁接合構造
JPH10318223A (ja) 部材同士の締結構造
JP3158115B1 (ja) 鋼管柱の接合構造物、および同接合構造物の施工方法
JPH03166442A (ja) 上下柱の接合装置
JPS58199696A (ja) 配管仮組み治具
JPH07150635A (ja) 形鋼を使用した柱と梁の仕口構造
JP2612152B2 (ja)
JPS606495Y2 (ja) コンクリ−ト補強用異形鉄筋の継手構造
JP2840209B2 (ja) 異径鋼管柱の柱・柱接合構造
JP3179073B1 (ja) 鋼管柱の接合構造
JP2591517B2 (ja) 形材の結合方法
JPH0727281Y2 (ja) バルコニー腰壁構造
JP2841146B2 (ja) 構造部材の継手部構造
JPH03250129A (ja) 柱・梁接合金物の製作方法
JPS5924725Y2 (ja) 重仮設構台の組立金具
JPS6132005Y2 (ja)
JPH0629288Y2 (ja) 柱とはりの接合部
JPH0641749Y2 (ja) 溶接用裏当材
JP3081360B2 (ja) 柱と梁との接合構造
JPH07173883A (ja) 接合用金具
JP4174713B2 (ja) 接合金物およびその取付方法
JPH02304159A (ja) パネルフレーム
JPS5835767Y2 (ja) 鉄骨構造のh型柱と梁との接合金物