JPH0671865B2 - 鉄道用高圧線の張替え工法 - Google Patents

鉄道用高圧線の張替え工法

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JPH0671865B2
JPH0671865B2 JP25712691A JP25712691A JPH0671865B2 JP H0671865 B2 JPH0671865 B2 JP H0671865B2 JP 25712691 A JP25712691 A JP 25712691A JP 25712691 A JP25712691 A JP 25712691A JP H0671865 B2 JPH0671865 B2 JP H0671865B2
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誠輔 久保田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鉄道用高圧線の張替
え工法に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道用高圧線というのは、駅舎の業務用
電力や信号機の作動用電力を供給するためのもので、図
8に示すように、電車に電力を供給するトロリー線Tの
上方、あるいは側上方に2経路で架設されている。この
ように2経路としているのは、一方が何らかの原因で送
電出来なくなっても正常な他方により信号機の作動を確
保して電車の運行に支障を来さないようにするためであ
る。
【0003】この高圧線Wは、旧国鉄系の鉄道会社の場
合であると、通常、一般の送電線に比べかなり短い15
年程度という時間を区切りに張り替えるようにしてい
る。このように短い時間で張り替えるのは、電線の劣化
が進んで事故が起こり易い状態になる前に張り替えるこ
とにより、鉄道運行のより一層の安全性を図らんとした
ものである。
【0004】このような高圧線Wの張替えは、従来よ
り、一般に引抜き工法と呼ばれる工法により行われてい
る。しかし、この工法では撤去中の旧線や延線中の新線
に大きな弛みが生じてしまい、この弛んだ電線がトロリ
ー線Tや走行中の電車Eに接触するおそれがある。この
ため、高圧線Wがトロリー線Tの上方にある場合は当
然、電車の走行時間中には工事を行えない。また、側上
方にある場合でも突然の強風等で横揺れが生じることを
考慮すると、電車の走行時間中の工事は好ましくなく、
たとえ走行時間中に行うとしても、できるだけ運転本数
の少ない時間帯を選び、しかも十分な要員を配置して電
車の接近を常に監視しつつ工事を進めなければならな
い。つまり、従来の工法であると、工事のできる時間帯
が夜間の限られた時間に制限されるし、また必要な人員
も多くならざるを得ないということである。しかるに、
昨今の労働環境の変化から、このような制限を受ける条
件の悪い作業については十分な作業人員の確保が難しく
なって来ており、工法の抜本的改良が緊急の課題となっ
て来ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような事情を背景
になされたのがこの発明で、工事可能時間帯に対する制
約がなく、電車の走行時間中でも十分に安全な状態で電
線の張替えを可能であり、しかもより効率的に工事を行
えるような鉄道用高圧線の張替え工法を提供せんとする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】具体的には、張り替える
べき旧線を支持している碍子金具に近接させて中間支持
器を取り付け、次いで、碍子金具から外した旧線を中間
支持器の旧線保持部に保持させ、それから、この中間支
持器で保持させた旧線を新線延線用の支持線として延線
ロープ及び複数の移動金車を作業区間に展開し、次い
で、適宜の間隔で位置決め・固定された移動金車にて支
持させつつ延線ロープにより新線を作業区間に延線し、
次いで、延線され新線を中間支持器の新線保持部に保持
させる一方で、中間支持器の旧線保持部から旧線を外し
て移動金車上に移し、それから、中間支持器で保持させ
た新線を旧線撤去用の支持線として旧線の撤去と移動金
車の回収を行い、そして、中間支持器から新線を碍子金
具に移動させるようにしてなる鉄道用高圧線の張替え工
法を提供する。
【0007】
【作用】この工法は、前述した鉄道の高圧線が15年程
度という短いサイクルで張り替えられるという事実に着
目することにより構成されたもので、この短いサイクル
で張り替えられるため劣化程度が小さく十分な強度を保
持している旧線を新線延線用の支持線として利用するこ
とにより、効率的で、しかもトロリー線や走行電車に影
響を与えることなく、つまり時間的制約を受けることな
く工事を行えるようにしたものである。すなわち、旧線
を新線延線用の支持線として利用ているので、新線延線
用の支持線の展開及び撤去作業を省略でき、その分、作
業の合理化を図れ、また支持線で支持させた複数の移動
金車にて支持させた状態で新線の延線及び旧線の撤去作
業を行うようにしているので、新線及び旧線に大きな弛
みを生じることがなく、トロリー線や走行電車に影響を
与えずに済む。しかも、このような旧線及び新線の支持
線としての利用を旧線保持部と新線保持部を有する中間
支持器による旧線と新線の交換的保持という作業だけで
行うようにしているので、旧線の撤去と新線の延線を連
続的に行えるし、また旧線の撤去から新線の延線への切
り換えを簡単に行え、より一層作業の合理化を図れる。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例を説明する。この工
法は、旧線の移設、延線ロープ等の展開、新線の延線、
旧線及び新線の交換的移設、旧線の撤去、新線の移設・
緊線というステップを含んでなるもので、以下各ステッ
プについて詳述する。
【0009】旧線の移設(図1) 先ず、旧線Waを支持している碍子金具Gに近接させて
中間支持器1を碍子金具Gが取り付けられている腕金M
に取り付ける。ここで、中間支持器1は、旧線Waある
いは後述新線Wnを支持線として利用できる状態に支持
すると共に、後述の移動金車や自走機等の通過を可能と
するためのもので、図7に示すように、C字形形状の吊
下げアーム2と、吊下げアーム2に接続する受け板3
と、及び受け板3に対し着脱自在とされた2個の押さえ
板4、5とで形成されており、受け板3に設けられた2
条の半円形の溝6、7の各々に対し押さえ板4、5の各
々に設けられている1条の半円形の溝8、9がそれぞれ
組み合わさることにより円孔状の旧線保持部10及び新
線保持部11がそれぞれ形成されるようになっている。
中間支持器1の取付けが終わったら、旧線Waを碍子金
具Gから取り外して中間支持器1の旧線保持部10に保
持させる。この作業は、押さえ板4を取り外して溝6に
旧線Waを嵌め込んだ後、押さえ板4を再び取り付ける
ことにより行われる。
【0010】延線ロープ等の展開(図2) 中間支持器1で保持させた旧線Waを新線延線用の支持
線Snとして延線ロープR及び複数の移動金車20、2
0、……を作業区間に展開させる。この作業は自走機3
0を用いて行われるもので、移動金車20、20、……
を連結する連結ロープCを自走機30により牽引して移
動金車20、20、……の展開を行うと共に、この展開
されつつある移動金車20、20、……で支持させた状
態で延線ロープRを同じく自走機30により牽引して展
開する。このように移動金車20の展開と並行させて移
動金車20で支持させつつ延線ロープRの展開を行うこ
とにより延線ロープRの弛みが防止される。ここで、移
動金車20は、走行部21と、走行部21から垂設され
た支持部22とより形成されており、走行部21により
支持線Sn及び後述の支持線Saの上を走行でき、また
支持部22により延線ロープRや旧線Waあるいは新線
Wnを移動自在に支持できるようになっている。また、
この移動金車20は、図4に示すように、中間支持器1
の吊下げアーム2に当たると自動的に開く扉23を設
け、この扉23により閉空間24を形成することにより
脱線を防止する構造とすればより好ましい。 移動金車20、20、……の展開が終わったら、これを
所定の間隔で位置決め・固定させる。この位置決め・固
定のためには、図3に示すように、連結ロープCを支柱
Pに固定し、さらに必要に応じて各移動金車20の走行
部21に設けた適宜のブレーキ手段で各移動金車20を
個々に旧線Waつまり支持線Snに固定する。尚、図は
簡略化されており、3本の支柱P及び中間支持器1が一
箇所の支柱Pにしか示されていないが、実際にはもっと
多くの支柱があり、また各支柱ごとに中間支持器1が設
けられる。
【0011】新線の延線(図3) 後端に新線Wnを接続した延線ロープRを引き抜くこと
により新線Wnを延線する。この新線Wnの延線は移動
金車20の支持部22により所定の間隔で支持されつつ
行われるので、延線ロープRの場合と同様に新線Wnに
大きな弛みを生じさせることがない。
【0012】旧線及び新線の交換的移設(図4) 先ず、延線された新線Wnを中間支持器1の新線保持部
11に前述の旧線Waの移設の場合と同様にして保持さ
せる。次いで、前述の移設の場合とは逆にして旧線Wa
を中間支持器1の旧線保持部10から外して移動金車2
0、20、……の支持部22上に移す。
【0013】旧線の撤去(図5) 前述のようにして中間支持器1で保持させた新線Wnを
旧線撤去用の支持線Saとして旧線Waの撤去及び移動
金車20、20、……の回収を行う。それには、旧線W
aの先端に図示せぬ先導ロープを接続して巻き取ると同
時に、連結ロープCも巻き取る。連結ロープCからの移
動金車20の分離は、連結ロープCの巻取り作業に並行
して点線で囲んだエリアにおいて行う。この際、旧線W
aが移動金車20により所定の間隔で支持されているの
で、そこに弛みの生じないことは新線Wnの場合と同様
である。尚、旧線Wa及び連結ロープCの後端に接続さ
れているのは制動器31である。
【0014】新線の移設・緊線(図6) 旧線Wa及び移動金車20の撤去が終わったら、新線W
nを中間支持器1の新線保持部11から外して碍子金具
Gに取り付け、それから緊線を行い、作業終了となる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明による鉄道
用高圧線の張替え工法は、新線の延線については旧線
を、また旧線の撤去については新線をそれぞれ支持線に
用いて展開した複数の移動金車にて支持させた状態で新
線の延線及び旧線の撤去作業を行うようにしているの
で、新線及び旧線の弛みによるトロリー線や走行電車へ
の影響がなく、したがって工事可能時間帯に対する制約
を受けずに済み、よりよい作業条件での作業を可能と
し、また、旧線を新線延線用の支持線として利用してい
るので、新線延線用支持線の展開及び撤去作業が不要と
なり、作業の合理化を大きく図れ、さらに、旧線及び新
線の支持線としての利用を中間支持器による旧線と新線
の交換的保持という作業だけで行うようにしているの
で、旧線の撤去と新線の延線を連続的に行えるし、また
旧線の撤去から新線の延線への切り換えを簡単に行え、
より一層作業の合理化を図れる。
【0016】
【図面の簡単な説明】
【図1】旧線の中間支持器への移設についての説明図で
ある。
【図2】延線ロープ及び移動金車の展開についての説明
図である。
【図3】新線の延線についての説明図である。
【図4】旧線及び新線の交換的移設についての説明図で
ある。
【図5】旧線及び移動金車の撤去についての説明図であ
る。
【図6】新線の移設についての説明図である。
【図7】中間支持器の概略斜視図である。
【図8】鉄道用高圧線の設置状態を示す図である。
【符号の説明】
1 中間支持器 10 旧線保持部 11 新線保持部 20 移動金車 Wa 旧線 Wn 新線 G 碍子金具 Sn 新線延線用の支持線 Sa 旧線撤去用の支持線
フロントページの続き (72)発明者 高橋 精一 東京都千代田区丸の内一丁目6番5号 東 日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 久保田 誠輔 東京都千代田区丸の内一丁目6番5号 東 日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 村山 圭佑 東京都台東区池之端一丁目2番23号 日本 電設工業株式会社内 (72)発明者 今井 正康 東京都葛飾区堀切3丁目27番12号 株式会 社安田製作所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 張り替えるべき旧線を支持している碍子
    金具に近接させて中間支持器を取り付け、次いで、碍子
    金具から外した旧線を中間支持器の旧線保持部に保持さ
    せ、それから、この中間支持器で保持させた旧線を新線
    延線用の支持線として延線ロープ及び複数の移動金車を
    作業区間に展開し、次いで、適宜の間隔で位置決め・固
    定された移動金車にて支持させつつ延線ロープにより新
    線を作業区間に延線し、次いで、延線され新線を中間支
    持器の新線保持部に保持させる一方で、中間支持器の旧
    線保持部から旧線を外して移動金車上に移し、それか
    ら、中間支持器で保持させた新線を旧線撤去用の支持線
    として旧線の撤去と移動金車の回収を行い、そして、中
    間支持器から新線を碍子金具に移動させるようにしてな
    る鉄道用高圧線の張替え工法。
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NL2004858C2 (nl) * 2010-06-09 2011-12-15 Konink Bam Groep Nv Werkwijze voor het aanbrengen of vervangen van een draagkabel van een bovenleidingsysteem voor een elektrisch aangedreven voertuig.
CN103594961B (zh) * 2013-11-01 2016-08-24 国家电网公司 一种更换电缆线的方法
CN110690664A (zh) * 2019-10-10 2020-01-14 国网冀北电力有限公司唐山供电公司 一种配电网跨公路放线结构及放线方法
CN111907378B (zh) * 2020-08-10 2023-03-03 中铁电气化局集团有限公司沈阳电气化工程分公司 一种客货共线承力索、接触线同步更换施工工艺

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