JPH0671820A - 軽量樹脂成形品 - Google Patents
軽量樹脂成形品Info
- Publication number
- JPH0671820A JPH0671820A JP23028592A JP23028592A JPH0671820A JP H0671820 A JPH0671820 A JP H0671820A JP 23028592 A JP23028592 A JP 23028592A JP 23028592 A JP23028592 A JP 23028592A JP H0671820 A JPH0671820 A JP H0671820A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin molded
- molded product
- inner layer
- lightweight
- resin
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 中空状充填剤を含有する熱硬化性樹脂からな
る内層と、前記内層の両面に一体的に接合された強化繊
維を含む熱硬化性樹脂からなる表層を備えた軽量樹脂成
形品において、その内部及び外周端部において、塗装不
良を防ぐことのできる樹脂成形品を提供することにあ
る。 【構成】 中空状充填剤（３）を含有する熱硬化性樹脂
（４）からなる内層（５）と、前記内層（５）の両面に
一体的に接合された強化繊維（６）を含む熱硬化性樹脂
からなる表層（７）を備えた軽量樹脂成形品（１）にお
いて、前記樹脂成形品（１）の一側面の外周部に、凸部
（１２）を設けたことを特徴とする軽量樹脂成形品
（１）。
る内層と、前記内層の両面に一体的に接合された強化繊
維を含む熱硬化性樹脂からなる表層を備えた軽量樹脂成
形品において、その内部及び外周端部において、塗装不
良を防ぐことのできる樹脂成形品を提供することにあ
る。 【構成】 中空状充填剤（３）を含有する熱硬化性樹脂
（４）からなる内層（５）と、前記内層（５）の両面に
一体的に接合された強化繊維（６）を含む熱硬化性樹脂
からなる表層（７）を備えた軽量樹脂成形品（１）にお
いて、前記樹脂成形品（１）の一側面の外周部に、凸部
（１２）を設けたことを特徴とする軽量樹脂成形品
（１）。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明の樹脂成形品は、乗用車の
スポイラー、ルーフ、フード等に応用することができ
る。
スポイラー、ルーフ、フード等に応用することができ
る。
【０００２】
【従来の技術】従来の強化繊維を含む樹脂成形品につい
ては、その軽量化の目的のため、中空状充填剤を含んだ
熱硬化性樹脂層を介在させたものが一般的であるが、こ
の軽量樹脂成形品の従来技術としては、本発明者によっ
て既に出願されている特願平４−１３０９０３号に開示
されているものがある。前記従来技術には、乗用車のエ
ンジンフードやスポイラー、ルーフ等の外板部品に応用
される軽量樹脂成形品が記載されており、それには強化
繊維を含んだ樹脂表層と、その内部に軽量化のために中
空状充填剤を含有した樹脂内層を備え、前記樹脂表層と
樹脂内層との間に布層を介在させたものが開示されてい
る。
ては、その軽量化の目的のため、中空状充填剤を含んだ
熱硬化性樹脂層を介在させたものが一般的であるが、こ
の軽量樹脂成形品の従来技術としては、本発明者によっ
て既に出願されている特願平４−１３０９０３号に開示
されているものがある。前記従来技術には、乗用車のエ
ンジンフードやスポイラー、ルーフ等の外板部品に応用
される軽量樹脂成形品が記載されており、それには強化
繊維を含んだ樹脂表層と、その内部に軽量化のために中
空状充填剤を含有した樹脂内層を備え、前記樹脂表層と
樹脂内層との間に布層を介在させたものが開示されてい
る。
【０００３】前記従来技術は、こういう構成にすること
によって、中空状充填剤が成形品の表面に現れることを
防ぎ、成形品の塗装不良を低減するものである。
によって、中空状充填剤が成形品の表面に現れることを
防ぎ、成形品の塗装不良を低減するものである。
【０００４】ところが、前記従来技術のように、樹脂表
層と樹脂内層との間に布層を介在させた場合、成形品の
内部においては中空状充填剤がその表面に現れることは
ないが、図５に示したように成形品外端部においては、
プレス成形時に前記樹脂表層７に挟まれた樹脂内層５中
の中空状充填剤３が、上方向よりの加圧によってはみ出
して、成形品の表面に現れ、前記した塗装不良を引き起
こすことがあった。
層と樹脂内層との間に布層を介在させた場合、成形品の
内部においては中空状充填剤がその表面に現れることは
ないが、図５に示したように成形品外端部においては、
プレス成形時に前記樹脂表層７に挟まれた樹脂内層５中
の中空状充填剤３が、上方向よりの加圧によってはみ出
して、成形品の表面に現れ、前記した塗装不良を引き起
こすことがあった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の課題
としては、中空状充填剤を含有する熱硬化性樹脂からな
る内層と、前記内層の両面に一体的に接合された強化繊
維を含む熱硬化性樹脂からなる表層を備えた軽量樹脂成
形品において、その内部及び外周端部において、塗装不
良を防ぐことのできる樹脂成形品を提供することにあ
る。
としては、中空状充填剤を含有する熱硬化性樹脂からな
る内層と、前記内層の両面に一体的に接合された強化繊
維を含む熱硬化性樹脂からなる表層を備えた軽量樹脂成
形品において、その内部及び外周端部において、塗装不
良を防ぐことのできる樹脂成形品を提供することにあ
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明においては、中空状充填剤を含有する熱硬化性
樹脂からなる内層と、前記内層の両面に一体的に接合さ
れた強化繊維を含む熱硬化性樹脂からなる表層を備えた
軽量樹脂成形品において、前記樹脂成形品の一側面の外
周部に、凸部を設けたことを特徴とする軽量樹脂成形品
とした。
に本発明においては、中空状充填剤を含有する熱硬化性
樹脂からなる内層と、前記内層の両面に一体的に接合さ
れた強化繊維を含む熱硬化性樹脂からなる表層を備えた
軽量樹脂成形品において、前記樹脂成形品の一側面の外
周部に、凸部を設けたことを特徴とする軽量樹脂成形品
とした。
【０００７】
【作用】上記軽量樹脂成形品によれば、プレス成形時に
その凸部が下にできるようにしてプレス成形することに
よって、成形品の外周端部において、前記凸部によって
前記内層が歪曲させられることによって、内層に含まれ
た中空状充填剤が外周端部からはみ出ることがないた
め、成形品の表面に前記中空状充填剤が現れることがな
く、成形品の塗装不良を低減できる。
その凸部が下にできるようにしてプレス成形することに
よって、成形品の外周端部において、前記凸部によって
前記内層が歪曲させられることによって、内層に含まれ
た中空状充填剤が外周端部からはみ出ることがないた
め、成形品の表面に前記中空状充填剤が現れることがな
く、成形品の塗装不良を低減できる。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
ながら説明する。
【０００９】図１において、樹脂成形品１は、図２に示
したシートモールディングコンパウンド２をプレス成形
（圧力７０ｋｇ／ｃｍ2 ，温度１４５度で３分間硬化）
したものである。
したシートモールディングコンパウンド２をプレス成形
（圧力７０ｋｇ／ｃｍ2 ，温度１４５度で３分間硬化）
したものである。
【００１０】図２において、シートモールディングコン
パウンド２は、熱硬化性樹脂に中空状充填剤３が分散さ
れた内側樹脂ペースト４（例えば炭酸カルシウムなどの
一般充填剤を含む不飽和ポリエステル樹脂（大日本イン
キ化学工業社製「ポリライトＰＳ−２６０」））からな
る内層５と、内層５に一体的に接合された強化繊維６
（例えばガラスロービングをカッターで約２５ｍｍ程度
の長さに切断して散布されたもの）が分散された熱硬化
性樹脂からなる表層７からなる。そして、更に、前記シ
ートモールディングコンパウンド２の両面はポリエチレ
ンフィルム８、８で被覆保護されている。
パウンド２は、熱硬化性樹脂に中空状充填剤３が分散さ
れた内側樹脂ペースト４（例えば炭酸カルシウムなどの
一般充填剤を含む不飽和ポリエステル樹脂（大日本イン
キ化学工業社製「ポリライトＰＳ−２６０」））からな
る内層５と、内層５に一体的に接合された強化繊維６
（例えばガラスロービングをカッターで約２５ｍｍ程度
の長さに切断して散布されたもの）が分散された熱硬化
性樹脂からなる表層７からなる。そして、更に、前記シ
ートモールディングコンパウンド２の両面はポリエチレ
ンフィルム８、８で被覆保護されている。
【００１１】図１に戻り、樹脂成形品１は図において上
面が、その成形完成後に塗装が施される意匠面である。
前記樹脂成形品１はシートモールディングコンパウンド
２を図３に示すような、略平面を備えた上型９と、平面
上に凹部１１を備えた下型１０によって加圧され、成形
されることによって、その完成後、凸部１２を備える。
前記樹脂成形品１は、前記凸部１２によって表層７によ
って挟まれた内層５が歪曲されるため、前記内層５に含
まれた中空状充填剤３の並びも歪曲される。これによっ
て、前記樹脂成形品１はその成形後に、意匠面に中空状
充填剤３が現れることがない。ここで、前記凸部１２の
高さｈと巾ｓは、成形品の厚みが３ｍｍ程度の乗用車用
リアスポイラーの場合、共に約１０ｍｍ以下が望まし
い。
面が、その成形完成後に塗装が施される意匠面である。
前記樹脂成形品１はシートモールディングコンパウンド
２を図３に示すような、略平面を備えた上型９と、平面
上に凹部１１を備えた下型１０によって加圧され、成形
されることによって、その完成後、凸部１２を備える。
前記樹脂成形品１は、前記凸部１２によって表層７によ
って挟まれた内層５が歪曲されるため、前記内層５に含
まれた中空状充填剤３の並びも歪曲される。これによっ
て、前記樹脂成形品１はその成形後に、意匠面に中空状
充填剤３が現れることがない。ここで、前記凸部１２の
高さｈと巾ｓは、成形品の厚みが３ｍｍ程度の乗用車用
リアスポイラーの場合、共に約１０ｍｍ以下が望まし
い。
【００１２】図４は、本発明の別の実施例であり、凸部
を成形品の外端部に設けたものであり、この実施例にお
いても、前記凸部によって中空状充填剤３の並びが歪曲
され、意匠面に中空状充填剤３が現れることがない。
を成形品の外端部に設けたものであり、この実施例にお
いても、前記凸部によって中空状充填剤３の並びが歪曲
され、意匠面に中空状充填剤３が現れることがない。
【００１３】
【発明の効果】本発明による軽量樹脂成形品は、その成
形後中空状充填剤が表面に現れることがなく、表面を塗
装などで被覆した際に、ブリスターなどの外観不良の発
生を防ぐことができ、表面不良の手直し工程が不要とな
り、塗装不良による歩留り低下がなく、外板部品のコス
ト低減が可能となる。
形後中空状充填剤が表面に現れることがなく、表面を塗
装などで被覆した際に、ブリスターなどの外観不良の発
生を防ぐことができ、表面不良の手直し工程が不要とな
り、塗装不良による歩留り低下がなく、外板部品のコス
ト低減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の軽量樹脂成形品の断面図
【図２】シートモールディングコンパウンドの断面図
【図３】本発明の軽量樹脂成形品のプレス時の説明図
【図４】本発明の別の実施例を表す図
【図５】従来技術による樹脂成形品の断面図
１ 軽量樹脂成形品 ３ 中空状充填剤 ４ 熱硬
化性樹脂 ５ 内層 ６ 強化繊維 ７ 表層 １２ 凸部
化性樹脂 ５ 内層 ６ 強化繊維 ７ 表層 １２ 凸部
Claims (3)
- 【請求項１】 中空状充填剤を含有する熱硬化性樹脂か
らなる内層と、前記内層の両面に一体的に接合された強
化繊維を含む熱硬化性樹脂からなる表層を備えた軽量樹
脂成形品において、前記樹脂成形品の一側面の外周部
に、凸部を設けたことを特徴とする軽量樹脂成形品。 - 【請求項２】 前記凸部は前記樹脂成形品の外端部に設
けたことを特徴とする請求項１を満足する軽量樹脂成形
品。 - 【請求項３】 前記凸部は高さと巾が共に１０mm以下で
あることを特徴とする請求項１あるいは２を満足する軽
量樹脂成形品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23028592A JPH0671820A (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | 軽量樹脂成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23028592A JPH0671820A (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | 軽量樹脂成形品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0671820A true JPH0671820A (ja) | 1994-03-15 |
Family
ID=16905420
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23028592A Pending JPH0671820A (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | 軽量樹脂成形品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0671820A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2401081A (en) * | 2000-10-03 | 2004-11-03 | Structural Polymer Systems Ltd | Moulding material |
| GB2369597B (en) * | 2000-10-03 | 2005-06-01 | Structural Polymer Systems Ltd | Moulding material |
-
1992
- 1992-08-28 JP JP23028592A patent/JPH0671820A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2401081A (en) * | 2000-10-03 | 2004-11-03 | Structural Polymer Systems Ltd | Moulding material |
| GB2369597B (en) * | 2000-10-03 | 2005-06-01 | Structural Polymer Systems Ltd | Moulding material |
| GB2401081B (en) * | 2000-10-03 | 2005-06-01 | Structural Polymer Systems Ltd | Moulding material |
| US7179517B2 (en) | 2000-10-03 | 2007-02-20 | Structural Polymer Systems Ltd. | Sheet moulding compound (SMC) with ventilating structure for entrapped gases |
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