JPH0671802A - 難燃テープ - Google Patents

難燃テープ

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JPH0671802A
JPH0671802A JP4288418A JP28841892A JPH0671802A JP H0671802 A JPH0671802 A JP H0671802A JP 4288418 A JP4288418 A JP 4288418A JP 28841892 A JP28841892 A JP 28841892A JP H0671802 A JPH0671802 A JP H0671802A
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JP
Japan
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flame
retardant
weight
parts
pts
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Pending
Application number
JP4288418A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Hotta
幸一 堀田
Yukiteru Shibuya
幸照 渋谷
Hisahiro Hachitani
壽宏 蜂谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Ink SC Holdings Co Ltd
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd, Toyo Ink Mfg Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP4288418A priority Critical patent/JPH0671802A/ja
Publication of JPH0671802A publication Critical patent/JPH0671802A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】従来よりの難燃性、接着性、耐ブロッキング性
等を保持しつつ、容易な製造が可能である難燃テープを
提供することである。 【構成】基材シートの一面に、軟化点が105℃以上で
1〜5個の水酸基を持つ共重合ポリエステル樹脂が20
〜60重量部と、難燃剤が45〜105重量部と、無水
ケイ酸(SiO2 )が0.5〜10重量部とからなる難
燃塗料に、硬化剤として2つ以上のイソシアネート基を
有する化合物を、前記難燃塗料100重量部に対して3
重量部以下加えた難燃塗料層が形成されていること、ま
たさらに前記難燃塗料100重量部に対し、アマイドワ
ックスを0.3〜3重量部加えた難燃塗料層が形成され
ていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、AV機器、OA機器等
の内部配線に使用されるフラットケーブルの被覆材に用
いる難燃テープに関する。
【0002】
【従来の技術】フラットケーブルは、AV機器、OA機
器等の内部配線に使用されるものであり、その形状の一
例を図1に示す。このようなフラットケーブルの製造
は、アルミニウム等の金属線からなる幅0.5〜1.0
mm、厚さ70〜150μm程度の複数の導線2を平行
に配置し、基材シートの一面にハロゲン系等の難燃剤を
含む接着剤層を設けた難燃テープ1を上下方向から、接
着剤層を互いに内側に配置し、熱ラミネートを行なうこ
とによりなされる。
【0003】かかる難燃テープに要求される特性は、難
燃性や接着性は無論のこと、ロール状態での保存安定性
(耐ブロッキング性等)や製造の容易性が望まれる。
【0004】従来よりブロッキング防止のために、基材
シートの非接着剤層側にシリコン系剥離剤層を設けた
り、基材シート上にプライマー層を介してブロッキング
防止剤を添加した接着剤層を設けることが行なわれてい
るが、接着剤層/基材シート/剥離剤層あるいは接着剤
層/プライマー層/基材シートの3層構成であり、製造
工程が複雑であった。
【0005】他方、難燃剤として、ハロゲン系のデカブ
ロモジフェニルエーテルが用いられているが、分解時に
有害なダイオキシンが発生するため、本来ならば使用を
差し控えるべきである。しかし、他の難燃剤はデカブロ
モジフェニルエーテルより難燃効果が低いので難燃剤の
添加量を増やさなければならず、その結果接着力が低下
するという問題が生じていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題点を解決するためになされたものであり、その課題と
するところは、従来よりの難燃性、接着性、耐ブロッキ
ング性等を保持しつつ、容易な製造が可能である難燃テ
ープを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するために、基材シートの一面に、軟化点が105
℃以上で1〜5個の水酸基を持つ共重合ポリエステル樹
脂が20〜60重量部と、難燃剤が45〜105重量部
と、無水ケイ酸(SiO2 )が0.5〜10重量部とか
らなる難燃塗料に、硬化剤として2つ以上のイソシアネ
ート基を有する化合物を、前記難燃塗料100重量部に
対して3重量部以下加えた難燃塗料層が形成されている
ことを特徴とする難燃テープを提供する。
【0008】さらに前記難燃塗料100重量部に対し、
アマイドワックスを0.3〜3重量部加えた難燃塗料層
が形成されている難燃テープを提供する。
【0009】以下、本発明を図2を用いて詳細に説明す
る。本明細書中の基材シート3とは、難燃テープ1の構
造的支持体となるもので、任意の材質でよいが、例え
ば、プラスチックシートが好適である。プラスチックシ
ートとしては、厚さ1〜200μmのポリエステル、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリア
ミド、あるいはこれらの積層シートが使用できる。
【0010】特に、前記難燃テープをフラットケーブル
の被覆材に使用する場合には、厚さ10〜50μmのポ
リエステルシートが好ましい。これは、10μm未満で
は、強度が不足し、50μmを越えるとフレキシビリテ
ィに欠けて導線の被覆が困難だからである。
【0011】図2に示す難燃塗料層4中の共重合ポリエ
ステル樹脂としては、具体的には、酸成分としてテレフ
タル酸を主成分とし、アルコール成分としてエチレング
リコールを主成分とするものであり、その酸成分又はア
ルコール成分の一部を他の酸又はアルコールに置換して
その結晶性を低下させ、溶剤溶解性又は分散性としたも
のを使用する。ここで他の酸としては、イソフタル酸、
アジピン酸、ジフェニルジカルボン酸などが使用でき、
他のアルコールとしては、1,4−ブタンジオール、
1,4ジシクロヘキサンジメタノール、1,4シクロヘ
キサンジメチロール、ビス(4−β−ヒドロキシエトキ
シフェニル)スルホンシクロヘキサンジオールなどが使
用できる。
【0012】前記共重合ポリエステル樹脂としては、軟
化点が105℃以上であり、1〜5個の水酸基をもつも
のにより、本発明の塗料の耐熱性を向上させることが可
能となる。なお、その配合比は、難燃塗料中20〜60
重量部であり、前記割合より少ないと、難燃剤等の接着
に関与しないものを保持することが不可能となり、前記
割合より多いと、耐ブロッキング性、及び難燃性が低下
する。
【0013】難燃剤としては、エチレンビステトラブル
ロフタルイミド(EBTBPI)、エチレンビスジブロ
モノルボルナンジカルボキシイミド(EBDNDO)、
テトラブロモ無水フタル酸(TBPAH)、ヘキサブロ
モミクロドデカン(HBCD)等のハロゲン系の物や、
三酸化アンチモン、水酸化アルミニウム、酸化スズ等無
機系のものが使用できる。ただし、難燃剤の熱分解時
に、ダイオキシンを発生するデカブロジフェニルエーテ
ルの使用は好ましくない。また、その配合比は難燃塗料
中45〜105重量部とするのが好ましい。45重量部
以下の場合は、難燃性が低下し、105重量部以上の場
合は、接着力が低下するので好ましくない。
【0014】無水ケイ酸(SiO2 )は、ブロッキング
防止のため添加する。1次粒子の平均粒径は、5〜40
nmの範囲にあるが、実際には、会合して大きな粒径を
有している。
【0015】硬化剤は、基材シートとの密着性を上げ、
かつ、安定した接着力を得るために添加されるもので、
難燃塗料100重量部に対して、硬化剤を3重量部以下
使用する。硬化剤を添加しなければ、基材シートと難燃
塗料層との間で界面剥離がおこり、3重量部より多い
と、難燃塗料層が硬化しすぎ、接着力を上げるため、熱
ラミネートの際の設定温度を上げなくてはならない。
【0016】前記硬化剤としては、2以上のイソシアネ
ート基を有する化合物で、例えばヘキサメチレンジイソ
シアネート、トルエンジイソシアネート、メチレンジイ
ソシアネート、キシレンジイソシアネートなどが使用で
きる。
【0017】アマイドワックスは無水ケイ酸でブロッキ
ング防止しきれない部分、また無水ケイ酸の作用を補助
するために添加する。添加量は0.3〜3重量部であ
る。3重量部より多いと接着力が低下し、0.3重量部
より少ないと効果が発揮できない。
【0018】また、貼り合わせたときの導線の隠蔽性を
上げるために、酸化チタンを5〜25重量部添加しても
良い。
【0019】さらに、耐熱試験にて黄変が認められる場
合は、酸化防止剤を0.5〜5重量部添加しもよい。
【0020】
【作用】本発明の難燃テープは、軟化点が105℃以上
の共重合ポリエステル樹脂を用いることにより、耐熱性
を向上させることが可能となる。また、硬化剤は、前記
共重合ポリエステル樹脂の持つ1〜5の水酸基と反応し
て、塗料の内部凝集力を上昇させ、難燃塗料と基材シー
トとの密着力、導線との接着力を上げることができる。
【0021】さらに、接着に関与しない難燃剤、銅線の
隠蔽性を上げるための酸化チタン、耐熱黄変を防止する
ための酸化防止剤等を加えても所望の接着性を発揮する
ことができる。
【0022】
【実施例】
<実施例1>共重合ポリエステル樹脂として、軟化点1
20℃でガラス転移点5℃である樹脂、難燃剤としてテ
トラブロモ無水フタル酸(Br含有%:69%)、平均
粒径が16nmの無水ケイ酸、溶剤として、MEK/ト
ルエン=1/1を用いて、表1に示すような実施例、比
較例1〜6の配合比を変えた難燃塗料を基材シートとす
るポリエステルシート25μm上に乾燥状態で43μm
塗布形成した。
【0023】
【表1】
【0024】接着力は、試料の難燃塗料層どうしを、温
度160℃、圧力4kg/cm2 、2秒の条件でヒート
シールバーにて貼り合わせ後、インストロン型引張試験
機を使用して50mm/分の引張スピードでT型剥離を
行うことにより測定した。
【0025】耐ブロッキング性は、50mm×200m
mの試料の難燃塗料層面と基材シートであるポリエステ
ルシートの背面とをあわせ、400g/cm2 の荷重を
かけながら50℃のオーブンに48時間放置した後、室
温で300mm/分の引張スピードでT型剥離を行うこ
とにより測定した。
【0026】難燃性は、UL規格の「94VTW−O」
に達するかどうかを測定し、合格を○、不合格を×とす
る。
【0027】総合評価は、接着力については1.0kg
/cm以上、ブロッキングについては100g/5cm
以下、難燃性については前記合格の条件を用い、以上の
全てを満たす場合のみを○とし、1つでも満たさない場
合を×とする。以上の結果を表2に示す。
【0028】
【表2】
【0029】<実施例2>また、同様にして、実施例に
示すような配合比の難燃塗料100重量部にアマイドワ
ックス2重量部を加え、以下同様にして塗布形成した。
これに対して同様の評価を行った結果、ほぼ同様の接着
力を示した上、耐ブロッキング性については、実施例1
と同様に0g/5cmとなり、5日後でも100g/5
cm以下を保った。
【0030】なお、従来例である、接着層/プライマー
層/基材シートの3層構成品の接着強度は1.0kg/
cm程度であった。
【0031】
【発明の効果】以上に示した様に、本発明における難燃
テープは、基材シートの上に難燃塗料層を設ける簡単な
層構成であり、製造も容易なものでありながら、難燃
性、接着性、保存安定性(耐ブロッキング性等)とも満
足すべきものである。
【0032】また、難燃塗料層の接着力が高く、難燃剤
の添加量を増やすことができるので、難燃効果の高いデ
カブロモジフェニルエーテルを使用しなくても良く、前
記使用によるダイオキシン発生の問題から逃れることが
可能となる。
【0033】
【図面の簡単な説明】
【図1】フラトッケーブルの形状を示す説明図である。
【図2】本発明における難燃テープの断面を示す説明図
である。
【符号の説明】
1…難燃テープ 2…導線 3…基材シート 4…難燃塗料層
フロントページの続き (72)発明者 蜂谷 壽宏 東京都中央区京橋2丁目3番地13号 東洋 インキ製造株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材シートの一面に、軟化点が105℃以
    上で1〜5個の水酸基を持つ共重合ポリエステル樹脂が
    20〜60重量部と、難燃剤が45〜105重量部と、
    無水ケイ酸(SiO2 )が0.5〜10重量部とからな
    る難燃塗料に、硬化剤として2つ以上のイソシアネート
    基を有する化合物を、前記難燃塗料100重量部に対し
    て3重量部以下加えた難燃塗料層が形成されていること
    を特徴とする難燃テープ。
  2. 【請求項2】さらに前記難燃塗料100重量部に対し、
    アマイドワックスを0.3〜3重量部加えた難燃塗料層
    が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の難
    燃テープ。
JP4288418A 1992-06-23 1992-10-27 難燃テープ Pending JPH0671802A (ja)

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JP4288418A JPH0671802A (ja) 1992-06-23 1992-10-27 難燃テープ

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JP16463592 1992-06-23
JP4-164635 1992-06-23
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001222919A (ja) * 2000-02-09 2001-08-17 Dainippon Printing Co Ltd ヒ−トシ−ル性テ−プおよびそれを使用したフラットケ−ブル
EP2960311A2 (en) 2014-06-26 2015-12-30 Nitto Denko Corporation Flame retardant material and use thereof

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001222919A (ja) * 2000-02-09 2001-08-17 Dainippon Printing Co Ltd ヒ−トシ−ル性テ−プおよびそれを使用したフラットケ−ブル
EP2960311A2 (en) 2014-06-26 2015-12-30 Nitto Denko Corporation Flame retardant material and use thereof
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