JPH0671643B2 - 射出スリーブ内面への粉状断熱剤の塗布方法 - Google Patents
射出スリーブ内面への粉状断熱剤の塗布方法Info
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- JPH0671643B2 JPH0671643B2 JP2204234A JP20423490A JPH0671643B2 JP H0671643 B2 JPH0671643 B2 JP H0671643B2 JP 2204234 A JP2204234 A JP 2204234A JP 20423490 A JP20423490 A JP 20423490A JP H0671643 B2 JPH0671643 B2 JP H0671643B2
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Description
した溶湯を金型のキャビティ内へ射出充填させて鋳造す
るようにした鋳造装置において、その射出スリーブの内
面に粉状断熱剤を塗布するための塗布方法に関し、特に
粉状断熱剤を射出スリーブ内へ射出スリーブの注湯口側
から吹き込み、その粉状断熱剤を射出スリーブの内面に
静電塗布法により付着塗布させるようにした射出スリー
ブ内面への粉状断熱剤の塗布方法に関するものである。
着塗布させる場合、粉状断熱剤を射出スリーブの内部全
体に均等に行き渡らせる必要がある。
ブの注湯口側から吹き込み供給する場合に、射出スリー
ブの射出口(金型側の開口部)を開放した状態、すなわ
ち型開きした状態でもって粉状断熱剤を吹き込むと、粉
状断熱剤が射出スリーブの内部に沿ってスムーズに流れ
るため射出スリーブの内部全体に行き渡らせやすいが、
反面、吹き込み供給した粉状断熱剤の多くが射出スリー
ブの射出口から外部へ排出されてしまい、粉状断熱剤の
使用効率が非常に悪くなると同時に、鋳込口ブッシュの
内面に粉状断熱剤が付着堆積して金型の型合わせ不良を
来たしたり、鋳造装置の周辺に飛散して作業環境を悪く
するなどの不具合があった。かと言って、第5図に示す
如く、射出スリーブ1の射出口1aを閉塞した状態、すな
わち固定金型2と可動金型3とを合わせて型閉した状態
でもって粉状断熱剤aを吹き込むと、射出スリーブ1内
の空気bが邪魔をして、特に射出スリーブの射出口1a付
近に粉状断熱剤aがあまり行き届かない不具合を生じ
る。射出スリーブ1の射出口1a付近では高速射出と押し
湯が行なわれるため、当該部分に粉状断熱剤が十分に塗
布されていないと、プランジャチップが射出スリーブに
カジリやすくなる。又、射出スリーブの射出口を閉塞し
た状態でもって粉状断熱剤を射出スリーブ内に吹き込む
ということは、粉状断熱剤の吹き込み作業を型閉動作乃
至は型開動作と並行して行なえなくなるということであ
り、その結果、鋳造サイクルが長引く不具合を生じる。
あり、射出スリーブの内部全体に粉状断熱剤を効率良く
行き渡らせ、射出スリーブの射出口付近にも粉状断熱剤
を十分に付着塗布させることが出来る射出スリーブ内面
への粉状断熱剤の塗布方法を提供せんとするものであ
る。
断熱剤の塗布方法は、射出スリーブの注湯口側から吹き
込んだ粉状断熱剤を射出スリーブの内面に静電塗布法に
より付着塗布させるようにした粉状断熱剤の塗布方法に
おいて、射出スリーブの注湯口側から吹き込んだ粉状断
熱剤が射出スリーブの射出口に到達するタイミングを金
型の型閉動作が完了するタイミングに合わせた事を特徴
としたものである。
例で説明する。
金型2と可動金型3とを互いに型閉した後に、射出スリ
ーブ1内にその注湯口5から給湯した溶湯をプランジャ
チップ6でもって金型のキャビティ7内に射出充填して
製品を鋳造できるように構成されている。
ための装置は、図示実施例の場合、図示していない高電
圧発生器の一方の電極(例えばアース電極)に電気的に
接続された電極棒8と、その電極棒8を射出スリーブ1
の内部へ出し入れするための手段(図示せず)と、射出
スリーブ1の内部に粉状断熱剤aを吹き込み供給するた
めの手段(図面ではノズルのみを示す)9とで構成され
ており(特願平1−23440号参照)、上記高電圧発生器
の他方の電極(例えばプラス電極)を射出スリーブ1側
に電気的に接続せしめ、射出スリーブ1の内部に電極棒
8を挿入させると共に、射出スリーブ1の注湯口5から
粉状断熱剤aをノズル9で吹き込み、射出スリーブ1の
内面と電極棒8との間に高電圧をかけて射出スリーブ1
内の粉状断熱剤aを帯電させ、その粉状断熱剤aを射出
スリーブ1の内面に瞬間的に静電塗布させるように構成
されている。尚、塗布装置としては、上述した図示実施
例のもの以外に、特願平1-139909号で開示した如き、予
め帯電させた粉状断熱剤を射出スリーブ内に吹き込み静
電塗布させるものでも良い。
は、射出スリーブ1内への溶湯の給湯に先き立って行な
われる。即ち、金型2,3の型閉動作と並行して射出スリ
ーブ1内への電極棒8の挿入及び粉状断熱剤aの吹き込
みを行なうものである。この時、射出スリーブ1内に吹
き込んだ粉状断熱剤aが射出スリーブ1の射出口1aに、
金型2,3の型閉動作完了とほぼ同時、遅くとも型閉動作
が完了するまでに到達するように粉状断熱剤aを射出ス
リーブ1の注湯口5から吹き込むようにする。即ち、射
出スリーブ1の注湯口5から射出スリーブ1内へ粉状断
熱剤aをノズル9で吹き込むと、その勢いでもって射出
スリーブ1内の空気が射出スリーブ1の射出口1aから押
し出され粉状断熱剤aが次第に射出スリーブ1の射出口
1aに至るので、粉状断熱剤aが射出スリーブ1の射出口
1aに到達するタイミングと、金型2,3の型閉動作が完了
するタイミング、すなわち可動金型3の分流子10が固定
金型2の鋳込口ブッシュ11に完全に嵌合するタイミング
とがほぼ同時となるように、粉状断熱剤aを射出スリー
ブ1の注湯口5から吹き込むものである。ここで、粉状
断熱剤aが射出スリーブ1の射出口1aに到達するタイミ
ングと、金型2,3の型閉動作が完了するタイミングとの
タイミング合わせは、金型2,3の型閉速度と吹き込む粉
状断熱剤aの流速とで決定され、また吹き込む粉状断熱
剤aの流速は射出スリーブ1の長さと粉状断熱剤aの流
量とで決定される。実験では、金型2,3の型閉速度(型
閉動作開始から完了までの時間)を約1秒とし、長さ45
0mm、内径70mmの射出スリーブ1を用いた場合に、粉状
断熱剤aを320Nl/minの流量で吹き込んだ時、粉状断熱
剤aが射出スリーブ1の射出口1aに到達するタイミング
と金型2,3の型閉動作完了時期とを一致させることが出
来た。
体、例えばボロンや滑石などの帯電性を有する粉体、或
いは金属酸化物や金属硫化物,金属チッ化物等の粉体、
又はこれら粉体に樹脂粉を混合させた粉体などを使用し
得、特に粉体状態でもって自己潤滑性を有する粉体を使
用することが好ましい。更に具体的には、ステアリン酸
とナトリウム,マグネシウム,亜鉛,カルシウム,等の
ステアリン酸塩類や、フッソ樹脂,フタロシアニン,ポ
リエチレン,ポリプロピレン等の樹脂粉、インジュウ
ム,鉛,黒鉛,二流化モリブデン,或いはNa2O,BeO,Mg
O,Al2O3,SiO2,CaO,TiO2,Cr2O3,MnO2,Fe2O3,FeO,MnO,PbO
などの金属酸化物やこれらの酸化物の混合体であるタル
ク,スピネル,ムライト等、及びWC,TiN,TiC,B4C,TiB,Z
rC,SiC,Si3N4,BN等、これらの単体もしくは複数の混合
物を挙げることができる。
だ粉状断熱剤が射出スリーブの射出口に到達するタイミ
ングを金型の型閉動作が完了するタイミングに合わせる
ようにしたので、粉状断熱剤の吹き込み開始から終了直
前までは射出スリーブの射出口を開放した状態でもって
粉状断熱剤を射出スリーブの内部へ吹き込むことが出来
るようになる。従って、第2図に示す如く、吹き込んだ
粉状断熱剤aの勢いでもって射出スリーブ1内の空気b
を射出口1a側へ押し出し排出させながら粉状断熱剤を射
出スリーブ1の内部に沿って全体にスムーズに効率良く
行き渡らせることが出来ると共に、射出スリーブの射出
口1aまで十分に粉状断熱剤を行き渡らせることが出来
る。この事実は第4図に示したグラフにより証明され
る。第4図において、従来法とは射出スリーブの射出口
を閉塞した状態でもって粉状断熱剤を射出スリーブの注
湯口から吹き込んだものであり、グラフで示す通り、本
発明の方法によれば粉状断熱剤が射出スリーブの内部全
体にわたってほぼ均等に塗布されていることが理解され
る。しかも、本発明の方法によれば、プランジャチップ
により高速射出が行なわれる部分、すなわち射出スリー
ブの射出口からの距離が100mm付近、並びに押し湯が行
なわれる50mm付近にも粉状断熱剤が十分に塗布されてい
ることが理解される。
到達するとほぼ同時に金型の型閉動作が完了するように
両者のタイミングを合わせたので、射出スリーブの内部
へ吹き込み供給された粉状断熱剤が射出スリーブの射出
口から外部へ排出される惧れがなくなり、従って粉状断
熱剤の使用効率を大巾に向上させることが出来ると共
に、鋳込口ブッシュの内面に粉状断熱剤が堆積して金型
の型合わせ不良を来たしたり、鋳造装置の周辺に飛散し
て作業環境を悪くするなどの不具合の発生を防止するこ
とが出来る。
なうことが出来るので、鋳造サイクルを長引かせる惧れ
もなくなる。
シンの模式断面図、第2図は型閉動作完了直前の状態を
示す模式断面図、第3図は型閉動作完了時の状態を示す
模式断面図、第4図は本発明法と従来法との比較を示す
グラフ、第5図は従来法を示す模式断面図である。 図中 1:射出スリーブ、1a:射出口 2:固定金型、3:可動金型 5:注湯口、a:粉状断熱剤 b:空気
Claims (1)
- 【請求項1】射出スリーブの注湯口側から吹き込んだ粉
状断熱剤を射出スリーブの内面に静電塗布法により付着
塗布させるようにした粉状断熱剤の塗布方法において、
射出スリーブの注湯口側から吹き込んだ粉状断熱剤が射
出スリーブの射出口に到達するタイミングを金型の型閉
動作が完了するタイミングに合わせた事を特徴とする射
出スリーブ内面への粉状断熱剤の塗布方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2204234A JPH0671643B2 (ja) | 1990-07-31 | 1990-07-31 | 射出スリーブ内面への粉状断熱剤の塗布方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2204234A JPH0671643B2 (ja) | 1990-07-31 | 1990-07-31 | 射出スリーブ内面への粉状断熱剤の塗布方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0489166A JPH0489166A (ja) | 1992-03-23 |
JPH0671643B2 true JPH0671643B2 (ja) | 1994-09-14 |
Family
ID=16487070
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2204234A Expired - Lifetime JPH0671643B2 (ja) | 1990-07-31 | 1990-07-31 | 射出スリーブ内面への粉状断熱剤の塗布方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0671643B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0763830B2 (ja) * | 1985-11-26 | 1995-07-12 | アスモ株式会社 | ダイカスト鋳造金型への離型剤塗布方法 |
JPH0698471B2 (ja) * | 1988-05-25 | 1994-12-07 | 株式会社アーレスティ | 射出スリーブ内面への粉状断熱剤の塗布方法 |
-
1990
- 1990-07-31 JP JP2204234A patent/JPH0671643B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0489166A (ja) | 1992-03-23 |
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