JPH0671461B2 - 食器洗浄機 - Google Patents

食器洗浄機

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JPH0671461B2
JPH0671461B2 JP63016627A JP1662788A JPH0671461B2 JP H0671461 B2 JPH0671461 B2 JP H0671461B2 JP 63016627 A JP63016627 A JP 63016627A JP 1662788 A JP1662788 A JP 1662788A JP H0671461 B2 JPH0671461 B2 JP H0671461B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は食器洗浄機の改良に関する。
〔従来技術〕
従来、この種の食器洗浄機において、その初回サイクル
に相当する洗浄サイクルでは、洗浄室の底部に位置する
洗浄タンク内に洗浄室を通し給水弁により洗浄水を給湯
し、この給湯の終了に伴い洗浄タンク内の洗浄水を洗浄
ポンプにより汲上げて洗浄ノズルから洗浄室内に噴射循
環させ、かつ当該循環洗浄水に洗剤を混ぜた上で食器を
洗浄した後同循環洗浄水を排水ポンプにより排水し、そ
の後の数回のすすぎサイクルでは、洗剤なしで前記洗浄
サイクルと同様の過程を繰返し食器をすすぎ、かつ最終
のすすぎサイクルで使用した洗浄水を次の洗浄サイクル
の洗浄にそのまま使用するようにしたものがある(例え
ば、特開昭57−175338号公報参照)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、通常、洗浄サイクルでは、洗剤による汚れの
落ちを一番良くするためには、洗浄水の温度が60(℃)
前後であることが望ましい。一方、各すすぎサイクルで
は、十分な殺菌効果を得るためには、洗浄水の温度が80
(℃)以上であることが望ましい。かかる観点からする
と、上述のように構成すれば、洗浄サイクルにおける洗
浄水の温度及び各すすぎサイクルにおける洗浄水の温度
をそれぞれ洗剤による洗浄及び洗剤なしのすすぎに適し
た温度に維持し得るものと考えられるものの、洗浄が長
時間なされずに洗浄タンク内の洗浄水の温度が不必要に
低下したことに気付かず、そのまま次の洗浄サイクルで
同洗浄水を使用してしまうおそれが生じる。また、上述
の温度低下に気付いたとき適宜な手動スイッチにより洗
浄水を排水することも考えられるが、手動スイッチの操
作が面倒でありその操作を忘れることもある。
そこで、本発明は、このようなことに対応すべく、食器
洗浄器において、その洗浄タンク内に残留する洗浄水の
温度が洗浄適正およりも低下したとき同洗浄水を自動的
に排水するようにしようとすのものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明の構成上の特徴は、
第1図に示すように、食器を収容する洗浄室1aと、洗浄
室1a内に設けられて食器に向けて湯を噴射する洗浄ノズ
ル1bと、洗浄室1a内の底部に設けられて湯を貯える洗浄
湯タンク1cと、洗浄湯タンク1cへの給湯を制御する給湯
弁2aと、洗浄湯タンク1c内の湯を汲み上げて洗浄ノズル
1bに供給する洗浄ポンプ2bと、洗浄湯タンク1c内の湯を
外部へ排出する排出ポンプ2cと、食器の洗浄開始を指示
する洗浄開始スイッチ3と、洗浄開始スイッチ3の操作
に応答して洗浄湯タンク1c内に湯が満たされていないこ
とを条件に湯が満たされるまで同給湯弁2aを開いた後に
同洗浄ポンプ2b及び排出ポンプ2cをこの順にそれぞれ所
定時間ずつ作動させる一連の制御を所定回数だけ繰り返
させるとともに同所定回数の最後に一連の制御のうちの
排出ポンプの作動のみを省略する第1制御手段4とを備
えた食器洗浄機において、第1制御手段4によって前記
一連の制御が所定回数だけ繰り返されてからの時間を計
測するタイマ手段7と、タイマ手段7によって計測され
た時間が所定時間に達したとき排出ポンプ2cを所定時間
だけ作動させる第2制御手段8とを設けたことにある。
〔作用〕
上記のように構成した本発明においては、洗浄室1a内に
汚れた食器を入れるとともに洗剤を入れて、洗浄開始ス
イッチ3を操作すると、第1制御手段4は、洗浄湯タン
ク1c内に湯が満たされていないことを条件に湯が満たさ
れるまで給湯弁2aを開いた後に洗浄ポンプ2b及び排出ポ
ンプ2cをこの順にそれぞれ所定時間ずつ作動させる一連
の制御を所定回数だけ繰り返させる。したがって、洗浄
湯タンク1c内への給湯、洗浄ノズル1bによる食器への洗
浄湯の噴射及び洗浄湯タンク1c内から洗浄湯の排出がこ
の順に行われて、初回の一連の制御によって食器が洗剤
を含んだ洗浄場で洗浄された後、2回目以降の一連の制
御によって食器は洗剤を含まない洗浄場ですすぎ洗いさ
れる。また、第1制御手段4は最後の一連の制御のうち
の排出ポンプ2cの作動を省略するので、最後にすすぎ洗
いに利用された湯は洗浄場タンク1c内にそのまま残るこ
とになる。この食器の洗浄後、タイマ手段7は時間計測
を開始するが、この計測時間が所定時間に達しなけれ
ば、第2制御手段4は排出ポンプ2cを作動させることは
ないので、洗浄場タンク1c内の湯はそのまま保存され
る。そして、このような状態で洗浄開始スイッチ3がふ
たたび操作されると、給湯弁2aが開かれることはなく、
同タンク1c内に残った湯が新たな食器の洗浄に使われ
る。
一方、前記食器の洗浄後から長時間が経過して、タイマ
手段7によって計測された時間が所定時間に達すると、
第2制御手段8は排出ポンプ2cを所定時間だけ作動させ
る。これにより、洗浄場タンク1c内の湯(又は水)は外
部へ排出される。この状態で、洗浄開始スイッチ3が操
作されて新たな食器洗浄が行われる場合には、第1制御
手段が新たに給湯弁2cを開いて洗浄場タンク1cに給湯す
るので、食器は洗剤を含んだ温度の高い湯で洗浄される
ことになる。
〔発明の効果〕
上記作用説明からも理解できるとおり、本発明によれ
ば、前回の食器洗浄から短時間内であれば、前回の食器
洗浄における最後のすすぎ洗いに利用された湯がそのま
ま残されていて次の食器洗浄に使われる。この場合に
は、洗浄場タンク1c内の湯の温度はある程度高く保たれ
ているとともに、同湯は最後のすすぎ洗いに使われたも
のであって汚れていないので、食器の洗浄効果を低下さ
せることなく、洗浄湯を節約できる。また、前回の食器
洗浄から長時間が経過して洗浄場タンク1c内の洗浄場の
温度が低下してしまった場合には、自動的に新たに供給
される湯によって食器が洗浄される。したがって、使用
者の新たな操作なく、低い温度の湯(水)による食器の
洗浄を避けることができる。また、本発明によれば、タ
イマ手段7による時間計測によって残された洗浄場の温
度を推定するようにし、タイマ手段7を電気回路に、特
にマイクロコンピュータ等にソフト的又はハード的に内
蔵させることができるので、洗浄場タンク1c内の洗浄水
の温度を検出する格別の温度センサを設ける必要がな
く、装置全体の構成を簡単にすることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面により説明すると、第2
図及び第3図は本発明に係る食器洗浄機の全体構成を示
している。この食器洗浄機の本体(以下、洗浄機本体B
という)は、第2図に示すごとく、ハウジング10内にて
このハウジング10の内壁上方部に一体形成した洗浄室20
を有しており、この洗浄室20の周壁上部には給水弁30が
取付けられている。給水弁30は、そのソレノイドSv(第
3図参照)の選択的励磁により開成し、給湯源(図示し
ない)からの80(℃)以上の洗浄水を、洗浄室20を通
し、この洗浄室20の底壁左側部から下方へ延出する洗浄
タンク21内に供給する。なお、第2図にて符号22はすの
こを示し、また符号23は断熱材を示す。
洗浄タンク21の周壁中央部には、洗浄ポンプ40が断熱材
23を介し取付けられており、この洗浄ポンプ40は、この
洗浄ポンプ40に同軸的に組付けた洗浄電動機Mpにより駆
動されて、洗浄タンク21内に洗浄水を汲上げ、洗浄室20
の底壁中央に軸支した洗浄ノズル50から当該洗浄水を洗
浄室20内に噴射循環させ、洗浄棚60上に載置した各食器
70a,70b,70cを洗浄する。排水ポンプ80は、この排水ポ
ンプに同軸的に組付けた排水電動機Mdにより駆動され
て、洗浄タンク21の周壁底部から延出する管路21aを通
し洗浄タンク21内の洗浄水を汲出して管路81及び排水管
24から排出する。なお、排水管24は、洗浄室20内の洗浄
水の溢水分をも排出する役割を果す。
次に、本実施例の電機回路構成を第3図を参照して説明
すると、操作回路90は、常開型押ボタン式洗浄開始スイ
ッチ91を有しており、この洗浄開始スイッチ91は、その
一端にて接地され、その他端にて抵抗92を介し直流電源
(図示しない)の正側端子に接続されている。しかし
て、洗浄開始スイッチ91の閉成時には、操作回路90が、
洗浄開始スイッチ91と抵抗92との共通端子(以下、出力
端子93という)からローレベルにて洗浄開始信号を発生
する。また、この洗浄開始信号は、洗浄開始スイッチ91
の開成により消滅する。
水量検出回路100は、常開型フロートスイッチ101を有し
ており、このフロートスイッチ101は、すのこ22に作動
可能に介装されている(第2図参照)。また、フロート
スイッチ101は、第3図に示すごとく、その一端にて接
地されており、このフロートスイッチ101の他端は、抵
抗102を介し前記直流電源の正側端子に接続されてい
る。しかして、洗浄タンク21内の洗浄水が満水状態に相
当する所定レベルLa以上に達したとき、フロートスイッ
チ101がそのフロートの作動により閉成する。また、洗
浄タンク21内の洗浄水が所定レベルLaよりも低く減少し
たとき、フロートスイッチ101がそのフロートの非作動
状態への復帰により開成する。従って、水量検出回路10
0は、フロートスイッチ101の閉成により、このフロート
スイッチ101と抵抗102との共通端子(以下、出力端子10
3という)からローレベルにて水量検出信号を発生す
る。また、この水量検出信号は、フロートスイッチ101
の開成により消滅する。
温度検出回路110は、温度センサ111を有しており、この
温度センサ111は、第2図に示すごとく、洗浄タンク21
の周壁に直接固着されている。また、温度センサ111
は、第3図に示すごとく、その一端にて接地されてお
り、この温度センサ111の他端は抵抗112を介し前記直流
電源の正側端子に接続されている。しかして、温度検出
回路110は、温度センサ111による洗浄タンク21の検出温
度に応じ、前記直流電源からの直流電源(+Vc)を、温
度センサ111及び抵抗112によって分圧し、この分圧結果
を、洗浄タンク21内の洗浄水の現実の温度に相当するレ
ベルの温度検出信号として、温度センサ111と抵抗112と
の共通端子(以下、出力端子113という)から発生す
る。
マイクロコンピュータ120は、第4図〜第7図に示すフ
ローチャートに従い、操作回路90、水量検出回路100及
び温度検出回路110との協働により、コンピュータプロ
グラムを実行し、この実行中において、各リレーコイル
130a,140a,150aにそれぞれ接続した各駆動回路130,140,
150の駆動制御に必要な演算処理を行う。但し、上述の
コンピュータプログラムはマイクロコンピュータ120のR
OMに予め記憶されている。各駆動回路130,140,150は、
マイクロコンピュータ120の制御のもとに、各リレーコ
イル130a,140a,150aをそれぞれ選択的に励磁する。
常開型リレースイッチ130bはリレーコイル130aと共にリ
レーを構成するもので、このリレースイッチ130bは、リ
レーコイル130aの励磁下でのみ閉成し商用電源Psからの
給電電圧をソレノイドSvに付与してこれを励磁する。常
開型リレースイッチ140bはリレーコイル140aと共にリレ
ーを構成するもので、このリレースイッチ140bは、リレ
ーコイル140aの励磁下でのみ閉成し商用電源Psからの給
電電圧を洗浄電動機Mpに付与してこれを駆動する。ま
た、常閉型リレースイッチ150bは、リレーコイル150aと
共にリレーを構成するもので、このリレースイッチ150b
は、リレーコイル150aの励磁下でのみ閉成し商用電源Ps
からの給電電圧を排水電動機Mdに付与してこれを駆動す
る。
このように構成した本実施例において、マイクロコンピ
ュータ120を作動させるとともに操作回路90から洗浄開
始信号を発生させれば、マイクロコンピュー120が第4
図のフローチャートに従いステップ200にてコンピュー
タプログラムの実行を開始し、ステップ210にて初期化
し、ステップ220にて操作回路90からの洗浄開始信号を
読込み、この読込内容に基き、ステップ230にて「YES」
と判別し、コンピュータプログラムを洗浄制御ルーティ
ン240に進める。
すると、マイクロコンピュータ120が、同洗浄制御ルー
ティン240の実行をステップ240aにて開始し、ステップ2
41にて、給水弁30のソレノイドSvの励磁に必要なソレノ
イド励磁出力信号を発生し、これに応答して駆動回路13
0がリレーコイル130aを励磁し、リレースイッチ130bが
閉成し、給水弁30がソレノイドSvの励磁により開成し前
記給湯源からの洗浄水を洗浄タンク21内に供給する。し
かして、ステップ243における「NO」との判別の繰返し
中において、水量検出回路100が水量検出信号を生じる
と、マイクロコンピュータ120が、同水量検出信号をス
テップ242にて読込み、この読込み結果に基きステップ2
43にて「YES」と判別し、かつステップ243aにてソレノ
イド励磁出力信号を消滅させる。このため、駆動回路13
0が同消滅に基きリレーコイル130aを消滅し、リレース
イッチ130bが開成し、給水弁30がソレノイドSvの消磁に
より閉成して前記給湯源から洗浄室20への給水を停止す
る。これにより、洗浄タンク21内には洗浄水が満水状態
にて維持される。なお、ステップ243における所定レベ
ルLaはマイクロコンピュータ120のROMに予め記憶されて
いる。
ステップ243aにおける演算後、マイクロコンピュータ12
0は、ステップ243bにて、洗浄電動機Mpの駆動に必要な
洗浄出力信号を発生するとともに、タイマ(マイクロコ
ンピュータ120に内蔵)をリセット始動させる。する
と、駆動回路140がマイクロコンピュータ120からの洗浄
出力信号に応答してリレーコイル140aを励磁し、リレー
スイッチ140bが閉成し、洗浄ポンプ40が洗浄電動機Mpに
より駆動されて洗浄タンク21内の洗浄水を汲上げて洗浄
ノズル50から洗浄室20内に噴射循環させる。これによ
り、各食器70a〜70bは、洗剤混入による洗浄水により洗
浄される。また、前記タイマはそのリセット始動により
計時し始める。
しかして、前記タイマの計時値Tが所定洗浄時間Tp(マ
イクロコンピュータ120のROMに予め記憶済み)に達する
と、洗浄終了との判断のもとに、マイクロコンピュータ
120が、ステップ244にて「YES」と判別し、ステップ244
aにて、洗浄出力信号を消滅させ、これに応答して駆動
回路140がリレーコイル140aを消磁し、洗浄ポンプ40
が、リレースイッチ140bの開成に伴う洗浄電動機Mpの停
止により洗浄水の汲上げを停止する。
然る後、マイクロコンピュータ120が、ステップ244bに
て、排水電動機Mdの駆動に必要な排水出力信号を発生す
るとともに、前記タイマをリセット始動させる。する
と、駆動回路150がマイクロコンピュータ120からの排水
出力信号に応答してリレーコイル150aを励磁し、リレー
スイッチ150bが閉成し、排水ポンプ80が排水電動機Mdに
より駆動されて洗浄タンク21内の洗浄水を汲出して管路
81及び排水管24から排出する。また、前記タイマがその
リセット始動により計時し始める。しかして、このタイ
マの計時値Tが所定排水時間Td(マイクロコンピュータ
120のROMに予め記憶済み)に達すると、排水終了との判
断のもとに、マイクロコンピュータ120が、ステップ245
にて「YES」と判別し、ステップ245aにて排水出力信号
を消滅させ、駆動回路150がリレータイマ150aを消磁
し、排水ポンプ80が、リレースイッチ150bの開成に伴う
排水電動機Mdの停止により洗浄水の排出を停止する。
このように洗浄制御ルーティン240の実行が終了する
と、マイクロコンピュータ120がコンピュータプログラ
ムをすすぎ制御ルーティン250(第4図参照)に進め
る。すると、マイクロコンピュータ120が、第6図のフ
ローチャートに従い、すすぎ制御ルーティン250の実行
をステップ250aにて開始し、各ステップ251〜254aにお
いて、各ステップ241〜244a(第5図参照)における演
算処理と同様の演算処理を行う。これによって、給水弁
30を介する洗浄タンク21への洗浄水の供給が満水状態に
なるまで行なわれた後、洗浄ポンプ40により洗浄タンク
21から汲出される洗浄水が洗浄ノズル50から洗浄室20内
に噴射循環せられて各食器70a〜70cを洗剤なしの状態で
すすぐ。
すすぎ制御ルーティン250がステップ254bに進むと、マ
イクロコンピュータ120が、ステップ254bにて、ステッ
プ210にて零と初期化済みの回数データNを「1」と更
新し、ステップ255にてN=1に基き「NO」と判別し、
然る後、各ステップ255a〜256aにおいて、各ステップ24
4b〜245aにおける演算処理と同様の演算処理を行う。こ
れにより、洗浄タンク21内の洗浄水が排水ポンプ80によ
って上述と同様に排出される。
このようにして第1回目のすすぎ排水を終了すると、マ
イクロコンピュータ120が、再び、各ステップ251〜254b
における演算処理を行い、各食器70a〜70cの第2回目の
すすぎを上述と同様にして行う。ついで、すすぎ制御ル
ーティン250がステップ254bに進むと、マイクロコンピ
ュータ120がステップ254bにてN=2と更新し、ステッ
プ255にて、N=2に基き「YES」と判別する。換言すれ
ば、マイクロコンピュータ120が、N=2の成立を前提
に、すすぎ制御ルーティン250を、ステップ255からステ
ップ255aへの移行を禁止した上で、ステップ220(第4
図参照)に進める。このため、各食器70a〜70cの第2回
目のすすぎのために使用された洗浄水は、すすぎ中に排
水管24から流出した部分を除き、洗浄タンク21内に貯わ
えられたままとなる。また、この洗浄タンク21内の洗浄
水の温度は、各食器70a〜70cのすすぎ中に徐々に低下
し、すすぎ終了後には、60℃前後に低下する。
かかる段階において、操作回路90からの洗浄開始信号が
発生したままであれば、マイクロコンピュータ120が、
上述と同様に、ステップ230における「YES」との判別
後、洗浄制御ルーティン240の実行に移行する。また、
このとき、上述の食器70a〜70cに代えて、高温では落ち
にくい汚れの付着した他の食器を洗浄棚60に載置するも
のとする。しかして、マイクロコンピュータ120が、第
5図のフローチャートに従い上述と同様に各ステップ24
1〜243aにおける演算処理を行い、洗浄タンク21内の洗
浄水の不足分を補給する。これにより、洗浄タンク21内
には、60℃前後の洗浄水が満水状態に維持されることと
なる。
然る後、マイクロコンピュータ120が各ステップ243b〜2
44aにおける演算処理を上述と同様に行うとともに、洗
浄ポンプ40が洗浄タンク21内の洗浄水を洗浄ノズル50か
ら洗浄室20内に噴射循環させる。このため、前記他の食
器が60℃前後の洗浄水により洗剤混入のもとに洗浄され
ることとなる。その結果、前記他の食器に付着した高温
では落ちにくい汚れが容易にしかも確実に落ち得る。こ
のようにして洗浄した後は、マイクロコンピュータ120
が、各ステップ244b〜245aにおける演算処理及びすすぎ
制御ルーティン250における演算処理を行い、上述と同
様の排水、すすぎ等を達成する。
以上の説明から理解されるとおり第2回目のすすぎに使
用する洗浄水の温度がすすぎ終了時には60℃前後に低下
することに着目して、当該洗浄水を排水することなく洗
浄タンク21内に貯えて次の食器の洗剤混入による洗浄に
利用するようにしたので、節水に役立つのは勿論のこ
と、食器の洗浄時には、洗剤混入による洗浄に適した温
度(60℃前後)の洗浄水を確保し、かつ、食器のすすぎ
時には、すすぎに適した温度(80℃前後)の洗浄水を確
保し得て、食器の高温では落ちにくい汚れの除去及び殺
菌を伴うすすぎを確実に実現できる。
また、ステップ255における「YES」との判別後、ステッ
プ230における判別が「NO」となった場合には、マイク
ロコンピュータ120が湯温判定ルーティン260(第4図参
照)の実行に移行する。すると、マイクロコンピュータ
120が、第7図のフローチャートに従い、湯温判定ルー
ティン260の実行をステップ260aにて開始し、ステップ2
61にて水量検出回路100からの水量検出信号を読込む。
現段階において、水量検出回路100から水量検出信号が
発生していなければ、マイクロコンピュータ120がステ
ップ262にて「NO」と判別しステップ220における演算処
理に移行する。
一方、ステップ262におおける判別が「YES」になる場合
には、マイクロコンピュータ120が、ステップ262aに
て、温度検出回路110からの温度ディジタル信号の値を
ディジタル温度Dにディジタル変換し、このディジタル
温度Dを基準温度Doとステップ263において比較判別す
る。但し、基準温度Doは、60℃前後の値としてマイクロ
コンピュータ120のROMに予め記憶されている。しかし
て、D≧Doが成立すれば、洗浄タンク21内の洗浄水の温
度が60℃前後の値を維持しているとの判断のもとに、マ
イクロコンピュータ120がステップ263にて「NO」と判別
する。
逆に、D<Doが成立する場合には、洗浄タンク21内の洗
浄水の温度が、洗浄に適さない値に低下しているとの判
断のもとに、マイクロコンピュータ120が、ステップ263
にて「YES」と判別し、各ステップ263a〜264aにおい
て、各ステップ255a〜256aにおける演算処理と同様の演
算処理を行う。このため、第2回目のすすぎ終了後洗浄
タンク21内に貯わえられた洗浄水が、自動的に、排水ポ
ンプ80により上述と同様にして排水される。従って、不
必要に温度の低下した洗浄タンク21内の洗浄水がその後
の食器洗浄に誤って使用されることが常に自動的に防止
され得る。
次に、前記実施例の変形例について説明すると、この変
形例においては、第6図のフローチャートの一部を第8
図に示すごとく変更し、かつ第7図のフローチャートを
第9図に示すごとく変更したことにその構成上の特徴が
ある。なお、その他の構成は、温度検出回路110を省略
する点を除き、前記実施例と実質的に同様である。
以上のように構成した本変形例において、前記実施例と
同様に、コンピュータプログラムがすすぎ制御ルーティ
ン250のステップ255(第6図及び第8図参照)に進んだ
とき「YES」との判別がなされれば、マイクロコンピュ
ータ120が、ステップ255bにて、他のタイマ(以下、第
2タイマという)をリセット始動させる。これにより、
この第2タイマが計時を開始する。なお、同第2タイマ
はマイクロコンピュータ120に内蔵されている。
然る後、前記実施例と同様に、コンピュータプログラム
が湯温判定ルーティン260のステップ262(第7図及び第
9図参照)に進んだとき「YES」との判別がなされれ
ば、マイクロコンピュータ120がステップ263Aにおける
判別に移行する。しかして、前記第2タイマの計時値T
αが所定時間Tαo(=60分)以下であれば、洗浄タン
ク21内の洗浄水の温度が60℃前後の値を維持しているも
のとの判断のもとに、マイクロコンピュータ120がステ
ップ263Aにて「NO」と判別し、ステップ220における演
算処理に移行する。一方、Tα>Tαoが成立する場合
には、洗浄タンク21内の洗浄水の温度が洗浄に適さない
温度に低下しているとの判断のもとに、マイクロコンピ
ュータ120が、ステップ263Aにて「YES」と判別し、各ス
テップ263a〜264aにおける演算処理を前記実施例の場合
と同様に行う。このため、第2回目のすすぎ終了後洗浄
タンク21内に貯えられた洗浄水が、自動的に、排水ポン
プ80により上述と同様に排水される。従って、不必要に
温度が低下した洗浄タンク21内の洗浄水がその後の食器
洗浄に誤まって使用されることが常に自動的に防止され
得る。
ここで、上述の所定時間Tαoの決定根拠について説明
する。第2回目のすすぎ終了後の洗浄タンク21内の洗浄
水の温度の低下状況を実験により調べたところ、この洗
浄水の温度の低下状況は、第10図に示す特性曲線Lによ
り特定されることが確認できた。これによれば、第2回
目のすすぎが特性曲線L上の点La(時刻零分に対応)に
て終了するものとすると、その後、洗浄水の温度がほぼ
直線的に低下し、50(℃)に達した時60(分)だけ経過
することが分かる。従って、洗浄水の温度が50(℃)未
満の範囲(第10図にて符号A参照)の時洗浄に適さない
ことを考慮すれば、所定時間Tαoは例えば60(分)と
定めてもよいことが理解される。
【図面の簡単な説明】
第1図は特許請求の範囲に記載の発明の構成に対する対
応図、第2図及び第3図は本発明の一実施例を示す全体
構成図、第4図〜第7図は第3図のマイクロコンピュー
タの作用を示すフローチャート、第8図は第6図のフロ
ーチャートの変形例を示す要部フローチャート、第9図
は第7図のフローチャートの変形例を示すフローチャー
ト、並びに第10図は洗浄タンク内の洗浄水の温度の第2
回目のすすぎ終了後の低下状況説明図である。 符号の説明 B……洗浄機本体、Md……排水電動機、Mp……洗浄電動
機、Sv……ソレノイド、20……洗浄室、21……洗浄タン
ク、30……給水弁、40……洗浄ポンプ、50……洗浄ノズ
ル、70a〜70c……食器、80……排水ポンプ、120……マ
イクロコンピュータ、130,140,150……駆動回路、130a,
140a,150a……リレーコイル、130b,140b,150b……リレ
ースイッチ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】食器を収容する洗浄室と、前記洗浄室内に
    設けられて食器に向けて湯を噴射する洗浄ノズルと、前
    記洗浄室内の底部に設けられて湯を貯える洗浄湯タンク
    と、前記洗浄湯タンクへの給湯を制御する給湯弁と、前
    記洗浄湯タンク内の湯を汲み上げて前記洗浄ノズルに供
    給する洗浄ポンプと、前記洗浄湯タンク内の湯を外部へ
    排出する排出ポンプと、食器の洗浄開始を指示する洗浄
    開始スイッチと、前記洗浄開始スイッチの操作に応答し
    て前記洗浄湯タンク内に湯が満たされていないことを条
    件に湯が満たされるまで前記給湯弁を開いた後に前記洗
    浄ポンプ及び排出ポンプをこの順にそれぞれ所定時間ず
    つ作動させる一連の制御を所定回数だけ繰り返させると
    ともに同所定回数の最後に一連の制御のうちの排出ポン
    プの作動のみを省略する第1制御手段とを備えた食器洗
    浄機において、 前記第1制御手段によって前記一連の制御が所定回数だ
    け繰り返されてからの時間を計測するタイマ手段と、 前記タイマ手段によって計測された時間が所定時間に達
    したとき前記排出ポンプを所定時間だけ作動させる第2
    制御手段とを設けたことを特徴とする食器洗浄機。
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