JPH0671360A - 金属管の製造方法 - Google Patents

金属管の製造方法

Info

Publication number
JPH0671360A
JPH0671360A JP25206692A JP25206692A JPH0671360A JP H0671360 A JPH0671360 A JP H0671360A JP 25206692 A JP25206692 A JP 25206692A JP 25206692 A JP25206692 A JP 25206692A JP H0671360 A JPH0671360 A JP H0671360A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal tube
core
organic compound
release agent
metallic pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25206692A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Momotani
浩 百谷
Etsuo Otsuki
悦夫 大槻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokin Corp filed Critical Tokin Corp
Priority to JP25206692A priority Critical patent/JPH0671360A/ja
Publication of JPH0671360A publication Critical patent/JPH0671360A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Metal Extraction Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 既定の形状、寸法を有する金属管を用いて所
定形状、寸法の金属管を縮管、あるいは拡管加工によ
り、容易に得ることのできる方法を供する。 【構成】 金属管と中芯の間に離型剤として、40℃以
上でゾル化あるいは40℃以上の融点を持つ有機化合物
を使用することにより、加工後の加熱処理によって中芯
の除去が容易に行え、又、中芯そのものを前記有機化合
物を用いることによって、加工後の中芯の除去が容易
で、何れの場合も金属管に破断、座屈を生じないで所望
の金属管が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属管を加工し、所定
形状、寸法の金属管を製造する際に、金属管と中芯の間
に離型剤として40℃以上でゾル化あるいは40℃以上
の融点を持つ有機化合物を塗布して加工製造する、ある
いは中芯として前記有機化合物を固化して使用する金属
管の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】既定の形状、寸法を有する金属管を用
い、その使用目的に応じ、形状、肉厚等を変更して使用
することが多い。板材ではプレス成形によってその目的
が達せられるが、金属管の場合には縮管あるいは拡管の
目的に応じて筒形形状の内面、又は外面から内圧又は外
圧を加えながら加工する。この加工条件としては、プレ
ス成形の場合に比べてはるかに条件が限定されていなが
ら、その加工時に発生する破断、座屈、及び肉厚精度の
三つの要求を満足しなければならない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来行
われていた金属管の加工方法では、金属管を縮管、ある
いは拡管する加工方法の種類によってその破断、座屈限
界が異なるため、材料の種類、加工法によってはその両
者に挟まれた極めて狭い条件範囲内で加工を完了しなけ
ればならない。又、内外面とも剛体工具を使用する加工
はまれであり、多くの場合、内面側は柔軟工具、又は液
体を使用しなくてはならないので肉厚の寸法精度に関す
る信頼性が不十分である。そこで、本発明の技術的課題
は、上記欠点に鑑み、加工時の破断、座屈が生じにく
く、肉厚の寸法精度に優れた金属管の製造方法を提供す
ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題は、下記の本発
明により解決される。即ち、金属管の中に中芯を入れ、
その間に離型剤として40℃以上でゾル化あるいは40
℃以上の融点を持つ有機化合物の溶液を塗布することに
よって、金属管を縮管、あるいは拡管加工する時の金属
管と中芯の結着を防止することができると共に、金属管
の破断、座屈が生じることなく加工することができる。
更に、その中芯の除去に関しては、離型剤として前記有
機化合物の溶液を使用しているため、加熱(>40℃)
処理による簡便な方法によって中芯を除去することが可
能である。中芯として前記有機化合物を用いても同様の
効果がある。
【0005】要するに、1.中芯を用いて加工を行う金
属管の製造方法において、金属管と中芯の間に離型剤と
して40℃以上でゾル化、あるいは40℃以上の融点を
持つ有機化合物の溶液を塗布することを特徴とする金属
管の製造方法。2.前記中芯として、前記有機化合物を
用い固化して使用することを特徴とする金属管の製造方
法。3.前記離型剤あるいは前記中芯として用いられた
前記有機化合物を軟化させ、前記離型剤あるいは前記中
芯を除去して所定の金属管を得る際、40℃以上の温度
で加熱処理することを特徴とする前記1項あるいは前記
2項に記載の金属管の製造方法。4.前記有機化合物が
ゼラチンであることを特徴とする前記1項ないし前記3
項に記載の金属管の製造方法である。
【0006】
【作用】金属管の中に中芯を入れ、その間に離型剤とし
て40℃以上でゾル化あるいは40℃以上の融点を持つ
有機化合物の溶液を塗布することによって、加工時の金
属管と中芯との結着を防止できると共に、加工後の中芯
の除去工程においては、金属管と中芯の間に離型剤とし
て前記有機化合物が塗布されているため、加熱(>40
℃)処理によって塗布した前記有機化合物を軟化させ、
再び流動性を持たせることが可能で、その結果、金属管
の中に入っている中芯を容易に除去することができる。
従って、上述した理由から、中芯を除去する際、金属管
に破断、座屈が生じることなく加工することが可能とな
る。又、中芯として前記有機化合物を用い固化して使用
した場合も同様の効果が得られる。即ち、中芯として金
属等を使用せず、前記有機化合物を固化して使用してい
るため、圧縮性に富み、加工時の金属管と中芯との結着
が防止でき、又、加工後の中芯の除去工程では、上記同
様、加熱(>40℃)処理によって容易に中芯を除去す
ることが可能である。これらの効果は、離型剤として使
用した前記有機化合物、又は中芯として固化して使用し
た前記有機化合物が加熱することによって軟化し、再び
流動性を持たせることが可能であるためである。即ち、
金属管の製造に関し、破断や座屈が生じることなく容易
に加工できる金属管の製造方法に、離型剤、又は中芯と
して40℃以上でゾル化あるいは40℃以上の融点を持
つ有機化合物を使用することが有効である。
【0007】
【実施例】以下に本発明の実施例を示し説明する。
【0008】
【実施例1】金属管としてSUS304、形状寸法が、
管長300mm、外径3mm、肉厚0.5mmの金属管
を用い、中芯とSUS304金属管の間に離型剤とし
て、粉末を温水に溶解させたゼラチン溶液を塗布し、室
温で放置し、ゼラチンを固化させた後、スエージングマ
シーンを用いて縮管加工を施した。その加工後、金属管
を60℃にて加熱処理を行い、離型剤として塗布したゼ
ラチンを軟化させ、金属管と中芯の間に流動性を持たせ
ることによって、中芯を除去し、所定の金属管を得た。
この加工工程中の座屈の有無と、中芯の除去の難易性を
表1に示す。なお、比較材として、上記縮管加工におい
て、離型剤として、ゼラチン溶液を塗布せず、加工製造
した時の加工工程中の座屈の有無と、中芯の除去の難易
性を表1に示す。
【0009】
【表1】
【0010】
【実施例2】金属管としてSUS304、形状寸法が、
管長300mm、外径3mm、肉厚0.5mmの金属管
を用い、中芯として金属管内にゼラチン粉末を温水に溶
解させたゼラチン溶液を入れ室温で放置し、金属管内に
て固化させた後、スエージングマシーンを用いて縮管加
工を施した。その縮管加工後、金属管を60℃に加熱処
理を行い、中芯に用いたゼラチンを軟化させ中芯を除去
し、所定の金属管を得た。この加工工程中の座屈の有無
と中芯の除去の難易性を表2に示した。
【0011】
【表2】
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、金属管を加工し、所定
の金属管を製造する際に、金属管と中芯の間に離型剤と
してゼラチン溶液を塗布して加工製造するか、又は中心
としてゼラチンを用い、固化して使用することによっ
て、加工時の破断、座屈が生ぜず、しかも本発明は、従
来法に比べて簡便な方法で中芯の除去が可能となり、金
属管の製造方法として、工業上、極めて有益である。な
お、実施例においては、有機化合物としてゼラチンを用
いたが、40℃以上でゾル化あるいは40℃以上の融点
を持つ有機化合物であれば実施例と同様な効果が得られ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中芯を用いて加工を行う金属管の製造方
    法において、金属管と中芯の間に離型剤として40℃以
    上でゾル化、あるいは40℃以上の融点を持つ有機化合
    物の溶液を塗布することを特徴とする金属管の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記中芯として、前記有機化合物を用い
    固化して使用することを特徴とする金属管の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記離型剤あるいは前記中芯として用い
    られた前記有機化合物を軟化させ、前記離型剤あるいは
    前記中芯を除去して所定の金属管を得る際、40℃以上
    の温度で加熱処理することを特徴とする請求項1あるい
    は請求項2記載の金属管の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記有機化合物がゼラチンであることを
    特徴とする請求項1ないし請求項3記載の金属管の製造
    方法。
JP25206692A 1992-08-26 1992-08-26 金属管の製造方法 Pending JPH0671360A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25206692A JPH0671360A (ja) 1992-08-26 1992-08-26 金属管の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25206692A JPH0671360A (ja) 1992-08-26 1992-08-26 金属管の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0671360A true JPH0671360A (ja) 1994-03-15

Family

ID=17232081

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25206692A Pending JPH0671360A (ja) 1992-08-26 1992-08-26 金属管の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0671360A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7676053B2 (en) 2005-03-30 2010-03-09 Onkyo Corporation Electrodynamic loudspeaker

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7676053B2 (en) 2005-03-30 2010-03-09 Onkyo Corporation Electrodynamic loudspeaker

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS61227126A (ja) 金属管の残留応力除去方法
JPH0671360A (ja) 金属管の製造方法
CN102101233B (zh) 一种在块体非晶合金表面制作微纳结构的方法
JP2602320B2 (ja) チタンパイプの曲げ成形法
JPH0426522A (ja) 合成石英ガラス管の製造方法
JP3738659B2 (ja) 金属管の液圧バルジ加工におけるピアシング方法及び金型並びに液圧バルジ加工部品
JP4009129B2 (ja) ハイドロフォーム加工方法
JPS59215239A (ja) 流体軸受のグル−プの成形方法
JP3968047B2 (ja) ハイドロフォーム加工用金型及びハイドロフォーム加工方法
JP2528751B2 (ja) 金属板材の深絞り加工方法
JP3938979B2 (ja) 管端部の加工方法
JPS5817704B2 (ja) キンゾクセイシリンダノセイゾウホウホウ
JPS59215249A (ja) 連続鋳造用鋳型の製造方法
JP2000233253A (ja) シリンダライナの製造方法
JP2005288532A (ja) ハイドロフォーム加工方法
JPS6117323A (ja) 金属管の製造方法
JPH1147875A (ja) カップ状部品の塑性加工方法
JP2005296969A (ja) ハイドロフォーム加工方法
JPS5884633A (ja) 鋼管のアツプセツト方法
JPH0543908A (ja) 中空素材の製造方法
RU1801673C (ru) Способ изготовлени деталей из металлов и сплавов гидравлической штамповкой
JPS6186030A (ja) 異形ベロ−ズの成形方法
JPH11347639A (ja) 金属ローラ材料の製造方法
JP2004291030A (ja) ハイドロフォーム用金型
JPH04173476A (ja) ステアリングラック軸およびその製造方法