JPH067108U - 超小型着色表示ランプ用シリコンカラーキャップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 〔目的〕 ２色以上の着色発光を得る超小型着色表示ラ
ンプ用シリコンカラーキャップを提供する。 〔構成〕 ２色以上の異なる着色をもった着色シリコン
ゴム２，３・・・を部分配列し一体のキャップ体成形を
し、多色発光用シリコンカラーキャップ１を形成してシ
リコンカラーキャップ４とし、このシリコンカラーキャ
ップ４をランプ本体に被せ多色発光をもつ着色表示ラン
プを得るようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は所謂サブミニチュアランプと呼ばれる超小型着色表示ランプ用シリ コンカラーキャップに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近時、産業用となる小型電球の発達も著しく、コンピューター関係，航空機， 測定器等の各種用途に対応し得る超小型表示ランプが提供されるに至っている。 例えば、超小型表示ランプとしては製作の容易な発光ダイオード使用の半導体型 表示ランプ（ＬＥＤ）が出現したが、発光能率があまり良くなく、昼間でも輝度 に変化を招かないフィラメント形式の超小型表示ランプが相変わらず主流を占め ている。この場合、計器類等に用いる着色表示ランプとしては、従来はランプ本 体の表面にペンキを直接塗布した構成を採っている。しかし、ペンキ塗着のカラ ー構成では、ペンキの配合が難しく、且つロットごとに色合いが異なってくるた め、長期に亘って均一は色合いをもつ着色表示ランプを提供し難いものとなって いる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このため、昨今は色の調合が自在となる着色シリコンゴムを用いて形成したキ ャップ体を被せる所謂カラーキャップ方式の着色表示ランプが出現してきた。

【０００４】 しかし、従来この種の着色表示ランプのシリコンカラーキャップは、単一の着 色シリコンゴムのみでキャップ成形してなるだけのため、このシリコンカラーキ ャップを被せて仕上がった着色表示ランプは単色を発光するのみであり（図９参 照）、近時の如き用途の多様化時代にあっての着色表示ランプにはまだほど遠い ものであった。

【０００５】 本考案は上記実情に鑑み、シリコンキャップ自体の構造を少なくとも２色以上 に着色分けした着色シリコンゴムを用いることで、上記課題を解決する超小型着 色表示ランプ用シリコンカラーキャップを提供することを目的としたものである 。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、白熱電球式の超小型表示ランプ本体に柔らかなシリコンカラーキャ ップを嵌着する着色表示ランプにいおいて、そのシリコンカラーキャップを、２ 色以上の異なる着色をもった着色シリコンゴムを部分配列し一体のキャップ体成 形をし、多色発光用シリコンカラーキャップとしてなるものである。

【０００７】 また、シリコンカラーキャップを、一部分を不透明な白色シリコンゴムとし、 残る部分を着色シリコンゴムに配列し一体のキャップ体成形をし、部分発光用シ リコンカラーキャップとしてもよい。

【０００８】

【作用】

上記のような構成のため、例えば２色以上の着色透明となる着色シリコンゴム を長手方向へ分けたシリコンカラーキャップを表示ランプ本体に被せれば、左右 に異なる着色発光を得るランプ使用となる。また、この場合、片側を不透明な白 色シリコンゴムを用いたシリコンカラーキャップをランプ本体に被せれば、片側 のみのが着色発光する特殊使用となり得る。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案を実施例の図面に基づいて説明すれば、次の通りである。

【００１０】 図１乃至図４は多色の着色シリコンゴムを２色シリコンゴム使用としたシリコ ンカラーキャップを示し、１は原料段階で着色する２色の着色シリコンゴム２， ３（例えば、図１にあって左半分を緑色シリコンゴムし右半分を赤色シリコンゴ ム）をキャップ本体の長手方向の左右側に部分配列し、圧縮成形等となる公知の 成形方法を用いて形成した所定大きさをもつ透明着色の多色発光用シリコンカラ ーキャップで、該シリコンキャップ１にて超小型着色表示ランプ用シリコンカラ ーキャップ４となる。

【００１１】 次にこの作用を説明すると、この超小型着色表示ランプ用シリコンカラーキャ ップ４を白熱電球式の超小型表示ランプとなるランプ本体５に、このランプ底部 ６まで達するように頂部から密着して被せれば、全体として着色表示ランプ７が 構成される（図４参照）。

【００１２】 ここにおいて、着色表示ランプ７に所定の点灯を行なえば、ランプ本体５から の発光光線がシリコンカラーキャップ４を透過しようとする時、このシリコンカ ラーキャップ４の全体が着色透明の発光部となっているため、一方（片側）の着 色シリコンゴム２層を透過した光は緑色発光ａとして着色発光し、他方（他側） の着色シリコンゴム３層を透過した光は赤色発光ｂとして着色発光する。即ち、 ２色の着色発光がなされるものとなる。

【００１３】 また、図５乃至図７は部分着色発光を呈する他の実施例を示すシリコンカラー キャップである。この場合、シリコンカラーキャップ１の構成は、片側部分に不 透明となる白色シリコンゴム８を配設し他側部分には前記同様な透明着色となる 着色シリコンゴム２（例えば、緑色シリコンゴム）を配列し、前記同様に所定の キャップ形成を行なえば、白色シリコンゴム８が位置した側が光線を通さない不 透明となり部分発光型シリコンカラーキャップ４′となる。

【００１４】 このシリコンカラーキャップ４′の態様は、前記同様に該シリコンカラーキャ ップ４′を超小型ランプ本体５に被せればよく、この不透明白色シリコンゴム８ 層が非発光面となる一定方向の発光となり、且つ不透明白色シリコンゴム８がラ ンプ本体５からの光を反射する役目も果たし、透明着色部分からの光の効率を高 める部分発光型着色表示ランプ７′となる。

【００１５】 また、図８は前記部分発光型シリコンカラーキャップの他の実施例を示すもの であり、透明着色の着色シリコンゴム２を発光方向（図示にあって、表示ランプ 本体５に右肩部分）となる一部分に配設し、残る部分を全部不透明白色シリコン ゴム８として形成した部分発光型シリコンカラーキャップ４″である。このよう に、一部分のみに着色シリコンゴム２を配置すれば、その着色発光はスポット的 発光（照明）となり、例えば計器類等で一部分のみを照らしたいときに最適な着 色表示ランプとなり得る。

【００１６】

【考案の効果】

上述のように、本考案の超小型着色表示ランプ用シリコンカラーキャップは、 キャップを形成する着色シリコンゴムを所望の着色発光数に応じた部分配列とし て成形することで、仕上がったシリコンカラーキャップは簡単に多色の配置をも つシリコンカラーキャップとなり、該キャップを装着した着色表示ランプは色の 異なる発光を簡単に得られ、各種機器に対する着色表示ランプに適する。また、 この複数の着色シリコンゴム中、一部を不透明（白色）となるシリコンゴムを用 いれば、表示ランプ使用でこの不透明部分からは外部の発光はなく、部分的（片 側，スポット的）な着色発光を簡単に得る。しかも、この場合不透明な白色シリ コンゴム層は一種の反射板構成となるため、残る着色シリコンゴム層からの光度 が増し、光の効率を高めることとなる。勿論、これら着色表示ランプ用シリコン カラーキャップは、あくまで従来の表示ランプ本体に対する装着と同様であり、 組立て工程等に支障をきたさない等の実用的効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例を示すシリコンカラーキャ
ップの側面図である。

【図２】同平面図である。

【図３】同断面図である。

【図４】表示ランプに装着した一部切欠き側面図であ
る。

【図５】部分発光用となる他の実施例の側面図である。

【図６】同平面図である。

【図７】同断面図である。

【図８】同他の部分発光用の側面図である。

【図９】従来のシリコンカラーキャップの説明図であ
る。

【符号の説明】

１ 多色発光用シリコンカラーキャップ ２ 着色シリコンゴム ３ 異なる着色をもつ着色シリコンゴム ８ 不透明な白色シリコンゴム

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 白熱電球式の超小型表示ランプ本体に柔
   らかなシリコンカラーキャップを嵌着する着色表示ラン
   プにいおいて、シリコンカラーキャップを、２色以上の
   異なる着色をもった着色シリコンゴムを部分配列し一体
   のキャップ体成形をし、多色発光用シリコンカラーキャ
   ップとしてなる超小型着色表示ランプ用シリコンカラー
   キャップ。
2. 【請求項２】 シリコンカラーキャップを、一部分を不
   透明な白色シリコンゴムとし、残る部分を着色シリコン
   ゴムに配列し一体のキャップ体成形をし、部分発光用シ
   リコンカラーキャップとしてなる超小型着色表示ランプ
   用シリコンカラーキャップ。