JPH0670864B2

JPH0670864B2 - ディスク装填装置

Info

Publication number: JPH0670864B2
Application number: JP58151293A
Authority: JP
Inventors: 州彦村尾; 晃治安藤
Original assignee: ティアツク株式会社
Priority date: 1983-08-19
Filing date: 1983-08-19
Publication date: 1994-09-07
Anticipated expiration: 2009-09-07
Also published as: JPS6043254A

Description

【発明の詳細な説明】本発明はデイスク装填装置に係り、特にデイスクトレイ
上のデイスクを再生装置中に装填するためのデイスクト
レイを再生装置内に引き込む動作とデイスクトレイを下
降させる動作とを単一のモータにより行なうように構成
して、構造の簡略化を図つたデイスク装填装置を提供す
ることを目的とする。

従来のデイスクを再生装置内に装填する装置は、デイス
クが載置されたデイスクトレイを再生装置内に引き込む
動作と、引き込まれたデイスクトレイを下降させる動作
とが別々のモータにより行なわれるように構成してあ
る。このためモータを二つ必要とし、構成が複雑となる
と共に、装置の低廉化を図ることが困難であるという問
題点があつた。

本発明は上記問題点を解決したデイスク装填装置を提供
することを目的とするものであり、以下図面と共にその
一実施例について説明する。

第１図及び第４図（Ａ）は夫々本発明になるデイスク装
填装置１の一実施例のデイスク装填前での状態を示し、
第２図及び第４図（Ｃ）は夫々デイスクが装填されたと
きでの状態を示す。デイスク再生装置１は、コンパクト
デイスク再生装置内に、デイスクトレイ２が再生装置の
前面パネル３より前方に引き出され且つ再生装置内に引
き込まれるように、組込まれている。

デイスクトレイ２は、以下に述べる移動ベース上に昇降
可能に支持されており、こゝに第１図中二点鎖線で示す
ようにコンパクトデイスク４が記録面を下側とした向き
で載置される。

移動ベース５は、第３図に併せて示すように、大略コ字
形のフレーム構造をなし、再生装置に対して「抽出し」
の構造となつている。この移動ベース５は、左側の案内
溝6A−ａを有するフレーム6Aと、右側の案内溝6B−ａを
有するフレーム部材6Bと、これらの矢印X₂方向端面に固
定されて横架してある化粧板７とを基本構造とし、各フ
レーム部材6A,6Bの内側に第１のラツク8A,8Bがねじ止め
され、且つこの第１のラツク8A,8Bの内側に第２のラツ
ク9A,9Bが取付けられた構造となつている。

上記構成の移動ベース４は、左側の案内溝6A−ａを側板
10Aの案内レール11A,右側の案内溝6B−ａを側板10Bの案
内レール11Bに案内されて矢印X₁,X₂方向に摺動可能であ
る。

第２のラツク9Bは、第３図に示すように、長孔9B−a,9B
−ｂを夫々第１のラツク8B上のピン12B−a,12B−ｂに嵌
合支持されて第１のラツク8Bに対して矢印X₁,X₂方向に
変位可能であり、第２のラツク9B上のピン13Bと上記ピ
ン12B−ｂとの間に張架してあるばね14Bにより矢印X₂方
向に付勢されており、このばね14Bにより第１のラツク8
Bと弾性的に結合されている。同様に、第２のラツク9A
も、第４図（Ａ）に示すように、長孔9A−a,9A−ｂを夫
々第１のラツク8A上のピン12A−a,12A−ｂに嵌合支持さ
れて第１のラツク9Aに対して矢印X₁,X₂方向に変位可能
であり、第２のラツク9A上のピン13Aと上記ピン12A−ｂ
との間に張架してあるばね14Aにより矢印X₂方向に付勢
されており、このばね14Aにより第１のラツク8Aと弾性
的に結合されている。

また、第２のラツク9A,9Bには夫々一対ずつデイスクト
レイ昇降用の傾斜長孔9A−c,9A−d,9B−c,9B−ｄが形成
してある。更に、第２のラツク9A,9Bの矢印X₁方向端側
には、デイスククランプ動作を制御する平坦面9A−e,9B
−ｅと傾斜面9A−f,9B−ｆとが形成してある。また更に
は左側の第２のラツク9Aの矢印X₂方向端側の内側にはノ
ブ15がねじ止めしてある。このノブ15は後述するように
手動によるデイスク装填及び離脱に際して操作される。

16a,16b,16c,16dは夫々取付金具であり、夫々の側方ピ
ン17a,17b（残りは図示せず）が上記の傾斜長孔9A−c,9
A−d,9B−c,9B−ｄに嵌入している。前記のデイスクト
レイ２は、四隅の孔2a,2b,2c,2dを夫々フレーム部材6A,
6B上の夫々二本の案内ピン18a,18b,18c,18dに嵌合させ
た状態で、下面の四隅近傍を取付金具16a〜16dに固定さ
れている。これにより、デイスクトレイ２は、孔2a〜2d
を夫々案内ピン18a〜18dにより案合されて、傾斜長孔9A
−c,9A−d,9B−c,9B−ｄの作用で矢印Z₁,Z₂方向に昇降
しうる。

ギヤ19A及び19Bは、軸20の両端に固定してあり、夫々第
１のラツク8Aと第２のラツク9A,及び第１のラツク8Bと
第２のラツク9Bの両方にまたがつて噛合している。ギヤ
19A,19Bは、第４図（Ａ）に示すようにローデイングモ
ータ21により、ギヤ列22を介して減速されて回転され
る。またモータ21はモータ軸に固定してあるギヤ23をロ
ツク爪24により係止されてロツクされる。

クランプアーム25は、大略Ｙ字形状をなし、脚部25aの
先端にクランパ26を有し、一対の腕部25b,25cの先端を
ピン27a,27bにより側板10A,10Bの後部に回動可能に支持
されている。このクランプアーム25はばね28により矢印
A₁方向（デイスククランプ方向）に回動付勢されてい
る。

29はクランプアーム保持部材であり、第３図に示すよう
に、左右の一対の腕部29a,29b,29c,29dを夫々側板10Aの
対応する長孔10A−a,10A−ｂ（側板10Bの長孔は図示せ
ず）に嵌合させて、矢印X₁,X₂方向に移動可能に設けて
あり、通常はばね30により矢印X₂方向に移動している。
このクランプアーム保持部材29には、左右に一対のロー
ラ係止片29e,29fが折曲形成してある。

31はターンテーブルであり、基板32の下面側のデイスク
モータ（図示せず）のモータ軸に固定してあり、クラン
パ26に対して離間対向している。また33はピツクアツプ
であり、ガイドロツド34a,34bにより案内されて矢印X₁,
X₂方向に移動しうる。前記のデイスクトレイ２には、タ
ーンテーブル31及びピツクアツプ33が相対的に嵌入する
ためのＵ字上開口2eが形成してある。

また、側板10Aの外側には、第１図及び第５図（Ａ）に
示すように、プランジヤ40,操作レバー41,ロツク解除レ
バー42,保持レバー43,及びＬ字状レバー44が設けてあ
る。プランジヤ40は前記のロツク爪24の折曲腕部24aと
連結しており、デイスク装填操作時及びデイスク離脱操
作時に一時的に作動する。操作レバー41の先端には手動
によるイジエクト操作時に押付操作されるイジエクトノ
ブ45が取付けられており、操作レバー41は手動によるイ
ジエクト操作時に矢印X₁方向に移動する。保持レバー43
は、ばね46により軸47に関して反時計方向に回動付勢さ
れており、第５図（Ａ）に示すように、ストツパピン48
に当接する状態まで反時計方向に回動して、先端がロツ
ク爪24の折曲腕部24aを係止してこれをロツク解除位置
に係止しうる。Ｌ字状レバー44は、ばね49により軸50に
関して時計方向に付勢されており、後述するようにクラ
ンプ保持アーム29が矢印X₁に移動するときに、腕部29a
により係止されて反時計方向に回動し、保持レバー43の
一端を押し上げる（第２図及び第５図（Ｂ）参照）。

次に上記構成になるデイスク装填装置１の動作について
説明する。

最初の状態では、デイスクトレイ２は、第２図に示すよ
うに再生装置１内に引き込まれており、化粧板７は再生
装置の前面パネル３と同一面とされてこの開口3aを塞い
でいる。ノブ15も化粧板７の開口7a内に引き込まれてお
り、化粧板７の前面と同一面となつている。

デイスクを装填するに際しては、スイツチSW₁を押す。
これにより、モータ21が逆転し、デイスク装填装置１は
後述するデイスク離脱動作時と同様に動作する。即ち、
移動ベース５が矢印X₂方向に移動し、デイスクトレイ２
は第１図に示すように、開口3aより矢印X₂方向に突出し
て、且つ矢印Z₂方向に上昇した状態となる。また、第４
図（Ａ）に示すように、第１のラツク8AがスイツチSW₂
を押しており、スイツチSW₂はオンとなつている（第６
図（Ｄ）参照）。第２のラツク9Aは第１のラツク8Aに対
して矢印X₂方向に移動しており、これに関連して、デイ
スクトレイ２が矢印Z₂方向に上昇しており、且つノブ15
が開口7aより突出している。またクランプアーム保持部
材29が矢印X₂方向に移動しており、その係止片29e,29f
が夫々クランプアーム25のローラ51A,51Bに係止してお
り、クランプアーム25はばね28に抗して矢印A₂方向に回
動しており、クランパ26は上昇した非クランプ位置にあ
る。また、スイツチSW₃,SW₄は共にオフと状態にある
（第６図（Ｅ），（Ｆ）参照）。またロツク爪24はばね
52により反時計方向に回動しており、ギヤ23はロツク爪
24によりロツクされている（第４図（Ｃ）参照）。

次いで、装填しようとするコンパクトデイスク４を第１
図中二点鎖線で示すようにデイスクトレイ２上に載置
し、スイツチSW₁を操作する（第６図（Ａ）のt₀参
照）。このスイツチ操作により、プランジヤ40が励磁さ
れ（第６図（Ｂ）のt₀参照）、スイツチSW₁とSW₂とのア
ンドがとられてローデイングモータ21が起動して正転す
る（第６図（Ｃ）のt₀参照）。

プランジヤ40が励磁されると、第４図（Ａ）及び第５図
（Ａ）に示すようにロツク爪24がばね52に抗して時計方
向に回動し、ギヤ23に対するロツクが解除される。また
ロツク爪24が回動すると、保持レバー43が係止を解除さ
れてばね46により反時計方向にストツパピン48に係止さ
れる位置まで回動し、その一端はロツク爪24の折曲腕部
24aに対向してこれを受け止めうる状態となる。

モータ21が正転すると、ギヤ列22を介してギヤ19A,19B
が矢印B₁方向に回動し、移動ベース５がラツク8A,9A及
び8B,9Bを駆動されて、矢印X₁方向に移動し、コンパク
トデイスク４はデイスクトレイ２上に載置された状態で
開口3aを通して再生装置内に引き込まれる。

デイスク４の引き込み動作が開始されると、ラツク8Aが
スイツチSW₂より離れてスイツチSW₂がオフとなり（第６
図（Ｄ）のt₁参照）、これに応じてプランジヤ40が非励
磁状態とされる（第６図（Ｂ）のt₀〜t₁参照）。即ちプ
ランジヤ40はデイスク４の引き込み動作が開始するまで
は励磁状態に保たれるため、ロツク爪24の解除は確実に
行なわれる。またプランジヤ40が非励磁状態となつた後
は、第５図（Ａ）に示すように、ロツク爪24は上記の保
持レバー43により係止されてロツク解除状態に保持され
る。

移動ベース５は、第２図及び第４図（Ｂ）に示すよう
に、化粧板７の左右側が案内レール11A,11Bの端面に衝
突して矢印X₁方向への移動を制限される最終位置まで移
動する。この状態で、第１のラツク8A,8Bはギヤ19A,19B
により丁度外れた状態となり、スイツチSW₃が第１のラ
ツク8Aにより押されてオンとなる（第６図（Ｅ）のt₂参
照）。即ち、スイツチSW₃は、移動ベース５の矢印X₁方
向への引き込み動作が最終まで行なわれたことを検知す
る。なお、デイスクトレイ２が上昇位置に保たれたま
ゝ、全部が再生装置内に引き込まれ、コンパクトデイス
ク４は再生装置内に完全に収納される。

まず、この状態では、第１のラツク8A,8Bと第２のラツ
ク9A,9Bとは、第６図（Ｇ），（Ｈ）のt₀〜t₂に示すよ
うに一体的に矢印X₁方向に移動する。これ以後は、第２
のラツク9A,9Bを夫々第１のラツク8A,8Bとは独立に、ば
ね14A,14Bを引つ張りつつ矢印X₁方向に強制的に移動さ
せることになり、モータ21の負荷が増すため、第６図
（Ｃ）のt₂〜t₃に示すように、スイツチSW₃がオンとな
つた後はモータ21への印加電圧が増加される。

以後はモータ21は印加電圧を大とされて高トルクで正転
し、第２のラツク9A,9Bが夫々ばね14A,14Bに抗して矢印
X₁方向に、第４図（Ｃ）に示す位置まで移動する（第６
図（Ｈ）のt₂〜t₃参照）。このときでの第２のラツク9
A,9Bの移動により、ピン17a,17b（残りの二つは図示せ
ず）が傾斜長孔9A−c,9A−d,9B−c,9B−ｄを斜め下方に
案内されて、下方に変位し、デイスクトレイ２が下方に
引き下げられ、案内ピン18a〜18dに案内されて矢印Z₁方
向に、即ち垂直に下降する（第６図（Ｉ）のt₂〜t₃参
照）。デイスクトレイ２の下降途中で、コンパクトデイ
スク４は第４図（Ｃ）に示すように中心孔4aがターンテ
ーブル31のセンタハブに嵌合してターンテーブル31に受
け止められ、デイスクトレイ２より相対的に浮いてター
ンテーブル31上に支持された状態となる。

こゝで、矩形状のデイストレイ２は各コーナ近傍の個所
（計４個所）を均一に下方に引き下げられ、且つ各コー
ナ近傍の個所を案内ピン18a〜18dにより案内されるた
め、デイスクトレイ２の下降動作は確実に且つ円滑に行
なわれる。

移動ベース５が引き込また状態で、第２のラツク9A,9B
の後部がローラ51A,51Bの下方に入り込み、ローラ51A,5
1Bは第４図（Ｂ）に示すように、係止片29e,29fに加え
て第２のラツク9A,9Bの平坦面9A−e,9B−ｅにより係止
された状態となる。また第２のラツク9A,9Bが上記のよ
うに移動する過程で、クランプアーム保持部材29が押さ
れてばね30に抗して矢印X₁方向に移動し、係止片29e,29
fが夫々ローラ51A,51Bより外れる。更には、平坦面9A−
e,9B−ｅもローラ51A,51Bより外れ、ローラ51A,51Bは傾
斜面9A−f,9B−ｆに対向し、第４図（Ｃ）に示すように
クランプアーム25がばね28により引かれて矢印A₁方向に
回動し、クランパ26が下動し、コンパクトデイスク４は
クランパ26によりターンテーブル31上にクランプされる
（第２図参照）。

また、第２のラツク9Aが第４図（Ｃ）に示す位置まで移
動すると、スイツチSW₄がラツク9Aにより押されてオン
となる。このスイツチSW₄の動作により、ローデイング
モータ21が停止し（第６図（Ｃ）のt₃参照）、デイスク
モータ（図示せず）が起動して回転し（第６図（Ｊ）の
t₃参照）、コンパクトデイスク４が回転され、これがピ
ツクアツプ33により再生される。即ち、デイスク装填装
置１でのデイスク装填動作完了に引き続いて、デイスク
再生が自動的に開始される。

更には、第２のラツク9Aの上記移動により、ノブ15が開
口7a内に引き込まれる。

また更には、クランプアーム保持部材29の矢印X₁方向移
動により、Ｌ字状レバー44が腕部29aにより押されて、
第２図及び第５図（Ｂ）に示すように、ばね49に抗して
反時計方向に回動し、この先端の折曲部44aが保持レバ
ー43の一端を係止してこれをばね46に抗して時計方向に
回動させる。保持レバー43の上記回動により、ロツク爪
24は保持レバー43による係止を解除されて、ばね52によ
り反時計方向に回動し、ギヤ23をロツクする。

これにより、コンパクトデイスク４がターンテーブル31
上に装填された状態では、デイスク再生装置１は、第２
図，第４図（Ｃ）及び第５図（Ｂ）に示す状態となる。
即ち移動ベース５は、引張したばね14A,14Bにより再生
装置内への引き込み力を付勢され、案内レール11A,11B
の前端面に押圧して、堅固に位置規制された状態にあ
る。第２のラツク9A,9Bは上記ばね14A,14Bにより先端X₂
方向に付勢されているも、ギヤ23がロツク爪24にロツク
されているため、矢印X₁方向に移動した位置にロツクさ
れている。第２のラツク9A,9Bが上記位置にロツクされ
ているため、デイスクトレイ２は下降した位置に安定に
保たれる。またノブ15は、化粧板７より突出することな
く、その前面15aが化粧板７の前面と丁度同一面となる
状態で、開口7aに没入している。この状態で、コンパク
トデイスク４の再生が行なわれる。

なお、第３図及び第４図より分かるように、第２のラッ
ク9A,9Bは、移動ベース6A,6Bの長さ範囲内で移動され
る。

デイスク再生後コンパクトデイスク４を再生装置より離
脱させるには、スイツチSW₁を操作する（第６図（Ａ）
のt₄参照）。この操作によりデイスクモータが停止し
（第６図（Ｊ）のt₄参照）、プランジヤ40が励磁され
（第６図（Ｂ）のt₄参照）、スイツチSW₁とSW₄とのアン
ドがとられてローデイングモータ21が起動して逆転する
（第６図（Ｃ）のt₄〜t₇参照）。

プランジヤ40が励磁されると、第５図（Ｂ）に示す状態
でロツク爪24が時計方向に回動し、ギヤ23に対するロツ
クが解除される。モータ21が逆転すると、各部材が上記
のデイスク装填動作時とは逆の順序で逆方向に動作す
る。即ち、まず、第２のラツク9A,9Bが主に引張状態に
あるばね14A,14Bが収縮するばね力により矢印X₂方向に
移動し（第６図（Ｈ）のt₄〜t₆参照）、デイスク装填装
置１は第４図（Ｂ）に示す状態となる。第２のラツク9
A,9Bが矢印X₂方向に移動すると、ローラ51A,51Bが傾斜
面9A−f,9B−ｆに案内され更には平坦面9A−e,9B−ｅ及
びローラ係止片29e,29fにより案内され、クランプアー
ム25aがばね28に抗して矢印A₂方向に回動し、クランパ2
6が上動してデイスク４より離れ、デイスク４のクラン
プが解除される。また側方ピン17a〜17dが傾斜長孔9A−
c,9A−d,9B−c,9B−ｄにより斜め上方向に案内されデイ
スクトレイ２が案内ピン18a〜18dにより案内されて垂直
に矢印Z₂方向に上動する。デイスクトレイ２は上動途中
でデイスク４を受け止め、デイスク４はターンテーブル
31より離れてデイスクトレイ２上に支持される。またノ
ブ15が化粧板７より矢印X₂方向に突出する。更には、第
２のラツク9A,9Bの移動に追従してクランプアーム保持
部材29が矢印X₂方向に移動し、ローラ係止片29e,29fが
ローラ51A,51Bを係止し、第２のラツク9A,9Bが更に矢印
X₂方向へ移動した後も、クランパ26をクランプ解除位置
に保持する。また部材29の上記移動により、Ｌ字状レバ
ー44が時計方向に回動し、保持レバー43が反時計方向に
回動し、ロツク爪24の折曲腕部24aを係止しうる状態と
なる。プランジヤ40は第２のラツク9Aが移動してスイツ
チSW₄がオフとされた時点で非励磁状態とされる（第６
図（Ｂ），（Ｆ）のt₅参照）が、ロツク爪24は保持レバ
ー43により係止されてギヤ23はロツク解除状態に保持さ
れる。

引き続いて、第２のラツク9A,9Bに加えて、第１のラツ
ク8A,8Bが夫々モータ21（ギヤ19A,19B）により駆動され
（第６図（Ｇ），（Ｈ）のt₆〜t₇参照）、移動ベース５
が矢印X₂方向に移動し、デイスクトレイ２が第１図及び
第４図（Ａ）に示すように、再生装置の前方に突出し、
デイスク４が再生装置外に離脱される。ローデイングモ
ータ21はスイツチSW₂が第１のラツク8Aの移動完了を検
出した時点で停止する（第６図（Ｃ），（Ｄ）のt₇参
照）。

次に、デイスク再生装置に対する電源がオフのときでの
コンパクトデイスクを離脱させる操作及び動作について
説明する。

この場合には、第２図及び第５図（Ｂ）に示す状態でイ
ジエクトノブ45を押込み操作する。この操作により、第
５図（Ｃ）に示すように、操作レバー41がばね53に抗し
て矢印X₁方向に移動し、この折曲腕部41aがロツク解除
レバー42を押しこれが時計方向に回動し、ロツク解除レ
バー42がロツク爪24の折曲腕部24aを押してこれが時計
方向に回動してギヤ23のロツクが解除される。

ギヤ23のロツクが解除されると、引張状態にあるばね14
A,14Bのばね力により、第２のラツク9A,9Bが矢印X₂方向
に、ピニオン19A,19Bを介してローデイングモータ21を
強制的に回転させつゝ、移動が規制される状態まで移動
し、装置１はばね14A,14Bのばね力により第４図（Ｂ）
に示す状態となる。即ち、デイスク４はクランパ26によ
るクランプを解除され、上昇したデイスクトレイ２上に
支持された状態となり、ノブ15が化粧板７より突出した
状態となる。この突出したノブ15は取つ手として機能
し、操作者は突出したノブ15を把持してこれを矢印X₂方
向に引く。この操作により、モータ21を強制的に回転さ
せつゝ、移動ベース５が矢印X₂方向に移動し、第２図及
び第４図（Ａ）に示すように、デイスクトレイ２がデイ
スク４と共に再生装置外に引き出され、デイスク４が離
脱される。

なお、操作レバー41は、第５図（Ｃ）に示すように、第
２のラツク9A（クランプアーム保持部材29）の上記移動
に追従して時計方向に回動したＬ字状レバー44の折曲腕
部44aにより切欠部41bを係止されて移動した位置にロツ
クさる。このため、ロツク解除レバー42を介してロツク
爪24は時計方向回動位置に保たれギヤ23はロツク解除状
態に保持される。なお、操作レバー41のロツク状態、即
ちギヤ23のロツク解除状態は、次にデイスク４を装填し
た際に解除される。

なお、第５図（Ａ）に示すように、デイスク装填前及び
デイスク装填動作途中では、操作レバー41の先端がＬ字
状レバー44の折曲腕部44aにより係止され、イジエクト
ノブ45の押込み操作が出来ないようになつており、誤操
作防止が図られている。

また上記のデイスク装填装置１は、デイスク装填を手動
でも行ないうるように構成してある。手動でのデイスク
装填操作は、第１図，第４図（Ａ），第５図（Ａ）に示
す状態で、別途設けたノブ（図示せず）を操作し、ロツ
ク解除レバー42を時計方向に回動させギヤ23のロツク爪
24によるロツクを解除し、この状態で、化粧板７を矢印
X₁方向に押して、移動ベース５をデイスクトレイ２と共
に再生装置内に押し込み、化粧板７が前面パネル３と同
一面となつた後に、ノブ15を開口7a内に没入するまで押
し込み、第２のラツク9A,9Bを移動させることにより行
なわれる。この押込み操作により、デイスク４は、前記
のローデイングモータ21による場合と同様に、ターンテ
ーブル31上に装填される。

従つて、上記のデイスク装填装置１は、ローデイングモ
ータ21,ギヤ列22が設けられていない構成、即ち、手動
操作専用のデイスク装填装置としても構成することが出
来る。

また、上記の装置１において、ばね14A,14Bとしてばね
定数の大なるばねを使用すれば、第２のラツク9A,9Bが
矢印X₁方向に移動すると、移動ベース５はばね14A,14B
により引かれて矢印X₁方向に追従して移動することにな
り、第１のラツク8A,8Bのラツク歯は不要となり、装置
はより簡単となる。しかし、上記の実施例のように、第
１のラツク8A,8Bを使用すれば、移動ベース５の引き込
み動作は確実に行なわれ、しかもばね14A,14Bのばね定
数は小さくて済み、ローデイングモータ21の負荷も小さ
く、ローデイングモータ21として小型のモータを使用し
うることになる。

上述の如く、特許請求の範囲第１項の発明は、ディスク
トレイを昇降させる専用の第２のラックを、移動ベース
を移動させる第１のラックとは別に設け、第１のラック
がその端まで駆動されて停止している状態で、第２のラ
ックのみが駆動される構成としてあるため、以下に挙げ
る特長を有する。

ディスクトレイの下降を、移動ベースを動かさずに行
うことが出来る。即ち、移動ベースが全て再生装置本体
内に進入し切った状態で、デイスクトレイを下降を行わ
せることが出来る。これにより、ディスクトレイを移動
ベースの先端部に配することが出来、ディスクトレイか
ら移動ベースの先端部までのスペースを無くすることが
出来、この分、移動ベースが再生装置本体から突出する
寸法を短くすることが出来る（ディスクテーブルの移動
と下降との双方を移動ベースの移動を利用して行なおう
とする場合には、ディスクテーブルが再生装置本体内に
入った段階で、ディスクテーブルを下降させるに必要な
長さ分、移動ベースはなおも再生装置本体の前面から突
き出している必要がある。）。

第２のラックの移動範囲は、移動ベースの長さ範囲内
に限られているため、第２のラックが移動ベースの基部
側から突き出すことはない。このため、再生装置本体の
奥行寸法を、ディスクテーブルの移動と下降との双方を
移動ベースの移動を利用して行う構成（この場合には、
ディスクテーブルが再生装置本体内に入り切った後に、
更に移動ベースが押し込まれる）に比べて、短く出来
る。

移動ベースが全て再生装置本体内に押し込まれた状態
で、ディスクテーブルが再生装置本体内に収まるため、
例えばディスクテーブルの再生装置本体内への収容だけ
をディスクテーブルの下降とは独立して行なうことも出
来る。

特許請求の範囲第２項記載の発明によれば、ディスクテ
ーブルが、その孔を、案内ピンに嵌合させた状態で、且
つ傾斜長孔によって所定の高さに支持されているため、
ディスクテーブルを安定に位置規制することが出来ると
いう特長を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は夫々本発明になるデイスク装填装置
の一実施例のデイスク装填前及びデイスク装填完了後の
状態を示す斜視図、第３図はデイスクトレイを支持する
移動ベースの構造をクランプアーム保持部材と併せて示
す一部切載斜視図、第４図（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）は夫
々デイスク装填装置のデイスク装填前，デイスク装填途
中，デイスク装填完了後の状態を示す側面図、第５図
（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）は夫々デイスク装填装置の左側
板の外側に配してある機構のデイスク装填途中，デイス
ク装填完了後，及び手動によるデイスク離脱操作後の状
態を示す側面図、第６図（Ａ）はスイツチSW₁,同図
（Ｂ）はプランジヤ40,同図（Ｃ）はローデイングモー
タ21,同図（Ｄ）はスイツチSW₂,同図（Ｅ）はスイツチS
W₃,同図（Ｆ）はスイツチSW₄,同図（Ｇ）は第１のラツ
ク8A,8B,同図（Ｈ）は第２のラツク9A,9B,同図（Ｉ）は
デイスクトレイ2,同図（Ｊ）はデイスクモータのデイス
ク装填動作及びデイスク離脱動作時での動作を対応させ
て示す図である。１……デイスク装填装置、２……デイスクトレイ、３…
…前面パネル、４……コンパクトデイスク、５……移動
ベース、6A,6B……フレーム部材、７……化粧板、8A,8B
……第１のラツク、9A,9B……第２のラツク、9A−a,9A
−b,9B−a,9B−ｂ……長孔、9A−c,9A−d,9B−c,9B−ｄ
……傾斜長孔、10A,10B……側板、11A,11B……案内レー
ル,14A,14B……ばね、15……ノブ、16a〜16d……取付金
具、17a,17b……側方ピン、18a〜18d……案内ピン、21
……ローデイングモータ、22……ギヤ列、23……ギヤ、
24……ロツク爪、25……クランプアーム、26……クラン
パ、29……クランプアーム保持部材、31……ターンテー
ブル、33……ピツクアツプ、40……プランジヤ、41……
操作レバー、42……ロツク解除レバー、43……保持レバ
ー、44……Ｌ字状レバー、45……イジエクトノブ、48…
…ストツパピン。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】デイスクが配置されるデイスクトレイが移
動して該デイスクを再生装置本体内のターンテーブル上
に装填する装置において、単一のモータと、該単一のモータにより回転されるピニオンと、前記再生装置本体内に進入するように移動可能に設けて
あり、このうち該再生装置本体より突き出している先端
にまで寄った部位に上記デイスクトレイを支持している
移動ベースと、該デイスクトレイを該移動ベースに対して下降可能に支
持しているデイスクトレイ支持機構と、該移動ベースと一体に設けてあり、該移動ベースが前記
再生装置本体外に突き出している状態において、前記ピ
ニオンと噛合しており、該移動ベースの前面に設けられ
た化粧板が前記再生装置本体内に進入したときに、端部
に到って該ピニオンとの噛合が外れる第１のラツクと、該移動ベースにこれに対して独立に移動可能に且つ該第
１のラツクが前記ピニオンより外れた後に該ピニオンに
より駆動されるように設けてあり、該ピニオンにより上
記移動ベースとは独立に且つ該移動ベースの長さ範囲内
で移動される第２のラツクと、該第２のラツクに設けてあり、前記デイスクトレイ支持
機構により支持されている前記デイスクトレイを下降さ
せるデイスクトレイ下降機構とよりなり、前記単一のモータにより前記ピニオンを介して、最初
に、前記第１のラックがその端まで駆動されて、前記デ
イスクが載置されている前記デイスクトレイが前記再生
装置本体内に引き込まれ、次いで、上記第１のラツクが
停止した状態で、前記第２のラツクのみが移動されて、
前記デイスクトレイが前記支持機構によって支持されつ
つ前記デイスクトレイ下降機構によって下降し、前記デ
イスクが前記ターンテーブル上に装填されるように構成
したことを特徴とするデイスク装填装置。
【請求項２】前記デイスクトレイ支持機構は、前記移動ベース上に植設された案内ピンと、前記デイス
クトレイに形成してあり、該案内ピンに摺動可能に嵌合
した孔とよりなり、前記デイスクトレイ下降機構は、該第２のラツクに形成
してあり、前記デイスクトレイの側方のピンに嵌合して
いる傾斜した長孔よりなることを特徴とする特許請求の
範囲第１項記載のデイスク装填装置。