JPH067060B2 - 位相差補正付位置検出器 - Google Patents

位相差補正付位置検出器

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JPH067060B2
JPH067060B2 JP61029022A JP2902286A JPH067060B2 JP H067060 B2 JPH067060 B2 JP H067060B2 JP 61029022 A JP61029022 A JP 61029022A JP 2902286 A JP2902286 A JP 2902286A JP H067060 B2 JPH067060 B2 JP H067060B2
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JP
Japan
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sine wave
wave signal
phase difference
signal
position detector
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JP61029022A
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哲朗 坂野
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Fanuc Corp
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Fanuc Corp
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  • Optical Transform (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、位置検出器に関し、特にNC等の移動する作
業機械あるいはロボットの腕等の移動位置を検出する検
出器に関する。
従来の技術 従来より、この種の位置検出器は、空間的に90度の位
相差を持った2相の正弦波信号(以下に説明するように
これらをVa及びVbとする)を利用して位置検出を行
っており、通常この種の位置検出器をエンコーダと称し
ている。そして、在来のエンコーダは、例えば発光ダイ
オードからの照出光を、その回転位置が検出されるべき
所定の回転軸に取付けられた回転コード板(通常該回転
コード板の周囲には所定間隔をおいて多数の(例えば2
000個の)スリットが設けられる)に当て、該回転カ
ード板と対向する固定板に設けられたスリットを通過し
た光をフォトダイオード等の受光素子で受光して電圧に
変換し、それによって該回転コード板の回転に応じて該
回転コード板に設けられた相隣接するスリット間隔(1
ピッチ)を1周期とする正弦波信号Va,Vbを得る。
この場合、該2つの正弦波信号Va,Vbについて空間
的に90度の位相差を持たせるために、該固定スリット
板に、該回転コード板に設けられたスリット間隔(1ピ
ッチ)の整数倍から1/4ピッチだけずれた2個のスリ
ットを設け、それらの各スリットとそれぞれ対向して設
けられた各受光素子によって受光されて生じた電気信号
によって該2つの正弦波信号Va,Vbを得るようにし
ている(第2図(a)参照)。
次いで、これらの各正弦波信号Va,Vbをそれぞれコ
ンパレータに入力してその出力側からは該正弦波信号の
正・負の値に応じてそれぞれハイレベル及びロウレベル
となる出力信号AP及びBPを作り、該出力信号AP
の立上り時に出力信号BPがハイレベルとなっていると
き、該出力信号BPの立下り時に出力信号APがハイ
レベルとなっているとき、該出力信号APの立下り時
に出力信号BPがロウレベルとなっているとき、該出
力信号BPの立上り時に出力信号APがロウレベルとな
っているとき(第2図(b)参照)にはアップダウンカ
ウンタを逐次カウントアップさせる所謂プラスパルスを
生じさせ(このことは該回転コード板が一方向例えば時
計方向に回転していることを意味する)、一方、該出
力信号APの立上り時に出力信号BPがロウレベルとな
っているとき、該出力信号BPの立下り時に出力信号
APがロウレベルとなっているとき、該出力信号AP
の立下り時に出力信号BPがハイレベルとなっていると
き、該出力信号BPの立上り時に出力信号APがハイ
レベルとなっているとき(第2図(c)参照)には、該
アップダウンカウンタを逐次カウントダウンさせる所謂
マイナスパルスを生じさせ(このことは該回転コード板
が反対方向例えば反時計方向に回転していることを意味
する)、これによって、該回転コード板の回転角度、従
って該回転コード板が取付けられた回転軸の回転位置を
検出(場合によっては該回転コード板の回転角度を直線
状に展開することによって直線状に移動する移動体の移
動位置を検出)するようにしている。
発明が解決しようとする問題点 上述したように、回転位置すなわち移動体の移動位置は
アップダウンカウンタで検出されることとなるが、この
アップダウンカウンタをカウントアップ,カウントダウ
ンさせるパルスは、上記2つの正弦波信号Va,Vbを
各々入力したコンパレータの出力信号AP,BPの一方
の出力状態と、他方の出力信号の立下り,立上りによっ
て発生するものであるから、上記2つの正弦波信号が正
確に90度の位相差がないと正確な位置を検出すること
ができない。そのため、従来は発光ダイオードの向きを
調整し、2つの正弦波信号Va,Vbが90度の位相差
になるように調整していたが、固定される発光ダイオー
ドの向きを調整することは非常に困難で、その作業に時
間と労力を要していた。
そこで、本発明は、上記従来技術の問題点を解決し、簡
単に2つの正弦波信号Va,Vbの位相差を90度に調
整できるような位相差補正付位置検出器を提供すること
にある。
問題点を解決するための手段 本発明は、空間的に90度の位相差を持つ2相の正弦波
信号を用いて移動体の位置を検出する位置検出器におい
て、上記2相の各々の正弦波信号の大きさを可変できる
調整回路と、該調整回路で調整された2つの信号を足し
合せて合成信号を作る合成回路とを設け、上記調整回路
を調整し上記合成回路からの合成信号と元の正弦波信号
のどちらか一方との位相差が正確に90度になるよう調
整できるようにすることにより、上記問題点を解決し
た。
作 用 回転コード板及び該回転コード板と対向する固定板に設
けられたスリットを通過した光を受光素子で受光して電
圧に変換して得られたスリット間隔(1ピッチ)を1周
期とする正弦波信号Va,Vbを Va=Vcosθ Vb=Vsin(θ+ε) とする。なお、Vは一定値、θはエンコーダ,シャフト
の電気角換算の回転角、εは位相差誤差とする。
そこで、上記2つの正弦波信号Va,Vbを使用し、次
の第(1)式で示すような合成信号Vsを作る。
Vs=KaVa+KbVb =V{Kacosθ+Kbsin(θ+ε)} =V{Kacosθ+Kb(sinθcosε +cosθsinε)} =V{(Ka+Kbsinε)cosθ +Kbcosεsinθ} ……(1) ここで、Ka,Kbは可変な係数であり、該係数を次の
ような値となるよう調整すると、 Ka=−tanε Kb=1/cosθ ……(2) 上記第(1)式に第(2)式を代入すれば、 Vs=V{(−tanε+(sinε/cosε)) cosθ+(1/cosε)cosεsinθ} =Vsinθ ……(3) となり、合成信号Vsは元の正弦波信号Vaと90度の
位相がずれたものとなる。
すなわち、元の正弦波信号Va,Vbの大きさを(K
a,Kbで)調整し、加算して合成信号Vsを得れば元
の制限波信号Vaと90度位相差のある信号を得ること
ができる。
そこで、本発明は、上記調整回路によって2つの正弦波
信号Va,Vbの大きさを調整して、上記合成回路によ
って調整された2つの信号を加算して合成信号Vsを得
て、該合成信号Vsが元の正弦波信号Va,Vbのどち
らか一方と90度の位相差になるように上記調整回路を
調整すれば良い(結果的には正弦波信号Va,Vbの増
幅度はKa=−tanε,Kb=1/cosεとなる)。その
結果、正確に90度位相差のある2つの正弦波信号Vs
とVa(またはVb)を得ることができる。
実施例 第1図は本発明の一実施例の要部を示す電気回路図で、
1は回転コード板及び固定板に設けられたスリットを通
過した光を受光素子で受光して電圧に変換した一方の正
弦波信号Vaの大きさを調整するための調整回路で、2
は他方の正弦波信号Vbの大きさを調整するための調整
回路で、3は該2つの調整回路1,2から出力される信
号を加算して合成する合成回路である。R1〜R5,
R′1は抵抗、VR1,VR2は可変抵抗、Q1〜Q3
は演算増幅器であり、抵抗R1とR′1は同じ値の抵抗
で、これら抵抗R1とR′1と演算増幅器Q1とで入力
正弦波信号Va値の符号を反転する符号変換器を構成し
ており、その結果、可変抵抗VR1の両端には正弦波信
号の+Vaから−Vaの電圧が印加され、可変抵抗VR
1でその出力V1が調整されるようになっている。これ
は、位相誤差εがプラスにもマイナスにもなることか
ら、第(1)式に示すように、正弦波信号Vaの大きさ
を変えるKaの値がプラスにもマイナスにもなることか
ら設けられているものである。
また、正弦波信号Vbは調整回路2の可変抵抗VR2に
よってその増幅度、すなわち正弦波信号Vbの大きさを
変えて出力V2を出すようになっており、合成回路3は
これら調整回路1,2の出力V1,V2を加算して出力
するようになっている。
そこで、合成回路3の出力Vsは次のようになる。
Vs=−{V1(R5/R3) +V2(R5/R4)} ……(4) また、調整回路2の出力V2は V2=−Vb(VR2/R2) ……(5) であるから、第(4)式に第(5)式を代入し、合成信
号Vsは Vs=−V1(R5/R3) +Vb(VR2/R2)(R5/R4)……(6) となる。
そこで、上記第(6)式を分析すると、上記調整回路V
1の値は正弦波信号を+Vaから−Vaまで比例的に上
記可変抵抗VR1によって調整できるものであるから、
第(6)式の右辺の第1項は一方の正弦波信号Vaの大
きさを可変抵抗VR1によって調整できることを意味し
ている。また、第(6)式の右辺の第2項は可変抵抗V
R2によって他方の正弦波信号Vbの大きさを調整でき
ることを意味するから、正弦波信号Vaと合成信号Vs
をオシロスコープ等で観察しながら、両信号Va,Vs
が位相差90度になるように上記可変抵抗VR1,VR
2を調整すればよい。
このことによって、正確に90度の位相差のある正弦波
信号Va,Vsを簡単に得ることができる。
発明の効果 以上述べたように本発明は、90度の位相差をもつ2相
の正弦波信号を調整回路の調整によって簡単に作れる位
置検出器であるから、従来のように、発光ダイオードの
向きを調整し2つの正弦波信号が90度の位相差になる
ように調整する必要がないから、位置検出器の製造が簡
単であり、また、製造後位相差がずれても簡単に調整し
90度の位相差をもたせるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例における要部電気回路図、
第2図 (a),(b),(c)は従来の位置検出器に
おける動作説明図である。 1,2…調整回路、3…合成回路、R1〜R5,R′1
…抵抗、VR1,VR2…可変抵抗、Q1〜Q3…演算
増幅器。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空間的に90度の位相差を持つ2相の正弦
    波信号を用いて移動体の位置を検出する位置検出器にお
    いて、上記2相の各々の正弦波信号の大きさを可変でき
    る調整回路と、該調整回路で調整された2つの信号を足
    し合せて合成信号を作る合成回路とを有し、位相誤差を
    εとするとき、一方の正弦波信号には−tanεを乗
    じ、他方の正弦波信号には(1/cosε)を乗じるよ
    うに上記調整回路を調整し上記合成回路からの合成信号
    と元の正弦波信号のどちらか一方との位相差が正確に9
    0度になるように調整できるようしたことを特徴とする
    位相差補正付位置検出器。
  2. 【請求項2】上記調整回路の一方は入力正弦波信号の符
    号を符号反転回路で反転させ可変抵抗の両端に元の正弦
    波信号と反転した正弦波信号とを印加して可変抵抗の抵
    抗値を変え正弦波信号の大きさを変え、他方の調整回路
    は他方の入力正弦波信号を可変抵抗で増幅度を変えられ
    る増幅器によって構成したことを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の位相差補正付位置検出器。
JP61029022A 1986-02-14 1986-02-14 位相差補正付位置検出器 Expired - Lifetime JPH067060B2 (ja)

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JPS62187212A JPS62187212A (ja) 1987-08-15
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JPH03170011A (ja) * 1989-11-29 1991-07-23 Okuma Mach Works Ltd 位置検出装置における誤差検出方法及び自動誤差補正機能付き位置検出装置
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