JPH067048B2 - 非接触方式の直径測定装置 - Google Patents
非接触方式の直径測定装置Info
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- JPH067048B2 JPH067048B2 JP15546585A JP15546585A JPH067048B2 JP H067048 B2 JPH067048 B2 JP H067048B2 JP 15546585 A JP15546585 A JP 15546585A JP 15546585 A JP15546585 A JP 15546585A JP H067048 B2 JPH067048 B2 JP H067048B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、ほぼ一定の速度で移動し、球、円盤など光
検出器上の円形の像を結ぶような形状を有する移動円形
物体の直径を非接触で測定するためのもので、光学系
と、光検出器アレイと、差動増幅回路とで構成された差
動構成の空間フィルタと、演算装置とよりなる非接触方
式の直径測定装置に関するものである。
検出器上の円形の像を結ぶような形状を有する移動円形
物体の直径を非接触で測定するためのもので、光学系
と、光検出器アレイと、差動増幅回路とで構成された差
動構成の空間フィルタと、演算装置とよりなる非接触方
式の直径測定装置に関するものである。
(従来の技術) 従来より、非接触で物体の寸法を測定する手段は、様々
なものが考案されて来た。原理的には、多数の検出器に
よって静止した被測定物の像をとらえて寸法を得るも
の、被測定物を一定速度で移動させてある一点を通過す
る時間を測るものが多い。
なものが考案されて来た。原理的には、多数の検出器に
よって静止した被測定物の像をとらえて寸法を得るも
の、被測定物を一定速度で移動させてある一点を通過す
る時間を測るものが多い。
前者の、多数の検出器によって静止した被測定物の像を
とらえて寸法を得る方式には、次に述べるような問題点
がある。すなわち、被測定物の像が投影される光検出器
の数が被測定物の寸法に比例する事実に基づいているた
め、測定の分解能は本質的に「検出器の最大測定範囲÷
検出器の数」によって決まってしまう。従って、高精度
を得るためには多くの検出器とそれに伴なう複雑な信号
処理回路を要する。また物体が移動する場合は、全ての
光検出器の出力信号を同時に処理するための完全に並列
的な信号処理回路を用いるか、被測定物の移動速度が無
視できる速さで個々の検出器の出力信号を走査して処理
する信号処理回路を用いなければならない。このよう
に、この方式では、高精度測定が困難であり、また移動
物体の寸法測定には適さないと考えられる。
とらえて寸法を得る方式には、次に述べるような問題点
がある。すなわち、被測定物の像が投影される光検出器
の数が被測定物の寸法に比例する事実に基づいているた
め、測定の分解能は本質的に「検出器の最大測定範囲÷
検出器の数」によって決まってしまう。従って、高精度
を得るためには多くの検出器とそれに伴なう複雑な信号
処理回路を要する。また物体が移動する場合は、全ての
光検出器の出力信号を同時に処理するための完全に並列
的な信号処理回路を用いるか、被測定物の移動速度が無
視できる速さで個々の検出器の出力信号を走査して処理
する信号処理回路を用いなければならない。このよう
に、この方式では、高精度測定が困難であり、また移動
物体の寸法測定には適さないと考えられる。
後者の、被測定物を一定速度で移動させてある一点を通
過する時間を測る方式の場合は、次に述べるような誤差
要因がある。すなわち、高い精度を得るためには被測定
物の前端と後端をとらえる際の誤差を除く必要があり、
非常に細く絞った光ビームを用いるか、非常に細いスリ
ットを用いなければならない。また、被測定物の移動速
度と移動方向の変動が直接測定値の誤差を生じるので、
被測定物を正確に一定速度で定まった方向に移動させる
装置または被測定物の移動速度と移動方向を高精度で測
定する手段を併用せざるを得ない。このように、この方
式でも、高精度を得るためには補助的手段を付加せざる
を得ず、複雑な構成を取らざるをえない。
過する時間を測る方式の場合は、次に述べるような誤差
要因がある。すなわち、高い精度を得るためには被測定
物の前端と後端をとらえる際の誤差を除く必要があり、
非常に細く絞った光ビームを用いるか、非常に細いスリ
ットを用いなければならない。また、被測定物の移動速
度と移動方向の変動が直接測定値の誤差を生じるので、
被測定物を正確に一定速度で定まった方向に移動させる
装置または被測定物の移動速度と移動方向を高精度で測
定する手段を併用せざるを得ない。このように、この方
式でも、高精度を得るためには補助的手段を付加せざる
を得ず、複雑な構成を取らざるをえない。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は、以上に述べたような、従来の非接触寸
法測定装置では測定しにくかった移動物体を対象とし
て、簡単な構造により、しかも被測定物の移動速度変動
の影響を受けにくく、高精度測定ができる非接触方式の
直径測定装置を提供することにある。
法測定装置では測定しにくかった移動物体を対象とし
て、簡単な構造により、しかも被測定物の移動速度変動
の影響を受けにくく、高精度測定ができる非接触方式の
直径測定装置を提供することにある。
(発明の要旨) この目的を達成するために、本発明では球、円盤などの
形状を有し、ほぼ一定の速度で移動する移動円形物体た
る被測定物の円形像を、光学系と、矩形状の光検出器ア
レイと、差動増幅回路とで構成された差動構成の空間フ
ィルタ上に投影し、前記空間フィルタの出力信号の被測
定物の直径に依存する特徴的ピークを有する波形を後段
の演算装置にて処理する構成を取り、しかも波形の処理
には単純な演算により被測定物の直径を得る方式を用い
ることにより、簡潔な構成で高精度の測定を実現してい
る。
形状を有し、ほぼ一定の速度で移動する移動円形物体た
る被測定物の円形像を、光学系と、矩形状の光検出器ア
レイと、差動増幅回路とで構成された差動構成の空間フ
ィルタ上に投影し、前記空間フィルタの出力信号の被測
定物の直径に依存する特徴的ピークを有する波形を後段
の演算装置にて処理する構成を取り、しかも波形の処理
には単純な演算により被測定物の直径を得る方式を用い
ることにより、簡潔な構成で高精度の測定を実現してい
る。
(発明の構成) つぎに、図面に示した実施例について、本発明を具体的
に説明する。第1図は、本発明の一実施例における構成
を示す。図中1は、等間隔で配列された2n個の同寸法の
矩形状の光検出器アレイである。各光検出器は光の照射
された部分の面積と光強度に比例した電気信号を出力す
る。光検出器の材質、構造は種々考えられるが、一例と
してSiのpn接合を用いたホトダイオードによる構成に
ついて述べる。ホトリソグラフィ技術により、同寸法の
Siホトダイオードのアレイを同一基板上に作製すること
は容易であり高い寸法精度で廉価に生産できる。
に説明する。第1図は、本発明の一実施例における構成
を示す。図中1は、等間隔で配列された2n個の同寸法の
矩形状の光検出器アレイである。各光検出器は光の照射
された部分の面積と光強度に比例した電気信号を出力す
る。光検出器の材質、構造は種々考えられるが、一例と
してSiのpn接合を用いたホトダイオードによる構成に
ついて述べる。ホトリソグラフィ技術により、同寸法の
Siホトダイオードのアレイを同一基板上に作製すること
は容易であり高い寸法精度で廉価に生産できる。
前記光検出器アレイ上に、図中2の光学系にて円形被測
定物(3)の円形像(4)を投影する。図ではレンズ系による
構成となっているが、平行光束によって円形被測定物の
像を光検出器アレイ上に投影する方式であっても差し支
えない。
定物(3)の円形像(4)を投影する。図ではレンズ系による
構成となっているが、平行光束によって円形被測定物の
像を光検出器アレイ上に投影する方式であっても差し支
えない。
前記光検出器アレイの奇数番目の出力をすべて合計し、
偶数番目の出力をすべて合計し、この2本を差動増幅回
路(5)に入力する。光検出器としてホトダイオードを用
いた場合、その出力電流が受光光量と比例関係にあるた
め、差動増幅回路は電流増幅形とする。このように構成
された光学系と光検出器アレイと差動増幅器とは差動構
成の空間フィルタ(スリット対のアレイ)をなす。
偶数番目の出力をすべて合計し、この2本を差動増幅回
路(5)に入力する。光検出器としてホトダイオードを用
いた場合、その出力電流が受光光量と比例関係にあるた
め、差動増幅回路は電流増幅形とする。このように構成
された光学系と光検出器アレイと差動増幅器とは差動構
成の空間フィルタ(スリット対のアレイ)をなす。
差動増幅器の出力は、演算装置(6)に接続されている。
演算装置は後記する動作原理で述べるような信号処理に
より、差動増幅回路の出力信号の被測定物の直径に依存
する特徴的ピークを有する波形を処理し、被測定物の直
径を得る機能を有し、A/D変換器を備えたマイクロコン
ピュータまたはそれと実質的に同等の処理を行うディジ
タル的ないしはアナログ的電気回路で構成される。
演算装置は後記する動作原理で述べるような信号処理に
より、差動増幅回路の出力信号の被測定物の直径に依存
する特徴的ピークを有する波形を処理し、被測定物の直
径を得る機能を有し、A/D変換器を備えたマイクロコン
ピュータまたはそれと実質的に同等の処理を行うディジ
タル的ないしはアナログ的電気回路で構成される。
(動作原理) 本発明は、差動構成の空間フィルタに球、円盤などの形
状を有し、ほぼ一定の速度で移動する移動円形物体たる
被測定物の円形像を投影する時、その出力信号の波形が
被測定物の直径に依存する特徴的ピークを有する事実に
着目し、前記出力信号の波形に単純な演算を施すことに
より被測定物の直径を得るものである。以下に、差動構
成の空間フィルタの出力信号の波形の特徴と本発明の信
号処理方式について説明する。
状を有し、ほぼ一定の速度で移動する移動円形物体たる
被測定物の円形像を投影する時、その出力信号の波形が
被測定物の直径に依存する特徴的ピークを有する事実に
着目し、前記出力信号の波形に単純な演算を施すことに
より被測定物の直径を得るものである。以下に、差動構
成の空間フィルタの出力信号の波形の特徴と本発明の信
号処理方式について説明する。
第1図のように一定速度Vで移動する円形物体の像f
(x,y)を、レンズまたは平行光束によって空間的荷重関
数h(x,y)で表される光検出器アレイにより構成された
空間フィルタに投影すると、出力信号の瞬時値g(t)は次
式で与えられる。
(x,y)を、レンズまたは平行光束によって空間的荷重関
数h(x,y)で表される光検出器アレイにより構成された
空間フィルタに投影すると、出力信号の瞬時値g(t)は次
式で与えられる。
g(t)=g(x0,y0)=K∫dx∫dyf(x,y)h(x-x0,y-y0) (1) ここで、x0=Vt+c1,yσ=c2,c1,c2:定数 K:比例
係数 一方、f(x,y)を白色の背景に黒色の円形像とし、h(x,
y)を2n個の同寸法の光検出器を交互に差動形に接続した
構成の荷重関数として、以下の(2)(3)式のように表し
て、積分を実行すると、(1)式より(4)式を得る。
係数 一方、f(x,y)を白色の背景に黒色の円形像とし、h(x,
y)を2n個の同寸法の光検出器を交互に差動形に接続した
構成の荷重関数として、以下の(2)(3)式のように表し
て、積分を実行すると、(1)式より(4)式を得る。
ここで、P:スリット対のピッチ,W:光検出器の幅,
L:光検出器の長さ,n:スリット対の数,k=0,1,2,
・・・,n-1。
L:光検出器の長さ,n:スリット対の数,k=0,1,2,
・・・,n-1。
ここで、ai,bi:対象をよぎるi番目の光検出器の左右
端のx座標,g0:対象がない時の出力値。
端のx座標,g0:対象がない時の出力値。
規格化した振幅G(t)=(g(t)-g0)/KPと規格化した時間T
=t・V/Pの関係を計算機によってシミュレートした結果を
第2図に示す。被測定物の像の直径Dをパラメータとし
てD=0.1×PからD=2.4×Pまで24本の波形をプロット
した。時間tは対象の中心がスリット対のアレイの前端
に到達した時刻を0としてある。この波形は、零点の位
置は不変であるが、波形の立ち上がり、ピークの位相
(時間方向の変位)および振幅は対象の寸法に応じて変
化することを示している。
=t・V/Pの関係を計算機によってシミュレートした結果を
第2図に示す。被測定物の像の直径Dをパラメータとし
てD=0.1×PからD=2.4×Pまで24本の波形をプロット
した。時間tは対象の中心がスリット対のアレイの前端
に到達した時刻を0としてある。この波形は、零点の位
置は不変であるが、波形の立ち上がり、ピークの位相
(時間方向の変位)および振幅は対象の寸法に応じて変
化することを示している。
波形のピークの特徴に着目すると、第1のピークの振幅
の絶対値は、被測定物の直径に応じて単調に増大してお
り、第2以降のピークと異なる形状を有している。ま
た、被測定物の像の中心が2n個の光検出器を通過すると
きに2n個の大きなピークを形成し、時として大きなピー
クの間に小ピークを有している。以下ではピークとは大
きなピークを意味するものとする。移動している円形像
の前後両端が前記光検出器アレイ中に投影された状態の
ときにあらわれるピークは同形の規則的な波形を有して
いる。これらの特徴に着目すると波形から被測定物の直
径の情報を得ることができる。
の絶対値は、被測定物の直径に応じて単調に増大してお
り、第2以降のピークと異なる形状を有している。ま
た、被測定物の像の中心が2n個の光検出器を通過すると
きに2n個の大きなピークを形成し、時として大きなピー
クの間に小ピークを有している。以下ではピークとは大
きなピークを意味するものとする。移動している円形像
の前後両端が前記光検出器アレイ中に投影された状態の
ときにあらわれるピークは同形の規則的な波形を有して
いる。これらの特徴に着目すると波形から被測定物の直
径の情報を得ることができる。
時間情報として、出力波形の立ち上がりから、第1,第
2,第3ピークの中心までの時間を取り、規格化した直
径D/Pとの関係を第3図に示す。k番目のピークでは、D
≦kP-Wで直線的関係、2PT=(D+W+P(k-1))があり、kP-W
<Dでは2PT≒P(2k-1)となっている。
2,第3ピークの中心までの時間を取り、規格化した直
径D/Pとの関係を第3図に示す。k番目のピークでは、D
≦kP-Wで直線的関係、2PT=(D+W+P(k-1))があり、kP-W
<Dでは2PT≒P(2k-1)となっている。
振幅特性として、第1,第2,第3ピークの振幅を取
り、D/Pとの関係を第4図に示す。第1ピークの振幅G
(t1)の絶対値は被測定物の直径Dに応じて直線的な関係
ではないが単調に増大しているので、Gt(1)の測定か
ら被測定物の直径Dを演算することができる。演算手段
としては、G(t1)とDの関係をあらかじめ演算装置内の
メモリに記憶しておくことにより必要に応じてテーブル
参照するなどの方式が考えられる。これに対し、k番目
のピークでは、D=iP-W(i=1,2,・・・,k)付近を境に徴係数
の正負が反転している。またiの増加とともに出力が大
きくなっている。与えられたDに対応するiが得られる
場合にはiが定まれば単調関数となるので、同様の方式
で測定することができる。
り、D/Pとの関係を第4図に示す。第1ピークの振幅G
(t1)の絶対値は被測定物の直径Dに応じて直線的な関係
ではないが単調に増大しているので、Gt(1)の測定か
ら被測定物の直径Dを演算することができる。演算手段
としては、G(t1)とDの関係をあらかじめ演算装置内の
メモリに記憶しておくことにより必要に応じてテーブル
参照するなどの方式が考えられる。これに対し、k番目
のピークでは、D=iP-W(i=1,2,・・・,k)付近を境に徴係数
の正負が反転している。またiの増加とともに出力が大
きくなっている。与えられたDに対応するiが得られる
場合にはiが定まれば単調関数となるので、同様の方式
で測定することができる。
上記の考察より、導かれた被測定物の直径を得るフロー
を以下に示す。
を以下に示す。
(1) 概略値D0を得る。
信号波形のあらかじめ設定された任意のしきい値を越
える最初の立上がりと第一ピークを検出し、最初の立上
がり時間から第1ピークまでの時間t1と振幅G(t1)を
測定する。
える最初の立上がりと第一ピークを検出し、最初の立上
がり時間から第1ピークまでの時間t1と振幅G(t1)を
測定する。
G(t1)より、対象の直径の概略値D0を得る。第4図の
ピーク1の関係を利用し、テーブル参照などの手段によ
る。
ピーク1の関係を利用し、テーブル参照などの手段によ
る。
何番目のピークを測るか決定。(k番目と呼ぶことに
する) kの決定法は、例えばPを光検出器対のピッチ、Wを光
検出器幅として(k-1)P-W<D0≦kP-Wとなるよう選ぶと
良い。このように選ぶと移動している円形像の前後両端
が前記光検出器アレイ中に投影された状態のときにあら
われる規則的な波形を有するピークを選ぶことができ
る。また、簡略化のため、特定のkをD0に依存せず選ん
でも、また複数のkを選び得られた測定値を平均する方
法でも差支えない。
する) kの決定法は、例えばPを光検出器対のピッチ、Wを光
検出器幅として(k-1)P-W<D0≦kP-Wとなるよう選ぶと
良い。このように選ぶと移動している円形像の前後両端
が前記光検出器アレイ中に投影された状態のときにあら
われる規則的な波形を有するピークを選ぶことができ
る。また、簡略化のため、特定のkをD0に依存せず選ん
でも、また複数のkを選び得られた測定値を平均する方
法でも差支えない。
速度の概略値V0を得る。
V0を得るには、例えばD0とt1より、下式を用いて算出
すると良い。
すると良い。
2・t1・V0=D0+W (D0<P-Wの場合) 2・t1・V0=P+ε(D0-P+W)/P(P-W≦D0の場合) εは定数 また、簡略化のためあらかじめ推定した速度の概略値を
用いても良いし、別の手段によって測定しても差し支え
ない。
用いても良いし、別の手段によって測定しても差し支え
ない。
以上を実行するための手段は第1図のD0演算7であ
る。
る。
(2) 振幅情報による測定 D0とV0より下式、すなわち第3図の関係を用いk
番目のピークの時間tkを推定する。
番目のピークの時間tkを推定する。
2・tk・V0=D0+W+P(k-1) 推定時間付近を調べてk番目のピークを検出し、その
時間tkと振幅G(tk)を測定する。検出の手段はあらか
じめ波形をすべてメモリなどに記憶してからマイクロコ
ンピュータでピークを捜しても良いし、推定時間付近で
実時間でピークを検出しても良い。推定時間が得られて
いるので該当ピークを見失うことはない。
時間tkと振幅G(tk)を測定する。検出の手段はあらか
じめ波形をすべてメモリなどに記憶してからマイクロコ
ンピュータでピークを捜しても良いし、推定時間付近で
実時間でピークを検出しても良い。推定時間が得られて
いるので該当ピークを見失うことはない。
k番目のピークの振幅G(tk)から第4図の関係を
用いテーブル参照などの手段により被測定物の円形像の
直径を得て、さらに既知の光学系の倍率から被測定物の
直径D1を得る。
用いテーブル参照などの手段により被測定物の円形像の
直径を得て、さらに既知の光学系の倍率から被測定物の
直径D1を得る。
これを実行する手段は第1図のD1演算8である。
(3) 時間情報による測定 上記の測定によって得たtkとt1より下式を用いて速度
Vを得る。
Vを得る。
2・(tk-t1)・V=P・(k-1) tkとVより下式を用いて被測定物の円形像の直径D
2′を得て、さらに既知の光学系の倍率から被測定物の
直径D2を得る。
2′を得て、さらに既知の光学系の倍率から被測定物の
直径D2を得る。
2・tk・V=D2′+W+P・(k−1) tkとV0(またはV)より下式を用いてk番目のピー
クの前または後のゼロクロス点の時間tZを推定する。
クの前または後のゼロクロス点の時間tZを推定する。
2・t・V=2・tk・V±0.5・P 推定時間付近を調べてゼロクロス点を検出し、tZを測
定する。推定値と比較して、時間測定の誤差(または速
度Vの値)の補正に用いる。
定する。推定値と比較して、時間測定の誤差(または速
度Vの値)の補正に用いる。
これを実行する手段は第1図のD2演算9である。
(4) 直径の測定値を得る。
(2)で得られたD1と、(3)で得られたD2の平均をもっ
て測定値とする。
て測定値とする。
さらに、時間測定や速度の変動が大きい状況ではD2を
捨ててD1を選び、光学系の非一様性による誤差が大き
い状況ではD1を捨ててD2を選ぶよう、切り換え可能と
する機能を備えても良い。
捨ててD1を選び、光学系の非一様性による誤差が大き
い状況ではD1を捨ててD2を選ぶよう、切り換え可能と
する機能を備えても良い。
これを実行する手段は第1図のD演算10である。
(発明の効果) 本発明は、以上に述べたような構成であるので、簡単な
構造にもかかわらず、被測定物の移動速度変動の影響を
受けにくく、高精度測定ができる。被測定物を静止させ
ずに測定するので、多数の被測定物を連続して測定する
用途で特に迅速な測定が出来る。また、光検出器アレイ
と演算装置の組み合わせは集積化に適した構成であり、
大量生産により廉価に製造できる。
構造にもかかわらず、被測定物の移動速度変動の影響を
受けにくく、高精度測定ができる。被測定物を静止させ
ずに測定するので、多数の被測定物を連続して測定する
用途で特に迅速な測定が出来る。また、光検出器アレイ
と演算装置の組み合わせは集積化に適した構成であり、
大量生産により廉価に製造できる。
第1図は本発明の実施例を示す図、第2図は差動増幅回
路の出力信号の波形を示す図、第3図は規格化されたピ
ーク時間と規格化された被測定物の直径の関係を示す
図、第4図は規格化されたピーク振幅と規格化された被
測定物の直の関係を示す図である。 1は光検出器アレイ、2は光学系、3は円形被測定物、
4は円形像、5は差動増幅回路、6は演算装置、7は円
形像の概略直径D0を演算する手段、8は円形被測定物
の直径D1を演算する手段、9は円形被測定物の直径D2
を演算する手段、10は円形被測定物の真の直径Dを演算
する手段を示す。
路の出力信号の波形を示す図、第3図は規格化されたピ
ーク時間と規格化された被測定物の直径の関係を示す
図、第4図は規格化されたピーク振幅と規格化された被
測定物の直の関係を示す図である。 1は光検出器アレイ、2は光学系、3は円形被測定物、
4は円形像、5は差動増幅回路、6は演算装置、7は円
形像の概略直径D0を演算する手段、8は円形被測定物
の直径D1を演算する手段、9は円形被測定物の直径D2
を演算する手段、10は円形被測定物の真の直径Dを演算
する手段を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 彬 神奈川県藤沢市大庭3874番地 湘南ライフ タウン藤沢西部団地1―1―1103 (72)発明者 山浦 富雄 東京都大田区南千束3丁目17番5号 初音 荘 (56)参考文献 特開 昭57−141560(JP,A) 特開 昭58−213204(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】等間隔で配列された2n個の同寸法の矩形状
の光検出器でなる光検出器アレイ(1)と、 ほぼ定速度で移動する円形被測定物(3)の円形像
(4)を前記光検出器アレイに投影する光学系(2)
と、 前記光検出器アレイの奇数番目の光検出器同志の出力の
和と偶数番目の光検出器同志の出力の和とを受領し、前
記円形像が前記光検出器アレイを前記光検出器の配列方
向に通過するとき2n個のピークをもつ信号を出力する差
動増幅回路(5)と、前記差動増幅回路の出力信号の波
形から前記円形被測定物の直径を演算する演算装置
(6)とを備え、 前記演算装置は、 (1) 前記差動増幅回路からの出力信号の波形のあらか
じめ設定された任意のしきい値を越える最初の立上がり
時間から該出力信号の波形の第1ピークまでの時間t1
と該第1ピークの振幅G(t1)を測定し、該第1ピー
クの振幅G(t1)に対応する円形像の概略直径D0を
演算する手段(7)と、 (2) 移動している円形像の前後両端が前記光検出器ア
レイ中に投影された状態のときにあらわれるk(1≦k
≦2n)番目のピーク振幅G(tk)をもとに、あらかじ
め分かっているピーク振幅G(tk)と円形像の直径と
の関係から円形像の直径を求め、前記円形被測定物の直
径D1を演算する手段(8)と、 (3) 移動している円形像の前後両端が前記光検出器ア
レイ中に投影された状態のときにあらわれるk(1≦k
≦2n)番目のピーク出現時間tkと前記時間t1とから
前記円形像の移動速度Vを演算し、k番目のピークの前
または後のゼロクロス点出現時間tZで前記移動速度V
を補正して、その補正された移動速度Vと前記ピーク出
現時間tkとから前記円形被測定物の直径D2を演算す
る手段(9)と、 (4) 前記演算した被測定物の直径D1およびD2から
被測定物の真の直径Dを演算する手段(10)とからなるこ
とを特徴とする非接触方式の直径測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15546585A JPH067048B2 (ja) | 1985-07-15 | 1985-07-15 | 非接触方式の直径測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15546585A JPH067048B2 (ja) | 1985-07-15 | 1985-07-15 | 非接触方式の直径測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6215404A JPS6215404A (ja) | 1987-01-23 |
JPH067048B2 true JPH067048B2 (ja) | 1994-01-26 |
Family
ID=15606643
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15546585A Expired - Lifetime JPH067048B2 (ja) | 1985-07-15 | 1985-07-15 | 非接触方式の直径測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH067048B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07117380B2 (ja) * | 1986-07-18 | 1995-12-18 | アンリツ株式会社 | 受光変換装置 |
-
1985
- 1985-07-15 JP JP15546585A patent/JPH067048B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6215404A (ja) | 1987-01-23 |
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