JPH0670298B2 - パップ剤用伸縮性を有する不織布 - Google Patents

パップ剤用伸縮性を有する不織布

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JPH0670298B2
JPH0670298B2 JP60039688A JP3968885A JPH0670298B2 JP H0670298 B2 JPH0670298 B2 JP H0670298B2 JP 60039688 A JP60039688 A JP 60039688A JP 3968885 A JP3968885 A JP 3968885A JP H0670298 B2 JPH0670298 B2 JP H0670298B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、医療用基布、例えば、パップ剤などの基布と
して用いられるパップ剤用伸縮性を有する不織布に関す
る発明である。
(従来の技術) うちみやねんざ等の筋肉痛を治療するために湿布を目的
として用いるパップ剤は、通常、短繊維からなる不織布
の基布にカオリンまたは高分子重合体などにグリセリ
ン、水、ポリエチレングリコール、メントール、サルチ
ル酸メチルなどを添加した薬剤を塗布して製造される。
基布となる不織布は、カードを通した短繊維ウェッブを
所定の目付に積層し、ニードルパンチングされるかウェ
ッブ中に混綿された熱融着性繊維をセッターで加熱溶融
してバインダーとなし、ウェッブを保形するなどの方法
によって得られる。
一方、パップ剤基布としての要求性能は、10〜100%の
伸縮性があること、薬剤が裏通りしないこと、通気性が
あることなどがあげられる。しかしながら、基布となる
不織布には元来、伸縮性はなく、このような不織布を基
布としたパップ剤は、身体の曲面に追従しにくく、貼付
時にシワが発生したり、また、身体の屈曲部に貼付した
場合、身体の運動が拘束されたり、運動を続ければ、身
体に密着せず、剥離しやすい。また、薬剤の裏通りを防
ぐには、厚みと目付とをある程度大きくしなければなら
ず、厚みと目付とを大きくすると、身体の曲面に追従し
にくく、身体に密着せず剥離しやすい。これを改良する
ものとして、不織布に伸縮性を持たせる目的で不織布自
体をメッシュ調穴あき構造にし、伸縮性をもたせたが、
伸度も小さく、回復性も悪く、また、伸縮性が特定方向
となり、たて方向、よこ方向あるいはたてよこ双方の伸
縮性が得られずまた、薬剤の裏通りが生じた。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明はたてよこの双方に伸縮性を有するパップ剤用不
織布を得ることを目的とし、更には、使用時、身体に添
付した時、身体の運動によく追従し、常に身体に密着す
るとともに、薬剤の裏通りがなく、しかも、通気性にも
すぐれており、特に、医療用基布に適している不織布を
得ることを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、少なくとも5〜70dの合成ゴム状弾性糸から
なり、目付が10〜50g/m2である伸長回復性を有する布帛
が中間層に配されており、該中間層の両面に単糸デニー
ルが0.1〜10dである繊維からなる不織布シートが配され
て一体になっており、たて方向およびよこ方向に10〜10
0%の伸長率を有するとともに、目付が30〜200g/m2であ
るパップ剤用伸縮性を有する不織布である。
伸長回復性を有する布帛は少なくとも合成ゴム状弾性糸
からなることが必要である。この場合、布帛は合成ゴム
状弾性糸70%以上で構成されていることが好ましく、よ
り好ましいのは100%である。布帛を構成する30%以下
の繊維物は、通常用いられる適宜のものでよい。
ここで、本発明で意図する合成ゴム状弾性糸としては、
ポリエステルエラストマー弾性糸、ポリアミドエラスト
マー弾性糸、ポリウレタンエラストマー弾性糸、弗素系
エラストマー弾性糸、ポリカーボネートエラストマー弾
性糸などの合成ゴム状弾性糸などが挙げられるがこの中
でも、ポリウレタンエラストマー弾性糸、ポリエステル
エラストマー弾性糸が好ましい。ポリウレタンエラスト
マーとしてはポリエステルジオール、ポリエーテルジオ
ール、ポリカーボネートジオールのようなポリマージオ
ールとポリイソシアネートおよび低分子鎖伸長剤、所望
により末端停止剤を反応させて得られるポリウレタンエ
ラストマーが例示されるが、特にポリエーテル型ポリウ
レタンエラストマーから成形された弾性糸がすぐれた熱
安定性を有することから好ましい。また、ポリエステル
エラストマーとしてはハードセグメントとしてポリテト
ラメチレンテレフタレート単位を60モル%以上含有する
ポリエステル単位50〜90重量%、ソフトセグメントとし
て分子量500〜4000のポリテトラメチレンエーテルグリ
コール単位を60モル%以上含有するポリアルキレンエー
テルグリコール単位10〜50重量%から成る融点が160℃
以上のポリエステルポリエーテルブロック共重合体が例
示される。該ゴム状弾性糸の太さは、5〜70デニールが
良い。
上記した合成ゴム状弾性糸からなる布帛は中間層を形成
するが、目付が10〜50g/m2であることが必要である。布
帛としては、不織布、よこ編地、たて編地あるいは織物
地が適当であるが、特に好ましいのは、不織布あるいは
よこ編地である。少なくとも合成ゴム状弾性糸からなる
伸長回復性を有する布帛は通常の方法によって得られ
る。目付が10g/m2未満では弾性回復力に劣り、また、50
g/m2を越えると回復力が大きくなりすぎ、医療用基布と
して身体に密着して貼付した場合、かえって身体の運動
を拘束するか、または剥離してしまうのでよくない。該
合成ゴム状弾性糸からなる布帛は、たて方向およびよこ
方向に伸長された状態で中間層として配される。この場
合の伸長率は50〜400%であることが好ましい。伸長率
が50%未満では回復力が劣り、後述する表裏面層を形成
する不織布シートとバランスがとれず、伸びも小さくな
り、反対に400%を超えると回復力が過大で身体の動き
を拘束し、運動する時にも力が必要となり疲労が厳しく
なるし、また、全体にシワを生じ、医療用基布としての
外観が悪く、見栄えが悪い。
上記中間層の表裏面に配する不織布シートは、ポリエス
テル、ナイロン、アクリルなどの合成繊維、レーヨン、
ポリノジックなどの再生繊維、綿などの天然繊維のいず
れで構成されていてもよいが、好ましいのはレーヨン、
ポリノジックなどである。該不織布シートの目付は10〜
100g/m2の範囲が好ましい。また、該不織布シートを構
成する短繊維のデニール数は0.1〜10デニールが硬さや
表面のソフトさから好ましいがより好ましいのは0.5〜
5デニールである。中間層と表裏面層とは一体に構成さ
れる。一体にする方法は、例えば、中間層をたて方向お
よびよこ方向に伸長された状態で必要に応じ5%未満の
接着剤を塗布した上、表裏面層の不織布シートと一体に
接着するか、あるいは、ウェッブ中に必要に応じ混入さ
れた低融点ファイバーの熱融着性を利用し、所定厚みに
圧縮したままセッターを通し加熱して溶着固定するか、
あるいは、表裏層の不織布シートと一体にニードルパン
チングされるかあるいはこれらの方法の組合わせにより
表裏一体に構成されて不織布が形成される。得られた不
織布は、たて方向およびよこ方向に10〜100%の伸長率
を有するとともに、目付が30〜200g/m2となる。この場
合、伸長率が10%未満では、身体において使用部分が制
限される。身体屈曲部のどの部分に貼付しても密着性を
保つには、10〜100%の伸長率を有することが必要であ
る。また、該不織布の目付が30g/m2未満では水分の多い
薬剤の裏通りの問題が起き易くなり、また、目付が200g
/m2を超えると、厚さが増すため、屈曲に追従しなくな
ったり、外観が悪くなり、また、使用時にその部位が盛
り上り、肌着との摩擦で異和感をおぼえ、医療用基布と
して使用が困難になる。該不織布は必要により無張力下
で乾熱あるいは、スチーム処理、リラックス処理がなさ
れる。
(作 用) 本発明の不織布は、合成ゴム状弾性糸からなる布帛を伸
長した状態で中間層に配されて、表裏層の不織布シート
と固定しており、中間層の弾性糸の回復力で不織布の全
体が収縮しており、パップ剤として身体に貼付され、伸
長荷重がかかると容易に元の伸長状態まで伸び、不織布
全体として、たて方向およびよこ方向に10〜100%の伸
長率が得られる。
(実施例) 以下、実施例により本発明を説明するが、本発明は該実
施例に拘束されるものではない。
エーテル系ポリウレタン繊維からなる40デニールの弾性
フイラメントを2倍に伸長し、水溶性ビニロン糸と引揃
えて22G丸編機でプレーティングし、天竺組織の丸編地
を編成した。次に、該編地を190℃のセッターを通し、
ポリウレタン繊維の表面を編地組織点で溶着させた後、
水中で水溶性ビニロンを溶出させ、ポリウレタン弾性繊
維糸100%からなる目付20g/m2の丸編地を得た。次に該
丸編地をたて方向およびよこ方向に100%伸長した状態
で、ポリウレタン系接着剤を1%塗布したあと、該編地
の表裏面に目付けが50g/m2の低融点繊維(融点130℃)
を20重量%混綿したポリエステル短繊維カードウェッブ
を積層し、厚み2mmに圧縮したまま160℃のセッターを通
し、加熱し、シート及びウェッブを溶着固定するととも
に、不織布として保形した。その後、よこ編地の伸長を
外して伸縮性不織布を得た。該伸縮性不織布の伸長率を
測定したところ、たて方向およびよこ方向ともに40%で
あった。また、目付は150g/m2であった。
(発明の効果) 本発明の不織布はたて方向およびよこ方向ともにパップ
剤用伸縮性を有する不織布であり、身体の運動によく追
従し、常に身体に密着するとともに、薬剤の裏通りがな
く、しかも、通気性にもすぐれている。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも5〜70dの合成ゴム状弾性糸か
    らなり、目付が10〜50g/m2である伸長回復性を有する布
    帛が中間層に配されており、該中間層の両面に単糸デニ
    ールが0.1〜10dである繊維からなる不織布シートが配さ
    れて一体になっており、たて方向およびよこ方向に10〜
    100%の伸長率を有するとともに、目付が30〜200g/m2
    あることを特徴とするパップ剤用伸縮性を有する不織
    布。
JP60039688A 1985-02-28 1985-02-28 パップ剤用伸縮性を有する不織布 Expired - Fee Related JPH0670298B2 (ja)

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