JPH067022U - 細径棒体の計量装置およびそれに使用される整列機構 - Google Patents

細径棒体の計量装置およびそれに使用される整列機構

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JPH067022U
JPH067022U JP7494391U JP7494391U JPH067022U JP H067022 U JPH067022 U JP H067022U JP 7494391 U JP7494391 U JP 7494391U JP 7494391 U JP7494391 U JP 7494391U JP H067022 U JPH067022 U JP H067022U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】コンパクトで安価に提供可能な且つ精度の高
い、スパゲティ等の細径棒体を所定重量毎に分ける、計
量装置を提供することを目的とする。 【構成】整列状に貯留ホッパー内に供給された多数本の
スパゲティを取出して所望の重量値の製品に生成するた
め、所望の重量値よりやや少ない細径棒体を収容できる
容積の計量空間と、この空間内の細径棒体を計量する計
量機構と、計量機構からの計測値に基づいて、不足分だ
け所定本数の細径棒体を少数本づつ供給する補正供給機
構とを具備した計量装置で、この計量装置が、上記計量
空間に振動を付与するための加振手段を具備するととも
に、上記補正供給機構が、先端側で上方に傾斜し細径棒
体の略中央部に配設された桟付ベルトの各桟の間に所定
本数の細径棒体を保持して不足分だけ供給するよう構成
されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、スパゲティ,乾麺等の乾燥したヌードル状のもの(本明細書にお いて細径棒体と総称する。)を所定重量毎に分ける計量機構を具備した計量装置 と、その計量装置における搬送に適した整列機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
スパゲティあるいは乾麺等の細径棒体は、製品として包装あるいは結束される に当たり、所定重量毎に一塊状(一束状)に分けられる。
【0003】 かかる場合に、上記一塊状のもの(製品)が製品の表示重量に比べて不足すると きには不正商取引行為となり、一方、製品の重量値が表示重量に比べて過剰にな るときには製造者の利益を損ねることとなる。
【0004】 従って、製品重量は、表示重量に可及的に近い値で且つ誤差がプラス側に出るこ とが望ましいことは言うまでもない。
【0005】 かかる状況下、従来の計量装置は、以下のような手法により細径棒体を計量して いた。即ち、第1ステップとして、上方に開口した所望重量より低めの重量値に 見合う本数分の細径棒体を収容できる容積の計量ホッパーを設け、このホッパー に山盛り状に細径棒体を供給し、ホッパーの開口面に平行にシャッター等を移動 させて山盛り部分を排除して、細径棒体が計量ホッパーに丁度一杯になるように し、この計量ホッパー内の細径棒体の重量値を計量機構で計測し、この計測値を 記憶する。続く、第2ステップで、その計測値と所望の重量値と比較してその不 足分に見合うだけの量の細径棒体を第1の補正用供給機構によって供給する。次 の、第3ステップとして、上記供給した細径棒体の重量値を計測してその計測値 を記憶し、その計測値と第2ステップで得られた不足分の重量値と比較して、不 足している場合にはさらに細径棒体を第2の補正用供給機構によって供給するよ う構成されている。
【0006】 また、上記補正用供給機構は、図3に図示するように、等間隔に切欠いて形成さ れた収容空間6a′を具備した一対の円板6′を回転軸6A′で回転自在に支持し、 この一対の円板6′の収容空間6a′に振動コンベヤ7から供給される細径棒体の 両端を収容して、この収容された細径棒体を供給するよう構成されていた。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
上述のように、従来の計量装置は、所望の重量値の製品を生成するのに際し、 複雑なステップを経てなされ、又、複数の計量機構およびメモリと複雑な演算が 必要となるため、装置の構成が複雑となる。この結果、装置の価格が非常に高価 になるとともに、装置全体の大きさが非常に大きくなるという問題があった。
【0008】 しかも、この種の計量装置の場合には、計量ホッパーへの細径棒体の供給を振動 コンベヤでおこなっているが、各細径棒体が搬送方向に対して必ずしも全て直交 した状態で整列して搬送されないため又細径棒体自体の湾曲形状に起因して、細 径棒体間に隙間ができ、所定の容積を有する計量ホッパー内の細径棒体の収容本 数がその都度変化し、上記第1ステップでの計測値が一定とならない。この結果 、上記第2ステップ,第3ステップでの細径棒体の供給量が非常に多く且つ補正 範囲が大きくなり、その結果、補正を完全におこなうことができず、最終的な製 品の重量値が所望の重量値に比べてかなりの誤差を有するという問題がある。
【0009】 さらに、補正用供給機構へ供給される細径棒体の向きにバラツキがあると、上記 収容空間に所定本数の細径棒体が取り込めず、この結果、所望の補正がおこなえ ないという問題があり、この点でも、最終的な製品の重量値の誤差を大きくして いる。
【0010】 本考案は、上記現況に鑑みおこなわれたもので、コンパクトで安価に提供でき 、さらに、所望の製品の重量値に対して誤差の少ない(高精度の)計量装置と、 この計量装置における搬送に適した細径棒体の整列機構を提供することを目的と する。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本第1の考案にかかる計量装置は、整列状に貯留ホッパー内に供給された多数 本のヌードル等の細径棒体を取出して所望の重量値の製品に生成するため、計量 に際し上記貯留ホッパー側から所望の重量値よりやや少ない値になる本数分の細 径棒体を収容できる容積を備えた計量空間と、この計量空間内の細径棒体を計量 する計量機構と、この計量機構からの計測値に基づいて、不足分だけ所定本数の 細径棒体を少数本づつ供給する補正供給機構とを具備した細径棒体の計量装置で あって、 この計量装置が、上記計量空間に振動を伴って細径棒体を充填するための加振 手段を具備するとともに、上記補正供給機構が、先端側で上方に傾斜し搬送する 細径棒体の長手方向の略中央部に配設された桟付ベルトの各桟の間に所定本数の 細径棒体を保持して上記不足分だけ供給するよう構成されていることを特徴とす る。
【0012】 本第2の考案にかかる整列機構は、計量機構等の所定部位に振動コンベヤを用 いて細径棒体を整列させた状態で供給する供給装置の整列機構であって、 この整列機構が、細径棒体と接触する上記振動コンベヤの振動面の表面に、細 径棒体の整列方向と同じ方向に長手方向が向くよう形成された整列凸部からなる ことを特徴とする。
【0013】
【作用】
しかして、上述のように構成された第1の考案にかかる計量装置は、計量空間 に振動を伴って細径棒体が充填されるため、この中の細径棒体は当初多少方向が 違った状態で収容されていても、あるいは細径棒体自体が湾曲していても、結果 的に、振動により計量空間に密に収容されることとなる。このため、計量空間内 に収容される細径棒体の重量値は常に略一定の値となり、補正供給機構での補正 の範囲が狭くなり、その結果、補正供給機構での補正が十分おこなわれるため、 最終的な製品の重量値のバラツキが非常に少なくなる。
【0014】 また、上記補正用供給機構が、搬送する細径棒体の略中央部に配設された桟付ベ ルトの各桟の間に所定本数の細径棒体を保持して上記不足分だけ供給するよう構 成されているため、細径棒体が搬送方向に直交する状態から多少ずれていても、 各桟の間に細径棒体を保持して正確に供給することができる。さらに、上記桟付 ベルトが先端で上方に傾斜しているため、桟の高さ分だけの細径棒体を保持する ため、常に所定の単位本数の細径棒体を供給することができ、正確な補正が可能 となる。
【0015】 これらの結果、本計量装置によれば、扱い難い細径棒体であっても、正確に計量 することが可能となる。しかも、一本の細径棒体の重量値を予め装置にインプッ トしておけば、後は補正供給機構により正確に補正することができるため、計量 機構は一つあればよく、計量も一回限りでよくなり全体の処理時間も短縮できる 。
【0016】 本第2の考案にかかる整列機構は、細径棒体が振動コンベヤの振動面に設けら れた整列凸部によって所望の方向に整列して(搬送方向に直交するよう)搬送さ れる。このため、細径棒体が多段状になって搬送される場合にも、その上層の細 径棒体もそれぞれ整列した状態で搬送される。このため、この機構を計量ホッパ ーへのあるいは補正用供給機構への細径棒体の供給装置に採用すれば、計量ホッ パーあるいは補正用供給機構には正確に整列した状態になった細径棒体が供給さ れることになる。この結果、計量ホッパーには、当初からより正確に所望本数の 細径棒体が収容されることとなり、あるいは補正用供給機構はより正確に所定本 数の細径棒体を供給することができる。
【0017】
【実施例】
図1は本考案の実施例にかかる計量装置の全体の構成を示す側面図である。図 において、1は計量に際し多数の細径棒体を貯留する貯留ホッパー、2は貯留ホ ッパー1の後流側に設けられた振動コンベヤ、3は振動コンベヤ2の先端に隣接 して設けられた計量空間、4は計量空間3の先端下方部位に設けられた周知のロ ードセル式の計量機構、5は計量機構4上部に配設された計量ホッパー、6は搬 送用の桟付ベルトを備えベルト先端が上記計量ホッパー5の上方に位置する補正 用供給機構、7は補正用供給機構6に細径棒体を供給するための振動コンベヤで ある。
【0018】 上記貯留ホッパー1は、上端に投入口1aと下端に上記振動コンベヤ2に向けて開 口した排出口1bを備えるとともに、上記投入口1aと排出口1bの間には側面視ジク ザク状のシュート部を備えている。また、上記振動コンベヤ2は、搬送面となる 振動面2Aとその下方に位置する加振部2Bを具備するとともに、上記振動面2Aの基 端部2aが上記排出口1bの下方に位置して配設されている。また、この振動コンベ ヤ2の振動面2Aの先端下方には、上記計量空間3を形成する先端側で上下に広が った横断面が筒状体3Aの底板3aの基端部が挿入されるとともに、該底板3aの先端 は上記計量ホッパー5に向かうよう下方に屈折されている。そして、上記筒状体 3Aの基端には図2に図示するような先端が略尖状になった昇降自在の所謂ギロチ ン式のシャター3Bが配設されるとともに、また筒状体3Aの先端には上端部に枢支 軸O1がある開閉自在な扉部材3Cが配設されている。そして、上記計量ホッパー5 は上端側で広くなった漏斗状に形成され、上記計量空間3の扉部材3C側から落下 する細径棒体を収容するよう配設されている。また、この計量ホッパー5は、計 量が終了すると、ホッパーを形成する片側の壁面5Aが上方の枢支軸O2を中心に回 動して開閉するよう構成されている。
【0019】 そして、上記計量ホッパー5の下方にはシュート8が形成され、このシュート8 から搬送用のベルトコンベヤ9上に計量後の細径棒体が払い出されるよう構成さ れている。 ところで、上記補正用供給機構6は、タンミングベルト状の桟付ベルト6Aを図示 しない制御装置からの指令により所定ピッチだけ回転させることができる図示し ない電動機を具備している。そして、この電動機は、上記計量機構4での計測値 が制御装置に伝達されると、所望の製品重量とこの計測値との差を演算し、この 差分に相当するだけのピッチ数回転するよう構成されている。従って、上記制御 装置には、補正用供給機構6のベルト1ピッチ当たり何本(何グラム)の細径棒 体が供給されるかについてのデータを予め与えておけば、上記「差」に相当する ピッチ分だけ電動機を回転させるような指示が与えられ、所望の補正がおこなわ れる。
【0020】 上記補正用供給機構6のベルトの傾斜面には、振動コンベヤ7の振動面7Aの先端 が近接するよう配置され、該補正用供給機構6に必要な細径棒体が供給される。
【0021】 そして、この振動コンベヤ7の先端は、本実施例では、先端でやや上方に湾曲し て形成され、搬送された細径棒体が互いに競るのを防止し、上記補正用供給機構 6側に円滑に細径棒体が供給されるような構成となっている。
【0022】 ところで、本考案にかかる計量装置では、上記各振動コンベヤ2,7の振動面 2A,7A の表面には、細径棒体を整列させる方向、即ち、搬送方向に直交する方向 に、板状の整列部材 (整列凸部)10 が所定間隔で凸設されている。具体的には、 本実施例では、細径棒体であるスパゲティの線径が1.2mm 程度に対して、上記整 列部材10の板厚は1.6mm 程度のものが用いられている。尚、図1において、11は 上記計量空間3の容積を調整するための調整ボルトである。
【0023】 しかして、上述のように構成された本計量装置は、以下のように作用する。
【0024】 即ち、まず、上記貯留ホッパー1と振動コンベヤ7の基端側に細径棒体が供給さ れる。そして、この状態で、装置が作動すると、貯留ホッパー1の細径棒体は下 方の排出口1bから振動コンベヤ2の基端部に排出される。この際、上記貯留ホッ パー1のシュート部がジグザク状に形成され、下端部の細径棒体にその上方部位 に位置する細径棒体の荷重がさほど作用することがないため、又振動コンベヤ2 の加振部2Bで加振されるため、極めて円滑に排出することができる。
【0025】 そして、振動コンベヤ2の基端部2aに排出された細径棒体は、振動コンベヤ2に よって計量空間3側に搬送される。この搬送に際して、振動コンベヤ2の振動面 2A上には上述した整列部材10からなる整列機構が配設されているため、細径棒体 は搬送方向に対して直交した状態を維持して搬送され、この細径棒体は開いた状 態になっているシャッター3Bの下を通過して計量空間3に運び込まれる。そして 、この計量空間3も振動コンベヤ2の加振部2Bで加振されているため、上述のよ うに運び込まれた細径棒体は隙間のない状態で詰め込まれる。従って、この計量 空間3には、常に一定の且つ所望の量の細径棒体が詰め込まれることとなる。次 に、計量空間3が満杯になると、上記シャッター3Bが降下し、つづいて計量空間 3の扉部材3Cが開き、上記底板3aの傾斜と振動により、計量空間3内の細径棒体 は下方の計量ホッパー5内に落下する。
【0026】 計量機構4は、上記計量ホッパー5内の細径棒体の重量を計測し、そのデータを 制御装置に伝達する。制御装置では、上記計測データと所望の製品の重量値とを 比較演算してその差を算出し、この差分だけ上記補正用供給機構6の電動機を作 動するよう指示する。このため、補正用供給機構6の桟付ベルトが所定ピッチだ け回転して、1ピッチ当たり例えば0.5gとすると、そのピッチ数倍の細径棒体が 補正により追加されることとなる。
【0027】 この結果、正確な製品の重量値分の細径棒体が計量ホッパー5内に入れられこと となる。そして、上記補正用供給機構6の動作が完了すると、計量ホッパー5の 壁面5Aが上方の枢支軸O2を中心に回動して開き、その下方の開閉扉部材8Aを具備 したシュート8を経て、一塊となった細径棒体は搬送用のベルトコンベヤ9上に 払い出され、計量動作が終了する。
【0028】 本計量装置は、上記一連の動作を繰り返して、多数の製品を生成する。そして 、本計量装置は、上述のように一つの計量機構のみによって構成され且つ機能す るため、非常にコンパクトになり、且つ安価に製造することができる。
【0029】
【考案の効果】
本考案にかかる計量装置は、上述のように構成され、多数の細径棒体を製品重 量値に等しい一塊の細径棒体に分けることができるため、従来のものに比べて外 形が概ね1/6程度にすることができ、且つ価格的にも概ね1/6〜1/8程度 にすることが可能となる。
【0030】 また、本考案にかかる整列機構は、上述のように細径棒体を所望の方向に整列 して搬送することができるため、計量装置の計量精度を高めることができるとも に、計量装置を円滑に作動せしめることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の考案にかかる計量装置の全体の概略の構
成を示す側面図である。
【図2】シャッターの形状を示す図1のI−I矢視図で
ある。
【図3】従来の補正用供給機構の要部の構成を示す部分
側面図である。
【符号の説明】
1…貯留ホッパー 2…振動コンベヤ 2B…加振部 (加振手段) 3…計量空間 4…計量機構 5…計量ホッパー 6…補正用供給機構 6A…桟付ベルト

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】整列状に貯留ホッパー内に供給された多数
    本のヌードル等の細径棒体を取出して所望の重量値の製
    品に生成するため、計量に際し上記貯留ホッパー側から
    所望の重量値よりやや少ない値になる本数分の細径棒体
    を収容できる容積を備えた計量空間と、この計量空間内
    の細径棒体を計量する計量機構と、この計量機構からの
    計測値に基づいて、不足分だけ所定本数の細径棒体を少
    数本づつ供給する補正供給機構とを具備した細径棒体の
    計量装置であって、 この計量装置が、上記計量空間に振動を伴って細径棒体
    を充填するための加振手段を具備するとともに、上記補
    正供給機構が、先端側で上方に傾斜し搬送する細径棒体
    の長手方向の略中央部に配設された桟付ベルトの各桟の
    間に所定本数の細径棒体を保持して上記不足分だけ供給
    するよう構成されていることを特徴とする。
  2. 【請求項2】計量機構等の所定部位に振動コンベヤを用
    いて細径棒体を整列させた状態で供給する供給装置の整
    列機構であって、 この整列機構が、細径棒体と接触する上記振動コンベヤ
    の振動面の表面に、細径棒体の整列方向と同じ方向に長
    手方向が向くよう形成された整列凸部からなることを特
    徴とする。
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