JPH0670224A - 固体撮像素子を用いた静止画ビデオカメラ装置 - Google Patents

固体撮像素子を用いた静止画ビデオカメラ装置

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Publication number
JPH0670224A
JPH0670224A JP4222729A JP22272992A JPH0670224A JP H0670224 A JPH0670224 A JP H0670224A JP 4222729 A JP4222729 A JP 4222729A JP 22272992 A JP22272992 A JP 22272992A JP H0670224 A JPH0670224 A JP H0670224A
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JP
Japan
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solid
shutter
state image
video camera
image sensor
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Application number
JP4222729A
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English (en)
Inventor
Kei Ikeda
圭 池田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0670224A publication Critical patent/JPH0670224A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な機械的構造のシャッタを使用しなが
ら、高い露出精度を確保し、小型で安価なフレーム静止
画が得られる。 【構成】 撮影レンズ系20の開口絞り位置にはレンズシ
ャッタ50のシャッタ羽根50aが、焦点位置には固体撮像
素子10が設置される。このシャッタ羽根50aはモータ駆
動回路46にて制御されるモータ47にて駆動レバー48、従
動レバー49を介してシャッタ羽根50aが閉開する。待機
状態においては、シャッタ羽根50aは開放に保ち、シャ
ッタボタンの起動に伴って、まず、シャッタ羽根の閉鎖
動作が開始され、シャッタ羽根の閉鎖動作の開始から閉
鎖終了までの間の時刻に固体撮像素子駆動回路44の制御
にて前記固体撮像素子10の画像取り込みのための蓄積を
開始し、シャッタ羽根の閉鎖動作終了後、固体撮像素子
の蓄積を終了し、映像信号を蓄積部から1フィールドず
つ2回にわたって読み出し、2フィールド(1フレーム)
分の映像信号Pを得るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スチルビデオカメラな
ど、固体撮像素子を用いて静止画を撮影・記録する静止
画ビデオカメラ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオカメラの撮像素子には、光
電管に替わり、固体撮像素子が広く用いられるようにな
ったが、静止画ビデオカメラにおいても固体撮像素子が
利用されるのが一般的となっている。静止画ビデオカメ
ラに使用される固体撮像素子は、コスト的に、動画ビデ
オカメラの固体撮像素子を流用する場合が多い。
【0003】図3は一般のCCD(電荷結合素子)型固体
撮像素子10の構造を示す平面図である。図3に示すよう
に、蓄積部11にはAフィールド用蓄積画素A1,A2,
A3と、Bフィールド用蓄積画素B1,B2,B3とが
交互に配置されており、各画素は入射する光量に比例し
て電荷を蓄える。蓄積画素列間には、垂直転送CCD12
が挿入され、Aフィールド用蓄積画素に蓄積した電荷、
またはBフィールド用蓄積画素に蓄積した電荷のいずれ
か、または両者の和を選択的に垂直転送CCD12に移動
させた後、電荷を下方向に転送する。垂直転送CCD12
のさらに下部には電荷を一時蓄える一時蓄積部13および
この一時蓄積部13の各列の電荷を連続した信号として順
次転送する水平転送CCD14があり、アンプ15に接続さ
れていて映像信号Pの読み出しが行われる。なお、16は
掃き出しドレインで、電子高速シャッタを使用するとき
撮影に不要な電荷を垂直転送CCD12を経て高速で排出
することができる。
【0004】ところで、テレビジョン信号(NTSC,
PALなど)を用いてビデオカメラを構成する場合、テ
レビ画面の飛び越し走差(インターレース)の関係から、
1フィールドを単位として固体撮像素子10からの映像信
号の読み出しが行われるが、1フィールド分のみの映像
信号によって、静止画面を構成すると、テレビモニタで
は1スキャン分の映像情報しか得られないから、テレビ
画面のフィールド画面とフレーム画面の相違を示す、図
4(a)のフィールド画面のように、縦方向に262.5本しか
走査線がないことになり、画面の垂直解像度が低下す
る。
【0005】これを改善するためには、2フィールドつ
まり1フレーム分の画像信号を固体撮像素子10から取り
込んで、図4(b)のフレーム画面のように、テレビモニ
タで2スキャン分の映像情報を表示すれば、縦方向に52
5本分の走査線があることになり、画面の垂直解像度を
改善し、通常の動画と同等の垂直解像度を得ることがで
きる。
【0006】しかしながら、上述のように、静止画ビデ
オカメラに使用される固体撮像素子のほとんどは動画ビ
デオカメラの固体撮像素子を流用しているため、通常の
固体撮像素子では、1フィールドを単位として固体撮像
素子からの映像信号の読み出しが行われるため、垂直転
送CCD12,一時蓄積部13および水平転送CCD14で
は、一度に1フィールド分(走査262.5本分)の画像信号
しか処理できず、一度に2フィールド(1フレーム分)の
画像の読み出しはできない。つまり、固体撮像素子10の
蓄積部11はAフィールド用、Bフィールド用の2フィー
ルド分の画素が配列されているにもかかわらず、それら
に蓄積された信号を転送する通路である垂直転送CCD
12,一時蓄積部13および水平転送CCD14が、1フィー
ルド分の処理能力しか持たない。
【0007】このため、もし固体撮像素子10の蓄積部11
にAフィールドとBフィールドの電荷が蓄積されている
場合、この2フィールド分の信号を読み出そうとする
と、2度の動作が必要である。すなわち、まず、Aフィ
ールドの映像信号を蓄積部11から選択的に読み出し、そ
の後でBフィールドの映像信号を蓄積部11から選択的に
読み出す。
【0008】しかしながら、このようにすると、前半A
フィールドの読み出し中、後半のBフィールドの電荷は
蓄積部11に残存することになるが、蓄積部11には光線が
入射し続けるため、Bフィールドの蓄積部11の電荷が必
要以上に増大し、AフィールドとBフィールドとでは、
露出時刻および露出レベルが異なり、正常な静止画像が
得られなくなる。
【0009】以上の理由から、固体撮像素子自体の1つ
の機能である、電子高速シャッタモードでは、任意のシ
ャッタスピードを得ることができるが、1フィールド分
の映像信号しか得られず、1フレーム分の静止画を得る
ことはできなかった。
【0010】この対策として、従来より、機械的なシャ
ッタを追加し、固体撮像素子に入射する撮影光線を遮断
する方法が用いられている。機械的なシャッタは、焦点
面の直前に配置されるフォーカルプレン・シャッタと、
撮影光学系の瞳位置近傍に配置されるレンズシャッタの
2つのタイプに大別される。
【0011】図5は、従来のフォーカルプレン・シャッ
タを用いた静止画ビデオカメラの分解斜視図を示す。撮
影レンズ系20の焦点位置には固体撮像素子10が配置され
ている。図中の破線は光軸上の光線経路を示す。フォー
カルプレン・シャッタ30は、固体撮像素子10の直前に配
置されている。30aはフォーカルプレン・シャッタの先
行側羽根、30bは後行側羽根である。このフォーカルプ
レン・シャッタ30の構造および動作については、写真用
カメラに用いられているものと同様であるので説明は省
略する。
【0012】露出演算回路40は、自動露出を行う場合に
は測光回路41からの出力を、マニュアル露出を行う場合
にはマニュアル設定回路42からの出力を取り入れ、固体
撮像素子10とフォーカルプレン・シャッタ30との駆動タ
イミングを演算する。フォーカルプレン・シャッタ駆動
回路43は、露出演算回路40からのタイミング信号に応
じ、フォーカルプレン・シャッタ30を駆動制御する。ま
た、固体撮像素子駆動回路44は、露出演算回路40からの
タイミング信号に応じ、固体撮像素子10のモード(蓄積
終了、電荷の読み出しなど)を1フィールドを時間単位
として、切り換える。固体撮像素子10からの映像信号P
はアンプ15により増幅され、その後、図示せざる回路に
より記録,再生などが行われる。
【0013】次に、図6は従来のレンズシャッタを用い
た静止画ビデオカメラの分解斜視図を示し、45はレンズ
シャッタ駆動回路であり、その他、前記図5と共通な部
分については符号を同じくしている。撮影レンズ系20の
焦点位置には固体撮像素子10が配置されており、図中の
破線は光軸上の光線経路を示す。レンズシャッタ50は、
撮影レンズ系20の開口絞りの位置に配置されている。レ
ンズシャッタの構造および動作については、写真用カメ
ラに用いられているものと同様であるので、説明は省略
する。
【0014】露出演算回路40は、自動露出を行う場合に
は測光回路43からの出力を、マニュアル露出を行う場合
にはマニュアル設定回路42からの出力を取り入れ、固体
撮像素子10とレンズシャッタ50との駆動タイミングを演
算する。レンズシャッタ駆動回路45は、露出演算回路40
からのタイミング信号に応じ、レンズシャッタ50を駆動
制御する。また、固体撮像素子駆動回路44は、露出演算
回路40からのタイミング信号に応じ、固体撮像素子10の
モード(蓄積終了、電荷の読み出しなど)を1フィールド
を時間単位として、切り換える。固体撮像素子10からの
映像信号Pはアンプ15により増幅され、その後、図示せ
ざる回路により記録,再生などが行われる。
【0015】次に従来例の動作につい図7を参照しなが
ら説明するが、動作は、前記図5のフォーカルプレン・
シャッタ30,図6のレンズシャッタ50のいずれの場合も
同様である。
【0016】図7は、従来の機械的シャッタの駆動方法
を示したタイミング・チャートで、横軸に時間を、縦軸
にシャッタ羽根の開閉によって固体撮像素子に入射する
光量を示している。また、下段は固体撮像素子(CCD)
の駆動の状態を示すが、図中tの長さは1フィールド時
間(NTSC信号の場合には、約1/60秒)を示してお
り、この時間単位で固体撮像素子は駆動状態を変更する
ことができる。
【0017】シャッタボタンが押されない待機状態にお
いては、シャッタ羽根は閉鎖されており、時刻Sにおい
てシャッタボタンが起動されると、SからT1の時間、
図示せざる自動露出機構の測光などが行われる。次に、
時刻T1において固体撮像素子の画像信号取り込みのた
めの蓄積を開始し、次に時刻Aにおいてシャッタ羽根の
開放動作が開始され、時刻B0においてシャッタ羽根の
閉鎖動作が開始される。時刻E0においてシャッタ羽根
の閉鎖動作が完了後、時刻T2に固体撮像素子の蓄積を
終了し、映像信号を蓄積部から1フィールドずつ2回に
わたってAフィールド、次にBフィールドと読み出し、
2フィールド(1フレーム)分の映像信号を得る。
【0018】このとき、固体撮像素子の光量変化は、曲
線C0で表され、固体撮像素子に蓄積される電荷量は斜
線を施した部分の面積で表される。電荷量を抑えたい場
合には、時刻B0よりも早い時刻B1において、シャッタ
羽根の閉鎖動作を開始(このときの光量変化は、曲線C1
で表わされる)し、逆に電荷量を増やしたい場合には、
時刻B0よりも遅い時刻B2において、シャッタ羽根の閉
鎖動作を開始(このときの光量変化は、曲線C2で表わさ
れる)すればよい。これは、固体撮像素子に入射する光
量に応じて調整する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では、上述
の方法により、1フレーム分の静止画を得ているが、固
体撮像素子の露光量に対するダイナミックレンジ(写真
用語ではラチチュードという)は、写真フィルムに比べ
ると非常に狭いため、固体撮像素子に適正レベルの露光
量を与えるためには、露出精度の高い機械的シャッタが
必要である。
【0020】動画ビデオカメラの場合には、得られる映
像信号に対して、常時AGC(オート・ゲイン・コント
ロール)を行うことができるため、固体撮像素子に入射
する露光量の制御に関しては比較的寛大であるが、静止
画ビデオカメラの場合には、撮影に利用されるのは瞬間
光であり、AGCを行うことが困難である。
【0021】そのため、静止画ビデオカメラに使用する
機械的シャッタには写真用カメラに使用するものよりも
一段と高い露出精度が要求される。
【0022】ところで、前記図6のレンズシャッタ50を
用いた場合には、図7において、時刻B0で羽根の運動
方向を開放方向から閉鎖方向に瞬時に反転させなければ
ならないが、羽根の慣性質量や駆動力のバラツキのた
め、曲線C0の山の高さにばらつきを生じやすい。その
結果、露光量である、斜線部の面積にばらつきを生じ、
露出精度が低下しやすいという問題があった。
【0023】一方、前記図5のフォーカルプレン・シャ
ッタ30の場合には、先行側羽根30aが開放方向への運動
を、後行側羽根30bが閉鎖方向への運動を個々に受け持
つため、露光時の羽根の運動方向は一方向のみのため、
露出精度は優れている。
【0024】一般に、レンズシャッタ50に比べてフォー
カルプレン・シャッタ30の方が構造が複雑で、コストや
大きさの点では不利ではあるが、以上の理由により、露
出精度の点では優れているため、通常、フォーカルプレ
ン・シャッタが用いられることが多かった。
【0025】なお、前記図5,図6の固体撮像素子10の
掃き出しドレイン16で高速シャッタを使用するとき、撮
影に不要な電荷を高速に排出するが、この排出のタイミ
ングが静止画像取り込みのための蓄積を開始する直前ま
でに蓄積部に蓄積された電荷を排出しないと、固体撮像
素子10の蓄積部11や垂直転送CCD12には電荷があふれ
て撮影画面が飽和し、図8に例示するように「白トビ」
を起こした部分wが生ずる。
【0026】本発明は、上記問題点を解決し、簡単な機
械的構造のシャッタを使用しながら、高い露出精度を確
保し、撮影画面が固体撮像素子に飽和しない小型で安価
な静止画ビデオカメラを提供する。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は、撮影レンズ系
の開口絞り位置に設けられた撮影光束を制限可能なシャ
ッタ羽根の閉鎖動作の開始から閉鎖終了までの時間に、
固体撮像素子の静止画像信号取り込みのための蓄積を開
始し、シャッタ羽根の閉鎖動作終了後、固体撮像素子の
蓄積を終了することを特徴とする。
【0028】前記固体撮像素子の静止画像取り込みのた
めの蓄積を開始する直前までに蓄積部に蓄積された電荷
を前記固体撮像素子の電子高速シャッタを利用して排出
する。 また前記シャッタ羽根を閉鎖方向に付勢するば
ねと、前記ばねの付勢力に抗してシャッタ羽根を開放方
向に駆動するモータとを有し、 (1) 静止画ビデオカメラとして使用する場合には、第1
の動作で前記シャッタ羽根をモータにより開放状態に駆
動・保持させ、第2の動作でモータへの通電を解除し、
前記ばねの付勢力により、シャッタ羽根を閉鎖させる。
【0029】(2) 動画ビデオカメラとして使用する場合
には、固体撮像素子に入射する光量に応じて、モータへ
の通電を短い周期で断続することにより、シャッタ羽根
を適切な絞り値に保持させる。
【0030】上記手段において、団体撮像素子の蓄積部
に電荷が蓄積されるための条件は、 (1) 固体撮像素子に光が入射していること。すなわちシ
ャッタ羽根がわずかでも開いていること。
【0031】(2) 固体撮像素子が蓄積動作中であるこ
と。
【0032】以上の(1)と(2)とを同時に満たしているこ
とであり、本発明もこの条件に基づいており、使用して
いる機械的シャッタは、基本としては前記図6に示すレ
ンズシャッタ50に属する。
【0033】しかしながら、従来のレンズシャッタで
は、露光中に羽根の運動方向を開放方向から閉鎖方向に
瞬時に反転させるのに対し、本発明のレンズシャッタで
は、待機状態において既にシャッタ羽根が開いており、
露光中の羽根の運動方向は閉鎖方向のみとしている。
【0034】また、前記固体撮像素子の静止画像取り込
みのための蓄積を開始する直前まで、蓄積部に蓄積され
た電荷を前記固体撮像素子の電子高速シャッタ機能を利
用して排出するように構成した。
【0035】
【作用】本発明によれば、レンズシャッタは、待機中、
固体撮像素子は静止画像取り込みのための蓄積を開始す
るまで、蓄積された電荷を電子高速シャッタ機能を利用
して高速で排出するため、このときの固体撮像素子への
入射光は撮影に利用されない。
【0036】このため、待機中、シャッタ羽根は開放す
ることができるので、露光中、瞬時に開閉動作をする必
要はなく、運動方向は閉鎖方向のみの一方向のため、シ
ャッタ羽根の駆動効率や、耐久性、駆動精度の点で非常
に有利となる。
【0037】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の構成を示す分解
斜視図であり、図1に示すとおり、撮影レンズ系20の開
口絞りの位置にはレンズシャッタ50のシャッタ羽根50a
が、焦点位置には固体撮像素子10が配置されている。図
中の破線は光軸上の光線経路を示す。シャッタ羽根50a
および従動レバー49はレンズシャッタ50の枠50bによっ
て保持され、従動レバー49の光軸を回転中心として図
中、開あるいは閉方向に回動させることにより、シャッ
タ羽根50aを開閉させることができ、途中の角度位置に
おいて、シャッタ羽根50aを任意の絞り値に設定するこ
とができる。
【0038】従動レバー49の先端部にはバネ掛け部49a
が設けられ、バネ51によって、従動レバー49はシャッタ
羽根50aの閉じ方向に付勢されている。
【0039】一方、モータ47の出力軸には駆動レバー48
が取り付けられており、その先端部にはピン48aが植設
され、ピン48aは従動レバー49の長穴部49bに嵌入され
ることにより、モータ47によってシャッタ羽根50aを前
記閉じ方向への付勢に抗して、開方向に駆動することが
できる。
【0040】したがって、モータ47への通電が絶たれた
状態においては、バネ51の付勢により、シャッタ羽根50
aは閉鎖され、モータ47の正転によってバネ51の付勢に
抗して、シャッタ羽根50aは開放方向に駆動・保持さ
れ、モータ47への通電を短い周期で断続することによ
り、シャッタ羽根50aは任意の絞り値に保持されること
になる。以上が機械的構成である。
【0041】次に、電気構成を説明する。露出演算回路
40は、自動露出を行う場合には測光回路41からの出力
を、マニュアル露出を行う場合にはマニュアル設定回路
42からの出力を取り入れ、固体撮像素子10とシャッタ羽
根50aとの駆動タイミングを演算する。モータ駆動回路
46は、露出演算回路40からのタイミング信号に応じ、モ
ータ47を駆動制御する。
【0042】また、固体撮像素子回路44は、露出演算回
路40からのタイミング信号に応じ、固体撮像素子10のモ
ード(蓄積終了、電荷の読み出し、通常撮影モードと電
子高速シャッタモードの切り替えなど)を1フィールド
を時間単位として切り換える。固体撮像素子10からの映
像信号Pはアンプ15により増幅後、図示せざる回路によ
り、記録,再生などが行われる。
【0043】次に、本実施例の動作を説明する。図2
は、図1のレンズシャッタ50の駆動方法を示したタイミ
ング・チャートで、縦軸・横軸のとり方は前記図7と同
様である。
【0044】シャッタボタンが押されない待機状態にお
いては、レンズシャッタ50のシャッタ羽根50aは開放さ
れているが、時刻Sにおいてシャッタボタンが起動され
ると、SからB2の時間、図示せざる自動露出機構の測
光などが行われる。次に、時刻B0においてシャッタ羽
根50aの閉鎖動作が開始され、時刻T1において、固体
撮像素子(CCD)10の画像信号取り込みのための蓄積を
開始し、次に時刻E0においてシャッタ羽根50aの閉鎖
動作が完了し、時刻T2に固体撮像素子10の蓄積を終了
し、映像信号Pを蓄積部11から1フィールドずつ2回に
わたってAフィールド、次にBフィールドと読み出し、
2フィールド(1フレーム)分の映像信号を得る。
【0045】なお、DからT1までの時間において、固
体撮像素子10を電子高速シャッタモードに設定して、A
フレーム用蓄積部およびBフレーム用蓄積部に蓄積され
る電荷を共に垂直転送CCD12に移動させたのち、掃き
出しドレイン16より、外部に高速で排出する。
【0046】固体撮像素子10は、図示せざるタイマーを
基準として、1フィールド時間を単位として駆動されて
いるから、高速電子シャッタモードから蓄積を開始する
タイミングや、蓄積を終了して読み出しを開始するタイ
ミングは、1フィールドの時間単位以外の任意の時刻に
は設定できない。そのため、シャッタ羽根の閉鎖動作を
開始する時刻の方を任意に設定して、固体撮像素子に蓄
積される電荷量を調節する。
【0047】固体撮像素子に蓄積される電荷量は斜線を
施した部分の面積で表される。電荷量を抑えたい場合に
は、時刻B0よりも早い時刻B1において、シャッタ羽根
の閉鎖動作を開始(このときの光量変化は、曲線C1で表
わされる)する。また、電荷量を増やしたい場合には、
時刻B0よりも遅い時刻B2において、シャッタ羽根の閉
鎖動作を開始(このときの光量変化は、曲線C2で表わさ
れる)する。これは、固体撮像素子に入射する光量に応
じて調整すればよい。
【0048】なお、時刻B0,B1より早い時刻B3から
時刻0までは電子シャッタモードの期間であり、このと
きの光量変化は曲線C3で表される。
【0049】また、待機状態においてシャッタ羽根は開
放されているため、明るい屋外などで使用時には固体撮
像素子に過剰な光量が入射することがある。この場合、
蓄積される電荷の速度が、垂直転送CCDや一時蓄積
部、水平転送CCDでの転送能力を超える場合、蓄積部
や転送部に電荷があふれ、静止画像信号取り込みのため
の蓄積動作を開始したときに、撮影以前の電荷が残存し
て、図8に示すように、撮影された画面の一部または全
部が飽和してしまう現象が発生することは前述のとおり
である。
【0050】そこで、蓄積開始の直前まで固体撮像素子
の電子高速シャッタ機能を利用すれば、蓄積部に蓄積さ
れた電荷を掃き出しドレイン16から高速で排出すること
ができ、このような現象を防止することができる。
【0051】また、テレビジョン信号(NTSC,PA
Lなど)を扱う静止画ビデオカメラのみならず、ハイビ
ジョン信号を扱う場合にもそのまま応用できる。
【0052】また、本発明のレンズシャッタの機械的構
造は、動画用ビデオカメラの一般的な自動絞り装置と全
く同じ構造であるため、駆動方法を切り換えることによ
り、動画用ビデオカメラと兼用することができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の固体撮像
素子を用いた静止画ビデオカメラ装置は、露出動作の開
始を固体撮像素子の蓄積開始で行い、露出動作の終了を
シャッタ羽根の閉鎖で行うため、シャッタ羽根は露出
中、瞬時に開閉動作をする必要はなく、閉鎖方向のみの
一方向の動作となる。
【0054】このため、レンズシャッタの構造が簡単で
安価となり、しかもシャッタ羽根の駆動効率や耐久性、
駆動精度の点で非常に有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す分解斜視図であ
る。
【図2】図1のレンズシャッタの駆動方法を示したタイ
ミング・チャートである。
【図3】一般のCCD型固体撮像素子の構造を示す平面
図である。
【図4】テレビ画面において、フィールド画面とフレー
ム画面との相違を示す図である。
【図5】フォーカルプレン・シャッタを用いた従来例の
静止画ビデオカメラの分解斜視図である。
【図6】レンズシャッタを用いた従来例の静止画ビデオ
カメラの分解斜視図である。
【図7】従来の機械的シャッタの駆動方法を示したタイ
ミング・チャートである。
【図8】固体撮像素子の蓄積部や垂直転送CCDに電荷
があふれて、撮影画面が飽和した状態の一例を示す図で
ある。
【符号の説明】
10…固体撮像素子、 15…アンプ、 20…撮影レンズ
系、 40…露出演算回路、41…測光回路、 42…マニュ
アル設定回路、 44…固体撮像素子駆動回路、 46…モ
ータ駆動回路、 47…モータ、 48…駆動レバー、 48
a…ピン、 49…従動レバー、 49a…バネ掛け部、
49b…長穴部、 50…レンズシャッタ、 50a…シャッ
タ羽根、 50b…枠、 51…バネ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影レンズ系の開口絞り位置に設けられ
    た撮影光束を制限可能なシャッタ羽根の閉鎖動作の開始
    から閉鎖終了までの時間に、固体撮像素子の静止画像信
    号取り込みのための蓄積を開始し、シャッタ羽根の閉鎖
    動作終了後、固体撮像素子の蓄積を終了することを特徴
    とする固体撮像素子を用いた静止画ビデオカメラ装置。
  2. 【請求項2】 前記固体撮像素子の静止画像取り込みの
    ための蓄積を開始する直前までに蓄積部に蓄積された電
    荷を前記固体撮像素子の電子高速シャッタを利用して排
    出することを特徴とする請求項1記載の固体撮像素子を
    用いた静止画ビデオカメラ装置。
  3. 【請求項3】 前記シャッタ羽根を閉鎖方向に付勢する
    ばねと、前記ばねの付勢力に抗してシャッタ羽根を開放
    方向に駆動するモータとを有し、 (1) 静止画ビデオカメラとして使用する場合には、第1
    の動作で前記シャッタ羽根をモータにより開放状態に駆
    動・保持させ、第2の動作でモータへの通電を解除し、
    前記ばねの付勢力により、シャッタ羽根を閉鎖させる。 (2) 動画ビデオカメラとして使用する場合には、固体撮
    像素子に入射する光量に応じて、モータへの通電を短い
    周期で断続することにより、シャッタ羽根を適切な絞り
    値に保持させることを特徴とする請求項1記載の固体撮
    像素子を用いた静止画ビデオカメラ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007013818A (ja) * 2005-07-04 2007-01-18 Canon Inc 撮像装置
US7961246B2 (en) 2002-11-27 2011-06-14 Nidec Copal Corporation Blade driving device for use in cameras

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