JPH06695Y2 - バタフライ弁のシートリング - Google Patents

バタフライ弁のシートリング

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JPH06695Y2
JPH06695Y2 JP1988012606U JP1260688U JPH06695Y2 JP H06695 Y2 JPH06695 Y2 JP H06695Y2 JP 1988012606 U JP1988012606 U JP 1988012606U JP 1260688 U JP1260688 U JP 1260688U JP H06695 Y2 JPH06695 Y2 JP H06695Y2
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annular
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光由 雫石
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株式会社巴技術研究所
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、シートリング嵌め込み方式のバタフライ弁の
シートリングの、特にその保持及びフランジシールに関
し、例えば弁の呼び径50mm以下の比較的小口径のバタ
フライ弁に用いて好適のものである。
〔従来の技術及び考案が解決しようとする課題〕
嵌め込み方式のシートリングの保持及びフランジシール
は、従来より第6図及び第7図に示すように、シートリ
ングの耳部形状を工夫して提案されて来た。
第6図に示すものは、本体(弁本体)101の側周面
に、シートリング102の内方に角度θ傾斜した耳部10
2aに合った溝103が形成され、該溝103に、上記シ
ートリングの耳部102aを嵌め込んで該シートリング10
2の保持及び該シートリング側面とフランジ面間のシー
ル、つまりフランジシールを行なっている。図中、10
4は弁体、105はフランジ部である。(実公昭52-370
0号公報参照) また第7図に示すものは、上記シートリング102の耳
部102bが、傾斜面102cと、軸方向に平行な円筒面102dと
で形成されている。(同公報参照) ところが、上記した従来のものは、何れも、本体101
の側周面に環状の溝103を形成するため、シートリン
グの耳部102a,102bの形状により、複雑な溝加工を要
し、且つ強度上、上記溝103のため、本体101の肉
厚が減少するため、該溝103の厚みだけ本体101の
肉厚を増さなければならないという問題点があった。
また、上記従来のものは、何れも、フランジ105の内
面にバタフライ弁を挟み込む際、シートリング102の
メクレ現象を防止することを主眼に形状を工夫している
が溝部に傾斜面が存在する以上、完全にメクレ現象を阻
止し得ないという問題点があった。
上記従来公知のものにおけるように、シートリングの耳
部102a,102bに傾斜面があると、流体の流速により、弁
体104の周面とシートリング102間に負圧が生じて
該シートリング102がその負圧によって内方へ吸引さ
れた場合、シートリング102の耳部102a,102bが上記
傾斜面から脱落して、該シートリング102が引き込ま
れ、弁体104の回動により、弁体104と本体101
間に挟まれ、引き裂かれる事故を生じる可能性があっ
た。
これらを防止するために、第8図に示すように、シート
リング102の耳部102aの外側に環状部材106を取り
付けるようにしたものが提案されている(実公昭61-285
7号公報参照)。
ところで、このものは、弁体104の回動軌跡上邪魔に
ならずにシートリング102を押し付けるには、環状部
材106に剛性が求められ、寸法的に余裕のある呼び径
400mm以上の大口径でないと実現できないという問題
点があった。
本考案は、本体の側周面からの流体の漏洩を防止すると
共に、流体の流速による吸引力でシートリングが内方へ
吸引されるのを防ぐようにしたバタフライ弁を提供する
ことを技術的課題(目的)としている。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、上記した技術的課題を解決するために、シー
トリングの円筒部の両縁に、断面矩形状の外方に一部突
出した外縁と、該外縁の内面に形成された環状のU字溝
とを設け、上記外縁と係合する溝を有する環状のアダプ
タを本体の両側部に取付け、該環状アダプタと本体の側
周面との間で上記シートリングを挟み込んで圧縮するよ
うにし、且つ上記シートリング外縁内面の環状U字溝に
作用する流体圧力によって該シートリング外縁をアダプ
タの溝に押し付けるようにしたことを特徴としている。
〔作用〕
本考案は上記のように構成されているので、当該バタフ
ライ弁が組立てられた状態において、シートリングの円
筒部の両縁に外方に一部突出するように形成された断面
矩形状の外縁が、本体の管軸方向両側に組み込まれた環
状のアダプタに形成された溝に係合している。
従って、流体の流速による吸引力で、該シートリングが
内方へ吸引されることが、上記外縁と溝との係合により
阻止される。
また、上記シートリングの円筒部両縁に形成された断面
矩形状の外縁が、環状のアダプタの溝と本体の側周面と
の間で挟み込んで圧縮され且つ流体の圧力が外縁の環状
U字溝に作用して該U字溝より外側のシート外縁をアダ
プタの溝に押し付ける力が発生し、その押し付け力によ
り本体の側周面からの流体の漏洩も防止される。
〔実施例〕
次に、本考案の実施例を図面と共に説明する。
第1図は、本考案の第1実施例を示す断面図、第2図は
第1図の水平断面図である。
図において、上下二分割された本体1の内面に、該本体
1の内周面11と側周面12を包み込むようにしてシー
トリング2が嵌め込まれており、該シートリング2は、
第3図の要部断面図に示すように、円筒部21の両縁
に、外方(側方)に一部突出するように断面矩形状の外
縁22が形成され、且つ該外縁22の内面に環状U字溝
24が形成されている。
一方、上記シートリング2の外縁22に係合する環状溝
31を内側に形成し、円筒部32の内面に内ねじ33を
切り且つ鍔部34を有する鍔付環状アダプタ3が、本体
1の両側面に当接する該鍔付環状アダプタ3を包むよう
に形成された環状溝13内に、上記鍔部34を嵌合して
取付けられている。該環状溝13は、垂直平面13aと傾
斜した対向面13bとから形成されており、また上記鍔部
34の断面形状も該環状溝13と同様に形成されてい
る。
本体1の弁軸貫通孔14とシートリング2の弁軸貫通孔
23を貫通して弁棒4が設けられ、該弁軸4端部が弁体
5の弁軸穴51に嵌合されている。図中、61はOリン
グで、62はスペーサ、63はピン、64はレバーであ
る。
上記のように構成されているので、シートリング2の外
縁22を鍔付環状アダプタ3の環状溝31と係合させ、
該環状アダプタ3の鍔部34を、上下二分割本体1の環
状溝13内に嵌合させるようにして、上下本体の図示し
ない接合面を密着係合させることにより、上下本体1の
内周面がシートリング2の外周面を圧縮し、また環状ア
ダプタ3の環状溝31が、シートリング2の外縁22に
圧縮係合する。
この実施例によれば、本体1に、従来のシートリング耳
部を嵌合させる内方に傾斜した溝を形成する必要がな
く、本体1の側周面12に段部15又は平部だけでよい
ので、加工性が向上するばかりでなく、溝による本体の
肉厚の減少がないため、本体は強度上必要最低肉厚とす
ることができる。
また、従来のシートリングの耳部に相当するシートリン
グ2の外縁22が、外方へ一部突出した断面矩形状に形
成されているので、流体の流速による吸引力が作用して
も、該外縁部に対して垂直力しか働かず、該垂直吸引力
に対して該外縁22は環状アダプタ3の溝31で受ける
ため、シートリング2が内方へ吸い込まれる恐れはな
い。
また作動中、流体の圧力がシートリング外縁22内面の
環状U字溝24に作用して該U字溝より外側のシートリ
ング外縁をアダプタ3の溝31に押し付ける力が発生す
るので、該押付け力により、本体1の側周面からの流体
の漏洩が一層防止される。
第4図は、本考案の第2実施例を示す断面図であって、
図中、第1図、第2図に記載した符号と同一の符号は同
一ないし同類のものを示すものとする。
この実施例では、シートリング2の円筒部21の両縁に
形成された断面矩形状の外縁22が嵌合する環状溝71
は、パイプ66の端部に溶接して取付けられた配管用フ
ランジ7の内側に形成されている。図中、65は締付け
用通しボルトである。
この実施例によれば、本体1の両側に配置されるフラン
ジ7,7の環状溝71を、シートリング2の両縁部の断
面矩形状の外縁22に嵌合させて当接し、通しボルト6
5を締付けることによって、前述した第1実施例(第
1,2図)と同様の作用効果を奏することができる。
第5図は、本考案の第3実施例を示す断面図であって、
図中、第1図,第2図に記載した符号と同一の符号は同
一ないし同類のものを示すものとする。
この実施例では、環状アダプタ3がフランジ35を有
し、本体1の外側に一体に形成されたフランジ1a,1
aと、ボルト65a,65aによってそれぞれ一体に締付けら
れるようになっており、また、シートリング2の円筒部
21の両縁に形成された断面矩形状の外縁22が嵌合す
る環状溝31が、環状アダプタ3の上記フランジ35の
内側に形成されている。
この実施例によれば、両側のアダプタ3,3にそれぞれ
形成された各環状溝31を、シートリング2の両縁部の
断面矩形状の外縁22に嵌合させた後、該アダプタ3の
フランジ35を本体1のフランジ1aにボルト65aによ
って締付けることによって、前記した第1実施例と同様
の作用効果を奏することができる。
上記した第2及び第3の両実施例では、本体1を上下二
分割に形成しなくてもよいので部品点数を減らすことが
でき、組立てが容易である。また、小口径のものに限定
されない。
〔考案の効果〕
以上述べたように、本考案によれば、シートリングの円
筒部の両縁に、断面矩形状の外方に一部突出した外縁
と、該外縁の内面に形成された環状のU字溝とを設け、
該外縁と係合する溝を有する環状のアダプタを本体の両
側部に取付け、該環状アダプタと本体の側周面との間で
上記シートリングを挟み込んで圧縮するようにし、且つ
流体の圧力を上記外縁の環状U字溝に作用させるように
したことにより、次のような効果を奏することができ
る。
(i)本体に従来のシートリング耳部を嵌合させる溝を形
成する必要がなく、本体側周面に段部を設けるか、又は
平部だけで良いので、加工性が向上するばかりでなく、
上記溝による本体の肉厚の減少がないため、本体は強度
上必要最低肉厚とすることができる。
(ii)シートリングの外縁部が断面矩形状であるため、流
体の流速による吸引力が作用しても、該外縁部に対して
垂直力しか働かず、この垂直吸引力に対して該外縁部は
環状アダプタの溝で支持されるため、シートリングが内
方へ引き込まれる恐れがない。
(iii)シートリングの両外縁が断面矩形のため、本体の
側周面とアダプタの溝を平行にでき、該外縁を挟み込む
長さが従来例の耳部よりも広くとれるので、例えば、シ
ートリングを弾性ゴム等で作った場合、圧縮による摩擦
力をより増加させることができ、シートリング外縁の保
持力を増大させることが可能であるばかりでなく、フラ
ンジリークに対して安定したシール作用を持たせること
ができる。
(iv)作動中、シートリング外縁内周に形成された環状の
U字溝に流体の圧力が作用して該U字溝より外側のシー
トリング外縁をアダプタの溝内に押し付けるので、本体
の側周面からの流体の漏洩が一層防止される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例を示すバタフライ弁の断面
図、第2図は第1図の水平断面図、第3図は第1図の要
部断面図、第4図及び第5図は本考案の第2実施例及び
第3実施例を示すバタフライ弁の各断面図、第6図ない
し第8図は従来例を示す断面図である。 1…本体、 11…内周面、 12…側周面、13…環
状溝、 2…シートリング、 21…円筒部、 22…外縁、 24…U字溝、 3…
環状アダプタ、 31…環状溝、32…円筒
部、 33…内ねじ、 34…鍔部、35…フランジ、
4…弁棒、 5…弁体、65,65a…ボルト、 66
…パイプ、 7…フランジ、 71…環状溝。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体と、該本体に嵌め込み該本体の内周面
    と側周面を包み込むシートリングと、該シートリング内
    で回動自在に配置された弁体と、該弁体を回動させ且つ
    支持する弁棒とからなるバタフライ弁において、上記シ
    ートリングの円筒部の両縁に、断面矩形状の外方に一部
    突出した外縁と、該外縁の内面に形成された環状のU字
    溝とを設け、該外縁と係合する溝を有する環状のアダプ
    タを本体の両側部に取付け、該環状アダプタと本体の側
    周面との間で上記シートリングを挟み込んで圧縮するよ
    うにし、且つ上記シートリング外縁内面の環状U字溝に
    作用する流体圧力によって該シートリング外縁をアダプ
    タの溝に押し付けるようにしたことを特徴とするバタフ
    ライ弁のシートリング。
  2. 【請求項2】本体の両側部に取付ける環状のアダプタ
    を、内面に内ねじを有する鍔状環状アダプタで構成し、
    該アダプタの鍔部を本体両側部の環状溝部に係合させる
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載のバタフライ
    弁のシートリング。
  3. 【請求項3】本体の両側部に取付ける環状のアダプタ
    を、内面に内ねじを有するフランジ付環状アダプタで構
    成し、該アダプタのフランジを本体のフランジにボルト
    で締付けるようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    バタフライ弁のシートリング。
  4. 【請求項4】本体の両側部に取付ける環状のアダプタ
    を、配管用フランジで構成し、該配管用フランジの2個
    のフランジで本体を挟み込んで締付けるようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載のバタフライ弁のシートリン
    グ。
JP1988012606U 1988-02-03 1988-02-03 バタフライ弁のシートリング Expired - Lifetime JPH06695Y2 (ja)

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JPS523770U (ja) * 1975-06-24 1977-01-11
JPS6017573U (ja) * 1983-07-14 1985-02-06 株式会社明電舎 絶縁母線における接続部の絶縁カバ−
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