JPH0669543U - 流量制御弁 - Google Patents
流量制御弁Info
- Publication number
- JPH0669543U JPH0669543U JP1048593U JP1048593U JPH0669543U JP H0669543 U JPH0669543 U JP H0669543U JP 1048593 U JP1048593 U JP 1048593U JP 1048593 U JP1048593 U JP 1048593U JP H0669543 U JPH0669543 U JP H0669543U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- metering
- valve body
- throttle
- valve seat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)
- Magnetically Actuated Valves (AREA)
- Flow Control (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】弁体と弁座部で形成される絞り計量部の許容寸
法誤差つまり寸法精度を緩して製造を簡単化することが
でき、絞り計量部とその付近のアイシング現象の発生を
少なくすることができる流量制御弁を提供する。 【構成】この流量制御弁は、弁ハウジング1内に複数の
ポートを持つ弁室が形成され、弁室内にリフト式の弁体
9と弁座部10が配設され、弁体9と弁座部10間に絞
り計量部11a,11bが設けられ、弁体9の弁軸8を
移動させるモータが弁ハウジング1に取付けられる。絞
り計量部11a,11bは流通方向の複数箇所に設けら
れる
法誤差つまり寸法精度を緩して製造を簡単化することが
でき、絞り計量部とその付近のアイシング現象の発生を
少なくすることができる流量制御弁を提供する。 【構成】この流量制御弁は、弁ハウジング1内に複数の
ポートを持つ弁室が形成され、弁室内にリフト式の弁体
9と弁座部10が配設され、弁体9と弁座部10間に絞
り計量部11a,11bが設けられ、弁体9の弁軸8を
移動させるモータが弁ハウジング1に取付けられる。絞
り計量部11a,11bは流通方向の複数箇所に設けら
れる
Description
【0001】
本考案は、内燃機関の吸気系等における空気の流量制御に使用され、弁室内に モータによって駆動されるリフト式の弁体を設けた流量制御弁に関する。
【0002】
例えば、電子制御式燃料噴射装置を備えた内燃機関では、アイドル時の回転数 を制御するために、吸気通路にスロットル弁を迂回するバイパス通路を設け、そ のバイパス通路に流れる空気流量を制御するモータ駆動式の制御弁を設けた流量 制御弁が広く使用されている。
【0003】 この種のアイドル回転数制御用の流量制御弁は、図3に示すように、弁ハウジ ング50内に弁室54が設けられ、その弁室54にSポート51、Aポート52 、入口ポート53が形成され、その弁室54内にリフト式の弁体55が配設され 、出力軸を軸方向に移動させるリニヤ型のモータ57が弁ハウジング50に取付 けられ、そのモータ57の出力軸を弁軸56としてそこに弁体55を固定し、モ ータ57により弁体55と各弁座部58、59間の計量部を開閉駆動するように 構成される(例えば、特開平3−275979号公報等参照)。
【0004】
この流量制御弁は、入口ポート53から流入した空気を、弁座部58と弁体5 5間の絞り計量部を通してAポート52に流出させ、同時に弁座部59と弁体5 5間の絞り計量部を通してSポート51に流出させるように動作する。
【0005】 ところで、この流量制御弁は、弁座部58と弁体55間の絞り計量部と、弁座 部59と弁体55間の絞り計量部の流路断面積を変えて空気流量を調整するので あるが、各々のポートに対し絞り計量部が1箇所設けられているだけであるため 、弁体や弁座部の寸法のばらつきにより、絞り計量部の流路断面積に誤差が生じ た場合、その誤差が比較的小さい場合であっても、空気流量に大きく影響を与え る問題があった。
【0006】 さらに、絞り計量部が1箇所であると、空気流量を充分に低減する場合には、 絞り計量部をかなり大きく絞ることになるため、絞り計量部を通過した後の空気 の圧力が急激に低下して温度が下り、絞り計量部とその付近にアイシング現象を 生じさせやすい問題があった。
【0007】 本考案は、上記の課題を解決するためになされたもので、弁体と弁座部で形成 される絞り計量部の許容寸法誤差つまり寸法精度を緩して製造を簡単化すること ができ、絞り計量部とその付近のアイシング現象の発生を少なくすることができ る流量制御弁を提供することを目的とする。
【0008】
上記の目的を達成するために、本考案の流量制御弁は、弁ハウジング内に複数 のポートを持つ弁室が形成され、弁室内にリフト式の弁体と弁座部が配設され、 弁体と弁座部間に絞り計量部が設けられ、弁体の弁軸を移動させるモータが弁ハ ウジングに取付けられてなる流量制御弁において、前記絞り計量部が流通方向の 複数箇所に設けられて構成される。
【0009】
このような構成の流量制御弁では、モータの運転により、弁体がその弁軸方向 に移動し、弁体の移動により、弁体と弁座部間にある複数の絞り計量部の流路断 面積が変化し、流体の流量が制御される。
【0010】 このとき、流体は流通方向の複数箇所に設けられた絞り計量部で絞られ計量さ れるため、各箇所における絞り計量部の流路断面積を、従来の絞り計量部1箇所 の場合より大きくすることができ、各絞り計量部の流路断面積の誤差が空気流量 に与える影響を小さくすることができる。
【0011】 さらに、各絞り計量部の流路断面積を、従来の絞り計量部1箇所の場合より大 きくすることができるため、絞り計量部を通過した後の空気の圧力低下つまり温 度低下を少なくし、絞り計量部とその付近に生じるアイシング現象を防止するこ とができる。
【0012】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0013】 図1は、本考案を適用したアイドル回転数制御弁の断面図を示し、このアイド ル回転数制御弁は、吸気管のバイパス通路を弁室内で二系統に分けて各々のポー トから送出する構造である。
【0014】 1は弁本体となる弁ハウジングで、弁ハウジング1内には上下2つの弁室2、 3が連通して形成され、下側の弁室3の側部に入口ポート4が形成され、弁室3 の下部にSポート5が形成される。また、上側の弁室2の側部にAポート6が形 成される。
【0015】 下側の弁室3の下部に形成したSポート5の直上に、中央に流通孔を持つ弁座 7が取付けられ、後述のモータの出力軸でもある弁軸8の下端に固定された弁体 9が、上下動して弁座7の流通孔を開閉調整するように配設される。
【0016】 弁体9は下部を略尖頭形状とした略弾丸形状(多段テーパ形状)に形成され、 その上部に大径部9aが設けられる。上側の弁室2と下側の弁室3との間には、 弁ハウジング1から内側に延設された弁座部10が弁体9の周囲を囲うように配 設される。
【0017】 弁座部10は中央に流通孔を有する略カップ状に形成され、下部に絞り部10 aが設けられ、弁体9が弁座部10内に進入することにより、弁体の大径部9a と弁座部10間で絞り計量部11aが形成され、絞り部10aと弁体9の間に絞 り計量部11bが形成される。絞り計量部11aは絞り計量部11bの上方に位 置し、2つの絞り計量部11a,11bは空気の流通方向に沿って位置すること になる。
【0018】 弁室2の上部には弁軸8を軸方向に摺動可能に支持する軸受12が取付けられ 、軸受12と弁体9間には、弁体9を下方に付勢するためのコイルばね13が設 けられる。
【0019】 弁ハウジング1の上部には、ステップモータ20のモータハウジング21が下 向きに取付けられ、ねじで締付け固定される。
【0020】 モータハウジング21内にはボビンに励磁コイル22を巻装したステータが固 定され、その内側にロータ23が配設される。ロータ23はその上部を玉軸受2 5を介してモータハウジング21に支持され、ロータ23の下部は玉軸受26を 介してハウジングに支持される。
【0021】 ロータ23の外周部に永久磁石27が取着され、ロータ23の内周にはめねじ が設けられる。このめねじと螺合するおねじを有する出力軸28がロータ23の 内側に配設される。この出力軸28は上記弁軸8と一体に形成され、モータハウ ジング21から突出した弁軸8は軸受12により上下摺動自在に支持される。
【0022】 このような構造のアイドル回転数制御弁は、図示しない内燃機関の吸気管に接 続されたサージタンクにその下部のSポート5を接続し、スロットル弁の上流側 の吸気管にその入口ポート4を接続して取付けられる。さらに、他のAポート6 が、インテークマニホールドに取付けられた燃料噴射弁の近傍に設けたアシスト エアー(燃料の霧化向上用の空気)の噴出口に接続され、ステップモータ20は 図示しないアイドル回転数制御回路に接続されて使用される。
【0023】 内燃機関のアイドル時、冷却水温度などに応じてステップモータ20が制御駆 動され、ステップモータ20の回転駆動により、出力軸28つまり弁軸8が上昇 又は下降して、弁体9が弁座7及び弁座部10に対し上昇又は下降し弁室内を流 れる空気流量を制御する。
【0024】 例えば、弁体9が上昇すると、弁体9の先端部と弁座7間の開度が増して、入 口ポート4からSポート5への空気流量が増大し、同様に、弁体9と弁座部10 間の絞り計量部11a,11bが開いて入口ポート4からAポート6への空気流 量が増大する。逆に弁体9が下降すると、弁体9の先端部と弁座7間の開度が減 少して、入口ポート4からSポート5への空気流量が低減され、同様に、弁体9 と弁座部10間の絞り計量部11a,11bが狭窄されて入口ポート4からAポ ート6への空気流量が減少する。
【0025】 このように、弁体9の上昇又は下降により、弁体9と弁座部10間にある絞り 計量部11a,11bの流路断面積が変化して、空気の流量が制御されるが、入 口ポート4から入った空気がAポートに流出する際、空気は流通方向の2箇所に 設けられた絞り計量部11a,11bで2段階に絞られ計量されるため、従来の 絞り計量部1箇所の場合より、それらの絞り計量部11a,11bの流路断面積 を大きく制御しながら同じ流量の空気を流すことができる。
【0026】 したがって、従来のものより流路断面積を大きくした状態で使用できるため、 絞り計量部11a,11bの流路断面積の誤差が空気流量に与える影響を小さく することができる。
【0027】 さらに、絞り計量部11a,11bの流路断面積を、従来の絞り計量部1箇所 の場合より大きく制御できるため、絞り計量部11a,11bを通過した後の空 気の圧力低下つまり温度低下を少なくし、絞り計量部とその付近に生じるアイシ ング現象を防止することができる。
【0028】 なお、上記実施例では、Sポート5の上の弁座7と弁体9の先端部間の絞り計 量部を1箇所だけとしたが、弁座部10と弁体9間の絞り計量部と同様に、複数 箇所設けて、上記と同様な効果を得ることもできる。
【0029】 図2は他の実施例のアイドル回転数制御弁の断面図を示している。この制御弁 は弁ハウジング31内に入口ポート34とSポート35を設けた2ポート形の例 である。31は弁本体となる弁ハウジングで、弁ハウジング31内には弁室32 が形成され、弁室32の側部には入口ポート34が形成され、弁室32の下部に Sポート35が形成される。
【0030】 弁室32の下部に、中央に流通孔を持つ弁座部37が取付けられ、後述のモー タの出力軸でもある弁軸38の下端に固定された弁体39が、上下動して弁座部 37の流通孔を開閉調整するように配設される。
【0031】 弁体39は下部を略尖頭形状とした略弾丸形状(多段テーパ形状)に形成され 、その上部に大径部39aが設けられる。弁座部37は中央に流通孔を有する略 カップ状に形成され、下部に絞り部37aが設けられ、弁体39が弁座部37内 に進入することにより、弁体の大径部39aと弁座部37間で絞り計量部41a が形成され、絞り部37aと弁体39の間に絞り計量部41bが形成される。絞 り計量部41aは絞り計量部41bの上方に位置し、2つの絞り計量部41a, 41bは空気の流通方向に沿って位置することになる。
【0032】 弁室32の上部には弁軸38を軸方向に摺動可能に支持する軸受42が取付け られ、軸受42と弁体39間には、弁体39を下方に付勢するためのコイルばね 33が設けられる。そして、弁ハウジング31の上部には、上記と同様なステッ プモータ40が下向きに取付けられ、ねじで締付け固定される。
【0033】 このような構成のアイドル回転数制御弁では、弁体39の上昇又は下降により 、弁体39と弁座部37間にある絞り計量部41a,41bの流路断面積が変化 して、空気の流量が制御されるが、入口ポート34から入った空気がSポート3 5に流出する際、空気は流通方向の2箇所に設けられた絞り計量部41a,41 bで2段階に絞られ計量されるため、従来の絞り計量部1箇所の場合より、それ らの絞り計量部41a,41bの流路断面積を大きく制御しながら同じ流量の空 気を流すことができる。したがって、従来のものより流路断面積を大きくした状 態で使用できるため、絞り計量部41a,41bの流路断面積の誤差が空気流量 に与える影響を小さくすることができる。
【0034】 また上記と同様に、絞り計量部41a,41bの流路断面積を、従来の絞り計 量部1箇所の場合より大きく制御できるため、絞り計量部41a,41bを通過 した後の空気の圧力低下つまり温度低下を少なくし、絞り計量部とその付近に生 じるアイシング現象を防止することができる。
【0035】 なお、上記実施例では、弁体39と弁座部37間に、絞り計量部41a,41 bを2箇所設けたが、3箇所以上設けて、上記と同様の効果を得ることもできる 。
【図1】本考案の一実施例を示すアイドル回転数制御弁
の縦断面図である。
の縦断面図である。
【図2】他の実施例のアイドル回転数制御弁の縦断面図
である。
である。
【図3】従来の流量制御弁の縦断面図である。
1−弁ハウジング、 2,3−弁室、 4−入口ポート、 5−Sポート、 6−Aポート、 8−弁軸、 9−弁体、 10−弁座部、 11a,11b−絞り計量部、 20−ステップモータ。
Claims (1)
- 【請求項1】弁ハウジング内に複数のポートを持つ弁室
が形成され、該弁室内にリフト式の弁体と弁座部が配設
され、該弁体と該弁座部間に絞り計量部が設けられ、該
弁体の弁軸を移動させるモータが弁ハウジングに取付け
られてなる流量制御弁において、 前記絞り計量部が流通方向の複数箇所に設けられている
ことを特徴とする流量制御弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1048593U JPH0669543U (ja) | 1993-03-11 | 1993-03-11 | 流量制御弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1048593U JPH0669543U (ja) | 1993-03-11 | 1993-03-11 | 流量制御弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0669543U true JPH0669543U (ja) | 1994-09-30 |
Family
ID=11751473
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1048593U Withdrawn JPH0669543U (ja) | 1993-03-11 | 1993-03-11 | 流量制御弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0669543U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030017869A (ko) * | 2001-08-23 | 2003-03-04 | 현대자동차주식회사 | 엘피지 인젝터 결빙 방지구조 |
-
1993
- 1993-03-11 JP JP1048593U patent/JPH0669543U/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030017869A (ko) * | 2001-08-23 | 2003-03-04 | 현대자동차주식회사 | 엘피지 인젝터 결빙 방지구조 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19970703 |