JPH0669419U - スナップリング - Google Patents
スナップリングInfo
- Publication number
- JPH0669419U JPH0669419U JP1067293U JP1067293U JPH0669419U JP H0669419 U JPH0669419 U JP H0669419U JP 1067293 U JP1067293 U JP 1067293U JP 1067293 U JP1067293 U JP 1067293U JP H0669419 U JPH0669419 U JP H0669419U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- snap ring
- ring
- piston
- piston pin
- pin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Snaps, Bayonet Connections, Set Pins, And Snap Rings (AREA)
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 本考案は、スナップリングに関し、ピン軸の
往復動による折曲部の破損の防止を図ったスナップリン
グを提供することを目的とする。 【構成】 リング部17aと、当該リング部の両先端部
をリング部の内方へ折り曲げた折曲部17bとから構成
され、ピン軸の両端面に当接して当該ピン軸のズレを防
止するスナップリングに於て、上記折曲部を、ピン軸の
端面から離間させたことを特徴とする。
往復動による折曲部の破損の防止を図ったスナップリン
グを提供することを目的とする。 【構成】 リング部17aと、当該リング部の両先端部
をリング部の内方へ折り曲げた折曲部17bとから構成
され、ピン軸の両端面に当接して当該ピン軸のズレを防
止するスナップリングに於て、上記折曲部を、ピン軸の
端面から離間させたことを特徴とする。
Description
【0001】
本考案は、例えば、ピストンピンを介してピストンとコネクティングロッドを 連結する際に用いるスナップリングの改良に関する。
【0002】
一般に、ピストンは内燃機関の燃焼室の一部を構成し、吸入,圧縮,排気の作 用を行う以外に、燃焼により生じた圧力をコネクティングロッドを介してクラン クシャフトに伝える機能を有している。
【0003】 而して、従来、ピストンとコネクティングロッドの連結構造として、図5に示 すように、ピストン1に設けたピン取付孔3に挿着する中空円筒形のピストンピ ン5を、コネクティングロッド7の小端部9に圧入されたブッシュ11に挿入し 、そして、ピン取付孔3の両端側内周に設けたリング取付溝13に、スナップリ ング15を嵌入してピストンピン5の両端面5aに当接させることにより、ピス トンピン5のズレを防止しその抜止めを図ったものが知られている(実開昭59 −13750号公報,実開平2−33968号公報等参照)。
【0004】 そして、従来、スナップリング15には、環状或いは図6に示すように略V字 状に成形されたリング部15aの両端をその内方へ折曲して折曲部15bが形成 されており、図7の如くリング部15aと当該折曲部15bに、夫々、ピストン ピン5の両端面5aが当接している。
【0005】
然し、上述の如き従来の連結構造は、ピストンピン5がピストン1やコネクテ ィングロッド7に固定されない所謂全浮動式のものであるため、ピストン1の往 復運動に伴い、ピストンピン5がピン取付孔3に沿って矢印A,B方向へ往復運 動しようとする。
【0006】 そして、上述したように、ピストンピン5の斯様なズレ(矢印A,B方向への 往復動)をスナップリング15が防止するが、ピストン1が往復動する毎にピス トンピン5からスナップリング15に力が加わると、一端が自由端である折曲部 15bがピストン1の往復動毎に撓み、その結果、長期に亘る使用によって折曲 部15の基部、即ち、スナップリング15の3つの頂部C,D,Eのうち、折曲 部15b側の頂部D,E近傍に亀裂が発生して、ピストンピン5が抜け落ちてし まう虞があった。
【0007】 そして、斯かる不具合は、ピストンピンの抜止めを図るスナップリングに限ら ず、広くピン軸のズレを防止するスナップリング一般に当てはまり、スナップリ ングの折曲部の破損を防止するための改善策が要望されていた。
【0008】 本考案は斯かる実情に鑑み案出されたもので、ピン軸の往復動による折曲部の 破損の防止を図ったスナップリングを提供することを目的とする。
【0009】
斯かる目的を達成するため、本考案は、リング部と、当該リング部の両先端部 をリング部の内方へ折り曲げた折曲部とから構成され、ピン軸の両端面に当接し て当該ピン軸のズレを防止するスナップリングに於て、上記折曲部を、ピン軸の 端面から離間させたものである。
【0010】
本考案に係るスナップリングを、例えばピストンとコネクティングロッドの連 結に用いた場合、ピストンの往復運動に伴い、ピストンピンがピン取付孔に沿っ てズレようとすると、ピストンピンの両端面に当接するスナップリングのリング 部が、ピストンピンのズレを防止し抜止めを図ることとなる。
【0011】 そして、スナップリングの両折曲部はピストンピンの端面から離間しているの で、両折曲部にはピストンピンのズレに伴う力が掛かることがない。
【0012】
以下、本考案をピストンとコネクティングロッドの連結に用いた場合の実施例 を図面に基づき詳細に説明する。尚、考案部分を除く構成については図5以下に 示す従来例と同様の構成とされているため、ここではそれらについての説明は省 略し、専ら考案部分について説明する。そして、上記従来例と同一のものは同一 符号を以って表示する。
【0013】 図1及び図2は本考案の第一実施例を示し、図中、17はピストン1のリング 取付溝13に嵌入された本実施例に係るスナップリングで、当該スナップリング 17は、図6に示すスナップリング15と同様、スナップリング素材を略V字状 に成形したリング部17aと、当該リング部17aの両先端部をその内方へ折曲 した折曲部17bとで構成されている。
【0014】 そして、図2に示すように、折曲部17bの片面側には、リング取付溝13へ の嵌入時に当該折曲部17bがピストンピン5の端面5aから離間するようにそ の先端部をカットした傾斜部17cが設けられており、スナップリング17は、 図1に示す3つの頂部C,D,Eでリング取付溝13に支持され、そして、頂部 C,D間及び頂部C,E間のリング部17aが、夫々、ピストンピン5の端面5 aに当接して、ピストンピン5のズレを防止するようになっている。
【0015】 本実施例はこのように構成されているから、ピストン1の往復運動に伴い、ピ ストンピン5がピン取付孔3に沿って矢印A,B方向へ往復動しようとすると、 ピストンピン5の両端面5aに当接する頂部C,D間及び頂部C,E間のリング 部17aが、ピストンピン5のズレを防止し抜止めを図ることとなる。
【0016】 そして、スナップリング17の両折曲部17bはピストンピン5の端面5aか ら離間しているので、両折曲部17bにはピストンピン5の往復動に伴う力が掛 かることがない。
【0017】 このように、本実施例によれば、スナップリング17の両折曲部17bはピス トンピン5の端面5aから離間して、両折曲部17bにはピストンピン5の往復 動に伴う力が掛かることがないので、従来の如く折曲部17bの基部、即ち、ス ナップリング17の頂部D,E近傍が破損することがなくなり、因って、頂部C ,D間及び頂部C,E間のリング部17aのみでピストンピン5のズレを防止し てその抜止めを確実に行うことが可能となった。
【0018】 図3及び図4は本考案の第二実施例を示し、本実施例に於けるスナップリング 19も、上記各スナップリング15,17と同様、略V字状に成形されたリング 部19aと、当該リング部19aの両先端部をその内方へ折曲した折曲部19b とで構成されているが、本実施例は、図3の如く折曲部19bを内方へ折曲させ ると同時に、当該折曲部19bをピストンピン5の軸方向へ折り曲げることによ って、リング取付溝13に嵌入させた際に、当該折曲部19bがピストンピン5 の端面5aから離間するようにしたものである。
【0019】 尚、その他の構成は上記第一実施例と同様であるので、同一のものには同一符 号を付してそれらの説明は省略する。 本実施例はこのように構成されているから、上記第一実施例と同様、ピストン ピン5の端面5aに当接する頂部C,D間及び頂部C,E間のリング部19aが ピストンピン5のズレを防止し、そして、スナップリング19の両折曲部19b はピストンピン5の端面5aから離間しているので、両折曲部19bにはピスト ンピン5の往復動に伴う力が掛かることがない。
【0020】 従って、本実施例によっても、上記第一実施例と同様、スナップリング19の 折曲部19bが破損することがなくなり、ピストンピン5のズレを防止してその 抜止めを確実に行うことが可能である。
【0021】 又、本実施例では、スナップリング19の折曲部19bをピン取付孔3の両開 口3a側に向けてリング取付溝13内に嵌入させるため、従来のスナップリング に比しスナップリング19の嵌入,分解作業の能率を向上させることができる利 点を有する。
【0022】 尚、上記各実施例は、リング部を略V字状に成形したスナップリングに本考案 を適用したが、リング部を環状に成形したスナップリングに本考案を適用できる ことは勿論である。
【0023】 又、本考案に係るスナップリングは、ピストンピンに限らず、従来、ピン軸の 抜止めを図るスナップリング一般にも適用できるものである。
【0024】
以上述べたように、本考案によれば、スナップリングの折曲部の破損が防止で き、その結果、ピン軸の抜止めを確実に行うことが可能となった。
【図1】本考案の第一実施例に係るスナップリングとピ
ストンピンの正面図である。
ストンピンの正面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】本考案の第二実施例に係るスナップリングとピ
ストンピンの正面図である。
ストンピンの正面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】ピストンの組立斜視図である。
【図6】従来のスナップリングとピストンピンの正面図
である。
である。
【図7】図6のVII − VII線断面図である。
1 ピストン 3 ピン取付孔 13 リング取付溝 17,19 スナップリング 17a,19a リング部 17b,19b 折曲部 17c 傾斜部
Claims (1)
- 【請求項1】 リング部と、当該リング部の両先端部を
リング部の内方へ折り曲げた折曲部とから構成され、ピ
ン軸の両端面に当接して当該ピン軸のズレを防止するス
ナップリングに於て、上記折曲部を、ピン軸の端面から
離間させたことを特徴とするスナップリング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1067293U JPH0669419U (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | スナップリング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1067293U JPH0669419U (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | スナップリング |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0669419U true JPH0669419U (ja) | 1994-09-30 |
Family
ID=11756750
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1067293U Pending JPH0669419U (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | スナップリング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0669419U (ja) |
-
1993
- 1993-03-12 JP JP1067293U patent/JPH0669419U/ja active Pending
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