JPH0669005U - 自動車の物入れ装置 - Google Patents

自動車の物入れ装置

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 開閉リッドを開放させるとき、このリッドに
適切な大きさの付勢力を与えることができ、しかも構造
が簡単でコストの安い自動車の物入れ装置を提案する。 【構成】 開閉リッドを枢支するリンク16と、開閉リ
ッドに固定されたヒンジブラケット18との間にコイル
スプリング30を介設し、このコイルスプリング30に
よって、開閉リッドの開放動作に、このリッドに対して
付勢力を与える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車の物入れ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車の車室内には各種の物入れ装置が設けられており、助手席前方のグロー ブボックスや、助手席と運転席の間に配置されるコンソールボックスなどがその 代表例である。
【0003】 このような物入れ装置は、その開閉リッドを開いて物入れ本体の開口を開放し 、物の出し入れを行うが、その際、従来の物入れ装置においても、開閉リッドを 楽に開放させることができるように、該リッドを、トーションバーの弾力によっ て開位置へ向けて付勢している。これにより、操作者は、開閉リッドを開くとき 該リッドを自動的に開放させ、或いは極くわずかな力でこれを開くことができる 。
【0004】 ところで、トーションバーのばね定数は、その長さと径によって定まるが、か かるトーションバーは開閉リッドの内部に設けられるものであるため、トーショ ンバーの長さを開閉リッドの大きさよりも大きく設定することはできない。また トーションバーの径も、その強度上の制限や、これに与える初期ねじり力の制限 などから、大きく変化させることはできない。このような理由で、トーションバ ーのばね定数を定める際、その範囲は大きく制限され、その選択の自由度は非常 に狭いものとなる。
【0005】 一方、開閉リッドには、その自重によってもモーメントが作用するので、この モーメントの大きさとトーションバーによるモーメントの大きさを共に考慮に入 れ、開閉リッドに適切な付勢力が与えられるように、トーションバーのばね定数 を定める必要がある。ところが上述のようにトーションバーのばね定数の選択の 余地は非常に狭いので、異なった重さを有する各種の開閉リッドに対して、その それぞれに最も適した付勢力を与え得るようにトーションバーのばね定数を定め ることは困難である。トーションバーのばね定数の大きさが適切でないと、例え ば、開閉リッドを閉位置から開放させ始めた直後に、該リッドに過度に大きなモ ーメントが作用し、或いは逆に開閉リッドが開位置に開放したとき、これをその 位置に保持する力が弱くなりすぎて、これを安定状態で停止させておくことがで きなくなる不具合が発生する。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の目的は、上記従来の欠点を除去し、各種重さの開閉リッドに対して適 切な付勢力を与えることのできる自動車の物入れ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記目的を達成するため、小物を収納する物入れ本体と、該本体の 開口を閉鎖又は開放する開閉リッドと、該リッドが閉位置と開位置との間を開閉 動するように当該リッドを前記物入れ本体に支持するヒンジ手段とを有し、該ヒ ンジ手段が、基端側を物入れ本体に枢支され、自由端側が開閉リッド側に枢着さ れた第1リンクと、該第1リンク、物入れ本体及び開閉リッドと共に四節回転連 鎖を構成するように基端側が物入れ本体に枢支され、自由端側が開閉リッドに枢 着された第2リンクと、前記開閉リッドを、これが開放する向きに付勢するコイ ルスプリングとを具備して成る自動車の物入れ装置を提案する。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に従って詳細に説明する。
【0009】 図1は自動車の車室内に配置されたグローブボックス10を示す斜視図であり 、このグローブボックス10は助手席(図示せず)の前方に位置するインストル メントパネル6に組付けられている。図2は、図1のII−II線拡大断面図、図3 はグローブボックス単体の分解斜視図である。
【0010】 図1乃至図3から判るように、グローブボックス10は、小物を収納する箱状 の物入れ本体1と、その開口を閉鎖又は開放する開閉リッド2を有しているほか 、開閉リッド2が図2に実線で示した閉位置と鎖線で示した開位置との間を開閉 動するように、開閉リッド2を物入れ本体1に支持するヒンジ手段3,3aを有 している。なお、図2においては、かかるヒンジ手段の図示を省略してある。
【0011】 物入れ本体1はインストルメントパネル6に一体に組付け固定されていて、図 3に示すように、小物を収納するボックス部13と、その開口側に一体に連設さ れたフランジ部14とを有している。また開閉リッド2は通常図2に実線で示し た閉位置を占め、該リッド2を鎖線で示した開位置に開放することによって、物 入れ本体1内に小物を出し入れすることができる。インストルメントパネル6は 物入れ装置を組付ける組付部材の一例を構成するものである。
【0012】 本例では、図3に示したように、ヒンジ手段3,3aが左右にそれぞれ1つず つ設けられているが、これらは対称に配置された同一構造を有しているので、そ の一方のヒンジ手段3だけを説明することにする。
【0013】 図4は図1のIV−IV線拡大断面図、図5は開閉リッド2が開いたときの、図4 と同様な断面図であり、図6はヒンジ手段3の分解斜視図である。これらの図か ら判るように、物入れ本体1のボックス部13には、その側板外面にねじ4によ って固定されたベースプレート11が付設され、かかるベースプレート11にヒ ンジ手段3を構成する第1リンク15と第2リンク16がそれぞれ枢支されてい る。すなわち、第1リンク15はその基端側15aが、図7及び図8にも示すよ うにベースプレート11に螺着されたねじ5によって該プレート11に対して回 動自在に枢着され、第2リンク16も、図6に示すようにその基端側16aに突 設されたピン9がベースプレート11の孔17に回転自在に嵌合している。この ように、第1及び第2リンク15,16はその基端側15a,16aがベースプ レート11を介して物入れ本体1にそれぞれ枢着されているが、ベースプレート 11を省略し、これらの基端側15a,16aを物入れ本体1に直接枢支するよ うにしてもよい。
【0014】 一方、上述の第1及び第2リンク15,16の自由端側15b,16bは、開 閉リッド2側にそれぞれ枢着されている。この場合も、これらの自由端側15b ,16bを直に開閉リッド2に枢着してもよいが、本例では各自由端側15b, 16bと開閉リッド2との間にヒンジブラケット18が介設されている。開閉リ ッド2は図2及び図4から判るように外壁21と内壁22とを有する二重壁構造 となっていて、ヒンジブラケット18はねじ20によって外壁21に固定されて いる。内壁22と、第1及び第2リンク15,16との干渉を防止するため、内 壁22には切欠23が形成され、同様に物入れ本体1のフランジ部14にも切欠 12(図3)が形成されている。
【0015】 ヒンジブラケット18は、図6に示すように孔24を有し、ここに第1リンク 15の自由端側15bに突設されたピン25が回転自在に嵌合し、これによって 第1リンク15の自由端側15bがヒンジブラケット18に枢着される。また図 9及び図10に示すように、ヒンジブラケット18には円筒部26が突設され、 第2リンク16の自由端側16bにも円筒状部27が突設されていて、この円筒 状部27がヒンジブラケット18の円筒部26に回転自在に嵌合している。この ようにして第2リンク16の他端側16bがヒンジブラケット18に枢着される 。
【0016】 ヒンジブラケット18の円筒部26の外部には、図10に示すようにガイド溝 28が形成され、ここに、第2リンク16の自由端側16bに突設された爪部2 9が嵌合し、これによって第2リンク16とヒンジブラケット18の離脱が阻止 される。
【0017】 ヒンジブラケット18の円筒部26の内部には、ヒンジ手段3の一構成要素で あるコイルスプリング30が予めねじられた状態で収容され、その各端部30a ,30bが第2リンク16とヒンジブラケット18に形成された係止孔31,3 2にそれぞれ係合している。コイルスプリング30は、開閉リッド2を、これが 開放する向きに付勢する用をなすものである。このように、開閉リッド2を付勢 する手段として、トーションバーではなく、このコイルスプリング30が用いら れているのである。
【0018】 図1及び図4に示すように開閉リッド2が閉位置を占めているとき、該リッド は図示していないロック装置によってこの位置に保持される。このとき、予めね じられて装着されたコイルスプリング30の弾力により、第2リンク16が付勢 され、これにより開閉リッド2がその開放方向に付勢されるが、該リッド2はロ ック装置によって係止されているので、この開閉リッド2を初めとして、他の全 ての要素が図4に示した位置に不動に保持される。
【0019】 車室内の乗員によってロック装置のロックが解除され、この装置による開閉リ ッド2への拘束が解放されると、第2リンク16はコイルスプリング30の作用 によって、そのピン9を中心として矢印A方向(図4)に回動する。これによっ て開閉リッド2が開放し始めるが、この動きによって第1リンク15がその基端 側15aのねじ5を中心として図4に矢印Bで示した方向に回動し、結局、開閉 リッド2は図4に矢印Cで示した方向に開放動作を行い、最終的に図5に示した 開位置に至る。逆の操作によって開閉リッド2を図4に示した閉位置に戻し、ロ ック装置によって該リッド2をこの位置に係止することができる。
【0020】 なお、図示したグローブボックス10においては、そのヒンジ手段3が、前述 の第1及び第2リンク15,16、及びコイルスプリング30のほかに図4乃至 図8に示した板ばね33を有している。この板ばね33は、その一端側33aが 、第1リンク15をベースプレート11に枢着する前述のねじ5によってべース プレート11に係止され、その他端側33bがベースプレート11に一体に突設 された一対のホルダ34によって保持されていて、この状態で第1リンク15に 圧接している。またこの例では、図7及び図8に示すように、第1リンク15に 対向する板ばね33の部分に凸部35が形成され、また板ばね33に対向する第 1リンク15の表面には第1及び第2の凹部36,37が形成されている。
【0021】 開閉リッド2が図1及び図4に示した閉位置を占めているとき、板ばね33の 凸部35は、図7及び図8に示す如く、第1リンク16の第1の凹部36に係合 している。開閉リッド2が前述のように開放動作を開始すると、第1リンク15 は図4に矢印Bで示した方向に回動するのに対して、板ばね33は不動に保持さ れているので、板ばね33は多少弾性変形しながらその凸部35が第1リンク1 5の第1の凹部36から外れる。そして、開閉リッド2が図5に示した開位置に 向けて開放動作を行っているとき、板ばね33の凸部35はその弾力で第1リン ク15の表面に圧接し、第1リンク15に対して、両者間の摩擦力による制動作 用を及ぼす。このため、コイルスプリング30の弾力で開放動作をする開閉リッ ド2に対して抵抗が与えられ、開閉リッド2はゆっくりと開位置へ向けて作動す る。開閉リッド2が開位置に至ると、第1リンク15の第2の凹部37が板ばね 33の凸部35に係合する。開閉リッド2を閉じるときも、第1リンク15と板 ばね33の凸部35が摺擦し、該リッド2が閉位置に至ったとき、第1リンク1 5の第1の凹部36と板ばね33の凸部35が互いに係合する。
【0022】 上述のように、開閉リッド2が開位置に至ったとき、板ばね33の凸部35が 第1リンク15の第2の凹部37に弾性的に係入し、また開閉リッド2が閉位置 に戻ったときは、凸部35が第1リンク15の第2の凹部36に弾性的に係入す るので、グローブボックス10を操作する乗員に対して、開閉リッド2が開位置 、又は閉位置まで作動したことを快い節度感をもって知らせることができ、操作 時のフィーリングを高めることができる。第1リンク16に形成する凹部36, 37の形状を変えることによって、開閉リッドの開閉時の操作フィーリングを各 種変化させることも可能である。
【0023】 前述のように、本考案に係るグローブボックス10においては、その開閉リッ ド2を開放させるとき、該リッド2がコイルスプリング30によって付勢される ように構成されており、これによって乗員は楽に操作を行うことができる。すな わち、開閉リッドをその閉位置から開位置へ全く自動的に作動させ、或いは極く 小さな力でこれを開位置にもたらすことができるのである。その際、開閉リッド 2を付勢する手段として、トーションバーではなく、コイルスプリング30を用 いたので、そのばね定数を実質的に自由に設定でき、開閉リッドの重さに応じて そのばね定数を適切な大きさに定めることができる。すなわち、コイルスプリン グ30は、これを図9に示したように第2リンク16とヒンジブラケット18と に組付ける前に予めねじっておくのであるが、このねじり数を選択することによ って、そのばね定数の大きさを所望する値に自由に定めることができるのである 。
【0024】 図11は、図10と同様にコイルスプリング30を完全に組付ける前の様子を 示しているが、このときコイルスプリング30はフリー状態にあり、そのスプリ ング30の長さLは、図9のように組付けられた後のコイルスプリング30の長 さL1よりも長くなっている。このようなコイルスプリング30を、まだそのガ イド溝28と爪部29が互いに係合していないヒンジブラケット18の円筒部2 6と、第2リンク16の円筒状部27とに、図11に示したように挿入し、その 各端部30aと30bを係止孔31,32に係合する。このとき、ヒンジブラケ ット18は開閉リッド2に固定されておらず、自由状態にある。またコイルスプ リング30をこのように挿入したとき、その自由長Lは、組付後の長さL1より も長いので、その各端部30a,30bを確実に各係止孔31,32に係合させ ることができる。
【0025】 次いで、例えば、第2リンク16を固定しておき、ヒンジブラケット18をそ の円筒部26の軸線のまわりに所定の方向に回わし、コイルスプリング30を開 閉リッド2の重量に応じた回数だけねじる。このようにしてコイルスプリング3 0のばね定数を適切な大きさに設定するのである。この操作を終えた後、第2リ ンク16の円筒状部27とヒンジブラケット18の円筒部26を互いに図9に示 したように嵌合し、第2リンク16の爪部29をヒンジブラケット18のガイド 溝28に係合させ、両者を一体化する。次いで、これらの部材を図4に示したよ うにベースプレート11と開閉リッド2に組付け、前述のように開閉リッド2を 開閉させれば、その開放動作時に、該リッド2に対し、その自重によるモーメン トと、コイルスプリング30によるモーメントを最適な状態に調和させて作用さ せることができ、開閉リッド2を円滑に開位置にもたらし、しかもこの位置に該 リッド2を安定した状態で保持することができる。このように、コイルスプリン グ30を予めねじる回数を調整することによって、いかなる重量の、またいかな る形態の開閉リッド2に対しても、その開放動作時に適切な付勢力を付与するこ とができるのである。
【0026】 また従来用いられていたトーションバーは、一般に2本使用され、これらをそ の長手方向中央部で交差させていたため、開閉リッドの開閉動作時に、これらの トーションバーが互いに擦れて異音を発生するおそれがあった。そこで従来は、 この異音発生を防止するための部材を追加していたが、このようにすればその部 品点数が増大する。ところが、コイルスプリング30を用いれば、このような部 材を追加しなくとも異音が発生するおそれはなく、部品点数を減少させることが できる。
【0027】 またトーションバーは、その長さが長く、その重量も大きいため、グローブボ ックスの全重量が増大するおそれもあるが、コイルスプリング30は、そのサイ ズと重量が共に小さいので、グローブボックスの全重量を軽減できる利点も得ら れる。
【0028】 なお、図示した実施例では、開閉リッド2の開放動作時に、板ばね33によっ てこのリッド2に対して抵抗を与えているので、開閉リッド2をゆっくりとその 開位置まで作動させることが可能であるが、このような板ばねを省略することも できる。また板ばね33を設ける代りに、図9に示した円筒状部27と円筒部2 6との間にグリースを塗布し、開閉リッド2の開閉動作の円滑化を図り、その開 閉動作時のフィーリングを向上させることもできる。
【0029】 また図示した実施例では、コイルスプリング30を第2リンク16に付設した が、第1リンク15の方、又は両リンク15,16に対してコイルスプリングを 付設してもよく、その配設個所は、必要に応じて適宜設定することができる。
【0030】 また本考案に係る物入れ装置は、そのヒンジ手段が第1リンクと第2リンクを 有し、これらのリンク、物入れ本体及び開閉リッドによって四節回転連鎖が構成 されているので、開閉リッドは、図4に一例として示したように、矢印Cで示し た軌跡を描いて作動する。このため、図4に示した如く、開閉リッド2の端縁部 7と、これに隣接するインストルメントパネル6の縁部8との間の隙間gを極く 狭くしても、開閉リッド2の開閉動作時に、端縁部7が縁部8に干渉することを 防止できる。このように隙間gを小さく形成できるので、グローブボックス全体 の外観を向上させることができる。
【0031】 本考案は、グローブボックス以外の物入れ装置、例えばコンソールボックスな どにも広く適用できるものである。
【0032】
【考案の効果】
本考案に係る物入れ装置によれば、開閉リッドの開放動作時に、そのリッドを 付勢する手段としてコイルスプリングを用いたため、そのばね定数の設定自由度 を高め、開閉リッドに対して適切な付勢力を付与することができる。しかも、物 入れ装置の部品点数の減少、コストと重量の軽減も図ることができる。また第1 リンク、第2リンク、物入れ本体及び開閉リッドが四節回転連鎖を構成している ので、物入れ装置の組付部材と、開閉リッドとの隙間を狭く設定でき、その外観 を高める効果も期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インストルメントパネルに組付けられたグロー
ブボックスを示す斜視図である。
【図2】図1のII−II線拡大断面図である。
【図3】グローブボックスの開閉リッドと物入れ本体を
分離して示した分解斜視図である。
【図4】図1のIV−IV拡大断面図である。
【図5】開閉リッドが開位置を占めたときの、図4と同
様な断面図である。
【図6】ヒンジ手段の分解斜視図である。
【図7】互いに組付いた第1リンク、板ばね及びベース
プレートの詳細を示す斜視図である。
【図8】図7のVIII−VIII線断面図である。
【図9】互いに組付いた第2リンクとヒンジブラケット
の断面図である。
【図10】第2リンクとヒンジブラケットを分離して示
す分解斜視図である。
【図11】コイルスプリングを図9のように組付ける前
の様子を示した、図9と同様な断面図である。
【符号の説明】
1 物入れ本体 2 開閉リッド 3 ヒンジ手段 3a ヒンジ手段 15 第1リンク 15a 基端側 15b 自由端側 16 第2リンク 16a 基端側 16b 自由端側 30 コイルスプリング

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小物を収納する物入れ本体と、該本体の
    開口を閉鎖又は開放する開閉リッドと、該リッドが閉位
    置と開位置との間を開閉動するように当該リッドを前記
    物入れ本体に支持するヒンジ手段とを有し、該ヒンジ手
    段が、基端側を物入れ本体に枢支され、自由端側が開閉
    リッド側に枢着された第1リンクと、該第1リンク、物
    入れ本体及び開閉リッドと共に四節回転連鎖を構成する
    ように基端側が物入れ本体に枢支され、自由端側が開閉
    リッドに枢着された第2リンクと、前記開閉リッドを、
    これが開放する向きに付勢するコイルスプリングとを具
    備して成る自動車の物入れ装置。
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