JPH0668999U

JPH0668999U - バス用乗降ステップ装置

Info

Publication number: JPH0668999U
Application number: JP1072593U
Authority: JP
Inventors: 修一荒木
Original assignee: UD Trucks Corp
Current assignee: UD Trucks Corp
Priority date: 1993-03-12
Filing date: 1993-03-12
Publication date: 1994-09-27

Abstract

(57)【要約】【目的】本考案は、走行時に問題がなく、乗降時は最
下段のステップを低くして乗降を容易にするバス用乗降
ステップ装置を提供する事を目的としている。【構成】最上段のステップａが車内床面４の一部とな
るよう一体的に構成された複数段のステップ３と、その
ステップ３を上下方向に移動可能なリンク装置９。１０
と、ステップを上下方向に駆動する駆動手段１１とを設
けている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、バスに乗降するバス用乗降ステップ、詳細には乗降容易な可動ステップ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

バスの乗降口はフロントオーバーハング部と中央部とに設けられることが多く、観光バスの場合はフロントオーバーハング部だけである。

【０００３】そして、いずれにしても最低地上高やアプローチアングルを確保するために、乗降口の最下段のステップの高さをあまり低くできないことは知られている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、高齢化が進む中で観光バスの利用者も高齢者が多くなり、足腰が弱い乗客はステップが高いと乗降に苦労する。

【０００５】そこで、バス会社では小さな踏み台を用意して、乗降に際しガイドが乗降口の前において補助している。

【０００６】また、実開平２−１１５０４４号公報が開示されているが、複数のステップをすべて連動装置で移動しているので、複雑で、重量、価格共にかさむという問題がある。従って、本考案は、走行時に問題がなく、乗降時は最下段のステップを低くして乗降を容易にするバス用乗降ステップ装置を提供する事を目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案によれば、最上段のステップが車内床面の一部となるよう一体的に構成された複数段のステップと、そのステップを上下方向に移動可能なリンク装置と、ステップを上下方向に駆動する駆動手段とを設けている。

【０００８】

【作用】

上記のように構成されたバス用乗降ステップ装置において、最上段のステップが車内の床面の一部を構成するよう一体に構成された複数段のステップが、リンク装置とステップを駆動する駆動手段とで垂直方向に下降するので最下段のステップも下降して乗降が容易になる。

【０００９】そして、走行時には、駆動手段でステップを元の高さに上昇させればよい。

【００１０】

【実施例】

以下、図面を参照して、本考案の実施例を説明する。

【００１１】図において、同じ機能の部材には同じ符号を付して、その都度の説明を省略する。

【００１２】図１において、バスの車体１には前輪８の前方の車体側面に乗降口２が設けられている。

【００１３】また、その乗降口２には一体に構成された複数段（図示の例では３段）のステップ３が設けられ、その最上段のステップａは車内の床面４と面一になっている。

【００１４】そして、最低地上高Ｈ１（例えば２０Ｃｍ）以上となるよう最下段のステップｃの高さが設定され、車内の床面の端部にはステップ３の一段分の高さＡに相当する垂直部分４ａが設けられている。

【００１５】また、そのステップ３は、図２と図３をも参照して、一端を車体に枢着され、他端をステップ３に枢着された、ステップ３の左右２組のリンク９、１０で上下方向に移動可能に支持され、そのリンク１０の一端とリンク９の他端との間にはステップ３の駆動手段である油圧シリンダ１１と図示しないリターンスプリングが設けられている。

【００１６】したがって、図示しないドアの開閉スイッチに連動して油圧シリンダ１１を作動するように構成しておけば、ドアが開くと共にステップ一段分に相当する高さＡだけＤのようにステップ３が下がり、ステップｃの地上高はＨ１からＡだけ少ないＨ２となり、乗降は容易となる。

【００１７】図５は本考案の別の実施例を示し、油圧シリンダ１１を床面の下部とリンク１２の中間との間に設けたこと以外第１実施例と同様であるが、油圧シリンダの故障時にステップは上昇するよう図示しないスプリングで付勢されているので走行に支障がない利点がある。

【００１８】また図６は本考案の他の実施例を示し、油圧シリンダ１１を床面の下部と上部のリンク１３の延長上との間に設けたこと以外第１実施例と同様である。

【００１９】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したように構成されているので、ステップの最下段を乗降時に低くでき、乗降が容易になる。そして、ステップを戻せば走行に支障はない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示すステップ装置の斜視
図。

【図２】図１の正面図。

【図３】図１の装置の駆動手段を示す図。

【図４】図１の作動を説明する図。

【図５】本考案の別のリンク装置の実施例を示す図。

【図６】本考案の他のリンク装置の実施例を示す図。

【符号の説明】

１…車体２…乗降口３…ステップ４…車内の床面９、１０、１２、１３…リンク１１…油圧シリンダ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】最上段のステップが車内床面の一部とな
るよう一体的に構成された複数段のステップと、そのス
テップを上下方向に移動可能なリンク装置と、ステップ
を上下方向に駆動する駆動手段とを設けたことを特徴と
するバス用乗降ステップ装置。