JPH0668122U - 磁気テープカセット収納構造型録音および/または再生装置 - Google Patents

磁気テープカセット収納構造型録音および/または再生装置

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JPH0668122U
JPH0668122U JP068236U JP6823693U JPH0668122U JP H0668122 U JPH0668122 U JP H0668122U JP 068236 U JP068236 U JP 068236U JP 6823693 U JP6823693 U JP 6823693U JP H0668122 U JPH0668122 U JP H0668122U
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    • G11B15/18Driving; Starting; Stopping; Arrangements for control or regulation thereof
    • G11B15/1883Driving; Starting; Stopping; Arrangements for control or regulation thereof for record carriers inside containers

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な方法によって、装置に実際カセットが
入れられている時のみ録音および/または再生装置の作
動動作モードを始動するための制御装置を係止するよう
にすることを目的とする。 【構成】 少なくとも一つの磁気ヘッド(31),(32) と、
加圧装置(46)と、制御装置(52)と、係止装置(71)とから
なり、該加圧装置(46)と該係止装置(71)が互いに協動す
べく配置,構成されており、かつカセット(6) が挿入さ
れていない場合には、加圧装置(46)はその停止位置にあ
ってリリース位置にある係止装置(71)を保持し、一方カ
セット(6) が挿入された場合には、加圧装置(46)がその
加圧位置にあって係止装置(71)を解放し係止装置(71)が
その休止位置に移動することが可能となっていることを
特徴とする磁気テープ収容カセット収納型構造型録音お
よび/または再生装置。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の利用分野】
本考案は、磁気テープ収容カセットを収納する為の磁気テープカセット収納構 造型記録および/または再生装置(以下、磁気テープカセット収納構造型記録・ 再生装置という。従って、磁気テープカセット収納構造型記録・再生装置には、 磁気テープカセット収納構造型記録および再生装置、磁気テープカセット収納構 造型記録装置および磁気テープカセット収納構造型再生装置とが含まれる。)で あって、少なくとも1つの磁気ヘッドと、少なくとも1つの加圧装置と、制御装 置および係止装置とからなる磁気テープカセット収納構造型記録・再生装置に関 する。さらに詳しく述べると、本考案は、磁気テープを収容するするカセットを 収納する為の磁気テープカセット収納構造型記録・再生装置であって、該磁気テ ープカセット収納構造型記録・再生装置は、装置に挿入したカセットに収容され た磁気テープを走査する少なくとも一つの磁気ヘッドと、休止位置と加圧位置と の間に移動可能とされ、加圧位置で装置に挿入したカセットに作用し、かつ休止 位置の方向にバネにより負荷をかけられ、挿入されたカセットを磁気ヘッドの方 向に付勢する少なくとも一つの加圧装置と、第1の切り替え位置と第2の切り替 え位置との間で移動可能とされ、かつ第1の切り替え位置の方向にバネで負荷が かけられ、第2の切り替え位置で装置1の作動モードを始動する制御装置と、第 2の切り替え位置で制御装置を係止し、リリース位置と係止位置との間で移動可 能とされ、係止位置の方向にバネで負荷をかけれ、かつカセットが装置から取り 出された場合にリリース位置にセットされる係止装置とからなる磁気テープ収納 構造型記録・再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
本願出願人は、冒頭の段落で記載した形式の装置を製造し、型番LFH0320 のも とに市場化したが、この既知の装置は、ディクテーションした内容を録音および 再生処理するためのディクテーション機械で、作動中手に把持するタイプであり 、その制御装置は、スライドボタンの形状の作動部材およびこのスライドボタン に連結した作動スライドからなり、スライドボタンおよび作動スライドはともに 復帰バネの力に抗して第1の切り替え位置から第2の切り替え位置にセットする ことが可能となっている。それによって、第1の位置での『再生』モードおよび 第2の位置での『記録』モードを始動するようになっている。復帰バネの力に抗 して第2の切り替え位置にある作動スライド、従ってスライドボタンを保持する ためには、上記既知の装置では、係止レバーの形状の係止装置を備えており、こ の係止装置はスライドボタンを作動した後作動され、第2の切り替え位置に作動 スライドとスライドボタンとを係止する。係止レバーは、該装置の枢動可能なカ セットホルダーと協動するよう配置・構成されている。即ち、カセットをホルダ ーから取り出しあるいはホルダーに挿入するためにカセットホルダーを開らく場 合、カセットホルダーは係止レバーを移動させ、作動スライドを解放し、その結 果、作動スライドとスライドボタンとは復帰バネの影響により自動的に第1の切 り替え位置に復帰させられる。
【0003】 上記既知装置では、カセットが装置に挿入されていない場合でも、作動スライ ドとそれに連結されたスライドボタンとは係止レバーによって第2の切り替え位 置に係止される。従って、この装置の使用者はスライドボタンを作動させ、『記 録』モードを開始すれば、カセットが装置に挿入されていないにもかかわらず、 係止レバーはスライドボタンと作動スライドとを第2の切り替え位置に係止する 。その結果、装置の使用者は、誤って装置が『記録』モードにセットされている と考える。従って、カセットが入れられていないので実際には違うのだけど、さ らに別の装置が設けられていなければ、装置の使用者はその後に行ったディクテ ーションが本当に記録されていると考えることとなる。このような望ましくない 錯誤を知らせるため、既知装置LFH0320 には別の装置が設けられている。即ち、 装置にカセットが入れられていないのに制御装置が第2の切り替え位置にセット ・係止されている場合には、磁気テープを通常の前方向に送る動作を開始するた めの別のスライドボタンを通常の前方向に位置にセットした場合、警告信号発生 装置が作動し、その結果装置が警告音を発するようになっている。しかし、この 場合には、余分な費用がかかり、また、警告信号発生装置が故障した場合は、上 記エラーの警告が出ず、従って使用者は気づかないままとなる危険性がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記問題を除去し、簡単な方法によって、冒頭の段落で述べた形式 の装置において、装置に実際カセットが入れられている時のみ装置の作動動作モ ードを始動するための制御装置を係止するようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的のため、本考案は、加圧装置および係止装置が互いに協動するように 配置・構成され、カセットが挿入されていない場合には、そのとき加圧装置は、 その休止位置にあって、係止装置をそのリリース位置に保持し、一方、カセット が挿入されているとき、その場合は加圧装置はその加圧位置に移動され、係止装 置を解放し、係止装置が係止位置に移動するのを可能とすることを特徴とする。
【0006】
【本考案の作用及び効果】
従って、カセットが装置に挿入されている場合のみ制御装置は係止装置によっ て係止されるが、カセットが入っていない場合には休止装置は停止位置に保持さ れる。由に、装置にカセットが入っている場合にのみ制御装置は係止されること になる。カセットが装置に挿入されていない場合は、もしさらに別の予防措置が とられていなければ制御装置をその第2の切り替え位置にセットすることはでき るが、その後、制御装置は係止されていないので、装置の使用者が手で制御装置 を第2の切り替え位置にセットするのを止めれば、制御装置は直ちにその第1の 切り替え位置に復帰させられる。このように、カセットが入れられていない場合 には、制御装置は第1の切り替え位置に自動的に復帰させられるが、これによっ て常に装置の使用者には、最初制御装置がその第2の切り替え位置にセットされ たが所望の作動モードは開始できないということの表示となる。さらに、本考案 の方法では、以下の利点がある。即ち、カセットを装置から取り出すと、カセッ トがなくなるために加圧装置はその休止位置に復帰させられ、加圧装置は自動的 に係止装置をそのリリース位置にリセットし、その結果、係止装置は制御装置を 解放する。それにより、制御装置はその第1の切り替え位置に復帰する。即ち、 制御装置が第1の切り替え位置に復帰する動作は、カセットによって直接好適に 制御される。従って、カセットが取り出され、前述の従来装置のようにカセット を収容するカセットホルダーを必要とせず、また係止装置がそのリリース位置へ 移動するのを制御する事なくカセットを手で直接挿入する形式の装置でも、前述 のように係止装置による制御装置の解放と制御装置の第1の切り替え位置への復 帰が行われる。また、本考案の方法は、非常に簡単に実施でき、かつほとんど追 加費用を必要とせず、さらに本考案の方法は、どんな場合でも存在する加圧装置 および係止装置を適当に配置・構成することによって実現できる。
【0007】 ドイツ特許公報22 04 663 から、カセット保持コンパートメントおよび信号録 音・再生装置を有する磁気テープカセット装置が知られていることに留意する。 この装置は、再生モードをとり得る第1の切り替え位置と録音モードをとり得る 第2の切り替え位置との間で切り替え可能な制御装置と、設けられている制御装 置を係止するための係止装置を有し、該係止装置は、制御装置から離脱可能及び 係合可能とされ、かつ装置のコンパートメントからカセットが取り出されている か、あるいはコンパートメントに挿入されているかによって第1の切り替え位置 と第2の切り替え位置との間で移動可能とされているアームを有し、係止装置の アームはコンパートメントに一端が突出し、かつコンパートメントに存在するカ セットによって開くことが可能となっており、それによってアームが制御装置と 係合する場合、その制御装置が直ちに切り替えを行なう位置、即ち、第1の切り 替え位置あるいは第2の切り替え位置に係止する。
【0008】 実際、ドイツ特許公報22 04 663 の装置では、カセットが装置に挿入されてい なければ制御装置は自動的に第1の切り替え位置にリセットされ、またカセット が装置から取り出された場合は、制御装置は作動させることによりリリースされ る。しかしながら、ドイツ特許公報22 04 663 の装置で『記録』モードを始動す るには、制御装置を作動し、かつその後使用者は制御装置を保持していなければ ならず、また、カセットが装置に挿入されるまで制御装置はリリースできない。 制御装置が前以て作動され保持されていない状態でカセットをこの装置に挿入す る場合、その後制御装置を作動しても制御装置を動かすことは全っくできない。 即ち、『記録』モードはもはや絶対に始動できない。このように、この既知装置 では『記録』モードを始動させるのに非論理的かつ比較的複雑な操作が必要とさ れる。
【0009】 逆に、装置を所望の作動モードにセットするには、本考案の装置ではより論理 的切り替え方法およびより簡単な装置の操作により行える。このことは、例えば 、操作時手で持つ形式のポッケット型ディクテーション機械では重要である。ま た、ドイツ特許公報22 04 663 の装置同様、本考案の装置では、カセットが装置 に挿入されていない場合、あるいはカセットが装置から取り出されいる場合、制 御装置は、作動後直ちに第1の切り替え位置に復帰する。しかしながら、本考案 の装置では、カセットを挿入する場合、前以って作動させた制御装置を保持する 必要はなく、また、その後制御装置を操作することができるが、もしこれを他の 手段で阻止するのでなければ、制御装置は係止装置で制御装置が係止される第2 の切り替え位置にセットされるというのが、ドイツ特許公報22 04 663 の装置と は異なったとりわけより論理的かつ簡単な特徴である。ドイツ特許公報22 04 66 3 の装置には本願のような加圧装置はないので同装置ではできないが、本願装置 では、係止装置を加圧装置で制御することによって操作法を改良している。
【0010】 本考案の装置では、阻止位置とリリース位置との間で移動可能とされた保護装 置が設けられ、該保護装置が、制御装置と協動すべくされた阻止エレメントと、 カセットから取り外し可能な保護エレメントを検知するための感知エレメントと からなり、かつ挿入されたカセットから保護エレメントが取り外されている場合 には、保護装置は阻止エレメントによって第1の切り替え位置から第2の切り替 え位置への制御装置の移動を阻止することが特に有益であることが判明した。こ のように追加の予防手段をとることによって、保護エレメントを外すことによっ て保護されるカセットが装置に挿入された場合、あるいはカセットが挿入されて いない場合には、原則として制御装置をその第1の切り替え位置から動かせなく なる。
【0011】
【実施例】
本考案を限定するものでないが、例示的実施態様を示す添付図面を参照して、 以下により本考案を詳細に説明する。 図1は、言語信号を録音および再生するためのポッケット型ディクテーション 装置として構成された録音・再生装置1である。装置1は、装置の上側2に枢動 可能に取り付けられ、かつ図1において長辺幅狭の側面3に伸び、かつカセット コンパートメント5を閉じるためのカバー4を有する。このコンパートメント5 には磁気テープの形状の録音担体を収容する図2に示すカセット6がその長手方 向の軸を装置1の長手方向軸に平行になるように挿入可能となっている。図1に はカセットがカセットコンパートメント5には入れられていない状態を示す。前 方巻き取りマンドレル7と逆巻き取りマンドレル8が、装置の下方部からカセッ トコンパートメント5の内部に突き出し、カバー4の透明の窓9から見えるよう になっている。装置の上側2には、音声通過スロット列10と膜式的に図示された 音声通過開口パターン11とが設けられ、同スロット列10の後方装置中にマイクロ フォンが配置され、また、同パターン11の後方の装置1中には低音スピーカーが 配置されている。装置1の図1に示された長辺幅狭の側面3には、この幅狭側面 3の長手方向に摺動可能となって装置1のテープ移動モードを始動するスライド ボタン12が設けられている。スライドボタン12は、手によって4つの操作位置と の間で前後に移動可能となっている。これら4つの操作位置は、テープ移動モー ドである『早巻き戻し』、『停止』、『通常の送り』および『早送り』に順次対 応する。
【0012】 カセット6は、図2で見える第1のカセット主面14と、図2では見えない第2 のカセット主面15と、長辺幅狭な前方側面16と、長辺幅狭な前方背面17と、図2 に具える短辺幅狭な左側側面18と、図2で見える短辺幅狭な右側面18とからなる。 言語信号を録音する為に、カセット6には磁気テープ20形状の録音担持が収容 されており、互いに近接した回動可能な2つの被駆動リールハブ21と22が、2つ のカセット主面14と15の間に回動可能に取り付けられており、テープ20を巻き取 るようになっている。磁気テープ20の両端部は、リールハブ21と22に取り付けら れていて、図2に示すカセットでは、磁気テープは完全にリールハブ2上に巻き 取られ、テープスプール23を形成している。磁気テープ20は、3個の円筒状テー プガイド24、25および26を介してリールハブ21上のスプール23からもう一方のリ ールハブ22に延在している。テープガイド24、25と26によって、磁気テープ20は 長辺幅狭なカセット側面16に沿って案内される。側面16の内側には、2つの開口 27と28とが設けられている。2つの開口27と28の位置には、2つの圧力フェルト 29と30とが配置されていて、図示しない態様で移動可能とされ、また圧力フェル トによって磁気テープ20は装置の2つの磁気ヘッド31と32のヘッド面に押圧でき るようになっている。 磁気ヘッドは、2つの開口27と28を通る磁気テープ20と接 触走査できるようになっている。2つの磁気ヘッド31と32が、図3に模式的に図 示してあるが、これらの磁気ヘッドは磁気テープ20上の言語信号を消去する消磁 ヘッド31と、磁気テープ20上に言語信号を録音したり同言語信号を磁気テープか ら再生したりする録音・再生磁気ヘッド32とからなる。
【0013】 カセット6は、2つの相互に逆転した位置で装置1に挿入可能となっており、 装置の巻き取りマンドレル7と8は、カセット6の位置によりカセット主面14と 15の一方の面を介してリールハブ21と22とに駆動係合状態となる。従って、カセ ットを装置1に挿入すると、巻き取りマンドレル7と8の各々は一方のリールハ ブ21、22と駆動係合し磁気テープを駆動する。本考案の装置1のすべてのテープ 移動モードにおいて、2つの巻き取りマンドレルのうち一方のマンドレルのみが 駆動された状態で、磁気テープ20が駆動される。
【0014】 図1の装置の本考案に関連する部分について、図3と図4とを参照し、説明す る。取り付け板36は2つの長辺側壁33と34との間のスペースに固定されており、 これら側壁のうち側壁33は装置の長辺幅狭の側面3と装置ハウジングの底部の壁 35とに対応する壁である。取り付け板36は、底部壁35と平行に延びる板状部分37 と、この板状部分37に実質的に垂直に延びる2つの板状部分38と39とからなる。 取り付け板36は、回転が阻止されている2つのスピンドル40と41とを担持する。 前方巻き取りマンドレル7は、回動可能にスピンドル40上に取り付けられて、後 方巻き取りマンドレル8は、回動可能にスピンドル41上に取り付けられている。 2つのマンドレル7と8の各々のマンドレルは、2つの巻き取りマンドレルホイ ール42と43の一方のホイールとの関係で係止され、マンドレルホイール42と43は 2つの巻き取りマンドレル7と8とそれぞれ同一軸線上にある。前方巻き取りマ ンドレル7との関係で係止される巻き取りマンドレル42は、摩擦ホイールとして 構成されており、後方の巻き取りマンドレル8との関係で係止される巻き取りマ ンドレルホイール43は、歯車付ホイールとして構成されている。
【0015】 既に述べたが、装置1は2つの磁気ヘッド31と32とを備え、磁気ヘッド31は消 磁ヘッドとなっている。磁気ヘッド31は、いわゆる永久磁石型消磁ヘッドとして 構成され、スピンドル44の回りに枢動可能となっている。消磁ヘッド31は、永久 磁石45を有し、永久磁石は、スピンドル44の回りを反時計回りに図3に示す非作 動位置から永久磁石45がカセット6内部の磁気テープ20と接触する作動位置へと 枢動可能となっている。その結果、磁気テープ20が移動すると、磁気テープ20上 に以前録音された信号は永久磁石45によって消去される。このように、前に録音 されている信号は、装置1のかっこ『録音』モードで消磁されるが、このため、 装置1が『録音』モードにセットされると消磁ヘッド31の永久磁石45がその作動 位置に枢動されることになる。
【0016】 本装置1は、さらに、可動加圧装置46を有し、この加圧装置が装置1の内部に 挿入され、図3と図4に明瞭化のため一点鎖線でのみ示してあるカセット6を2 つの磁気ヘッド31と32とに付勢できるようになっている。加圧装置46は、図4の 実線で示す休止位置と加圧位置との間を移動可能となっている。加圧位置46は、 カセット6が装置1に挿入されていない場合にとる図4に実線で示す休止位置と 加圧装置が装置1に挿入したカセット6に作用する加圧位置との間で移動可能と なっている。加圧装置46は、休止位置の方向にバネで負荷がかけられており、本 例では、全体の加圧装置46を板バネ材料で形成した単一のスプリング47によって 形成することによってバネ負荷を簡単に得ている。この板バネ47は、実質的にU 字状であり、第1のバネアーム48と第2のバネアーム49とからなる。第1のバネ アーム48の自由端部は、取り付け板36のオフセット板部38に係合しており、一方 第2のバネアーム49は、図4に示すように、カセット6の長辺幅狭の後側面17と 協動するようになっている。バネアーム49がカセット6の長辺幅狭の後側面17と 係合する場合は、このカセットの長辺幅狭の前側面16は取り付け板36上に設けら れ、図3には模式的にのみ図示した2つの位置決めストップ50と51とに当接する 。 装置1を『録音』モードにセットするために、装置1は制御装置52を備え、こ の制御装置52はスライドボタン55に連結した1端部54を有する作動スライド53を 備える。スライドボタン55は、ハウジングの壁34中の開口56を通って延び、かつ 装置1を操作中手の中に保持して、例えば、中指で作動させることができるよう になっている。作動スライド53の端部54の反対の端部57には制御装置52の制御レ バー60に形成した穴59に突出するピン58が担持されている。制御レバー60は、固 定スピンドル41の回りに枢動可能となっている。制御レバー60は、圧縮バネ62が 配置されている円弧状の凹部61を有し、このバネ62は凹部61の1端部63に作用す る1端部とストップ65に作用する他端部とを有する。
【0017】 ストップ65は、取り付け板36の板部37から垂直に突出し、かつ、この御部61の 他端で凹部に係合する。圧縮バネ62は、図3に示す反時計回りに制御レバー60を 付勢し、その結果図3に示す場合には、制御レバー60は、凹部61の端部64でスト ップ65に当接し、それによって、この場合、制御レバー60と作動スライド53の位 置を制限する。このスライドは、ピン58と穴59とによって形成されているピン− 穴ジョイントを介して制御レバー60に連結されている。この位置は、第1の切り 替え位置である。であるから、制御装置52は、基本的には、スライドボタン55と 制御レバー60とを備える作動スライド53を有し、制御装置52は、図3に示す上記 第1の切り替え位置と簡略化のため図3には示していない第2の切り換え位置と の間に移動可能となっている。制御装置52が第1の切り替え位置にある時、装置 1は『再生』モード状態にある。制御装置52が第2の切り替え位置にある時、装 置1は『記録』モードにセットされている。スライドボタン55を矢印66で示す方 向に動かすことによって制御装置52を図3の第1の切り替え位置から第2の切り 替え位置にセットすることができる。こように矢印66に示す方向にスライドボタ ン55を移動させることにより、作動スライド53も矢印66で示す方向に移動させる ことができる。その結果、制御装置52の制御レバーは、圧縮バネ62によって時計 回りに枢動される。そして、消磁ヘッド31は、制御レバー60にあるスロット68と 消磁ヘッド31から突出するピン69とによって形成されるピン−スロットジョイン ト67を介して反時計回りに枢動させられる。その結果として、永久磁石45が、そ の作動位置に枢動させられる。制御レバー60を枢動すると、制御レバー60から垂 直に突出する作動ピン70が、図示してない電気録音/再生スイッチを作動させ、 このスイッチによって装置1は、その再生モードから録音モードへとセットされ る。
【0018】 第2の切り替え位置に制御装置52を係止するために、装置1には係止装置71が 備えられている。係止装置71は、図3に示すリリース位置と、図3には示してい ない係止位置との間を移動可能とされている。この係止位置では、係止装置71は 、制御装置52をその第2の切り替え位置に係止する。係止装置71は、その係止位 置の方向にバネ負荷がかけられており、この例では、その第1のバネアーム48か ら横方法に突出しかつ係止装置71をその係止位置の方向に付勢する第3のバネア ーム72を加圧装置46を形成するため用いているバネ47に設けることによって、上 記バネ負荷をかけている。装置1において、係止装置71は、取り付け板36によっ て担持されたスピンドル74の回わりに枢動可能とされた2本アーム型係止レバー 73を備える。係止レバー73の1端部75には、スプリング47の第3のバネアーム72 が当接する円筒状の直角突出部76が設けられている。係止レバー73の他端部77に は、制御レバー60の端部79に設けたカウンターフック80と協動するフック78が設 けられている。係止装置71の係止レバー73のリリース位置を規定するため、取り 付け板36から突出し、かつスプリング47の第3のスプリングアーム72によってレ バー73が付勢、当接されたストップピン81が設けられている。
【0019】 装置1において、加圧装置46と係止装置71は、互いに協働するように配置・構 成されている。この目的のため、加圧装置46と係止装置71は、装置1において、 互いに並行して配置され、係止装置71の係止レバー73は、連結ピン82を有し、連 結ピン82は係止レバー73から、加圧装置46を形成するバネ47の第2のバネアーム 49の自由端83の領域に垂直に延びる。この連結ピン82は、バネ47の第2のバネア ーム49によって作動される。第2のバネアーム49の力は、第3のバネアーム72の 力よりも実質的に大きく選択されていて、この第1のバネアーム49の力も係止レ バー73上に作用する。カセットがない場合は、加圧装置46は、即ち、バネ47は、 その時、休止位置にあるが、係止装置71、即ち、実際は、図3と図4に実線で示 すように、そのリリース位置に係止レバー73を、保持する。カセット6が挿入さ れている場合は、加圧装置46、即ち、バネ47は、その加圧位置に移動させられて いて、係止装置71、即ち、実際は係止レバー73と離反し、図4に破線で示すよう に、バネ47がその係止位置に移動できるようになっている。装置1にカセットが 入っている場合には、バネ47の第3のバネアーム72によって係止レバー73を係止 レバー73がその係止位置をとるまで移動させ、その結果、フック78によって係止 レバー73が制御レバー60のカウンターフック80を係止、保持できるようになって いる。そして、制御装置52がその第1の切り替え位置からその第2の切り替え位 置まで移動させられると、フック78は制御装置52全体を係止・保持する。
【0020】 装置1は、さらに、保護装置84を備え、この保護装置84によって、制御装置52 が第1の切り替え位置から第2の切り替え位置に移動するのを阻止する。保護装 置84は、取り付け板36に関してスピンドル86のまわりに枢動可能に支持されてい る保護レバー85を有し、保護レバー85には、取り付け板36の板部39に対しても当 接している圧縮バネ87によって負荷がかけられている。保護装置84は、図3に示 すリリース位置と図3には示していない阻止位置との間で移動可能とされている 。保護装置84は、制御装置52、即ち、制御装置52の制御レバー60と協動するよう にされた阻止エレメント88を有し、この阻止エレメントは、保護レバー85のノー ズ形状の突出部によって形成されている。さらに、保護装置84は、カセット6か ら取り外し可能な保護エレメントの存在を検知する感知部材89を有し、この感知 部材89は、本例の場合には、保護レバー85の側部アーム90から突出する感知ピン を有す。図3の場合、カセット6の離脱可能な保護エレメントは、カセット6か ら取り外されておらず、その結果カセット6の磁気テープ20上に信号を記録する ことができるようになっている。その結果、保護レバー85は、感知ピン89を介し て圧縮バネ87の作用に抗してそのリリース位置に保持されている。カセット6が 装置1に挿入されているが取り外し可能な保護エレメントが実際カセットから外 ずされていてカセットの磁気テープ20上に録音されるのを阻止する場合は、感知 ピン89は、カセット6が装置1に挿入された場合のその最初の位置から外には移 動せず、そこにとどまる。その結果、保護レバー85は、圧縮バネ87の影響のもと に、その阻止位置に保持され、この阻止位置では、突出部88は、制御レバー60の 境界壁91に当接し、その時、突出部88によって形成される阻止エレメントは、制 御レバー60上に設けたノーズ92の移動路中に位置する。それによって、突出部88 は、スライドボタン55とともにノーズ92を介して、制御レバー60、従って、作動 スライド53の第1の切り替え位置から第2の切り替え位置への移動を阻止する。
【0021】 上記装置では、制御装置用係止装置は、カセットが装置に挿入されている場合 のみ係止を行い得、カセットがない場合には、その休止位置に保持されるが、こ のことは、加圧装置と係止装置との間の協働動作を通じて特により簡単な方法で 達成されている。その結果、『録音』モードを開始する制御装置はカセットが装 置に入っている場合に係止される。装置にカセットが入っていない場合、あるい は保護エレメントが取り外されたカセットが挿入されている場合は、このことが 保護装置によって検知され、その結果、制御装置が、第2の切り替え位置に移動 し、『録音』モードを始動するのを防止する。逆に、保護エレメントが外されて いないカセットが装置に挿入されている場合には、制御装置のための係止装置が 作動され、制御装置は第2の切り替え位置に移動できるようになり、この第2の 切り替え位置でその後制御装置は前に作動させた係止装置によって保持される。 その後カセットを装置から取り外すと、カセットがないため加圧装置はその休止 位置に復帰し、加圧装置は、強制的に係止装置をそのリリース位置に復帰させる 。その結果、係止装置は、制御装置が『録音』モードを始動するのを可能とし、 また、その結果、制御装置は、その第1の切り替え位置へ復帰する。このように して制御装置がその第1の切り替え位置に復帰するのをカセットによって直接好 適に制御する。
【0022】 本考案は、他の実施態様にも適用できるので、前述の実施態様に限定されるも のではない。例えば、制御装置を、手動スライドボタンの代わりに押しボタン及 び枢動可能な制御レバーの代わりに摺動可能に案内された制御スライド等の別の 『録音』モード始動構成としても良い。さらに、他の構成の加圧装置を用いるこ ともでき、例えば、加圧装置をバネ付勢レバーによって形成することもできる。 また、本考案の方法は、『録音』モードとの関係で好適に使用されるように意図 されているが、制御装置の第2の切り替え位置で装置の作動モードを始動させる ための本装置の制御装置は、『録音』モード以外のモードを始動させるよう適合 させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案に係るテープ形状記録担体収容
カセットを収納するための記録・再生装置の1実施態様
を構成するポッケット型ディクテーション機械の略等倍
の斜視図である。
【図2】図2は、図1に示す装置に好適に挿入されるカ
セットを示す実際の寸法より大きく1部模式的に描いた
図である。
【図3】図3は、図1と図2より寸法を大きくして多少
簡略化した図1の装置の1部を示す平面図であり、装置
の上部を除去してあり、装置の図示されている部分は、
『記録』モードを始動させるための制御装置と、制御装
置を係止するための係止装置と、装置に挿入されたカセ
ットを装置の磁気ヘッドの方向に付勢するための加圧装
置からなる。
【図4】図4は、図1と図3の装置の加圧装置および係
止装置を示す図3のIV-IV 線での断面図である。
【符号の説明】
1 録音及び/または再生装置 6 カセット 20 磁気テープ 31,32 磁気ヘッド 46 加圧装置 52 制御装置 71 係止装置 84 保護装置 88 阻止エレメント 89 感知エレメント

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープ(20)を収容するするカセット
    (6) を収納する為の録音および/または再生装置(1) で
    あって、該録音および/または再生装置は、装置(1) に
    挿入したカセット(6) に収容された磁気テープ(20)を走
    査する少なくとも一つの磁気ヘッド(31),(32) と、休止
    位置と加圧位置との間に移動可能とされ、該加圧位置で
    装置(1) に挿入したカセット(6) に作用し、かつ該休止
    位置の方向にバネにより負荷をかけられ、挿入されたカ
    セット(6) を磁気ヘッド(31),(32)の方向に付勢する少
    なくとも一つの加圧装置(46)と、第1の切り替え位置と
    第2の切り替え位置との間で移動可能とされ、かつ該第
    1の切り替え位置の方向にバネで負荷がかけられ、該第
    2の切り替え位置で装置(1) の作動モードを始動する制
    御装置(52)と、前記第2の切り替え位置で制御装置(52)
    を係止し、リリース位置と係止位置との間で移動可能と
    され、該係止位置の方向にバネで負荷をかけれ、かつカ
    セット(6) が装置(1) から取り出された場合に該リリー
    ス位置にセットされる係止装置(71)とからなり、該加圧
    装置(46)と該係止装置(71)が互いに協動すべく配置,構
    成されており、かつカセット(6) が挿入されていない場
    合には、加圧装置(46)はその停止位置にあってリリース
    位置にある係止装置(71)を保持し、一方カセット(6) が
    挿入された場合には、加圧装置(46)がその加圧位置にあ
    って係止装置(71)を解放し、係止装置(71)がその休止位
    置に移動することが可能となっていることを特徴とする
    磁気テープ収容カセット収納型構造型録音および/また
    は再生装置。
  2. 【請求項2】 阻止位置とリリース位置との間で移動可
    能とされた保護装置(84)設けられており、該保護装置(8
    4)は、制御装置(52)と協動すべくされた阻止エレメント
    (88)とカセット(6) の取り外し可能な保護エレメントを
    検知するための感知エレメント(89)とからなり、かつ保
    護エレメントが挿入されたカセット(6) から取り出した
    場合には保護装置(84)は阻止エレメント(88)によって第
    1の切り替え位置から第2の切り替え位置への制御装置
    (52)の移動を阻止することを特徴とする請求項1に記載
    された磁気テープ収納構造型録音および/または再生装
    置。
JP1993068236U 1992-12-21 1993-12-21 磁気テープカセット収納構造型録音および/または再生装置 Expired - Lifetime JP2606981Y2 (ja)

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DE59309457D1 (de) 1999-04-22
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AT398652B (de) 1995-01-25
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ATA252992A (de) 1994-05-15
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