JPH0668043B2 - 安定化されたポリオレフィン組成物 - Google Patents

安定化されたポリオレフィン組成物

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JPH0668043B2
JPH0668043B2 JP63239587A JP23958788A JPH0668043B2 JP H0668043 B2 JPH0668043 B2 JP H0668043B2 JP 63239587 A JP63239587 A JP 63239587A JP 23958788 A JP23958788 A JP 23958788A JP H0668043 B2 JPH0668043 B2 JP H0668043B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はN−フェニル−N′−(p−トルエンスルホニ
ル)−p−フェニレンジアミンと、選択されたアミン酸
化防止剤との混合物を用いることにより熱−酸化劣化に
対しポリオレフィン樹脂を安定化することに関する。特
に、カーボンブラックを含有する直鎖低密度ポリオレフ
インを、ワイヤー及びケーブルジャケットの如き用途で
用いるために安定化することができる。
〔従来の技術〕
重合体樹脂の熱−酸化に対する安定性を得る問題は、ワ
イヤー及びケーブル工業で長年の問題である。ポリエチ
レンの如きポリオレフィンを、R.T.バンダービルト社
(Vanderbilt Co.)からアゲライトホワイト(Agerite
White)として市販されているN,N′−ジβ−ナフチル−
p−フェニレンジアミンで安定化することは知られてい
る。この組成物は良好な熱安定性を与えるが、生物学的
に不活性な材料である代替物を見出す必要がある。
米国特許第4,440,671号は、エチレン重合体を、ウオー
ターツリー(water tree)と呼ばれる小さな亀裂によっ
て示される劣化に対し安定化することを教えている。そ
の安定化は、オクチレン又はスチレン アルキレート化
ジフェニルアンミンの如き炭化水素置換ジフェニルアミ
ンと共に、高分子量ポリエチレングリコールを使用する
ことを必要とする。任意に、この系は立体障害フェノー
ル及びアミン、重合化2,2,4−テトラメチルヒドロキノ
ン、及び硫黄含有酸化防止剤材料の如き任意の酸化防止
剤と一緒に用いることができる。
特公昭59−98148号は、次の如き室温で液体の任意の酸
化防止剤と一緒に4,4′ビス−(2,2′−ジメチルベンジ
ル)ジフェニルアミンを用いて架橋ポリオレフィンの変
色を防止することを教えている: 4,4′−チオビス(7−t−ブチル−3−メチルフェノ
ール; ジラウリル ジチオプロピオネート; 2,2−チオ[ジエチル ビス−3−(3,5−ジエチル−t
−ブチル−4−ヒドロキシ−フェニル)]プロピオネー
ト。
これらのポリオレフィンはよく知られた有機過酸化物の
如き架橋剤を含むことを必要とする。
従来の方法で有用であるとして、開示されてきた材料の
内の非常に選択された数のものだけが、ポリオレフィン
を保護するのに組み合わせて用いると相乗効果を示すこ
とが全く思いかげず見出された。
〔本発明の簡単な記述〕
本発明の目的は、ポリエチレン単独重合体樹脂のための
熱−酸化に対する安定な保護性の水準に相乗的改良を与
えることである。更に別の目的は、カーボンブラック含
有直鎖低密度ポリエチレンを、そのポリエチレン樹脂を
最終製品へ製造する際に処理することから起きる強い剪
断及びかき砕き(mastication)によって起こされるさ
れる劣化から保護することである。本発明の利点は、ポ
リエチレン樹脂に与えられる、酸化誘起時間によって定
義される保護度を実質的に大きくすることである。
本発明の利点及び長所は、ポリオレフィン、そのポリオ
レフィン中に均一に配合されたカーボンブラック、前記
ポリオレフィン中に配合された安定化に有効な量のN−
フェニル−N′−(p−トルエンスルホニル)−p−フ
ェニレンジアミン(第一安定化剤成分)、及び前記ポリ
オレフィン中に配合された、パラ−アルキル置換ジフェ
ニルアミン、パラ−アリール置換ジフェニルアミン及び
パラ−アラルキル置換ジフェニルアミン;パラ−フェニ
レンジアミン、及び重合化ジヒドロキノリンからなる群
から選択された少なくとも一種類のアミン酸化防止剤で
ある(第二安定化剤成分)からなる、酸化劣化に対し安
定化された組成物を用いて得ることができる。
〔本発明の詳細な記述〕
本発明を実施する際に、酸化防止剤型の第一必須成分
は、パラ−フェニレンジアミン類のアミン物質であるN
−フェニル−N′−(p−トルエンスルホニル)−p−
フェニレンジアミン[時々SYNERGISTと呼ばれる]であ
る。ポリオレフィンを保護するために用いた時、それ
は、第二成分と組み合わさって相乗的有用性を示す。
酸化防止剤系の第二成分は、重合体中で酸化防止能力を
示すアミン材料の三つの種類のいずれか一つからなるこ
とができる。第一の種類のものは、米国特許第3,452,05
6号に記載されているようなパラ−置換ジフェニルアミ
ンであり、その代表的なパラ−置換ジフェニルアミン
は、パラ−アルキル置換ジフェニルアミン、パラ−アリ
ール置換ジフェニルアミン及びパラ−アラルキル置換ジ
フェニルアミンである。
有用な材料の第二の種類のものは、キノリンである。好
ましい種類のものは、キノリンから形成された単純な化
合物及び重合された形のものの両方が含まれる。好まし
い材料は重合されたジヒドロキノリンであり、これに
は、例べば重合された2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒド
ロキノリン、6−テドシル−2,2,4−トリメチル−1,2−
ジヒドロキノリン、6−エトキシ−2,2,4−トリメチル
−1,2−ジヒドロキノリンが含まれる。最も好ましい材
料は、ユニロイヤル・ケミカル社(Uiroyal Cheical
Co.)から商標名ナウガード(NAUGARD)Qとして市販さ
れている重合化2,2,4−トリメチル−1,2−ジピドロキノ
リンであ。
酸化防止剤の組み合わせ(package)の第二の成分とし
て有用な材料の第三の種類のものは、ゴム・プラスチッ
ク工業で酸化防止剤として最も一般に知られているパラ
−フエニレンジアミンである。この種類の市販材料に
は、N−フェニル−N′−(1,3−ジメチルブチル)−
p−フェニレンジアミン:N−フェニル−N′−イソプロ
ピル−p−フェニレンジアミン;N−フェニル−N′−
(1,4−ジメチルペンチル)−p−フェニレンジアミン;
N−フェニル−N′−(1−メチルヘプチル)−p−フ
エニレンジアミン;N−フェニル−N′−シクロヘキシル
−p−フェニレンジアミン;混合ジアリール−p−フェ
ニレンジアミン、N,N′−ジフエニル−p−フェニレン
ジアミン;N,N′−ジ−β−ナフチル−p−フェニレンジ
アミン;N,N′−ビス(1,4−ジメチルペンチル)−p−
フェニレンジアミン;N,N′−ビス(1−エチル−3−メ
チルペンチル)−p−フェニレンジアミン:N,N′−ビス
(1−メチルヘプチル)−p−フェニレンジアミン;N−
フェニル−N′−p−トルエンスルホニル−p−フェニ
レンジアミン及びこれらの材料の混合物が含まれる。
安定化されるポリオレフィンは、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリイソブチレン、ポリメチルブタン−1、
ポリメチルペンテン−1の如きαオレフィン単量体から
作られた高分子単独重合体又は共重合体;エチレン−プ
ロピレン共重合体、プロピレン−ブテン−1共重合体、
プロピレン−イソブチレン共重合体の如き二種類以上の
そのような単量体から誘導された共重合体;及び前記単
独重合体及び(又は)それらの共重合体のいずれかから
選択されてもよい。
第一成分と第二成分との酸化防止剤組み合わせが相乗的
活性度を示すためには、ポリオレフィンにはカーボンブ
ラックによる着色又は充填が施されていなければならな
い。カーボンブラックは、そのような着色又は充填のた
めに、一般に用いられている慣用的方法のいずれかによ
り、重合の後段で添加されるか又は機械的に混合されて
もよい。カーボンブラックの水準は、0.01〜約20重量%
の範囲でよい。更に好ましくは、0.1〜約10重量%、最
も好ましくは1〜約5重量%である。カーボンブラック
の品種は必須の条件ではないが、熱可塑性樹脂に一般に
用いられるどんな等級のカーボンブラックでも充分適し
ている。伝導性又は非伝導性カーボンブラックを良好な
利点をもって用いることができる。カーボンブラック
は、酸化防止剤系の第一の及び第二成分の相乗的効果
が、カーボンブラックが存在するときに完全に得られ、
カーボンブラックがポリオレフィン材料中に存在してい
ない場合には効果がないか又は或る場合には有害である
ことが思いかけず、見出だされた点で本発明の安定化ポ
リオレフィン混合物の必須の成分である。そのような結
果は、全く予想されなかったものであり、直鎖低密度ポ
リエチレンの如き高性能カーボンブラック充填ポリオレ
フィンを、製品の処理及び長期間の老化中、熱−酸化作
用に対し、保護する手段を与える。最も好ましいポリオ
レフィンは、低密度(LDPE)、高密度(HDPE)であり、
最も好ましくは、エチレンと1ブテン、オクテン又は高
級アルキル炭化水素コモノマーとの共重合体として一般
に、製造されている直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)
である。
そして、酸化防止剤の第1成分と第2成分の間の配合比
の水準は、1:9〜9:1の重量比の範囲がよく、更に好まし
くは1:3〜3:1の重量比、最も好ましくは1:2〜2:1の重量
比である。
〔本発明の好ましい具体例〕
カーボンブラック充填ポリエチレン材料中の酸化防止剤
活性度を評価するためにあ、比較的高い温度で極めて厳
しい機械的かみ砕きにポリエチレンをさらすことが必要
である。そのような条件は、極めて長期間の露出に亘っ
て使用した場合にだけ見られる劣化を短期間で起こすこ
とになる。試験方法は、ケーブルジャケット配合物中の
酸化物活性度をふるい分けるため遠距離通信工業で認め
られている。この試験方法は、閉じた混合ヘッド(hea
d)を用いており、その中でポリエチレンがシグマー(S
igma)型混合羽根を用いて200℃で一時間かみ砕かれ
る。
一度び強力な混合混合段階が終わったら、得られた重合
体の相対的酸化安定性を(再現性のある試験方法によ
り)評価することが必要である。用いられた試験方法
は、酸化誘起軸感(Oxidative Induction time)(OI
T)として一般に記述されており、酸化の開始を決定す
るため示差熱分析(DSC)が用いられる。
試験試料調製 種々の酸化防止剤の組み合わせを用いた配合物を、直鎖
低密度ポリエチレン樹脂(ユニオン・カーバイド社から
入手できるDFH−2076)と、試験すべき酸化防止剤を混
合容器中へ秤量して調製した40gバッチを混合すること
により調製した。次に乾燥樹脂と酸化防止剤を均一に
し、乾燥混合物にした。実施例1〜9及び13〜21では、
35%のカーボンブラックと65%のLLDPE樹脂(DFH−2076
0)の炭素濃度のものも混合し、乾燥混合物と一緒にの
入った混合容器中で分散させた。カーボンブラックの最
終濃度は、最終混合中2.6重量%であった。カーボンブ
ラック濃厚物は、0.15%の4,4−チオビス(6−t−ブ
チル−m−クレゾール)を含んでいた。カーボンブラッ
ク濃厚物からのこの安定化剤は、最終混合物のわずか0.
0001重量%しかならず、実質的に結果に影響を与える大
ものではないと見なされた。
シグマー型混合羽根を有するC.W.ブラベンダー(Braben
der)混合ヘッド中で200℃で1時間混合した。型の記号
はREE−6−230Vであった。ブランベンダーは、ラムを
閉じて125rpmで操作した。この混合段階は熱−酸化劣化
を惹き起こした。それは強制試験として酸化防止剤活性
度を比較する方法を与えた。それは長期間の酸化露出だ
けでなく強力な押し出し熱履歴に類似している。この試
験方法は、ワイヤー及びケーブル ジャケットとして用
いるために材料をふるい分ける良好な方法として遠距離
通信工業で認められている。
次に混合配合物を次のように、0.25mm(10ミル)の厚さ
のフイルムへ圧搾成形した。ブラベンダー混合工程に続
き、形成された配合物を立方体容器に入れる。ポリエス
テルシート間の固体板の間でその立方体にした配合物を
プレスし、最低圧力で3分間140℃で加熱した。次に、2
75MPa(40,000psig)で2分間の工程で配合物を際数の
0.25mmフイルムへプレスした。成形後、成形されたフイ
ルムを水で急冷し、フイルムを固化してから取り出し
た。
酸化誘起時間 パーキン・エルマー(Perkin-Elemr)DSC−20C型示差熱
分析器(DSC)で用いられるアルミニウム皿に入れるた
め、0.25mmフイルムから円板を切り取った。DSC分析器
の試験室を235℃の均一温度で調整する間、窒素を長
し、その後で直ちに20cc/分の流量で酸素へ変え、熱酸
化劣化を惹き起こさせた。酸化誘起時間(OIT)は、酸
素雰囲気に導入した時、235℃の均一温度に到達した時
点と、DSCが酸化の開始を検出した時点との間の時間間
隔(分)である。
実施例1〜21 下に示す試験配合物で評価される種々の安定化剤に対
し、上記混合及びプレス成形方法を用いて試験円板を作
った。評価された特定の安定化剤は、安定化剤の表中に
示されており、実施例の表示し た結果に用いられた記号と共に材料の商標名、化学的種
類及び化学名が示されている。用語「対照」Aとは、7.
5%のカーボンブラック濃厚物を添加した直鎖低密度ポ
リエチレン(LLDPE)基本樹脂だけから作られた円板の
試験を示す。対照Aは、安定化剤を含んでいない。対照
Aは基本重合体が安定化される前に本来もっている安定
化水準を示している。同様に、対照Bは実施例10〜12に
関連して用いられており、安定化されていない状態の、
カーボンブラックを含まない直鎖密度ポリエチレン基本
樹脂を例示している。安定化剤の試験配合物及び表は下
に記載してある。
実施例1〜9は、二種類の個々の安定化剤を夫々基本樹
脂へ0.2重量%の水準で添加した時の結果を示してい
る。個々の安定化剤が、同じ安定化剤を半分の量でこ号
物で使用した合倍と比較されている。このように、個々
の安定化剤は、基本樹脂中0.2重量%の全安定化の夫々
に対し、0.1重量%で添加された、下の表Iに示された
カーボンブラック充填LLDPE樹脂の試験結果は、個々に
用いられた安 定化剤の結果に対し、混合物の比較をし易いように3つ
ずつのグループに分けられている。従って、実施例2
は、基本樹脂中0.2の水準で単独に用いられたPPDA-SYNE
RGISTを使用した場合を示している。実施例3は、基本
樹脂中0.2の水準で単独で用いられたアラルキル−置換
ジフェニルアミン(DPA)の場合である。個々に用いら
れたこれらの安定化剤に対し、酸化誘起時間(OIT)が
示されている。実施例1は、実施例2及び3の安定化剤
を半分の水準で組み合わせることにより得られた相乗効
果を示し、酸化誘起時間は、改良係数と言う見出しの欄
に示されているように、予想される水準の5.3倍である
ことが示されている。この改良係数は、混合物のOITと
個々に用いられた混合物の成分の数学的平均値と比較す
ることにより計算された。
同様に実施例4〜6及び7〜9の群は、PPDAを、重合化
キノリン(PQ)及びパラ−フエニレンジアミン(AOZ)
酸化防止剤材料と夫々一緒に用いることにより相乗的改
良を示している。混合成分を個々に用いた場合に対する
改良係数は、実施例4〜7に対し夫々2.2及び1.9である
ことを示している。実施例1、4及び7は、PPDA、特に
N−フェニル−N′−(p−トルエンスルホニル)−p
−フェニレンジアミンを他のアミン酸化防止剤と一緒に
用いた場合の本発明の驚くべき思いがけない結果を示し
ている。個々の材料に対する改良は、 個々に用いた成分の5.3倍〜1.9倍である。熱−酸化劣化
に対する安定化のこの劇的な改良は驚くべきものであ
り、全く予期せざるものであった。本発明は、改良係数
の計算で用いたと同じ材料、同じ基本樹脂であるカーボ
ンブラックを含んでいないものが、次の実施例1〜12に
示されているように、何等重要な相乗的改良を示すこと
ができないので、その驚くべき予期せざる結果により、
カーボンブラック充填ポリオレフィン樹脂の場合だけの
安定化に特に関係している。
実施例10〜12 上記表IIは、実施例7〜9で用いられたのと同じ酸化防
止剤系を、カーボンブラックを添加していない基本樹脂
に配合した場合に得られた結果を示している。対照B
は、安定化していない基本樹脂の場合である。全く驚い
たことに、その混合物は、表IIの実施例11及び12に示し
たように個々に用いられた混合物の個々の安定化剤成分
に基づいた予想値の辛うじて上にある改良係数しか示し
ていない。前に見出だされたように、本発明の目的に対
し、改良係数が少なくとも1.7以上でなければ前記相乗
効果は示されているとは考えられてないと感じられてい
る。この高い水準の改良は、明らかにそれを、安定化剤
系を評価するのに用いられた試験方法に伴われる実験誤
差より大きくなるように置いたものである。
否定的例 本発明のPPDAを、安定化剤の表からフェノール−1、2
及び3として列挙したものの如きフェノール系酸化防止
剤の他の種類のものを用いて試験した。安定化剤は、高
度に立体障害をもち、ポリエチレンで充分性能を果たす
と予想される高融点ポリフェノール又は多官能性フェノ
ールである。しかし、本発明のPPDA-SYNERGISTを、立体
障害フェノール酸化防止剤のいずれかと一緒に用いても
相乗効果は認められなかった。実施例13〜21は、表Iの
結果に対し、前に記述したのと同じやり方で改良係数が
如何に得られるかが一層容易に分かるように三つの実験
のグループに分けられる。表IIIは、改良係数が1.1〜0.
6の 範囲になるので、フェノール系酸化防止剤を用いて相乗
効果を示すことが出来なかった結果を示している。1よ
り小さな改良係数は、個々の成分の値に基づいて予想さ
れる結果よりもその混合物の効果が低いことを示してい
ることに注意されたい。結論としてN−フェニル−N′
−(p−トルエンスルホニル)−フェニレンジアミンは
他の種類のアミンと相乗効果を示すことが見出だされた
ことが決定された。しかし、フェノール型酸化防止剤と
の相乗効果を示す有効性はない。
商業的用途 N−フェノール−N′−(p−トルエンスルホニル)−
p−フェニレンジアミンと他のアミンとの相乗効果の発
見の重要性は、ポリエチレンで重要な用途を有する。本
発明は、カーボンブラック補強ポリオレフィンに限定さ
れているので、直鎖低密度ポリエチレンの如き、特にポ
リエチレン樹脂の極めて重要で高性能の用途であるワイ
ヤー及びケーブルジャケットが、そのようなカーボンブ
ラック充填材料のための主な用途である。特定の種類の
パラ−フェニレンジアミンと他のアミンとの極めて効果
的な低水準の組み合わせと言うこの発見は、ワイヤー及
びケーブル製造業者が、ケーブルジャケットが使用中に
受ける極める長期間の露出中そのケーブルジャケットを
保護することができる点で重要である。ケーブルジャケ
ットが極めて厳しい環境に30〜40年の期間もつことがで
きることが、そのような材料の通常の使用条件であると
推定される。その相乗的組み合わせを使用することによ
って得られる酸化劣化に対する相乗的保護は、そのよう
な長期間の用途で長期間の保護を与えるであろう。
本発明の原理から離れることなく行なうことなくできる
多くの変化及び修正を考えると、本発明で与えられる権
利範囲についての理解は特許請求の範囲を参照すべきで
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C08L 23/00 79:04) (C08K 13/02 3:04 5:17 5:41 5:3437)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) ポリオレフィン; (b) 前記ポリオレフィン中に均一に約0.01〜約20重
    量%の比で配合されたカーボンブラック; (c) 前記ポリオレフィン中に配合された、安定化に
    有効な量のN−フェニル−N′−(p−トルエンスルホ
    ニル)−p−フエニレンジアミン;及び (d) 前記ポリオレフィン中に配合された、安定化に
    有効な量のパラ−アルキル置換ジフエニルアミン、パラ
    −アリール置換ジフエニルアミン及びパラ−アラルキル
    置換ジフェニルアミン;パラ−フェニレンジアミン及び
    重合されたジヒドロキノリンからなる群から選択された
    少なくとも一種類のアミン酸化防止剤;からなる、酸化
    劣化に対し安定化されたポリオレフィン組成物。
  2. 【請求項2】カーボンブラックが約0.1〜約10重量%の
    比で添加される請求項1に記載のポリオレフィン組成
    物。
  3. 【請求項3】カーボンブラックが約1〜約5重量%の比
    で添加される請求項1に記載のポリオレフィン組成物。
  4. 【請求項4】ポリオレフィンがポリエチレン単独重合体
    又は共重合体である請求項1に記載のポリオレフィン組
    成物。
  5. 【請求項5】ポリエチレンが非架橋ポリエチレンである
    請求項4に記載のポリオレフィン組成物。
  6. 【請求項6】ポリエチレンが直鎖低密度ポリエチレンで
    ある請求項4に記載のポリオレフィン組成物。
  7. 【請求項7】(c)のN−フェニル−N′−(p−トル
    エンスルホニル)−p−フェニレンジアミンと(d)の
    アミン酸化防止剤が1:9〜9:1の重量比で存在する請求項
    1に記載のポリオレフィン組成物。
  8. 【請求項8】(c)のN−フェニル−N′−(p−トル
    エンスルホニル)−p−フェニレンジアミンと(d)の
    アミン酸化防止剤が1:3〜3:1の重量比で存在する請求項
    1に記載のポリオレフィン組成物。
  9. 【請求項9】(c)のN−フェニル−N′−(p−トル
    エンスルホニル)−p−フェニレンジアミンと(d)と
    アミン酸化防止剤が1:2〜2:1の重量比で存在する請求項
    1に記載のポリオレフィン組成物。
JP63239587A 1987-09-25 1988-09-24 安定化されたポリオレフィン組成物 Expired - Fee Related JPH0668043B2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
US10170887A 1987-09-25 1987-09-25
US101708 1993-08-04

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