JPH0668032B2 - 表皮材 - Google Patents

表皮材

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JPH0668032B2
JPH0668032B2 JP8997186A JP8997186A JPH0668032B2 JP H0668032 B2 JPH0668032 B2 JP H0668032B2 JP 8997186 A JP8997186 A JP 8997186A JP 8997186 A JP8997186 A JP 8997186A JP H0668032 B2 JPH0668032 B2 JP H0668032B2
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俊二 阿部
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動車、航空機、家具等、あるいは履物、衣
料、袋物等に好適な表皮材に関する。
〔従来の技術〕
従来この種の表皮材としては、軟質塩化ビニル樹脂(以
下軟質PVCと略す)が主に使用されている。これは軟
質PVCが柔軟性、弾力性があり、表面の外観や、感
触、耐摩耗性が優れていることによると考えられる。し
かしながら軟質PVCは柔軟性を付与するため、可塑剤
を多量に配合しているため、可塑剤の移行や成形時に飛
散する等の種々の問題がある。また廃棄処理時に塩化水
素が発生するため、ポリオレフイン化が望まれており、
低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
ポリプロピレン等のポリオレフインあるいはそれらにE
PRの如き合成ゴムを配合したものによる代替が検討さ
れている。しかし、前記したポリオレフインは軟質PV
Cに比べ,柔軟性に欠けているか、または柔軟性を軟質
PVCと同等にした場合、表面の耐摩耗性や耐スクラツ
チ性、耐熱性、強度が著しく劣り、かつ表面感触が粘着
性を帯びてべたついた感じになつて表皮材として不適で
あつた。さらに表皮材にしばしば表面にしぼ模様がつけ
られて用いられることが多いがこれらポリオレフイン材
料はエンボス加工適性にも劣るため、しぼ流れや艶もど
りをおこし表面模様の美麗な成形品を得ることが難しか
つた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は従来ポリオレフイン材料では達成し得なかつた
柔軟且つ軽量で、更に高温下でも寸法変化の極めて少な
い耐熱性が良好な表皮材を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち、本発明は4−メチル−1−ペンテン含有量が
40ないし80モル%、融点が140ないし220℃、軟化点が90
ないし190℃及びX線による結晶化度が15ないし35%の
範囲にある4−メチル−1−ペンテンと炭素数が3ない
し7(但し4−メチル−1−ペンテンは除く)のα−オ
レフインとのランダム共重合体(A)を主成分とするシ
ートの片面がエンボス加工されてなる柔軟性、軽量性に
富み、耐スクラツチ性、耐熱性が良好な表皮材を提供す
るものである。
〔作用〕
本発明に用いる4−メチル−1−ペンテン・α−オレフ
インランダム共重合体(A)(以下ランダム共重合体
(A)と略すことがある)とは、4−メチル−1−ペン
テン含有量が40ないし80モル%、好ましくは50ないし75
モル%、融点が140ないし220℃、好ましくは160ないし2
10℃、軟化点が90ないし190℃、好ましくは110ないし18
0℃及びX線による結晶化度が15ないし35%、好ましく
は20ないし30%の範囲にある4−メチル−1−ペンテン
と炭素数が3ないし7(但し4−メチル−1−ペンテン
は除く)のα−オレフインとのランダム共重合体で通常
デカリン溶媒135℃における極限粘度〔η〕が0.5ないし
6dl/g、好ましくは1ないし5dl/gの範囲のもので
ある。
4−メチル−1−ペンテン含有量が40モル%未満の共重
合体は、耐熱性及び機械的強度が低く、一方80モル%を
越える共重合体は柔軟性に劣る。本発明における4−メ
チル−1−ペンテン含有量は13C−NMR法により測
定した値である。
融点が140℃未満の共重合体は耐熱性、機械的強度が低
い。一方220℃を越えるものは、柔軟性に劣る。本発明
における融点は、元差走査型熱量計(DSC)を用い、
成形後20時間経過後の厚さ0.1mmのプレスシートから10m
mgの試料を採取し、10℃/minの昇温速度で0〜250℃ま
で加熱曲線を測定し、最大吸熱ピークを融点(Tm)とし
た。
軟化点が90℃未満の共重合体は耐熱性が低い。本発明に
おける軟化点は、サーマル・メカニカル・アナライザー
(TMA)を用い、成形後20時間経過後の厚さ1mmのプ
レスシートから1cm角の試料を採取し、直径0.025イン
チの針を試料の片面に当て49gの荷重をかけて10℃/mi
nの昇温速度で加熱し、針が0.1mmの深さだけ侵入した時
の温度を読み取り、軟化点とした。
X線による結晶化度が15%未満の共重合体は剛性、機械
的強度が低く、一方、35%を越えるものは柔軟性に劣
る。本発明における結晶化度は成形後20時間経過後の厚
さ1.0mmのプレスシートから2×4cmの試料を採取し、
X線回折法によりX線回折曲線を測定し、反射角2θ:
4〜30度をベースラインとして、結晶部と無定形分に
分離しその面積を測定した後結晶部を重量%として求め
た。
尚いずれのプレスシートもランダム共重合体(A)をそ
れぞれ厚さ0.1及び1.0mmの金型に所定量投入し240℃に
加熱した油圧プレス成形機で5分間予熱後5分間加圧し
た後金型を直ちに20℃の水で冷却した冷却プレス成形機
に移し5分間冷却を行う方法により作製した。
本発明に用いるランダム共重合体(A)における4−メ
チル−1−ペンテンと共重合される炭素数3ないし7の
α−オレフインとしては、具体的にはプロピレン、1−
ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテンな
どを例示することができ、これらα−オレフインの中で
は1−ブテン及び1−ヘキセンが好ましく、とくに1−
ヘキセンが柔軟性と剛性とのバランスに優れるので好ま
しい。エチレンとの共重合体は、耐スクラツチ性を低下
させ、一方炭素数が8以上、例えば1−デセンあるいは
1−ヘキサデセン等との共重合体は耐熱性に劣り、更に
機械的強度も低く、いずれも本発明の目的を達成し得な
い。
本発明に用いるランダム共重合体(A)は前記特性に加
えて、10℃におけるアセトン・n−デカン混合溶媒(容
積比1/1)への可溶分量が4×〔η〕−0.8重量%
以下、さらには0.2×〔η〕−0.8〜3.8×〔η〕
−0.8重量%(〔η〕はランダム共重合体(B)の極
限粘度の数値であつて、単位を除いた値を示す)のもの
が、成形加工した際に表面への低分子重合成分のブリー
ド・アウトによるべたの発生もないので好ましい。本発
明における該混合溶媒中への共重合体の可溶分量は次の
方法によつて測定決定される。すなわち、攪拌羽根付15
0mlのフラスコに、1gの共重合体試料、0.05gの2,6−
ジ−tert−4−メチルフエノール、50mlのn−デカンを
入れ、120℃の油溶上で溶解させる。溶解後30分間室温
下で自然放冷し、次いで50mlのアセトンを30秒で添加
し、10℃の水浴上で60分間放冷する。析出した共重合体
と低分子量重合体成分の溶解した溶液をグラスフイルタ
ーで濾過分離し、溶液を10mmHgで150℃で恒量になるま
で乾燥し、その重量を測定し、前記混合溶媒中への共重
合体の可溶分量を試料共重合体の重量に対する百分率と
して算出決定した。なお、前記測定方法においては攪拌
は溶解時から濾過の直前まで連続して行つた。
前記のような諸性質を有する4−メチル−1−ペンテン
・α−オレフインランダム共重合体(A)は、たとえ
ば、 (a)マグネシウム化合物、チタン化合物、ジエステル及
び必要に応じてハロゲン化合物(マグネシウム化合物又
はチタン化合物がハロゲン原子を含む場合には必ずしも
必要としない)を相互に反応させることによつて形成さ
れるマグネシウム、チタン、ハロゲン及びジエステルを
必須成分とする高活性チタン触媒成分、 (b)有機アルミニウム化合物触媒成分、及び (c)Si−O−C結合を有する有機硅素化合物触媒成分、 から形成される触媒の存在下に、約20ないし約200℃の
温度で4−メチル−1−ペンテンと1−ブテン、1−ヘ
キセン等の炭素数3〜7のα−オレフインとを共重合さ
せることにより得られる。上記の如き、本発明で用いる
のに好適なランダム共重合体(A)を製造するための共
重合条件等に関しては、本出願人による特願昭60−2162
58に詳述されている。
本発明の表皮材は前記ランダム共重合体(A)を主たる
成分とするものであるが、耐スクラツチ性、耐熱性、柔
軟性等を調節するために、前記ランダム共重合体(A)
100重量部に対して、最大100重量部、好ましくは70重量
部迄ポリ4−メチル−1−ペンテン(B)を添加しても
よい。ポリ4−メチル−1−ペンテン(B)の量が100
重量部を越えると柔軟性が低下するので表皮材としては
不適である。
かかるポリ4−メチル−1−ペンテン(B)とは4−メ
チル−1−ペンテンの単独重合体もしくは4−メチル−
1−ペンテンと他のα−オレフイン、例えばエチレン、
プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−デセン、
1−テトラデセン、1−オクタデセン等の炭素数2ない
し20のα−オレフインとの共重合体で通常4−メチル−
1−ペンテンを85モル%以上含む4−メチル−1−ペン
テンを主体とした重合体である。ポリ4−メチル−1−
ペンテン(B)のメルトフローレート(MFR、荷重:
5Kg、温度:260℃)は好ましくは0.5ないし200g/10m
inの範囲のものである。MFRが0.5g/10min未満のも
のは溶融粘度が高く成形性におとり、MFRが200g/1
0minを越えるものは溶融粘度が低く成形性におとり、ま
た機械的強度も低い。
本発明においては、更に前記ランダム共重合体(A)
に、必要に応じて酸化防止剤、紫外線吸収剤、発泡剤、
発泡助剤、帯電防止剤、滑剤、ブロツキング防止剤、ス
リツプ剤、難燃剤、塗料、顔料、充填剤等を通常のポリ
オレフインで使用する程度、配合することができる。と
くに本発明では、前記重合体に発泡剤を混練した混合物
を2〜5倍程度に発泡させたものは、弾力性に富み、エ
ンボス加工性も良く、良好な触感の表皮材となる。ま
た、前記ランダム共重合体(A)に充填剤を配合する
と、カレンダー加工性が改良される。しかし、充填剤を
多く配合すると、被膜の強度、および耐摩耗性が低下す
るため、全樹脂量100重量部に対し、100重量部以下に制
限される。本発明の表皮剤は以上述べたランダム共重合
体 (A)を主成分とするシートの片面をエンボス加工して
なるものである。本発明の表皮材の内には、更に接着
性、クツシヨン性、縫裁性、耐引裂性、良好な触感等を
付与するため、例えば紙、織物、メリヤス、不織布、編
物、あるいは発泡ポリウレタン、高発泡ポリ4−メチル
−1−ペンテン、高発泡ポリエチレン、高発泡ポリプロ
ピレン等を裏打ちすることができる。これら裏打材に
は、表皮材との接着性を良好にするために、予め下引剤
を塗布しておいてもよい。かかる下引剤としてはウレタ
ン系接着剤、エポキシ系接着剤、アクリル系接着剤、ク
ロロプレン系接着剤等種々公知の接着剤が使用できる
が、無水マレイン酸等の不飽和カルボン酸あるいはその
無水物等の誘導体でグラフト変性された変性ポリ4−メ
チル−1−ペンテン又はプロピレン含有量55ないし85モ
ル%、示差走査型熱量計の熱分析による結晶融解熱量が
20ないし75Joule/gのプロピレン・1−ブテンランダ
ム共重合体が前記ランダム共重合体(A)と接着性に最
も優れるので好ましい。
本発明の表皮材を製造する方法としては、各種の方法が
採用できる。まず、ランダム共重合体(A)を主成分と
した原料を混合後通常のポリオレフイン樹脂成形用押出
機またはミキシングロールの如き混練機で溶融混練後、
カレンダーロールまたは通常のポリオレフイン樹脂用シ
ート成形装置によりシートを成形する方法を採用するこ
とができる。
また、他の方法として、ランダム共重合体(A)の溶融
物を裏打材に被覆する方法を挙げることができる。装置
としては、押出ラミネート装置、カレンダーロール等を
使用する。なお、シート成形時の共重合体の好ましい樹
脂温度は押出機の場合190〜270℃で、カレンダーロール
の場合160〜240℃の範囲である。本発明では、以上の方
法で得られたシートに更に触感、美観、立体感を改善す
るため、表面にエンボス加工を施す。エンボス加工はシ
ートの成形と連続したエンボスロールで行つてもよい
し、いつたんシートを成形巻取後、エンボス機械で行つ
てもよい。別のラインで行う時は、シートを再加熱する
必要があるが、いずれにせよエンボス時のシートの樹脂
温度はランダム共重合体(A)の軟化温度以上、通常13
0〜210℃の範囲にあることが好ましい。
〔発明の効果〕
本発明の表皮材は、特定の4−メチル−1−ペンテン・
α−オレフイン共重合体(A)を主成分としているた
め、柔軟で軽量性に富み、また可塑剤を用いていないた
め、可塑剤のブリードによるブロツキングや表面の曇
り、汚れを生じない。また従来の軟質ポリオレフインに
比べ耐スクラツチ性、耐熱性に優れ、且つ表面がべたつ
く虞れもない。本発明の表皮材はかかる特徴を生かし
て、自動車、鉄道車両、航空機、船舶等の内装材を初
め、家具、履物、衣料、袋物、建材等の表皮材として好
適である。
〔実施例〕
次に実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本
発明はその要旨を越えない限りこれらの例に何ら制約さ
れるものではない。
実施例1 〔4−メチル−1−ペンテン・1−ヘキセンランダム共
重合体の製造〕 <チタン触媒成分(a)の調製> 無水塩化マグネシウム4.76g(50mmol)、デカン25mlおよ
び2−エチルヘキシルアルコール23.4ml(150mmol)を130
℃で2時間加熱反応を行い均一溶液とした後、この溶液
中に無水フタル酸1.11g(7.5mmol)を添加し、130℃にて
更に1時間攪拌混合を行い、無水フタル酸を該均一溶液
に溶解させる。この様にして得られた均一溶液を室温に
冷却した後、-20℃に保持された四塩化チタン200ml(1.8
mmol)中に1時間に亙つて全量滴下装入する。装入終了
後、この混合液の温度を4時間かけて110℃に昇温し、1
10℃に達したところでジイソブチルフタレート2.68ml(1
2.5mmol)を添加しこれより2時間同温度にて攪拌下保持
する。2時間の反応終了後熱濾過にて固体部を採取し、
この固体部を200mlのTiCl4にて再懸濁させた後、更に11
0で2時間、加熱反応を行う。反応終了後、再び熱濾過
にて固体部を採取し、110℃デカン及びヘキサンにて、
洗液中に遊離のチタン化合物が検出されなくなる迄充分
洗浄する。以上の製造方法にて調製されたチタン触媒成
分(a)はヘキサンスラリーとして保持するが、このうち
一部を触媒組成を調べる目的で乾燥した。この様にして
得られたチタン触媒成分(a)の組成はチタン3.1重量%、
塩素56.0重量%、マグネシウム17.0重量%およびジイソ
ブチルフタレート20.9重量%であつた。
<重合> 200のSUS製反応釜へ、1時間当り20の1−ヘキセ
ン、60の4−メチル−1−ペンテン(以下4MPと略
す)、80mmolのトリエチルアルミニウム、80mmolのトリ
メチルメトキシシラン、チタン原子に換算して1.2mmol
のチタン触媒成分(a)を連続的に装入し。気相中の水素
分圧を1.5Kg/cm2に保ち、重合温度を70℃に保つた。
反応釜の液量が100になる様、重合液を連続的に抜き
出し、少量のメタノールで重合を停止し、未反応のモノ
マーを除去し、1時間当り7.5Kgの共重合体を得た。こ
のようにして得られた4−メチル−1−ペンテン・1−
ヘキセンランダム共重合体(以下PMH−Iと略す)は
4MPの含有量が55モル%、融点が168℃、軟化点が140
℃、結晶化度が24%、極限粘度〔η〕が2.2dl/g及び
アセトン・n−デカン可溶分が1.7重量%であつた。
〔シートの作製〕
PMH−I(但し安定剤として、PMH−I:100重量
部に対してテトラキス〔メチレン−3(3,5−ジ−tert
−ブチル−4−ヒドロキシフエニル)プロピオネート〕
メタン:0.15重量部、ジラウリル−チオ−ジプロピオネ
ート:0.25重量部、ステアリン酸亜鉛;0.03重量部を添
加)を40mmφ押出機で溶融後(成形温度240℃)、Tダ
イ(成形温度240℃)に供給し、溶融シートを直立3本
ロール(ロール温度60℃で成形し、0.5mm厚さ、30cm幅
のシートを2.4m/minの加工速度で連続的に得た。
次にこのようにして得られたシートの表面を赤外線ヒー
ターで140℃〜150℃に再加熱し、片面エンボスロールを
有するエンボス機械によりエンボス加工した。
得られたシートについて以下の項目を評価した。
シート成形性:リエンボス加工前のシート表面に、し
わ、波打ちを全く生じないものを○、著しく生じるもの
を×、その中間を△とした。
耐熱温度:シート同志を重ね合わせ100g/cm2の荷重を
かけて、所定温度で一旦放置後、容易に剥れる最高温度
を示した。70℃以上が実用上必要とされている。
エンボン加工性:しぼ流れ、艶もどりがほとんどなく、
高級な外観を有するものを○、しぼ流れ、艶もどりがあ
り、高級感がなくなるものを△、しぼ流れ、艶もどりが
著しく外観が著しく劣るものを×とした。
風合:柔軟でソフトなものを○、硬いものを×とした。
感触:ドライタツチなものを○、べたついた感触のもの
を×とした。
結果を第1表に示す。
実施例2 実施例1で使用したPMH−I70重量%と、4−メチル
−1−ペンテン〔1−ヘキサデセン/1−オクタデセン
(重量比1/1)含有量6モル%、MFR:26g/10mi
n、以下PMP−1と略す〕30重量%とをヘンシエルミ
キサーで混合した後、40mmφ押出機(成形温度260℃)
で溶融混練して組成物Iを得た。次いで本組成物Iを用
い、実施例1と同様の方法でTダイシート(成形温度26
0℃)を得た後、150〜170℃の温度でエンボス加工を行
つた。評価結果を第1表に示す。
実施例3、4 実施例1で用いたPMH−Iの代わりに1−ヘキセンと
4MPの装入量を変更し、且つ水素分圧を適宜変更して
重合することにより得られた4MP含有量70モル%、融
点195℃、軟化点165℃、結晶化度26%、極限粘度〔η〕
2.5dl/g及びアセトン・n−デカン可溶分2.0重量%の
4−メチル−1−ペンテン・1−ヘキセンランダム共重
合体(以下PMH−IIと略す)を用いる以外は実施例1
と同様に行つた。結果を第1表に示す。
比較例1 実施例1でPMH−Iの代わりにPMP−1を使用し
て、成形温度を260℃とする以外は実施例1と同様に行
つた。
比較例2、3、4 実施例1でPMH−Iの代わりに低密度のポリエチレン
(三井デユポンポリケミカル製、ミラソン41、MFR
(ASTM D 1238,E)0.9g/10min、密度0.918g/cm3
(LDPEと略す)、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(三
井デユポンポリケミカル製、エバフレツクスP−2505)
(EVAと略す)及びエチレンプロピレン共重合ゴム
(エチレン含有量80モル%、ムーニー粘度76ML1+4
(100℃))(EPRと略す)を各々、およびそれらを
第2表に示した量を配合した混合物を用い、成形温度を
130〜170℃とし、エンボス加工温度を90〜130℃とした
以外は実施例1と同様に行つた。結果を第1表に示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】4−メチル−1−ペンテン含有量が40ない
    し80モル%、融点が140ないし220℃、軟化点が90ないし
    190℃及びX線による結晶化度が15ないし35%の範囲に
    ある4−メチル−1−ペンテンと炭素数3ないし7(但
    し4−メチル−1−ペンテンは除く)のα−オレフイン
    とのランダム共重合体(A)を主成分とするシートの片
    面がエンボス加工されてなる表皮材。
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