JPH0668010U - 繊維集束装置 - Google Patents

繊維集束装置

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Publication number
JPH0668010U
JPH0668010U JP739493U JP739493U JPH0668010U JP H0668010 U JPH0668010 U JP H0668010U JP 739493 U JP739493 U JP 739493U JP 739493 U JP739493 U JP 739493U JP H0668010 U JPH0668010 U JP H0668010U
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JP
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fiber
diameter
contact
groove
block member
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Application number
JP739493U
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English (en)
Inventor
英一 長谷川
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガラスキャピラリーを使用しないマルチポー
トファイバカプラ製造装置を提供する。 【構成】 円柱側面上で円周方向に径が大径から小径へ
連続的に変化する半円形の溝部を設けた第1ブロック部
材と、これと同形の第2ブロック部材とを、これら2つ
のブロック部材がその溝部が同径どうし対向して接触す
るように配置して形成したクランプを用い、この溝部に
複数のファイバを挟み込み、ブロック部材の円柱側面上
の接触部を移動させることにより接触部の溝径を変えて
ファイバを押圧するようにする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば光通信システムの基本部品となるマルチポートファイバカプ ラの製造装置のごとく多数の繊維束を集束する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
マルチポートファイバカプラは複数本の光ファイバを加熱融着させて延伸した 光結合部を有するものであり、光通信システムなどにおいて、光伝送路相互間で 回線を分岐したり結合したりするために使用される基本部品である。マルチポー トファイバカプラに関して、ELECTRONICS LETTERS 25TH APRIL1991 VOL.27 NO.9 の報告がある。この文献には、例えば1x 19ファイバカプラでは、中心に1本 、その外周に6本、さらにその外周に12本のファイバを円形に束ね、これらを 密着させるために最外周にガラスキャピラリーとしてバイコールガラスを配置し たものが記載されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなガラスキャピラリーを装着してファイバを密着さ せるものでは以下のような問題があった。
【0004】 まず、ガラスキャピラリーの内径が細く、しかもファイバを束ねたときの径と ほぼ同程度であることからこの中に19本ものファイバを通すことが非常に困難 であり、特殊な装置を必要とした。
【0005】 さらに、現実のファイバにはコア、クラッドよりなるガラス部分の外側にファ イバの保護被覆が施されている。このような被覆付ファイバの寸法の一例を示す と、中心のガラス部分の直径が125μmであるのにに対して被覆を施した直径 は250μmである。したがって現実の被覆付ファイバによりファイバカプラを 製造する場合、単純に被覆付ファイバ(250μm)のままでキャピラリーを通 したのでは被覆の厚みによりガラス部分を密着させることができず、結局ガラス キャピラリー内を通す前にファイバ被覆をすべて剥し、裸のファイバとしてから これらを束ねてガラスキャピラリーに通すことでもしないかぎりファイバカプラ とすることができなかった。
【0006】 本考案は上記のような問題を解消するためになされたものであり、簡単な構成 で繊維束を集束する装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するためになされた本考案の繊維集束装置は、互いにその面が 接触しながら少なくとも一方が回動する2個のブロックと、この接触回動方向に 沿って各ブロックの接触面に互いに対向しかつ接触回動開始点から終点に向けて その幅が徐々に小さくなるように設けられた断面がほぼ半円形の溝とを有し、少 なくとも一方のブロックの回動にともないその接触点で形成される円孔の口径が 順次小さくなってゆき、この円孔内に挟持された繊維束をクランプしかつ束ねて ゆくようにすることを特徴とする。 以下、この考案の繊維集束装置、例えばマルチポートファイバカプラの製造装 置がどのように作用するかを説明する。
【0008】
【作用】
本考案によれば、初めにブロック部材は、溝径が最大の溝部どうし接する状態 に置かれ、この最大径の溝内(2つの溝で円孔が形成されている)に複数のファ イバが通される。このファイバには、あらかじめファイバの一部の被覆を除去し てガラスが露出した部分(以下、裸ファイバ部という)を設けておく。そして最 大径の溝に裸ファイバ部との境界である被覆付ファイバの被覆端近傍部を当てる ように位置させる。この状態から2つのブロック部材を接触させつつ、接触部分 を移動させることによって接触点で形成される円孔の口径を連続的に小さくして いく。この円孔の口径が小さくなるに伴って円孔内に挿入されているファイバが 押圧されて密着される。そして円孔径が小さくなり裸ファイバどうし密着した状 態にしてから裸ファイバ部を溶融延伸することでファイバカプラが形成される。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図を用いて詳細に説明する。 図1は本考案による繊維集束装置におけるクランプの一実施例の斜視図であり 、図2、図3はこのクランプの2つの状態を示したものである。このうち図2は 最初にファイバ被覆部を束ねて固定するときの状態(状態A)を説明するもので (a)が左側面図、(b)が正面図、(c)が右側面図である。また、図3は裸 ファイバ部を押圧しているときの状態(状態B)を説明するもので(a)が左側 面図、(b)が正面図、(c)が右側面図である。
【0010】 図中、1は第1ブロック部材、2は第2ブロック部材、1A、2Aは円柱軸、 3、4は溝部、3A、4Aは最大溝、3B、4Bは最小溝、5、6は最大溝側端 面、7、8は最小溝側端面である。これら第1第2ブロック部材によりクランプ 10を形成する。
【0011】 本実施例では最大溝側端面5、6と最小溝側端面7、8のなす角が直角である 円柱分割形状のブロック部材1、2を使用しているがこの角度はファイバ被覆部 から裸ファイバ部の溶融延伸部分までの長さに応じて適当な角度にすればよい。 溝部3、4は半円形の溝であり、ブロック部材1、2の円周方向に向けてその 径が大径から小径へ連続的に変化している。すなわち、溝径が最大である最大溝 側端面5、6から溝径が最小である最小溝側端面7、8まで連続的に変化してい る。そして、ブロック部材1、2が正面図においてその円周面上の一点で接する ように(正面図でみれば点接触であるが側面図でみれば線接触である)対向配置 されるが、このときの接点部分を側面図で見ると溝部3と溝部4とが常に同径ど うし接するように対向される。したがって、溝部3、4の同径半円溝が対向する ので円孔が形成されている。最大溝3A、4Aの溝径は、これらによって形成さ れる円孔がファイバ被覆部を円形に束ねて通すことができる程度の寸法に設定さ れ、最小溝3B、4Bの溝径は、これらによって形成される円孔が裸ファイバ部 を円形に密着できる寸法に設定される。
【0012】 次に本実施例の動作作用を説明する。図4はファイバを密着するときの動きを 説明するための図であり、(a)はファイバ被覆部を束ねて固定するときの初期 状態(以下状態Aという)を説明するもので、(b)は裸ファイバ部を押圧した 最終状態(以下状態Bという)を説明するものである。この例においては7本の ファイバを密着させることとする。
【0013】 図4(a)に示すように、あらかじめ一部に裸ファイバ部が設けられた被覆付 ファイバを用意し、これを状態Aにしてあるクランプ10の円孔に挟み込む。状 態Aのときの円孔は上述したようにファイバ被覆部を束ねて通すことができる寸 法である。そして、ファイバ被覆部の被覆端がちょうどクランプ10の円孔に位 置するように位置決めする。この状態での裸ファイバ部にはファイバ線間に隙間 (裸ファイバ径が125μm、被覆付ファイバ径が250μmであるとした場合 には125μmの隙間)がある。
【0014】 次にこの状態から2つのブロック部材1、2をその円柱側面を接触させつつ、 接触部分を移動させる。すなわち、各ブロック部材の円柱軸1A、2A間の距離 を変えることなくこれら円柱軸1A、2Aを横方向にスライドさせることにより 円柱側面の接触部分を連続的に移動させる。円柱側面上の接触部分が移動すると これに伴って円孔が小さくなり、やがて(b)に示す状態Bになる。ここで円孔 は最小となって裸ファイバ部が円形に密着するようになる。この状態で裸ファイ バ部の各ファイバ線は隙間なく密着されているから部分的に加熱融着し、延伸し て目的のファイバカプラを製造することができる。
【0015】 この実施例では7本のファイバカプラを製造する場合について説明したがファ イバ本数に合わせて溝径を設計すれば本数に関係なく本考案を実施できる。
【0016】 また、本実施例では円柱側面に溝部を設けたが、溝部とその近傍のみが円柱面 であるだけでもよい。
【0017】 さらに、本考案の変形実施例として、接触面の曲率が異なる2つのブロック部 材でクランプを形成すること、一方または両方を楕円体のブロック部材とするこ とも可能である。2つのブロック部材の曲率を変えた場合には曲率の小さい方を 動かさず、曲率の大きいブロック部材をその上で回動させてもよい。
【0018】
【考案の効果】
以上、詳細に説明したように本考案によれば、連続的に径が小さくなる溝を設 けた2つのブロック部材を、互いに接触させながらその接点に形成される円孔が 徐々に小さくなるように接点を移動することで、円孔内に挿入した繊維束を初期 の挿入時は繊維束を密着させることなく緩やかに束ねただけで挟持することがで き、接点移動動作終了後はこれら繊維束を密に束ねられることから、非常に簡単 な構成の装置でかつ簡単な操作で密な繊維束を形成することができる。
【0019】 また、本考案によりマルチポートファイバカプラを形成するときにガラスキャ ピラリーを使用することなくマルチポートファイバカプラを製造することができ る。そのため、部品点数が少なくなり、製造工程が単純化できるとともにコスト の低減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のファイバカプラ製造装置におけるクラ
ンプの一実施例の斜視図
【図2】最初にファイバ被覆部を束ねて固定するときの
クランプ状態を説明する図で(a)が左側面図、(b)
が正面図、(c)が右側面図
【図3】裸ファイバ部を押圧しているときのクランプ状
態を説明する図で(a)が左側面図、(b)が正面図、
(c)が右側面図
【図4】ファイバを密着するときの動きを説明するため
の図で、(a)はファイバ被覆部を束ねて固定するとき
の初期状態、(b)は裸ファイバ部を押圧した最終状態
【符号の説明】
1:第1ブロック部材 2:第2ブロック部材 1A、2A:円柱軸 3、4:溝部 5、6:最大溝側端面 7、8:最小溝側端面 10:クランプ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いにその面が接触しながら少なくとも
    一方が回動する2個のブロックと、この接触回動方向に
    沿って各ブロックの接触面に互いに対向しかつ接触回動
    開始点から終点に向けてその幅が徐々に小さくなるよう
    に設けられた断面がほぼ半円形の溝とを有し、少なくと
    も一方のブロックの回動にともないその接触点で形成さ
    れる円孔の口径が順次小さくなってゆき、この円孔内に
    挟持された繊維束をクランプしかつ束ねてゆくようにす
    る繊維集束装置。
JP739493U 1993-02-26 1993-02-26 繊維集束装置 Pending JPH0668010U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP739493U JPH0668010U (ja) 1993-02-26 1993-02-26 繊維集束装置

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JP739493U JPH0668010U (ja) 1993-02-26 1993-02-26 繊維集束装置

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JPH0668010U true JPH0668010U (ja) 1994-09-22

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ID=11664701

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JP739493U Pending JPH0668010U (ja) 1993-02-26 1993-02-26 繊維集束装置

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