JPH0667974U - 液圧制御装置 - Google Patents
液圧制御装置Info
- Publication number
- JPH0667974U JPH0667974U JP755193U JP755193U JPH0667974U JP H0667974 U JPH0667974 U JP H0667974U JP 755193 U JP755193 U JP 755193U JP 755193 U JP755193 U JP 755193U JP H0667974 U JPH0667974 U JP H0667974U
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- JP
- Japan
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- valve
- valve seat
- housing
- seat member
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- Magnetically Actuated Valves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】固定コアに対する近接・離反移動が可能な可動
コアがハウジングに収納され、可動コアに連設された弁
体部を着座させ得る弁座部材が、ハウジング内に形成さ
れる弁室に臨んでハウジングに固定されて成るソレノイ
ド弁と、該ソレノイド弁の開弁時に作動液流通量を絞る
オリフィス部材とを備える液圧制御装置において、ソレ
ノイド弁の開弁時にオリフィス部材の絞り作用を直ちに
発揮させる。 【構成】ソレノイド弁Vのハウジング3には、弁室23
側に開口する取付孔30と、液圧路1に通じるポート3
1とが弁室23側に臨む受け部32を挟んで穿設され、
有底円筒状に形成されるとともに弁室23に臨む閉塞端
には弁孔35を中心部に開口させた弁座36が設けられ
る弁座部材34が取付孔30に嵌着され、受け部32と
弁座部材34の閉塞端とで両端を規制される円筒状のオ
リフィス部材37が弁孔35と同軸にして弁座部材34
に液密に挿入される。
コアがハウジングに収納され、可動コアに連設された弁
体部を着座させ得る弁座部材が、ハウジング内に形成さ
れる弁室に臨んでハウジングに固定されて成るソレノイ
ド弁と、該ソレノイド弁の開弁時に作動液流通量を絞る
オリフィス部材とを備える液圧制御装置において、ソレ
ノイド弁の開弁時にオリフィス部材の絞り作用を直ちに
発揮させる。 【構成】ソレノイド弁Vのハウジング3には、弁室23
側に開口する取付孔30と、液圧路1に通じるポート3
1とが弁室23側に臨む受け部32を挟んで穿設され、
有底円筒状に形成されるとともに弁室23に臨む閉塞端
には弁孔35を中心部に開口させた弁座36が設けられ
る弁座部材34が取付孔30に嵌着され、受け部32と
弁座部材34の閉塞端とで両端を規制される円筒状のオ
リフィス部材37が弁孔35と同軸にして弁座部材34
に液密に挿入される。
Description
【0001】
本考案は、固定コアに対する近接・離反移動が可能な可動コアがハウジングに 収納され、可動コアに連設された弁体部を着座させ得る弁座部材が、ハウジング 内に形成される弁室に臨んでハウジングに固定されて成るソレノイド弁と、該ソ レノイド弁の開弁時に作動液流通量を絞るオリフィス部材とを備える液圧制御装 置に関する。
【0002】
従来、かかる液圧制御装置に用いられるソレノイド弁は、たとえば特公平4− 145268号公報等によって既に知られている。
【0003】
ところで、上記従来のソレノイド弁は、たとえば車両用制動液圧制御装置に用 いられるものであり、車輪ブレーキに作用する制動圧の減・増圧をソレノイド弁 によって制御するようにしている。しかるに制動圧の減・増圧にあたっては、制 動圧が急激に変化しないようにすることが望ましく、そのためには、ソレノイド 弁の開弁時の作動液流通量をオリフィス部材で絞るようにすることが考えられる 。しかるにソレノイド弁とオリフィス部材との間の距離が長くなると、その間が ダンパとして機能するために、オリフィス部材による絞り作用が速やかに発揮さ れないことになる。
【0004】 本考案は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、ソレノイド弁の開弁時に オリフィス部材の絞り作用を直ちに発揮させるようにした液圧制御装置を提供す ることを目的とする。
【0005】
上記目的を達成するために、本考案によれば、ソレノイド弁のハウジングには 、弁室側に開口する取付孔と、液圧路に通じるポートとが弁室側に臨む受け部を 挟んで穿設され、有底円筒状に形成されるとともに弁室に臨む閉塞端には弁孔を 中心部に開口させた弁座が設けられる弁座部材が取付孔に嵌着され、前記受け部 と弁座部材の閉塞端とで両端を規制される円筒状のオリフィス部材が弁孔と同軸 にして弁座部材に液密に挿入される。
【0006】
以下、図面により本考案の一実施例について説明する。
【0007】 このソレノイド弁Vは、たとえば車両用制動液圧制御装置に用いられる常閉型 のものであり、車輪ブレーキBに通じる液圧路1と、リザーバRに通じる液圧路 2との間に介設される。而して該ソレノイド弁Vのハウジング3は、鉄系金属等 の磁性金属から成るハウジング本体4と、該ハウジング本体4の一端側に固定さ れる第1蓋部材5と、ハウジング本体4の他端側に固定される第2蓋部材6とで 構成される。ハウジング本体4は、円盤状である第1継鉄部7と、第1継鉄部7 の外周に連なって一側に延びる円筒状の第2継鉄部8と、第2継鉄部8とは反対 側に延びて第1継鉄部7に連設される円筒部9とを一体に備える。第2継鉄部8 の端部には段部10を介して薄肉部11が設けられる。第1蓋部材5はキャップ 状に形成されるものであり、第2継鉄部8の段部10に第1蓋部材5の外周縁部 を当接させた状態で該外周縁部を覆うように薄肉部11をかしめることによりハ ウジング本体4および第1蓋部材5が結合される。また円筒部9の内面には、軸 方向外方側に臨む段部12が設けられており、該段部12には、薄肉円板状に形 成された軸受部材13の外周縁が当接される。さらに第2蓋部材6には、軸受部 材13に先端を当接させる円筒状突部6aが突設されており、軸受部材13に円 筒状突部6aを当接させて円筒部9内に嵌合された状態に在る第2蓋部材6の外 周縁に円筒部9の端部がかしめられ、それにより第2蓋部材6がハウジング本体 4に結合されることになる。
【0008】 ハウジング本体4における第1継鉄部7の中央部には、案内孔14が穿設され るとともに該案内孔14の一部を形成する案内円筒部15が軸受部材13とは反 対側に突設される。案内円筒部15には、内面を案内孔14と面一にした非磁性 筒体16の一端が連設され、この非磁性筒体16の他端に連設される固定コア1 7が第1蓋部材5で受けられる。したがって固定コア17は、ハウジング3の一 端側に固定されることになる。
【0009】 ハウジング本体4の第1継鉄部7と、第1蓋部材5との間には、第1継鉄部7 側から順に、ボビン18に巻装されて円筒状に構成されるとともに固定コア17 の一部および非磁性筒体16を囲繞するコイル19と、鉄系金属等の磁性金属に よりリング状に形成される継鉄部材20とが挟持される。すなわちコイル19の 軸方向両側には第1継鉄部7および継鉄部材20が配置され、コイル19は第2 継鉄部8で囲繞されることになる。而して固定コア17は継鉄部材20に嵌合さ れる。
【0010】 ハウジング3内には、鉄系金属から成る可動コア22が、案内孔14および非 磁性筒体16の内面で固定コア17に対する近接・離反移動を案内されるように して収納されており、この可動コア22と第2蓋部材6との間に弁室23が形成 される。この可動コア22および固定コア17間には可動コア22を固定コア1 7から離反する方向に付勢する戻しばね24が縮設され、可動コア22および固 定コア17間には非磁性材料により薄板リング状に形成されたスペーサ25が介 装される。
【0011】 可動コア22の中央部には弁軸26が貫通、固定されており、該弁軸26の一 端部は固定コア17で滑動自在に支承され、また弁軸26の他端部は軸受部材1 3で滑動自在に支承される。しかも弁室23に突入した弁軸26の他端には、半 球状の弁体部27が設けられる。
【0012】 ハウジング3における円筒部9には、該円筒部9の外周に装着されるフィルタ 28を介して液圧路1に接続されるポート29が穿設されており、該ポート29 は弁室23に通じる。一方、ハウジング3における第2蓋部材6には、弁室23 側に開口する取付孔30と、該取付孔30よりも小径のポート31とが、弁室2 3側に臨む段差状の受け部32を挟んで弁軸26と同軸に設けられており、ポー ト31は、フィルタ33を介して液圧路2に連通される。
【0013】 前記弁体部27を着座させるための弁座部材34は、たとえば硬度50〜60 HR C程度の高炭素クロム軸受鋼材により有底円筒状に形成されるものであり、 閉塞端を弁室23側として圧入等により取付孔30に嵌着される。而して該弁座 部材34の弁室23に臨む閉塞端には、弁孔35を中心部に開口させた弁座36 が弁体部27の着座を可能として設けられる。
【0014】 上記弁座部材34内には、加工が比較的容易な材料たとえば真鍮により円筒状 に形成されて絞り孔38を形成するオリフィス部材37が、たとえば圧入等によ り液密に挿入されるものであり、絞り孔38が弁孔35に同軸に連なることにな る。而してオリフィス部材37の軸方向両端は、該オリフィス部材37が圧入さ れた弁座部材34を取付孔30に圧入した状態で、弁座部材34の閉塞端と受け 部32との間で規制されることになる。
【0015】 さらに、可動コア22および軸受部材13には、可動コア22の軸方向移動に 応じた作動液の流通を許容するための流通孔40,41が穿設される。
【0016】 次にこの実施例の作用について説明すると、コイル19の消磁時には可動コア 22は戻しばね24のばね力により固定コア17から離反した位置にあり、弁体 部27は弁座部材34の弁座36に着座した弁孔35を閉鎖した状態に在る。こ の閉弁状態でコイル19を励磁すると、第1継鉄部7、第2継鉄部8、継鉄部材 20、固定コア17および可動コア22と経由する磁束が生じ、可動コア22が 戻しばね24のばね力に抗して固定コア17側に吸着され、弁体部27が弁座3 6から離反して弁孔35が開放され、開弁状態となる。
【0017】 このようなソレノイド弁Vにおいて、その開弁時に弁室23から弁孔35およ びポート31を経てリザーバRに流通する作動液の流通量はオリフィス部材37 の絞り孔38で絞られることになる。したがって車輪ブレーキBに作用している 制動圧が急激に減圧することが回避される。しかもオリフィス部材37は弁座部 材34内に液密に挿入されるものであり、作動液の流通・遮断を司る部分すなわ ち弁座36および弁体部27に極めて近接した位置に配設されることになるので 、ソレノイド弁Vの開弁作動に速やかに応答してオリフィス部材37の絞り作用 が発揮されることになる。
【0018】 また弁座部材34とオリフィス部材37とを別体としているので、弁座部材3 4を取付孔30への圧入に適した高硬度の材料とするとともに、オリフィス部材 37を孔径の小さな絞り孔38を加工するのに適した材料とすることができ、弁 座部材34およびオリフィス部材37の特性に応じた材料を選択して耐久性およ び加工性を共に満足し得るものとすることができる。
【0019】 上記実施例では、車輪ブレーキBおよびリザーバR間に介設される常閉型のソ レノイド弁Vについて説明したが、マスタシリンダ等の液圧発生手段および車輪 ブレーキB間に介設される常開型のソレノイド弁に本考案を適用することも可能 であり、この際、液圧発生手段側からの液圧が取付孔から抜け出す方向で弁座部 材に作用しても、可動コア側からの押圧力が取付孔に圧入する方向で弁座部材に 作用するので、弁座部材の取付孔への圧入状態ならびに弁座部材内でのオリフィ ス部材の固定状態が安定的に維持することができる。
【0020】 以上、本考案の実施例を詳述したが、本考案は上記実施例に限定されるもので はなく、実用新案登録請求の範囲に記載された本考案を逸脱することなく種々の 設計変更を行なうことが可能である。
【0021】 たとえば、オリフィス部材を弁座部材に液密に挿入するにあたって、圧入では なく、Oリング等のシール部材を介してオリフィス部材を弁座部材に嵌合させる ようにしてもよく、また取付孔に嵌合した弁座部材をかしめ等により固定するよ うにしてもよい。
【0022】
以上のように本考案によれば、ソレノイド弁のハウジングには、弁室側に開口 する取付孔と、液圧路に通じるポートとが弁室側に臨む受け部を挟んで穿設され 、有底円筒状に形成されるとともに弁室に臨む閉塞端には弁孔を中心部に開口さ せた弁座が設けられる弁座部材が取付孔に嵌着され、前記受け部と弁座部材の閉 塞端とで両端を規制される円筒状のオリフィス部材が弁孔と同軸にして弁座部材 に液密に挿入されるので、作動液の流通・遮断を司る部分に極めて近接した位置 にオリフィス部材を配設してソレノイド弁の開弁時にオリフィス部材の絞り作用 を直ちに発揮させることが可能となるとともに、弁座部材およびオリフィス部材 の特性に適合した材料の選択により耐久性および加工性が共に満足したものとな る。
【図1】一実施例のソレノイド弁の縦断面図である。
1 液圧路 3 ハウジング 17 固定コア 22 可動コア 23 弁室 27 弁体部 30 取付孔 31 ポート 32 受け部 34 弁座部材 35 弁孔 36 弁座 37 オリフィス部材 V ソレノイド弁
Claims (1)
- 【請求項1】 固定コア(17)に対する近接・離反移
動が可能な可動コア(22)がハウジング(3)に収納
され、可動コア(22)に連設された弁体部(27)を
着座させ得る弁座部材(34)が、ハウジング(3)内
に形成される弁室(23)に臨んでハウジング(3)に
固定されて成るソレノイド弁(V)と、該ソレノイド弁
(V)の開弁時に作動液流通量を絞るオリフィス部材
(37)とを備える液圧制御装置において、ソレノイド
弁(V)のハウジング(3)には、弁室(23)側に開
口する取付孔(30)と、液圧路(1)に通じるポート
(31)とが弁室(23)側に臨む受け部(32)を挟
んで穿設され、有底円筒状に形成されるとともに弁室
(23)に臨む閉塞端には弁孔(35)を中心部に開口
させた弁座(36)が設けられる弁座部材(34)が取
付孔(30)に嵌着され、前記受け部(32)と弁座部
材(34)の閉塞端とで両端を規制される円筒状のオリ
フィス部材(37)が弁孔(35)と同軸にして弁座部
材(34)に液密に挿入されることを特徴とする液圧制
御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP755193U JPH0667974U (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | 液圧制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP755193U JPH0667974U (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | 液圧制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0667974U true JPH0667974U (ja) | 1994-09-22 |
Family
ID=11668938
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP755193U Pending JPH0667974U (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | 液圧制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0667974U (ja) |
-
1993
- 1993-02-26 JP JP755193U patent/JPH0667974U/ja active Pending
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