JPH06678Y2 - 支承構造 - Google Patents

支承構造

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JPH06678Y2
JPH06678Y2 JP1986195273U JP19527386U JPH06678Y2 JP H06678 Y2 JPH06678 Y2 JP H06678Y2 JP 1986195273 U JP1986195273 U JP 1986195273U JP 19527386 U JP19527386 U JP 19527386U JP H06678 Y2 JPH06678 Y2 JP H06678Y2
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JP
Japan
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shoe
bearing
axis direction
edge
fixed
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JP1986195273U
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JPS6399051U (ja
Inventor
栄 上田
Original Assignee
日本ピラ−工業株式会社
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【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この考案は、例えば、橋梁の支承、建築用途の屋根梁の
支承、或は配管サポートの支承等、巨大重量物から軽量
物までの移動量の吸収に使用されるような支承構造に関
する。
(ロ)従来の技術 例えば、巨大重量物を支承する場合、支承剛性を得るた
めには、広い支承面で支承するように支承構造を構成す
る必要がある。
しかし、地震や衝撃事故などの大きな上下振動で被支承
物(上部構造体、例えば橋梁等)が上揚(浮上り)する
と、被支承物の支承位置が大きくずれて、危険な支承と
なるので、これを防止するために、上揚防止機能を備え
る必要がある。
従来、上揚防止機能を備えた支承構造としては、例え
ば、第4図に示す構造がある。
この従来構造は、上部構造体1の下面に上沓2を固定
し、また下部構造体3の上面に下沓4を固定し、上沓2
の摺動面5を下沓4の摺動面6より大きく形成し、さら
に、上沓2の上面側にはその上沓2の円周方向の摺動を
許容した状態で、上沓2の上揚を防止する規制部材7が
配設され、この規制部材7を下部構造体3の上面に固定
している。
このように構成した場合、第5図に示すように、規制部
材7は上沓2の円周方向の摺動を許容した状態で作用で
きるように形成する必要上、配設位置が上沓2の外周を
大きく離れた外側となるので、配設スペース(配設面
積)に無駄が多くなり、支承構造が大型化する問題点を
有している。
しかも、第5図に示すように、上述の規制部材7はいず
れの位置に上沓2が摺動しても、上揚を規制できる機能
を求める必要上、その強度を大きく取る必要があり、支
承構造がより大型化する問題点を有している。
(ハ)考案が解決しようとする課題 この考案は、広い支承面を形成することで、巨大重量物
に対して充分な支承剛性を得ることができると共に、支
承面が広く、かつ前述の規制部材7で示される上揚防止
機能を備えるも、シンプルで小型に構成し得、さらに、
軽量物に対しても円滑な滑りが得られる支承構造の提供
を目的とする。
(ニ)課題を解決するための手段 この考案は、上部構造体の支承部下面に上沓を固定し、
この上沓と対応する下部構造体の上面に下沓を固定し、
上記上沓および下沓との間に、これら上沓および下沓の
各支承面と相互に一つの面でそれぞれ接する上下の面を
備えた中間沓を介装し、上記中間沓の上下の各面に、弗
素樹脂からなる滑面材を嵌着固定すると共に、前記上沓
および下沓の各支承面を、それぞれ光輝処理で滑面に形
成し、前記中間沓の上縁のX軸方向と平行する対向縁部
と下縁のY軸方向と平行する対向縁部とに、それぞれ段
部を形成し、上記中間沓の上縁の段部と上沓の支承面と
の間を、相互が平面上のX軸方向に摺動するアリ構造で
連結し、前記中間沓の下縁の段部と下沓の支承面との間
を、相互が平面上のY軸方向に摺動するアリ構造で連結
した支承構造であることを特徴とする。
(ホ)作用 この考案は、上部構造体の重量を、上沓および下沓の各
支承面と中間沓の上下の各面による面接により、強い剛
性で支承する。
さらに、上部構造体の移動量は、中間沓がX軸とY軸方
向に摺動できるので、上部構造体が平面の全周のいかな
る方向に摺動しても、中間沓のX軸Y軸が合成された摺
動によって吸収し、上部構造体を支承する。
さらに、上下の各支承面には光輝処理した鏡面滑面であ
り、これに中間沓の弗素樹脂の滑面材が面接するので、
巨大重量物、軽量物を問わず、円滑な滑りを得る。
さらに、上部構造体の上揚に対しては、中間沓を上沓お
よび下沓に連結した上下のアリ構造による嵌合いにより
規制される。
(ヘ)考案の効果 上述の結果、この考案によれば、面接支承により、充分
な支承剛性が得られて、巨大重量物でも充分支承するこ
とができ、また、軽量物に対しては鏡面滑面と弗素樹脂
の滑面材によって、円滑な滑りを得て、巨大重量物から
軽量物に至る幅広い構造体を一つの支承構造で確実良好
に支承することができる。
さらに、アリ構造には許容した摺動方向以外には無駄な
空間がないので、無駄なスペースが生ぜず、その結果、
上揚防止機能を有するもシンプルな構造で、小型コンパ
クトに支承構造を構成することができる。
(ト)考案の実施例 この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は橋梁の脚等を支承する支承構造を示し、第1図、
第2図、第3図において、この支承構造は上沓10、中
間沓11、下沓12より構成される。
上述の上沓10は上部構造体13の下面側に固定され、
この上沓10はベース14と、このベース14の下面側
に溶着したステンレス鋼板からなる滑面材15とによっ
て構成される。この滑面材15は、ステンレス鋼板の下
面側の表面に光輝処理(即ち、鏡面仕上げ)を施してい
る。
さらに中間沓11をX軸方向に摺動方向に連結する左右
一対の押え部材16,16をボルト17…によって固定
している。
なお、上述の押え部材16は断面Z字形状に形成し、ベ
ース14との間にX軸方向に平行なアリ溝18,18を
形成している。
一方、前述の中間沓11の上下面にはそれぞれ弗素樹脂
の如き滑性を備えた滑面材19,19が嵌着固定され、
さらに、上縁のX軸方向と平行する対向縁部には段を付
けて、上部アリ20,20を形成し、この上部アリ2
0,20は前述の上沓10のアリ溝18,18に嵌合す
ることで、アリ構造を形成する。
また、中間沓11の下縁のY軸方向と平行する対向縁部
にも段を付けて、下部アリ21,21を形成している。
前述の下沓12はコンクリートのような下部構造体22
の上面に固定され、またこの下沓12はベース23とこ
のベース23の上面に接着したステンレス鋼からなる滑
面材24とによって形成し、この滑面材24は、ステン
レス鋼板の上面側の表面に光輝処理(即ち鏡面仕上げ)
を施している。
さらに、中間沓11をY軸方向に摺動可能に連結する前
後一対の押え部材25,25をボルト26…によって固
定している。
なお、上述の押え部材25も断面Z字形状に形成し、ベ
ース23との間にY軸方向に平行なアリ溝27,27を
形成し、前述の中間沓11の下部アリ21,21と嵌合
することでアリ構造を形成する。
このように構成した支承構造は、下沓12の上面に中間
沓11を介して上沓10を支承することで、上部構造体
13を下部構造体22で支持することになるが、上部構
造体13がX軸方向、またはY軸方向、あるいはこれら
の合成方向に移動した場合、これらの移動に対応して中
間沓11の上下面の摺動面がそれぞれの上沓10および
下沓12との相互間で摺動して支承される。
また、上部構造体13に上揚運動が生じた場合は、中間
沓11の上下に形成した上下アリ20,21、アリ溝1
8,27のアリ構造によって防止することができる。
なお、この考案におけるアリ構造は、上述の実施例では
上沓10および下沓12に形成したアリ溝18,27、
中間沓11の上下に形成した上下アリ20,21で示し
たが、この構成のみに限定されるものではなく、他の構
成であるもよい。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を示し、 第1図は支承構造の一部縦断面正面図、 第2図はその一部断面側面図、 第3図は上沓および下沓の概略平面図、 第4図、第5図は、従来例を示す縦断面図である。 10…上 沓 11…中間沓 12…下 沓 13…上部構造体 18,27…アリ溝 20…上部アリ 21…下部アリ 22…下部構造体
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04H 9/02 331 E 9024−2E F16L 3/20 3/215

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部構造体の支承部下面に上沓を固定し、
    この上沓と対応する下部構造体の上面に下沓を固定し、 上記上沓および下沓との間に、これら上沓および下沓の
    各支承面と相互に一つの面でそれぞれ接する上下の面を
    備えた中間沓を介装し、 上記中間沓の上下の各面に、弗素樹脂からなる滑面材を
    嵌着固定すると共に、 前記上沓および下沓の各支承面を、それぞれ光輝処理で
    滑面に形成し、 前記中間沓の上縁のX軸方向と平行する対向縁部と下縁
    のY軸方向と平行する対向縁部とに、それぞれ段部を形
    成し、 上記中間沓の上縁の段部と上沓の支承面との間を、相互
    が平面上のX軸方向に摺動するアリ構造で連結し、 前記中間沓の下縁の段部と下沓の支承面との間を、相互
    が平面上のY軸方向に摺動するアリ構造で連結した 支承構造。
JP1986195273U 1986-12-18 1986-12-18 支承構造 Expired - Lifetime JPH06678Y2 (ja)

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JPS6399051U (ja) 1988-06-27

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